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世田谷総合高校の令和9年度入試|総合学科の推薦と応募倍率の数字|武蔵野個別指導塾
過去5年度の一般募集は各164人で、応募人員と倍率を対応させて読めます。推薦作文の「宝のカギ」「選択科目」という指定語や得意教科の問いも取り上げ、年度別の条件と志望理由を結び付けました。

世田谷総合高校の令和9年度入試|総合学科の推薦と応募倍率の数字
学校名の次に、受け方を確かめる
よくあるのは、夕食後に弁当箱を洗いながら、保護者が「世田谷総合で伸ばしたい得意教科は何?」と尋ね、お子さまが教科名を1つ挙げたところで、次の言葉を探すという場面です。教科名に続けて、どんな内容をさらに学びたいかまで話すには、これまでの学習を振り返る手がかりが要ります。推薦作文の問いを読むことも、そのきっかけになります。一般入試の計算とは分けて、本人が学校に求めていることを聞いてみてください。
世田谷総合高校は総合学科の高校です。距離は武蔵境駅から直線で約11.4kmです。学校を候補に入れた段階では、一般入試の得点の組み立て、推薦で問われること、過去の応募状況の3つを順に確かめると、家庭で話す内容が具体的になります。
武蔵境の個別指導塾の受験担当として、ここでは令和9年度の方法と過去の出題・応募の記録を分けて整理します。推薦の作文を見て志望理由を深めることと、一般入試の5教科の準備を進めることは、それぞれ必要な作業です。どちらの話をしているのかを揃えるところから始めましょう。

一般入試は5教科と調査書を7:3で組み立てる
世田谷総合高校で令和9年度に行う学力検査は、国語・数学・英語・社会・理科を対象とする5教科です。学力検査点と調査書点の比率は7:3で、配点は学力検査700点、調査書300点です。一般入試に面接と実技検査はありません。総合学科という学科名から試験の内容を想像せず、この5教科と配点を出発点にしてください(都教委, 令和9年度『専門教育を主とする学科・総合学科』10 頁)。
世田谷総合高校は自校作成問題を用いる高校ではありません。受験勉強の教材を確かめるときも、学校名の印象ではなく、受ける学力検査に合わせて選ぶことが必要です(都教委, 令和9年度『自校作成問題の高校一覧』1 頁)。
総合得点を計算するときは、まず学力検査と調査書を合わせた1000点満点の部分をつくり、そのあとにESAT-Jの点を加えます。最終的な満点は1020点です。調査書については、学力検査を行う5教科の評定をそれぞれ1倍、残る4教科の評定をそれぞれ2倍して合計した、65点満点の換算内申を使います。ESAT-JのC評価は12点で、上のBは16点、Aは20点、下のDは8点、Eは4点、Fは0点です(都教委, 令和9年度『実施要綱』18-19 頁)。
ここで、換算内申52、5教科の素点合計385点、ESAT-JがBの場合を計算します。これは得点の組み立てを確認するための計算です。学校選びの基準として示す数字ではありません。
- 学力検査点は、385÷500×700=539点です。
- 調査書点は、52÷65×300=240点です。
- ESAT-JのBを加えると、539+240+16=795点です。
計算の入口にある385点と、総合得点に入る539点は、同じ答案を異なる満点で表したものです。また、52という換算内申も、そのまま総合得点に足すのではなく、調査書点に換算してから使っています。家庭でメモを作るなら、「5教科の素点」「換算内申」「ESAT-Jの評価」の欄と、計算後の欄を分けておくと混同を防げます。
とくに評定の合計と換算内申は、同じものとして扱わないようにしましょう。9教科の評定を一度足して終わりにすると、4教科を2倍する手順が抜けてしまいます。通知表の教科名を見ながら、5教科と残る4教科を分けて書き出し、そのあとで合計を確認してください。計算式だけを覚えるより、どの欄の数字を使ったのかが残る形のほうが、後から見直せます。
また、試算するときの材料には、それぞれ時点があります。評定はどの学期のものか、5教科の点はどの問題を解いた結果か、ESAT-Jはどの評価を入れたかを添えておきます。前に計算した総合得点だけが残っていると、次に答案を解いたとき、何が変わったのかを追えません。総合得点の横に材料を残すことが、学習の振り返りにつながります。
この計算をしたあとに考えたいのは、合計の数字を繰り返し眺めることではなく、答案のどこに戻るかです。計算間違いで失った点と、問題文を読み違えて失った点では、次に行う練習が違います。教科ごとの得点を記録するだけでなく、解き直す問題を選んで印を付けてください。試算は、今の学習を具体的な作業に戻すために使います。
一般入試の計算と推薦の配点も分けて扱います。推薦の話を始めたら、同じ学校だからといって、この7:3の計算をそのまま当てはめないことが必要です。家庭のメモでも、一般入試のページと推薦のページを分けておけば、面接の準備と教科の学習を整理しやすくなります。
推薦の配点と5年分の作文を読む
令和9年度の推薦の募集人員の割合は30%です。1000点の内訳は、調査書が500点、個人面接が300点、作文が200点となっています。調査書点は評定をもとにします。面接と作文の準備だけに目を向けず、調査書も含めて考える必要があります(都教委, 令和9年度『専門教育を主とする学科・総合学科』10 頁)。
作文は、過去に何を問われたかを年度順に読むと、練習する際の着眼点がはっきりします。ここでは5年分を取り上げます。過去のテーマと条件を使った練習と、令和9年度の出題を予想することは分けて考えてください。
令和4年度の作文は、資料に示された学校の目指す生徒の将来像を踏まえ、自分の夢を実現するため、入学後に何にどのように取り組むかを具体的に述べる課題でした。資料は学校のグランドデザインの一部で、600字、50分です。練習では、将来の夢を書くだけで終わっていないか、入学後の行動まで説明しているかを確かめます(都教委, 令和4年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』5 頁)。
令和5年度の作文は、その年度の学校のキャッチフレーズである「宝のカギがみつかる場所」を踏まえ、入学後にどのように学校生活を過ごすかを具体的に述べる課題でした。600字、50分です。この課題で練習するなら、言葉の響きへの感想と、自分が過ごしたい学校生活の説明を区別します。課題の言葉を取り入れたうえで、自分の考えが続いているかを読み返してください(都教委, 令和5年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』6 頁)。
令和6年度も作文で、入学後にどのような学校生活を送りたいかについて、「宝のカギ」と「選択科目」という言葉を用いて具体的に述べる課題でした。600字、50分です。練習で点検するのは、指定された2つの言葉を入れたかという形式面と、その言葉が自分の考えにつながっているかという内容面です。言葉を挿し込むだけで説明が途切れていないかも確かめます(都教委, 令和6年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』5 頁)。
令和7年度の作文は、学校の特色の何に魅力を感じ、その特色を生かして入学後にどのように学びを深めるかを具体的に述べる課題でした。561-600字、50分です。問いには、魅力を感じた点と、その後の学び方という2つの要素があります。片方だけを長く書いて、もう片方への答えを落としていないかを見る練習に使えます(都教委, 令和7年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』6 頁)。
令和8年度の作文は、学校が期待する生徒の姿のうち得意教科に関する項目を踏まえ、その力を入学後にどう伸ばし、その際に学校の特色ある活動をどう活用するかを具体的に述べる課題でした。561-600字、50分です。練習の前には、得意だと考える理由を本人の学習経験から整理し、力を伸ばすために何をしたいのかを言葉にしておきましょう(都教委, 令和8年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』5 頁)。
この5年分は、いずれも作文として示されています。ただし、同じ文章を使い回す練習では、それぞれの問いに答える練習になりません。書く前に課題文の求める内容を短くメモし、書いたあとにそのメモと本文を照らし合わせます。学校への思いを長く書けたかだけでなく、問われたことに答えたかを確認してください。過去の制限時間を使う場合も、書き始める前の読み取りと最後の見直しを含めて練習します。
令和9年度の「期待する生徒の姿」では、学校の理念や方針を理解して自己実現に向かう意志を求めています。具体的には、全教科への真剣な取り組み、得意教科を入学後も伸ばす意欲、校内での役割への責任、校外の活動や検定資格取得等への継続的な取り組みの4項目です。原文には「いずれの教科の学習も真剣な態度で取り組んできた生徒」とあり、推薦では4項目の「全てに該当する生徒が望ましい」とされています(都教委, 令和9年度『期待する生徒の姿』28 頁)。
ここを家庭で読むときは、得意教科だけを話して終わらないようにしてください。苦手な教科にもどう向き合ったか、任された役割で何を続けたか、校外ではどんな取り組みを重ねたかを、別々に思い出します。学校の文言をそのまま自分の長所として並べるのではなく、それぞれに本人の経験が伴っているかを確かめる読み方です。まだ言葉にできない項目は、保護者が代わりに立派な話を作らず、本人が振り返る時間を取りましょう。

応募倍率は年度と人数を揃えて見る
一般の第一次募集・分割前期募集の最終応募状況は、令和4年度が募集164人・応募186人・1.13倍、令和5年度が募集164人・応募212人・1.29倍でした。令和6年度は募集164人・応募173人・1.05倍、令和7年度は募集164人・応募160人・0.98倍、令和8年度は募集164人・応募188人・1.15倍です(都教委, 令和4-5年度『最終応募状況』各7 頁、令和6-8年度『最終応募状況』各6 頁)。
この5年は募集人員がいずれも164人です。そのため、ここに並んだ応募倍率の違いは、同じ募集人員に対して何人が応募したかの違いとして読むことができます。年度の数字を見比べるときには、倍率だけを抜き出さず、募集と応募の人数も残しておくと、数字の意味を取り違えにくくなります。
令和7年度の0.98倍は、その年度の最終応募人数が募集人員を下回っていたことを表します。令和8年度の1.15倍は、その年度の最終応募人数が募集人員を上回っていたことを表します。いずれも当該年度の応募状況を示す数字であり、令和9年度の数字として読み替えることはできません。過去の一つの年度だけを、これから受ける入試の姿として扱わないようにしましょう。
また、この並びは一般入試の応募状況です。前の節にある推薦の募集人員の割合とは、選抜の区分も示している内容も違います。推薦を検討しているときに、一般入試の応募倍率をそのまま推薦の競争の数字として持ち込まないよう、メモの表題にも選抜名を書いておきます。学校名が同じでも、数字の対象を揃えることが必要です。
最終応募状況という名称にも目を向けてください。ここに並ぶのは募集人員と応募人数であり、受検後の結果を並べたものではありません。応募した人数を、合格した人数と取り違えると、資料が示していない結論まで読み込んでしまいます。まず表が何の段階の人数を扱っているのかを押さえ、その範囲で読むようにします。
倍率から個々の受検生の得点や答案の中身はわかりません。家庭では応募状況を確認したところでいったん区切り、お子さま自身の教科別の取り組みと志望理由に戻ってください。学校の候補について話す日と、学習の進み具合を確かめる日で、使う材料を意識して分けると、過去の数字に毎日の勉強が振り回されにくくなります。
武蔵境から受ける家庭で、学年ごとに準備すること
中1の段階では、評定に関しては9教科を抜けなく見返す習慣をつくりましょう。5教科の学力検査があるからといって、ほかの4教科の学習を受験と切り離さないことが、換算内申の仕組みにもつながります。ただし、中1の通知表の数字を、そのまま受験時の調査書点として固定して考える必要はありません。今は各教科で何を学び、どこでつまずいているかを把握するために使います。
当日点につながる準備では、教科名だけで苦手をまとめず、困った内容を残してください。数学なら途中の式が書けなかったのか、英語なら文の意味が取れなかったのかで、教科書の戻る場所が変わります。中1のうちは、間違えた理由を本人が短く言えるかを確かめるところから始められます。解答を写して終わった問題と、自分で解き直せた問題を区別しておきましょう。
中2では、評定の確認と答案の見直しを結び付けます。学期ごとに得意教科を尋ねるだけでなく、以前より自分で説明できるようになった内容を聞いてみてください。推薦の過去の作文には、得意教科の力を今後どう伸ばすかという問いがあります。教科を好きだと感じた場面や、理解するために工夫したことを短く記録しておけば、自分の学びを振り返る材料になります。
ESAT-Jに向けては、中1・中2の英語学習の中でも、自分が言いたい内容を声に出して伝える機会を設けましょう。書いた英文を見てわかることと、自分で口に出して伝えられることを分けて確かめます。家庭で確認するなら、難しい表現を増やすことだけを課題にせず、本人が何を伝えたいのかを先に聞いてください。総合得点の計算では評価を点に置き換えますが、日々の練習では発話そのものを見ます。
推薦の書類に向けた準備も、中2までなら完成した志望理由を書くことを急ぐ必要はありません。「期待する生徒の姿」の4項目に沿って、教科の学習、校内の役割、校外の継続的な取り組みを記録します。活動名だけでなく、いつから続け、何を担当し、途中でどんな工夫をしたかを残してください。記録する目的は項目を埋めることではなく、本人が実際の経験を取り出せるようにすることです。
中3になったら、一般入試は5教科の答案を一定の時間で解き、採点後に解き直す問題を選びます。総合得点を試算する日は、評定から出した換算内申、5教科の素点、ESAT-Jの欄をそれぞれ確認してください。試算に使う評価を置いて計算した場合は、そのこともメモに残します。結果の数字だけを更新するのではなく、前回選んだ解き直しが進んだかも一緒に確かめましょう。
推薦を考える中3のお子さまには、書類に書こうとしている内容を、いったん話してもらう方法が使えます。話す途中で経験の順番が曖昧になったら、文章を整える前に事実を確かめます。個人面接の準備としても、丸暗記する文章を長くするより、志望した理由と自分の経験を結び付けて説明する練習をしてください。保護者は、本人が使っていない大人の言葉に置き換えすぎないようにします。
作文は、過去の課題を1つ選び、条件を確認してから書きます。書き終えたら、課題に含まれる問いを落としていないか、自分の経験と今後の取り組みがつながっているか、根拠のない学校の説明を足していないかを点検します。直す箇所が多くても、まず問いへの答えが欠けている箇所から直すと、何のための修正かが本人にも伝わります。
世田谷総合の配点に沿った試算には、こちらのページも使えます。「武蔵境から通える都立高校の入試方法と総合得点の試算」なら、入試方法と得点の関係を手元の記録に照らして確認できます。
次に確かめることを、本人の言葉にする
世田谷総合高校を考えるときは、一般入試の得点の組み立て、推薦の配点と作文、年度ごとの応募状況を、それぞれの役割に沿って読みます。そのうえで家庭の会話を、「この学校が気になる」から「次にこの答案を見直す」「この経験を言葉にする」へ進めていきましょう。
評定と志望理由のどこから整理するか決めかねている場合には、武蔵野個別指導塾の入塾前カウンセリングへお越しになり、本人のメモと答案を持ち寄り、考えを聞かせてください。
親が受験の話を上手にまとめられても、本人が次の一歩を言えなければ、準備はそこで止まります。受験の計画は、お子さまが今日取り組む1問と、自分で語れる1つの経験にまで落とし込みます。
参考文献
- 東京都教育委員会 令和9年度『東京都立高等学校入学者選抜実施要綱』18-19 頁。
- 東京都教育委員会 令和9年度『専門教育を主とする学科・総合学科』10 頁。
- 東京都教育委員会『令和9年度第一次募集・分割前期募集における学力検査問題を自校で作成する高校一覧』1 頁。
- 東京都教育委員会 令和9年度『期待する生徒の姿(全日制課程)』28 頁。
- 東京都教育委員会 令和4-8年度『東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧』令和4年度5 頁、令和5年度6 頁、令和6年度5 頁、令和7年度6 頁、令和8年度5 頁。
- 東京都教育委員会 令和4-8年度『最終応募状況 / 専門学科・定時制課程(単位制)』令和4-5年度各7 頁、令和6-8年度各6 頁。
学校ごとの比率で総合得点を試算するには「武蔵境から通える都立高校の入試方法と総合得点の試算」を、7対3の学校の計算だけなら「都立高校入試 総合得点計算機」を使えます。
数字だけを出典つきで確かめたいときは、「都立世田谷総合高校の入試:推薦の配点・倍率の推移・期待する生徒の姿」に世田谷総合高校の倍率と配点の表があります。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
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