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第五商業高校の令和9年度入試|ビジネス科の作文の推薦と総合得点の計算|武蔵野個別指導塾
食品ロスを扱う令和7年度とAIを扱う令和8年度の推薦作文は、それぞれ2問あります。問いごとに求める内容を読み分け、一般入試の計算とともに準備の見通しを立てましょう。

第五商業高校の令和9年度入試|ビジネス科の作文の推薦と総合得点の計算
ビジネス科への関心を入試の準備につなげる
よくあるのは、週末の買い物を終えてレシートを片付けながら、お子さまが「第五商業のビジネス科が気になる」と話し、保護者が「入試でも買い物のことを書くのかな」と尋ねるという場面です。ビジネスの学習に興味があっても、一般入試と推薦入試で何を準備するのかまでは、まだ整理できていないことがあります。保護者の方も、学校名を聞いてから初めて資料を開く段階かもしれません。
第五商業高校のビジネス科を考えるときは、入学して学びたいことと、入試で点数になるものを順に確かめましょう。「作文がある」という話だけで準備を始めると、一般入試にも作文が必要だと思い込んでしまうかもしれません。選抜の種類を確かめてから、学習や書く練習の予定を立てることが出発点です。
ここでは、令和9年度の配点、過去の推薦作文、応募倍率を分けて読みます。数字はお子さまを急いで判定するためではなく、今ある成績や経験をどの準備に結び付けるかを考える材料として使ってください。

一般入試は5教科と調査書を7:3で組み合わせる
第五商業高校の令和9年度の一般入試では、国語・数学・英語・社会・理科の5教科を受けます。学力検査と調査書の比率は7:3で、学力検査700点、調査書300点の配点です。配点表(都教委, 令和9年度『専門教育を主とする学科・総合学科』5 頁)に、面接と実技検査の項目はありません。
また、自校作成問題の実施校を示した一覧(都教委, 令和9年度『自校作成問題の高校一覧』1 頁)に、第五商業高校は含まれていません。学校名に商業とあることから、一般入試の教科まで独自に想像する必要はありません。まずは公表された5教科を並べ、お子さまの学習記録と照らし合わせてください。
配点を見るときに区別したいのが、答案の素点と、総合得点に入る学力検査の点です。5教科の素点は500点満点ですが、7:3の配点では700点満点に換算して使います。一方、通知表の評定をそのまま学力検査の点に足すわけでもありません。調査書の分は換算内申を通して300点満点に直します。
換算内申は、国語・数学・英語・社会・理科の評定を1倍、音楽・美術・保健体育・技術家庭の評定を2倍して合計した65点満点です。学力検査と調査書で1000点満点となり、ESAT-Jの点を加えた総合得点は1020点満点です(都教委, 令和9年度『実施要綱』18-19 頁)。ESAT-Jの結果は、Aが20点、Bが16点、Cが12点、Dが8点、Eが4点、Fが0点として総合得点に足されます。
計算を1回、最後までたどってみましょう。換算内申が39、5教科の素点合計が330点、ESAT-JがBの場合を考えます。学力検査の分は「330 / 500 * 700 = 462」で462点です。調査書の分は「39 / 65 * 300 = 180」で180点になります。そこへESAT-JのBの16点を加え、「462 + 180 + 16 = 658」となり、総合得点は1020点満点中658点です。
この計算で見てほしいのは、点数の通り道です。330点は答案の素点、39は換算内申、BはESAT-Jの評価で、それぞれ出発点の単位が違います。学力検査の462点と調査書の180点まで換算してから、ESAT-Jの点を加えています。途中の数字を飛ばさずに書くと、何を足したのかがはっきりします。この例は得点の組み立てを確かめるためのもので、目標点を示すものではありません。
通知表を扱うときは、9教科をまとめた印象だけで判断しないようにしましょう。換算内申では5教科とそれ以外の4教科で数え方が違うため、各教科の評定を確認する必要があります。計算用の紙には教科名も書き、入力した数字がどの教科のものかを後からたどれる形にします。保護者の方が転記を確かめ、お子さまが式を説明するという分担でも進められます。
同じように、5教科の素点合計を出したら、各教科の答案に戻って次の学習を決めます。合計点だけでは、設問を読み違えたのか、知識を思い出せなかったのか、最後まで取り組めなかったのかを区別できません。点数をまとめる紙と、やり直す問題の記録をつなげることで、試算が数字を書くだけの作業で終わらなくなります。
一般入試の準備では、調査書に関わる日々の学習、当日の5教科、ESAT-Jを別々に確認してから予定に戻しましょう。とくに、推薦作文を調べ始めたあとも、一般入試の5教科に取り組む時間を見失わないことが必要です。入試方法が違えば点数になる項目も違いますから、推薦の配点をこの計算に混ぜないようにしてください。
推薦の作文は年度ごとの問いを最後まで読む
令和9年度の推薦入試は、推薦の募集割合が40%です。配点表(都教委, 令和9年度『専門教育を主とする学科・総合学科』5 頁)では、調査書500点、個人面接200点、作文300点で、合計1000点となっています。調査書は評定をもとにします。作文だけで完結する選抜ではないため、評定の確認と面接で話す内容の整理も並行して進めましょう。
過去の作文を読むときは、題材の名前に加えて、何を説明するよう求められたかまで確かめます。ここでは令和4年度から令和8年度までを古い順に見ます。過去の課題を使う目的は、令和9年度の題材を当てることではなく、問いの条件を読み取り、必要な内容を文章にする練習です。
令和4年度の作文は、買い物の方法についての課題でした。インターネットによる通信販売や店舗販売などの中から、消費者としてどちらを選ぶかを述べ、選んだ方法のメリットとデメリットを挙げたうえで、選択の根拠を明確にする内容です。条件は481-600字、時間50分です(都教委, 令和4年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』15 頁)。練習では、好きな方法を述べるだけで終えていないか、デメリットを挙げてもなお選ぶ理由が伝わるかを読み直します。
令和5年度の作文は、多数決の利点と欠点をそれぞれ説明し、自分の経験から欠点を補うことができた具体例を示して、補う方法を考える課題でした。分量は481-600字、時間は50分です(都教委, 令和5年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』18 頁)。この課題で経験を使う際には、何が起きたかだけでなく、その行動がどの欠点を補ったのかまで結び付ける練習ができます。
令和6年度の作文は、インターネットの便利な点と注意すべき点を挙げ、自分の経験の中で注意すべき点を解消できた具体例を述べたうえで、解消する方法を考える課題でした。分量は481-600字、時間は50分です(都教委, 令和6年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』15 頁)。インターネットについて知っていることを広く書くより、挙げた注意点と自分の具体例が対応しているかを点検しましょう。
令和7年度の作文は、食品ロスに関する文章を読む2問でした。小問1は日常生活での努力や工夫、小問2は小売店や飲食店の事業者が工夫すべきことを考えて書く内容です。各問241-300字で、時間は50分でした(都教委, 令和7年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』17 頁)。2問では考える立場が違います。小問2にも家庭での工夫だけを書いていないか、誰が行う工夫なのかを主語から見直してください。
令和8年度の作文も2問です。小問1ではAIに関する文章を読み、AIが発達しても人にしかできない仕事を具体的に1つ挙げ、理由を述べます。小問2ではAIが広がる社会を考え、将来仕事をするまでに身に付けたい力を1つ挙げ、そのために高校生活をどう過ごすかという具体的な目標を述べます。令和8年度の資料(都教委, 令和8年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』16 頁)が示す条件は、各問241-300字、時間50分です。小問1の仕事と理由、小問2の力と目標を、それぞれ組にして点検できる課題です。
5年分を通して練習するなら、書き始める前に問いの中の動作を拾ってみましょう。「挙げる」「説明する」「具体例を述べる」など、求められたことを短く書き出し、書き終わった文章のどこで答えたかを探します。題材への感想は書けていても、選択の根拠や具体的な目標が抜けている場合は、その部分を補います。これは過去の問いを使った練習の手順であり、学校の採点基準を示すものではありません。
学校が示す「期待する生徒の姿」も確認しましょう。教育目標や教育内容を理解した強い入学希望、学ぶ意欲と将来の目標、ビジネスの学習への関心と資格取得への積極性、規則を守る姿勢、中学校での学習や特別活動への意欲が挙げられています。原文には「将来の目標をもって」「ビジネスの学習に興味・関心があり」という言葉があり、推薦で望まれるのは、挙げられた項目をすべて満たす生徒です(都教委, 令和9年度『期待する生徒の姿』23 頁)。
この言葉をそのまま自分の紹介文に貼り付ける必要はありません。ビジネスの学習の何に関心があるのか、中学校の学習にどう取り組んだのかを、お子さま自身の経験から言い直してみます。まだ考えがまとまっていない部分は、関心を持ったきっかけを振り返るところから始めましょう。作文の練習と面接の準備は、同じ文章を暗記することではなく、自分の理由を言葉にする作業としてつなげられます。

応募倍率は年度と募集人数を一緒に見る
第五商業高校ビジネス科の一般入試の最終応募状況は、令和4年度が募集126人・応募133人・1.06倍、令和5年度が募集126人・応募115人・0.91倍、令和6年度が募集126人・応募157人・1.25倍、令和7年度が募集126人・応募164人・1.30倍、令和8年度が募集126人・応募166人・1.32倍でした(都教委, 令和4-8年度『最終応募状況』各1 頁)。
この5年では募集人数が同じなので、年度ごとの応募人数と倍率を対応させて読むことができます。令和5年度は応募人数が募集人数を下回り、ほかの4年度は上回っています。まず確認できるのは、このような募集と応募の関係です。倍率だけを切り取らず、何年度の、どの選抜の数字なのかも一緒に記録してください。
ここに並べた数字は一般入試のもので、推薦の応募倍率ではありません。推薦の募集割合40%と、過去の一般入試の応募倍率は意味の違う数字です。両方を同じ紙に書く場合は、推薦と一般入試の欄を分けると、読み返したときの取り違えを防げます。
1倍を下回る年度があることだけで安心を決めたり、1倍を上回る年度だけを見て受験をためらったりする前に、数字の役割を確認しましょう。応募倍率から個人の得点や答案の内容はわかりません。また、最終応募状況の応募人数を、そのまま合格者数と読むこともできません。応募の段階を示す資料として受け止める必要があります。
令和8年度の数値を令和9年度の見込みとして置くことはせず、過去の記録と受験する年度の情報を分けて扱います。5年分から応募理由や学校を選んだ事情まで決め付けることも避けましょう。保護者の方が数字を見て気になったことは、「一般入試の数字か」「募集と応募のどちらを見ているか」と短い問いにすると、確認先がはっきりします。
中1から中3までに確かめる成績と書く材料
中1の段階では、第五商業の入試をきっかけに、9教科の評定と日々の学習を結び付けて見てください。通知表を受け取ったときに、数字だけを写して終えるのではなく、どの学習で困っていたかをお子さまに聞きます。わからない問題を残している教科があれば、授業のノートや課題を開いて、次に確認する内容を決めましょう。一般入試が5教科だからといって、それ以外の4教科を準備の視野から外さないことも必要です。
この時期に将来の仕事を1つに決める必要はありませんが、学校の求める姿にある学習意欲や関心を、自分の行動で説明する材料は残せます。授業で気になったこと、もう少し調べたいと思ったこと、役割を持って取り組んだことを短く記録してください。「頑張った」という結論に、何をどう行ったのかが添えられる記録を目指します。
中2では、5教科の学習について、解き直したあとに同じ箇所を自力で説明できるかを確かめます。総合得点の試算に入れる素点合計と、学習の途中で使う個々の問題の正誤は、役割が違います。試算用には教科ごとの点を整理し、日々の準備では間違えた理由に戻って取り組んでください。式の計算ができるようになっても、答案の見直しを省かないようにしましょう。
作文は、中2のうちに過去の課題に触れ、中3では出願の予定を確認した時期から練習日を決めて進めます。
中3で一般入試の準備を進めるときは、評定、5教科の得点、ESAT-Jの評価を取り違えない形で整理します。成績を受け取った日、問題に取り組んだ日、結果を確認した日を添え、何を使って試算したかを残してください。日付が違う記録を見比べるときも、どの数字が新しくなったのかを確認できます。総合得点を更新したあとには、次に取り組む教科や問題を具体的に決めます。
ESAT-Jについては、5教科の英語の素点とは別に、総合得点へ加わる評価があると整理しておきましょう。学校からの案内を受け取った段階で、必要な手続や受験に向けた予定を親子で確認します。結果を確認したあとは、その評価に対応する点を試算に入れます。一般入試の英語の点をESAT-Jの欄にも使う、といった取り違えをしないための確認です。
推薦を考える中3のお子さまは、出願に必要な書類と記載内容を中学校で確認し、準備する時期を相談してください。志望理由を書く際には、「期待する生徒の姿」の言葉と自分の経験のどこがつながるかを点検します。提出する文章を保護者の方が読んだときに意味が取りにくい箇所は、お子さまに口頭で説明してもらい、その説明をもとに書き直す方法があります。
個人面接と作文は、中学校で出願書類を確認する時期に、練習日を予定へ入れます。
第五商業の計算を手元でたどるときには「武蔵境から通える都立高校の入試方法と総合得点の試算」を使えます。道具ページの項目と、自分が書いた式を見比べましょう。
数字と自分の理由を持って次の準備へ進む
第五商業を考えるご家庭では、一般入試の点数の仕組みを確かめることと、ビジネス科に関心を持った理由を言葉にすることを、両方進めていきましょう。推薦作文の過去の問いには、利点と欠点、経験と工夫、身に付けたい力と高校生活の目標など、内容を結び付けて説明する課題があります。読み直す箇所が具体的になるほど、次に直す文章も決めやすくなります。
成績の整理と作文の取り組み方をどこから始めるか迷う場合は、武蔵野個別指導塾の入塾前カウンセリングで、今のお子さまの状況をお聞かせください。
書きかけの作文に理由が抜けていたら、その一文まで戻ります。
参考文献
- 東京都教育委員会 令和9年度『東京都立高等学校入学者選抜実施要綱』18-19 頁。
- 東京都教育委員会 令和9年度『専門教育を主とする学科・総合学科』5 頁。
- 東京都教育委員会『令和9年度第一次募集・分割前期募集における学力検査問題を自校で作成する高校一覧』1 頁。
- 東京都教育委員会 令和9年度『期待する生徒の姿(全日制課程)』23 頁。
- 東京都教育委員会『令和4年度東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧』15 頁。
- 東京都教育委員会『令和5年度東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧』18 頁。
- 東京都教育委員会『令和6年度東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧』15 頁。
- 東京都教育委員会『令和7年度東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧』17 頁。
- 東京都教育委員会『令和8年度東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧』16 頁。
- 東京都教育委員会 令和4-8年度『最終応募状況 / 専門学科・定時制課程(単位制)』各1 頁。
学校ごとの比率で総合得点を試算するには「武蔵境から通える都立高校の入試方法と総合得点の試算」を、7対3の学校の計算だけなら「都立高校入試 総合得点計算機」を使えます。
第五商業高校のある国立市から武蔵境へ通う塾の案内は「国立市の塾・個別指導」にまとめています。
数字だけを出典つきで確かめたいときは、「都立第五商業高校の入試:推薦の配点・倍率の推移・期待する生徒の姿」に第五商業高校の倍率と配点の表があります。
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