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都立入試の自己採点のやり方—問題と正答表の公表、記述の採点のポイント、3月1日までの過ごし方|武蔵野個別指導塾

2月21日の夜に問題用紙の記号を正答表と照らし、記述は採点のポイントで幅を見て総合得点を出す。発表までの8日間に確かめる私立の手続と第二次募集の日程もまとめた。
令和9年度の学力検査は2027年2月21日(日)です。自分の答えを残しておけば、帰宅した夜から自己採点を始められます。
- 正答表は、都教委の「学力検査問題及び正答表等」の頁に、教科ごとの検査問題・マークシート解答用紙・正答表・(参考)採点のポイントとして載ります。
- 自分の答えは、試験中に問題用紙の余白へ記号と答えを写しておき、帰宅後に正答表と一つずつ照らします。
- 記述の答えは、採点のポイントに示された要素と照らして、動かない点と幅のある点に分けます。
- 総合得点は、素点に1.4を掛けた学力検査の得点に、調査書点とESAT-J の点を足して、1020点満点のうちの自分の数として出します。
よくあるのは、2月21日の夜、食卓に問題用紙を広げ、余白に書き写した記号を正答表と一つずつ照らす場面です。国語と英語の記述の前で手が止まり、家族がお茶を置いて「どうだった」と聞いても、すぐには言葉が出てこない。まず鉛筆を置いて、問題用紙を教科ごとに分けるところから始めると、気持ちが少し落ち着きます。そんな夜に、どこから手を付けるかを下に順番で書きます。
正答表はどこに、いつ載るのか
都教委のサイトに「学力検査問題及び正答表等」という頁があり、年度ごとに分かれています。令和8年度の頁を開くと、国語・数学・英語・社会・理科の5教科が並び、それぞれに基本方針、検査問題、マークシート解答用紙、正答表、(参考)採点のポイントが置かれています。英語にはリスニングの台本も加わります。図1のように、年度を選び、次に教科を選び、必要な書類を開く順になります。

この頁に載るのは共通問題です。自校作成の学校の問題は、その学校の案内で確かめます。志望校がどちらの問題を使うのかを先に確かめておかないと、正答表を開いても自分の受けた問題と食い違います。学校説明会でもらった案内や、募集案内の学科の説明を見返して、共通問題の学校かどうかを確かめてから頁を開きます。
令和8年度の頁では、理科の検査問題と正答表が2026年2月25日に差し替えられました。大問6の問題に誤りがあったためです。だから、正答表を使う前には、頁の※の但し書きと更新の日付を見ます。差し替えの印がある年度は、前に保存した古いPDFをそのまま照らさないようにします。印刷した紙が手元に残っている場合も、頁の表示と日付を確かめてから使います。
試験の当日にこの頁が更新されているとは決めつけません。帰宅してから頁を開き、更新の表示と但し書きを見て、それから印刷するか、画面のまま使うかを決めます。頁が見つからないときは、都教委のサイトの「学力検査問題等」の入口からたどります。
実際の採点は、各都立高校に置かれる採点委員会が行います。要綱の第2-9に、採点委員会の置き方と役割が書かれています。自己採点はその採点を再現するものではなく、自分の答案を材料に、次の準備を決めるための目安です。この区別を先に持っておくと、記述の答えが模範解答と違ったときに、必要以上に落ち込まずに済みます。
自分の答えを残しておく
自己採点の精度は、試験中のひと手間で変わります。問題用紙の余白に、選んだ記号と記述の答えを問題番号の横へ短く写しておくと、帰宅後に記憶をたどって埋める作業が減ります。写す場所は、問題文のすぐ横でも、余白の使いやすい一角でもかまいません。同じ場所にまとめておくと、照らすときに目が迷いません。
令和8年度の表紙では、答えはすべて解答用紙に書き、解答用紙だけを提出するよう求めています。数学の表紙は、計算に問題用紙の余白を使うようにも書いています。つまり、問題用紙は計算や下書きの場所として使われ、答えそのものは解答用紙に載る形です。問題用紙を持ち帰ってよいかどうかの決まりは、読んだ資料には見当たりません。持ち帰りは当日の指示に従います。
だから、試験の終わりに近づいたら、解答用紙に書いた記号と答えを問題用紙の余白へ写す時間を数分取ります。この写しは、試験監督の指示に反しない範囲で行います。指示に書き写すなという意味のことがあれば、それに従います。迷ったときは、手を動かす前に挙手して確かめるのが安全です。
記述は、自分の言葉をそのまま写すのではなく、要点を三つほどに分けて書いておくと、後で採点のポイントと比べやすくなります。字数の指定があった問題は、指定の字数も横にメモします。条件に「二つ挙げる」「理由を書く」とあったなら、その条件も一緒に写しておきます。図2のように、試験中の書き写しから持ち帰りまでを四つの場面に分けて準備します。

帰宅したら、まず問題用紙と解答用紙の写しを一か所にそろえます。次に、受けた教科の順に並べ、正答表を開く前に、各教科の問題番号と自分の写しの番号がずれていないかを見ます。番号のずれは、自己採点でいちばん多い取り違えです。ここを直してから照らし始めると、後の計算が一度で済みます。
記述の答えは採点のポイントで幅を持たせる
正答表は、記号の答えを照らすにはそのまま使えます。記述は、正答表の模範解答と一字一句同じでなくても、聞かれていることに合っていれば通ることがあります。そこで使うのが(参考)採点のポイントです。ポイントには、答えに入れてほしい要素や、考える順序が示されています。
自分の答えを、模範解答と並べて次の三つに分けます。意味が同じで言い方だけ違うもの、要素が一つ抜けているもの、聞かれていることからずれているものです。一つ目は丸、二つ目は三角、三つ目はばつとして数えます。三角を丸に寄せるかばつに寄せるかで、総合得点は動きます。
三角は、そのまま一点の数にせず、幅として持ちます。厳しめに見た点と甘めに見た点の二通りを出し、その間を幅のある点として記録します。マークの点は動かないので確かな点、記述は幅のある点と、二つの列を分けて書きます。こうしておくと、後で総合得点を出すときに、どのくらい動くかが一目でわかります。
ポイントは参考であって、実際の採点の基準そのものではありません。採点及び点検の方法は都教委と各校が別に定めると、要綱の第2-9に書かれています。だから、自分の見立てが実際の点数と一致するとは考えず、次の勉強を決めるための手がかりとして使います。自己採点が甘く出ても辛く出ても、答案を見直す材料にはなります。
記述でよくある読み違いは、聞かれていないことを足して字数を埋めることと、条件を落とすことです。ポイントと自分の答えを照らすときは、まず条件の欄に印を付け、次に要素、最後に字数の順に見ます。この順番にすると、内容は合っているのに条件で落とす、という見落としを減らせます。字数の条件がある記述も、同じ順番で見ます。
総合得点を自分の数で出す
自己採点の素点から、第一次募集の総合得点を出せます。全日制は原則7対3で、学力検査の得点は5教科の素点に1.4を掛けて700点にし、調査書点は300点、ESAT-J は20点を足して1020点満点になります。
調査書点は、5教科の評定の合計に、実技4教科の評定の合計の2倍を足した65点満点を、300点に換算します。この65点満点の値を換算内申といい、計算は換算内申に300を掛けて65で割り、小数点以下は切り捨てです。通知表の評定は、どの時点のものを使うかを中学校の先生に確かめてから数字を入れます。
たとえば、素点が国語70点、数学60点、英語65点、社会75点、理科55点なら、合計は325点、1.4を掛けて455点です。評定が5教科で3・3・4・3・3、実技4教科で3・3・4・3なら、16に26を足して42、42×300÷65は193.84…なので193点です。ESAT-J がAなら20点を足します。455に193と20を足して、総合得点は668点になります。
この計算を自分の数で一度通しておくと、どの教科をあと何点伸ばせば届きそうかが見えます。ただし、合格ラインは学校ごとに違い、外から一律にはわかりません。自己採点の数だけで合否を決めつけないでください。幅のある点を辛めに見た総合得点と甘めに見た総合得点の二つを出し、その間を自分の位置として持っておくくらいがちょうどよい備えです。
計算の仕組みと内申の考え方は、特集「都立高校入試と内申の細かい疑問」の記事でくわしく扱っています。ここでは、自分の答案から総合得点を出す順番だけを押さえます。式を覚えるより、自分の評定と素点を当てはめて一度計算し、紙に残すほうが、発表の日に思い出しやすくなります。
3月1日までの8日間の過ごし方
2月21日(日)の夜から、合格発表の3月1日(月)までは8日あります。この間にやることは、点数を出すことだけではありません。発表は午前8時30分から合否照会サイトで、午前9時30分から校内の掲示で見られます。その日を迎えるまでの準備を、先に決めておきます。
まず、併願した私立の入学手続の締切を確かめます。手続の日と、入学金などの納付の期限を、学校からもらった書類で家族と一緒にカレンダーへ書きます。都立の発表を待つ間に私立の期限が過ぎると、選べる道が減ります。書類はファイル一つにまとめ、期限の日付を本人も読める場所に貼ります。
次に、第二次募集の日程を確かめます。出願の期間と検査の日を、募集案内と都教委の案内で見ておきます。第一次の結果が出てから初めて調べると、動き出しが遅れます。必要なら中学校の先生に、願書の書き方と書類の準備をいつ相談すればよいかを聞いておきます。
自己採点が思ったより低かった日は、その日のうちに進路を決めないでください。記述の幅を含めた総合得点と、学校ごとの基準は外から見えないことを思い出し、翌日に塾の面談や中学校の先生と話す予定を入れます。家族は点数の話を何度も持ち出さず、本人が自分から話したときに、聞いたことをそのまま返すくらいにします。
答案と問題用紙は、発表の日までしまわずに一か所へまとめておきます。得点の開示を請求するときや、第二次募集を考えるときの材料になります。得点の開示については、特集「都立高校入試と内申の細かい疑問」で扱っています。8日間は勉強を止める期間でもありません。新しい単元には手を広げず、入試で間違えた単元を一日に一つずつ拾う程度にします。
よくある質問
正答表は試験の当日から見られますか
当日の夜に必ず見られるとは決めつけず、帰宅してから頁を開いて、更新の表示と但し書きを確かめます。更新がまだの日は、問題用紙の写しを机の上に置いたまま、翌朝にもう一度開きます。あせるより、自分の写しの番号を先に整えておくほうが、照らす作業は速く進みます。
記述の答えが模範解答と違うと、点はありませんか
一字一句同じでなくても、聞かれていることに合っていれば通ることがあります。採点のポイントの要素が入っているか、条件を落としていないかを順に見て、幅のある点として置きます。実際の採点は各校の採点委員会が行うので、自分の見立ては目安にとどめます。
自己採点が低かったとき、合格は無理ですか
合否は総合得点の順で決まり、学校ごとの基準は外から見えません。記述を辛めに見ると、自己採点は低く出ます。幅を含めた二通りの総合得点を出し、私立の手続と第二次募集の日程を確かめたうえで、翌日に大人と話すのが順番です。
5教科で何点取れば合格できますか
合格ラインは学校ごとに違い、外から一律にはわかりません。自分の総合得点と、募集案内や説明会で聞いた内容を照らし、足りない教科を一つ決めるところから始めます。点数の目標は、塾の面談で自分の答案を見ながら決めます。
確かめる順番
今週、家庭で確かめることを順番に並べます。
- 問題用紙と、解答用紙に書いた答えの写しが手元にあるかを確かめる。
- 志望校が共通問題の学校か、自校作成の学校かを、募集案内と学校の案内で確かめる。
- 都教委の頁で、受けた年度の正答表と採点のポイントを開く。理科は※の差し替えを見る。
- 通知表を出して、5教科と実技4教科の評定を書き出す。どの時点の評定を使うかも確かめる。
- 私立の手続の締切と、第二次募集の日程をカレンダーに書く。
- 計算した総合得点を紙に残し、家族と塾の面談で見せる。

図3のように、2月21日の夜から3月1日までを五つの場面に分けて、終わったところに印を付けます。計算は電卓でもかまいませんが、式と答えは紙に残します。紙に残しておくと、記述の幅を変えたときに、どこがどう動いたかを後からたどれます。
家族に頼めることは、期限の確認と、計算の読み上げです。自分で書いた式を声に出して読んでもらうと、入れ違えた評定や、足し忘れた点に気づけます。答案を隠さずに一か所へ置いておくことも、この8日間の落ち着きにつながります。
個別指導で確かめること
塾の個別指導の時間では、答案と正答表、採点のポイントを持ち寄り、記述の見立てを講師と突き合わせます。どの要素が抜けたのか、条件を落としていないかを一緒に確かめ、次の一週間で戻す単元を一つ決めるところまでを、一回の面談で行います。合否を約束する場ではなく、自分の答案を次の準備に変える場として使ってください。
まとめ
正答表と採点のポイントを前に、確かな点と幅のある点を分けて書き、総合得点を自分の数で出しておく。3月1日の発表は動かせませんが、その日までに何を確かめ、何を残しておくかは自分で決められます。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
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