
武蔵野個別指導塾の特徴
東村山高校の令和9年度入試|学力検査の無いエンカレッジスクールの面接と小論文|武蔵野個別指導塾
第一次募集の調査書400点・面接400点・小論文200点を起点に、推薦の作文との違いを整理します。観点別学習状況と自己PRカードの役割を押さえ、家庭で確認する項目を絞れます。

東村山高校の令和9年度入試|学力検査の無いエンカレッジスクールの面接と小論文
学力検査が無いと聞いたときに確かめたいこと
よくあるのは、祖父母に進路を聞かれた日曜の昼、「東村山高校は学力検査が無いんだって」とお子さまが話し、保護者が「それなら何を準備するのだろう」と言葉を探す場面です。試験の名前が1つ消えると、受験全体まで軽くなったように感じるかもしれません。しかし、出願先を考えるためには、実際に選考に使われるものを確かめる必要があります。
東村山高校の普通科は、令和9年度の資料ではエンカレッジスクールとして掲載され、第一次募集で学力検査を行いません。調査書、面接、小論文にそれぞれ配点があります(都教委, 令和9年度『普通教育を主とする学科(コース等)』1 頁)。ここを出発点にすると、家庭で中学校の学習について尋ねることと、受験に向けて文章を書くことの両方に目が向きます。
武蔵境駅から直線で約8.7kmの学校です。学校名と距離を知った次には、第一次募集と推薦を分けて読んでみてください。同じ東村山高校でも、書く検査の名称と配点は同じではありません。受ける方法を決める前に、その違いを親子で共有しておくと、必要な確認を具体的に進められます。

第一次募集は調査書・面接・小論文を合わせる
令和9年度の第一次募集は、調査書400点、面接400点、小論文200点です。実技検査は行いません。調査書の点のもとになるのは、教科の評定ではなく観点別学習状況の評価です。面接の一部では、第一次募集と第二次募集とも、自己PRカードに沿った1分程度の「自己PRスピーチ」を行います(都教委, 令和9年度『普通教育を主とする学科(コース等)』1 頁)。まずはこの内訳を、受けようとしている募集の名称と一緒に読んでください。
満点を足すと、400点+400点+200点=1000点です。これは選考に使う項目の配点を合わせた数字であり、お子さまの現在の成績を当てはめた試算ではありません。合計だけを見て準備を決めるよりも、調査書、面接、小論文という3つの欄を別々に確かめるほうが、これから取り組むことを整理できます。
調査書と面接は同じ配点です。一方、小論文の配点がこの2つより小さいことを理由に、文章を書く準備を後回しにする必要はありません。面接には話して答える準備、小論文には問いに沿って文章をまとめる準備が必要です。配点は優先順位を考える材料になりますが、どれか1つに取り組めばほかを省ける、という意味にはなりません。
観点別学習状況を見るときは、家庭で評定の数字だけを書き抜いて話を終えないようにします。中学校から示された評価について、どの観点のどの学習に課題があるのかを確かめてください。「次は頑張ろう」だけでは、授業で何を変えるのかが曖昧になります。先生に説明を求めるなら、理解が足りなかった内容や、取り組みを見直す箇所を具体的に尋ねると、その後の学習につなげられます。評価を家庭で入試の点に置き換えることから始める必要はありません。
選考は、調査書・面接・小論文などの結果を合わせた「総合成績」と、入学願書による志望などで行われます。自己PRカードは点数にせず、面接の資料として扱います。また、この学校の総合成績には、学力検査を行う学校で加えるESAT-Jの点は入りません(都教委, 令和9年度『実施要綱』19 頁)。点が付く項目と、面接で用いられる資料の役割を区別しておきましょう。
自己PRカードに独立した点数が付かないからといって、提出の準備まで不要になるわけではありません。中3で書類を整える際には、本人が書いた内容を確かめ、提出に向けて必要な確認を済ませます。保護者が本人の経験を立派な言葉に置き換えてしまうより、書いてあることが本人の事実に合っているかを一緒に読み直すほうが、資料としての役割に沿った準備になります。
『自校作成問題の高校一覧』(都教委, 令和9年度『自校作成問題の高校一覧』1 頁)にも、東村山高校は掲載されていません。ただし、これを共通の学力検査を受けるという意味で読まないでください。東村山高校では、そもそも第一次募集で学力検査を実施しないことが前提です。問題の種類を探す前に、募集の欄にある検査の名称を確かめると、準備する資料を取り違えずに済みます。
一般入試という呼び方だけで話していると、推薦の説明が途中で混ざることがあります。家庭のメモには「令和9年度・第一次募集」と見出しを書き、その下に調査書、面接、小論文を並べるとよいでしょう。学校や中学校で質問する際も、募集の名称を添えて尋ねます。質問の対象がはっきりすれば、作文の話を聞いているのか、小論文の話を聞いているのかを親子で確かめやすくなります。
推薦の作文と学校が期待する生徒の姿
令和9年度の推薦は、募集人員の割合が30%で、調査書600点、個人面接400点、作文400点です。調査書は観点別学習状況の評価をもとにし、面接の一部で「自己PRスピーチ」を行います(都教委, 令和9年度『普通教育を主とする学科(コース等)』1 頁)。第一次募集の小論文200点と、推薦の作文400点を取り違えないことが、書く準備の入口になります。
過去の推薦課題は、令和4年度から令和8年度まで、いずれも作文で600字、時間は50分です。令和4年度は、きまりやルールが何のためにあるのかを、中学校時代の自分の経験や体験を具体的に示して書く課題でした。令和5年度は、自分にとってよい学校とは何か、東村山高校をよりよい学校にするためにどのような行動をするかを、中学校時代の経験や体験とともに書く課題でした(都教委, 令和4年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』14 頁、令和5年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』18 頁)。
この2年度を練習に使う場合、同じ経験を選んでも答える内容は変わります。令和4年度では、経験を通して考えたルールの意味まで書く必要があります。令和5年度では、よい学校についての考えだけで終わらず、自分がする行動にも答えます。経験の説明が長くなったら、問いへの答えが文章の中に残っているかを読み直してください。
令和6年度は、自分にとっての学び直しを説明し、そのように説明した理由を中学校時代の体験とともに示したうえで、入学後の学習への取り組みを書く課題でした。令和7年度は、高校生活を充実させるため、学校の施設を使ってどのような活動をするかを問う課題でした。普通教室、運動施設、特別教室、図書室の4種類のグループから1つを選び、選んだ理由、自分の経験を踏まえた活動、具体的な活動を書く条件です(都教委, 令和6年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』14 頁、令和7年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』17 頁)。
令和6年度の課題では、言葉の説明、理由となる体験、入学後の取り組みという複数の要求を読み分けます。令和7年度は、課題に付いている条件を順に確かめる練習になります。施設名の紹介を長くするのではなく、自分が選んだものと活動の内容が結び付いているかを読み返しましょう。ここに挙げた施設の区分は、過去の出題条件として読むものです。
令和8年度の資料(都教委, 令和8年度『推薦の小論文・作文テーマ一覧』16 頁)では、人のアドバイスを受け止めることの重要性について、自分の経験を踏まえて書く課題が示されました。この問いなら、助言を受けた出来事を紹介するだけで終えず、なぜ受け止めることが重要だと考えるのかまで書けているかを確認できます。経験と考えのつながりを見る練習に使ってください。
以上の5年度には、自分の経験を使って考えを伝えるという共通点があります。ただし、令和9年度にも同じテーマが出るという予告ではありません。過去の文章を丸ごと覚える準備より、問いが求めることを読み取り、その問いに合う経験を選べるかを確かめましょう。過去の600字・50分という条件も、その年度の課題に取り組む際の条件として扱います。
学校が期待するのは、生活習慣やルール・マナーを大切にし、卒業を目指して日々の学習に意欲を持ち、学校内外の活動に積極的に参加しようとする生徒です。さらに、進路の目標を持ち、将来を考えて選ぶ力を身に付けたいという姿も示されています。原文の「学習規律を守り」と「進学・地域貢献に高い志」は、志望を考える際に読み留めたい言葉です。推薦で示される生徒像は、全項目に該当し、加えて進学や地域貢献への高い志を持つ姿です(都教委, 令和9年度『期待する生徒の姿』16 頁)。
家庭で読む際には、すぐに志望理由の文章へ写すのではなく、自分の現在の行動と、これから取り組みたいことを分けて考えてみてください。すでにできていることだけでなく、まだ続けられていないことも含めて見直すと、学校が求める姿と自分の進学希望を照らし合わせられます。資料の言葉を使っただけで、本人の希望が伝わるとは限りません。

5年度の応募倍率を年度と募集区分から読む
一般の第一次募集・分割前期の応募倍率は、令和4年度が1.30倍、令和5年度が1.75倍、令和6年度が1.43倍、令和7年度が1.53倍、令和8年度が0.98倍です(都教委, 令和4-8年度『最終応募状況』各2 頁)。いずれもその年度の数字として読み、令和9年度の応募倍率とは区別します。
年度順に並べると、同じ学校でも毎年同じ倍率ではないことが見えます。令和4年度の1.30倍を学校の固定した特徴として扱うことも、令和5年度の1.75倍だけを取り出して受験の判断をすることも避けたいところです。直近の令和8年度だけを見る前に、ほかの年度の数値も並んでいることを確かめてください。
令和8年度の0.98倍は1倍を下回る数値ですが、それだけで翌年度の見通しを決めることはできません。令和9年度に何人が応募するかを、この5つの数字から決め付けないようにしましょう。反対に、1倍を超えた年度があることを理由に、現在のお子さまの準備を止める必要もありません。過去の応募状況を知ることと、これから出願先を選ぶことは別の判断です。
また、ここに並べたのは一般の応募倍率です。推薦の配点を検討しているときに、この数字をそのまま推薦の応募状況として使うことはできません。メモや家族の会話で「東村山は何倍」と省略すると、年度と募集区分が抜けてしまいます。「令和8年度の一般は0.98倍」というように、数字の前に2つの情報を残してください。
応募倍率からは、お子さま個人の得点や答案の内容はわかりません。倍率を調べた後は、観点別学習状況について尋ねることがあるか、作文の問いに答えられているかなど、本人の準備を確かめる作業へ戻ります。数字を何度眺めても決められないときは、受ける募集の方法と、今取り組めることを分けて書くと、次に確認する項目が見えてきます。
武蔵境から受ける家庭で学年ごとに整えること
中1の家庭では、学校から評価が示された時期に、観点別学習状況の欄を本人と確認するところから始めてください。項目の意味を本人が説明しにくければ、中学校でどのような学習について評価されたのかを尋ねます。質問する内容を1つずつ具体的にすると、授業のどの部分を見直すのかを決めやすくなります。受験用の点数を作るためではなく、今の学習を理解するための確認です。
中1の段階で過去の推薦課題を読むなら、まず問いの意味を本人の言葉で言い直せるかを見ます。令和4年度の課題なら、経験の紹介に加え、ルールの目的を考えるよう求められています。書き始める前に、何について答える課題なのかを短く説明してもらいましょう。保護者が正しそうな答えを先に渡さず、本人がどこまで問いを読めているかを確かめる時間にします。
中2では、評価を受け取った後に前の学期の課題を振り返ります。取り組みを変えた点と、まだうまくいかない点を分け、中学校の先生に尋ねたいことを整理してください。同じ観点について質問が続く場合も、家庭で理由を決め付けず、実際の学習のどこを改善すればよいかを確かめます。東村山高校を候補にするなら、評定の数字だけで相談を終えないことを意識しましょう。
書く準備では、中2で過去の作文を1題選び、求められている内容を抜き出してから文章にしてみます。令和5年度なら、よい学校についての考え、自分がする行動、中学校での経験の3つが文章にあるかを確認できます。読み直すときに「もう少し詳しく」とだけ伝えるより、どの問いへの答えが抜けているかを指すほうが、本人も直す場所を探しやすくなります。
中3で東村山高校を受験候補として具体的に考える時期には、第一次募集と推薦の欄を分けたメモを作ってください。調査書の扱い、面接、書く検査の名称と配点をそれぞれ確かめます。推薦を考えていても、第一次募集の小論文の確認を後回しにしないようにします。過去の推薦作文の課題を、そのまま第一次募集の小論文の出題内容だと受け取らないことも必要です。
面接については、中3で受ける募集を検討する段階で、面接の一部にスピーチがあることを親子で確認します。第一次募集と第二次募集については、カードとの関係と時間の目安も、前の節に示した内容と照らし合わせます。推薦の面接に関する記載と混ぜず、どの募集について確かめたのかをメモに残してください。検査の名称を知ることと、その実施内容を確かめることを順に進めます。
自己PRカードは、出願に向けた書類の準備を始める時期に、記入する項目と提出までの手順を中学校で確認します。本人の記述を読んだ保護者は、経験したことの事実関係や、読み手に意味が通じるかを確認してください。文章を整える途中で、本人がしていない行動や考えていない希望を付け足してしまわないようにします。面接に用いる資料という役割を踏まえて、本人が内容を確かめた状態で整えましょう。
推薦の作文に取り組むときは、過去の課題にある条件に沿って書いた後、問いと完成した文章を横に並べて読みます。令和6年度なら、学び直しの説明だけで終わっていないか、体験と入学後の取り組みにも答えたかを確認します。令和7年度なら、選んだグループと理由、経験、活動の具体性をそれぞれ見ます。書き終えた安心感だけで区切らず、要求に答えた箇所を本人が指せるかまで確かめてください。
出願前には、これまで調べたメモの年度を点検します。令和9年度の配点、令和4-8年度の推薦課題、過去の応募倍率は、それぞれ役割の違う情報です。過去のテーマを今年度の課題と混同していないか、一般の倍率を推薦の数字として見ていないかを読み返します。この確認は、資料を増やすためではなく、すでに手元にある情報を正しく使うために行います。
学校ごとの入試方法を見比べる道具として「武蔵境から通える都立高校の入試方法と総合得点の試算」があります。東村山の面接と小論文を一覧で確認する際に参照してください。
受ける方法を確かめて次の一歩を決める
今日の最初の行動は、受けようとしている募集区分を親子で1つ書き出すことです。まだ決まっていない場合は、候補を並べて中学校へ尋ねる日を決めましょう。
武蔵野個別指導塾の入塾前カウンセリングでは、東村山高校のどの募集を考えているかと、いま整理したい学習上の課題をお聞かせください。
親子で決めた最初の1つを予定表に書き込んだところから、東村山高校への準備は動き始めます。
参考文献
- 東京都教育委員会『令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱』19 頁。
- 東京都教育委員会 令和9年度『普通教育を主とする学科(コース・エンカレッジスクール・進学重視型単位制・単位制)』1 頁。
- 東京都教育委員会『令和9年度第一次募集・分割前期募集における学力検査問題を自校で作成する高校一覧』1 頁。
- 東京都教育委員会 令和9年度『期待する生徒の姿(全日制課程)』16 頁。
- 東京都教育委員会『令和4年度東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧』14 頁。
- 東京都教育委員会『令和5年度東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧』18 頁。
- 東京都教育委員会『令和6年度東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧』14 頁。
- 東京都教育委員会『令和7年度東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧』17 頁。
- 東京都教育委員会『令和8年度東京都立高等学校入学者選抜における推薦に基づく選抜で実施した小論文・作文、実技検査のテーマ等一覧』16 頁。
- 東京都教育委員会 令和4-8年度『最終応募状況 / 普通科(コース・単位制以外)』各2 頁。
学校ごとの比率で総合得点を試算するには「武蔵境から通える都立高校の入試方法と総合得点の試算」を、7対3の学校の計算だけなら「都立高校入試 総合得点計算機」を使えます。
東村山高校の年度ごとの応募倍率と推薦のテーマは、都の資料の頁つきで「都立東村山高校の入試:推薦の配点・倍率の推移・期待する生徒の姿」に表にしています。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。

