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都立中高一貫校を受けるなら塾はいつから—報告書と適性検査から逆に数える小4・小5・小6|武蔵野個別指導塾

報告書に入るのは小5と小6の記録です。小5の4月から逆に数え、読んで話す・書いて見せる・時間を計る準備を小4・小5・小6のどこで始め、塾をいつ考えるかを手順で答えます。
塾を始める月は、カレンダーの「小5の4月」から逆に決めます。都立中高一貫校の報告書に入るのは小5と小6の記録なので、その月にはもう、学校の授業がわかっていて、家での読む・書く練習が回っている状態にしておきたいからです。都立だけを受けるなら、小4のうちは家で資料を読んで話す練習を続け、小5で「書いた答えを親以外の大人に読んでもらう場」が要るかを決めます。その場を家で用意しきれないと見えた月が、塾を考える月です。私立と併せる家は準備が一段増えるので、小4の冬までに決めて前に引きます。今夜は、冷蔵庫のチラシの横に「小5の4月」「小6の12月31日」「小6の2月」と書いた紙を1枚貼ってください。
よくあるのは、小4の秋、学校で配られた都立中高一貫校の説明会のチラシを、親が冷蔵庫にマグネットで留めたという場面です。チラシには学校の名前と説明会の日付と予約の方法が並んでいます。お子さまは牛乳を出すたびにそれを横目で見て、一度だけ「ここ、行ってみたい」と言いました。親は食器を洗いながら「受けるなら、塾っていつから通うものなんだろう」と考え、その夜に検索を始めます。けれどチラシのどこにも、いつ何を始めればいいかは書かれていません。
都立中高一貫校の決め方と、報告書が動き出す月
都立の中高一貫校は10校です。中等教育学校が小石川・桜修館・南多摩・立川国際・三鷹の5校、高校の附属中学校が白鷗・両国・富士・大泉・武蔵の5校で、武蔵高校附属中は武蔵野市境4丁目にあります。都内の公立の中高一貫校には区立の学校もあり、そちらの日程や決め方はその学校の案内で確かめます。ここから先は、都立の10校の一般枠で数えます。
一般枠の入学者は、小学校の校長が出す報告書と、適性検査・作文・面接・実技検査のうち学校が選んだものを組み合わせて決まります。適性検査には、都立の中学校が全校で一緒に作る問題と、学校ごとに作る問題があります。どの検査を組み合わせるか、報告書と検査の結果をどう点数にするかは、それぞれの学校の校長が決め、各校の募集要項と説明会で知らせます。令和9年度の発表では、各校が9月ごろまでに募集要項を作り、説明会と学校の頁で知らせるとしていました。学校ごとの独自の問題の中身や配点は、志望校の募集要項で読むものだと覚えておいてください。
問題の作り方にも、家の準備を決める手がかりがあります。都の要綱は、検査の基本を「小学校の教育課程に基づく日常の学習活動の成果」をみることに置き、教科をまたいで考える力や課題を見つけて解く力を見るとしています。学校の授業から離れた特別な知識を競う試験ではなく、毎日の授業で身につけたことを、資料を読み、考え、書く形で使えるかを問う試験だということです。
報告書には小5と小6の記録が入ります。小5の分は学校が持つ指導要録をもとに書かれ、小6の分は1学期と2学期の評価を十分に参考にしたうえで、12月31日現在の評価が書かれます。令和9年度(2027年4月入学)の入試なら、その日付は2026年12月31日です。中身は、教科ごとの学習の記録(観点ごとのA・B・Cと、3段階の評定)、総合的な学習の時間の記録、特別活動の記録、行動の記録、総合所見です。報告書は通知表を写した紙ではありませんが、どちらも同じ授業の毎日から生まれるので、家で追える手がかりは通知表です。
日程は令和9年度の一般枠で、出願の入力が2026年12月17日(木)から2027年1月18日(月)午後5時まで、検査が2027年2月3日(水)、合格発表が2月9日(火)です。インフルエンザなどにかかって受けられなかった人のための追検査は2月12日(金)に行われます。いま小4のお子さまが受けるのは2年あとの冬で、その年の日程はまだ出ていません。毎年の要綱で確かめます。

図1のように、小4の秋から並べると、報告書に入る期間は小5の4月から小6の12月31日まで、およそ1年9か月あります。その区切りから検査までは1か月余りです。「塾はいつから」を検査の日から数えると、間に合うか間に合わないかの話になります。報告書の始まりから数えると、小4の残りの数か月が、家で土台を作る時間として見えてきます。
家でできる手順
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今夜、年表の紙を冷蔵庫に貼ります。チラシの横にA4の紙を1枚。左から「いま(小4の秋)」「小5の4月」「小6の12月31日」「小6の2月」と書き、小5の4月から小6の12月31日までを色鉛筆で塗ります。お子さまには「この色の所が、小学校の先生が中学校へ送る紙に入る時期なんだって」とだけ伝えます。「受験するって決めたね」とはまだ言いません。決めるのは説明会に行ってからで足ります。
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今週末、説明会に行くかを親子で決めます。チラシの日付と予約が要るかを確かめ、学校の公式の頁に募集要項や説明会の案内が出ているかを見ます。行くと決めたら、お子さまに「当日、一つだけ自分で確かめたいこと」を紙に書いてもらいます。「理科の実験はどこでやるのか」「部活は何時までか」のような小さな問いで十分です。自分の問いを持って門をくぐった子供は、帰り道に話すことが増えます。
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小4の冬までは、資料を読んで話す練習を週に2回、10分ずつ入れます。材料は家にある物で足ります。天気予報の気温のグラフ、スーパーのチラシの値段、市の広報紙の表、電車の時刻表。親が「この表から言えることを二つだけ言ってみて」と聞き、お子さまは二文で答えます。一文目は見えている事実(「土曜日だけ値段が下がっている」)、二文目はそう考えた理由の予想です。正しいかどうかは採点しません。言えたら、表のどこを見てそう思ったかを指でさしてもらいます。答えと根拠を指で結ぶこの動きが、資料を読んで説明する問題の入口です。
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小4の冬からは、考えを文章にする練習を週に1回、15分で150字から始めます。題は家の出来事から取ります。「給食の献立を一つだけ変えられるなら」「家の手伝いを一つ増やすなら何にするか」。型は「答え→理由を一つ→例を一つ→もう一度答え」の四つの箱です。親は誤字を直しません。読んだら「いちばん言いたい一文はどれ」と聞いて、本人に線を引いてもらうだけにします。書いた紙は日付を入れてクリアファイルにためていきます。ひと月たったら最初の紙と並べて、文の数がどう変わったかを親子で数えます。
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小5の4月からは、通知表を報告書の目で読みます。1学期の通知表が届いたら、教科ごとに観点のA・B・Cを紙に書き出し、Bがついた観点に印をつけます。個人面談では担任に「この観点で見ているのは、授業のどんな場面ですか」と聞きます。点数の話より、ノートの書き方や発表の仕方、提出の仕方のような、次の学期に変えられることを聞き出すのが目的です。聞いた答えは年表の紙の小5の欄に一行で書き足します。
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小5の夏までに、塾を考えるかどうかを三つの合図で決めます。一つ目は、家で書いた文を親が読むと、毎回のように言い合いになること。二つ目は、図や表の問題で何を書けばいいかわからず、10分たっても一行も書けない日が続くこと。三つ目は、学校の算数や国語で、わからないまま先へ進んだ単元が残っていること。合図が一つも出ていなければ、家の練習を続けたまま様子を見ます。一つでも続いているなら、書いた答えを読んで直してくれる場を家の外に探します。塾はその選択肢の一つです。
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私立と併せるかは、小4の冬までに家で一度話します。都立だけなら、学校の授業と読む・書く練習を軸にして、小5の途中から外の場を足すかどうかを見れば足ります。私立と併せるなら、私立は学校ごとに入試の科目や問題の形が違い、適性検査とは別の準備が乗ります。その分を見込んで、始める月を前に引きます。どちらにしたかと、そう決めた理由を年表の紙の下に一行で書いておきます。
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小6になったら、夏から時間を計る練習に移ります。過去の検査問題が公表されていれば、時間を計って1回分を解き、書いた答えを読み直して1か所だけ書き直します。3学期制の小学校なら、2学期が報告書に入る最後の学期です。令和9年度は12月の半ばに出願の入力が始まる日程だったので、受ける年の要綱で入力の期間を確かめて年表の紙に書き足し、家の誰が入力するかを決めておきます。

図2のように、小4は読んで話す、小5は書いて見せる、小6は時間を計って解く、と段を一つずつ上がります。塾を考えるのは真ん中の段です。読んで話す練習は、家の食卓で親が聞き役になれば進みます。書いて見せる段になると、書いたものを読んで直す人が要ります。その人を家の中で用意できるかどうかが、塾を始める月を決めます。小6の段で初めて塾を探すと、書き直す練習と時間を計る練習を同時に始めることになり、どちらも浅くなりがちです。
言葉と場面の例
説明会のチラシが冷蔵庫に貼られてから、家の中ではいくつかの言葉が行き交います。よく出る言葉を、言い換えと理由の組で並べます。
「受けるなら、もう塾に行かないと間に合わないよ」→「説明会で、どこがいちばん気になったか教えて」 塾の話から入ると、学校を選ぶ理由が「遅れたくない」になります。その学校のどこに引かれたのかは、作文を書くときにも、面接のある学校なら話すときにも、本人の言葉の芯になります。
「通知表、Aを増やしてね」→「この観点のB、先生が何を見てつけたのか、面談で聞いてくるね」 「Aを増やして」とだけ頼まれても、子供は何を変えればいいのかがわかりません。観点ごとに理由を聞けば、次の学期の手が一つに決まります。
「この作文、ここもここも直して」→「最初の一文を声に出して読んでみて。聞いた人に伝わると思う」 赤い字がたくさん入った紙は、次から見せてもらえなくなります。自分の声で読むと、直す場所を本人が自分で選べます。
「同じクラスの子は小3から塾だって」→「うちは小5の4月から逆に数えて、いつ何をするか一緒に決めよう」 比べる言葉は、始める理由をよその家に預けます。年表の紙を指さして話すと、決める理由が自分の家の中に戻ってきます。
「落ちたら全部むだになるよ」→「いま練習している書き方は、中学に入ってからのレポートでも使うよ」 受験を一回の勝ち負けだけにすると、準備の時間そのものが怖くなります。結果を約束する言葉ではなく、練習が残す物を言葉にします。
「どうだった、受けたい?」→「今日見た中で、明日だれかに話したいことを一つ言って」 説明会の帰り道に受けるか受けないかを聞くと、子供はその場の気分で答えるしかありません。見た物を一つ言葉にしてもらうと、その学校のどこに引かれたのかが、親にも本人にも少しずつ見えてきます。答えは年表の紙の余白に書き留めておき、小4の冬に私立と併せるかを話すときの材料にします。
やりがちな三つのずれ

図3のように、ずれは三つの形で起きます。一つ目は、塾の入会から数えることです。「何年生から通う人が多いのか」と探しているうちに、報告書がもう動いている小5の4月を見落とし、小5の1学期を「まだ準備の前」として過ごしてしまいます。直し方は、年表の紙で小5の4月に先に印をつけ、塾の話はその後ろに置くことです。印が先にあれば、小4の残りの月に何を済ませるかが、塾を探す前に決まります。
二つ目は、適性検査の練習を解いた数で測ることです。問題を何枚解いたかだけが増え、書いた答えを誰も読まないので、どこで点を落としているのかが見えません。直し方は、1問を「解く→読んでもらう→1か所書き直す」まで進めて、書き直して1回と数えることです。枚数は減りますが、書き直した跡が紙に残り、次に同じ形の問題で止まったときに見返す物ができます。
三つ目は、私立と都立をとりあえず両方で始めることです。準備の量だけが増えて、どちらの問題の形にも慣れきらないまま、家の予定が回らなくなります。直し方は、小4の冬に決めることです。決めた理由を一行で残し、小5の夏に一度だけ見直す日もあわせて決めておきます。
よくある質問
公立中高一貫校の塾は、小3から通わないと間に合いませんか
小3は報告書に入る前の学年です。間に合うかどうかを分けるのは通い始めた学年ではなく、小5の4月の時点で学校の授業がわかっているか、家で読む・書く練習が続いているかです。小3のうちに積んでおきたいのは、本を読む時間、計算、漢字の三つで、どれも家と学校で進められます。塾に通うかは、小4の冬に年表の紙を前にして決めても遅くありません。
都立の中学受験は、塾に行かずに受けられますか
出願に塾の書類は要りませんし、検査の基本は小学校の毎日の学習に置かれています。家で進めるときにつまずきやすいのは、書いた答えを読んで直す人がいないことです。学校の先生や親以外の大人に読んでもらえる場があれば、家の練習で進められます。その場が無いまま小6になりそうなら、外の場を考えます。どちらを選んでも、合否はだれにも約束できません。
小6の春から始めても、打てる手はありますか
小5の分の評価はもう決まっていますが、報告書には小6の1学期と2学期の評価も入ります。小6からは、授業の単元を取りこぼさないこと、週に1回時間を計って解くこと、書いた答えを読んでもらって書き直すことの三つを同じ週の中で回します。段を一つずつ上がる時間が無い分、1回ごとの書き直しを必ず残します。
学校と相談先で確かめること
志望校の説明会や募集要項で確かめること: − 一般枠で受ける検査は何か(適性検査はいくつか、作文や面接はあるか) − 報告書と検査の結果を、どのように合わせて点数にするのか − 過去の検査問題は公表されているか、どこで見られるか − 説明会の予約の要否と、当日に見られる場所
小学校の担任に聞くこと: − 観点ごとの評価を、授業のどんな場面で見ているか − 学期の区切りが3学期制か2学期制か、報告書を頼む手続きはいつごろか − 出願の前に家で用意する書類は何か
受験の準備のなかで、お子さまが眠れない、学校へ行きしぶる、といった様子が続くときは、まず担任とスクールカウンセラーに話します。武蔵野市に住んでいれば武蔵野市の教育支援センター、東京都内に住所があるか、都内の学校に在籍していれば東京都教育相談センターでも、子供と保護者の相談を受けています。武蔵野市の外に住んでいる場合は、お住まいの地域の教育委員会の相談の担当で、相談の道を聞いてください。
個別指導で確かめること
1対1の授業で最初に確かめるのは、書いた答えの一文一文が、資料のどこから来ているかです。お子さまに資料の上を指でたどってもらい、答えと根拠の線が切れている所を探します。切れ方が読み違いなら資料の読み方へ、割合や単位の取り違えなら小4・小5の算数の単元へ、言葉が出てこないなら国語の教科書の文章を使った短い要約へ戻ります。どこまで戻るかは、その日の答案の切れ目で決めます。学校の授業でわからないまま残っている単元があれば、適性検査の練習より先に、同じ時間の中で埋めます。
まとめ
冷蔵庫のチラシに書かれた検査の日は、小6の冬に一度だけ来ます。報告書のもとになる授業は、小5の4月から毎日続きます。だから年表の紙は、検査の日ではなく小5の4月に最初の印をつけます。塾を始める月は、その毎日の中で、書いた答えを読んでくれる人が家の外に要ると見えた月に決まります。今夜貼る一枚の紙が、その月を見逃さないための目印になります。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
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