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共通テストの英語と数学の復習ノート—過去問を解いた後に、大問ごとの失点の理由を1行ずつ書く|武蔵野個別指導塾

手帳に62点と書いて閉じた過去問を、大問ごとの失点と理由の1行に変えます。理由は知識・読み違い・時間・計算から1つ選び、解いた日に40〜60分で書き、2〜3週間あけて同じ年度へ戻る段取りを英語と数学で追います。
共通テストの英語の復習ノートは、点数ではなく大問ごとの失点から書きます。1ページの上に年度と科目、その下に大問を1行ずつ並べ、失点、理由、次に直す事を書き込みます。理由は知識・読み違い・時間・計算の4つから1つだけ選びます。丸つけから書き終えるまでを解いた日のうちに40〜60分で済ませ、同じ年度は2〜3週間あけてから解き直します。数学も同じ形で、選んで解いた大問だけを行にします。
よくあるのは、11月の日曜に大学入試センターの頁から令和8年度のリーディングを印刷し、80分を計って解いた高校3年生の場面です。丸つけを終えると、手帳のその日の欄に「英R 62」と書き込み、問題冊子を閉じて、夕方からは数学の問題集に移ります。次の日曜には別の年度を解き、また点数だけを書きます。秋のあいだに手帳には数字が3つ並びましたが、どの大問で何点を落としたのかは、どのページにも残っていません。
なぜそうなるのか
手帳の62は、100点から38点を落としたという結果の数字です。ところが38点の中身は、人によってまるで違います。図1のAさんとBさんは、どちらも62点です。Aさんは知らない語と文法で22点を落とし、時間が足りずに落としたのは6点だけでした。Bさんは知識での失点が4点しかなく、26点を時間切れで落としています。Aさんに要るのは単語と文法の覚え直しで、Bさんに要るのは大問を解く順番と、それぞれに入る時刻の決め方です。手帳の数字しか見ていなければ、この2人に同じ練習を勧めてしまいます。

二つめの理由は、迷った跡の消える速さです。解き終えた直後なら、2つの選択肢の間を何度も行き来した設問や、最後の大問に入った時点で残り時間がほとんど無かったことを、まだ体が覚えています。1週間たつと、問題冊子の余白の書き込みを見ても、なぜその選択肢に丸を付けたのかが出てきません。理由を書かないまま解説だけを読むと、「そういうことか」と納得して終わり、次の年度で同じ形の設問をまた落とします。
三つめは、理由の言葉があいまいなまま閉じてしまうことです。「ケアレスミス」「もったいない」「次は気をつける」と書いても、次の1週間に何をするかは決まりません。理由を知識・読み違い・時間・計算の4つに絞ると、練習の中身がそのまま決まります。知識なら単語や公式を覚え直す。読み違いなら設問の読み方を変える。時間なら大問の順番と入る時刻を決める。計算なら検算する場所を決める。4つのどれかに入れた時点で、次の机の上に何を広げるかが見えてきます。
もう一つ、年度ごとに問題の形が違うことも、点数だけを並べる落とし穴です。大学入試センターの正解の表で数えると、リーディングの大問は令和6年度が第1問から第6問まで、令和7年度と8年度は第1問から第8問までです。令和7年度からは新しい学習指導要領の科目での出題になり、令和6年度は前の教育課程の最後の年でした。手帳に62、58、65と並んでいても、同じ物差しで測った数字とは言えません。比べられるのは、大問ごとの失点と理由のほうです。
今夜からの手順
1. 解く前に、ノートの1ページに枠を作る
英語と数学で大学ノートを1冊ずつ用意し、共通テストの過去問の復習だけに使います。1回分、つまり1つの年度の1つの科目に1ページです。ページの一番上に年度と科目、解いた日、点数を書く帯を作り、その下に表を引きます。列は左から、大問、失点、理由、次に直す事の4つです。
行は解く大問の数だけ引きます。令和7年度と8年度なら、リーディングは8行、リスニングは6行、『数学I,数学A』は4行、『数学II,数学B,数学C』は選んで解く分も含めて6行です。図2のように、理由の欄は1字が入る幅で足ります。いちばん広く取るのは次に直す事の欄です。ページの下は2行ぶん空けておき、理由の数と2回目に解く日をそこに書きます。

枠を先に作るのは、解き終えて頭が重いときに定規で線を引く手間を省くためです。枠が待っていれば、丸つけの後にそのまま数字を入れ始められます。
2. 本番と同じ時間で解き、大問ごとに終えた時刻を書く
解く前に、印刷する問題を選びます。大学入試センターの「過去3年分の試験問題」の頁にあるのは、令和6年度・7年度・8年度の本試験と追・再試験の問題と正解です(2026年11月時点。年が進むと入れ替わります)。数学は令和6年度だけが前の教育課程の『数学I・数学A』『数学II・数学B』で、大問の数も選び方もいまと違います。令和7年度の頁には「旧」の付いた数学の問題も並んでいるので、印刷するのは「旧」の付かないほうです。
時間は本番に合わせます。リーディングは80分、リスニングは60分(そのうち解答は30分)、数学は『数学I,数学A』も『数学II,数学B,数学C』も70分です。解きながら、大問を1つ終えるたびに、問題冊子の余白に時計の時刻を書きます。「第3問 14:22」のような数字だけで十分です。この時刻が、後で時間の失点かどうかを決める手がかりになります。
リスニングは音声を使います。大学入試センターの頁には、令和6年度から8年度までの本試験の問題音声とスクリプトが載っています(2026年11月時点)。解くあいだはスクリプトを開かず、1回分を止めずに通します。
3. 正解と配点で、大問ごとの失点を出す
丸つけは大学入試センターの正解の表で行います。表には設問ごとの配点が載っているので、大問ごとに落とした点を足し、失点の欄に書きます。全部正解の大問には0と書き、空欄にしません。0が並ぶ行も、2回目に崩れていないかを見る基準になります。
数学は、外した解答記号のうち最初の1つに丸を付けます。正解の表は解答記号の順に並んでいるので、どこから崩れたかが記号で残ります。「第2問 キから」と書ければ、解き直しのときにそこから読み始められます。英語は、外した設問の番号に印を付けておきます。
4. 時間を外して解き直し、理由を4つから1つ選ぶ
「過去3年分の試験問題」の頁に並ぶのは問題と正解で、解説は付いていません。解説は学校で配られた物か、手元の過去問の問題集のものを使います。その解説を読む前に、外した設問だけを時間を気にせず解き直します。ここで理由がはっきりします。解き直しても合わないなら、その場で使える知識が足りなかったので「知」です。解き直して合ったなら、余白の時刻を見ます。その設問を落ち着いて考える時間が残っていなかったなら「時」。時間はあったのに外していたなら、数学で計算の途中が崩れていれば「計」、問題文や設問の条件を取り違えていれば「読」です。
リスニングでは「読」を聞き違いの印として使います。音声をもう一度止めずに聞いて合うかを確かめ、それでもわからなければスクリプトを読みます。スクリプトを読めば意味が取れるのに音では取れなかったなら「読」、スクリプトを読んでも語の意味がわからなければ「知」です。選択肢や図表を先に読み終える前に音声が始まってしまったなら「時」にします。
1つの設問に理由を2つ付けたくなる場面もありますが、付けるのは1つです。2つ書くと次に直す事も2つになり、どちらにも手を付けずに次の回を迎えます。迷いやすい形は、後の「よくある失敗と直し方」で順番を決めておきます。
5. 1行で何が起きたかを書き、次に直す事を動作で書く
理由の記号の横に、何が起きたかを1行で書きます。「設問の条件の2つ目を読み落とした」「第8問に入ったとき、残り時間がほとんど無かった」のように、自分がしたことを書きます。解説の文は写しません。
次に直す事は、次の回に実際に手を動かす中身で書きます。「気をつける」「集中する」は動作ではありません。図2の例(冒頭の令和8年度のリーディングのページ)なら、失点3の第2問は「設問に線を引く」です。設問の条件に線を引いてから本文を読む、という動作になります。失点9の第8問は「入る時刻を決める」です。第8問に入る時刻を決め、解き始める前に問題冊子の表紙に書いておきます。数学なら「(2)の展開は1行に1つの変形だけ書く」「出た答えをもとの式に入れて確かめる」のように、紙の上の動きで書きます。
知の行には、覚え直す物の名前を書きます。単語ならその単語、公式ならその公式です。語が多い年度は、表の下、理由の数を書く2行の上に単語だけを並べる欄を作り、行の中は「下の欄」とだけ書きます。
6. ページの下で理由を数え、2回目の日を手帳に書く
最後に、ページの一番下に「知3 読2 時1 計0」のように理由の数を書きます。いちばん多い理由が、次の1週間の練習の中心です。知が多ければ単語と文法の問題に、時が多ければ大問の順番と時刻を決める練習に、空いた時間を回します。
そのうえで、同じ年度を解き直す日を2〜3週間後の日付で書き、手帳のその日の欄にも書き写します。手帳に書くのは点数ではなく、この予定です。丸つけからここまでを、解いた日のうちに40〜60分で終えます。翌日に回すと、余白の時刻を見ても、なぜそこで急いだのかを思い出せなくなります。
学年と時期で変わるところ
このノートには締め切りがあります。いまの高3と既卒生にとっては、令和9年度の本試験の初日、2027年1月16日(土)です(2日目は17日(日))。11月の上旬なら、残りは10週間前後しかありません。この時期は、1回目を12月の半ばまでに終えるのが目安です。そうすれば2〜3週間あけても、2回目が1月の初めまでに入ります。図3のように、1回目と2回目のあいだに空白の期間を置くのが要です。

2回目は、本番と同じ新しい教育課程の令和7年度と8年度から先に回します。1月に入ったら新しい年度を増やさず、復習ノートの次に直す事の列だけを読み返して、本番の80分と70分の使い方を決めます。冬休みは、学校の補習や講習の予定を先に手帳に書き、空いた日に1回分ずつ置きます。1日に2回分を解くかどうかは、その日のうちに2ページを書き終える時間が残るかで決め、残らないなら1回分にとどめます。
既卒生は平日の昼に1回分を解ける日が多く、解いた日のうちに書く流れを作りやすい立場です。その代わり、同じ年度を短い間隔で何度も解いて答えを覚えてしまいやすいので、2〜3週間あける決まりを高3の生徒より厳しめに守ります。
いまの高2が受けるのは令和10年度で、本試験は2028年1月15日(土)と16日(日)です。高2のうちは通しで解くより、習い終えた単元の大問を1つずつ解き、同じ形で1行を書く練習から入ると無理がありません。数学Bと数学Cの単元が残っているうちは、『数学II,数学B,数学C』の通しは高3に回します。
高1は、学校で受ける模試の復習に、同じ4つの理由をそのまま使えます。定期考査の週は学校ごとに違うので、考査の日程は学校の予定表で見ておき、その週だけはこのノートを開かない日にして、考査の勉強を優先します。
よくある失敗と直し方
理由の欄が「読」と「ケアレスミス」で埋まる
1つめは、理由の欄が全部「読」か「ケアレスミス」になる失敗です。解説を先に読むと、どの設問も「読めば解けた」に見えるからです。直し方は、解説を開く前に図4の順番で決めることです。時間を外して解き直すと合うか。本番でその設問に、考える時間を残して届いていたか。外したのは計算か。3つの問いを上から順に当てれば、理由は1つに決まります。「ケアレスミス」と書きたくなった設問は、たいてい計か読のどちらかに入ります。どちらかに入れた時点で、検算の場所を決めるのか、設問の読み方を変えるのかが分かれます。

1行のはずが、解説の写しになる
2つめは、1行のつもりが解説の文を何行も写してしまう失敗です。写すと勉強した気分になり、自分の言葉で書くより手が速く動くからです。直し方は、行の中には自分がしたことだけを書くと決めることです。解説の要点を残したいときは、問題冊子の該当の箇所に書き込み、ノートには「冊子に書き込み」とだけ書いておきます。写した解説は2回目の前に読み返されることがほとんどなく、行が長いほど次に直す事の欄が目に入らなくなります。1ページが表の形を保っていれば、2回目の朝に1分で見返せます。
2回目の点数を見て、そこでやめる
3つめは、2回目で点が大きく上がって安心し、ノートを閉じる失敗です。2〜3週間では答えの一部を覚えているので、点は実力より高く出やすくなります。2回目に見るのは点数ではなく、1回目に書いた次に直す事をやれたかどうかです。各行の右に、やれたら丸、やれなかったら三角を付けます。三角の残った行が、本番までの練習の中心になります。点数は帯の欄に小さく書くだけにとどめ、丸と三角の数を見比べます。
よくある質問
共通テストの数学は、ノートに途中式まで書き直しますか
書き直しません。途中式は解き直しの紙に書き、復習ノートには最初に外した解答記号と1行の理由だけを残します。例外は、2つの年度で同じ単元の大問に同じ理由が並んだときです。そのときだけ次の空いたページを1枚使い、正しい途中式を1回分だけ書いて、3回目は書かずに解けるかを確かめます。
『数学II,数学B,数学C』で選ばなかった大問も行にしますか
1回目は、解いた6つの大問だけを行にします。令和7年度と8年度は、第1問から第3問を全員が解き、第4問から第7問の4つから3つを選ぶ形でした。出題方法では、数列、統計的な推測、ベクトル、平面上の曲線と複素数平面の4項目のうち3項目を選んで解くと決められています。選ばなかった大問は、2回目の前に1度だけ時間を計らずに解き、選び直すほうが点になるかを見ます。12月に入ったら組み合わせは変えず、同じ順番で70分を使う練習に回します。
共通テストの数学のノートと、授業の数学のノートは分けますか
分けます。授業のノートは単元の順、復習ノートは年度と大問の順に並ぶので、1冊にまとめると両方とも探しにくくなります。その代わり、知の行には授業のノートか教科書のページ番号を書き添えます。行から1回で戻れる場所が書いてあれば、覚え直しを机に向かってすぐ始められます。
保護者が手を貸すなら
お子さまが過去問を解いた日に、点数を先に聞かないでください。点数を口にした時点で、その日の勉強が終わった気分になりやすいからです。代わりに、ページの一番下の理由の数を一緒に見て、「今週はどれがいちばん多かった?」とだけ聞きます。知が多ければ単語の確かめの相手になれますし、時が多ければ本番と同じ時間を計る係になれます。ノートの中身を直したり、理由の付け方に口を出したりはしません。見守るのは、2回目の日が手帳に書いてあるかどうかだけで足ります。本番が近づくと、62が58に下がった日の家の空気は重くなりがちです。そんな日も、話題にするのは点数の上下ではなく、ページの下の数が先週と比べてどう動いたかだけにします。
個別指導で確かめること
授業では、復習ノートの知の行がどの単元に集まっているかを一緒に数えます。同じ単元に知の行が3つ以上並んだら、共通テストの過去問からいったん離れ、教科書の例題と学校の問題集の基本の問題まで戻って確かめます。読と時の行は、次の回に解く順番と大問に入る時刻を、ノートを見ながら決め直します。リスニングの読の行は、スクリプトと音声を並べ、どの語で音を取り違えたかを授業の中で一緒に聞き直します。
まとめ
手帳の「62」は、終わった80分の記録にすぎず、次の80分には何も教えてくれません。教えてくれるのは、大問ごとに書いた失点と理由の行です。今夜は同じ問題冊子をもう一度開き、余白に時刻が無くても、8行の表だけは埋めてください。2〜3週間後に同じ年度を開いたとき、第8問の行の右に丸が付くかどうか。復習ノートが見張るのは、その一点です。
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