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農業高校の令和9年度入試|5つの科の推薦の配点と一般入試の総合得点|武蔵野個別指導塾
都市園芸・食品科学・緑地計画・服飾・食物の共通配点と、換算内申52・学力検査370点の場合の総合得点を整理しました。学科を選ぶ理由を、過去の作文で問われた協力経験や社会の課題へ結び付けて考えられる内容です。

農業高校の令和9年度入試|5つの科の推薦の配点と一般入試の総合得点
学校名の先にある5つの学科を見てみる
よくあるのは、学校案内の冊子を食卓に広げ、お子さまが農業高校の5学科に付箋を貼ったものの、食品科学と食物の両方に印が残るという場面です。「名前は気になるけれど、どちらを調べればいいだろう」と迷ったら、名前から想像していることを先に話してもらいましょう。想像と確かめた事実を区別するためです。志望先を決める前でも、入試の共通する部分を確認し、学科について質問したいことを絞る作業は進められます。
農業高校には、都市園芸・食品科学・緑地計画・服飾・食物の5つの学科があります。学校名だけで受験を考えず、どの学科を志望するのかまで具体的にしていきましょう。まだ迷っている段階なら、気になる学科名と、その名前から何を知りたいと思ったかを並べて書くところから始められます。
武蔵境駅から直線で約6.5kmにある高校です。武蔵境や武蔵野市、三鷹市、小金井市、西東京市から検討するご家庭に向けて、武蔵境の個別指導塾の受験担当として、令和9年度の配点、過去の推薦作文、応募倍率を順に整理します。一般入試の得点と推薦の配点は別々に読み、学科を選ぶ理由と、受験までに取り組む課題をつなげていきます。

一般入試は5教科と調査書から総合得点を組み立てる
一般入試の教科・配点・面接と実技検査の扱い、および後述する推薦の方法と配点は全学科で同じです。一般入試は国語・数学・英語・社会・理科の5教科で、学力検査と調査書点の比率は7:3です。学力検査を700点満点、調査書点を300点満点に換算し、面接と実技検査は行いません(都教委, 令和9年度・農業欄, 『専門教育を主とする学科・総合学科』1・6 頁)。
学科への強い関心があっても、一般入試の学習計画は5教科をそろえて考える必要があります。志望分野に結びつきそうな教科だけに絞ると、受験する教科全体の点検が抜けてしまいます。国語の読解、数学の計算、英語の語句、社会や理科の知識など、今の答案にどのような課題があるかを教科ごとに見直しておきましょう。
ここで区別したいのは、答案の素点、換算内申、総合得点という3つの数字です。答案の素点は、学力検査で取った点をそのまま合計したものです。換算内申は中学校の教科の評定を決められた重みで合計したもので、総合得点に入れる前の数字です。この2つを直接足すのではなく、それぞれを入試の配点に換算します。
換算内申は、学力検査の5教科の評定を1倍、それ以外の4教科の評定を2倍して合計する65点満点の数値です。学力検査と調査書点で1000点満点を構成し、ESAT-Jの加点も合わせると、満点は1020点です。ESAT-Jの加点は、A=20点、B=16点、C=12点、D=8点、E=4点、F=0点の6通りです。この加点は、700点と300点の換算を終えた後に行います(都教委, 令和9年度『実施要綱』18-19 頁)。
計算には、換算内申52、5教科の素点合計370点、ESAT-Jの評価Bを使います。最初に、学力検査の素点を500点満点から700点満点へ換算します。次に、換算内申を65点満点から300点満点へ換算します。最後にESAT-Jを加えます。
| 計算する部分 | 計算式 | 総合得点に入る点 |
|---|---|---|
| 学力検査 | 370÷500×700 | 518点 |
| 調査書点 | 52÷65×300 | 240点 |
| ESAT-J | 評価Bの加点 | 16点 |
| 総合得点 | 518+240+16 | 774点 |
この774点は、置いた条件を配点どおりに換算した結果です。受験を考える際には、結果の数字とともに、どの部分にどの数字を入れたかを残してください。通知表の評定を記録したものなのか、演習の答案から集計したものなのかが混ざると、次に見直したときに変化の理由を追えなくなります。
特に、換算内申と調査書点を同じ意味で使わないことが大切です。換算内申の欄には65点満点の数値を置き、調査書点の欄には300点満点に直した数値を置きます。家庭で話すときも、単に「内申」と呼ぶだけでなく、今見ているのがどちらかを確かめると、計算の取り違えを防げます。
学力検査の合計については、合計を出した後に各教科の答案へ戻ることが次の作業です。解き方を知っていたのに条件を読み落とした問題と、知識が足りず手を付けられなかった問題では、復習の内容が変わります。合計点は入試の仕組みを理解するために使い、日々の勉強では間違えた理由まで細かく見る、という使い分けをしてください。
また、調査書点の確認と当日の学習を、どちらか一方の選択にしないようにしましょう。評定は各教科の学習状況を見直す入口になり、答案は試験で実際に答えられる内容を確かめる材料になります。一般入試の7:3という比率を、家庭学習の時間をそのまま分ける指示と受け取る必要はありません。取り組む内容は、今のお子さまが何に困っているかを基に決めます。
推薦の配点と5年分の作文から志望理由を深める
令和9年度の推薦は、募集人員に対する割合が30%です。調査書450点、個人面接360点、作文150点で、調査書の評価には評定を用います。一般入試の300点という調査書の枠と、推薦の450点という枠を混同せず、推薦を考える場合は個人面接と作文を含めて対策を組み立てることになります(都教委, 令和9年度・農業欄, 『専門教育を主とする学科・総合学科』1・6 頁)。
個人面接のために話す内容と、作文のために書く内容を、全く別々に用意する必要はありません。まず志望学科への関心、自分の経験、学びたい理由を整理し、それを質問に応じて説明する練習と、課題に応じて文章にする練習へ分けると進めやすくなります。ただし、用意した志望理由をどんな問いにも当てはめるのではなく、実際に何を問われているかを先に読んでください。
令和4年度の作文では、志望学科で積極的に取り組みたい学習、その内容を確実に習得するために送りたい高校生活、学習の成果を卒業後にどう生かすかが問われました。分量は501-600字、時間は50分でした。学びたい内容から高校生活、さらにその先へと話をつなぐ課題です(都教委, 令和4年度・農業欄, 『推薦の小論文・作文テーマ一覧』12 頁)。
令和5年度の作文は、第1志望の学科を選んだ理由、特に身に付けたい力とその理由、力を身に付けるための学習への取り組みを尋ねています。さらに、将来の進路にどう生かし、家族や周囲の人、社会にどう役立てたいかも含まれます。541-600字、50分で、学科を選ぶ理由と、その学びを誰にどう役立てるかまで考える内容でした(都教委, 令和5年度・農業欄, 『推薦の小論文・作文テーマ一覧』15 頁)。
令和6年度の作文では、中学校生活でチームワークが重要だと思った出来事、その際に自分が果たした役割、その経験を志望学科でどう生かすかが3つの小問になっています。各小問161-200字、時間は50分でした。出来事を説明する部分と、自分の行動を説明する部分を分けて考えることが必要な課題です(都教委, 令和6年度・農業欄, 『推薦の小論文・作文テーマ一覧』12 頁)。
令和7年度の作文は、農業・家庭の何に興味や関心があるかを具体例と理由で述べ、その内容を志望学科で他者と協力しながらどう学ぶか、学んだことを進路実現にどう生かすかを尋ねています。3つの小問は各161-200字で、時間は50分でした。自分の関心だけで話を終えず、協力して学ぶ姿勢も文章にする課題です(都教委, 令和7年度・農業欄, 『推薦の小論文・作文テーマ一覧』14 頁)。
令和8年度の作文は、学校のスクールミッションを踏まえ、志望学科に関連する農業・家庭の現代社会の課題とその理由、課題の解決へ向けた学びの継続、学んだことを生かしてどのようなプロフェッショナルとして活躍したいかを問いました。3つの小問は各161-200字で、時間は50分でした。社会の課題、自分の学び方、目指す姿をつなげて述べる内容です(都教委, 令和8年度・農業欄, 『推薦の小論文・作文テーマ一覧』13 頁)。
この5年分は、令和9年度の出題内容を決めつける材料ではありません。練習するときは年度ごとの課題に戻り、求められた内容に答えたかを点検します。「理由」を求める問いに結論だけを書いていないか、「自分の役割」を尋ねる問いに集団全体の成果だけを書いていないかを見ると、文章を直す場所が具体的になります。
「期待する生徒の姿」では、学習内容を理解して進路へ生かそうとすること、関心を持って実験・実習に取り組むこと、日々の学習や活動を継続することが示されています。農業に関する記載では植物の栽培と利用、都市の緑化と環境保護、食品の科学と加工への関心が、家庭に関する記載では被服製作とファッションデザイン、調理と食文化への関心が挙げられています。「学んだことを将来の進路に生かそうとする」「その意欲をもち続けることができる」という言葉を、自分の経験と照らして読んでみてください(都教委, 令和9年度・農業欄, 『期待する生徒の姿』19・23 頁)。
ここで挙げられた分野の名前を志望理由に並べるだけでは、自分がなぜ関心を持ったかは伝わりません。気になったきっかけ、そこから考えたこと、さらに知りたいことを短く書き出してみましょう。まだ経験していないことを経験したように書かず、今の疑問を正直に言葉にするほうが、次に確かめる内容もはっきりします。

5学科の応募状況を縦と横から確かめる
次の表は、一般の第一次募集・分割前期における最終応募倍率です。令和4年度から令和8年度まで、学科ごとの数字を並べています。読むときは、年度を示す列と学科名を示す行をそろえてください。同じ農業高校でも、学校全体を1つの倍率で表す表ではありません(都教委, 令和4-8年度・農業欄, 『最終応募状況』各4 頁)。
| 学科 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 都市園芸 | 1.57 | 1.09 | 2.33 | 1.57 | 1.90 |
| 食品科学 | 0.78 | 1.13 | 1.33 | 1.71 | 0.90 |
| 緑地計画 | 0.91 | 1.17 | 1.10 | 1.10 | 0.86 |
| 服飾 | 1.44 | 1.00 | 1.68 | 0.92 | 1.00 |
| 食物 | 1.00 | 1.60 | 1.56 | 1.36 | 1.40 |
倍率は、募集人員に対してどれだけの応募があったかを読む数字です。例えば表の1.00は募集人員と応募人員が同数だったことを示しますが、これは応募段階の人数の関係です。最終応募という言葉を、最終的な選抜結果という意味に置き換えないようにしましょう。
まず横に読むと、同じ学科について年度別の応募状況を確かめられます。都市園芸の行にある数字を、途中から食品科学の行の数字とつないでしまうと、別の募集単位を比較することになります。家庭でメモに写す際も、数字だけを抜き出さず、学科名と年度を一緒に残してください。
服飾の令和5年度と令和8年度、食物の令和4年度には1.00が並びますが、同じ数でも学科と年度の組み合わせは違います。推薦の応募状況や令和9年度の値に読み替えず、それぞれの募集の記録として扱ってください。倍率だけでは個人の得点や答案はわからないため、学習の優先順位は本人の答案で確かめます。
武蔵境から受けるお子さまの準備を時期ごとに整理する
中1・中2の段階では、まず各教科の学習記録を残すところから始められます。評定を見たときに数字だけで会話を終わらせず、授業で理解できた内容、課題で手が止まった内容、先生に確かめたい内容を分けてください。保護者が学習の様子を推測するだけでなく、お子さま自身の説明を聞くための材料になります。
学力検査がある5教科以外も、評定を振り返る対象です。作品や課題にどのように取り組んだか、説明を聞いて理解できたか、次に何を直したいかを本人に尋ねてみましょう。評定を動かす方法として決めつけるのではなく、各教科で取り組むべき学習を具体的にするための確認です。
学科への関心については、早い段階で完成した志望理由を作る必要はありません。気になる言葉を見つけたら、どこが気になったのかを短く記録します。後から読み返して関心が変わっていても構いません。どの学科に惹かれるのかを考える過程が残っていれば、中3で志望理由を整理するときに、自分の言葉の出発点を探せます。
中3で一般入試の準備を進める際には、5教科の演習結果を合計するとともに、問題ごとの振り返りを残してください。解答を見れば理解できる問題、説明を聞いても疑問が残る問題、時間が足りず取り組めなかった問題を分けると、次の学習を決めやすくなります。一度直した問題は、答えを閉じて解き直し、説明を再現できるかまで確かめます。
ESAT-Jについては、英語を声に出す練習の中で、伝えたい内容を実際に言葉にできるかを確認しましょう。頭の中で文章を考えるだけで終えず、短くても声に出し、録音を聞いて意味が伝わるかを点検する方法があります。言えなかった表現は、その場で調べたものを記録し、後日もう一度使えるか確かめてください。点の換算を知ることと、話す練習を進めることをつなげます。
推薦を検討する場合は、書類に記す内容を整理するため、経験の事実と、そこから考えたことを分けてメモにします。いつ何に取り組み、自分が何をし、何が難しく、その後どう考えたかという順で十分です。保護者は文章を先に整えるのではなく、本人の説明に足りない場面を聞き返す役に回ると、お子さまの言葉を残せます。
作文の練習では、最初から文章を書き始める前に、問いを区切って読む時間を取ります。各小問に対して答えの要点を置き、別の小問の内容を繰り返していないかを確かめてから文章にします。書き終えた後は、誤字だけでなく、理由、具体例、自分の行動など、問いが求める要素がそろっているかを点検してください。
面接の練習では、作った文章の暗記だけで終えず、同じ経験について違う聞かれ方でも説明できるかを確かめます。例えば志望理由を話した後に、関心を持つきっかけや、さらに知りたいことを自分に問い直します。答えに詰まった箇所は、言い回しの問題なのか、まだ考えが整理できていないのかを分けて戻ると、直す作業が具体的になります。
受験準備を見直す日には、評定の記録、5教科の答案、英語を話す練習の記録、推薦用のメモを順に開き、それぞれ次に取り組むことを決めましょう。保護者がお子さまに一度にすべてを尋ねると、どこから話せばよいか迷いやすくなります。その日は答案の直し、次は志望理由というように、確認する対象を絞っても構いません。
5学科のどれを考えていても、一般入試の試算には農業高校の配点を使います。評定と答案の記録を整理した後は、学校ごとの比率で計算できる塾の「武蔵境から通える都立高校の入試方法と総合得点の試算」も確認にお役立てください。
学科を選ぶ理由を次の行動へつなぐ
農業高校を考えるときは、5つの学科のうち何に関心があるのかを言葉にし、一般入試の得点の組み立てと、推薦で話す・書く内容をそれぞれ整えていきます。過去の作文は問いへの答え方を練習する材料に、応募倍率は年度別の応募状況を読む材料にすると、使い道がはっきりします。
学科選びと学習の優先順位を一緒に整理したいご家庭は、今のお子さまの関心や答案を手がかりに、入塾前カウンセリングでご相談ください。志望理由がまだ短い言葉でも、そこから確かめることは見つけられます。
お子さまが自分で挙げた「気になること」は、学科を選ぶ理由を考える手掛かりです。本人がその疑問を一つずつ調べて言い直すことで、志望理由にも具体性が加わります。
参考文献
- 都教委, 『東京都立高等学校入学者選抜実施要綱』令和9年度、18-19 頁。
- 都教委, 『専門教育を主とする学科・総合学科』令和9年度、1・6 頁。
- 都教委, 『期待する生徒の姿(全日制課程)』令和9年度、19・23 頁。
- 都教委, 『東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧』令和4年度12 頁、令和5年度15 頁、令和6年度12 頁、令和7年度14 頁、令和8年度13 頁。
- 都教委, 『最終応募状況 / 専門学科・定時制課程(単位制)』令和4-8年度、各4 頁。
学校ごとの比率で総合得点を試算するには「武蔵境から通える都立高校の入試方法と総合得点の試算」を、7対3の学校の計算だけなら「都立高校入試 総合得点計算機」を使えます。
府中市から農業高校を目指すお子さまの通塾については「府中市の塾・個別指導」で紹介しています。
農業高校の数字の出どころを一つずつたどれるよう、「都立農業高校の入試:推薦の配点・倍率の推移・期待する生徒の姿」に表と出典をまとめました。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。


