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学校推薦型選抜の対策はいつから—高1からの評定と高3の夏休みに分けて逆算する|武蔵野個別指導塾

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評定は高1の分から調査書に載り、高3の分は直近の成績で高校が判定します。高2の3月に決まった評定を数え、夏休みに志望理由書、9〜10月に推薦願と練習を重ねる逆算の順番を、月ごとの表にまとめています。

学校推薦型選抜はいつから準備するのか。答えは二つに割れます。評定は高1の4月から、書類と面接は高3の夏休みから。調査書には高1から在学中の全学年の評定が学年ごとに並び、高3の分も、出願の時点でまだ決まっていなければ、直近の成績から高校が判定して書き込みます。一方で志望理由書や面接の準備は、出す先の入試の形が見えてから詰めたほうが、書き直しが少なく済みます。

時期 やること 効いてくる所
高1・高2 定期試験で評定を積む/活動の日付を残す/科目を選ぶ 調査書の評定と活動の記録
高2の3月 決まった評定の個数を数える/前年度の募集要項で形を知る 残りの幅と志望の候補
高3の4〜7月 直近の成績を固める/大学が公表する入試の骨組みを読む 高3の評定と出す先の絞り込み
高3の夏休み 志望理由書の下書き/活動の棚卸し 本人が書く資料と面接の材料
高3の9〜10月 推薦願/面接と小論文の練習/書類の依頼 校長の推薦と試験
高3の11月 出願(推薦の願書の受付は11月1日より前には始まらない) 書類の控えと受験票

よくあるのは、高2の3月、終業式の帰りの通学路で、友だちに「推薦って、いつから何をすればいいの」と聞かれて言葉に詰まる場面です。鞄の底には、配られたばかりの通知表。風はまだ冷たいのに、植え込みの先だけが少し明るい。詰まる理由は単純で、もう2年分の評定が、あの紙の中で動かなくなっていると、その場で気づくからです。けれど、決まった分を数え終えた人から、残りの1年の使い方は具体的になっていきます。

学校推薦型選抜の対策はいつから始まっているか—評定は高1の分から載る

学校推薦型選抜では、出身高校の校長の名前で推薦書が出され、大学はその生徒の調査書を軸に読んで合否を決めます。その調査書の「各教科・科目等の学習の記録」の欄には、高1から在学中の全学年について、科目ごとの評定が5段階で、学年別に記入されます。高1の1学期の定期試験は、その学年の評定に溶け込んで、出願書類の上ではいまも数字として残っています。対策が始まった日を問われれば、高1の4月と答えるしかありません。

では高3の評定はどう入るのか。文部科学省の令和9年度の実施要項には、調査書の書き方の注意が付いています。それによると、高3の成績がまだ確定していない卒業見込みの生徒は、高3のいちばん新しい成績をまとめて高校が判定し、その数を高3の評定として書きます。11月に出願する公募推薦では、高3の評定も、学年末より前の時点で高校がまとめた数字として載るわけです。どの時点までの成績で判定するかは高校の進め方なので、担任に聞いておきます。

ここで、高2の3月に何が決まっているかを数えてみます。説明のための数として、高1で11個、高2で11個、高3で10個の評定が付く時間割を考えます。図1のように、高2の3月の時点で、合わせて32個のうち22個はもう動きません。全体の学習成績の状況は、評定を全部足して個数で割り、小数第2位で四捨五入して小数第1位までにした数です。高1と高2の22個の合計が82なら、その時点の平均は82÷22で3.727…、四捨五入して3.7になります。

図1 高2の3月に決まる評定と、高3の10個で動く幅

残りの10個が全部3なら、全体は112÷32で3.5。全部5なら132÷32で4.125、四捨五入して4.1です。高3の1年で動かせるのは、この例でいえば3.5から4.1までの幅になります。幅はある。けれど天井もある。出願資格の欄に全体の評定の条件が書かれた区分を考えているなら、その条件の数をこの幅に重ねてみると、高3の春に何を優先するかが決まります。計算の手順は、手元の通知表で一度やってみるのがいちばん早い確かめ方です。保護者の方は、お子さまの通知表を見るとき、平均の数より先に、残っている評定の個数を一緒に数えてみてください。

高2の3月から高3の7月まで—前年度の要項で形を知り、公表された骨組みで絞る

高2の3月に、自分が受ける年の募集要項はまだありません。いま公表されている文部科学省の実施要項は、2027年4月に入学する人の入試、つまり2027年度入学者選抜(令和9年度)の分で、高2の人が使えるのは、一つ上の学年が受けた年度の募集要項です。日付や評定の条件の数は年によって変わりうるので書き写さず、形だけを読む。見る欄は三つあります。出願資格の欄(評定の条件があるか、どの数で書かれているか、指定された科目の履修があるか)、選抜方法の欄(書類のほかに何で選ぶか)、提出書類の欄(本人が書く書類が何種類あるか)。

科目の欄は、高2の終わりにこそ効きます。文部科学省の要項は、大学がアドミッション・ポリシーの中で、高校で履修すべき科目や取っておくことが望ましい資格をできるだけ具体的に挙げるよう求めています。そのうえで、大学が重要と考える教科・科目を指定し、その単位の修得や一定以上の評定を出願要件にしてよいとしています。高3の選択科目を決める面談の前に候補の学部の条件を読んでおけば、取らなかった科目のせいで出願できない、という事故を防げます。学力検査の教科・科目を変えて受験生の準備に大きな影響が出るときは、2年ほど前に予告する決まりもあります。高1・高2のうちから大学の入試のお知らせの頁をのぞいておく意味は、ここにあります。

高3の春から夏は、評定の最後の積み上げと、志望の絞り込みが重なる時期です。大学は、試験の教科・科目や評価の方法といった入試の骨組みを選抜区分ごとに決めて公表し、公表した後は受験生に不利になる変更をしないことになっています。今年の暦では、その公表の期間が2026年5月27日から7月31日まででした。7月の終わりに、出す先の候補の骨組みが出そろう。夏休みに入る前にここを読み切った人は、夏の下書きを書く相手がもう決まっています。

推薦では、調査書や推薦書の書類だけで合否を決めず、個別のテスト、共通テスト、小論文や面接、資格・検定のどれか一つ以上を必ず使うことになっています。どれを使う区分かで準備の中身が変わるので、骨組みを読むときに印を付けておきます。共通テストを使う推薦を考えるなら、共通テストの出願が推薦よりずっと早い点に気をつけてください。今年の暦では、出願サイトの自分の頁を作れるのが2026年7月1日から、出願そのものは9月15日から10月2日まででした。英検などの級やスコアを使う区分なら、受ける回を出願から逆算します。試験の日程は主催団体の公式の案内で確かめます。

学校推薦型選抜の夏休みに仕上げる二つの下書き

夏休みが勝負どころになる理由は、時間の量より順番にあります。7月末に入試の骨組みが出そろい、出す先が見えている。9月からは授業と行事が戻り、推薦願の締切も近づく。書く相手が決まっていて、まだ締切に追われていない最初の長い休みが、高3の夏です。ここで仕上げたいのは、志望理由書の下書きと、活動の棚卸しの二つです。

志望理由書は、要項の言葉では大学入学希望理由書で、入学後の計画を学修計画書として別に求める大学もあります。文部科学省の要項は、大学がこうした書類に、入学を希望する理由、入学後に学びたい内容と計画、卒業後を見すえた目標を書かせる、としています。下書きも、この三つの段で組みます。前半の2週間で、候補の学部のアドミッション・ポリシーと授業の一覧を読み、「入学後に学びたい内容」を授業の名前が挙がるところまで具体にする。後半で、理由と目標をその内容につなげ、声に出して読んで引っかかる所を削る。推薦では本人が書いた資料をプレゼンテーションなどで積極的に使うことも要項に書かれているので、この下書きは、そのまま面接の台本の素になります。

活動の棚卸しは、引き出しの奥のレポートと部活の記録を机に広げる作業です。要項に載っている活動報告書のイメージ例は、三つの欄でできています。学業に関する活動(学内と学外)、課題研究(テーマを選んだ理由と、概要・成果)、資格・検定(名称、級やスコア、取得の年月)で、学内と学外の活動には活動期間を書く所もあります。活動報告書を求めるかどうかは大学しだいですが、求められたときに日付が出てこないと、夏の数日が記憶の掘り起こしで消えます。高1・高2のうちに、活動の始まった月と終わった月を手帳に一行ずつ残しておく。これが、いちばん手間のかからない準備です。

調査書には「総合的な探究の時間の記録」の欄もあります。探究の時間に選んだテーマと、志望理由書の「学びたい内容」が一本の線でつながっているか。夏休みの終わりに、二つの下書きを机に並べて読み比べてください。つながらないなら、どちらかを直すのは、9月が来る前のいまです。

9月と10月—推薦願、面接と小論文の練習、書類の依頼を重ねる

公募推薦は、本人の意志だけでは出せません。校長の推薦が要るので、11月の出願より前に、高校へ推薦を申し込む手続きが入ります。用紙の名前も様式も締切も高校ごとに違うので、案内が配られた日に、締切を手帳に書き写してください。推薦願に志望の理由を書く所があっても、夏の下書きがあれば、その要約として書けます。推薦願と志望理由書で理由がずれていると、高校に話した志望と大学に出した志望が、別の人のもののように見えてしまいます。

面接の練習は、9月から週に一度は入れたいところです。令和9年度の要項は、推薦で志望の分野への意欲や適性を面接で評価するよう定めました。例外は入学を確約して受ける非公募型で、既にあった区分には導入までの猶予もあります。集団討論やプレゼンテーション、口頭試問、オンラインでの実施も、ここでいう面接に含まれます。受ける区分に面接があるかと、その形式は、募集要項の選抜方法の欄で確かめます。練習では、夏に書いた志望理由書を面接官役に渡し、書類の一文ごとに「なぜ」を聞いてもらうのが効きます。

小論文を課す区分なら、練習の量を本数で決めます。要項は、小論文がもっぱら教科の知識を問う試験にならないよう求めています。問われるのは、与えられた問いに対して考えを組み立て、筋道を立てて書く力です。9月と10月の約8週間に、週に一本書いて添削を受ければ、出願の頃には8本の答案が手元に残ります。時間と分量の指定は大学ごとなので、前年度の課題が公表されていれば、その条件どおりに書いてみます。

書類の依頼も、この時期に前倒しします。調査書は、担任などが原案を作り、校内の委員会の審議を経て校長が作る書類なので、頼んだその日に受け取れるとは限りません。出願先の数を先に数え、必要な通数を高校に伝えます。推薦の募集要項は出願より前に公表されるので、出願期間と締切の書き方(必着か消印有効か)を、10月のうちに読み込んでおきます。

11月の出願から逆算する、学校推薦型選抜のやるべきこと一覧

ここまでを月ごとに並べ直すと、図2のようになります。横の目盛りは1か月ずつ等しい間隔で、高2の3月から高3の11月までの9か月を並べ、7月末の線が入試の骨組みの公表の期限です。

図2 高2の3月から高3の11月までの準備の暦
月 やるべきこと 手元に置く物
高2の3月 決まった評定の個数と合計を数える/前年度の募集要項を3つ読む 通知表・募集要項
高3の4〜6月 定期試験で直近の成績を固める/選択科目と出願資格を照らす 時間割・出願資格の欄
高3の7月 公表された入試の骨組みを読み、候補を絞る/共通テストを使うか決める 大学の入試の頁
高3の夏休み 志望理由書の下書き/活動の日付と中身の棚卸し 二つの下書き
高3の9月 推薦願/面接の練習を始める/調査書の通数を数える 高校の案内
高3の10月 小論文の答案を重ねる/募集要項の締切を読み込む 募集要項
高3の11月 出願/面接と試験 書類の控えと受験票

いま高3の人にとって、11月は推薦の出願が始まった後の月です。表の前半は過ぎた月ですが、後半は、残っている作業の点検表として使えます。出願を終えた人は、提出した志望理由書の控えを読み返し、面接で聞かれそうな一文に印を付けておく。判定の結果は12月に入ってから出るので、その日まで一般選抜の勉強の手を止めない組み立ても並べておきます。

いま高2の人にとっては、この表が来年の暦になります。ただし、図2と表の日付は、今年の入試の決まりから引いたものです。来年度の入試の日付は、来年の実施要項と各大学の募集要項で決まるので、高3の春に一度、この表の数字を書き換えてください。年が変わっても崩れないのは、評定が高1の分から積み上がることと、夏休みに下書きを済ませておけば9月からの作業が軽くなる、という順番のほうです。

よくある質問

高3の夏休みから始めても間に合いますか

書類と面接の準備なら、夏休みから組み立てても間に合わせられます。間に合わないのは評定のほうで、高3の夏の時点で動くのは、高校が判定に使う直近の成績の分だけです。先に出願資格の欄の条件と、自分の評定の現在地を照らしてください。そこを通るなら、夏休みの下書きと9月からの練習に時間を集められます。

高1の評定が低かったら、公募推薦はあきらめるべきですか

あきらめる前に、条件がどの数で書かれているかを読み分けてください。全体の学習成績の状況か、特定の教科の学習成績の状況か、学習成績概評か。評定の条件を置くかどうか自体も、大学が区分ごとに決めることです。志望の分野の教科だけが条件なら、高1のほかの教科の評定は、その条件には入りません。

部活を引退するまで、推薦の準備に手が回りません

引退の前に要るのは、活動の日付を残すことだけです。要項に載っている活動報告書のイメージ例には、活動の期間や資格の取得の年月を書く所があります。始まった月と終わった月、大会や発表の日を手帳に一行ずつ残しておけば、引退した後の夏休みに、その記録から棚卸しを一気に進められます。

高2のいま、来年の推薦の日付を知りたいのですが

来年度の入試の日付は、まだどこにも出ていません。実施要項は毎年出し直され、大学の入試の骨組みも、その年の要項が決める期間に公表されます。いまできるのは、今年の要項で形と順番を知り、来年の要項が出たら日付だけを差し替えることです。

確かめる順番

今週やる順に並べると、図3のとおり、募集要項、高校、大学の順になります。図の①募集要項が下の1と2に、②高校が3に、③大学が4に当たります。

図3 今週から確かめる順番は募集要項・高校・大学
  1. 募集要項の出願資格の欄を読む。評定の条件が全体・教科・概評のどれで書かれているか、指定された科目の履修があるかに印を付けます。高2なら前年度の要項で、高3なら出願先の要項で読みます。
  2. 同じ募集要項の選抜方法の欄を読む。面接、小論文、個別のテスト、共通テスト、資格のどれを使うかを書き出し、夏と秋の練習の中身を決めます。
  3. 高校の担任か進路指導の先生に、推薦願の時期と用紙、高3の評定をどの時点の成績で判定するか、調査書を頼む時期を聞きます。
  4. 大学の入試の頁で、入試の骨組みの公表と募集要項の公表の時期を確かめ、読んでもわからない点は大学の入試の窓口に問い合わせます。

個別指導で確かめること

武蔵境駅から歩いて30秒の教室では、通知表を見ながら、決まった評定の個数と合計を数え、高3で動く幅を一緒に計算するところから始めます。夏休みには志望理由書の下書きを調査書や探究の記録と突き合わせてずれる所を指摘し、9月からは書類を机に置いた面接の練習で一文ごとの「なぜ」に答える稽古を重ね、推薦願と募集要項の締切の読み違いがないかも、出願の前に並べて見直します。

まとめ

公募推薦の準備は、始める日を決めるところからではなく、もう決まった評定を数えるところから始まります。高1から積み上がった分は動かず、高3で動く幅には天井がある。その幅を知ってはじめて、夏休みの下書きと秋の練習に時間を配る順番が決まります。終業式の帰り道で通知表の数字を数えた夜が、出願書類の一枚目になります。

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