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やる気が出ない中学生の家庭学習—「もし〜なら〜する」で机に向かう仕組み|武蔵野個別指導塾

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始める合図には手洗いなどの決まった動作を使い、その直後に開く教材まで選んでおきます。実行できない日は合図・動作・課題のどこで止まったかを調べると、計画の直しどころが定まります。

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やる気が出ない中学生の家庭学習—「もし〜なら〜する」で机に向かう仕組み

宿題をするつもりだった夕方に

よくあるのは、洗面所で帰宅後の手洗いを済ませ、「この後は宿題」と考えたものの、タオルを掛けたところで別の用事に気を取られるという場面です。手を洗う習慣は決まっていても、その次に何をするかは曖昧なままです。しばらくして勉強のことを思い出し、教材を選ぶところからやり直すうちに、始めるのが億劫になってしまいます。

中学生のみなさんは、こうした日をすべて「自分にはやる気がない」で片づけていないでしょうか。保護者の方も、お子さまの返事と行動が食い違うと、約束を軽く見ているように感じるかもしれません。けれども、勉強したいという気持ちと、その場で手を動かせる準備は、分けて考えることができます。

そこで試したいのが、「もしこの場面になったら、この動作をする」と先に決める方法です。たとえば「手を拭いてタオルを掛けたら、学習する場所へ行って数学のノートに日付を書く」とします。今夜の自分に任せる判断を減らし、始める入口をはっきりさせる計画です。勉強の量を増やす前に、まず自分で入口を見つけられる形を作ってみましょう。

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「やろう」と「始める」の間を埋める計画

「英語を頑張る」「受験に向けて勉強する」は、目指す方向を表す言葉です。ただ、その言葉だけでは、いつ立ち上がり、どの教材を出し、何から取りかかるかまでは決まりません。疲れている夕方に、その判断をまとめて引き受けると、「少し休んでから」と先送りする余地が残ります。方向を決めた後には、行動に移すための別の準備が必要です。

心理学では、特定の状況と行動をあらかじめ結び付けた計画を「実行意図」と呼びます。「状況Yになったら行動Xを始める」という形です。94の独立した検証をまとめた研究では、実行意図は目標達成に中〜大の効果を持ち、始めること、邪魔から行動を守ること、やめる判断にも働きました(Gollwitzer・Sheeran、2006)。家庭学習に取り入れるなら、開始だけでなく、途中で迷った場面にも次の動作を用意する考え方になります。

「夜になったら勉強する」と「夕食の食器を下げたらノートを開く」を比べてください。前者の「夜」は幅が広く、まだ後でもよいと考えられます。後者には、その場で気づける出来事があります。また、「勉強する」はいくつもの動作を含みますが、「ノートを開く」は手の動きが思い浮かびます。計画を読むだけで自分の動作を説明できるかどうかが、見直すときの目印です。

もう一つ参考になるのが、望む未来と目の前の障害を対比させてから、「もし〜なら〜する」を決める方法です。この方法を30分の筆記で学んだ生徒は、対照群より60%以上多くの練習問題を解きました(Duckworth・Grant・Loew、2010)。実行意図だけをまとめた先の研究とは異なり、こちらは目標や障害を考える取り組みも組み合わせています。望むことを書き、妨げを挙げ、行動を決めるという順序にも目を向けましょう。

後者の参加者は米国の高校2年生66人で、無作為化実験として行われましたが、日本の中学生の宿題でも同じ増加率になるかは別の問いです。家庭では、研究の結果を目標の問題数に置き換えるより、取りかかれた場面と止まった場面を確かめながら使うのがよいでしょう。自分に合う合図や動作は、実際の生活の中で調整します。

ここでいう障害は、「自分が怠け者だから」という人物評価ではありません。「かばんの奥に教材があり、出すのが面倒になる」「最初の問題が難しく、開くのをためらう」といった、途中で起きることです。起きることが具体的なら、教材を先に出す、取りかかる問題を選んでおくなど、手を入れる場所が見つかります。性格を責める言葉を、直せる計画の言葉に変えていきます。

また、本人が必要だと思えない課題を、言い回しだけで続けさせようとすると、計画への納得が置き去りになります。「提出前に慌てたくない」「授業の計算についていきたい」など、今の自分が望むことから始めてください。大きな将来像が浮かばなくても構いません。身近な目的と、今日動かせる手順がつながっていることを確かめます。

今夜の合図から振り返りまでを作る

まず、紙かノートに「今週、何が少し楽になるとよいか」を書きます。「宿題の残りが気になったまま寝る日を減らしたい」のように、自分の生活の言葉にしてください。続けて、始めようとしたときに止まりやすい理由を書きます。いくつも浮かぶ場合は、最近の1日を思い出し、最初に止まったところを選びます。目標と障害が決まってから、次の手順に進みましょう。

1. 実際に起きる出来事を合図にします。 「気が向いたら」「時間ができたら」では、合図が来たかどうかを判断しにくくなります。「夕食の食器を下げたら」「入浴後に髪を乾かし終えたら」「帰宅して手を洗ったら」のように、自分で終わりを確かめられる出来事を候補にします。その直後に机を使えるか、別の用事が入っていないかも確かめてください。

候補を全部採用する必要はありません。初めは、生活の中で見つけやすい合図を1つ選びます。帰宅直後は家の用事が重なるなら、夕食後のほうが使いやすいかもしれません。反対に、夕食の時刻が日によって大きく動くなら、学校から帰った後の決まった動作を選ぶほうがよい場合もあります。時計の時刻だけで決めると崩れやすい人は、出来事を手がかりにしてみましょう。

合図を忘れそうなら、計画を書いた紙を、その出来事の後に自然に目に入る場所へ置きます。食器を下げた後に通る場所や、教材を置く棚などから選んでください。家族の共有場所を使うときは、邪魔にならない位置を相談します。紙を何枚も貼るより、今夜使う1文が見つかるかを確かめましょう。翌日には、紙を見たのか、出来事だけで思い出したのかを記録すると、手がかりの置き方を調整できます。

2. 最初の動作を小さく書きます。 「数学を全部終える」では、到達点しか書かれていません。「数学のノートを開いて日付を書く」「英語の教科書をしおりのページで開く」「理科のプリントの最初の問いを読む」なら、始めたかどうかが自分でわかります。合図とつなげて1文にし、声に出して読んでください。読む途中で「どのページだろう」と迷うなら、そこを具体的にします。

最初の動作は小さくしても、その後に取り組む内容は別に決めておきます。ノートを開くだけで今日の課題が終わったことにはなりません。「日付を書いたら、昨日の直しを1問、その後に今日の宿題」と、入口の先を短く添えましょう。入口と学習の中身を分けて書くと、始められなかったのか、解いている途中で困ったのかも区別できます。

3. 教材を、選び直さずに使える状態にします。 数学なら、宿題のページに紙を挟み、最初に解く問題に小さな印を付けます。途中の式を書けるノートと、必要な筆記具もそばに置きます。答えは解いた後に見られる位置に置き、開始のたびに探す作業が挟まらないようにします。机が家族共用なら、必要なものを一つの袋にまとめ、使うときに出せる形でもよいでしょう。

英語なら、今日確かめたい語句を選び、意味を隠して書ける紙を準備します。最初に全部をきれいに写す、と決めるより、「選んだ語句を見て意味を答える」など、何をするかまで決めておきます。理科なら、読む範囲と取り組む問いを対応させて印を付けます。教材を並べることに時間を使いすぎず、開いた後の最初の作業がわかる状態を目指してください。

複数の宿題がある日は、始める瞬間に選び直さないよう、準備の段階で順番を決めます。まず提出が近いものを確かめ、その中で最初に自力で取りかかれそうな問いを探してください。難しい課題を後へ回す場合も、扱う時間や相談する相手を残しておきます。「取りかかりやすい課題から始める」と「苦手な課題を残したままにする」を区別するためです。教材の横に順番を書いた小さな紙を置けば、次に何をするかを思い出す助けにもなります。

4. 時間を入口、作業、片づけに分けます。 試す形として、最初の2分で教材を開き、次の10分で決めた課題に取り組み、最後の3分で答えや残りを確かめる区切りを置いてみます。これは今夜の予定を作るための目安です。課題や使える時間に合わせて変えてください。始める準備に時間を取られた日は、作業が短かった理由をそこに書けば十分です。

終わりの時刻になったら、どこまで進んだかを見て、続けられるか、残りをいつ扱うか決めます。提出が迫った課題は、短い区切りを1回終えただけでは足りないこともあります。残りの量と期限を見て、次の区切りを置くか、先生に相談する必要があるかを判断してください。「始めるための計画」と「必要な課題を終える見通し」は、両方そろえておきます。

5. 止まりやすい場面にも動作を用意します。 最初の問題で迷いやすいなら、「問題を読み、例題を見ても最初の式が立てられなければ、止まった箇所に印を付けて、質問を1文書く」と決めます。作業の途中で別のことが気になりやすいなら、「やりたいことを思い出したら、紙の端に書いて今の問いに戻る」とします。開始の計画が使えるようになってから、必要なものを足してください。

ただし、質問を書くことを、わからない問題を際限なく飛ばす合図にはしません。印が続いたら、今の課題は一人で進めるには難しい可能性があります。その日は「何がわからないか」を整理し、相談する材料を残しましょう。「問題文の意味がつかめない」「使う公式を選べない」など、困った位置を示せれば、次に教わる内容を絞れます。

6. 終わった後に、自分で3つ確かめます。 まず、合図となる出来事が本当に起きたかを見ます。次に、その合図の後に決めた動作をしたかを見ます。最後に、課題に取り組んだ結果、どこまで自分でできたかを見ます。これをまとめて「できた・できない」だけにすると、直す場所が隠れてしまいます。「食器を下げた/ノートを開いた/計算の途中で止まった」と短く残してください。

学習内容の確認も、自分でできる形にします。数学なら、答え合わせの後に間違えた式を見ずに書き直せるかを確かめます。英語なら、最初に答えられなかった語句の意味を、教材を閉じて言ってみます。理科なら、使った言葉の意味を自分の説明で言えるか試します。始められた印と、内容を確かめた印を分けると、「机には向かったが、理解が残っていない」ことにも気づけます。

うまく動かなかった翌日は、すべてを作り直さず、合図か動作のどちらかを変えます。合図に気づかなかったなら、紙を置く場所や出来事を見直します。合図には気づいたが動けなかったなら、「問題を解く」を「ノートを開く」まで小さくします。動き始めた後に止まったなら、教材の難しさや量を見ます。失敗した回数を数えるより、次に変える箇所を決めて終えましょう。

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個別指導で相談したいことと家庭で持つこと

個別指導を相談先にするなら、「やる気がない」という説明だけで終えず、どの場面で何が止まるかを伝えてみてください。合図を決めても座れないのか、座るが教材を選べないのか、教材を開くと問題がわからないのかで、相談したい内容が変わります。本人の記録が短くても、その順番が見えれば、学習の入口と中身を分けて話せます。

指導者に相談したい役割の一つは、最初の課題の難しさを見立てることです。家庭では「このくらいは習ったはず」と見えても、途中の計算や言葉の理解が抜けていることがあります。そこで、どこまでなら一人でできるかを確かめ、入口に置く問題と、説明を受けたい問題を選ぶ相談をします。易しい問題だけを続けるのではなく、その先の課題へどう移るかも一緒に検討するためです。

もう一つは、動作として実行できる計画になっているかを確かめることです。「帰ったら復習する」と書いた紙を持っていき、何を開き、どの問いから始めるかを本人が説明してみます。その説明で迷った箇所は、家庭でも迷いやすい箇所です。計画を書いた本人が、その場で教材を出すところまで試せるか、体験授業や面談で確かめてください。

家庭が持つ部分としては、机を使える時間や食事の流れなど、生活の条件を共有することが挙げられます。お子さまが「食器を下げたら始める」と決めても、その直後に家の用事を頼む日が多ければ、合図と行動はつながりにくくなります。家族の都合も含めて、無理なく使える場面を探してください。学習のために家庭全体を固定するより、使える時間を正確に知らせることから始められます。

本人が持つ部分は、目的、選ぶ合図、最初の動作、終わった後の短い記録です。保護者が全部を書き、毎回読み上げる形では、本人が自分の合図を使えたかを見にくくなります。お子さまが書くのに迷う場合は、「食事の前と後ならどちらが使いやすい」など、答えやすい選択肢を一緒に考えてください。最後には、本人が自分の言葉で計画を言える形にします。

記録の相談には、実際に使った1文と、その日に起きたことを持っていくと話が具体的になります。たとえば「食器を下げたら数学のノートを開く」という計画に対し、「合図の時点で教材がかばんにあり、探しているうちに別の用事になった」と書きます。この場合の修正候補は、教材の準備です。取り組む問題の量まで一度に変えると、何が役に立ったか判断しにくくなります。

家庭から相談するときも、「何度言ってもやりません」だけでは、必要な手助けを選びにくくなります。「決めた合図」「その後の動き」「止まった場所」「次に試したい変更」の順に伝えると、出来事と希望が分かれます。毎日の細かな報告を前提にする必要はありません。合図に気づかなかったのか、教材を開いてから止まったのかを分けると、変えたい部分が伝わります。

相談の前には、本人と保護者の見え方を無理にそろえなくても構いません。本人は「すぐ始めた」と思い、保護者は「声をかけてから始めた」と覚えていることもあります。その場合は、どちらが正しいかを急いで決めず、次に試すときに何を記録するかを合わせます。たとえば、合図の後に自分で開けたか、声かけがあったかを別々に残します。記録を責める証拠にせず、どこまで本人だけで動けるかを相談する材料として扱ってください。

進み具合を見るときは、学習時間だけに注目しないようにします。声をかけられる前にノートを開いた、最初の問題を自分で選べた、わからない箇所を質問にできた、という変化も計画の手がかりになります。一方、入口が安定しても、提出物の残りや理解の難しさが解消するとは限りません。残った課題を見て、次の相談では量や内容に焦点を移していきましょう。

保護者の声かけも、確認したいことを絞ると短くできます。「今日の合図は何にした」「開いた後はどこで止まった」と聞けば、本人は出来事を答えられます。「なぜいつもやる気がないの」と聞かれると、性格や気持ち全体を説明しなければなりません。うまくいった日は「決めた場面で開けたね」と事実を返し、次の計画は本人が考える余地を残してください。

高校受験の準備も意識するようになると、急に多くの課題を入口へ載せたくなるかもしれません。けれども、始める合図に「全教科を終える」という重い約束を結び付けると、最初の動作がぼやけます。今の入口を保ちながら、取り組む中身をどう広げるかを相談しましょう。武蔵野個別指導塾で家庭学習の計画や課題選びをどのように相談できるかは、体験授業や面談で確かめてください。

「もし〜なら〜する」のよくある疑問

Q1. やる気がなくても、決めれば必ず動けますか。

必ず動けるという約束にはできません。合図が見つけにくい、課題が難しい、予定が重なったなど、動かなかった理由を分けて見ます。最初から「これでも動けない自分はだめだ」と評価すると、計画を直す材料が消えてしまいます。「合図は起きたか」「動作は具体的だったか」の順で確かめてください。

また、強い疲れや体調の悪さがある日に、計画だけで押し切ろうとする必要はありません。休む必要があるのか、課題を減らす相談が要るのかを、身近な大人と話しましょう。計画は生活の条件に合わせて使います。いつもの状態に戻ったときに再開しやすいよう、次に開くページだけ決めておく方法もあります。

Q2. ノートを開くだけでは、勉強量が足りなくなりませんか。

最初の動作と、必要な学習量は別に決めます。ノートを開くのは入口で、その後に何を解き、どこまで確かめるかを用意します。入口を小さくしたままでも、始められる日が増えたら、課題の中身や区切りを見直せます。入口まで毎回大きくする必要はありません。

終わった後には、取り組めた課題と残った課題を見ます。提出期限に間に合わない見通しなら、次の時間を確保するか、取り組み方を先生に相談してください。「始めたから十分」と決めず、開始の確認と課題の確認を両方残すことで、少量のまま止まっている状態にも気づけます。

Q3. 予定が変わる日は、どうすればよいですか。

予定がわかっている日は、その日の合図を先に選び直します。「いつもの夕食後には外出するので、今日は帰宅して手を洗ったらプリントを開く」と、使う計画をはっきりさせます。使えない合図を守ろうとして、帰宅後に全部を詰め込む形は避けましょう。

急な変更でできなかった日は、翌日に罰として量を増やすのではなく、残りの課題と使える時間を見直します。例外のための計画をいくつも覚えるのが負担なら、予定が変わった時点で1文を書き換える方法でも構いません。予定を守ることだけに集中せず、実際に動ける条件を探してください。

今夜の自分が使える1文にする

今日作る計画は、「もし、いつものこの出来事が終わったら、どこで、何を開くか」が読める1文で十分です。必要な教材を準備し、合図が来たら最初の動作を試してみてください。終わった後は、合図、動作、課題の結果を短く残します。

できなかった日の記録にも役目があります。合図を変えるのか、動作を小さくするのか、わからない問題を相談するのか。次の一手を選べれば、同じ叱り合いを繰り返す以外の道が見えてきます。保護者の方は、お子さまが実際に動けた部分と、助けを求めたい部分を分けて聞いてください。

手洗いの後に何をするか、今夜試した結果から明日の合図を整えてください。ノートを開くまでの迷いにも、教科のつまずきと同じだけ具体的な手当てが要ります。

参考文献

本気になった日が、入塾の日。

お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。

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