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共通テスト数学の直前対策—数学①②の70分の配分と見直す公式|武蔵野個別指導塾

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70分の配分は丸暗記せず、配点10点につき6分で割れば本番の冊子に合わせられます。誘導の読み方、捨てる小問の決め方、見直す公式の表を、残り2週間の手順に落とし込んでください。

共通テストの数学は、2日目の2027年1月17日(日)の午後に続けて行われます。数学①は数学Ⅰ・数学A(または数学Ⅰ)、数学②は数学Ⅱ・数学B・数学Cで、どちらも70分100点です。直前に増やすのは問題の数ではありません。本番の前に決めておくのは、時間の配分と捨てる小問と見直す公式の3つです。

項目 数学① 数学②
本番の時刻(1月17日) 13:00〜14:10 15:00〜16:10
70分の配分 見渡し2分・解く60分・拾い直し8分 見渡し3分・解く60分・拾い直し7分
大問ごとの時間 配点10点につき6分 配点10点につき6分
捨てる小問 目標点から逆算し、毎回落とす型を後回しにする 同じ。加えて選択問題を開始前に決める
見直す公式 数と式・2次関数・図形と計量・データの分析・図形の性質・確率 三角関数・指数と対数・図形と方程式・微分と積分と、選ぶ問題の範囲だけ

よくあるのは、放課後の教室で黒板の前に立ち、友だちに余弦定理を説明しようとして、最後の符号で手が止まるという場面です。チョークを持ったまま、cos の前がプラスだったかマイナスだったかが出てきません。隣の友だちは、数学②の選択問題をまだ決めていないと言います。かばんの中の模試の答案には、時間切れの空欄が並んでいます。本番までの日数を数えると急に落ち着かなくなり、帰り際に「共通テスト 数学 直前」と検索するのです。焦りの正体は、公式の抜けよりも、70分をどう使うかが決まっていないことにあります。

70分は配点で割り、科目ごとに変えるのは最初と最後の数分だけ

時間配分を「第1問に何分」と丸暗記すると、冊子を開いて配点の並びが練習と違っていた瞬間に崩れます。覚えるのは割り算のほうです。70分から見渡しと拾い直しを引いて、解く時間を60分にします。60分を100点で割ると、配点10点につき6分です。大問の頭に印刷された配点をこの割合で時間に読み替えれば、どの形の冊子が来ても計画は立ちます。

図1 数学①と数学②の70分を見渡し・解く・拾い直しに分けた帯

図1のように、2つの科目で解く時間はそろえ、差は見渡しと拾い直しにだけ付けます。数学①の見渡し2分では、数学Ⅰ・数学Aと数学Ⅰのどちらのページを開くかと解答科目のマークを確かめ、全ページをめくって配点を見て、大問ごとの終わりの時刻を余白に書きます。数学②が1分長いのは、選択問題の確認が加わるからです。いくつ選ぶかを表紙の指示で確かめ、決めてきた問題のページに印を付けます。

拾い直しは、解き終えた問題を読み返す時間ではありません。飛ばした小問へ戻り、取れる点を拾う時間です。読み返しは全部拾ってから、残った分だけで足ります。解く順番は模試で試した1通りに固定し、当日の気分で変えないでください。

2つの科目の間は、14:10から15:00までの50分です。着席や説明の時間があるので、自由に動けるのはもっと短いと考えてください。席に戻る時刻は受験票と試験場の案内で確かめます。この間にすることは順番まで決めておきます。数学①の問題冊子をかばんにしまい、手洗いと飲み物を済ませ、数学②の公式メモを1枚だけ見ます。廊下の答え合わせからは離れてください。終わった70分の出来を計算しても、次の70分の点は増えません。情報Ⅰも受ける人は、16:10の後に17:00からもう1科目が残っています。

誘導は「前の答えを使え」という指示として読む

共通テストの数学は、小問が順に続き、前の答えが次の足場になる形が中心です。この流れが誘導で、自分の得意な解き方で進めると、答えは出ても途中の空欄が埋まらないことがあります。誘導に乗るには、読む順番を3つ決めます。

  1. 問題文の前に空欄の形を見ます。「(x-ア)²-イ」と印刷されていれば、平方完成をしろという指示です。枠の数は答えの桁の見当になり、マイナスの符号も1枠を使います。
  2. 前の小問の結果が、次の問題文の中に書かれていないかを探します。書かれていれば、前の小問が解けていなくても先へ進めます。
  3. 会話の形の問題では、次の作業を言っている一文に線を引きます。会話の全部を覚える必要はありません。

小さな例で試します。y=x²-4x+3 について、(1)平方完成、(2)頂点、(3)0≤x≤3 での最大値と最小値を求める問題だとします。(1)で y=(x-2)²-1 と書けた時点で、(2)の頂点は (2,-1) と読めます。(3)は頂点の x=2 が範囲の中にあるので、最小値は -1 です。最大値は軸 x=2 から遠い端で決まるので、x=0 のときの 3 です。x=3 のときは 0 なので、確かに 3 のほうが大きくなります。

図2 y=x²-4x+3 の平方完成から範囲の最大と最小までのつながり

図2のように、右の3段は矢印でつながっています。(3)を見て x=0 と x=3 と頂点を別々に計算し直さなくても、(1)の式が答えの半分を運んできます。本番で手が止まったら、次の小問を考え込む前に、いま書いた式のどの形が次に使えるのかを見てください。

練習のしかたは単純です。解いたことのある過去問を開き、解かずに空欄の形だけを見て、何をさせたい問題かを1行で書きます。解答と照らして合っていれば、その問題の誘導は読めています。合わなかった小問こそ、残りの日数で読み直す価値があります。新しい問題を1題解くより短い時間で、大問をいくつも回せる点もこの練習の強みです。

捨てる小問は、本番でなく今週のうちに決める

本番の教室で「この小問は捨てよう」と決めるのは難しいものです。試験中は、どの小問も解けそうに見えるからです。捨てる線は、手元の答案を使って先に引きます。

  1. 目標点から、落としてよい点数を出します。目標が70点なら30点ぶん、60点なら40点ぶんは落としても届きます。
  2. 直近の模試か過去問の答案を並べ、落とした小問のそばに理由を書きます。「時間切れ」「読めなかった」「計算ミス」「公式を知らなかった」の4つで足ります。
  3. 答案をまたいで同じ型で落としている小問を、後回しの型に指定します。「確率の最後の小問」「データの分析の長い選択肢」のように、型の名前で決めます。

気をつけたいのは、大問を丸ごと捨てないことです。大問の前半は誘導の入口で、後半より手数が少ない場合が多いので、どの大問も前半だけは必ず触ります。捨てるのは大問の終わりのほうから、という順番で考えてください。

本番で手が止まったときの動きも、図3の流れに決めておきます。

図3 手が止まったときに続けるか飛ばすかを決める流れ

図3の基準は「次の式が出るか」です。計算が進んでいる間は、時間がかかっていても止めません。止めるのは、次に書く式が1分考えても出ないときです。飛ばすときは問題冊子の小問番号に印を付け、次の小問を塗る前に解答欄の番号を指で確かめます。飛ばした直後は、マークが1つずれる事故がいちばん起きやすいからです。拾い直しの最後の1分は、空欄を塗るためだけに残します。空欄のままなら0点が確定するので、塗らずに終えないでください。

直前に見直す公式は、使う場面と一緒に1枚へ

公式集を頭から読み返しても、本番で手は動きません。問われるのは暗記そのものより、どの場面でどれを使うかだからです。見直す範囲を次の2つの表までに絞り、書けなかった公式だけを「使う場面」と一緒にA4の紙1枚へ写します。このメモが、普段どおりの昼食を済ませた後と、2つの科目の間に見る1枚になります。

数学①の領域 見直す公式 使う場面と落とし穴
数と式 因数分解、絶対値の場合分け、必要条件と十分条件 分母の有理化、命題の逆と対偶を取り違えない
2次関数 y=a(x-p)²+q の頂点 (p,q)、判別式 D=b²-4ac 頂点が範囲の中にあるかで場合を分ける
図形と計量 a/sinA=2R、a²=b²+c²-2bc cosA、面積 (1/2)bc sinA 鈍角の cos は負、sin(180°-θ)=sinθ
データの分析 分散=(x²の平均)-(xの平均)²、相関係数=共分散÷(xの標準偏差×yの標準偏差) y=ax+b に変えると平均は a 倍して b を足す、分散は a² 倍
図形の性質 メネラウス、チェバ、方べき、円周角、接弦定理 重心は中線を 2:1 に分ける、円に内接する四角形の対角の和は 180°
場合の数と確率 条件付き確率 P(A∩B)÷P(A)、反復試行 「少なくとも1つ」は余事象から
数学②の領域 見直す公式 使う場面と落とし穴
三角関数 sin(α+β)=sinαcosβ+cosαsinβ、cos2θ=1-2sin²θ、合成 a sinθ+b cosθ=√(a²+b²) sin(θ+α) 合成の後は θ+α の動く範囲を取り直す
指数と対数 log₃5=(log₂5)/(log₂3) の形の底の変換 真数は正、底は1以外の正の数、底が1より小さいと不等号が逆
図形と方程式 円の方程式 (x-a)²+(y-b)²=r²、点と直線の距離 円と直線が接するのは、中心と直線の距離が半径に等しいとき
微分と積分 接線 y-f(a)=f’(a)(x-a)、∫(x-α)(x-β)dx を α から β まで積分すると -(β-α)³/6 増減表の符号、面積は上の関数から下の関数を引く
数列(選択) 等差の第n項 a+(n-1)d、等比の和 a(rⁿ-1)/(r-1)、Σk=n(n+1)/2、Σk²=n(n+1)(2n+1)/6 階差を使った式は n=1 を別に確かめる
統計的な推測(選択) 二項分布の平均 np・分散 np(1-p)、標本平均の分散 σ²/n、標準化 Z=(X-m)/σ 分散と標準偏差を取り違えない
ベクトル(選択) 内積=大きさ×大きさ×cosθ、位置ベクトル a, b の m:n の内分点 (na+mb)/(m+n) 垂直なら内積は 0
平面上の曲線と複素数平面(選択) y²=4px の焦点 (p,0)、楕円 x²/a²+y²/b²=1、ド・モアブルの定理 かけ算は絶対値をかけて偏角を足す

選択と書いた行は、選ぶと決めた問題だけを見ます。数学Ⅰだけを受ける人は、数学①の表の図形の性質と確率の行を外します。

黒板で止まった余弦定理の符号は、-2bc cosA のマイナスです。A が 90° なら cos が 0 になって三平方の定理に戻り、A が鈍角なら a² が b²+c² より大きくなります。この2つの確かめ方を知っていれば、符号は思い出すものではなく自分で出せるものになります。図形の問題は、定規もコンパスも電卓もない前提で、手で図を描いて練習してください。持ち物と使える道具の細部は、受験票と一緒に必ず読む『受験上の注意』が最優先です。

計算ミスは符号・分数・写しの3か所で数える

「計算ミスに気をつける」と紙に書いても、ミスは減りません。減らす相手を決めていないからです。答案のミスを、符号、分数、写しの3か所に分けて正の字で数え、多い場所から手を打ちます。

検算は、値を代入するのがいちばん速い方法です。(x-2)²-1 が x²-4x+3 と同じかどうかは、x=0 を入れれば 3 と 3、x=1 を入れれば 0 と 0 で確かめられます。展開し直すより短く済み、1つでも食い違えばミスが確定します。時間に追われるほど暗算で1行飛ばしたくなりますが、1行を飛ばして縮まるのは数秒で、ミスのあとの探し直しで失うのは分単位です。

直前の2週間で直せる型は多くありません。自分のミスを3つまで書き出し、公式メモの端に書いておきます。本番の直前に見るのは、その3つだけで足ります。

よくある質問

共通テスト数学の直前2週間は何をすればいいですか

14日前から8日前までは、数学①を13:00、数学②を15:00に始めて70分ずつ解く日を作り、本番と同じ時間帯に頭を合わせます。答案は点数より、落とした理由の内訳を見ます。7日前から2日前までは通しの回数を減らし、後回しの型の見切りと公式メモの穴埋めに絞ります。前日は通しを解かず、メモを見直して持ち物をそろえます。

直前に模試や過去問の点が下がったらどうすればいいですか

まず答案の理由の内訳を見ます。時間切れが増えたなら配分の問題、計算ミスが増えたなら疲れか暗算の増えすぎ、公式を知らなかったならメモで埋まる問題です。どれも新しい範囲に手を広げなくても手が打てます。1回の点数で範囲を広げると、残りの時間が薄まります。点が下がった答案は、直す場所がいちばんはっきり書いてある1枚です。保護者の方も、点数の上下より、お子さまが落とした理由を言葉にできているかを見てください。

数学②の選択問題を直前に変えてもいいですか

理由がはっきりしているなら変えてかまいません。同じ問題で、練習のたびに割り当ての時間を超えているなら変える理由になります。ただし、乗り換え先は普段から解いてきた問題に限ります。直前に初めて手を付ける単元を本番で選ぶのは、失うものが大きすぎます。予備を持てる人は、第一候補の最初の小問が進まないときだけ乗り換えると決めておきます。

数学①と数学②はどちらを優先すればいいですか

配点はどちらも100点なので、まず出願を考えている大学が数学②を求めているかを募集要項で確かめます。片方だけが要るなら迷う必要はありません。両方が要るなら、答案で時間切れの小問が多い科目から配分を練習してください。わからない問題を減らすより、解ける小問に手が届いていない分を取り戻すほうが、残りの日数では動きやすいからです。

チェック表

本番の1週間前と前日に、印刷して鉛筆で印を付けてください。当日の3行は試験中に見られないので、前日までに声に出して覚えます。

□ いつまで 確かめること
□ 1週間前 目標点と、落としてよい点数を紙に書いた
□ 1週間前 配点10点につき6分の割り算を、過去問の配点で試した
□ 1週間前 数学②の選択問題を決めた(予備を持てる人は予備も)
□ 1週間前 後回しの型を、型の名前で書き出した
□ 1週間前 数学①を13:00、数学②を15:00に始める通しを1回はやった
□ 3日前 公式メモを1枚にまとめた(使う場面つき)
□ 3日前 自分のミスの型を3つまで書いた
□ 前日 14:10から15:00までの50分の順番を決めた
□ 前日 黒鉛筆(H・F・HB)、プラスチックの消しゴム、鉛筆削り、時計(時計の機能だけのもの)をそろえた
□ 当日 数学①の開始後、開くページと解答科目のマークを確かめた
□ 当日 飛ばした小問に印を付け、解答欄の番号を確かめた
□ 当日 拾い直しの最後の1分で空欄を塗った

今夜できることと個別指導で確かめること

今夜できることは2つです。1つ目は、直近の答案を1枚開き、落とした小問のそばに「時間切れ」「読めなかった」「計算ミス」「公式を知らなかった」のどれかを書くことです。2つ目は、数学②の選択問題を紙に書いて机の前に貼ることです。どちらもすぐに終わり、明日からの練習の相手が決まります。個別指導では、手が止まった小問の1つ前の式まで戻り、誘導のどの一文を読み落としたのかをその人の答案で確かめます。公式の抜けに見えたものが読み方の抜けだったとわかれば、直す場所が変わります。

まとめ

黒板の前で止まった符号は、今夜メモに書けば明日には手に戻ります。戻らないのは、本番の教室で初めて決めようとする時間の配分と、捨てる小問の線のほうです。そこは試験が始まってからでは間に合いません。配分も捨てる線も決めて席に着いた受験生の70分には、数学のことしか残りません。

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