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共通テスト数学のマークの仕方—マイナスの符号、分数、根号、小数の決まりと解答科目欄|武蔵野個別指導塾

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分数の-は分子の□へ、根号は中の数を最小に、小数は一つ下の桁で四捨五入して0まで塗る。令和8年度の問題冊子の裏表紙の7項目と数学①の解答科目欄の決まりを、-3/10や√48の例で一つずつ確かめていきます。

共通テストの数学では、問題文の□1つに、マイナスの符号「-」か数字0〜9のどれか1字が入り、解答用紙のその記号の行に丸を1つ塗ります。令和8年度の数学①②の問題冊子の裏表紙には、分数は符号を分子に置いて約分しきる、根号は中の自然数を最小にする、小数は指定の桁の一つ下で四捨五入して必要なら0まで塗る、と刷られていました。数学①の解答科目欄は1つだけ塗ります。無マークや2つのマークについて、令和9年度の受験案内の本文は科目を特定できないため0点となる場合があると書き、令和8年度の表紙は0点になると言い切っていました。数学②の選択問題は、解いた問題と同じ番号の欄に塗ります。

□の埋め方から解答科目欄まで、塗る前に頭に入れておく決まりは次の5つです。

何の決まりか 中身 書かれている文書
□1つに入る字 「-」か0〜9のどれか1字 令和8年度 数学①②の問題冊子の裏表紙「解答上の注意」
分数・根号・小数の形 符号は分子、約分しきる/根号の中は最小/一つ下の桁を四捨五入し0も塗る 同じ「解答上の注意」
数学①の解答科目欄 『数学I,数学A』か『数学I』の1つだけ塗る。無マークか複数マークで0点 令和8年度 数学①の問題冊子の表紙の注意事項
数学②の選択問題 解いた問題番号の欄に塗り、選ばなかった番号の欄は空けておく 令和8年度「試験問題冊子の注意事項及び解答用紙の様式について」
塗る道具と使えない道具 黒鉛筆(H・F・HB)で塗る。定規・コンパス・電卓は使えない 令和9年度 受験案内

よくあるのは、秋の模試の数学で余白に書いた -3/10 に自己採点で丸が付いたのに、返ってきた成績ではその問いが0点だった、という場面です。解答用紙を開くと、分子の最初の□に塗るはずのマイナスを飛ばし、「3」「1」「0」と一行ずつ上にずれて塗っていました。4つ目の行が空いたまま残っていたことに、試験の間は気づいていません。計算は合っていたのに、採点されたのは塗った丸の並びの方でした。

裏表紙の「解答上の注意」7項目と、解答用紙の欄の並び

令和8年度の本試験では、数学①(『数学I,数学A』と『数学I』)と数学②(『数学II,数学B,数学C』)のどちらの問題冊子にも、裏表紙に同じ7項目の「解答上の注意」が刷られていました。表紙の側には、冊子を裏返して読むように書かれています。中身を自分の言葉に直すと、次のとおりです。

  1. 解答用紙の、問題番号に対応した欄に塗る。
  2. 問題文の□には符号「-」か数字0〜9が入り、ア、イ、ウ…の記号1つに1字が対応する。
  3. 分数で答えるときは、符号を分子の側につけ、分母にはつけない。それ以上約分できない形にする。
  4. 小数で答えるときは、指定された桁の一つ下の桁を四捨五入する。必要なら、指定の桁まで0を塗る。
  5. 根号を含む形では、根号の中に出てくる自然数がいちばん小さくなる形にする。
  6. 二重の四角で囲まれた□は、選択肢から1つを選んで答える。
  7. 同じ問題文に同じ記号が2度以上出るとき、2度目からは原則として細い字で刷られる。

解答用紙の形は、センターが令和8年度に示した見本で確かめられます。大問ごとに「1」「2」「3」…と番号の付いた欄があり、どの欄にもアから始まる記号の行が並び、行の右に「-」と0〜9の11個の丸が横に続きます。アの行は大問ごとに別にあるので、第3問のウに5と答えるなら、「3」の欄のウの行で5の丸を塗ります。見本では、数学①の第1面に第1問と第2問、数学②の第1面に第1問から第3問の欄があり、その先の大問は第2面にありました。

図1 -3/10をタチ/ツテの4つの□に1字ずつ塗る形

図1のように、分子に□が2つ、分母に□が2つある枠に -3/10 を入れるなら、タの行に「-」、チの行に3、ツの行に1、テの行に0を塗ります。記号1つに1字が対応するという2項目めを素直に読むと、4つの行のどれも空きません。冒頭の場面の答案は、この4行のうち3行しか塗られていなかったことになります。

数学①の解答用紙には、もう一つ解答科目欄があります。『数学I,数学A』と『数学I』のどちらで解いたかを1つだけ塗る欄で、令和8年度の問題冊子の表紙は、塗っていないときも2つ塗ったときも0点になると書いていました。令和9年度の受験案内も、解答科目が特定できない答案は0点となる場合があると書いています。答案が正しく塗られていないときの採点の扱いについては、12月上旬にセンターが掲げる令和9年度の受験上の注意を読むよう指示しています。令和8年度の受験上の注意で、解答科目欄のある用紙として挙がっていたのは地理歴史・公民、外国語、理科と数学①で、数学②は入っていません。

数学②の選択問題は、令和8年度は第1問〜第3問が必答で、第4問〜第7問から3問を選ぶ形でした。様式の文書は、選んだ問題の番号の欄に塗り、選ばなかった番号の欄は空欄にすること、答案は塗ったとおりに採点されることを、塗り方の例を添えて示しています。

塗る道具にも決まりがあります。令和9年度の受験案内は、黒鉛筆(H・F・HB)とプラスチック製の消しゴムで塗るよう求めています。シャープペンシルは机に置けますが、メモや計算に使うためで、それで塗ると読み取れないことがあると書かれています。塗りが薄い、丸の一部しか塗っていない、消し跡が残っている答案も、読み取れないことがあります。問題冊子の余白は計算に使ってよく、どのページも切り離さず、試験の後は持ち帰る、と令和8年度の表紙にありました。定規・コンパス・電卓・そろばん・グラフ用紙は、令和9年度の受験案内で試験時間中に使えない物に挙がっています。

令和9年度の同じ様式の文書は、2026年11月8日の時点で、センターの令和9年度試験の頁にまだ出ていません。いまの高3が受ける令和9年度試験では、数学①が2027年1月17日(日)の13時〜14時10分、数学②が同じ日の15時〜16時10分です。いまの高2が受ける令和10年度試験は、出題の方法と問題作成の方針までが公表済みで、その2つの文書の中身は令和9年度と変わりません。それでも裏表紙の注意は冊子に刷られるものなので、その年の冊子が出てから読み比べます。

自分の答案は、令和8年度の正解の表と解答用紙の見本で点検できる

自分の塗り方が決まりどおりかは、公式に出ている3つの資料と、自分の答案の2か所を並べれば点検できます。

1つ目は、センターの令和8年度試験の頁にある「試験問題冊子の注意事項及び解答用紙の様式について」です。数学①と数学②の表紙と裏表紙の注意、解答用紙の第1面の見本、数学②で3問を選んだときの塗り方の例が載っています。過去3年分の試験問題の頁は問題と正解が中心なので、共通テストの数学のマークシートがどんな形かを見るならこちらを開きます。

2つ目は、令和8年度本試験の数学の正解の表です。正解の表には、記号1つに配点が付いた行と並んで、いくつかの記号をまとめて1つの配点を付けた行が多くあります。まとまりの中の1字を塗り違えれば、そのまとまりの点は入らない作りと見ておくのが安全です。正解の字の中に「-」が入ったまとまりは、数学①にも数学②にもありました。「解答の順序は問わない」と添えられた行や、数学②の表の注にある、前の記号が正解の場合に限って点を与える行もあります。こうした行が来年も同じ場所に出るわけではありませんが、符号の1字が点のまとまりを左右することは、この表を見れば実感できます。

3つ目は、令和9年度の受験案内の解答上の注意事項と、解答用紙の正しいマーク・記入例の頁です。受験番号・氏名・試験場コードの書き方と並んで、数学①の解答科目欄に1科目だけ塗る例が示されています。

自分の側で見るのは、持ち帰った問題冊子の余白と、返ってきた答案の塗りの2か所です。余白に書いた最終の答えの横に、□の記号を1つずつ書き込み、塗った行と照らします。点検する所は、次の6つです。

数学①の2つの科目のどちらで解くかは、出願で登録する項目には入っていません。当日の解答科目欄で示します。志望校がどちらの科目を求めるかは、募集要項の数学の欄で読んでください。

塗り方は、余白の答えを「字の並び」に書き直す練習で身につく

決まりを知っていても、70分の中で手が自然に動かなければ塗り違えは減りません。今日から本番までの練習を、順番に並べます。

最初に、裏表紙の7項目を家で読み終えておきます。令和8年度の様式の文書を印刷するか画面で開き、7項目のそれぞれに、自分で作った数の例を1つずつ書き添えます。たとえば次のようにです。

小数でとくに気をつけたいのは、二度の四捨五入です。たとえば √6 は2.449…で、小数第1位まで求めるなら第2位の4を見て2.4です。途中で2.45と丸めてから、もう一度第1位に丸めると2.5になり、決まりから外れます。四捨五入は、計算で出た値から1回だけ行います。

次に、解答用紙の練習の形を手元に用意します。様式の見本を印刷するか、ノートに大問ごとの欄を作り、アから始まる行と「- 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9」の列を書いておきます。過去3年分の本試験の問題を解くときは、答えをノートに書いて終えるのではなく、この形に塗るところまでを1回の練習にします。令和6年度の数学②にあたる問題は旧課程の『数学II・数学B』なので、選択問題の塗り方は令和7・8年度の問題で練習します。

3つ目に、余白に答えを書いたら、塗る前に□の数だけ字を並べ直します。-3/10 なら「- 3 1 0」の4字で、枠の□も4つです。字の数と□の数が合わないときは、塗らずに計算と答えの形に戻ります。√48 を2√12 のまま持ってくれば、□√□の枠に字が収まりません。ここで気づける塗り違いは少なくありません。

4つ目に、塗る前に大問の番号と記号の行を指で押さえます。数学②では、解く3問を決めたら、問題冊子の表紙の余白にその番号を書いておくと、欄を間違えにくくなります。大問を1つ終えるたびにその欄を塗る、といった塗る単位も、練習のうちに決めておきます。

最後に、解き終えたら、余白の答えと塗った丸を1問ずつ照らし、合っていれば余白に小さな印を付けます。塗り違いが見つかったら、符号・約分・根号・小数・欄違いのどれだったかを、練習の記録の表に1行で残します。3年分を解き終えるころには、自分がどの種類で落としやすいかが表に出ます。

図2 余白の答えを□の数と比べてから塗る5つの手順

図2は、この流れを1枚にしたものです。3つ目の箱で□と字の数が合わないときは、赤い矢印のとおり計算に戻り、余白の答えを書き直してから先へ進みます。

保護者の方がお子さまの答案を見るときは、点数より先に、余白の答えと塗った丸が同じ字の並びになっているかを、1問だけ一緒に照らしてみてください。計算は合っているのに丸がずれている答案は、その場で見つかります。

「値が同じなら点になる」「選択問題は前から詰める」は通らない

1つ目の思い込みは、値が同じなら形は自由、というものです。3/9 と 1/3 は同じ値で、□/□ の枠にはどちらも収まりますが、決まりは約分しきった形を求めています。3と9を塗れば、正解の字の並びとは違う答案になります。根号も同じで、2√12 と 4√3 は同じ値でも、中の自然数を最小にした4√3 の方が決まりに合う形です。□の数の照合で気づけるのは字の数が違うときだけで、3/9 のように数が同じまま形が違う答えは、約分の点検でしか拾えません。

図3 数学②で第5・6・7問を解いたときの塗る欄

2つ目は、数学②の選択問題は解いた順に第4問の欄から詰めて塗ればよい、という思い込みです。図3の上の段のように、第5・6・7問を解いて「4」「5」「6」の欄に塗ると、第5問の答えが第4問の欄に入ります。様式の文書にあるとおり、答案は塗ったとおりに採点されるので、ずれた3つの欄はどれも別の問題の答えとして読まれます。図3の下の段のように、解いた問題の番号の欄に塗り、選ばなかった「4」の欄は空けておきます。

3つ目は、細い字の□にも、もう一度塗る行がある、という思い込みです。細字は、同じ記号が2度目に出たことを示す印です。解答用紙の行は記号ごとに1行なので、細字の□のために新しく塗る行はありません。前に求めた答えを、その場所に当てはめて読み進めます。

あわせて、シャープペンシルで塗っても読めるだろう、という考えも通りません。令和9年度の受験案内は、黒鉛筆以外で塗った答案は読み取れないことがあると書いています。練習の段階から、塗るのは黒鉛筆と決めておきます。

確かめる先と聞き方

数学のマークの決まりは、年度ごとの冊子と、センターのいくつかの頁に分かれて書かれています。塗り方の項目ごとに、読む所と聞く相手を挙げます。

個別指導で確かめること

塾では、持ち帰った問題冊子の余白と、塗った解答用紙を机に並べ、1問ずつ字の並びを照らします。点を落とした原因を「符号・約分・根号・小数の0・欄違い」のどれかに分けて表に付け、過去3年分の本試験を解き終えるまでに同じ種類の塗り違いが残っていないかを、お子さまと一緒に見ます。数学②の選択問題を解く番号と、塗る欄の印の付け方も、その表の横で決めます。

まとめ

共通テストの数学で採点されるのは、問題冊子の余白に書いた答えではなく、解答用紙に並んだ丸です。-3/10 のマイナスも、0.44 の一の位の0も、数学①の解答科目欄の1つの丸も、塗られていなければ答えの字として読まれません。□の数を数えて字を並べ直す数秒が、計算で取った点を解答用紙の上に残します。

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