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小学校低学年の自由研究—1日でできるテーマ20|武蔵野個別指導塾

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朝顔の色水や氷のとける速さなど、1年生と2年生が1日で終えられるテーマを20本選び、朝9時から午後3時までの時間割と、絵日記1枚にまとめる型、失敗したときの書き方まで通して読めます。

1年生と2年生の自由研究は、1日で終わる物を1つ選び、絵日記1枚にまとめれば十分です。テーマは「見る」「くらべる」「つくる」「かぞえる」の4つの種類から選びます。20本のテーマを下の表の4つに分け、この先で1本ずつ、用意する物と見るところを書きます。

種類 1日でできるテーマ 向いているお子さま
見る 朝顔、雲、影、アリ、石と葉 じっと見ているのが好き
くらべる 氷、うく物としずむ物、紙ひこうき、塩と砂糖、色水 どっちが勝つか知りたい
つくる 糸電話、牛乳パックの船、風車、色のこま、砂時計 手を動かすのが好き
かぞえる ドアと窓、なわとび、手のひら、足の大きさ、歩幅 数を言うのが好き

よくあるのは、小学1年生のお子さまが玄関の朝顔の鉢の前にしゃがみこんで、しぼんだ花を指でつついている、という場面です。学校から持ち帰った鉢は、7月のうちは毎朝花をつけていたのに、8月の終わりには葉の先が黄色くなり、花は2つか3つです。親は横で「自由研究、何にする」と聞きますが、返事はありません。ところが、お子さまの手の中では、しぼんだ花から紫色の汁がにじんでいます。研究のテーマは、こういう手の中にあります。

テーマの選び方

低学年のテーマ選びで決めることは2つだけです。1つめは、外に出る日か、家の中で済ませる日かです。暑さが厳しい日は、家の中のテーマを選びます。2つめは、お子さまが「見る」「くらべる」「つくる」「かぞえる」のどれを面白がるかです。図1のように、この2つの答えを合わせると、選ぶ種類が決まります。朝顔の鉢を毎朝のぞいている子は「見る」、きょうだいと何でも勝負したがる子は「くらべる」、工作の時間が一番長い子は「つくる」、エレベーターの階数を声に出して読む子は「かぞえる」が向いています。

図1 テーマの4つの種類と、それぞれの代表の題材

20本のテーマを、種類ごとに5本ずつ並べます。どれも材料は家か公園にある物で、火と刃物を使う場面には「大人と一緒に」と書きました。所要時間は、始めてから記録を取り終わるまでの目安です。

番号 テーマ 用意する物 見るところ 時間
1 朝顔の花が開く時刻 朝顔の鉢、時計 朝4時から30分ごとに花の開き方を絵にする 3時間
2 雲の形を1時間ごとに描く 画用紙、色鉛筆 朝から夕方まで同じ窓から空を描く 1日
3 影の長さを測る 割りばし、ものさし、粘土 日なたに立てた棒の影を1時間ごとに測る 4時間
4 アリの通り道を追う 公園、紙、鉛筆 巣から餌までの道を紙に写す。つかまえない 1時間
5 石と葉を集めて分ける 公園、袋、紙 色、形、大きさで分けて並べる 2時間
6 氷がとける速さ 同じ大きさの氷3つ、皿、時計 日なた、日かげ、部屋の中でとけ終わる時間 1時間
7 水にうく物としずむ物 洗面器、台所の物10個 うくか、しずむかを予想してから入れる 1時間
8 紙ひこうきの紙くらべ 新聞紙、コピー用紙、画用紙 同じ折り方で3回ずつ飛ばし、距離を測る 1時間
9 塩と砂糖のとける量 コップ2つ、小さじ、塩、砂糖 水100mlに小さじ何杯でとけ残るか 1時間
10 朝顔の色水の色がわり しぼんだ花、水、レモン汁、重曹 花をもんだ色水に、レモン汁か重曹水を入れる 1時間
11 糸電話 紙コップ2つ、たこ糸 糸の長さと、糸をぴんと張るかで聞こえ方 1時間
12 牛乳パックの船 牛乳パック、洗面器 形を変えて、何個の消しゴムを乗せられるか 2時間
13 風車 折り紙、ストロー、画びょう うちわのあおぎ方で回り方がどう変わるか 1時間
14 色のこま 厚紙、つまようじ、色鉛筆 2色で塗ったこまを回すと何色に見えるか 1時間
15 ペットボトルの砂時計 ペットボトル2本、砂、テープ 砂が落ち切る時間を時計と比べる 2時間
16 家のドアと窓の数 紙、鉛筆 部屋ごとに数えて表にする 1時間
17 なわとびの回数 なわとび、時計 1分で何回跳べるかを5回測る 1時間
18 手のひらで物を測る 自分の手 机、ドア、ふとんが手のひら何個分あるか 1時間
19 家族の足の大きさ 紙、鉛筆、ものさし 全員の足を紙に写して長さを測り、並べる 1時間
20 歩幅と、公園までの歩数 ものさし、紙 10歩の長さを測り、家から公園までの歩数を数える 2時間

15番の砂時計は、ふたに穴をあける場面があります。きりや目打ちを使うので、そこだけは大人と一緒に行い、お子さまは穴の大きさを決める係にします。10番の色水で使う重曹は、お菓子作りに使う食品の物です。レモン汁と重曹水はそれぞれ別のコップに分けた色水へ入れ、1つのコップに両方は入れません。洗剤や漂白剤は、どのテーマでも使いません。

迷ったら、お子さまが昨日いちばん長く見ていた物を思い出してください。朝顔なら1番か10番、公園の砂場なら4番か5番、台所なら7番か9番です。「何にする」と聞くより、「昨日、何をずっと見ていたの」と聞くほうが、テーマは早く決まります。

進め方

1日で終える鍵は、時間割を先に決めることです。図2のように、朝9時に始めて午後3時に終わる6時間の時間割を基本にします。9時から10時はテーマを決めて材料をそろえる時間、10時から12時が実験や観察の本番、昼ごはんをはさんで13時から14時にもう1回やり直し、14時から15時で絵日記を書きます。本番を2時間とってあるのは、低学年は途中で飽きて別の遊びを始めるからです。飽きたら休ませ、戻ってきたら続きをします。

図2 朝9時から午後3時までの、1日の時間割

「もう1回」の時間を午後に置いているのには理由があります。午前の1回だけでは、たまたまそうなったのか、いつもそうなるのかがわかりません。同じことを2回やって、2回とも同じなら、絵日記に「2回ともこうなった」と書けます。2回目で違う結果が出たら、それはそれで書く値打ちがあります。

手順を、6番の「氷がとける速さ」で具体的に追います。まず、製氷皿の同じ形の氷を3つ用意し、同じ大きさの皿に1つずつ乗せます。皿は、ベランダの日なた、ベランダの日かげ、部屋の中の机の上に置きます。置いた時刻を時計で見て、紙に書きます。あとは10分ごとに見に行き、氷の大きさを絵に描きます。水だけになった時刻を書けば、記録は終わりです。

記録の表は、次の3つの列だけで足ります。

置いた場所 置いた時刻 とけ終わった時刻
日なた 10時00分 10時25分
日かげ 10時00分 10時52分
部屋の中 10時00分 10時40分

この表の数は、ある夏の日に測った場合の一例で、お子さまの家では別の数になります。日なたがいちばん早く、日かげがいちばん遅い、という順になることが多いです。この例では日なたが25分、日かげが52分で、日かげは日なたの約2倍の時間がかかっています。引き算をすると、日かげは日なたより27分遅く、部屋の中は日なたより15分遅いとわかります。低学年の算数で習う引き算で、立派な考察が書けます。午後の「もう1回」では、気温が上がっている分、3つとも午前より早くとけることが多いので、それも書き足します。

測るテーマでは、「同じ」にすることを1つ決めます。氷なら「同じ大きさの氷」、紙ひこうきなら「同じ折り方」、なわとびなら「同じ1分」です。変えるのは1つだけにします。氷の置き場所を変えるなら、氷の大きさは変えません。紙の種類を変えるなら、折り方は変えません。これを守るだけで、低学年の研究でも「何のせいでこうなったか」が言えます。

数えるテーマは、数の書き方を決めてから始めます。17番のなわとびなら、1分で跳べた回数を5回測り、5つの数を全部書きます。たとえば32回、35回、30回、36回、37回なら、合計は170回、5で割った平均は34回です。平均は2年生には難しいので、「いちばん多かったのは37回、いちばん少なかったのは30回」と書くだけでも十分です。20番の歩幅なら、まず10歩の長さをものさしで測ります。10歩で4mなら、1歩は40cmです。家から公園まで300歩なら、公園までは120mと計算できます。計算は親が電卓で確かめ、お子さまには「10歩で4mだから、1歩は」と聞いて、答えを自分で言わせます。

観察のテーマは、時刻と絵をセットにします。1番の朝顔なら、朝4時に起きて、30分ごとに花の形を描きます。つぼみがねじれている絵、半分開いた絵、全部開いた絵が並べば、それだけで研究です。早起きがつらければ、前の晩にアラームを3つかけ、親も一緒に起きます。3番の影なら、割りばしを粘土で立て、9時、10時、11時、12時の4回、影の先に印をつけて長さを測ります。9時に30cm、12時に17cmなら、3時間で13cm短くなったと書けます。お昼に向かって影が短くなることが多く、これも家では別の数になります。

まとめ方

低学年のまとめは、模造紙ではなく絵日記1枚にします。図3のように、紙を6つの場所に分けます。いちばん上に題と名前、左に大きな絵、右に「したこと」、下に「わかったこと」と「おもったこと」です。この型は学校の絵日記と同じなので、お子さまは書き方を知っています。新しく覚えることは、「わかったこと」と「おもったこと」を分けて書く、この1つだけです。

図3 絵日記1枚の形と、6つの場所の分け方

題は、やったことをそのまま書きます。「こおりは どこで いちばん はやく とけるか」のように、問いの形にすると、読む人が先を知りたくなります。1年生なら、ひらがなだけで構いません。絵は、いちばん驚いた瞬間を1枚だけ描きます。氷なら、日なたの皿が水になっているのに、日かげの皿にはまだ氷が残っている絵です。3つの皿を並べて描けば、結果が絵でわかります。

「したこと」は、順番に3行です。「こおりを3つ ひなたと ひかげと へやに おいた」「10ぷんごとに みにいった」「とけた じかんを かいた」のように、動詞で終わる短い文にします。「わかったこと」は、測った数を使います。「ひなたは25ぷんで とけた。ひかげは52ぷんで とけた。ひかげのほうが おそかった」です。ここに数が入ると、ただの感想から研究に変わります。「おもったこと」は、何を書いても正解です。「つぎは れいぞうこの そとでも やってみたい」でも、「ひかげでも とけるのが ふしぎだった」でも、本人の言葉ならそれでよいのです。

表やグラフを入れたいときは、絵の下に小さく置きます。低学年なら、棒グラフが向いています。方眼紙に、日なた、日かげ、部屋の中の3本の棒を、とけた時間の長さで描きます。1マスを5分にすれば、25分は5マス、52分は10マスと少し、40分は8マスです。マスを数えて塗るだけなので、1年生でも描けます。棒の高さの違いが、そのまま「わかったこと」になります。

親が代わりに書くことはしません。字が曲がっていても、絵がはみ出していても、本人が書いた1枚のほうが、先生にはよく伝わります。親ができることは、「したことは3つだったね。1つめは何だった」と順番を思い出させることと、測った数を書いた紙を横に置くことまでです。

うまくいかないとき

失敗の多くは、結果が「全部同じ」になることです。氷が3つとも同じくらいの時刻にとけた、紙ひこうきがどの紙でも同じくらいしか飛ばなかった、という場合です。これは失敗ではなく、立派な結果です。「3つとも 40ぷんで とけた。ばしょは かんけいないのかもしれない」と書けば、そのまま「わかったこと」になります。次に「ひかげと へやの中の きおんが おなじだったのかもしれない」と「おもったこと」に書けば、考察までそろいます。

途中でやめてしまったときは、やめたところまでを書きます。朝顔の観察で、5時半に寝てしまって最後まで見られなかったなら、「4じから 5じはんまで みた。はなは はんぶん ひらいた。そのあと ねてしまった」で構いません。見た分だけを正直に書いた絵日記は、途中からの作り話より、ずっと読み応えがあります。

天気に負けることもあります。氷や影のテーマは、曇りの日には差が出ません。朝起きて曇っていたら、その日は家の中のテーマに切り替えます。7番のうく物としずむ物、9番の塩と砂糖、14番の色のこまは、天気に関係なくできます。切り替えても、時間割はそのまま使えます。

材料が足りないときは、テーマの側を材料に合わせます。氷が1つしかなければ、「日なたに置いた1つの氷が、10分ごとにどれだけ小さくなるか」に変えて、絵を5枚描きます。比べる相手がいなくても、時間を追った記録は研究になります。

よくある質問

1年生でも1人でできますか

できますが、3つの場面だけは親がそばにいます。時計を読む場面、ものさしで測る場面、火と刃物を使う場面です。時計は「長い針が12に来たら見に行く」と決めておけば、1年生でも自分で動けます。あとは、お子さまが呼ぶまで離れていて構いません。

1日で本当に終わりますか

表の20本は、記録を取り終わるまでが1時間から4時間の物を選びました。朝顔の花の開く時刻と雲の絵だけは、朝からの時間がかかります。絵日記の1枚を書く時間を1時間見ておけば、どのテーマも朝9時に始めて午後3時には終わります。終わらなかった分は、「ここまでやった」と書いて提出して構いません。

兄や姉と同じテーマでもよいですか

同じテーマでも、測る物を変えれば別の研究です。姉が氷を場所で比べたなら、弟は氷の大きさで比べます。同じ家で同じ日にやれば、2人の結果を並べて「おもったこと」に書けます。きょうだいで競う形にすると、低学年は途中で飽きにくくなります。

親の関わり方と個別指導で確かめること

親の仕事は、材料をそろえることと、時計とものさしの係を引き受けることまでです。予想を言わせる、数を読ませる、絵を描かせる、この3つは本人に任せます。親が先に答えを言うと、お子さまは測る前に書き始めてしまいます。

塾の理科の時間では、お子さまが持ってきた絵日記を一緒に読み、「わかったこと」に数が入っているか、「同じ」にした物が1つあるかの2点を確かめます。2点がそろっていれば、低学年の研究として申し分ありません。足りなければ、来年のテーマ選びの話をします。

まとめ

20本のうち1本を選び、朝9時に始めて、午後3時に絵日記1枚ができていれば、低学年の自由研究は終わりです。氷の3つの皿でも、朝顔の色水でも、家族の足の大きさでも、測った数が1つ入っていれば研究です。しぼんだ朝顔を指でつついていた手が、翌日には時計とものさしを持っています。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

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