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勉強のやる気がなくなった時—定期テストが終わった次の週に、何から立て直すか|武蔵野個別指導塾

期末の最終日に何もしなかった夕方は、失敗ではありません。答案が返るまでは新しい単元を1日15〜20分だけ進め、返ってきた答案を3つの箱に仕分けてから、次のテストへ量を一段ずつ上げていきましょう。
定期テストのあとに勉強のやる気がなくなった時は、気持ちが戻るのを待たずに、やる事の大きさを一段小さくして続けます。最終日の夜はまるごと休んでかまいません。答案が返ってくるまでの数日は、新しい単元を1日15〜20分だけ進めます。返ってきた答案は「見直せば取れた」「覚えていなかった」「やり方がわからない」の3つに分け、短く済むものから直します。次のテストに向けた量は、そのあとで一段ずつ上げれば間に合います。
よくあるのは、期末テストの最終日、部活も休みで、帰ってから夕食まで何もしなかった夕方という場面です。かばんは玄関に置いたまま、中では5教科の問題用紙が二つ折りになって重なっています。ソファでスマホを眺め、テレビの音を聞き流しているうちに、窓の外が暗くなる。夕食の席で「今日はもう何もしないの」と聞かれて、言い返す言葉が出てこない。翌日もその次の日も、机の前に座る理由が見つからないまま、答案が返ってくる日を迎えます。
なぜそうなるのか
テストが終わった直後に勉強が止まるのは、気持ちが弱いからではありません。机の前で起きていることを分けてみると、手が止まる理由は4つに分かれます。
1つ目は、締め切りが消えることです。テストの2週間前からは、日付そのものが「今日やらないと間に合わない」と背中を押していました。最終日の最後の科目が終わった瞬間、その押す力が一度になくなります。次のテストはまだ先で、カレンダーで見ても遠すぎて、今日の行動に結びつきません。
2つ目は、やる事を決めてくれていた範囲表がなくなることです。テスト前は「数学はワークのこのページからこのページ」「英語は教科書のこの課まで」と、学校で配られた紙がやる事を並べてくれていました。テストが終わると、その紙は役目を終えます。新しい単元はまだ始まったばかりで、授業のノートも2〜3ページしかありません。何をやればいいかを自分で決める場面に、急に戻されるわけです。図1のように、テストの前と後では、締め切り・やる事・手応えの3つが同じ日に入れ替わります。

3つ目は、手応えが返ってこない時間があることです。テスト前は、ワークを1ページ解けば丸の数が増え、昨日より進んだことが目に見えました。テストの後は、できたのかできなかったのか、答案が返るまでわかりません。どこを直せばいいかが見えない状態では、手を出す先がありません。点数が気になる教科ほど、問題用紙を見返すのも怖くなります。
4つ目は、張っていた分のゆるみです。テスト前の2週間、いつもより遅くまで起き、部活が休みになった放課後をまるごと勉強に回した生徒ほど、終わった日にどっと力が抜けます。これは怠けではなく、勉強をやったからこそ起きる戻りです。ただし、戻りは放っておくと長引きます。休む期間の終わりを決めないまま「やる気が戻ったら始めよう」と待つと、始める合図がいつまでも来ません。
4つの理由に共通するのは、やる気そのものより、「やる事が見えない」「終わりが決まっていない」ことが手を止めている点です。だから立て直しは、気持ちを奮い立たせる言葉ではなく、やる事を小さく具体的にする手順で行います。
今夜からの手順
1. 夕食のあとの10分で、問題用紙を教科ごとに1か所へ集める
休むのは最終日の夜でかまいません。その前に10分だけ、かばんの中身を出します。やるのは、問題用紙を教科ごとに重ねてクリアファイル1枚に入れ、範囲表を一緒に挟むことだけです。テスト期間は毎日違う教科の紙が増えるので、放っておくと国語の問題用紙が理科のワークに挟まったまま、ということが起きます。返ってきた答案と照らすときに問題用紙が見つからないと、それだけで直しを始める気がなくなります。
このとき、提出物が残っていないかも範囲表で確かめます。ワークやノートをテストの後に出す教科があるかどうかは学校によって違うので、自分の学校の決まりを見てください。出し忘れに気づいたら、出す日をメモに書いてクリアファイルの表に貼っておきます。ここまでで今日はおしまいです。テレビを見ても、早く寝てもかまいません。
2. 翌日までに、迷った問題に「?」の印をつける
テストの翌日、または最終日の寝る前に、問題用紙を1教科5分ずつ見返します。点数を予想するためではありません。迷って勘で書いた問題に「?」、時間が足りなくて手をつけられなかった問題に「時」と書くためです。5教科なら25分ほどで終わります。
この印は、1週間たつとつけられなくなります。答案が返ってきて丸がついていると、勘で当たった問題も「できた問題」に見えてしまうからです。印のある問題は、正解していても次のテストでは落とすかもしれない問題です。問題用紙に自分の答えを書き写していなかった教科は、問題番号の横に印をつけるだけで足ります。
3. 答案が返るまでの数日は、新しい単元を1日15〜20分だけ進める
答案は、次の週の授業で教科ごとにばらばらに返ってくることが多く、全部そろうまでに数日から1週間ほどかかります(返す時期は学校や先生で違います)。この待ちの時間に、テストの範囲をもう一度やり直す必要はありません。終わった範囲を続けると「もう済んだものをまたやる」重さがあり、やる気のない日にはいちばん手が伸びません。
かわりに、テストの後に始まった新しい単元を、1日15〜20分を目安に進めます。たとえば次のような量です。
- 数学: その日の授業で習った例題を1問、ノートを見ずに解き直す
- 英語: 新しく始まった課の単語を10語、意味を隠して言えるか確かめる
- 理科・社会: 教科書の新しい単元を1ページ読み、太字の語を3つ書き出す
- 国語: 新しい教材の漢字を、ノート半ページ分だけ書く
全部をやる必要はなく、その日に授業があった教科から1つか2つ選びます。始める時刻は「夕食の前」「風呂から出たあと」のように、毎日必ずある出来事の直後に決めます。終わりは時計ではなく量で決め、例題1問が済めば15分たっていなくても閉じてかまいません。この量は、そのまま次のテストの範囲の最初の部分になります。いま貯めておいた分だけ、テスト2週間前の自分が楽になります。
4. 返ってきた答案を3つの箱に仕分ける
答案が返ってきたら、点数を見たあとで、間違えた問題を図2のように3つの箱に分けます。分ける前に解き直しを始めないことが肝心です。全部を同じやり方で直そうとすると、1教科に1時間以上かかり、2教科目で止まります。仕分けだけなら、1教科10分ほどで済みます。

A「見直せば取れた」は、計算の符号、単位の書き忘れ、「誤っているものを選べ」の読み落とし、解答欄のずれのような間違いです。答えを見れば自分で直せるので、答案が返ってきたその日のうちに、1問1〜2分で直します。直した横に、なぜ落としたかを「符号」「読み落とし」のように短く書いておくと、次のテストの見直しで何を確かめればいいかがはっきりします。
B「覚えていなかった」は、英単語のつづり、理科の用語、社会の出来事と時代の組み合わせ、漢字のように、知っていれば書けた問題です。ノートの1ページに問題と答えを書き出し、3日後に答えを隠してもう一度テストします。そこで書けたものには線を引いて消し、書けなかったものだけを次の週に回します。
C「やり方がわからない」は、数学の文章題で式が立てられなかった、理科の計算で何を求めればいいかわからなかった、国語の記述で何から書けばいいか決められなかった、といった問題です。これは1日1問までにします。教科書のどのページの内容かを先に探し、そのページを読んでもわからなければ、問題とページを持って学校の先生か塾で聞きます。図2の番号のとおり、Aを片づけてからB、最後にCへ進むと、短く済むものから順に箱が空いていきます。
手順2で「?」をつけた問題は、正解していてもBかCに入れます。また、学校によっては直しをノートにまとめて出す決まりがあります。その場合は、提出の形に合わせて仕分けの結果を書き写してください。
5. 仕分けが終わった週末に、次のテストの日を書いて量を一段上げる
全部の教科の仕分けが終わった週末に、15分だけ机に向かいます。手帳かカレンダーに次の定期テストの日を書き、まだ発表されていなければ「◯月の終わりごろ」とだけ書きます。そして、今日からテストまでが何週間あるかを数えます。
次の週からは、1日の量を一段上げます。中学生なら1日30〜45分、高校生なら45〜60分が目安です。中身は、手順3の新しい単元の続きに、Bの箱から前の週に書けなかったものを足すだけです。Cの箱の問題は、週に2〜3問ずつ減らしていきます。ここで細かい計画表を作り込む必要はありません。書くのは、次のテストの日と、週ごとに「数学は2章まで」のような1行だけで十分です。
学年と時期で変わるところ
立て直しの段は、図3のように、最終日の休みを地面として3つあります。返却の週は1日15〜20分、ふだんの週は30〜60分、テストの2週間前からは範囲表に沿った量です。段の数は同じでも、学年と時期によって、それぞれの段の長さと中身が変わります。

中1は、初めての定期テストの後がいちばん大事です。小学校のテストと違って、答案に配点が書かれ、記述には部分点がつくこともあります。点数より先に、どの大問で何点落としたかを見る練習を、最初の答案から始めます。A・B・Cの仕分けも、中1のうちは家の人や先生と一緒にやってかまいません。
中2は、テストが終わると部活が再開し、大会や練習で夜の時間が削られやすい学年です。1段目の15〜20分を、部活から帰って疲れきった夜ではなく、朝の登校前や、帰宅してすぐの夕食前に置くと続きます。
中3は、2学期の期末テストが終わると、入試の日付が具体的に数えられる距離に入ります。都立高校なら、推薦に基づく選抜の検査が2027年1月26日と27日、第一次募集の学力検査が2月21日です。都立の一般入試では、中学3年の評定が調査書点のもとになります。どの時点の成績が使われるかは学校からの説明で確かめ、3年生の答案は1枚ずつを、同じ間違いをくり返さないための材料として丁寧に見てください。返却の週の軽い量も、新しい単元より、入試の範囲で弱いところの復習に回します。
高校生は、中学より科目が細かく分かれ、返ってくる答案の枚数も増えます。欠点(いわゆる赤点)の基準や、追試験・補習の扱いは学校ごとに違うので、まず欠点の科目がないかを確かめ、あればその科目の手続きを何より先にします。2段目は45〜60分と長めにとり、大学受験を考える高2・高3は、模試の直しもBとCの箱に入れて一緒に減らしていきます。
時期では、1学期の期末の後には夏休み、2学期の期末の後には冬休み、学年末テストの後には春休みが続きます(2学期制の学校は、前期・後期の区切りに読み替えてください)。長い休みの前のテストでは、2段目のかわりに休みの時間を使ってCの箱を片づけます。Cの問題は前の学年の単元まで戻らないと解けないことがあり、ふだんの週の30〜60分では足りないからです。中間テストがある学校で期末までの期間が短いときは、反対に1段目を3〜4日で切り上げ、早めに2段目へ移ります。
よくある失敗と直し方
失敗1: 「今日は休む」が1週間続く
最終日の夜に「今日は休む」と決めたのに、気づけば答案が全部返ってくるまで何もしていない、という失敗です。休むこと自体は悪くありません。つまずきの元は、休みの終わりを決めずに「やる気が戻ったら始める」と待ったことです。塾で見ていても、やる気は手を動かしたあとから戻ってくることが多く、待っているあいだには戻りません。直し方は、最終日のうちに再開の日と最初の作業を決めておくことです。「水曜の夕食前、英語の新しい課の単語10語」とメモに書き、問題用紙を入れたクリアファイルの表に貼っておきます。再開の日に、何から始めるかで迷う時間がなくなります。
失敗2: 点数の悪い教科の答案を開かない
点数のよかった教科は何度も見返すのに、悪かった教科の答案は折りたたんだまま、という失敗です。見ればがっかりするとわかっている物は、誰でも後回しにしたくなります。けれど、直すことで次の点が動くのは、悪かった教科の方です。直し方は、悪かった教科の答案から、Aの箱だけを先に拾うことです。符号のミスや読み落としは、見つけた瞬間に「次は取れる」と思える間違いです。Aを2〜3問直すと、Bに進む気持ちが出てきます。Cは、その日のうちに手をつけなくてもかまいません。
失敗3: 取り戻そうとして、翌週からいきなり2時間やる
やる気がなかった数日を取り戻そうと、答案が返ってきた翌日から毎日2時間の計画を立て、3日で止まる失敗です。テスト前の量を、締め切りのない時期にそのまま持ちこむと重すぎます。止まった自分を見てまたやる気をなくし、悪い回り方に入ります。直し方は、図3の段を飛ばさないことです。返却の週は15〜20分、ふだんの週は30〜60分と決めたら、調子のよい日があってもその週は量を増やしません。余った力は、Cの箱の問題を1問足すことに回します。
よくある質問
テストの結果がよかったのに、急にやる気がなくなったのはなぜですか
結果がよいときにも、勉強のやる気が急になくなることはあります。目標にしていた点に届いた時点で、がんばる理由が一度なくなるからです。この場合、仕分けではAの箱がほとんど空になり、やる事がさらに見えにくくなります。手順2で「?」をつけた問題を見直し、勘で当たった問題を1問ずつ確かめると、次に伸ばす場所が見つかります。次のテストの目標を点数ではなく「Bの箱を半分にする」のように、箱の中身で決め直すのも一つの手です。
テスト前に勉強をやりすぎて、やる気が出ません
テスト前に寝る時間を削って詰めこんだ分だけ、終わったあとの戻りは大きくなります。最終日と翌日は、勉強の量をゼロにしてもかまいません。ただし、3日目からは手順3の15〜20分に戻します。次のテストでは、2週間前ではなく3週間前に始めて1日の量を薄く分けると、終わったあとの落差が小さくなります。テストが終わって2週間ほどたっても朝起きるのがつらい日や、何をしても楽しめない日が続くなら、勉強のやり方の問題として抱えこまないでください。家の人に様子を伝え、学校の先生や医療機関に相談しましょう。
勉強に疲れてやる気が出ないときは、休むのとやるのとどちらがよいですか
疲れの種類で分けます。眠い・頭が重い・文字が目に入ってこないという体の疲れなら、その日は早く寝た方が翌日の15分がよく進みます。同じ教科を続けて飽きた、同じ形の問題ばかりでつまらない、という疲れなら、休むより中身を変えます。数学の計算から英語の音読へ、書く作業から声に出す作業へと切り替えると、同じ15分でも進み方が違ってきます。どちらかわからないときは10分だけやってみて、それでも1問も進まなければ、その日は閉じます。中1のうちは体の疲れと飽きの区別がつきにくいので、家の人に「眠そうに見えるか」を聞いてみるのも手です。
保護者が手を貸すなら
最終日の夕方にお子さまが何もしていなくても、その日は声をかけずにおいてください。2週間張っていた分のゆるみは、休ませた方が早く戻ります。声をかけるなら翌日以降に、「問題用紙、どこに置いた?」のように、物の置き場所を聞く形が向いています。答案が返ってきたら、点数より先に「惜しかった問題はどれ?」と聞いてみてください。Aの箱の問題を一緒に見つけるだけで、お子さまは直す気持ちになりやすくなります。直しを手伝うなら、答えを教える役より、3日後にBの箱の問題を読み上げて答えてもらう役が向いています。前回の点数との比べや、きょうだい・友だちとの比べは、この週は控えた方が立て直しが早く進みます。
個別指導で確かめること
Cの箱の問題は、どこまで戻れば解けるかを1問ずつ確かめます。たとえば中2の連立方程式の文章題で止まったなら、中1の1次方程式の文章題で式を立てられるかを1問解いてもらい、そこでも止まれば等式の性質まで戻ります。戻る先がわかれば、次のテストまでにやる事を1ページ単位で決められます。Aの箱に毎回同じ種類のミスが入るときは、テスト中の見直しの順番を1つに決め、次の答案でその種類のミスが減ったかを確かめます。
まとめ
テストの後にやる気がなくなるのは、2週間ぶんの勉強をやりきった生徒に来る、短い戻りです。戻りの長さを分けるのは気持ちの強さではなく、最初の小さな作業が決まっているかどうかです。夕食まで何もしないまま暗くなった期末の夕方も、そのあとの10分で問題用紙を教科ごとにクリアファイルへ入れれば、次のテストへ向かう最初の日として数えられます。
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