
武蔵野個別指導塾の特徴
不登校の勉強にYouTubeの授業動画を使うとき—見るだけで終わらせない止め方と記録|武蔵野個別指導塾

倍速で流した授業動画のあと、ノートが白いままの昼に。教科書の頁を先に開く、例題で止めて写す、閉じてから1問解く。学校に見せる1行の記録の付け方も、明日の昼から一つずつ試せます。
不登校の間の勉強に、YouTubeの授業動画を使うのはよい手です。教科書の説明をもう一度聞けますし、学校の授業の進み方にも家から近づけます。ただ、再生しているだけでは、聞いた気持ちしか残りません。見る前に教科書の頁を開く、途中で止めてノートに書く、見終えたら動画を閉じて教科書の問題を1問解く。この三つを一組にして、最後に単元と1問の結果を1行で記録すれば、動画は勉強に変わり、学校に見せられる形にもなります。明日の昼の最初の一手は、動画を探す前に、教科書の目次で今の単元の名前を指でたどることです。
よくあるのは、平日の昼の居間で、中2の子がタブレットで数学の授業動画を倍速で流し、テーブルの上のノートが白いままになっているという場面です。画面の中では先生役の人が板書を進め、例題は次々に解けていきます。子供はほおづえをついたまま最後まで見て、「わかった」と言って次の動画を開きます。親が「何を習ったの」と聞くと、単元の名前が出てきません。怠けているのではありません。動画を1本見終えたことが、その日の勉強の終わりになってしまっているのです。
授業動画が役に立つ場面と、ノートが白いまま終わるわけ
授業動画が力を出す場面は、図1の左側の二つに絞れます。一つ目は、教科書の単元の説明を聞き直す場面です。教科書は短い説明と例題で進むので、一人で読むと「なぜこの式になるのか」の一行が抜け落ちます。動画は、その一行を声と板書で足してくれます。教科書の同じ頁を開いたまま聞けば、紙の説明のどこに何が足されたのかが目に見えます。
二つ目は、学校の授業の進み方に追いつく場面です。休んでいる間も、学校の授業は先へ進みます。担任から今の単元の名前を聞き、その単元の動画を1本見ておけば、プリントや学校の端末の課題に手をつける入口ができます。登校するかどうかとは別に、学校でいま何を習っているかを家で知っておく道具として、動画は扱いやすい物です。
ところが図1の右側のように、同じ動画でもノートが白いまま終わる形が三つあります。倍速で流すだけ、止めない・書かない、見たあと解かない、の三つです。

この形のとき、子供の側で起きていることは、おもに三つに分けられます。一つは、聞いてわかることと、自分で解けることが混ざっている状態です。説明を聞いて「なるほど」と思えたのは、先生役の人の頭の中の道筋を目で追えたということです。自分の手で同じ道筋をたどれるかどうかは、まだ一度も試していません。止めて書く場面が無ければノートが白いのは当然で、「わかった」という手応えだけが残ります。翌日、学校のプリントの同じ種類の問題を前にして手が止まり、初めて「見たのに解けない」と気づきます。
二つ目は、倍速で流すことが、遅れを早く埋めたい気持ちの出口になっている状態です。休んだ分を取り戻そうとすると、1本でも多く見たくなります。速くすれば本数は増えますが、例題を写す間もなく画面が進みます。1本を終えることが目当てになると、止める時間はむだに見えてきます。倍速そのものが悪いのではなく、初めて習う所まで同じ速さで流していることがずれの元です。
三つ目は、動画と教科書がずれていて、どこを習っているのかが自分でもつかめない状態です。教科書によって単元の順や呼び方が違うことがあり、動画の例題が学校の教科書の例題と違うこともあります。教科書を閉じたまま見ていると、いま聞いている所が教科書の何頁に当たるのかがわからず、あとで学校のプリントを開いても「動画で見た所」と結びつきません。
これに加えて、一人で過ごす昼に、人の声が部屋に流れていること自体に落ち着く、という子供もいます。それを取り上げる必要はありません。ただ、その時間は勉強というより、昼を過ごすための音になっていると親が知っておけば、「あんなに見ていたのに」と責めずにすみます。勉強の時間は、それとは別に短く区切って作ります。
家でできる手順—見る前、見ながら、見たあと、記録
動画1本を、図2のように「見る前」「見ながら」「見たあと」「記録」の四つの段で回します。図2の1から4は、下の手順の3から6にあたります。最初の日は、数学か英語のどちらか一教科、動画1本から始めます。

- 前の日のうちに、今の単元の名前を確かめる。担任から聞いた授業の進み方か、学校の端末に届いた課題の題名を見て、教科と単元の名前、教科書の頁を紙に書きます。それもわからなければ、教科書の目次を開いて「たぶんこのあたり」と親子で鉛筆の印をつけるだけでかまいません。動画を探すのは、この名前が決まってからです。
- 単元の名前で動画を探し、最初の1分で決める。検索の言葉は、学年と教科のあとに、教科書の単元の名前をそのまま足します。見つかった動画は最初の1分だけ見て、教科書の例題と同じ種類の問題を扱っているか、画面に式や英文が書かれていくかを確かめます。長さは、一つの内容を10分から15分ほどで扱う物から始めます。単元の全部を1時間でまとめた動画は、一度習い終えた所の見直しに回します。
- 見る前に、教科書の頁を開いてノートに見出しを書く。ノートの一番上に、日付と単元の名前と教科書の頁を書きます。教科書は画面の横に開いておき、例題を1分だけ先に読みます。読んでわからなくてもかまいません。「この式の意味が知りたい」と、聞きたい所が一つ決まれば十分です。
- 見ながら、止めて書く。止めるのは、例題が画面に出たとき、先生役の人が「やってみましょう」と言ったとき、板書が一区切りしたとき、の三つの合図です。止めたら例題をノートに写し、続きを自分で一行でも書いてから再生して、答え合わせをします。英語なら例文を写して自分で日本語にしてから続きを聞き、理科や社会なら、いま聞いた説明を自分の言葉で一行にします。1本の中で、まず3回止めるのが目安です。初めて習う所は普通の速さで見て、倍速は二度目に見るとき、もう知っている所だけにします。
- 見たあとに、動画を閉じて1問解く。教科書の練習問題か学校のワークから、動画の例題に近い問題を1問選び、画面を閉じてから解きます。閉じるのは、困ったらすぐ動画を見返せる状態のままだと、自分の力でどこまで行けるのかがわからないからです。解けたら丸をつけて終わりにします。解けなかったら、止まった所の説明だけを、動画のその場面まで戻して見直します。頭から全部を見直す必要はありません。
- 1行で記録する。ノートの見出しの下か、決めた1枚の紙に、教科・単元の名前・教科書の頁・止めた回数・最後の1問の結果を一行で書きます。たとえば「数学・連立方程式の加減法・例題2の頁・止めた3回・練習1問・○」のような形です。×だった日は、×のあとに「どの行で止まったか」を短く足しておきます。
- 週に一度、記録を学校に見せる。担任と連絡を取る日に合わせて、記録の紙を写真に撮るか、そのまま持っていくかを決めておきます。家での学習を出席の扱いにするか、評価にどう生かすかを決めるのは、お子さまが在籍している学校の校長です。記録はその結果を約束する物ではなく、学校が昼の様子を知るための材料として渡します。
親が昼に家にいない日は、4と5の確かめを夜に回します。夜に見るのは記録の一行と最後の1問だけで、ノート全体を点検しません。昼に何があったかを聞き出すより、一行が書かれていることを確かめるほうが、次の昼につながります。
慣れてきたら、二教科で1本ずつに広げます。増やす順番は、本数より先に、止める回数と、見たあとに解く問題の数です。1本で3回止めて2問解けた日は、2本を流しっぱなしにした日より、ノートに残る物がはっきり多くなります。反対に、1本も見られなかった日は、記録に「見なかった」と書くだけにして、次の日の手順の1から始め直します。
学校の端末の課題と、無料のサイトの分け方
学校から配られた端末に課題が届いているなら、そちらを先にします。理由は三つあります。課題は学校の授業の進み方そのものなので、今の単元がすぐにわかります。出せば先生の目に入るので、家での勉強が学校に届きます。そして、課題の中で止まった問題が、動画で聞き直すべき所を教えてくれます。
無料の動画やサイトは、その止まった所を聞き直すために使います。図3のように、課題を開く、つまずいた問題の単元の名前を控える、その名前で動画を1本探して見る、課題に戻って同じ問題を解き直す、という往復にします。動画を先に何本も見てから課題に向かうと、課題に向かう時間と気力が残りません。往復の形にしておけば、動画を見る理由がいつも課題の中の1問に結びつきます。

課題が届いていない、届いているのに開けない、という場合は、無理に動画で埋めずに、課題の受け取り方を学校に確かめます。学校の端末で動画のサイトが見られるかどうかも、学校ごとの決まりや設定によります。見られない設定になっていれば、動画は家の端末で、課題は学校の端末で、と道具を分けて使います。
無料のサイトを使う日のために、家で決めておくことが二つあります。名前や学校名、メールアドレスを入れる画面が出たら、その先へ進む前に親に声をかけること。広告や「次の動画」の表示から勉強と関係のない頁へ移ったら、いったん画面を閉じて、ノートの見出しに書いた単元に戻ること。どちらも叱るための決まりではなく、昼に一人で使っても困らないための約束です。
言葉と場面の例
昼の様子を見たときや、夜に記録の紙を見たときに、親が口にしがちな言葉と、その言い換えです。
- 「また動画を見てるだけでしょう」→「いま何の単元?教科書だと何頁?」。責める問いには「別に」と返すしかありません。単元と頁を聞けば、画面と教科書をつなぐ問いになり、子供は答えるために教科書を開きます。
- 「倍速なんかで頭に入るわけないよ」→「初めての所は普通の速さで、知っている所は速くていいよ」。倍速を禁じると、見ること自体をやめてしまうことがあります。速さを場面で分けておけば、子供が自分で選べる決まりになります。
- 「ノートが真っ白じゃない」→「次に止めたら、その式だけ写してみて」。白いノートを指さしても、書き始める方法は増えません。頼むのは、次の一回の一つの動作だけにします。
- 「ちゃんとわかった?」→「いまの例題、ノートに一行で書くとどうなる?」。「わかった?」と聞かれれば、子供は「うん」と返すしかありません。一行で書いてもらうと、わかった所と、まだ手が動かない所が、親子のどちらにも見えるようになります。
- 「今日は何本見たの」→「最後の1問、どうだった?」。本数は再生した量で、1問は自分の手で解いた量です。聞く物を変えると、子供が大事にする物も変わります。
- 「動画で勉強できるなら、学校にも行けるよね」→「今日の所、先生にも見てもらえるように一行書いておこうか」。勉強と登校を一つの話にすると、勉強している姿を見せること自体が、登校をせかされる合図に聞こえます。二つは別の話として扱います。
場面をもう一つ置いておきます。夕方、記録の紙に「×・止まった所は移項」と書かれていた日です。ここで「なんでできないの」と聞くと、次の日から×が書かれなくなります。「移項の所、明日はその場面から見ればいいね」と、×を次の昼の入口に言い換えると、記録の紙が責められる紙から、次に何をするかを決める紙に変わります。
やりがちな三つのずれ
一つ目は、親が先に動画を選んで並べておくことです。親が探した動画は親にとってわかりやすい物で、学校の教科書の単元と合っているとは限りません。そのうえ、単元の名前で探して最初の1分で決める、という一番役に立つ判断を、子供が一度もしないまま終わります。直し方は、親の手を単元の名前を一緒に確かめるところで止めることです。探して選ぶのは子供に任せ、選んだ理由を一言だけ聞きます。
二つ目は、隣に座って最後まで一緒に見ることです。親が横にいると、子供は止めにくくなります。止めると「わからないの」と思われる気がするからです。親のほうも、つい先に答えを言ってしまいます。直し方は、見ている間は離れて、終わったころに戻り、最後の1問の答えだけを一緒に見ることです。
三つ目は、記録を点検の紙にしてしまうことです。×に赤で印をつけたり、止めた回数の少ない日を注意したりすると、記録は正直に書かれなくなります。×の行が消えれば、学校に見せてもお子さまの昼の様子は伝わりません。直し方は、×を「次に見直す所」の印として扱い、×が付いた行の単元の名前を、次の日の手順の1にそのまま回すことです。
図3の往復と同じで、記録の紙も一方通行にしないことが要です。書いた×が次の昼の動画の場面を決め、その動画のあとの1問が次の行の結果になります。
よくある質問
無料の動画やサイトだけで、学校の勉強に追いつけますか。
説明を聞く役なら、無料の動画でも果たせます。足りなくなりやすいのは、解く問題と、質問の相手の二つです。動画は、こちらの質問には答えてくれません。止まった所は「どの問題の、どの行で止まったか」をメモに書きためておき、学校の先生に渡せるようにしておきます。解く問題は、教科書と学校のワーク、学校の端末の課題から選ぶと、学校の進み方からずれません。
まだ学校で習っていない先の単元まで、動画で進めてよいですか。
本人が進みたがるなら、止める理由はありません。ただ順番は、今の単元、その単元で使う前の単元の穴、先の単元、の順にします。先へ進むときも、教科書の先の頁を開いてその単元の名前で探し、止めて書く、閉じて1問、の手順は変えません。先の単元の記録も同じ一行で残しておけば、学校の先生がどこまで進んだかを知る手がかりになります。
ユーチューブを開くと、勉強と関係のない動画に流れてしまいます。
開く前に見る1本を決めておくことと、見終わったあとの行き先を決めておくことで、流れる場面は減らせます。自動で次の動画が始まる設定は切っておき、1本を見終えたら画面を閉じて手順の5の1問に向かう、と決めておけば、次の動画を選ぶ場面そのものがなくなります。好きな動画を見ることまで禁じる必要はありません。勉強の1本のあとに見る時間を時刻で決め、勉強の画面とは分けて使います。
学校と相談先で確かめること
学校には、次のことをそのまま聞けます。
- 今の授業の進み方(教科ごとの単元の名前と教科書の頁)を、週に一度どの形で教えてもらえるか
- 学校の端末に届く課題は、休んでいる間も出せるか、出した課題を誰が見ているか
- 学校の端末で動画のサイトを見てよいか、見られない設定になっているか
- 家で付けている学習の記録を、誰に、紙・写真・端末のどの形で渡せばよいか
- 動画でわからなかった所の質問を、教科の先生に届ける方法があるか
- プリントや小テストを家で受け取れるか
動画の使い方より前に、朝起きられない日が続く、頭痛や腹痛で画面を見るのもつらい、昼と夜が入れ替わっている、という様子があるなら、勉強の手順はいったん脇に置きます。体の具合は医療機関で診てもらい、学校生活のことは担任やスクールカウンセラーに話します。家の外の相談先は、住まいで選びます。武蔵野市内に住んでいれば、市の教育支援センターが子供の教育相談に応じ、学校の外での学びも支えています。三鷹市や小金井市など、ほかの市に住む家庭なら、その市の教育委員会に置かれた相談の窓口が最初の入口です。東京都教育相談センターは、幼児から高校生の年齢までの子供と保護者の相談先で、住まいか在籍校が都内にある家庭が使えます。
個別指導で確かめること
1対1の授業では、動画で見た単元の例題を、子供に口で説明してもらうところから入ります。説明が途中で止まった所が、動画を聞いてもまだ自分の物になっていない所です。止まった理由がその単元の中にあるのか、前の学年の計算や文の形にあるのかを、教科書の別の問題を1問ずつ解いて確かめます。
記録の紙に×が並んでいる単元があれば、その×の問題から一緒に解き直し、動画のどの説明が足りなかったのかを言葉にします。最後に、次の昼に見る動画の場面と、止める合図を一つ決めて授業を終えます。
まとめ
授業動画は、単元の説明の聞き直しと、学校の進み方に追いつくための道具として使えます。差がつくのは再生した時間ではなく、見る前に開いた教科書の頁、止めて書いた一行、閉じてから解いた1問のほうです。倍速の画面の前で白かったノートは、一時停止を3回押した昼から、学校に手渡せる記録帳に変わり始めます。
「落ち着いている」は、「学んでいる」ではない。
武蔵境駅徒歩30秒、講師1人に生徒1人の完全1対1。授業のあいだ、先生は隣を離れません。いまの詰まりを、無料相談でそのまま話してください。
まず15分だけ電話で話したい方は、無料電話相談(15分)から。塾からお電話を差し上げます。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




