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英検1級リスニング第2部—説明文の内容一致を根拠から解く|武蔵野個別指導塾
説明文の原因・対比・条件を聞き分け、選択肢のずれを見つける練習ができます。3つの独自問題と復習手順で、聞き取れなかった箇所から次に取り組む課題を絞れます。

英検1級リスニング第2部—説明文の内容一致を根拠から解く
よくあるのは、自習机で説明文の音声を聞き終え、「都市の緑化についてだった」と話題は言えるのに、選択肢を読むとどれも正しそうに見えるという場面です。木を植えたことも、住民への調査も、費用への言及も覚えています。それでも、何が問題で、どの対応が取られ、どんな条件が残ったのかをたどろうとすると、聞いた言葉が別々のまま浮かびます。
英検1級のリスニング第2部を苦手に感じるとき、知らない単語をすべて覚えてから演習を再開したくなるかもしれません。しかし、知っている語だけでできた選択肢でも、説明の前半と後半を取り違えると選べません。逆に、専門語の一部が曖昧でも、問題の原因や提案の条件をつかめれば、選択肢の食い違いを指摘できることがあります。
まず目指したいのは、説明を日本語に余さず置き換えることよりも、話のつながりを残すことです。この記事では、原因、対比、条件に注目する練習を順に扱います。聞いた直後の答えだけでなく、その答えを選んだ根拠も短く記録します。そうすると、不正解だった理由が「英語が難しかった」の一言で終わらず、音、意味、関係、選択肢のどこを練習するかまで具体的になります。本人が自分で復習するときにも、保護者がお子さまの学習の進み具合を確かめるときにも使える手順です。
第2部では説明のどの部分を残す必要があるのでしょうか
公式の形式と練習の目的を分けて考えます
日本英語検定協会が示す1級の目安は「大学上級程度」です。第2部に当たるリスニングの「文の内容一致選択」は説明文などを扱い、問題数は10問、放送は1回、解答は印刷された選択肢から選ぶ4肢選択です。リスニング全体の試験時間は約35分です。この時間を第2部だけに使えるわけではありません。
1回の放送に対応するためには、わからなかった語を頭の中で追い続けず、その後の説明へ注意を戻す練習も必要です。ただし、家庭での練習まで毎回1回で打ち切る必要はありません。初回は自力でどこまで理解したかを測り、その後の聞き直しで理解が崩れた場所を確かめます。初回の結果と、復習後にできたことを別々に残すと、答えを覚えたことと聞く力の変化を混同しにくくなります。
ここで扱う短い英文は、聞く際の着眼点を練習するために新しく作成した教材です。実際の問題の長さや話題の分布を再現するものではありません。また、後に示す秒数や分数は家庭学習で作業を区切る目安です。公式の解答時間として扱わないでください。
名詞が聞こえても、説明の筋が残るとは限りません
内容一致で確かめたいのは、語が登場したかだけではありません。たとえば「費用」「中止」「試験導入」を聞き取っても、費用が原因で中止したのか、試験導入によって費用への懸念が弱まったのかでは意味が違います。登場した名詞を並べるだけのメモでは、その違いが消えてしまいます。「当初の懸念」「調査で判明したこと」「今後の方針」のように、情報の役割を添えて残してみてください。
また、話者が紹介する見解のすべてに賛成しているとは限りません。前半に従来の説明を置き、後半で別の可能性を述べる英文では、前半をよく覚えていることが選択の迷いにつながります。接続表現の直後だけを特別扱いするのではなく、その前後で「何についての判断が変わったか」を確かめます。対比を示す語を聞いたときに、頭の中で前の情報へ短い見出しを付け直す感覚です。
条件や程度も大切です。効果があることと、どこでも同じ効果があることは違います。実施できることと、必要な条件を満たせば実施できることも違います。選択肢の一部に本文と同じ語があっても、対象、理由、範囲、時期のどれかが変わっていれば、内容が一致したとは言えません。難しい単語を探す前に、この4点を照合する習慣をつけましょう。
研究が支えるのは方略指導であり、万能の解法ではありません
聞き方の方略を教える指導をまとめたメタ分析では、聞く力への中程度の効果が報告されています(Dalman・Plonsky・2022)。対象は45研究・51標本であり、この結果だけから英検1級受験者への効果や、特定のメモ方法の優位性まで決めることはできません。この記事で原因や条件に着目するのは、聞き方を具体的な作業にするための指導上の提案です。「この研究でこの解き方が最良と証明された」という意味ではありません。
聞く指導全体を扱った別のメタ分析では、効果は小さく、指導期間が長いほど効果が大きいことが報告されています(Chang・2022)。対象は32研究・2,797名であり、英検1級第2部に必要な学習期間や個人の得点上昇を直接示す結果ではありません。指導の対象や範囲が異なる研究ですから、先の結果と数字だけで競わせることも避けたいところです。
この2つの研究を踏まえ、学習では「教わった方略を試す」「自分の誤りに照らして使い方を変える」「複数の機会に続けて確かめる」という運用を提案します。正答数が動かない日にも、原因を取り違える誤りが減ったか、条件を落とさず説明できたかは確認できます。得点の確認と、聞き方の確認を両方持つことが大切です。

原因・対比・条件を扱う3つの練習
一人で取り組むための準備をします
次の英文は、手元の読み上げ機能などで音声にして使ってください。英文を登録するときに読んだ場合は、初見の実力測定には使わず、聞き方を練習する教材として扱います。読み上げた音が不自然に切れる場合もあるため、公式の音声と同じ聞きやすさだとは考えないでください。設問と選択肢を手元に置き、再生中は英文本文と解答を隠します。
準備は2分、初回の聞き取り後のメモは30秒、答えと根拠を残す作業は1分を目安にします。その後は3分程度で英文を確認し、聞き直す箇所を1つに絞ります。解答を知った後の再生は復習として記録してください。最初からすべてを速く行おうとせず、作業の区切りを一定にすると、何に時間がかかったかが見えます。
英文の短い解答例は、理解した根拠を言葉にするために付けています。本番の第2部で英文を書く課題があるという意味ではありません。自分で確認するときは日本語でも構いません。英語で答える場合も、表現の上手さより、原因や条件を元の説明に沿って残せたかを優先します。
練習1: 最初の予想と実際の原因を分けます
音声用の英文を用意しました。聞く際には、「最初に何が疑われ、調査後に何がわかったか」を分けて残してください。
A regional museum introduced evening lectures to attract residents who worked during the day. Organizers initially blamed disappointing attendance on the technical nature of the topics. However, a survey revealed that many interested residents could not reach the museum before the lectures began. The museum therefore moved the starting time back by an hour while retaining the original content. Attendance subsequently increased. The director cautioned that the survey did not establish whether a broader range of topics would attract additional visitors. For now, the museum plans to preserve the revised schedule and collect further feedback.
設問は次のとおりです。
Why did the museum change the starting time of its lectures?
- To make the technical topics easier for visitors to understand.
- To allow interested residents to arrive after work.
- To reduce the number of lectures offered each month.
- To test whether broader topics would attract more visitors.
正解は2です。話題が難しすぎるという見方は、運営側が最初に考えた理由です。その後の調査では、関心を持つ住民でも開始時刻までに来られないことが判明しています。変更したのは開始時刻であり、内容は保っています。1は最初の推測を対応の目的に置き換え、3は説明にない回数の削減を足し、4はまだ判断していない別の可能性を変更の理由にしています。
根拠を英語で答えるなら、次のようにまとめられます。
The survey showed that interested residents could not reach the museum before the original starting time.
答え合わせでは、番号だけで終えず、「当初の推測は内容」「調査結果は到着時刻」「変更は開始を遅くする」と3行に分けて書きます。次に英文を見て、調査結果の文と変更の文を指で追い、その間のつながりを確かめます。自分のメモが「難しい講演、参加者増加」だけなら、語は残ったものの理由の修正を落としたと判断できます。
聞き直しは2分を目安に、最初の推測から調査結果へ移る部分を中心に行います。最後に本文を隠し、「内容を易しくしたから参加者が増えた」と説明してよいかを自問してください。「内容は維持したので、その説明は違います」と言えれば、単なる番号の記憶より一歩進んだ確認になります。
練習2: 利点を認めながら残した限界を聞きます
次は、同じ対象について評価の異なる情報が続く英文です。利点を消してしまわず、限界も落とさずに聞くことを目標にします。
Some coastal towns are considering restoring wetlands instead of relying exclusively on concrete barriers. Wetlands can absorb part of the energy carried by incoming waves, and they also provide habitats for wildlife. These benefits have encouraged local officials to examine restoration projects. Yet the available land is often fragmented, and newly restored areas may take time to develop the features needed for effective protection. An engineer involved in the planning argues that restoration should complement existing defenses rather than immediately replace them. Her recommendation reflects practical constraints, not a rejection of the environmental benefits.
設問を読んでから取り組んでください。
What does the engineer recommend?
- Removing concrete barriers as soon as restoration begins.
- Rejecting restoration because it provides no environmental benefits.
- Using restored wetlands alongside existing protective structures.
- Delaying all coastal protection until enough land becomes available.
正解は3です。湿地の復元には利点がある一方で、土地のまとまりや保護機能が育つまでの時間という制約があります。技術者が勧めるのは、既存の防御設備をすぐ撤去することではなく、復元した湿地を補完的に使うことです。1は置き換えの時期と方法を変え、2は利点を否定したことにし、4はすべての保護を延期するという説明を加えています。
根拠を含む短い解答例です。
She recommends combining restored wetlands with existing defenses because land availability and development time limit immediate protection.
本文中の complement と選択肢3の alongside は、同じ単語ではありません。それでも「既存のものとともに用いる」という関係をつかめれば照合できます。反対に、音声で聞いたという感覚だけを頼りに benefits を含む2を選ぶと、否定の内容を見落とします。ここでは個々の語を一致させる代わりに、提案を自分の言葉へ置き換えてから選択肢を読み直してください。
復習の3分では、紙を「利点」「制約」「提案」の3欄に分け、それぞれ1行ずつ埋めます。利点と制約の両方が書けても、提案が「湿地に全部交換する」なら、最後の関係を修正する必要があります。本文を閉じてから、1と3の違いを日本語で説明してみましょう。両者が違うのは湿地に触れているかではなく、既存設備をどう扱うかです。この違いまで言えることを確認の基準にします。
なお、この練習の目的は湿地保全について専門的な知識を覚えることではありません。教材内の説明に沿って、賛成の理由と実施上の留保が同時に存在する構造を扱います。自分の知識では妥当に思える意見でも、聞いた説明にない結論を選択肢へ足さないようにしてください。
練習3: 成果が出た範囲と導入の条件を残します
最後は、試行で成果が出ても、そのまますべてに広げられるとは限らない説明です。「うまくいった」という印象の後に残る条件へ注意を向けます。
A city tested a system that adjusted street lighting according to pedestrian activity. During the trial, electricity use declined without a reported increase in complaints about visibility. Nevertheless, officials resisted calls for immediate expansion across the entire city. The trial had covered districts with reliable communication networks, whereas several outer neighborhoods lacked that infrastructure. Officials proposed upgrading those networks before introducing the system there. They also requested additional monitoring during winter, when patterns of pedestrian movement might differ. The initial results supported further development, but they did not justify assuming identical performance in every district and season.
設問は、導入の順番を尋ねています。
What did officials propose doing before introducing the system in the outer neighborhoods?
- Ending the project because visibility complaints had increased.
- Applying the trial results to every district without further checks.
- Replacing pedestrian monitoring with a fixed lighting schedule.
- Improving the communication networks in those neighborhoods.
正解は4です。試行地区には安定した通信網があり、周辺の一部地区にはその基盤がありません。したがって、その地区への導入より先に通信網を整えるという提案になっています。冬の追加観察も述べられていますが、この設問は周辺地区で先に行うことを尋ねています。最後に聞いた情報だけで答えを決めず、設問が指す対象へ戻りましょう。
英語で理由を残す場合の解答例です。
They proposed upgrading local communication networks because the outer neighborhoods lacked the infrastructure used in the trial districts.
確認のために、初回のメモに地区の違いが残ったかを見ます。「電力減少、苦情なし、冬も調べる」と書けても、通信網を落とすと今回の問いの根拠が足りません。一方、冬の情報を落としたからといって、この問いが必ず解けないわけでもありません。聞き漏らした箇所の数を数えるより、問いに必要な情報を保持できたかを確かめてください。
最後の2分では、選択肢1の「苦情が増加した」、2の「追加確認なしで全地区へ適用する」、3の「固定時刻へ変更する」が、それぞれ本文のどこと食い違うか、あるいはどこにも根拠がないかを説明します。すべてを「違う気がする」で片づけず、反対の内容、範囲の拡張、情報の追加に分けて言えると、選択の理由が明確になります。
3題を解いた後は、誤りを1つ選んで練習します
復習用の記録には、「初回の選択」「そのときの根拠」「英文を見てわかったこと」「次回の着眼点」の4項目を残します。初回から正解していても、根拠が本文に合わなければ復習対象です。反対に不正解でも、原因と結果を正しく整理し、選択肢の範囲だけを読み違えたなら、次の練習を音声全体の聞き直しだけにする必要はありません。
音として拾えなかった場合は、該当する短いまとまりを英文を見ながら聞き、次に文字を隠して聞きます。語の意味が曖昧だった場合は、その語を含む文の中で意味を確かめます。前後関係を落とした場合は、前の文と次の文を組にして聞き、「推測から修正」「利点から制約」のどちらなのかを言葉にします。選択肢で迷った場合は、対象、理由、範囲、時期のうち違った点に印を付けます。
たとえば15分だけ学習する日は、準備に2分、音声を聞いて答えと根拠を残す作業に4分、英文との照合に5分、該当箇所の聞き直しに3分、次の着眼点の記録に1分を配分できます。初回の再生そのものを急がせる意図はありません。長い教材を使うときには枠を延ばしてください。3題すべてを同じ日に終えるより、1題を最後の確認まで終える使い方でも構いません。
翌日に同じ教材を聞くときは、正答番号ではなく「なぜ他の選択肢ではないのか」を先に思い出します。別の説明文に進んだら、前回選んだ着眼点が使えたかを確認します。同じ英文でできたことを、初めての音声でも試す段階を設けることで、復習した内容と新しい説明への対応を分けて見られます。
個別指導では聞いた直後の判断まで確かめます
第2部の指導で塾が持ちたいのは、正答番号の説明だけでなく、本人がどの情報からその番号に至ったかを確かめる役割です。答え合わせの前に、「どんな話でしたか」「何が理由でしたか」「最後の提案には条件がありましたか」と順に尋ねます。その際、最初から正しい内容を質問に入れて誘導すると、本人が聞いて残した情報が見えなくなります。まず本人の説明をそのまま記録することを優先します。
よくあるのは、授業の終わりにノートを並べると、本人のメモには「交通」とあり、講師が理由を尋ねて初めて「会場が遠いから中止したと思った」と答えるという場面です。本文が述べていたのは開始時刻の変更かもしれません。この場合、単語の聞き取りを褒めるだけでも、結論を訂正するだけでも足りません。「交通」という名詞にどの動作や因果関係を結び付けたのかを、短い箇所へ戻って確かめます。
塾では、扱う説明文と、その日に見る課題を絞ります。原因の修正を落とすなら、当初の予想と調査結果が異なる説明を使います。条件を落とすなら、試行の成果と導入上の制約が続く説明を使います。難しい語が多い教材へ移る前に、知っている語でも同じ誤りが起こるかを見ます。語彙の負担と、説明の関係を追う負担を区別するためです。教材の難しさを上げること自体を進歩の証拠にはしません。
本人が持つのは、初回の答えを消さずに残すこと、聞き直す場所を具体的に挙げること、次回の着眼点を1つ選ぶことです。「もっと集中する」だけでは次の行動が決まりません。「調査結果が出たら最初の予想を書き換える」「提案を聞いたら実施条件も探す」といった形にします。短い記録でも、次の教材を選ぶ材料になります。
家庭が持つ役割は、毎回英文の内容を教え直すことより、本人が決めた練習の時間と記録の置き場所を保ちやすくすることです。保護者は「何問できたの」と尋ねた後に、「今日はどの選択肢を外す理由がわかったの」と1つ加えることができます。お子さまが答えにくい日は、ノートの次回の着眼点を見るだけでも構いません。家庭で指導者と同じ説明を再現する必要はありません。
進み具合は、初回の正答数、根拠を説明できた問題、誤りの種類、次に試すことの4項目で共有します。たとえば正答数が同じでも、推測で選んだ正解が減り、根拠を示せる正解が増えていれば、その変化を伝えられます。ただし、教材ごとの難しさが違うため、1回の数値だけで力が上がったと断定はできません。複数の教材で同じ着眼点を使えたかを見て、次の練習量や負荷を相談します。
講師が作った整ったメモを写して終えるのではなく、本人の不完全なメモから必要な情報を補う順序を大切にします。本人の記録に原因がなかったのか、条件がなかったのかが見えれば、授業と自習の接点ができます。武蔵境で通塾を検討する際も、問題の難度や演習量だけでなく、自分の聞き方をどのように確かめてもらえるかを相談してみてください。
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よくある誤解を3つ確かめます
Q1. 全文を訳せるまで聞き直せば、第2部の対策になりますか
全文の意味を丁寧に確かめる作業には役割があります。ただし、訳文を覚えたことで選択肢を選べる状態と、初回の音声から根拠を残せる状態は分けて考えたいところです。毎回長い和訳を書いて終えると、どこで最初に説明の筋を失ったかが見えにくくなります。まず初回に残った情報を記録し、その後で全文の理解を補ってください。
練習1なら、「話題を変えていない」「開始時刻を遅くした」「理由は住民が間に合わないこと」の3点を、本文を隠して言えるか確かめます。その後に文ごとの理解を整えれば、精読に近い確認と聞き取りの復習がつながります。すべて訳せたことだけを、その日の終了条件にしない進め方です。
Q2. 専門的な背景知識がない話題は、最初から捨てるべきですか
話題名だけで捨てる判断をする前に、何が説明されているかを追ってください。練習2では、湿地について詳しくなくても、利点、制約、提案の関係をたどれます。知らない名詞があっても、その名詞が「提案された方法」なのか「解決すべき問題」なのかを一時的に置いておくことはできます。
一方、主要な語の意味がわからず文全体を組み立てられなかった場合は、その語を復習対象にします。何でも文脈で補えると考える必要はありません。また、背景知識からもっともらしい話を足すのも避けます。本文が述べた範囲で答えを選ぶために、「実際に聞いたこと」と「自分が知っていること」を区別してください。
Q3. メモが多いほど、内容一致に有利でしょうか
メモの量だけでは判断できません。書いた名詞が多くても、提案の主体や条件が残らなければ選択肢を絞れないことがあります。反対に、短いメモでも「既存設備と併用」「通信網を先に整備」のように関係が残っていれば、根拠の説明に使えます。家庭学習では、書いている間に次の情報を落としていないかも確かめてください。
自分に合う量を試すには、別々の説明文で、自由にメモする回と「問題・対応・条件」だけを書く回を設けます。文章の難しさが異なるので単純な勝敗にはせず、どの情報が残り、どこを落としたかを見比べます。メモをきれいに完成させることより、放送後に根拠を取り出せることを目標にします。
次の1題では、正解の理由を1文残してください
説明文の内容一致では、「聞き取れた気がする」と「この選択肢を選ぶ根拠がある」の間を埋める練習が必要です。今日の1題では、正解したかを確かめる前に、自分が選んだ理由を1文だけ書いてみてください。その1文に原因、対比、条件のどれが入っているかを見れば、次に聞くときの着眼点が決まります。
原因を誤ったなら、当初の予想が修正される箇所へ戻ります。利点だけを残したなら、その後の制約を確認します。成果を広く受け取りすぎたなら、対象となった地区や条件を確かめます。すべてを一度に直す必要はありません。初回の記録を出発点にして、次の1題で試すことを1つ決めるところまで進めましょう。
英検1級という目標が大きいほど、練習の量に目が向きやすくなります。それでも、説明文のどこから答えを選んだかを本人が言える時間を、毎回少し確保したいと考えます。解説を聞けば納得できる段階から、自分で根拠を取り出す段階へ進むためです。正解した説明文にも、あなたが推測で埋めた一文があれば立ち止まります。
参考文献
- 日本英語検定協会「1級の試験内容・過去問」。https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_1/
- 日本英語検定協会「1級の試験内容」。https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_1/solutions.html
- Dalman・Plonsky・2022。Language Teaching Research。聞き方の方略指導に関するメタ分析、45研究・51標本。https://consensus.app/papers/details/2e1e18b5132e5ae68eec623f95a0a93d/
- Chang・2022。International Journal of Listening。聞く指導に関するメタ分析、32研究・2,797名。https://consensus.app/papers/details/c57c1353f38e5995bd6e11e14ed13759/
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