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大学受験の受験料—併願の組み方で変わる総額と、共通テストの検定料|武蔵野個別指導塾

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共通テストの検定料は3教科以上で18,000円、2教科以下で12,000円。国公立の二次と私立の一般、共通テスト利用を組み合わせたときの受験料の総額を、併願の例を2つ置いて計算で確かめます。

大学受験の受験料は、受ける回数の分だけ積み上がります。2026年度時点(2027年4月入学の入試)で確かめた額は次のとおりです。

項目 額(2026年度時点) 出どころ
共通テストの検定料(3教科以上) 18,000円 文部科学省に掲載の実施要項
共通テストの検定料(2教科以下) 12,000円 同上
共通テストの成績閲覧の手数料 300円 同上
国立大学の学部の入学検定料(標準額) 17,000円 文部科学省の省令
私立大学の一般方式・共通テスト利用方式 大学ごとに募集要項で定める 各大学の募集要項

共通テストは1回払えば何校にでも使えますが、私立の共通テスト利用方式は出願ごとに受験料がかかります。国公立は前期と後期で別に払います。総額は「共通テストの検定料に、出願の回数ぶんの受験料を足した額」で、併願の組み方で10万円台にも20万円台にもなります。

よくあるのは、12月の夜、食卓に願書と募集要項の山を積み上げて家族会議をする場面です。お子さまは「受けたい大学」の名前を並べ、保護者は電卓を持って黙っています。1校ごとに見れば3万円台でも、国公立の前期と後期、私立の一般方式が4回、共通テスト利用が3回と並べていくと、合計は家計の1か月の食費を超えます。ここで大切なのは、受ける数を減らすことではなく、何にいくら払うかを先に表にして、納得して払うことです。

受験料の項目は4つある

受験料と一口に言っても、払う先と回数が違う4つの項目があります。1つ目は共通テストの検定料で、払う先は大学入試センターです。2つ目は国公立大学の二次試験(個別学力検査)の入学検定料で、前期日程と後期日程に出願するなら、それぞれの大学に別に払います。3つ目は私立大学の一般方式の受験料で、大学ごと、学部ごと、日程ごとに出願するたびに払います。4つ目は私立大学の共通テスト利用方式の受験料で、共通テストの成績を使うだけなのに、出願ごとに別の額が要ります。

共通テストの検定料は、文部科学省に掲載されている令和9年度の実施要項で、図1のように受験する教科の数で2段階になっています。3教科以上を受験するなら18,000円、2教科以下なら12,000円です。ここで注意したいのは教科の数え方で、地理歴史と公民は、どちらか一方を受けても両方を受けても、受験教科の数は「1」として扱われます。国語と英語と地理歴史を受ければ3教科で18,000円、国語と英語だけなら2教科で12,000円です。私立大学の共通テスト利用方式だけを使うつもりで2教科に絞るなら12,000円で済みますが、途中で国公立に志望を広げると5教科以上が要るので、出願のときに教科数を減らしすぎると後から足せません。

図1 共通テストの検定料は教科数で2段階、成績の閲覧は300円

実施要項には、成績の閲覧を希望する人は検定料と一緒に300円を払うとあります。閲覧できるのは2027年4月1日から4月30日までで、合否が出た後に自分の点数を確かめるためのものです。支払いはクレジットカード、コンビニエンスストア、ペイジーのいずれかで、支払いにかかる手数料は志願者の負担と書かれています。18,000円に手数料が上乗せされる形なので、通帳に記帳される額は端数が付きます。

国公立大学の二次試験の入学検定料は、文部科学省の省令で学部の標準額が17,000円と定められ、各大学はこれを基に額を決めます。前期日程と後期日程の両方に出願すれば、17,000円を2回払います。私立大学の受験料は大学が募集要項で定めるので、ここに全国の平均を書くことはしません。手元の募集要項の「入学検定料」の欄が正本です。

併願の数で総額はどこまで変わるか

総額の計算は足し算だけです。ただし、どの項目を何回数えるかを間違えると、1万円単位でずれます。図2のように、2通りの組み方を置いて比べます。私立の額は大学ごとに違うので、ここでは募集要項に一般方式35,000円、共通テスト利用方式15,000円と書いてある大学を受けるものとして数えます。手元の募集要項の額に置き換えれば、そのまま使えます。

図2 併願の例を2つ置いた受験料の合計の比べ方

例Aは国公立が第一志望で、私立を4回受ける組み方です。共通テストの検定料が18,000円、国公立の前期と後期で17,000円が2回で34,000円、私立の一般方式が2回で70,000円、私立の共通テスト利用方式が2回で30,000円です。合計は152,000円です。

例Bは私立が第一志望で、一般方式を5回、共通テスト利用方式を3回出願する組み方です。共通テストの検定料が18,000円、一般方式が35,000円の5回で175,000円、共通テスト利用方式が15,000円の3回で45,000円です。合計は238,000円です。出願の回数は例Aの6回に対して8回で、例Aより86,000円多くなります。国公立の二次試験が1回17,000円で、私立の一般方式の半分ほどであること、共通テスト利用方式の回数が増えるほど、1回の共通テストから何校にも出願できる利点が受験料の面では薄れることが、2つの例の差の理由です。

組み方 共通テスト 国公立二次 私立一般 私立共通テスト利用 合計
例A(国公立が第一志望) 18,000円 34,000円 70,000円 30,000円 152,000円
例B(私立が第一志望) 18,000円 0円 175,000円 45,000円 238,000円

表を作るときに落としやすいのは、同じ大学の複数の学部や複数の日程に出す場合です。募集要項では、同じ大学の2つ目以降の出願に別の額を定めていることがあります。回数ぶんを機械的に足す前に、その大学の募集要項の「複数出願」の項を読んでから数えます。もう1つは、出願の後で受験をやめても受験料は戻らないことです。合格が先に決まった大学があって、後の日程を受けないことにしても、払った額はそのままです。出願の締切の日に「念のため」で1回足すと、その3万円台は使われないまま終わることがあります。

交通と宿泊、受験料の外にある費用

受験料の表が完成しても、家計から出ていくお金はまだ終わりません。試験会場までの交通費、遠方なら前日からの宿泊費、受験票に貼る写真、調査書の発行手数料、願書を郵送するなら簡易書留の料金、インターネット出願でも検定料の支払いにかかる手数料があります。1つずつは小さくても、受ける回数を掛けると受験料と同じ桁になることがあります。

交通費は、受験日の数だけ往復を数えます。共通テストは2027年1月16日と17日の2日間なので、会場が自宅から遠いなら2往復です。私立の一般方式は大学ごとに試験日が違い、同じ大学でも学部で日が違うことがあります。受験日を暦に書き出して、1日ごとに往復の運賃を時刻表で引くと、合計が出ます。地方の受験生が東京の大学を受ける場合は、宿泊が続く日数で費用が決まるので、受験日が近い大学どうしを同じ週にまとめられるかを募集要項の試験日で確かめます。

宿泊は、試験会場の近くに前日の夕方に入るのが基本です。1月から2月は雪で交通が乱れることがあり、実施要項にも、災害などで試験ができなかった場合は1月23日と24日に再試験を行うと書かれています。当日の朝に長距離を移動する組み方は、受験料とは別の意味で高くつきます。宿の料金は時期と場所で動くので、ここでは額を書きません。候補の宿を2つ決めて実際の料金を調べ、受験料の表の下に「交通と宿泊」の行として足しておくと、総額が見えます。

見落としやすいのは、受験料そのものの払い方です。共通テストの検定料は2026年9月15日から10月2日までに支払いを済ませる必要があり、支払わなければ出願は完了しません。高校3年の秋、まだ志望校が固まっていない時期に、受ける教科数を決めて払う制度です。私立大学の出願は12月から1月に集中し、受験料の支払いも同じ時期に重なります。1月の家計は、受験料、交通費、宿泊費が同時に出ていく月になるので、秋のうちに受験用の口座に総額を移しておくと、払い忘れや残高不足で出願が無効になる事故を防げます。

共通テスト利用方式をどう組み込むか

共通テスト利用方式は、共通テストの点数だけで合否が決まる私立大学の出願方式です。1月の共通テストを1回受ければ、何校にでも出願できますが、受験料は出願ごとに要ります。図2の例Bのように3回出願すれば、3回分です。共通テストの検定料18,000円に加えて払うものなので、「共通テストを受けたからその大学は受験料がかからない」とはなりません。

組み込み方で考えたいのは、何のために出願するかです。1つは、第一志望の一般方式の前に合格を1つ確保して、2月の受験を落ち着いて迎えるためです。この目的なら、共通テストの自己採点で届きそうな大学に1回か2回で足ります。もう1つは、一般方式の受験日が重なって会場に行けない大学を、共通テスト利用方式で受けるためです。この目的なら、交通費と宿泊費がかからないぶん、受験料だけで出願できる利点があります。目的を決めずに「出せるところは全部出す」と、例Bのように受験料だけで20万円を超えます。

出願の時期にも注意が要ります。共通テスト利用方式の多くは、共通テストの試験日より前に出願を締め切ります。つまり、点数を見てから出すかどうかを決めることはできません。共通テストの結果が出た後に出願できる後期の日程を設けている大学もありますが、募集要項で確かめる必要があります。出願の締切の順に並べると、共通テストの検定料が9月から10月、共通テスト利用方式と私立の一般方式が12月から1月、国公立の二次試験が1月の共通テストの後です。払う順番が決まっているので、家計の準備もこの順に進めます。

受験する教科数は、共通テスト利用方式の出願先で決まります。私立の文系で3教科型を使うなら、国語と英語に加えて地理歴史か公民を1つ受けて、検定料は18,000円です。2教科型だけで済むなら12,000円ですが、国公立に出願する可能性を少しでも残すなら、5教科以上を受けておかないと二次試験に出願できません。検定料の6,000円の差で選択の幅が変わるので、9月の出願のときに、お子さまと志望の幅を話しておくことが、結局はいちばんの節約になります。

よくある質問

受験料は誰の名義で払うのですか

共通テストの検定料も大学の受験料も、出願する本人の名義で手続きします。支払いはクレジットカードやコンビニエンスストアが使えるので、保護者のカードで払う家庭が多いですが、出願の名義はお子さまです。支払いの控えと出願の受付番号は、入学後の手続きや返還の問い合わせで要ることがあるので、紙に印刷して願書の山と一緒に保管します。

受けない大学の受験料は返ってきますか

出願が完了した後に受験をやめても、受験料は原則として戻りません。合格した大学の入学金とは扱いが違います。出願の締切の直前に迷っている大学があるなら、その3万円台を払う価値があるかを、合格したときに進学するかどうかで判断します。進学しない大学に出願するのは、受験料だけでなく、受験日の体力も使います。

共通テストを受けるだけで私立の出願に使えますか

共通テストの成績を使う私立の方式は、大学ごとに出願して受験料を払う必要があります。検定料18,000円を払えば自動で出願されるわけではありません。また、出願の締切が共通テストの試験日より前の大学が多いので、12月のうちに出願先を決めておきます。

受験料の総額は、いつまでに用意すればよいですか

共通テストの検定料は高校3年の9月から10月、私立の一般方式と共通テスト利用方式は12月から1月、国公立の二次試験は1月の共通テストの後に払います。2月には合格した私立の入学金の納入が重なります。受験料の総額は12月までに、入学金は1月までに、使える口座に移しておくと、締切の日に慌てません。

確かめる順番

受験料の総額は、家庭で1週間あれば表にできます。図3のように、払う時期の順に並べて確かめます。

図3 受験料を払う時期の順番、出願から入学金まで
  1. お子さまが受けたい大学と学部を、一般方式と共通テスト利用方式に分けて全部書き出す。この段階では数を絞らない。
  2. それぞれの募集要項の「入学検定料」の欄から額を写す。同じ大学に2回以上出すなら「複数出願」の項を読む。
  3. 共通テストの検定料を、受験する教科数から18,000円か12,000円で決める。地理歴史と公民は合わせて1教科と数える。
  4. 国公立に出願するなら、前期と後期で17,000円を2回数える。各大学の募集要項で標準額と違わないか確かめる。
  5. 受験日を暦に書き出し、1日ごとに往復の交通費と、必要なら宿泊費を実際の料金で足す。
  6. 合計を出して、払う時期(9月から10月、12月から1月、1月の後)に分け、口座に移す日を決める。
  7. 制度は年度で変わるので、最新の額は大学入試センターの受験案内と各大学の募集要項、わからない点は高校の進路指導室で確かめる。

進路の話とつなげる

受験料の表を作ると、お子さまの志望の順番がそのまま数字に表れます。「この大学は合格しても行かない」と言えるなら、その出願は要りません。逆に「行きたいから受けたい」大学が10万円の差を生むなら、家計のどこから出すかを早めに決められます。個別指導の面談では、志望校の並べ方と出願の回数、共通テストの教科数の決め方について、模試の結果と合わせて相談を受けています。お金の話は、進路の話の一部です。

まとめ

受験料の総額は、願書の山を1枚ずつ数えた人にだけ見えてきます。共通テストの検定料、国公立の二次、私立の一般方式、共通テスト利用方式の4つを出願の回数ぶん足し、その下に交通と宿泊の行を置く。12月の夜に電卓を持って黙るより、表を1枚作って払う順に口座へ移すほうが、家計も受験の日も守れます。

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