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【小6算数】概数と見積もりを図解で総まとめ—四捨五入 切り上げ 切り捨て・見積もりの使い方|武蔵野個別指導塾

四捨五入する位の見つけ方から、和差積商や買い物の見積もりまで、数直線と金額の図で確かめます。概数からもとの数の範囲を考える問題や、家庭で取り組める練習も用意しました。
よくあるのは、職員室前の廊下の長椅子で、返された算数のプリントを見ながら「四捨五入したら約800円だから、800円持っていけば足りる」と考えて手が止まる場面です。およその合計を求める計算が合っていても、その答えだけで「必ず足りる」とはいえないことがあります。ここには、数を丸める手順と、何のために見積もるかという目的の違いがあります。
概数は、細かな数字を省いて大きさをつかみやすくした数です。見積もりでは、その概数を使って計算の見通しを立てます。小6の算数で小数や分数を含む計算が増えても、答えがどのくらいになりそうかを先に考えることは役に立ちます。大きく外れた答えに自分で気づく手がかりになるからです。
家庭で教えるときも、すぐに「5以上なら上げる」と伝える前に、「近い数を知りたいのかな。それとも、足りるかを確かめたいのかな」と尋ねてみてください。目的と数の大きさを結びつけると、四捨五入、切り上げ、切り捨てを使い分けやすくなります。
この単元で身につけること
- 概数にする位を決めます。「百の位まで」と「上から2けた」は、どこまで数字を残すかを表す指示です。丸める前に、残す最後の位を指で示します。
- 四捨五入で近い数を求めます。残す位のすぐ右の数字を見て、0から4なら切り捨て、5から9なら切り上げます。答えには必要に応じて「約」を付けます。
- 切り上げと切り捨てを目的に合わせます。必要なお金を少なめに見ないようにするなど、判断に使うときには、丸める向きにも意味があります。
- 和、差、積、商を見積もります。和はたし算、差はひき算、積はかけ算、商はわり算の答えです。計算しやすい数に直し、結果の大きさを予想します。
- 概数ともとの数のずれを確かめます。およその値を正確な値と同じものとして扱わず、何をどの位まで丸めたのかを説明します。
これまでに学んだ整数と小数の位取り、数直線での大小比べ、四則計算が土台になります。丸め方で迷うときには、計算を増やす前に「この数字は何の位か」へ戻ると整理しやすくなります。
基本の考え方
概数は、必要な細かさにそろえた数です
3472人という人数を百の位までの概数で表すと、約3500人です。3472人という正確な人数から、1人ずつの細かさを省き、およそ何百人かを表しています。概数は好きな数字に変えることではなく、決めた細かさで数を表し直すことです。
「百の位まで」は、百の位を最後に残すという意味です。そのすぐ右にある十の位を見て判断し、十の位と一の位を0にします。3472なら、十の位の7を見て百の位の4を1つ増やすので、3500になります。一の位の2から順に丸める必要はありません。
図1のように、3472は3400と3500の間にあります。真ん中は3450で、3472はそれより3500に近い側です。3472から3400までの差は72、3500までの差は28です。四捨五入は、このように近い側の数を選ぶ決まりとしてとらえられます。ちょうど真ん中の3450は、四捨五入の決まりで大きい側の3500にします。

図1では目盛りが等間隔なので、数字だけでなく位置でも近さを確かめられます。「7だから上げる」という手順に、「3500のほうが近い」という意味が加わると、どの位を見るのかを説明しやすくなります。保護者の方は「残す位はどこ。その右の数字は何かな」と、2つに分けて尋ねてみてください。
「上から2けたの概数」は、左から数えて、最初に0でない数字がある位を1けた目として考えます。3472なら3と4を残し、その次の7で判断するので3500です。58.26なら5と8を残し、その次の2で判断するので58です。同じ「上から2けた」でも、数の大きさによって最後に残す位は変わります。
小数でも考え方は同じです。3.472を小数第1位までの概数にするなら、小数第2位の7を見て3.5にします。小数第1位までという指示は、小数点の右に1つ数字を残すという意味です。「小数第1位を四捨五入する」なら、その位の数字を使って判断するため、整数までの概数になります。「まで」と「を」の違いにも目を向けます。
切り上げと切り捨ては、数を動かす向きを選びます
百の位までの概数にするとき、3472を切り捨てると3400、切り上げると3500です。切り捨ては、残す位より下の部分を取り除きます。切り上げは、その部分が少しでもあれば、残す位の数を1つ増やします。四捨五入と違って、判断する数字が5以上かどうかでは決めません。
たとえば3412は、四捨五入なら3400ですが、百の位まで切り上げるなら3500です。12という部分があるため、次の百のまとまりに進めます。一方、3400はすでに百のまとまりなので、切り上げても切り捨てても3400のままです。切り上げを「いつでも1を足す」と覚えると、この場合に間違えてしまいます。
小数を含む長さでも同じです。2.31 mを小数第1位までにすると、切り捨ては2.3 m、切り上げは2.4 mです。どちらも元の長さの表し方を変えていますが、切り捨てた値は元の値以下、切り上げた値は元の値以上になります。目的に合う向きを選ぶには、この大小関係が大切です。
見積もりと誤差は、一緒に考えます
見積もりには、計算前に答えの大きさを予想する使い方と、必要な量が足りるかを判断する使い方があります。近い値を手早く知りたいなら四捨五入が役立ちます。必要な金額を少なめに見積もらないようにしたいなら、各金額の切り上げが役立ちます。問題に方法が指定されているときは、その指示に従います。
概数と元の数との差を、誤差として考えることがあります。ここでは、大きいほうから小さいほうをひいて、ずれの大きさを調べます。3472を3500と表したときのずれは3500 − 3472 = 28です。概数を使った計算にもずれが生じるので、「約」と付いた値を、そのまま正確な答えに置きかえないようにします。
また、同じ丸め方でも、計算の種類によってずれの現れ方は違います。特に、近い2つの数をひくときは注意が必要です。元の数から少しずつ動かしただけでも、小さな差にとっては大きな影響になることがあります。見積もりが判断に使えるかどうかは、元の数をどれだけ細かく残すかと合わせて考えます。
例題で解き方を確かめる
例題1 残す位を先に決める
3472を四捨五入して、百の位までの概数にしましょう。また、9.96を四捨五入して、小数第1位までの概数にしましょう。
- 3472の百の位は4です。百の位まで残すため、そのすぐ右の十の位の7を見ます。7は5以上なので、百の位を1つ増やします。
- 百の位の4を5にし、十の位と一の位を0にして3500とします。百の位までの数にそろえるため、下の位をそのまま残さないことが大切です。
- 9.96では、小数第1位の9を残すため、小数第2位の6を見ます。6は5以上なので切り上げますが、小数第1位が9のため、整数の位へくり上がります。
- 結果を10.0と書きます。値は10と等しいですが、ここでは小数第1位まで表したことが読み取れるように、最後の0を残しています。
答え:3472は約3500、9.96は約10.0です。
位の数字が9のときも、別の四捨五入の決まりが必要になるわけではありません。決まりどおりに1つ増やし、たし算と同じようにくり上がりを処理します。お子さまが99.6などと書いたら、数字の並びを直す前に「9.96は10に近い数だったね」と元の大きさを確かめます。
例題2 和と差を見積もる
384と218をそれぞれ四捨五入して百の位までの概数にし、和と差を見積もりましょう。さらに、正確な計算結果と比べましょう。
- 384は十の位が8なので400、218は十の位が1なので200にします。問題はそれぞれの数を丸める指示なので、先に2つの概数を作ります。
- 和は400 + 200 = 600と見積もります。百のまとまりどうしの計算にすると、答えの大きさを暗算でつかめます。
- 差は400 − 200 = 200と見積もります。ここでも、元の数の順番を保って、ひかれる数からひく数をひきます。
- 正確に計算すると、和は384 + 218 = 602、差は384 − 218 = 166です。見積もりとのずれは、和では602 − 600 = 2、差では200 − 166 = 34になります。
答え:和の見積もりは約600、差の見積もりは約200です。正確な和は602、差は166です。
384を400にすると16大きくなり、218を200にすると18小さくなります。たし算では、この2つの動きが打ち消し合うため、和のずれは小さくなりました。ひき算では、ひかれる数を大きくし、ひく数を小さくしたので、差を大きく見積もっています。同じ概数を使っても、和と差のずれは同じにはなりません。
例題3 積と商の大きさをつかむ
19.8 × 3.1と、598 ÷ 19.8を見積もりましょう。19.8は20、3.1は3、598は600として計算し、正確な答えとの違いも確かめます。
- かけ算は20 × 3に直します。元の式を見て、およそ20が3つ分だと考えると、積の大きさをつかめるからです。
- 20 × 3 = 60なので、積は約60です。正確に計算すると19.8 × 3.1 = 61.38で、見積もりに近い大きさだと確かめられます。
- わり算は600 ÷ 20に直します。わる数もわられる数も計算しやすい値にすることで、20のまとまりがいくつあるかを考えやすくなります。
- 600 ÷ 20 = 30なので、商は約30です。正確な商は30より大きく31より小さい値です。19.8 × 30 = 594、19.8 × 31 = 613.8となり、598はその間にあるためです。
答え:19.8 × 3.1の積は約60、598 ÷ 19.8の商は約30と見積もれます。
かけ算の筆算で6.138や613.8と出たら、約60という見通しと比べて、小数点の位置を調べ直せます。ただし、見積もりに近い答えなら必ず正解というわけではありません。見積もりは桁の大きな間違いに気づく手段であり、細かな計算の確認も必要です。
わり算で、わられる数だけを大きくすれば商は大きくなりますが、わる数だけを大きくすれば商は小さくなります。この例では両方を大きくしたので、「切り上げた数で計算したから商も必ず大きい」とは判断できません。積や商の上下を決めたいときは、何をどちらへ動かしたかを確かめます。
例題4 持っているお金で足りるかを判断する
238円、367円、184円の品物を1つずつ買います。表示された金額だけを支払うものとし、900円で足りるかを、各金額を百の位まで切り上げて確かめましょう。
- 238円を300円、367円を400円、184円を200円にします。元の金額以上にしておくと、実際の支払いを少なめに見てしまうことを避けられます。
- 切り上げた金額をたし、300 + 400 + 200 = 900と計算します。実際の合計は、この900円を超えません。
- 持っている900円と比べます。切り上げた合計と同じ金額を持っているので、この3つの品物は買えると判断できます。
- 正確な合計も238 + 367 + 184 = 789と確かめます。実際には900 − 789 = 111なので、111円残ります。
答え:切り上げた合計は900円なので、900円で足ります。正確な支払いは789円です。
図2のように、実際の金額を表す色の濃い部分に、切り上げによって加えた淡い部分をつなぐと、どの品物も元より小さく見ていないことを確かめられます。3本は同じ縮尺で描いているので、帯の長さで金額を比べられます。

図2の淡い部分を合わせた111円が、見積もりと実際の合計との差です。なお、持っているお金が850円だった場合、切り上げた合計900円を見ただけで「足りない」とは決められません。今回の実際の合計789円なら足ります。切り上げの見積もりは、持っている金額以下なら足りるといえますが、それを超えた場合は、もっと細かい見積もりや正確な計算で確かめます。
つまずきやすいところと直し方
残す位の数字を見てしまう
誤った書き方は、「3472を百の位まで四捨五入すると、百の位が4だから3000」です。どこが違うかというと、残す位と、四捨五入の判断に使う位が入れかわっています。百の位まで残すのに百の位を捨てると、千の位までの概数になってしまいます。
正しい書き方は、「百の位の4を残し、十の位の7を見て、約3500」です。紙に3472と書き、4を丸で囲み、7の下に線を引くと、2つの役割を分けられます。丸で囲んだ数字を残すために、その右隣を見る、と言葉を添えてください。
もう1つ注意したいのが、下の位から何度も四捨五入することです。たとえば3449を百の位までにするとき、先に十の位まで丸めて3450にし、その後3500にすると、直接丸めた結果と違ってしまいます。正しくは元の3449の十の位の4を見て、3400です。最初から指定された位のすぐ右だけで判断します。
四捨五入した合計を、必ず足りる金額にしてしまう
誤った書き方は、「249円と249円を百の位まで四捨五入すると200円と200円だから、400円あれば買える」です。どこが違うかというと、どちらの金額も小さく丸めているのに、その合計で必ず足りると判断している点です。実際には249 + 249 = 498で、400円では98円足りません。
正しい書き方は、「必ず足りる金額を見積もるなら、各金額を300円に切り上げ、600円あれば足りる」です。600円が必要な最小の金額という意味ではありません。百円単位で多めに見た結果であり、実際に必要な金額は498円です。「およそいくら」と「いくらあれば足りる」を読み分けます。
差が小さいときにも、四捨五入だけで判断すると困ることがあります。502 − 498を百の位までの概数で計算すると500 − 500 = 0ですが、正確な差は4です。小さな違いを知りたいのに百の位まで丸めると、その違いが消えてしまいます。比較したい差に合わせて、元の数を使うか、もっと細かい位を残します。
概数から元の数を1つに決めてしまう
誤った書き方は、「百の位まで四捨五入すると3500になる整数は、3500だけ」です。どこが違うかというと、概数では細かい部分を省いているため、同じ概数になる整数がいくつもあることを見落としています。3472もその1つでした。
正しい書き方は、「3450以上3550未満の整数」、または「3450から3549までの整数」です。3450は十の位が5なので3500になり、3549は十の位が4なので3500になります。3550では十の位が5になって3600へ進むため、3550は含めません。「以上」はその数を含み、「未満」はその数を含まない言葉です。

図3のように、3450には塗りつぶした点、3550には白抜きの点を置くと、端を含むかどうかを区別できます。この図の色の帯は数の範囲を表していますが、ここで答えるのはその範囲の整数です。最後の整数は3549になります。
百の位まで四捨五入した場合、元の数と概数のずれは50以下です。3500になる整数では、端の3450でずれが50になります。数字を細かく残すほどずれを小さくできますが、計算の手軽さも変わります。何を知りたいのかを先に決めることが、必要な細かさを選ぶ手がかりです。
練習問題
解く前に、残す位と丸め方を声に出して確かめましょう。計算した後には、元の数に比べて大きくしたのか、小さくしたのかも説明してみてください。答えだけでなく、判断に使った数字を示せると、手順を確かめられます。
練習1
6847を四捨五入して、百の位までの概数にしましょう。また、0.784を四捨五入して、上から2けたの概数にしましょう。
練習2
762と241をそれぞれ四捨五入して百の位までの概数にし、和と差を見積もりましょう。正確な和と差も求めて、見積もりと比べましょう。
練習3
48.7 × 2.1は48.7を50、2.1を2として、803 ÷ 39.6は803を800、39.6を40として見積もりましょう。さらに、四捨五入して十の位までの概数にすると780になる整数のうち、最も小さい数と最も大きい数を求めましょう。
練習4
286円、413円、178円の品物を1つずつ買います。表示金額だけを支払うとして、各金額を百の位まで切り上げ、1000円で足りるか判断しましょう。実際に残るお金も求めましょう。
答えと解説
練習1の答えは、約6800と約0.78です。6847は十の位の4を見て切り捨てます。0.784では最初の0でない数字の7から数え、7と8を残します。次の4を見て切り捨てるので0.78です。小数点より左の0を1けた目に数えない点に気をつけます。
練習2は、762を800、241を200にします。和の見積もりは800 + 200 = 1000で約1000、差の見積もりは800 − 200 = 600で約600です。正確には和が1003、差が521です。和のずれは3ですが、差のずれは79あります。和が近かったからといって、差の見積もりも同じくらい近いとは限りません。
練習3の積は50 × 2 = 100より約100、商は800 ÷ 40 = 20より約20です。整数の範囲は775以上785未満なので、最も小さい数は775、最も大きい数は784です。775は切り上がって780になり、785は790になります。両端を実際に四捨五入して確かめると、1つずれる間違いを防げます。
練習4は、300 + 500 + 200 = 1000なので1000円で足ります。413円は、百の位まで切り上げると500円です。十の位が1でも切り上げる点が四捨五入との違いです。正確な合計は286 + 413 + 178 = 877、残るお金は1000 − 877 = 123で、123円です。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
概数と見積もりは、面積や体積の計算、割合、データの読み取りでも使います。計算を始める前に「答えはだいたいこのくらい」と考えることで、単位の取り違えや小数点の位置の誤りを見つけやすくなります。一方、近い記録の差を比べるときには、丸めると差が消えることも思い出してください。
家庭で5分ほど取り組むなら、1つ目は、紙に書いた4けたの整数を、十の位までと百の位までの2通りに丸める方法です。お子さまに、残す数字を丸で囲み、判断する数字の下に線を引いてもらいます。「どうしてその数字を見るのか」を短く説明できれば、位の指示を読めているか確かめられます。
2つ目は、身近な品物の金額を3つ選び、「だいたいの合計」と「この金額を持てば足りる、という見積もり」を作り分ける方法です。四捨五入と切り上げを使い、最後に正確な合計を出します。どちらも目的に合っていればよく、見積もりが正確な合計と違うこと自体を誤りにしないようにします。
個別指導で確かめるときは、位取りの理解、指示文の読み取り、四則計算のどこで止まったかを分けます。必要なら、数直線で2つの百のまとまりの間に元の数を置くところまで戻り、丸めた結果を自分で説明できるか確認します。
まとめ
見積もった数には、「どの位まで」「どの方法で」「何を判断するために」という背景があります。答えの横に「百の位まで切り上げたから、この金額で足りる」と理由を添えられると、概数を判断の道具として使えます。
数を丸めた後で迷ったときには、元の数がどちらへどれだけ動いたのかをたどってみてください。近い値を知る場面でも、足りるかを調べる場面でも、その動きが答えの意味を支えています。見積もりの確かさは、丸めた理由を説明できる一言に表れます。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。



