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都立推薦の得点開示—点数表を請求できる日と、答案の写しが出ない推薦の決まり|武蔵野個別指導塾

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推薦で開示されるのは面接や作文の点を載せた得点表だけで、作文の答案は戻りません。令和9年度は不合格なら2027年3月3日から請求でき、合格者は5月1日まで待つ決まりです。

都立の推薦で取った点数は、受検した都立高校に請求すると「学力検査等得点表」という紙で受け取れます。推薦では作文や小論文の答案の写しを請求できず、手に入るのは点数の表だけです。令和9年度入試(2027年4月入学)の決まりを先に並べます。

知りたいこと 令和9年度入試の決まり
推薦で開示されるもの 学力検査等得点表のみ。作文・小論文の答案の写しは対象外
推薦で不合格だった人の請求 2027年3月3日(水)から
合格した人の請求 2027年5月1日(土)から。高校の窓口で請求するなら5月6日(木)から
点数表を受け取れる日 不合格者は3月15日(月)以後。合格者は各高校が決める日。どちらも受付票か通知のメールで知らされる
請求の締切 2027年8月31日(火)
請求の入り口 都の電子申請か、受検した高校の窓口。受け取りはどちらも高校の窓口
受け取りの日の持ち物 受検票と本人確認の書類。保護者が受け取るなら住民票の写しなども

よくあるのは、3月の夕方、第一次募集の発表も済んで家の空気がやっと緩んだころに、中3の娘さんが「推薦、結局何点だったのか知りたい」と言い出す場面です。1月の面接で何を聞かれたか、作文の3段落目に何を書いたかは、もう半分くらいしか思い出せません。机の引き出しには、折り目のついた受検票が1枚残っています。保護者の方は「今さら聞いてどうするの」と言いかけて、その言葉を飲み込みます。点数を知りたいと口にできるのは、結果を自分の物として受け止め直す準備が整った合図でもあります。その一枚を取りに行く道順を、日付と持ち物から確かめていきます。

推薦で開示されるのは点数の表だけ—作文の答案は手元に戻らない

都教委の令和9年度の実施要綱は、入試のあとで本人に見せるものを2つに分けています。一つは学力検査や面接などの点数を書いた「学力検査等得点表」、もう一つは「学力検査における答案の写し」です。後者は名前のとおり学力検査の答案で、推薦には5教科の学力検査がありません。一般推薦の検査は、全員が受ける個人面接に、小論文か作文・実技検査・学校が決める検査のうち1つ以上が加わり、必要と判断した学校では集団討論も行う形です。令和8年度の都教委の案内も、推薦では答案の写しを請求できず、開示できるのは得点表のみだと、わざわざ一行を割いて書いていました。

つまり、1月の検査で書いた作文は、清書の一字も家には戻ってきません。戻ってくるのは、面接と作文にそれぞれ何点ついたかという数字だけです。どの段落が評価され、どの段落で点を落としたのかを、答案と照らして確かめる手段は、推薦の受検者には最初から用意されていないのです。

得点表に載るものとして、都教委の案内が挙げているのは、学力検査の得点、面接・作文・実技検査などの得点、ESAT-J の結果の3つです。推薦の受検者が読むのは、このうち面接、作文や小論文、実技などの検査の点です。ESAT-J の結果は第一次募集の総合得点に足すもので、推薦の合否には使われません。自己PRカードは、もともと点数にしない書類なので、カードの書きぶりを表す数字は表のどこを探しても出てきません。

もう一つ、開示の対象として挙がっているのは本人の得点だけで、合格した人の最低点や自分の順位は挙がっていません。「あと何点で受かったのか」は、得点表をもらっても答えが出ない問いです。そこを期待して窓口へ行くと、紙を受け取った帰り道に、もう一度がっかりすることになります。得点表は合否の理由を一行で教えてくれる紙ではなく、項目ごとの点の付き方を見せる紙だと思って受け取ると、読み方が変わります。

請求できる日は合否で分かれる—不合格は3月3日、合格は5月1日

推薦の合否は2月2日(火)の朝に出ます。それなのに、推薦で不合格だった人が得点表を請求できるのは、ひと月後の2027年3月3日(水)からです。都教委の募集案内のQ&Aによると、推薦の受付は、第一次募集の入学手続が締め切られた翌日に始まります。第一次の入学手続は3月2日(火)で終わるので、その翌日の3月3日が初日です。推薦で落ちてから第一次に向けて走る2月のあいだ、推薦の点数を確かめる手段はもともと無い、ということになります。

受け取りはさらにその先で、推薦と第一次の分は3月15日(月)以後の、受付票やメールで知らされる交付日です。要綱は、特に不合格者からの請求には、できるだけ早く渡すよう配慮することを高校に求めています。

合格した人は、もっと待ちます。合格者の受付は5月1日(土)からで、高校の窓口で請求するなら5月6日(木)からです。この「合格者」には、推薦では落ちたものの、同じ学校に第一次で受かった人も入ります。令和8年度の都教委の案内には、5月1日より前に合格者が申請しても無効になるので、5月1日以降に改めて申請するように、という注意まで添えてありました。

合否で日付を分ける理由は、Q&Aにはっきり書かれています。開示の制度は「採点誤りの防止や、採点誤りにより不合格となった受検者の救済」のために作られ、事務を滞らせないよう、合格者と不合格者で受付の時期をずらしてあるのです。点数を眺めるための仕組みというより、採点を確かめるための仕組みだと読むと、日付の並びに筋が通ります。

締切は合否に関係なく8月31日(火)です。加えて、受付票やメールで知らされた交付日から3か月のうちに受け取らないと、請求そのものが無効になります。図1のように、不合格者の帯は3月の頭から、合格者の帯は5月から始まり、どちらも8月の終わりで切れます。

図1 推薦の得点開示を請求できる日と受け取れる日の流れ

電子申請でも窓口でも、点数を受け取るのは受検した高校

請求の入り口は2つあります。都の電子申請(SaaS型共同電子申請サービス)と、受検した都立高校の窓口に「開示請求書」を出す方法です。請求できるのは受検した本人か保護者で、どちらの入り口を選んでも、受け取る得点表は変わりません。

電子申請は、令和8年度の都教委の案内では次の順でした。都教委の頁に学校の頭文字ごとのPDFが並んでいて、受けた高校のPDFに書かれた住所へ進み、新しくアカウントを作り、画面の案内どおりに入力して申請を終えます。申請先は学校ごとなので、推薦で受けた高校と第一次で受けた高校が違えば、申請も2回です。申請が済むと、得点表を受け取れる日を書いたメールが高校から届きます。学校によってはメールまで時間がかかることがあり、届かなければ申請した高校に問い合わせる、と案内にありました。

窓口のほうは、受付期間に受検した高校へ行き、窓口で開示請求書の用紙をもらって、その場で書いて出します。請求の時にも、受検票と身分証明書などを見せて本人だと確かめてもらいます。保護者が請求するなら、受検票と保護者の本人確認の書類の両方です。出し終えると受付票が渡され、そこに交付日が書かれています。受付票は受け取りの日に必ず要る紙なので、受検票と同じ封筒にしまってください。

大事なのは、図2のように、2つの道が最後は同じ窓口に合流することです。電子申請を選んでも、点数がメールで届くわけではありません。交付日以後に、受検した高校の窓口へ行きます。電子申請なら通知のメールを、窓口で請求したなら受付票を見せ、受検票と身分証明書などで本人だと確かめてもらってから、ようやく得点表を手にします。家で全部が終わると思っていると、平日に学校へ行く段取りが抜け落ちます。

図2 電子申請と窓口の請求が、受け取りの窓口で合流する流れ

推薦で家から遠い学校を受けた場合、窓口で請求すると、請求と受け取りで2回通うことになりがちです。電子申請にしておけば、高校へ行くのは受け取りの1回で済みます。卒業式の準備や入学の手続きが重なる3月には、この1往復の差が意外に効きます。

得点表の読み方—面接と作文で落とした点を、素内申の数に直す

得点表を受け取ったら、まず項目ごとの満点を横に書き込みます。満点は、都教委の令和9年度の「入試実施方法一覧(別表)」の、受けた学校と科の行にあります。集団討論をする学校は、別表で個人面接と集団討論の二つの欄にまたがって一つの満点が書かれています。面接の点を読む前に、その満点が討論を含めた数かどうかを確かめておかないと、得点率を読み違えます。

次に、調査書点を自分で出します。評定を使う学校なら、9教科の評定の合計を45で割り、その学校の調査書点の満点をかければ出ます。観点別評価を使う7校は式が違うので、都教委の「推薦実施校における観点別学習状況の評価の活用方法一覧」と要綱で確かめてください。自分の手で出した調査書点を並べておくと、得点表の数字を落ち着いて読めます。

たとえば、調査書点450点・個人面接270点・小論文180点で、総合成績の満点が900点の学校を考えます。素内申が38なら、調査書点は38を45で割って450をかけた380点です。得点表の面接が189点、小論文が108点なら、総合成績は677点になります。

ここで、満点から引いた「落とした点」を見ます。調査書点で70点、面接で81点、小論文で72点です。この学校では素内申1が調査書点の10点に当たるので、落とした点を素内申の数に直すと、面接は8.1、小論文は7.2になります。面接と小論文を合わせた153点は、素内申にすると15.3です。一方、素内申38の生徒が9教科すべてを5にしても、増えるのは調査書点の70点までです。この例では、面接と小論文に残っていた点のほうが、通知表を上げ切って取れる点の倍以上ありました。

得点率でも見ておきます。調査書点は84.4%、面接は70.0%、小論文は60.0%です。率のいちばん低い項目が、次に練習を足す場所の候補になります。ただし満点の大きい項目ほど、同じ率の差でも点の差は大きくなります。率と点の両方を書き出して、二つの物差しが同じ項目を指すかを確かめてください。どちらで見ても小論文が弱い、と出たなら、その読みはかなり確かです。

得点表を次の入試に生かす—答案が戻らないから、検査の夜にメモを残す

答案が戻らない推薦では、得点表の数字と照らし合わせる材料を、受検者が自分で残すしかありません。いま中3で、これから1月の終わりに推薦の検査を受ける人は、検査が終わったその夜のうちに、次の3つを書いておいてください。作文や小論文は、題と、段落ごとに書いた中身を一行ずつ。面接は、聞かれた順に問いと、自分が答えたことの要点。集団討論があったなら、自分が何回、誰の意見のあとに話したか。翌日には驚くほど細部が消えるので、きれいに書く必要はありません。

3月に得点表を受け取ったら、このメモと並べます。小論文の点が低く、メモを読み返すと結論が最後の段落まで出てこない、という形が見つかれば、点の理由に一歩近づきます。面接の点が思ったより高かったなら、緊張して言葉に詰まった問いがあっても、全体では伝わっていたと読めます。点数だけを見て「作文が苦手」と決めつけるより、メモの一行と点を結び直すほうが、次の練習の中身がはっきりします。

推薦のあと第一次で高校が決まった人にとって、次の入試はすぐには来ません。それでも、面接と小論文は、大学入試の推薦や面接のある入試で、形を変えてもう一度出てきます。得点表とメモをクリアファイルに入れて、高校の3年間しまっておく値打ちはあります。点の低かった項目を、高校の授業の発表やレポートで試す場所として使えば、3年後に同じ種類の検査に向き合うとき、出発点が1月の自分ではなくなっています。

保護者の方にも、受け取った日の役目が一つあります。お子さまが表を広げたとき、最初の一言を点の高い項目から始めることです。低い項目は、本人がいちばん先に見つけて、いちばん長く見ています。そこを先に指で押さえられると、メモと点を並べる作業は、反省会に変わってしまいます。

よくある質問

中学校の担任の先生に聞けば、推薦の点数を教えてもらえますか

教えてもらえません。都立高校は入試のあと、選抜で使った評定などを書いた「選抜用評定等確認表」を中学校へ送り、推薦と第一次の分は2027年3月2日(火)から8日(月)のあいだに発送します。出願の時に同意した受検者については、各検査の得点もその表に載ります。それでも募集案内のQ&Aは、同意した場合でも、中学校から受検者や保護者に各検査の得点を開示することはない、と書いています。点数は、受検した都立高校に自分で請求して受け取るもの、と覚えておいてください。

推薦で落ちた学校に、第一次で合格しました。いつから請求できますか

その場合は合格者として扱われ、受付は5月1日(土)から、窓口なら5月6日(木)からです。要綱は、推薦で不合格になり同じ学校に別の選抜で合格した人を、合格者の側に数えています。推薦で受けた学校とは別の学校に第一次で受かった場合は、推薦の学校から見れば不合格者なので、読み方としては3月3日から請求できる形です。迷うなら、推薦で受けた高校に電話で確かめてから動くと、無効な申請を出さずに済みます。

保護者だけで受け取りに行けますか

行けます。請求の時は受検票と保護者の本人確認の書類の両方を見せ、受け取りの日はそれに加えて、受検者との関係を示す住民票の写しなどが要ります。請求の日と比べて受け取りの日は持ち物が1つ多い、という違いがつまずきやすい所です。お子さまが卒業式の練習や高校の手続きで動けない平日に、保護者が受け取る段取りも組めます。

8月31日を過ぎたら、もう見られませんか

要綱の手続としての請求は8月31日(火)で締め切られ、その後は個人情報の保護に関する法律に基づく請求になる、と要綱にあります。ただ、要綱では高校が得点表を保存する期間は1年です。夏が過ぎてから思い立つより、不合格者なら知りたいと思った3月のうちに、合格者なら受付が始まる5月のうちに請求しておくほうが、手間も迷いも少なく済みます。

一般推薦と文化・スポーツ等特別推薦の両方を受けた場合は

両方に出願した人は受検番号が2つになり、要綱の受検票の様式にも、合格発表では両方の番号を確かめるようにと書かれています。要綱は、受検区分をはっきり示した得点表を1人ずつ渡すと定めています。請求の時にはどちらの区分の点がほしいのかを窓口で伝え、2つの番号がわかる形で受検票を持っていってください。

確かめる順番

今週、家で確かめることを順に並べます。

  1. 受検票を探す。要綱の受検票の様式には、合格通知書の受け取りと得点などの開示の請求で使うので、なくさないようにと書かれています。Web出願の人なら、検査の日に持っていった印刷の受検票です。見つからなければ、先に受検した高校へ電話で相談します。
  2. 自分の区分を決める。推薦で不合格のままなら3月3日(水)から、推薦で合格したか、推薦で落ちた学校に第一次で合格したなら5月1日(土)からです。
  3. 入り口を選ぶ。高校まで遠いなら電子申請、近くて平日に行けるなら窓口。電子申請は、都教委の頁にある学校ごとのPDFの住所から入ります。
  4. 保護者が受け取るなら、住民票の写しを住んでいる市区町村の窓口で先に取っておく。
  5. 交付日を家のカレンダーに書き、そこから3か月を過ぎないように受け取りの日を決める。窓口の受付の時間は、受検した高校に電話で聞いておく。
  6. 受け取った夜に、別表の満点を書き添え、項目ごとの得点率と落とした点を出す。検査の夜のメモがあれば隣に並べる。

図3は、受け取りの日の持ち物を、本人が行く場合と保護者が行く場合で比べたものです。上の2つは誰が行っても要る物で、保護者の場合は本人確認の書類が保護者のものに替わり、住民票の写しなどが1つ増えます。

図3 得点表を受け取る日の持ち物を、本人と保護者で比べた図

個別指導で確かめること

武蔵境の教室に得点表を持ってきてもらえれば、受けた学校の別表で満点の内訳を確かめ、面接と作文で落とした点を素内申の数に直すところから一緒に読みます。検査の夜のメモがあれば、段落ごと、問いごとに点との結びつきを探します。まだ推薦の前の中3なら、志望校の満点の比を見て、面接と作文のどちらに練習の時間を多く割くかを先に決めます。高校に入ってから発表や小論文に取り組むときも、その一枚でいちばん低かった項目から練習を組み立てます。

まとめ

推薦の得点開示で手に入るのは点数の表だけで、作文の答案も、合格した人の点も出てきません。不合格なら3月3日から請求でき、受け取りは3月15日以後に受検した高校の窓口です。受検票と、検査の夜に書き残した数行のメモをそろえておけば、窓口で受け取る数字は落ちた理由を責める材料ではなくなり、次に伸ばす場所を示す地図に変わります。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

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