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都立の第二次募集とは—3月に欠員のある学校を探す日程と、3教科と6対4の入試|武蔵野個別指導塾

第二次募集をする都立高校は3月2日の夜に都教委のサイトに載り、願書は4日の1日だけ紙で窓口へ持っていきます。国数英の素点1点が2点に数えられる6対4の計算まで、8日間の動き方を順に追います。
都立の第二次募集は、第一次募集で入学手続をした人が募集人員に届かなかった学校が、足りない人数だけをもう一度募る3月の入試です。令和9年度(2027年4月入学)の全日制の決まりは、次の表のとおりです。
| 項目 | 令和9年度の全日制第二次募集 |
|---|---|
| 行う学校がわかる日 | 2027年3月2日(火)の夜、都教委のサイトに載る |
| 出願 | 3月4日(木)午前9時〜午後3時の1日だけ。紙の書類を志望校の窓口へ持っていく |
| 志願変更 | 取下げ 3月5日(金)午前9時〜午後3時、再提出 3月8日(月)午前9時〜正午 |
| 学力検査 | 3月9日(火)、国語・数学・英語の3教科(集合は午前8時30分) |
| 合格発表 | 3月12日(金)午前8時30分に合否照会サイト、正午に校内掲示 |
| 点数 | 学力検査600点と調査書点400点の6対4で1000点。ESAT-J の結果は使わない |
よくあるのは、3月1日(月)の朝に照会サイトで第一次の結果を見て、着替えもせず制服のまま中学校へ相談に行く、という場面です。職員室の前で進路の先生を待つあいだ、頭の中にあるのは「まだ都立に出せる学校はあるのか」という問いだけです。ところが、その答えが都教委のサイトに出るのは翌日の夜で、願書を出せるのはさらに2日後の木曜日、それも午後3時までです。第二次募集は、答えを待つ時間と、動かなければならない時間がほとんど重なっている入試です。
第二次募集をする学校と、出せる人・出せない人
都教委の令和9年度の実施要綱は、第一次募集のあとで入学手続者数が募集人員に達しなかった学校が、その不足分の人数について第二次募集をすると決めています。どの学校のどの学科が何人を募るかは、第一次の手続の結果が出るまで誰にもわかりません。前の年に第二次募集をした学校が、今年も同じように募るとは限らないのはこのためです。第一次の入学手続の締切は3月2日(火)の正午で、その日の夜に、全日制で第二次募集をする学校の一覧が都教委のサイトに載ります。
出せない人の決まりも先に押さえておきます。第一次募集で合格した人は、第二次募集に出願できません。推薦で合格した人、都立の中高一貫校の高校へ進む予定の人、都立特別支援学校の高等部の入学許可予定者になって入学確約書を出した人、都立産業技術高専の入学許可予定者も同じ扱いです。
もう一つ、家庭で決めておくべきは私立の扱いです。要綱は、都立高校へ進む機会をできるだけ多くの生徒に残すという考えから、国私立高校の入学手続をすでに終えた生徒には、以後の募集への出願を遠慮するよう求めています。併願校の手続の締切が3月1日や2日に重なっているなら、どこまで手続を進めたかを紙に書き出し、第二次に出すかどうかと一緒に中学校の先生と話してください。
出願は1校だけです。ただし、第二次募集をする学校に複数の学科やコースがあり、その両方で募集があるときは、第一次と違って第1志望・第2志望の順位を付けて出せます(芸術に関する学科は除きます)。たとえば同じ学校の普通科とコースの両方に欠員が出た年なら、片方だけに賭けずに済みます。
3月4日の出願は1日だけ—紙の願書と封をした調査書を窓口へ
第一次募集で使った出願サイトは、第二次募集では使いません。インターネットでの出願も郵送も受け付けず(島しょなどの例外を除きます)、書類はすべて紙で、出願の日に志望校の窓口へ持っていきます。そろえるものは次のとおりです。
- 第二次募集用の入学願書。写真を貼り、中学校長が本人の写真と応募資格を確かめて公印を押します。
- 調査書。中学校が作り、折らずに封筒へ入れて封をしたものを、本人が志望校へ持っていきます。
- 入学考査料。全日制は2,200円で、所定の納付書を使い、納付書の裏に書かれた場所で払って、入学願書の裏面に貼ります。第一次で払った分とは別に要ります。
- 自己PRカード。面接を行う学校に出すときだけ、その学校の「本校の期待する生徒の姿」を読んで書きます。
書類を受け付けた学校が受検票を出します。図1のように、3月1日の発表から15日の入学手続の終わりまでは2週間しかなく、そのうち落ち着いて書類を整えられるのは3月3日(水)の1日ほどです。2日の夜に学校を決め、3日に中学校で願書と調査書の段取りをつけ、4日の午後3時までに窓口へ着く。どこか一つが遅れると、出願そのものができなくなります。

出したあとで志望校を変えたくなったら、志願変更が1回だけできます。変えられる組み合わせは要綱の別表に○で示されています。3月5日(金)の午前9時から午後3時までに、中学校長の確認を経た志願変更願と受検票を出願先へ持っていき、願書や調査書を返してもらいます。そして3月8日(月)の午前9時から正午までに、新しい学校名を書き入れた書類を変更先へ出し直します。書類を返してもらった学校へ戻ることはできません。保護者が代わりに手続をするときは、保護者の本人確認の書類と、親子の関係を示す住民票の写しなども要ります。
学力検査は3月9日(火)で、集合は午前8時30分です。国語が午前9時から、数学が10時10分から、英語が11時20分から、それぞれ50分です。面接や実技検査を行う学校は、9日かその後に学校が決めた日時で行います。
3教科と6対4では、当日の1点が2点に、社会と理科の評定は2倍になる
全日制の第二次募集で学力検査をする学校は、どこも国語・数学・英語の3教科で、各100点の300点を600点に直します。調査書点は、学力検査をする国語・数学・英語の評定をそのまま、学力検査をしない社会・理科・音楽・美術・保健体育・技術家庭の6教科の評定を2倍して足し、75点満点にしたものを400点に直します。学力検査と調査書点の比率は原則6対4で、合計は1000点です。第一次で20点分あった ESAT-J の結果は、第二次募集の選考では使いません。
図2は、第一次と第二次の満点の内訳を並べたものです。調査書点の取り分が300点から400点に増え、学力検査は700点から600点に減ります。

たとえば、通知表が国語3・数学3・英語4・社会4・理科3・音楽3・美術4・保健体育4・技術家庭3の生徒で計算してみます。第二次の数え方では、国数英の10に、残り6教科の21を2倍した42を足して52です。これを75点満点から400点に直すと277.33…点になります。同じ通知表を第一次の換算内申で数えると45で、300点に直すと207.69…点です。都教委の募集案内のQ&Aの計算例では、小数点以下は切り捨てると注記されているので、この通知表なら第二次は277点、第一次は207点です。
目を向けたいのは、1つの数字の重さの変わり方です。第二次では、社会や理科の評定が1違うと調査書点で約10.7点、国数英の素点にすると約5.3点分にあたります。第一次では、同じ社会や理科の評定1は約4.6点でした。評定は前の年の12月31日時点のもので、3月にはもう動きません。動かせるのは当日の3教科だけで、その素点は1点が2点に数えられます(第一次では1.4点でした)。第一次の結果が出た日から9日までの8日間は、社会と理科の問題集をいったん閉じ、国語・数学・英語の取りこぼしを拾う時間にあてるのが筋です。
芸術と体育に関する学科は、第一次からもともと国数英の3教科・6対4で、第二次も同じ3教科・6対4のうえに実技検査の点が加わります。エンカレッジスクールは第二次でも学力検査を行わず、観点別評価から出した調査書点と、面接や作文などで選びます。定時制の第二次募集は、3教科以上を学校が決め、比率は6対4か5対5です。特定の教科に重みをかける学校は、要綱の別表で確かめます。
10対0との高い方をとる3校と、人数の少ない倍率の読み方
令和9年度の別表では、北園・武蔵野北(普通科)と深沢(単位制)の3校が、第二次募集でも受検者ごとに6対4と10対0の二通りで合計を出し、高い方を選考に使います。10対0では調査書点を数えず、3教科の300点を1000点に直します。ただし、この3校が第二次募集を行うかどうかは、その年の3月2日の夜の一覧に載るかどうかで決まります。
図3は、二人の例で計算したものです。例1は素点が246点で、評定の合計(国数英はそのまま、残り6教科は2倍)が75点満点の42です。6対4では492点と224点で716点、10対0では820点になり、高い方の820点が使われます。例2は素点171点・評定63で、6対4は342点と336点で678点、10対0は570点なので、678点が使われます。当日の点が評定より強い生徒ほど、10対0の側で拾われやすい仕組みです。

第二次募集の倍率は、第一次の倍率と同じ感覚で読むと見誤ります。募集人員が第一次の不足分なので、もとの募集人員の一部にとどまるからです。たとえば募集人員5人の学科に8人が出せば1.6倍で、1人増えて9人になると1.8倍に跳ねます。募集人員40人に64人なら同じ1.6倍ですが、1人増えても1.625倍にしかなりません。1人の取下げや再提出で数字が大きく揺れるのが、第二次募集の倍率です。
都教委のサイトには、取下げと再提出のあとの第二次募集の最終応募状況が年度ごとに載っています。ただ、最終の数がわかるのは再提出の締切の後で、それを見てから志望校を変えることはできません。決め手にするのは、3年間通えるか、その学科で学びたいことがあるか、3教科で何点まで取れそうかの3つです。学校ごとの配点や偏差値は、塾でまとめた「都立高校の目安一覧」で、一覧が出たその夜のうちに見比べてください。
よくある質問
第一次で合格した学校の手続をしなければ、第二次募集に出せますか
要綱が第二次募集への応募を認めていないのは、第一次募集の「合格者」です。入学手続をしたかどうかで分けた書き方にはなっていないので、手続をしなければ出せる、とは読めません。合格した学校の入学確約書を出さないまま3月2日の正午を過ぎれば、その合格は放棄したものとみなされ、第二次募集にも出られないという二重の行き止まりになりかねません。迷ったら、手続の締切より前に中学校の先生へ相談してください。
第一次の検査の日に熱が出て受けられなかったときは、第二次募集に出すしかありませんか
第二次募集とは別に、追検査という道があります。学校感染症にかかった、出席停止になった、月経に伴う症状や痴漢の被害にあったなど、本人の責めによらない事情で第一次を受けられなかった人が対象で、受けるのは第一次で出願した学校です。その学校に申請書を出してあらかじめ承認を受け、追検査の出願の期間に、入学願書と、医療機関の証明書や中学校長の証明書のうちどれか1通を出します。入学考査料(全日制2,200円)も要ります。日程は全日制の第二次募集と同じで、志願変更はできません。分割募集をする学校では行いません。
第二次募集でも面接や作文、実技検査はありますか
学校によります。要綱の別表には第二次募集の欄があり、面接・小論文や作文・実技検査の満点が学校ごとに書かれています。普通科でも第二次で個人面接を行う学校があり、芸術と体育の学科には実技検査があります。面接を行う学校に出すなら自己PRカードが要るので、3月2日の夜に学校を決めたら、その欄も同じ夜に確かめてください。
第二次募集でも定員に届かなかった学校は、そこで終わりですか
全日制の第二次募集のあとも入学手続者数が募集人員に届かない学校(島しょの学校を除く)は、第三次募集を行います。時期は定時制の第二次募集の期間内で、定時制の第二次募集の出願は3月25日(木)です。進路が決まらないまま3月の後半に入っても、都立の入口がすべて閉じるわけではありません。
確かめる順番
第一次の結果が出た日から、次の順で進めてください。
- 3月1日(月):私立の併願校の入学手続の締切と、いまどこまで手続をしたかを紙に書き、中学校の進路の先生に見せる。
- 3月2日(火)の夜:都教委のサイトで第二次募集をする学校の一覧を開き、学科・コースと募集人員を見る。
- 同じ夜:候補の学校について、要綱の別表の第二次募集の欄で、面接・実技検査の有無と、10対0との高い方をとる学校かどうかを見る。
- 3月3日(水):中学校で、第二次募集用の入学願書・写真・封をした調査書・入学考査料の納付書を受け取る段取りを決める。面接のある学校なら自己PRカードを書く。
- 3月4日(木):午後3時までに窓口へ書類を持っていき、受検票を受け取る。
- 3月5日(金)・8日(月):変える場合だけ、取下げと再提出の時間を守る。
- 3月12日(金):発表を見て、合格なら同じ日の正午から午後3時までか、15日(月)の午前9時から正午までに入学手続をする。入学料(全日制5,650円)は発表の翌日から数えて5日以内に納める。
個別指導で確かめること
3月2日の夜までの2日間で、国語・数学・英語の3教科について、点を落とす場所を単元の名前まで書き出します。数学なら計算の途中の符号か、関数の式の立て方か。英語なら長文の設問の読み落としか、語順の並べかえか。8日間で全部には戻れないので、9日の答案で拾える点から順に並べ、出願の書類の段取りは中学校の先生の指示を先に置いたうえで、残りの時間を3教科に振り分けます。
まとめ
第二次募集では、学校を知るのが3月2日の夜、願書を出せるのが4日の午後3時まで、点数は3教科の1点が2点に数えられます。評定はもう動かず、ESAT-J の点もありません。最後に残るのは、9日の朝8時30分から3教科の300点のどこまでを取りにいけるかという一点で、その準備は第一次の結果を見た日の夜から始められます。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
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