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【中2英語】to 不定詞を図解で総まとめ—名詞・副詞・形容詞の 3 用法|武蔵野個別指導塾

同じ to read でも役割が変わる理由を、3用法の分岐図と語順の図で整理します。空所補充・並べ替え・和文英訳を通して、It is … to と want 人 to まで自分で組み立ててみましょう。
よくあるのは、駅前の本屋の参考書の棚で不定詞のページを開き、「〜すること」「〜するために」「〜するための」と並ぶ訳を見て、どれを選べばよいのか手が止まるという場面です。形はどれも to と動詞なのに、説明には別々の名前が付いています。日本語の訳を3つ暗記しても、実際の英文ではどこから考えるのか迷いやすいところです。
この迷いをほどく手がかりは、不定詞のまとまりが文のどこに入り、何を説明しているかです。「読みたい」の読む内容、「本を買うために」の行動の目的、「読む本」の本の説明では、同じ「読む」という動作でも働きが違います。まず短い英文でその違いを見つけ、それから自分の希望や目的を英語にしていきましょう。読み終えたときには、用法の名前を答えるだけでなく、「なぜこの位置に to を置くのか」まで説明できることを目指します。
この単元で身につけること
- to の直後には動詞の原形を置きます。原形とは、辞書の見出しに載る基本の形です。主語が誰であっても、この位置の動詞には三人称単数現在の s を付けません。
- 「〜すること」を表す名詞的用法を使います。名詞とは人・物・ことなどを表す語で、不定詞のまとまりも「何を望むか」などの内容を表せます。
- 行動の目的や気持ちの原因を表す副詞的用法を読み取ります。副詞は動作や状態などを詳しく説明する語で、「何のために」「なぜ」という情報を付け足します。
- 名詞を後ろから説明する形容詞的用法を使います。形容詞は名詞の性質や状態などを説明する語で、something to drink のように「どんなものか」を詳しくできます。
- It is … to と want 人 to の語順を組み立てます。長い内容を後ろに置く形と、自分以外の人にしてほしいことを表す形まで確かめます。
前の助動詞の単元で学んだ「動詞の原形に戻す」という見方は、不定詞でも役立ちます。ただし、助動詞の直後には原形を置くのに対し、今回扱う to 不定詞には to が必要なので、形を混ぜないようにします。
基本の考え方
to と原形をひとまとまりで読む
不定詞とは、動詞をもとにして、名詞・形容詞・副詞のような働きをさせる形です。この単元では「to + 動詞の原形」という to 不定詞を扱います。to read なら「読む」という動作を材料にしたまとまりです。さらに、何を読むのかを表す books なども後ろに続けられます。
I want to read books. は「私は本を読みたいです」という意味です。文の中心の動詞は want で、to read books は「本を読むこと」という、望んでいる内容を表しています。英文を読むときは to read だけで切らず、books までをひとまとまりとして見ます。読む対象まで含めると、希望の内容がはっきりするからです。
She wants to read books. は「彼女は本を読みたいです」という意味です。主語が she なので、文の中心の want は wants になります。一方、to の後ろの read は原形のままです。I wanted to read books. なら「私は本を読みたかったです」となり、過去を表す変化は wanted に現れます。不定詞の原形に、文全体の現在や過去を背負わせる必要はありません。
to という語があれば、必ず不定詞になるわけではありません。I go to school. は「私は学校へ行きます」という意味で、to の後ろは動詞ではなく名詞の school です。この to は、名詞と結びついて行き先などを表す前置詞です。用法を考える前に、to のすぐ後ろが動詞の原形なのかを確かめると、出発点の取り違えを防げます。
3用法は文の中での働きから分ける
I like to read books. は「私は本を読むことが好きです」という意味です。to read books は、何が好きなのかという内容を表します。このように「〜すること」として、動詞の対象になるまとまりを作るのが名詞的用法です。ここでいう対象を文法では目的語と呼びます。want to は自然な日本語では「〜したい」と訳しますが、英語ではやはり望む内容を後ろに置いています。
To read books is fun. は「本を読むことは楽しいです」という意味です。この文では to read books が主語、つまり文の中で「何が」に当たる部分です。My dream is to be a teacher. は「私の夢は先生になることです」という意味で、不定詞が夢の内容を説明しています。「〜すること」は動詞の後ろだけに現れるものではなく、主語や、主語の内容を説明する部分にもなれます。
I went to the library to read books. は「私は本を読むために図書館へ行きました」という意味です。to read books は、行った目的を付け加えています。I went to the library. だけでも「私は図書館へ行きました」という文として成り立ちますが、何のために行ったのかを加えると、行動が具体的になります。この働きが、目的を表す副詞的用法です。
I was happy to see Ken. は「私はケンに会えてうれしかったです」という意味です。ここでは、うれしかった原因を to see Ken が説明しています。「ケンに会うためにうれしかった」とすると、気持ちを意図的な行動のように扱ってしまいます。happy のような気持ちを表す形容詞があるときは、「何があってそう感じたのか」と読むと、目的との違いが見えます。これも副詞的用法に含まれます。
I have a book to read. は「私には読む本があります」という意味です。to read は、直前の a book がどんな本なのかを後ろから説明しています。本そのものが読むのではなく、その本が読む対象です。このように名詞を説明する働きを形容詞的用法と呼びます。I want something to drink. は「私は何か飲むものが欲しいです」という意味で、to drink が something を説明しています。
図1のように、不定詞の形から3つの働きへ分けると、暗記した訳だけに頼らず整理できます。「こと」「目的・原因」「名詞の説明」は、見た目の違いではなく、文の中で担当する仕事の違いです。

日本語の「ため」だけでは区別できない場合もあります。「読むための本」と訳しても、説明される中心は本なので形容詞的用法です。逆に「本を読むために行く」では、行くという行動の目的を示しています。まず「何を説明しているか」をたどり、その結果を用法の名前に結びつけましょう。
長い主語を後ろへ置く形と、してほしい相手を示す形
It is important to read books. は「本を読むことは大切です」という意味です。最初の it は、特定の本を指す「それ」ではありません。後ろの to read books という内容を受ける仮の主語で、形式主語と呼びます。先に It is important と評価を示し、何が大切なのかを後ろで説明する形です。不定詞のまとまり自体は、ここでも「〜すること」を表しています。
It is fun to play tennis. は「テニスをすることは楽しいです」という意味です。先ほどの To read books is fun. と同じように、ある行動を1つのこととして取り上げています。is の後ろには fun や important などの言葉が入り、その評価の対象を to 以下に置きます。it を見て機械的に「それ」と訳すと意味が見えにくくなるので、文末まで読んで本当の内容を探します。
I want Ken to read this book. は「私はケンにこの本を読んでほしいです」という意味です。I want to read this book. が「私はこの本を読みたいです」であるのに対し、want と to の間に Ken を置くと、読む人がケンになります。望んでいるのはどちらも私ですが、実際に読んでほしい相手が変わるのです。
I want him to read this book. は「私は彼にこの本を読んでほしいです」という意味です。人を he などの代名詞で表すとき、この位置では him を使います。「彼が」に使う he ではなく、「彼を・彼に」などを表す形です。want 人 to の「人」は、意味の上で不定詞の動作をする相手ですが、文頭の主語と同じ形になるわけではないことを押さえましょう。
例題で使い方を確かめる
例題1 空所補充で希望を表す
「ユキは英語を勉強したいです」という意味になるように、Yuki wants ( A ) ( B ) English. の空所を埋めましょう。A には1語を入れ、B には study を適切な形にして入れます。
- 文の中心の動詞を見つけます。「望んでいる」を表す wants がすでにあり、ユキの現在の希望を述べています。
- 何を望むかを補います。今回は「英語を勉強すること」なので、to と動詞の原形を使います。
- study の形を決めます。主語に合わせた s は wants にあるので、to の後ろは studies ではなく study です。
この文では、英語を勉強する目的が書かれているのではありません。勉強すること自体が希望の内容です。「〜したい」という日本語を見て名詞的用法か迷ったときも、want の内容を埋めていると考えれば判断できます。
答え: A = to、B = study。Yuki wants to study English.「ユキは英語を勉強したいです」
例題2 並べ替えで名詞を説明する
「私は何か飲むものが欲しいです」という文を、次の語をすべて1回ずつ使って作りましょう。語群は want / drink / I / something / to です。最後にピリオドを付けます。
- 主語と動詞を置きます。「私は」「欲しいです」に当たる I want を先に作ると、文の土台が決まります。
- 欲しいものを置きます。「何か」を表す something が、want の後ろに入ります。
- どんなものかを後ろから説明します。「飲むもの」にしたいので、something の後ろへ to drink を置きます。
図2のように、語順は「私」「欲しい」「何か」「飲むための」というまとまりです。下の矢印は、右側の to drink が左側の something を説明することを表しています。読む向きが逆になるという意味ではなく、説明のつながりを示した矢印です。

ここで I want to drink something. と並べると、文法的には正しいものの、「私は何か飲みたいです」という別の文になります。こちらは飲むことを望む名詞的用法です。語群が同じでも、something を want の直後に置くか drink の後ろに置くかで構造が変わります。この問題では、日本語の「ものが欲しい」に合わせるため、something を先に置きます。
答え: I want something to drink.「私は何か飲むものが欲しいです」
例題3 和文英訳で長い内容を後ろに置く
「毎日英語を勉強することは大切です」を、It で始め、important、study、every day を使って英語にしましょう。every day は「毎日」という意味の2語のまとまりです。
- 仮の主語と評価を先に置きます。「大切です」は is important なので、It is important まで作ります。
- 何が大切なのかを不定詞にします。「英語を勉強すること」は to study English です。study の後ろに、勉強する対象の English を置きます。
- 頻度を表す語句を加えます。「毎日」は勉強することを説明するので、ここでは to study English の後ろに every day を続けます。
この文の it は「英語」という語だけを指しているのではありません。「毎日英語を勉強すること」全体が、大切だと評価される内容です。日本語へ戻すときも「それは大切です」で終わらせず、何が大切なのかまで一続きに読みます。語順を確かめたら、is の後ろの important が文の評価、to 以下が評価される内容になっているかを見直しましょう。
答え: It is important to study English every day.「毎日英語を勉強することは大切です」
例題4 和文英訳でしてほしい相手を示す
「私は彼女に窓を開けてほしいです」を、want、open、the window を使って英語にしましょう。文の主語は「私」ですが、窓を開ける人は「彼女」です。
- 希望を持つ人を主語にします。「私は望んでいる」なので、I want から始めます。
- 窓を開けてほしい相手を置きます。want の後ろの「彼女に」は she ではなく her です。
- 相手にしてほしい動作を続けます。to open the window とし、to の後ろの open を原形にします。
I want to open the window. なら「私は窓を開けたいです」となり、開ける人は私です。日本語の「してほしい」を単に「したい」として処理すると、相手が英文から消えてしまいます。英作文の前に「希望を持つ人」と「動作をする人」を別々に確認すると、want と to の間に人が必要な理由までつかめます。なお、相手に直接頼む場面では Can you …? なども使いますが、この問題は自分の希望を述べる文です。
答え: I want her to open the window.「私は彼女に窓を開けてほしいです」
つまずきやすいところと直し方
to の後ろに主語に合わせた s を付ける
× She wants to plays tennis.「彼女はテニスをしたいです」のつもりの文です。
to の直後は動詞の原形なので、主語に合わせた s を plays に付けている点が違います。
○ She wants to play tennis.「彼女はテニスをしたいです」
s を付けるべき動詞が2つあると考えるのではなく、文の中心と不定詞の中を分けて見ます。主語と現在の時制を受け持つのは wants、不定詞の形を作るのは to play です。She wanted to play tennis.「彼女はテニスをしたかったです」と過去にしても、変わるのは文の中心の動詞だけです。
目的を表す to を落としてしまう
× I went to the library study English.「私は英語を勉強するために図書館へ行きました」のつもりの文です。
行った目的を表す study English の前に、必要な to がない点が違います。
○ I went to the library to study English.「私は英語を勉強するために図書館へ行きました」
この文には to が2回あります。最初の to は the library と結びついて行き先を表し、後ろの to は動詞の原形 study と結びついて目的を表します。同じ語が繰り返されていても、どちらかが余分なのではありません。行き先を示す部分をいったん区切り、「何のために行ったか」を別のまとまりとして足すと整理できます。
目的か原因かで迷うときは、説明される側にも目を向けます。I was glad to hear the news. は「私はその知らせを聞いてうれしかったです」という意味で、知らせを聞いたことが気持ちの原因です。to の後ろだけを見て「〜するために」と決めず、went のような行動を説明するのか、glad のような気持ちを説明するのかを確かめましょう。
want の後ろの人を主語の形にする
× I want she to help me.「私は彼女に私を手伝ってほしいです」のつもりの文です。
want の後ろで相手を表す位置には her を使うため、主語の形の she を置いている点が違います。
○ I want her to help me.「私は彼女に私を手伝ってほしいです」
図3の上段は I want to read.「私は読みたいです」、下段は I want Ken to read.「私はケンに読んでほしいです」の語順です。下段では Ken の下に「読む人」と示しています。want の後ろに相手を入れることで動作をする人を示せますが、その位置が文全体の主語になるわけではありません。

図3の Ken を代名詞に替えるときは him、相手が女性なら her です。文全体の主語 I は「望む人」として残ります。最後の me は「手伝われる人」を表しているので、her と me はそれぞれ別の動詞との関係で必要になります。意味だけでなく、どの動詞につながる語なのかまで見ると、代名詞の選択にも根拠ができます。
練習問題
まずは答えを隠し、英文を作る前に「希望の内容」「行動の目的」「名詞の説明」のどれが必要なのかをメモしましょう。完成後は、不定詞のまとまりに当たる部分を指で追い、to の後ろが原形になっているかを確かめます。
練習1
「トムは昼食後に本を読むことが好きです」という意味になるように、Tom likes ( A ) ( B ) books after lunch. を完成させましょう。A には1語、B には read を適切な形にして入れます。この問題では to 不定詞を使います。
練習2
「私はケンに会うために公園へ行きました」を英語にしましょう。I went で始め、to the park と meet Ken を使います。公園へ行った人も、ケンに会うことを目的にしている人も私です。
練習3
「私には今日することがたくさんあります」を、次の語をすべて1回ずつ使って英語にしましょう。語群は have / today / to / I / things / many / do です。最後にピリオドを付けます。
練習4
「私は彼にこの本を読んでほしいです」を、want、read、this book を使って英語にしましょう。さらに、完成した英文について、希望を持つ人と本を読む人を日本語で答えます。
答えと解説
練習1の答え: A = to、B = read。Tom likes to read books after lunch.「トムは昼食後に本を読むことが好きです」
好きな内容を表すので、to read books after lunch は名詞的用法です。Tom に合わせた s は likes に付き、不定詞の read は変わりません。after lunch は「昼食後に」で、いつ本を読むのが好きなのかを補います。
練習2の答え: I went to the park to meet Ken.「私はケンに会うために公園へ行きました」
to the park は行き先、to meet Ken は行った目的です。後者が副詞的用法で、meet は原形のまま使います。過去の出来事であることは went が表しているため、meet まで過去形にする必要はありません。
練習3の答え: I have many things to do today.「私には今日することがたくさんあります」
many things が「たくさんのこと」、to do today が「今日する」という説明です。to do today は前の things を説明する形容詞的用法です。have to という並びを先に作ると「〜しなければならない」という別の形に引っ張られるので、まず「何があるのか」を決めてから説明を付けます。
練習4の答え: I want him to read this book.「私は彼にこの本を読んでほしいです」。希望を持つ人は私、読む人は彼です。
want と to の間に him を入れて、読んでほしい相手を表します。文頭の I と不定詞の動作をする him は一致していません。相手を抜いた場合は「私が読みたい」という意味になるので、英文が正しい形かどうかに加え、日本語の誰の動作を表せているかも見直します。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
次に学ぶ動名詞は、動詞に ing を付けて「〜すること」を表す形です。不定詞の名詞的用法と意味が近い場合がありますが、どの動詞の後ろにも自由に置き換えられるわけではありません。今回の want to や like to は、まず動詞と後ろの形をひとまとまりで覚えておくと、次の学習で比べる土台になります。
家での確認は5分ほどでできます。1つ目は、I want to read this book.「私はこの本を読みたいです」を声に出し、主語を She に替えて She wants to read this book.「彼女はこの本を読みたいです」と言う練習です。変えるところが wants だけだと確かめてから、読む人と望む人が同じであることも口頭で説明します。
2つ目は、同じ最初の文に Ken を入れ、I want Ken to read this book.「私はケンにこの本を読んでほしいです」と言う練習です。本を読む人が変わったと説明できれば、語順と意味がつながっています。お子さまの確認に付き添う場合も、用法名だけを尋ねるより「誰が読むの」と尋ねると、理解している部分が見えます。
個別指導では、原形で止まる場合は一般動詞の形へ、him や her で止まる場合は代名詞の使い分けへ戻って確かめます。3用法の判別で止まる場合は、まず短い文で「何を説明するまとまりか」を一緒に指し示します。
まとめ
参考書の棚で似た訳が並んで見えても、答えを選ぶ道筋は英文の中にあります。to 以下をひとまとまりとして取り出し、そのまとまりが受け持つ内容や説明先を確かめると、初めて読む文でも判断の根拠を持てます。自分の英文を直すときにも、形だけを直すのか、誰の動作かを直すのかが見えてきます。
「私が読みたい」と「ケンに読んでほしい」の違いは、want と to の間に置く1人分の言葉に表れます。
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