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【中学受験国語】物語文②心情の読み取りを図解で総まとめ—行動 会話 表情から心情へ 変化のきっかけ|武蔵野個別指導塾

行動・会話・表情を手がかりに、人物の気持ちと変化の原因を読み取ります。冬期講習の教室を舞台にした例題と3枚の図で、本文の根拠を短い心情記述につなぐ手順を確かめましょう。
よくあるのは、冬期講習の初日の教室を描いた物語で、登場人物が「別に平気」と言いながら机の下で指を握りしめるところを読み、「平気と言っているから安心している」と答えてしまう場面です。言った言葉は見つけられています。しかし、言葉と動作の食い違いまでは、まだ読めていません。反対に、指を握りしめたという動作だけから「怒っている」と決めるのも早すぎます。
心情とは、ある場面での人物の気持ちです。物語では、その気持ちがそのまま書かれることも、行動や表情を通して表されることもあります。読み手は、自分ならどう感じるかを出発点にしてもかまいません。ただし、答えを決めるときには、本文の出来事と人物の様子に戻ります。
気持ちの名前を当てるだけで終えず、「何があって、何をどう受け止めたので、その気持ちになったのか」までつなげてみましょう。このつながりが見えると、選択肢の判断にも、理由を含む心情の記述にも取り組みやすくなります。
この単元で身につけること
- 心情を表す言葉を使い分けます。「悲しい」と「悔しい」の違いなどを、人物の望みや出来事との関係から説明します。
- 行動・会話・表情を根拠として集めます。1つの動作だけで結論を出さず、近くの文や、その前の場面と照らします。
- 表に出した言葉と内心を区別します。強がりや遠慮がある場合も、本文にその読み方を支える表現があるかを確かめます。
- 気持ちが変わったきっかけを探します。変化の前後を分け、出来事だけでなく、人物の受け止め方も整理します。
- 問いに合わせて記述をまとめます。対象・きっかけ・気持ちのうち、設問が求める要素を選び、根拠のない情報を加えずに書きます。
前に学んだ人物関係や場面の整理は、「誰の、いつの気持ちか」を取り違えないための土台になります。小学校で取り組んできた、登場人物の様子を表す言葉に線を引く学習から、複数の表現を結びつけて説明する学習へ進みます。
これらを一度にできる必要はありません。最初は、答えにした心情語と、それを支える本文の1か所を対にして示せれば十分です。慣れてきたら、その気持ちになった理由や、前の場面との違いを付け加えます。
基本の考え方
気持ちの名前を出来事と結びつける
「うれしい」「悲しい」「不安だ」「安心した」などは、気持ちを直接表す言葉です。本文に「私は悔しかった」とあれば、まずその言葉を押さえます。ただし、設問が「どのような気持ちですか」と尋ねているときは、「悔しい」だけでは内容が足りないこともあります。何が思いどおりにならなかったのかを添えると、その人物の、その場面での気持ちになります。
似た言葉の違いは、難しい定義を丸暗記するより、場面で考えるほうが整理しやすくなります。「悲しい」は、別れや喪失などに心を痛める気持ちです。「悔しい」は、失敗や思いどおりにならない結果などを残念に思い、納得しきれない気持ちです。大事な友達と離れる場面と、準備した発表で言葉が出なかった場面では、中心になる気持ちが違う場合があります。どちらの場面にも悲しさが混じることはありますが、人物が何を望んでいたかに目を向けると、より適切な言葉を選べます。
「不安」は、先のことや結果が気がかりで落ち着かない気持ちです。「緊張」は、失敗できないと感じたり、慣れない状況に置かれたりして心身が張りつめることです。両方が同時にある場合もあります。「安心」は心配がなくなって落ち着くこと、「期待」はよいことが起こるだろうと望みをかけることです。声をかけられて安心したあと、これから話せることに期待する、という続き方も考えられます。
ここで気をつけたいのは、言葉を細かく分類すること自体が目的ではないという点です。「心細い」は、頼れる人がいないように感じて不安な場面に合います。一方、頼れる友達が隣にいても、発表の順番を待つ間は緊張します。本文にある状況を説明しやすい言葉を選びましょう。
行動・会話・表情は前後と一緒に読む
気持ちを直接書かず、様子で伝える表現を読むときは、まず「本文に書かれている事実」と「そこから読み取った気持ち」を分けます。「入り口の前で足を止めた」は事実です。「知らない人ばかりで入りにくいと感じている」は読み取りです。この読み取りを確かめるには、教室の中を見回す様子や、知っている顔を探す表現などが近くにあるかを調べます。
たとえば、「航は初めての教室を見回した。知っている顔はない。空いている席の横まで来ても、かばんのひもを握ったまま立っていた」という文を考えます。教室に知人がいないことと、席の横で立ち続けていることを合わせると、落ち着かず心細い様子が読み取れます。ひもを握るという動作だけから決めたわけではありません。
図1のように、出来事と様子を結び、最後に気持ちを言葉にします。図の「様子」には、動作だけでなく、声の調子や表情も入ります。

会話では、内容と話し方を分けて見ると役立ちます。「大丈夫」という内容でも、相手の目を見て笑顔で答える場合と、顔をそむけて細い声で答える場合とでは、受け取り方が変わります。それでも、細い声だけで「うそをついている」と断定はできません。声が出にくい事情が書かれているかもしれないからです。周囲の言葉と矛盾しない読み方を選びます。
表情も同様です。「笑った」は、うれしさだけでなく、照れや、相手を安心させようとする気持ちを表すことがあります。涙も悲しさとは限りません。長く心配していた相手が無事に戻り、涙を流したなら、安心や喜びが中心になる可能性があります。「この表情なら必ずこの気持ち」という対応表ではなく、前後の出来事と合わせて判断します。
変化は前・きっかけ・後の3つで整理する
心情の変化を問われたら、場面の初めと終わりに同じ心情語を置かないようにします。まず前の気持ちを短くメモし、その根拠を探します。次に後の気持ちと、その根拠を探します。その間で、人物の見方を変えた出来事や言葉を見つけます。
「隣の人が話しかけた」は出来事です。「自分を仲間として迎えてくれたと感じた」は受け止め方です。同じように話しかけられても、からかわれたと受け取れば、安心にはつながりません。出来事からすぐ心情語へ飛ばず、人物にとってその出来事がどんな意味を持ったのかを考えると、原因の説明が具体的になります。
また、変化のあとに前の気持ちが少し残ることもあります。安心したから緊張が全て消えたとは限りません。「まだ声は小さかったが、自分から名前を尋ねた」とあれば、緊張を残しながら相手に近づこうとしていると読めます。心情の変化は、必ず正反対の気持ちへの入れ替わりになるわけではありません。
例題で解き方を確かめる
以下の文章は学習用に作ったものです。例題ごとに独立した場面として読み、前の例題でわかった人物の事情を、次の例題に付け足さないようにしましょう。
例題1 直接書かれた心情の原因を補う
冬期講習の初日、芽衣は教室の入り口で名札を見つめた。知らない名前ばかりで心細かった。そのとき、窓際から「芽衣、ここが空いているよ」と声がした。同じ小学校の杏だった。芽衣はほっとして、握っていたかばんのひもを放した。
設問:「ほっとして」とあるときの芽衣の気持ちを、その理由がわかるように説明しましょう。
- 問われた時点を決めます。「ほっとして」は杏の声を聞いたあとにあるため、入り口で感じていた心細さをそのまま答えにしません。
- 前の心配を確かめます。「知らない名前ばかり」が「心細かった」に結びついているため、知っている人がいないと思っていたことを押さえます。
- 心配を変えた出来事を探します。同じ小学校の杏から席へ誘われたことが、安心につながっています。
- 理由と気持ちを1文にまとめます。ひもを放したという動作は安心の根拠になりますが、答えの中心には知っている友達がいたことを置きます。
「教室に入れてうれしい気持ち」では、本文にある杏との関係が抜けています。また、「杏が勉強を教えてくれるので安心した」とすると、本文にない未来の行動を足してしまいます。見つけた根拠の範囲でまとめましょう。
答え:知っている友達の杏に席へ誘われ、心細さがやわらいで安心した気持ちです。
例題2 会話と動作の食い違いを読む
冬期講習の初日、教室で順に自己紹介をすることになった。陸は、家で名前を言う練習を何度もしてきた。隣の子に「緊張している?」と聞かれ、「別に平気」と答えた。けれど、自分の番が近づくと、机の下で指を握りしめた。間違えずに言えるだろうかと、名前を頭の中で繰り返した。
設問:「別に平気」と答えた陸の実際の気持ちとして、最も合うものを選びましょう。
ア 練習したので、少しも心配せずに順番を楽しみにしている。
イ うまく言えるか不安だが、隣の子には平気に見せようとしている。
ウ 隣の子に質問されたことを腹立たしく思い、仕返しを考えている。
- 発言のあとの表現を読みます。「けれど」が言葉どおりではない様子を示すため、会話だけを切り取らないことが必要です。
- 内心が表れた文を探します。「間違えずに言えるだろうか」があるので、自己紹介への不安を押さえられます。
- 選択肢を心情と理由に分けて比べます。アの「少しも心配せず」は内心と合わず、ウの怒りや仕返しには根拠がありません。
- 会話と内心の両方を説明できるものを残します。イは不安を抱えながら平気なふりをするという食い違いを説明しています。
「平気」が必ず強がりになるのではありません。この文章では、指を握る動作に加えて、自分で心配している文があるため、強がりと判断できます。会話と動作が違って見えたら、内心を支えるもう1つの表現を探すと、決めつけを避けられます。
答え:イです。
例題3 変化のきっかけと受け止め方をつなぐ
冬期講習の初日、悠は教室の隅で、誰とも目を合わせずに座っていた。ほかの子はすぐに友達になれそうなのに、自分だけ取り残される気がした。隣の真央も、消しゴムの角を何度も指でなぞっていた。「私も初めてで、さっきからどきどきしているんだ」と真央が小声で言った。悠は顔を上げた。落ち着かないのは自分だけではなかったのだ。「ぼくも」と答えると、肩の力が抜けた。
設問:悠の気持ちは、何をきっかけに、どのように変わりましたか。変化の前後がわかるように説明しましょう。
- 変化の前の気持ちを押さえます。「自分だけ取り残される気がした」から、周囲になじめない心細さを読み取ります。
- きっかけの言葉を見つけます。真央の「私も初めてで」という発言は、悠の思い込みを変える情報になっています。
- 悠の受け止め方を確かめます。「自分だけではなかった」とあるので、ただ話しかけられた喜びだけでまとめないようにします。
- 後の様子を心情語に置き換えます。「肩の力が抜けた」は、ここでは緊張がやわらいで安心したことを表しています。
図2のように、前の心細さと後の安心を、真央の言葉でつなぎます。中央にはきっかけを置き、その言葉を悠がどう受け止めたかは、答案の文で補います。

「真央が友達になってくれたので楽しくなった」と書くと、会話の意味が大きく変わります。この場面で明確なのは、同じように緊張している相手がいるとわかり、孤立した感じがやわらいだことです。物語の先を想像して「ずっと親友でいられる」と付け加える必要もありません。
答え:自分だけなじめないようで心細かったが、真央の言葉から緊張しているのは自分だけではないとわかり、安心したという変化です。
例題4 2つの気持ちを短く記述する
冬期講習の初日、教室で作文を読む順番が来た。澪は途中で言葉につまり、しばらく黙った。終わって席に戻っても、うつむいたままだった。隣の子が「最後の一文、続きが聞きたくなったよ」と言った。澪は驚いて顔を上げた。つかえずに読みたかったという思いは消えなかったが、書いた内容を受け取ってもらえたことがうれしかった。
設問:最後の澪の気持ちを、悔しさとうれしさの両方がわかるように、50字以内で書きましょう。句読点も1字に数えます。
- 設問が求める気持ちを確認します。2つの気持ちを求めているため、後から生まれたうれしさだけにしません。
- それぞれの原因を探します。悔しさの原因はうまく読めなかったこと、うれしさの原因は作文の内容を受け取ってもらえたことです。
- 2つの関係を表します。「悔しいが、うれしい」とつなぐと、悔しさが残りながらうれしさも生まれたことを示せます。
- 言い換えで内容がずれていないかを確かめます。「読むのが上手だとほめられた」ではありません。相手が認めたのは作文の内容です。
この例では、出来事を全部書き直す必要はありません。席に戻ったことや顔を上げたことは読み取りの根拠ですが、指定された短さで答えるときは、2つの原因と気持ちを優先します。以下の答えは句読点を含めて47字です。
答え:うまく読めず悔しいが、作文の内容を受け取ってもらえたとわかり、うれしさも感じている気持ちです。
つまずきやすいところと直し方
誤り1 動作を心情語に置き換えるだけにする
誤った書き方:「指を握っているので、怒っている気持ちです。」これは、動作と気持ちを1対1で結びつけてしまっています。例題2には、誰かへの怒りを示す文はなく、自己紹介を間違えることへの心配が書かれています。
正しい書き方:「自己紹介で間違えないかと不安に思い、緊張している気持ちです。」のように直します。根拠を確認するときは、動作の文だけでなく、「何をしようとしているか」「何が気がかりか」が書かれた文にも線を引きます。この2種類の根拠がそろうと、心情語の候補を絞れます。
図3のように、行動と前後の文を合わせて読むと、動作だけからの決めつけを防げます。図の右側にある心情は、例題2の文脈に限った読み取りです。

誤り2 出来事だけを書き、気持ちを書かない
誤った書き方:「杏が空いている席を教えてくれたことです。」これは起きた出来事の説明であり、芽衣がどう感じたかを答えていません。「どのような気持ちか」という問いには、心情がわかる言葉を入れる必要があります。
正しい書き方:「知っている杏に席へ誘われ、心細さがやわらいで安心した気持ちです。」とします。出来事を削りきるのではなく、心情につながる部分を残すのが直し方です。「うれしい気持ちです」だけにすると、今度はどんなうれしさなのかが見えなくなります。原因と気持ちの両方を読んで、筋が通るか確かめましょう。
なお、「なぜ、ひもを放したのですか」と聞かれた場合は、理由を答える形に合わせます。「知っている杏に席へ誘われて安心し、緊張がやわらいだからです」とすれば、動作と気持ちのつながりを説明できます。覚えた文末を毎回使うのではなく、設問が求めるものに合わせます。
誤り3 後の気持ちで前の気持ちを消してしまう
誤った書き方:「澪は失敗を全く気にしなくなり、うれしくなった気持ちです。」これは、本文の「思いは消えなかった」と反対です。後半に明るい表現が出てきても、前の気持ちがなくなったとは限りません。
正しい書き方:「うまく読めなかった悔しさは残るが、作文の内容を受け取ってもらえてうれしい気持ちです。」と直します。「全く」「すっかり」「もう何も」といった強い言葉を答案に入れたら、その強さまで本文が支えているかを確かめます。気持ちの程度を勝手に大きくすると、原因が合っていても、人物の様子から離れてしまいます。
直すときは、答えを丸ごと書き換える前に、誤りのある部分だけを囲みます。この例なら「失敗を全く気にしなくなり」が修正する部分です。どこが本文と食い違ったのかを残しておくと、次に似た問題を解いたときにも、確認する場所がはっきりします。
ここで手が止まるなら、止まった単元まで一緒に戻ります。学年別個別指導コース/お問い合わせ
練習問題
4つの文章も、それぞれ独立した場面です。まず自分で答えを考え、答えの根拠になる表現を1か所以上示してから解説を読みましょう。
練習1
冬期講習の初日、結衣は教室で筆箱を開けた。消しゴムが見当たらず、かばんの底まで探した。隣の子が自分の消しゴムを机の中央に置き、「一緒に使おう」と言った。結衣は止めていた息をふっと吐き、「ありがとう」と顔をゆるめた。
問い:最後の結衣の気持ちとして、最も合うものを選びましょう。
ア 消しゴムを忘れた自分をいつまでも責め、申し出を迷惑に思う気持ち。
イ 隣の子も消しゴムをなくすのではないかと心配する気持ち。
ウ 消しゴムを使わせてもらえるとわかって安心し、相手に感謝する気持ち。
練習2
冬期講習の初日、拓は教室で作った説明文を隣の子に読んでもらった。「ここ、よく伝わるね」と言われると、「そうかな」と窓のほうを向いた。けれど、口元はゆるみ、もう一度その一文を指でなぞった。
問い:「そうかな」と言った拓の気持ちを、ほめられたことに対する反応がわかるように説明しましょう。
練習3
冬期講習の初日、教室で2人ずつ問題を考えることになった。紗季は、隣の人に間違いを笑われそうで、答えを隠していた。隣の人が「私もそこを迷ったよ。どう考えたか聞かせて」と言った。紗季は少し笑い、隠していたノートを机の中央へ動かした。
問い:紗季の気持ちの変化を、そのきっかけとともに説明しましょう。
練習4
冬期講習の初日、教室で音読を終えた健は、読み間違えた所を何度も見直した。隣の子が「声が後ろまでよく聞こえたよ」と言った。健は小さく笑った。間違いは直したい。それでも、声を出す練習をしてきたことが伝わったのだと思うと、胸が温かくなった。
問い:最後の健の気持ちを、「悔しさ」「うれしさ」の2語を使い、50字以内で書きましょう。句読点も1字に数えます。
答えと解説
練習1の答え:ウです。探していた消しゴムを使えるようになることが安心につながっています。「ありがとう」から感謝も読み取れます。アの「迷惑」やイの未来への心配を支える表現はありません。息を吐く動作も、直前の申し出と合わせることで意味が定まります。
練習2の答え:説明文をほめられてうれしいものの、照れくさくて素直に喜びを表せない気持ちです。「そうかな」という会話だけなら、自信がない可能性も考えられます。しかし、「口元はゆるみ」「もう一度その一文を指でなぞった」を合わせると、うれしさを感じていることが読み取れます。窓のほうを向く動作には、ここでは照れが表れています。
練習3の答え:間違いを笑われるのではと不安だったが、隣の人の言葉で自分の考えを聞いてもらえると感じ、安心して考えを伝えようとする気持ちに変わりました。「私もそこを迷った」と「聞かせて」の両方がきっかけです。ノートを中央へ動かす行動は、隠していた考えを相手に見せようとする変化の根拠になります。「正解がわかったから安心した」とすると、本文にない結果を付け足すことになります。
練習4の答え:読み間違えた悔しさは残るが、声を出す練習の成果が伝わったことへのうれしさも感じている気持ちです。句読点を含めて48字です。「間違いは直したい」から悔しさが残っていることを、「練習をしてきたことが伝わった」からうれしさの原因を押さえます。「上手に全部読めて満足した」とは書けません。答えと同じ語順でなくても、2つの気持ちとそれぞれの原因があり、設問の条件を満たしていれば、内容を確かめることができます。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
心情の変化を追えるようになると、物語全体で人物が何を知り、どう成長したかを考えやすくなります。次に主題を読むときには、ある一場面の「安心した」だけで終えず、前後の場面を通して人物のものの見方がどう変わったかを調べます。また、心情と根拠を結びつける読み方は、理由を説明する記述にもそのまま使えます。
家庭では、5分ほどでできる確かめ方を2つ用意しておくと便利です。1つ目は、短い場面を読み、お子さまが選んだ心情語の横に、本文の根拠を1つ写す方法です。保護者は「どうしてそう思ったの」と広く尋ねる代わりに、「その気持ちが見える言葉を指してみてください」と伝えます。答えが違ったときにも、根拠の場所から話し合えます。
2つ目は、紙を3つに区切り、「前の気持ち」「きっかけ」「後の気持ち」を1行ずつ書く方法です。時間があれば、きっかけの下に「本人はどう受け止めたか」を短く添えます。別の言葉に置き換えても意味が保たれるかを話し合うと、解答の丸暗記になっていないかも確かめられます。
個別指導では、心情語が選べない場合、語の意味が曖昧なのか、誰の行動かを取り違えたのかまで戻って確かめます。原因が書けない場合は、心情が表れた1文と、その直前の出来事を並べ、両者のつながりを言葉にするところから練習します。
まとめ
「うれしい」と答えられても、何がうれしいのかを示す本文の言葉が見つからなければ、もう一度その場面を開いてみましょう。反対に、本文の根拠を示せているなら、解答例と少し違う心情語でも、意味や程度が合っているかを丁寧に比べられます。答え合わせで確かめたいのは、同じ単語を書けたかだけではなく、人物の経験に沿って説明できたかです。
人物の心に近づく一歩は、想像を足すことではなく、本文に残された小さな動作をその前後につなぐことです。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。


