
武蔵野個別指導塾の特徴
国公立大学を目指すなら塾はいつから—共通テストの科目の多さと、高1・高2で積む教科|武蔵野個別指導塾

国立の一般選抜は共通テストの科目が原則6教科8科目と幅広い。高1の英語と数学の小テストで塾を足す合図を決め、足りない1教科から始める順番を、文理選択の前に家で固めておけます。
国公立を目指すなら、塾の始めどきは「高2になったら」という学年ではなく、高1のうちに英語と数学が学校の授業に追いついているかどうかで決めます。国立大学の一般選抜は共通テストで受ける教科の幅が広く、高3になってから英数の土台を戻していると、ほかの教科に回す時間が残らないからです。塾で取るのは六つの教科ぜんぶではなく、学校の授業だけでは足りなくなった1教科から始めれば十分です。今夜の最初の一手は、時間割の紙に色で印を付け、英語と数学の直近の小テストを机に並べることです。
よくあるのは、高1の進路面談から帰った夜の場面です。担任に「国公立なら科目が多いから、早めに準備を」と言われ、お子さまは鞄から時間割の紙を出して居間のテーブルに広げます。月曜の1限から金曜の6限まで、並んだ教科の名前を指でなぞりながら「これ、ほとんど全部ってこと?」とつぶやく。親のほうも、何を早めにすればいいのか言葉が見つからず、紙の上で二人の指が止まります。塾の話がはじめて親子のあいだにのぼるのは、こういう夜です。
国公立を目指す高1の側で、いま起きていること
先に、制度を一つだけ押さえます。国立大学協会の方針で、国立大学の一般選抜は共通テストで、これまでの5教科7科目に「情報」を加えた6教科8科目を課すのが原則とされ、どの科目をどう課すかは大学ごとの募集要項で決まります。公立大学は課す科目を大学ごとに決めるので、同じ「国公立」でも、受けたい大学の要項を開くまで科目は確定しません。ここで扱うのは一般選抜の話で、推薦や総合型の選抜は別の仕組みなので、何を課すかは大学ごとの募集要項で確かめます。
面談で言われた「科目が多い」は、高1のお子さまの毎日では、次の四つの形で表に出てきます。どれか一つに当てはめて決めつける必要はなく、重なっていることもあります。
英語と数学は、前の単元の上に次の単元が乗っている
英語は、中学で覚えた文の形の上に高校の文法と長い文章が乗ります。数学は、式の計算と関数の考え方の上に、新しい単元が次々と積まれていきます。どちらも、高1の途中で一度つまずくと、翌週の授業はつまずいた所を「わかっているもの」として先へ進みます。理科や社会には単元ごとに区切って学び直しやすい所がありますが、英語と数学は、抜けた所を飛ばして次に進むことができません。共通テストで受ける教科が多いほど、高3の一年で英数の土台まで戻る余裕は細くなります。
文系か理系かを決める前に、どちらの側の教科も手放せない
高校によっては、高2から文系と理系で時間割が分かれ、その希望を高1のうちに出します。いつ出すかは学校ごとに違うので、学年の予定で確かめます。国立の一般選抜は六つの教科を受けるのが原則の形なので、文系に進んでも数学や理科が、理系に進んでも国語や社会が共通テストに残ります。「文系にすれば数学から離れられる」という考え方は、国立の一般選抜を目指すかぎり通りにくいのです。
部活と学校の課題で、平日の夜がもう埋まっている
高1の平日は、部活から帰って夕食をとり、学校の課題を片づけると寝る時刻になる日が続きます。科目が多いと聞かされても、新しく何かを足す時間がどこにも見当たりません。「全部を早めに」と言われるほど、どこから手を付けるかが決まらず、結局なにも始まらないまま学年が上がります。
「国公立」という言葉だけが先に届いている
面談で出た「国公立」は大学の種類の名前で、今週なにをするかの指示ではありません。お子さまは言葉の重さだけを持ち帰り、親は塾を探し始める。そのあいだにも、今週の英語の小テストの直しや、数学の課題の解き直しは手つかずのまま机に残ります。
図1のように、共通テストの六つの教科を三つの束に分けると、高1の今やることが見えてきます。毎週の家の時間を先に渡すのは英語と数学、国語は学校の授業と課題を切らさないこと、理科・社会・情報は学校でどの年に学ぶかを時間割で確かめてから厚くする、という分け方です。

家でできる手順
ここからは、面談の夜から次の学期の始めまでに家で動かす順番です。塾を足すかどうかの判断は、手順5と手順6まで進んでからで間に合います。
1 今夜、時間割の紙に三色で印を付ける
時間割の紙を1枚コピーし、英語と数学の時間を紺のペンで、国語を緑で、理科・社会・情報をオレンジで囲みます。選択で入れ替わる科目には鉛筆で「?」を付けておきます。囲み終えたら、色ごとに週に何時間あるかを紙の端に書き出します。お子さまには「どの教科が週に何時間あるか、一緒に数えてみようか」と声をかけるだけで十分です。教科の多さが「ほとんど全部」というぼんやりした重さから、紙の上の数に変わります。
2 英語と数学が「追いついているか」を、三つの紙で見る
机に並べるのは、直近の小テスト(英単語・文法・計算など)、学校の課題の直しの跡、教科書の章末の練習問題の三つです。見る所は点数ではありません。同じ単元で2回続けて落としていないか。課題の直しが、答えを赤で写しただけで終わっていないか。章末の練習問題を、解説を見ずに1問解けるか。この三つを、お子さまが自分で指さしながら確かめます。親は点数に触れず、「この印は何の単元?」と単元の名前だけを聞きます。
3 文理選択と科目選択の時期を、学校の紙で確かめる
学年だより、進路の手引き、面談で配られた資料を一か所に集めます。そこから文理選択の希望を出す月、高2の選択科目の一覧が配られる月、情報の授業が何年生にあるかを探して、時間割のコピーの裏に書き写します。見つからないものは、下の「学校と相談先で確かめること」の質問に回します。決める日が先に見えていると、それまでに何を確かめておけばいいかが逆に数えられます。
4 平日の夜に、英数の枠を先に二つ置く
1週間の表を紙に書き、部活のある日とない日を分けます。部活のない日の夜に、英語と数学の枠を30分ずつ二つ置きます。2週続いたら、三つ目を足します。枠の中身は、その週の授業でやった所に限ります。数学ならその日の例題を隠して解き直す、英語なら教科書の本文を声に出して読み、わからなかった語に印を付ける。新しい問題集を買い足すのは、この枠が回り出してからで遅くありません。
5 塾を考える合図を三つ決め、紙に書いて貼っておく
合図は、気分ではなく紙で決めます。一つ目は、同じ単元の失点が小テストで2回続き、家の枠で直しても次の単元の授業に間に合わないとき。二つ目は、学校の課題が、解説を読んでも自力で終わらない週が3週続いたとき。三つ目は、家の枠を三つに増やしても、授業の進みに追いつかないとき。この三つを書いた紙を、時間割のコピーの横に貼っておきます。合図が先に決まっていると、「塾に行くかどうか」の話し合いが、親の不安とお子さまの反発のぶつかり合いになりません。
6 塾で取る教科は、合図が出た1教科から
合図が出たのが英語か数学の片方なら、その1教科だけを考えます。両方に出ているなら、戻る範囲が長いほう、つまり中学の内容までさかのぼらないと手が動かないほうから始めます。国語・理科・社会・情報は、高1のうちは学校の授業と課題を切らさないことを先にし、高2の選択が決まってから足すかどうかを考えます。図2のように、英数の小テストと課題を見て、同じ単元の失点が続くかどうかという一本の分かれ道で考えると迷いません。続かなければ家の枠をそのまま続け、続くならその1教科を塾で足し、どちらの場合も高2の春に見直します。

7 高2の春と高2の秋に、もう一度見直す
高2の春は、選択科目が決まり、理科と社会の時間割が見える時期です。手順1の三色の印を新しい時間割で付け直し、オレンジで囲んだ教科に家の枠が要るかを考えます。高2の秋には、気になる大学を1校だけ選び、今年度の募集要項で共通テストの課し方を親子で読みます。入学する年の要項は後から出るので、これは形をつかむための下見です。共通テストは高3の冬に受けます(今年度の本試験は2027年1月16日(土)と17日(日))。その冬から逆に数えて、どの教科をいつ厚くするかを、ここで初めて大学の側から確かめます。
言葉と場面の例
面談の夜の言葉は、そのまま次の一週間の動き方になります。言いがちな言葉と、その言い換えを五組並べます。責める言葉を避けるためというより、次の一手を言葉の中に入れておくための言い換えです。
言いがちな言葉は「国公立なら、全部の教科を今から頑張らないとね」。言い換えは「最初は英語と数学の二つだけ、どこまで追いついてるか見てみよう」。全部と言われると、どこから始めるかが決まらず、一つも始まりません。二つに絞ると、今夜机に出す紙が決まります。
言いがちな言葉は「文系に行くなら、数学はもういいんじゃない」。言い換えは「国立の一般選抜だと文系でも数学が残るのが原則だから、手放すのは受けたい大学の要項を見てからにしよう」。数学を早く手放すと、高3で戻る範囲が高1の最初までさかのぼります。手放すかどうかの判断を先送りにしておくだけで、選べる道が残ります。
言いがちな言葉は「周りはもう塾に行ってるんでしょう」。言い換えは「学校の授業で、足りないと感じる教科はどれ?」。周りとの比べ合いで始めると、取る教科も回数も周りに合わせることになります。足りない教科から考えると、お子さまの答えがそのまま塾で取る教科の候補になります。
言いがちな言葉は「部活、少し休んだら?」。言い換えは「部活のない日の夜に、英数の30分を置ける日はある?」。部活を削る話から入ると、お子さまは勉強の話そのものを避けるようになります。空いている夜を一緒に探す話なら、部活を続けたまま枠が置けます。
言いがちな言葉は「塾に行けば国公立に届くよね」。言い換えは「塾で何を直すか、先に一つ決めておこう」。期待を塾に預けると、家の枠が消え、塾のない日に何もしない週ができます。直す中身が一つ決まっていれば、塾の授業と家の30分が同じ方向を向きます。
やりがちな三つのずれ
一つ目は、「高2の春から」と学年で始めどきを決めることです。ずれるのは、理由が英数の様子ではなくカレンダーになる点です。穴が広がっていても春まで待ち、穴が無いのに春だからと始める、ということが起きます。直し方は、手順5の三つの合図を先に紙に書き、合図が出た月を始めどきにすることです。
二つ目は、共通テストの教科を全部、塾で取ろうとすることです。ずれるのは、平日の夜が塾と課題で埋まり、どの教科も解き直しまで届かなくなる点です。学校の授業と同じ範囲を二重に聞いて、復習の時間が消えることもあります。直し方は、学校の授業を軸に据え、塾は足りなくなった1教科から足すことです。2教科目は、1教科目の直しが回り出してから考えます。
三つ目は、志望する大学の名前が決まってから勉強を始めようとすることです。ずれるのは、名前が決まるのを待つあいだに英数の時間が過ぎていく点と、名前が決まっても課し方は要項を読むまでわからない点です。直し方は、大学の名前は後回しにして英数を先に積み、高2の秋に1校分だけ要項を下見することです。図3のように3年間を横に並べると、英数の帯は高1から共通テストまで切れずに続き、理科・社会の帯は文理選択のあとから濃くなります。要項の下見は高2の秋で、大学の名前が決まっていなくても、帯の濃い所はもう動かせます。

よくある質問
国立大学受験の塾は、高1から通うと早すぎますか
早いか遅いかは、学年の数字ではなく英語と数学の様子で決まります。手順5の合図が出ていないなら、高1で通わなくても、家の枠を続けていれば足ります。反対に、高1の夏の時点で数学の小テストに同じ単元の失点が並んでいるなら、高2まで待つ理由はありません。高1で始める場合も、取るのは合図の出た1教科からです。
公立大学や私立大学も考えているときは、どう変わりますか
国立大学協会の方針で形が決まっているのは国立大学の一般選抜で、公立大学と私立大学は、どの教科を課すかをそれぞれの大学が決めます。併願を考えているなら、高1と高2は国立の幅に合わせて英数と国語を積み、教科を絞るのは、受ける大学が決まって要項を読んでからにします。幅の広いほうに合わせて積んでおけば後から絞れますが、先に絞った教科を高3で広げ直すのは、時間の面でずっと苦しくなります。
高2の秋や高3になってから塾を始めるのでは、遅いですか
遅いかどうかは、始める月よりも、そのとき英語と数学がどこまで戻る必要があるかで決まります。高1の内容の中で直せる穴なら、塾の授業を高2の単元と並べて進めることができます。中学の内容までさかのぼる穴が残っているなら、その戻りに使う時間の分だけ、理科・社会を厚くする時期が後ろへずれます。どの月に始める場合も、取る教科を一つに絞り、その教科の戻り先から入る順番は同じです。
学校と相談先で確かめること
面談のあと、担任や教科の先生にそのまま聞ける質問です。紙に書いて持っていくと、短い時間でも聞き漏らしが減ります。
- 文系と理系の希望は、何年生の何月に出しますか。出したあとで変えることはできますか。
- 高2と高3の選択科目の一覧は、いつ配られますか。
- 情報の授業は、何年生の時間割に入っていますか。
- 共通テストに向けた演習の授業や講習は、何年生から始まりますか。
- 国公立の一般選抜を考えている生徒に、高1のうちに勧めている課題や教材はありますか。
- 進路指導室で、大学の募集要項や入試の資料を見ることはできますか。
英語と数学のつまずきは教科の先生に、文理選択と進路のことは担任と進路指導の先生に聞くと、答えが早く返ってきます。大学ごとの科目の課し方は、各大学の募集要項と入試の窓口で確かめます。勉強の量をめぐって親子の話がこじれるときは、東京都教育相談センターが高校生の年齢までの子と保護者の相談を受けています。武蔵野市に住む家庭なら市の教育支援センターも使え、市の外から通う家庭は、その家庭が住む市の教育委員会の相談窓口に問い合わせます。眠れない日が続くなど体の調子が崩れているときは、医療機関にも相談します。
個別指導で確かめること
1対1の授業では、高1の英数で止まっている単元から、どこまで戻れば手が動くかを最初の数回で確かめます。数学で二次関数の問題が止まるなら、中学の一次関数のグラフや式の展開に戻ると解けるのか、高1の単元の中で直せるのかを分けます。英語で長い文が読めないなら、主語と動詞を見つける文の形に戻るのか、語の意味で止まっているのかを分けます。
戻り先が見えると、塾で取る教科と、学校の授業と家の30分に任せる教科の線が引けます。その線は、高2で選択科目が決まったときに引き直します。
まとめ
共通テストの教科の多さは、高1の夜にすべてを始める理由にはなりません。三色の印を付けた時間割と、三つの合図を書いた紙は、高2の春に付け直すまで同じ場所に貼っておきます。英語か数学の小テストに同じ単元の失点が二つ続いたら、その教科が塾の扉をたたく最初の一科目です。
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