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【中3英語】時制の一致と話法の基本を図解で総まとめ—say・tell・that 節の時制|武蔵野個別指導塾

発言した時と伝える時を時間軸で整理し、said that と told 人 that の使い分けを例題で練習します。人称・時・場所の語の変化と、今も成り立つ事実を現在形で伝える場合まで確かめられます。
よくあるのは、駅のホームのベンチで友達の言葉を英語のメモに直そうとして、手が止まるという場面です。Ken が先ほど “I am tired.” と言いました。「私は疲れています」という意味です。それを別の友達に伝えるときにも、I am のままでよいのでしょうか。それとも、自分が疲れているという話になってしまうのでしょうか。
人の発言を伝える英文では、元の言葉を覚えているだけでは足りません。誰の立場から話すのか、いつのことを伝えるのかを整える必要があります。ただし、単語を片端から過去形にすればよいわけでもありません。今も成り立つ事実を伝える場合には、現在形を残すことがあります。
この単元で扱うのは、発言の内容を保ちながら、報告する人の立場に合わせて文を組み直す方法です。人・時・場所を順に確かめると、友達の気持ちや予定、先生から聞いた事実を、自分の説明として伝えられるようになります。
この単元で身につけること
- 発言をそのまま示す形と、内容を自分の文に組み込む形を区別します。引用符の中の言葉なのか、that に続く説明なのかを最初に見ます。
- said that と told 人 that を使い分けます。「言った」という内容だけでなく、伝えた相手をどこに置くのかまで確かめます。
- 過去の発言を伝えるときの時制の一致を理解します。現在形が過去形になる基本を、出来事の時間関係と結びつけます。
- I や my、tomorrow や here を文脈に合わせて選び直します。誰が、いつ、どこから伝えるのかによって必要な変更が決まります。
- 今も成り立つ事実を現在形で伝えられることを学びます。過去形になったから今は違う、と決めつけない読み方も身につけます。
前の単元で、文末の短い疑問によって相手に確かめる表現を学んだことに対し、この単元では、相手が話した内容を別の人へ伝える表現に進みます。接続詞 that で文をつなぐ知識と、代名詞や過去形の知識がここで一緒に働きます。形の変化を覚えるときは、どの意味を保つための変化なのかも説明できるようにしましょう。
基本の考え方
発言をそのまま示す形と、内容を伝える形
話法とは、人が話したことを文の中で表す方法です。発言を引用符で囲んでそのまま示す方法を直接話法、内容を伝える人の文に組み込む方法を間接話法といいます。まずは肯定の内容を伝える文を中心に比べます。
Ken said, “I am tired.”(ケンは「私は疲れています」と言いました。)
Ken said that he was tired.(ケンは自分が疲れていると言いました。)
直接話法の I は、引用符の中で話している Ken を指します。間接話法では、報告する人が Ken を he と呼んでいます。主語とは「誰が・何が」に当たる文の中心の語です。ここでは主語を I から he に直し、am もその文に合う was に直しています。引用符の中にあった文の意味を、外から説明する形に変えたのです。
that は、ここでは「〜ということ」という内容をつなぐ接続詞です。接続詞は語や文を結ぶ働きをする語で、主語と動詞を含むまとまりを節といいます。that he was tired が that 節であり、said の内容を表します。that 節の中でも「主語+動詞」の語順を保ちます。関係代名詞の that のように、直前の名詞を説明しているのではありません。
Ken said he was tired.(ケンは自分が疲れていると言いました。)
このように、内容を導く that は省略できることがあります。ただし、練習の初めは残しておくと、発言を伝える部分と発言の内容との境目が見えます。that を省略しても、主語や時制を確かめる必要は変わりません。
時制を過去の発言時点に合わせる
時制とは、動詞の形などによって現在・過去といった時間の位置づけを表す仕組みです。発言を伝える動詞が過去形の said や told になると、that 節の動詞もそれに合わせて現在形から過去形になるのが基本です。これを時制の一致といいます。
Ken says that he is tired.(ケンは自分が疲れていると言っています。)
Ken said that he was tired.(ケンは自分が疲れていると言いました。)
says は現在形なので、内容も is の形で述べています。一方、said の文では、発言した過去の時点で疲れていたことを was で表しています。この was は、発言より前の別の時間に疲れていたと示しているのではありません。元の “I am tired.” が表した「言った時に疲れている」という関係を保っています。

図1のように、疲れていた時点と発言の時点を同じ位置に置くと、was の意味が読みやすくなります。右側の報告時に、Ken がまだ疲れているかどうかは、この文だけでは決まりません。was を見て「今はもう疲れていない」と付け足すのは、英文に書かれていない判断です。
Emma said, “I like music.”(エマは「私は音楽が好きです」と言いました。)
Emma said that she liked music.(エマは自分が音楽好きだと言いました。)
一般動詞でも、現在形 like を過去形 liked にして発言を伝えられます。日本語訳では「好きだったと言いました」と訳せる場合もありますが、ここでは発言の内容が自然に伝わる「好きだと言いました」を使っています。英語の過去形と日本語の「〜だった」を、いつも同じ位置に機械的に対応させる必要はありません。
Emma said, “I can swim.”(エマは「私は泳げます」と言いました。)
Emma said that she could swim.(エマは自分が泳げると言いました。)
can のように、動詞に可能などの意味を添える語を助動詞といいます。基本の対応は can が could、will が would です。また、am や is は was、are は were になります。進行中の動作なら is reading が was reading となり、動作を表す reading の部分は保ちます。変わる場所を動詞のまとまりの中から見つけましょう。
元の発言が過去形や現在完了形の場合には、時間関係を示すために別の形が必要になることもあります。ここでは現在形・現在進行形・can・will の発言を扱い、「どんな動詞でも末尾に ed を足す」という覚え方はしません。
say と tell は相手の置き方が違う
say は「言う」、tell は「人に伝える」という意味で使います。どちらも不規則に変化する動詞で、過去形は say が said、tell が told です。発音やつづりだけでなく、後ろに何を置くのかも一組で覚えます。
Ken said that he was busy.(ケンは自分が忙しいと言いました。)
Ken told me that he was busy.(ケンは私に、自分が忙しいと伝えました。)
Ken said to me, “I am busy.”(ケンは私に「私は忙しいです」と言いました。)
この単元で扱う「人に〜と伝える」という意味の tell では、told のすぐ後ろに me などの相手を置きます。say で相手を示すなら to me のように to が必要です。したがって、said that を told に直すだけでは足りず、伝えた相手がわかる文脈も必要です。元の文に相手が示されていないのに、勝手に me を追加しないようにします。
例題で使い方を確かめる
例題1 said that の後ろを並べ替える
「ケンは自分が忙しいと言いました」という意味になるように、次の語を並べ替えましょう。すべての語を1回ずつ使い、文頭を大文字にして、文末にピリオドを付けます。
語群: busy / that / Ken / was / said / he
- 発言した人を見つけます。ここでは Ken が主語で、その発言を過去のこととして伝える said が続きます。
- 発言の内容との境目に that を置きます。「忙しい」のは Ken 自身なので、that 節の主語は he になります。
- that 節を he was busy の順にします。普通の内容を伝える節なので、疑問文のように was を he より前に置きません。
完成したら、Ken said と he was busy を別々に読んでみます。それぞれに主語と動詞があり、後ろのまとまりが「何と言ったか」に答えていれば、文の骨組みが整っています。that を余った語の置き場所として考えず、内容を導く境目として使うことが大切です。
答え: Ken said that he was busy.(ケンは自分が忙しいと言いました。)
例題2 tell の相手と I の指す人を確かめる
Yuki が私に “I am happy.” と言いました。「私はうれしいです」という意味です。過去の発言として基本の時制の一致を用いて伝えるとき、次の空所に入る語を書きましょう。
Yuki told ( A ) that ( B ) ( C ) happy.(ユキは私に、自分がうれしいと伝えました。)
- told の後ろには伝えた相手を置きます。相手は「私」なので、動作の相手を表す目的格の me を A に入れます。I は主語に使う形なので、ここには置きません。
- 引用符の中の I が誰なのかを確かめます。発言したのは Yuki で、ここでは女性として示しているので、B は she です。
- am を、過去の発言に合わせた was にします。C に was を入れると、うれしかったのが発言時であることを自然に伝えられます。

図2のように、told と that の間に相手の me が入ります。その後ろの she was happy は、相手の気持ちではなく、Yuki の気持ちです。短い代名詞が2つあるときこそ、それぞれの指す人を日本語の名前に戻して確かめると混乱を防げます。
答え: A = me、B = she、C = was。Yuki told me that she was happy.(ユキは私に、自分がうれしいと伝えました。)
例題3 翌日、別の場所で予定を伝える
月曜日、図書館で Ken が “I will study here tomorrow.” と言いました。「私は明日ここで勉強します」という意味です。火曜日に学校で、あなたがその発言を基本の時制の一致を用いて伝えます。「ケンはその翌日にそこで勉強すると言いました」を、Ken said that で始め、tomorrow に当たる部分には the next day を使って英語にしましょう。
- 内容を話したのは Ken なので、I を he に直します。報告者が「私」を使うと別の人の予定になってしまうためです。
- will を would に直します。would の後ろは動詞の原形なので、study は studies や studied にせず、そのままにします。
- 場所の基準を確かめます。元の here は図書館ですが、今いるのは学校なので、元の図書館を there で指します。
- 日付の基準を確かめます。月曜日の tomorrow は火曜日を指すため、発言した日の翌日という the next day を使って同じ日を指します。
ここで would は、過去の発言時から見た未来を表します。前に学んだ仮定法の文と形が同じでも、この文は「もし〜なら」という想像の条件を述べていません。発言が月曜日、勉強の予定が火曜日という順序を表しているので、would という1語だけで文全体の意味を決めないようにします。
また、予定が実行されたかどうかは、この文だけではわかりません。said that で伝えているのは Ken が話した内容です。実際に勉強したと断定する文とは区別して読みます。
答え: Ken said that he would study there the next day.(ケンはその翌日にそこで勉強すると言いました。)
例題4 今も成り立つ事実を現在形で伝える
先生が “The sun rises in the east.” と言いました。「太陽は東から昇ります」という意味です。いつも成り立つ事実として伝えるとき、The teacher said that に続けて英文を完成させましょう。
- 太陽が東から昇ることは、先生が発言した時だけの状態ではないと確かめます。今も一般に成り立つ事実なので、内容を現在形で述べられます。
- that 節の主語を the sun にします。人を表す I などがないため、この部分で人称の変更は必要ありません。
- 現在形の rises を保ちます。主語の the sun は三人称単数なので、一般動詞 rise の後ろに s が付いた形です。
said が過去形であることは、「先生が言った」という行為が過去であることを示します。一方、rises は太陽についての一般的な事実を述べています。1つの文に過去形と現在形があっても、それぞれが表す時間の役割に理由があれば誤りではありません。
答え: The teacher said that the sun rises in the east.(先生は、太陽は東から昇ると言いました。)
つまずきやすいところと直し方
told の後ろに to を入れてしまう
× Ken told to me that he was busy.(「ケンは私に、自分が忙しいと伝えました」と言いたい文です。)
どこが違うか: この意味の told は相手の me を直接続けるため、to は入れません。
○ Ken told me that he was busy.(ケンは私に、自分が忙しいと伝えました。)
say と tell を日本語の「言う」だけでまとめると、この間違いが起こりやすくなります。said to me と told me を短いまとまりで比べ、相手の前に to があるのはどちらかを確かめましょう。なお、tell には tell a story のような別の使い方もあるので、「tell の後ろはどんな場合も人」と広げすぎないことも必要です。tell a story は「話をする」という意味です。
that 節を疑問文の語順にしてしまう
× Yuki told me that was she happy.(「ユキは私に、自分がうれしいと伝えました」と言いたい文です。)
どこが違うか: that 節は発言の内容を述べるので、she was という「主語+動詞」の順にします。
○ Yuki told me that she was happy.(ユキは私に、自分がうれしいと伝えました。)
that が文と文の境目にあると、後ろを特別な語順にしたくなることがあります。しかし、この that は疑問を作る合図ではありません。図2の右側の箱だけを読み、「彼女はうれしかった」という普通の文として成立するかを見ると、誤りに気づけます。
明日という語だけを残して別の日を指してしまう
例題3と同じく、月曜日の発言を火曜日に学校で伝える場面で考えます。ここでの誤りは文の形ではなく、元の予定と指す日がずれてしまうことです。
× Ken said that he would study there tomorrow.(ケンは明日そこで勉強すると言いました。)
どこが違うか: 火曜日の tomorrow は水曜日を指すため、月曜日の発言が指した火曜日の予定を伝えられていません。
○ Ken said that he would study there the next day.(ケンはその翌日にそこで勉強すると言いました。)

図3のように、元の tomorrow と the next day は、どちらも火曜日を指す必要があります。時を表す語は、発言時から報告時へ視点が動いたときに調整します。yesterday は the day before、now は then のように変えることがあります。それぞれ「昨日」から「その前日」、「今」から「その時」への対応です。
ただし、これらはいつも必ず変更する一覧ではありません。発言した当日にその日の予定を伝えるなら today を保てることがあり、報告者も同じ場所にいれば here を保てることがあります。例題3も火曜日の報告なので、報告する日を基準に today と言って火曜日を指す方法がありますが、設問では発言日を基準にした the next day を指定しています。置き換え後も同じ日・同じ場所を指すかが判断の中心です。
現在形を保つ場合と、過去形の読み取り
Yuki said that she lives near the station.(ユキは駅の近くに住んでいると言いました。)
これは、報告する人が今も成り立つ事実として住まいを伝える文です。例題4のようないつも成り立つ事実だけでなく、今も続いていると捉える状態でも、現在形を保つことがあります。ただし、元の発言をした後も状況が同じか不明なら、基本の時制の一致に従った過去形で伝えることができます。
Yuki said that she lived near the station.(ユキは駅の近くに住んでいると言いました。)
この lived だけを根拠に、今は引っ越したと判断することはできません。過去形は過去の発言時に視点を合わせた結果であり、現在の事実を否定する印ではないからです。「said の後ろは常に過去形」とも、「今も続いているなら過去形は誤り」とも覚えず、報告する人がどの時点に焦点を置いているかを読み取ります。
練習問題
解く前に、発言した人、伝えた相手、発言した時、報告する時を確認しましょう。練習1〜3では基本の時制の一致を用います。答えの形だけでなく、変えた語について短く理由を説明できれば、次の問題でも同じ考え方を使えます。
練習1 空所補充
Emma said, “I can cook.”(エマは「私は料理ができます」と言いました。)を、内容を伝える形にします。空所に合う語を書きましょう。
Emma said that ( A ) ( B ) cook.(エマは自分が料理できると言いました。)
練習2 並べ替え
「トムは私に、自分が眠いと伝えました」という意味になるように、すべての語を1回ずつ使って並べ替えましょう。文頭を大文字にし、文末にピリオドを付けます。
語群: that / sleepy / me / Tom / he / told / was
練習3 和文英訳
月曜日に図書館で Emma が “I will read here tomorrow.” と言いました。「私は明日ここで読書をします」という意味です。火曜日に自宅から、「エマはその翌日にそこで読書をすると言いました」と伝えましょう。Emma said that で始め、「その翌日」には the next day を使います。
練習4 今も成り立つ事実の空所補充
Ken が “I have a sister.” と言いました。「私には姉か妹が1人います」という意味です。報告者が今も成り立つ家族についての事実として伝えるとき、空所に現在形の動詞を入れましょう。
Ken said that he ( A ) a sister.(ケンは自分には姉か妹が1人いると言いました。)
答えと解説
練習1の答え: A = she、B = could。Emma said that she could cook.(エマは自分が料理できると言いました。)I は Emma を指すので she にし、can は could にします。cook は助動詞の後ろの原形のままです。
練習2の答え: Tom told me that he was sleepy.(トムは私に、自分が眠いと伝えました。)told の直後に相手の me を置き、その後ろに that he was sleepy という内容を続けます。he が指すのは Tom であり、眠いのは報告者ではありません。
練習3の答え: Emma said that she would read there the next day.(エマはその翌日にそこで読書をすると言いました。)I は she、will は would、here は there に直します。the next day が月曜日の翌日の火曜日を指すことまで確認します。read は would の後ろなので原形です。
練習4の答え: A = has。Ken said that he has a sister.(ケンは自分には姉か妹が1人いると言いました。)設問では今も成り立つ事実として現在形を使うので、he に合う has にします。直接話法の I have をそのまま残すのではなく、主語が変わったことに合わせて形を選びます。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
次の文法全体の整理では、1つの文の中に主語と動詞の組が複数ある場合を見分けます。Ken said と he was busy が that でつながると見抜ければ、長い英文でも、誰の行動と誰の状態を述べているかを分けて読めます。文型の骨組みと、時制が表す時間を同時に見る練習になります。
家庭では5分を使い、2つの確かめ方を試せます。最初の2分は、例題2の直接話法と答えを声に出し、I を読んだら Yuki、me を読んだら伝えられた相手を指で示します。残りの3分は、例題3の発言日と報告日を紙に書き、tomorrow と the next day が同じ日に着くかを確かめます。暗記した語の対応だけでなく、指す人や日が保たれているかを目で確認する練習です。
個別指導でこの文が組み立てられないときは、that 節だけを取り出し、主語に合う be 動詞や代名詞の形まで戻って確かめます。お子さまの説明を聞く保護者の方も、英語の答えを先に示すより、「その I は誰のことですか」と尋ねると、止まっている箇所を見つけやすくなります。
まとめ
発言を伝える英文が完成したら、元の話し手がその英文を聞いたつもりで読み返してみましょう。疲れていた人、予定していた日、勉強する場所が元の内容と同じなら、形を変えても言いたいことは保たれています。現在形を残すか迷ったときも、今の事実として伝えるのか、過去の発言時に視点を合わせるのかを考える手がかりがあります。
said の後ろの was は、過去に閉じ込める印ではなく、話し手が立っていた時点を示す印です。
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