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入試前日の過ごし方—15時から就寝までの時間割|武蔵野個別指導塾

15時の机で迷わないために、見直す物を3つに絞り、下見と持ち物は夕食の前に終え、消灯は起きる時刻から逆算します。夜に何を開くかまで時刻で決めれば、不安に時間を取られずに済みます。
入試前日は、15時に持ち物を全部出すところから始め、20時30分で勉強を終え、起きる時刻から逆算した時刻に灯りを消します。6時30分に起きる人の例が次の表です。起きる時刻が違う人は、消灯に近い行から同じ幅でずらしてください。
| 時刻 | すること |
|---|---|
| 15:00〜15:30 | 持ち物を全部出す。机には見直す3つだけを残す |
| 15:30〜17:00 | 下見。済んでいれば見直しに回す |
| 17:00〜18:30 | 3つを30分ずつ見直す |
| 18:30〜19:30 | 夕食。普段の物を普段の量で |
| 19:30〜20:30 | 印を付けた所だけを見直す |
| 20:30〜21:30 | 入浴。ここから先は勉強をしない |
| 21:30〜22:00 | かばんを玄関へ。服を出し、目覚ましを合わせる |
| 22:00〜23:00 | 画面を閉じ、静かに過ごす |
| 23:00 | 消灯。朝まで7時間30分 |
よくあるのは、入試前日の15時、机に向かったまま手が止まっているという場面です。右に過去問、左に何冊ものノート、一番上にはまだ開いていない問題集が載っている。1冊を手に取ると別の1冊が気になり、ページをめくっただけで30分が過ぎる。窓の外の光が傾き、このままでいいのかという問いだけが大きくなっていく。足りないのは学力ではありません。ここから何をするかの順番が、決まっていないのです。時刻を決めてしまえば、迷う時間は消えます。
起きる時刻から逆に数えて、夜の形を決めます
前日の時間割は、15時から順に埋めるのではなく、明日の朝から逆に組みます。最初に決めるのは起きる時刻です。試験の開始時刻から、着いてから始まるまでの余裕、移動、身支度と朝食を順に引いていきます。たとえば共通テストの1日目に地理歴史・公民を2科目受ける人は開始が9:30ですから、余裕を1時間、片道の移動を1時間、身支度と朝食を1時間とすると、起きるのは6時30分です。同じ1日目でも1科目の人は開始が10:40なので、全体を1時間10分後ろへずらせます。都立や私立は学校ごとに違うので、集合の時刻を受検票や受験票で確かめ、そこから同じ引き算をしてください。
次に消灯です。起きる時刻から普段の睡眠時間を引きます。普段7時間30分眠る人が6時30分に起きるなら、灯りを消すのは23時です。24時に寝て7時30分に起きる生活の人なら、1時間の前倒しで済みます。2時間も3時間も早く布団に入ると、眠れない時間が延びるだけなので、大きな前倒しを前日だけで稼ごうとしないでください。

図1のように、15時から23時までの8時間は3色に分かれます。持ち物と下見と朝の準備が2時間30分、見直しが2時間30分、夕食と入浴と静かに過ごす時間が3時間です。勉強は全体の3分の1もありません。少なく見えますが、夜遅くに間違いを見つけても、直す時間はもう残っていません。20時30分に線を引くのは、見つけた間違いを不安のまま布団へ持ち込まないためです。持ち物を先頭に置いたのにも理由があります。足りない物に15時に気づけば店で買えますが、22時に気づいた物は手に入らないかもしれません。
共通テストの前日は1月15日の金曜日で、学校がある人もいます。その場合は帰宅した時刻を開始に当てます。17時に帰るなら持ち物の30分を先に済ませ、残る1時間で3つを20分ずつ見直し、18時30分からは表のとおりです。下見は前の週末に終えておきます。都立の学力検査の前日は2月20日の土曜日です。東京の私立中学の入試は例年2月1日から始まるので、2027年なら前日は1月31日の日曜日にあたります。
見直す物は3つ、5教科でも3つです
選ぶ基準は1つだけです。今夜1回見れば、明日の点が変わる物かどうか。この基準で残るのは、次の3つです。
- 間違いノート: 過去問や模試で自分が落とした問題の記録。同じ間違いを2回した所に印を付けて、そこだけを見ます。
- 暗記の1枚: 公式、用語、漢字、英単語のうち、忘れると1問を失う物を紙1枚に。無ければ17時からの30分で作ります。書くこと自体が見直しになります。
- 時間配分のメモ: 科目ごとに、解く順番と、何分で手を止めて次へ移るかを書いた紙。頭の中に置かず、文字にします。

図2のように、机の上の物は時刻とともに減っていきます。15時に持ち物を出すとき、3つだけを机に残し、他は紙袋に入れて部屋の隅へ置きます。まだ開いていない問題集も、友人から聞いた「ここが出る」のメモも、同じ袋です。17時からは3つを30分ずつ、合わせて90分。途中で思い出せなかった所に印を付け、19時30分からの60分はその印の所だけを開きます。朝のかばんに入れるのは暗記の1枚だけで、時間配分のメモはその裏に書き写します。電車の中でも、席に着いて係の指示があるまでの間も、開くのはこの紙です。
新しい問題を避けるのは、難しいからではありません。解けなかったときに、原因を調べて直す時間が無いからです。解けない1問が増えても明日の点は動かず、まだ足りないという感覚だけが膨らみます。反対に、一度解いた問題の間違いは、同じ形で出れば明日の点にそのまま変わります。5教科を受ける人も、1教科につき3つではありません。全教科を合わせて3つです。印を付けた所をクリップで束ねれば、間違いノートは1冊に収まらなくても1つの物として扱えます。同じ日に何教科も受けるなら、試験の順に重ねておくと、開く順番で迷いません。
下見と持ち物は、店が開いているうちに片づけます
持ち物は、かばんに入れたまま中をのぞくのではなく、床に全部出します。入っているつもりの物が一番危ないからです。最初に手に取るのは受験票です。共通テストなら印刷した受験票、顔写真つきの身分証、黒鉛筆(H・F・HB)、プラスチックの消しゴム、鉛筆削り、時計の機能だけの時計が基本です。上着と昼食と飲み物は各自で用意し、上履きは受験票に「上履き持参」の表示があるときに持っていきます。細部は年度で変わります。共通テストは受験票と一緒に必ず読む『受験上の注意』が最優先で、都立は東京都教育委員会の実施要綱と受検票が最優先です。私立は各校の募集要項を開いてください。
時計は電池を確かめ、部屋の時計と並べて時刻を合わせます。鉛筆は削ってから筆箱へ入れます。受験票が見つからなくても、夜中まで家中をひっくり返さないでください。共通テストなら、マイページからもう一度印刷できます。間に合わなくても、試験場本部で仮の受験票の交付を受けられます。他の入試は、募集要項の問合せ先へ連絡します。15時に気づいた人には、その電話をかける時間が残っています。つながらないときは、明日いつもより早く家を出て、会場の係の人に事情を話します。
足りない物は紙に書き出し、下見の行きか帰りに買います。下見で見るのは3つです。どの改札を出るか、どの角を曲がるか、門はどこか。校内に入れるかどうかは学校ごとに違うので、募集要項で確かめ、入れないときは門の前まで歩けば足ります。電車が止まったときの別の経路を1本決め、明日の朝に乗る電車の時刻も調べておきます。
往復が90分に収まらない人は、前日には行きません。地図で改札と曲がり角を紙に書き写し、朝の出発を少し早めます。寒い夕方に長く歩いて体を冷やすくらいなら、その90分は家で見直しに使ったほうが明日の答案に近づきます。
夕食と入浴は普段どおり、眠れない夜は手順で受け止めます
18時30分という夕食の時刻は例にすぎません。普段の夕食が19時30分なら、前後の見直しと入れ替えてください。食べるのは、普段の物を普段の量で。験を担いだ一皿を添えるなら、食べ慣れた物の範囲にします。前夜だからと特別な物を増やしても、明日の点は変わりません。入浴も普段の時刻に、普段の湯加減で。長湯で汗をかき、髪がぬれたまま机に戻って湯冷めするのが一番もったいないので、風呂から上がったら机には戻らないと決めておきます。
布団に入っても眠れない夜は、珍しい出来事ではありません。明日を本気で受ける人に普通に起きることです。眠ろうとがんばるほど目はさえるので、図3の手順で受け止めます。目覚ましを2つ合わせたら、スマートフォンは手の届かない場所へ置き、時計を見ません。あと何時間眠れるかという計算は、眠りを遠ざけるだけです。次に目を閉じて横になります。眠れなくても、体を横にしていること自体を休みとして数えます。

頭の中で問題が回り始めて苦しくなったら、いったん布団を出て、明かりを落とした部屋で、頭の中にあることを紙に書きます。明日の手順でも心配事でも構いません。書き終えたら布団へ戻り、また目を閉じます。このとき問題集だけは開きません。解けない問題が目に入れば、そこで目が覚めます。一晩の眠りが浅いことと、明日の手が動かないことは別の話です。
前日より前から何日も眠れない、体の具合が悪いというときは、当日を待たずにかかりつけの医師に相談してください。眠るために普段口にしない物を前夜に試すのも、やめておきます。
親の声かけは、時刻を尋ねる言葉に絞ります
前日のお子さまに、親が新しく教えられることはありません。親にできるのは、夕食を普段どおりに出すこと、持ち物の確認に立ち会うこと、朝に起こす役を持つことの3つです。声をかけるなら、「何時に起こそうか」「お風呂は何時にする」のように時刻を尋ねる言葉にします。返事は短くて済み、時間割のとおりに進む助けにもなります。
| 言いたくなる言葉 | 言いかえ |
|---|---|
| 忘れ物はない | 15時と21時30分に1回ずつ「一緒に見ようか」 |
| もっとやらなくていいの | 夕食は何時にする |
| もう寝なさい | 明日は何時に起こそうか |
| 落ちても大丈夫だから | いつもどおりでいいよ |
「忘れ物はない」は親切の言葉ですが、何度も聞かれると、お子さまは自分の確認を疑い始めます。回数を2回と決めておけば、親の気も済みます。「落ちても大丈夫」は励ましのつもりでも、落ちるという語を前夜に聞かせることになります。励ましたい気持ちは、夕食を出す手に込めれば十分です。
親自身が落ち着かないときは、言葉ではなく手を動かします。靴をそろえる、朝食の材料を確かめる、自分が起きる時刻を決める。中学受験なら持ち物をまとめるのは親で、お子さまは一緒に見るだけで構いません。朝に起こす役は、決めた時刻に1回声をかけ、起きてきたらそれ以上は何も足しません。消灯の前にかける言葉は、「おやすみ」の一言で足ります。
よくある質問
入試前日は勉強しないほうがいいですか
しないほうがいいのは新しい問題であって、勉強そのものではありません。丸一日机から離れると、夕方になって急に不安が押し寄せ、結局22時ごろに問題集を開くことになりがちです。下見がある日で2時間30分、下見が済んでいる日で4時間を目安に、印を付けた所を手で書いて確かめてください。眺めるより、書くほうが頭は落ち着きます。
入試前日は何時に寝ればいいですか
起きる時刻から普段の睡眠時間を引いた時刻です。起きる時刻が普段より2時間以上早くなる人は、数日前から30分ずつ起きる時刻を早めておくと楽になります。前日にこれを読んでいる人は、前倒しできる分だけ前倒しし、残りは計算し直さないでください。
前日に過去問を解いてもいいですか
解いたことのある問題の解き直しなら構いません。まだ解いていない年度は開きません。時間も計らず、点も出さないでください。前日に出した点数は、その数字を抱えて寝ることになるだけです。間違えた問題だけを解き直し、合っていたら閉じる。それで足ります。
下見に行けなかったら不利ですか
不利と決まったわけではありません。降りる改札と曲がり角を紙に書き、別の経路を1本決めておけば、道で迷う心配はかなり減らせます。当日の朝にもう一度、受験票で会場の名前と集合の時刻を見てから家を出てください。
チェック表
印刷して机に貼り、済んだら印を付けて使います。時刻の欄は、自分の起きる時刻に合わせて書き直してください。
| 時刻 | 確かめること | 済 |
|---|---|---|
| 15時 | 受験票(都立は受検票)を手に取った。共通テストは印刷した紙と身分証も | □ |
| 15時 | 鉛筆を削り、消しゴムの予備を入れた | □ |
| 15時 | 時計の電池と時刻を確かめた | □ |
| 15時 | 上着、上履きの要否、交通に使うお金を確かめた | □ |
| 15時 | 見直す3つだけを机に残し、他は紙袋へ入れた | □ |
| 17時まで | 改札、曲がり角、門を見た(行かない人は紙に書き写した) | □ |
| 17時まで | 電車が止まったときの別の経路を決めた | □ |
| 20時30分 | 問題集を閉じ、暗記の1枚をかばんへ入れた | □ |
| 21時30分 | かばんと靴と上着を玄関に置いた | □ |
| 21時30分 | 昼食と飲み物の段取りを家族と確かめた | □ |
| 22時 | 目覚ましを2つ合わせ、スマートフォンを手の届かない場所へ置いた | □ |
| 消灯 | 起きる時刻と家を出る時刻を紙に書き、枕元に置いた | □ |
今夜できることと個別指導で確かめること
今夜できることは2つです。1つは、試験の開始時刻から起きる時刻と消灯の時刻を計算し、冒頭の表の時刻を書き換えて紙に写すこと。もう1つは、科目ごとの解く順番と、何分で次へ移るかを時間配分のメモに書くことです。どちらも机の上で済みます。個別指導では、間違いノートの印の所を1問ずつ開きます。公式を忘れたのか、問題文を読み違えたのか、計算の途中で落としたのか。そこまで戻って確かめます。戻る先がわかれば、前日に見直す3つの中身はおのずと決まります。
まとめ
見直しの量を増やしても、前日の夜に点数はつきません。つくのは明日の答案です。15時に床へ広げた持ち物はもう玄関にあり、机の上には3つの物だけが残り、灯りを消す時刻は朝から逆算してあります。ここまでそろった夜に、足す物はありません。入試の前日に書く答案は、この時間割の1枚で足ります。
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