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【地理探究】共通テスト 入試地理の解き方と全体地図を図解で総まとめ—統計 地図 雨温図の読み取り 系統地理と地誌のつながり|武蔵野個別指導塾

統計の実数と割合、縮尺、雨温図を4つの例題で確かめます。系統地理と地誌の対応表を使い、資料の根拠から地域の特色を説明する手順を身につけましょう。
よくあるのは、卒業アルバムを開いた居間で、旅行先の写真からその地域の農業を思い出したのに、横に置いた地理の問題では、同じ地域を示す雨温図を選べずに止まるという場面です。「地名は覚えた」「気候の記号も言える」という知識があっても、写真、グラフ、地図の間に橋がかかっていなければ、設問の答えには届きません。これは、覚えた内容を資料のどの部分と結びつけるかという課題です。
共通テストや入試の地理では、見慣れない地域の資料が出ても、軸、単位、位置、季節といった手がかりを順に拾えます。必要なのは、国名を急いで当てることではなく、資料から直接言えることと、知識を使って考えることを分ける読み方です。統計、地図、雨温図を行き来しながら、地理総合で学んだ基礎と地理探究の各分野を結び直していきましょう。
この単元で身につけること
- 設問の要求を先に確かめます。場所を選ぶのか、理由を説明するのか、変化を計算するのかで、資料から取り出す情報が変わります。
- 統計の表題、年次、単位、分母を確認します。値の大小を見る前に、実数、割合、増加率のどれを比べているかを区別します。
- 地図上の距離と実際の距離を結びます。縮尺だけでなく、等高線、方位、海岸からの距離なども読み、地域の位置を判断の材料にします。
- 雨温図を気温と降水の両方から読みます。季節を確かめてから乾燥の時期を調べ、1か月の特徴だけで気候を決めないようにします。
- 系統地理と地誌を往復します。気候や産業の一般的なしくみを、ある地域の条件に当てはめ、資料に合う説明へ絞ります。
地理総合で学ぶ地図・GIS、国際理解と国際協力、持続可能な地域づくりは、地理探究の資料読解を支える土台です。地理探究では、その土台に自然環境、資源と産業、人口と都市、生活文化、地誌の知識を重ねて、分布の理由や地域間の結びつきを詳しく考えます。
基本の考え方
設問から資料へ、資料から根拠へ進む
最初に設問の最後まで読み、「何を答えるか」を短い言葉に直します。「人口密度が最大の地域」「夏に乾燥する地点」「工場が集まる理由」のように、判断する対象を固定するのです。「適切でないもの」を選ぶ問いでは、この否定も含めて書き留めます。資料を先に眺めて気づいたことを並べても、問われている内容と違えば解答には使えません。
次に、資料の表題と凡例を読みます。地図の濃い色は、いつも人口が多いことを表すわけではありません。人口密度か、高齢者の割合か、人口減少の大きさかによって意味は変わります。表であれば、列ごとの単位、対象の範囲、比較している時点を確認します。都市の中心部と都市圏全体を混ぜたり、生産量と輸出量を同じ順位だと思ったりすると、知識が正しくても判断を誤ります。
資料を読んだら、観察できる事実をまず1つ書きます。「内陸の地点の方が気温の年較差が大きい」は観察で、「海から遠く海洋の影響を受けにくいことが関係する」は説明です。説明には地理の知識を使いますが、緯度や標高が大きく違う地点なら、それらの影響も考える必要があります。1つの要因だけで、あらゆる地域差を説明しようとしない姿勢が大事です。
選択肢は、この事実と説明に照らして検討します。地名の印象で合っていそうなものを探すよりも、各選択肢のどの記述が資料と合うかを確かめる方が、理由を残せます。複数の記述を含む選択肢は、前半だけ合っていても全体が正しいとは限りません。「すべて」「必ず」という強い表現にも注意し、資料が示す範囲を超えていないかを見ます。
系統地理と地誌は同じ世界を違う方向から見る
系統地理は、気候、農業、人口など、ある項目を軸に世界の共通性や違いを調べる学び方です。地誌は、ある地域を軸に、自然、産業、生活文化、他地域との関係をまとめて捉える学び方です。前者で得た一般的なしくみを後者で確かめ、地域ごとの例外や複数の条件を見直すことで、知識が使える形になります。
図1のように、自然、産業、人口の知識は、それぞれ別々に地域へつながります。さらに地域を調べた結果から、同じしくみが別の場所でも成り立つかを比較できます。矢印は、一方が常に他方の原因になるという意味ではなく、知識を行き来して照合する向きを表しています。

次の表は、系統地理で持つ問いを、地誌の学習へ移すための対応表です。地域名と特徴を1対1で暗記する表ではありません。同じ地域にも複数の自然条件や産業があり、時期による変化もあることを前提に使います。
| 系統地理の視点 | 地誌で確かめること | 資料と結ぶ問い |
|---|---|---|
| 気候・地形 | アジアの季節風地域や山地と平野 | 雨の多い季節と耕作の時期はどう関係するか |
| 農業・水資源 | 地中海沿岸の土地利用 | 夏の乾燥に対して作物や水利用はどう対応するか |
| 資源・工業 | オーストラリアの鉱産資源と輸送 | 産地、鉄道、港、輸出先はどう結ばれるか |
| 人口・都市 | 大都市圏の中心部と郊外 | 居住地と働く場所はどのように分かれるか |
| 貿易・交通 | 東アジアと他地域との生産の結びつき | 原料、部品、製品はどこへ動くか |
| 生活文化 | 言語や宗教が複数分布する地域 | 国境と文化の広がりは一致しているか |
例えば、乾燥地域でも農業が見られる理由を問われたら、「乾燥しているから農業がない」とは答えられません。河川からの取水、地下水、灌漑施設、栽培する作物などを確かめます。自然条件は土地利用に制約を与えますが、技術、交通、市場、政策といった社会条件も関係します。自然と人間の活動を結ぶときには、間にあるしくみまで説明しましょう。
資料の型ごとに確認する順を決める
統計では、実数と割合を区別します。人口密度は人口を面積で割った値、ある産業の就業者割合はその産業の就業者数を全就業者数で割った値です。分母が違う地域では、割合の大きさと人数の大きさが逆になることがあります。増加率は「増えた量 ÷ もとの量 × 100」で求め、後の値を分母にしません。2つの割合の差を表すときは、増加率と混同しないように「ポイント」を用います。
地図では、方位、縮尺、凡例を出発点にします。縮尺1:25,000なら、地図上の長さを25,000倍すると、同じ単位で表した実際の長さになります。等高線は同じ標高の地点を結んだ線です。同じ等高線間隔で描かれた同じ縮尺の地形図なら、線の間が狭い所ほど斜面が急になります。ただし、離れた地点を直線で結んだ長さは、その間を曲がって通る道の長さではありません。
雨温図では、まず月の順序と左右の縦軸を確認します。折れ線が気温、棒が降水量かどうかも凡例で確かめます。気温の高い時期から季節を読み、最暖月と最寒月、気温の年較差、降水の年変化を順に見ます。気温の年較差は最暖月平均気温から最寒月平均気温を引いた値で、1日の気温差ではありません。南半球では北半球と季節が逆なので、7月を自動的に夏としてはいけません。
ケッペンの気候区分では、乾燥帯に該当するかの確認を省けません。乾燥帯の判定は年降水量だけでなく、年平均気温や降水の季節配分と関係します。そのうえで、気温による大きな区分と、乾季の有無や時期などを組み合わせます。温帯と冷帯の境界値に関しては、用いる教材や設問の基準を確かめてください。境界に近い数値を含む問題ほど、普段の印象ではなく問題の条件を丁寧に使います。
例題で解き方を確かめる
例題1 人口の多さと人口密度を分ける
同じ時点のA地域とB地域について、表から人口密度が高い方を選び、それぞれの人口密度を求めます。さらに、A地域の人口がその後132,000人になったとき、表の時点からの人口増加率を求めましょう。以下の表や数値は、読み取りを練習するための設定です。
| 地域 | 人口 | 面積 |
|---|---|---|
| A | 120,000人 | 300km² |
| B | 90,000人 | 150km² |
- 求めるものを「人口密度」と「人口増加率」に分けます。人口の実数の大小だけでは、単位面積当たりの人数を比較できないためです。
- 人口を面積で割ります。Aは120,000 ÷ 300 = 400、Bは90,000 ÷ 150 = 600で、単位はどちらも人/km²です。
- 600と400を比べてBを選びます。Bの人口は少なくても、面積がAの半分なので、人口密度は高くなります。
- Aの増加数を求めてから、もとの人口で割ります。(132,000 − 120,000)÷ 120,000 × 100 = 10%で、変化の出発点を基準にすることが理由です。
答え:人口密度はAが400人/km²、Bが600人/km²でBの方が高く、Aの人口増加率は10%です。
人口密度の数値が高くても、地域のすべての場所に同じ密度で住んでいるわけではありません。山地と市街地を含む地域では、住民が平地の一部へ集中することもあります。平均値を読む問題と、地域内の偏りを読む問題は区別しましょう。
例題2 縮尺と等高線を一緒に読む
縮尺1:25,000の地形図で、P地点とQ地点の直線距離が6cmあります。Pは標高120mの等高線上、Qは標高60mの等高線上にあります。2地点間の水平距離と標高差を求め、これだけで実際の徒歩移動距離が求まるかを説明しましょう。地図は元の縮尺のまま測ったものとします。
- 地図上の長さと縮尺の単位をそろえます。6cmを25,000倍すると150,000cmで、途中でcmとmを混ぜないようにします。
- 実際の長さを使いやすい単位へ直します。150,000cm = 1,500m = 1.5kmで、求めたものは地図上の直線に対応する水平距離です。
- 標高差を引き算で求めます。120 − 60 = 60mで、水平距離と標高差は別の量だからです。
- 道の形と途中の地形の情報があるかを確かめます。曲がり道や途中の上り下りがわからないので、実際の徒歩移動距離はこの条件だけでは求められません。
答え:水平距離は1.5km、標高差は60mで、実際の徒歩移動距離は条件不足のため求められません。
この例では、PとQの標高だけから、間の道がずっと下りだとも断定できません。途中に谷や尾根があれば、高さは上下します。設問にない情報を補って答えを作るのではなく、何が与えられていて何が必要かを整理する練習にもなります。
例題3 雨温図の夏と冬を確かめる
地点Cの月別の値を次に示します。この地点は乾燥帯に該当しないものとして、半球、気温の年較差、年降水量、気候区分を求めましょう。気候区分は熱帯雨林気候、地中海性気候、ツンドラ気候から選びます。
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 気温(℃) | 8 | 9 | 12 | 15 | 19 | 23 | 26 | 26 | 22 | 18 | 13 | 9 |
| 降水量(mm) | 90 | 80 | 65 | 45 | 25 | 10 | 5 | 10 | 35 | 70 | 95 | 110 |
図2のように、気温が高い時期と降水量が少ない時期を重ねて見ます。図では左の軸が気温、右の軸が降水量です。折れ線と棒の高さを直接比べて、気温より降水量が低いなどと判断することはできません。

- 気温の山を探します。7月と8月が最も高く、1月が最も低いので、北半球の地点と判断します。
- 最暖月と最寒月の気温を引きます。26 − 8 = 18℃で、年平均気温との差を計算しないことに注意します。
- 12か月の降水量を合計します。年降水量は640mmで、雨の多い月だけを足すのではなく、1年間全体を対象にします。
- 高温の季節に降水量が少ないことを確かめます。最寒月8℃は熱帯雨林気候の条件に合わず、最暖月26℃はツンドラ気候の条件に合いません。乾燥帯ではないという条件も合わせ、温帯で夏に乾燥する地中海性気候を選びます。
答え:北半球、気温の年較差18℃、年降水量640mm、地中海性気候(Cs)です。
Csの夏季乾燥の基準を確かめると、夏の最少雨月は5mmで40mm未満、冬の最多雨月110mmの3分の1未満でもあります。ただし、降水の季節差だけを見てCsと決めるわけではなく、気温の条件と乾燥帯に当たらないことも必要です。また、Csだから地点が地中海沿岸にあるとまでは断定できません。同じ気候は他の大陸にも分布するため、場所を絞る設問では位置の資料を加えます。
例題4 資料をつないで短い論述にする
ある沿岸地域について、資料Aには「港に隣接する工業地区への部品の搬入と製品の搬出が多い」、資料Bには「工業地区で雇用が増え、周辺に住宅地が広がった」とあります。港、工業、住宅地の関係を、資料に沿って2文で説明しましょう。
- 資料ごとに直接示されている事実を抜き出します。Aは貨物の移動、Bは雇用と住宅地の変化なので、両方を説明に含めるためです。
- 工業立地と人口・都市の知識を当てはめます。港は部品や製品の輸送の拠点となり、雇用の増加は働く人の居住需要と関係するためです。
- 根拠のない条件を加えていないか点検します。賃金が安い、税負担が軽い、外国からの移住者が多いといった情報はなく、この資料だけで書くことはできません。
- 物の移動と人の生活をつなぐ2文に整えます。資料AとBを別々に写すだけでなく、関係が伝わるようにするためです。
答え:港は工業地区の部品搬入と製品搬出を支えています。工業地区での雇用増加に伴う居住需要の拡大が、周辺の住宅地の広がりに関係していると考えられます。
後半は資料と知識を結んだ解釈なので、「関係していると考えられます」としています。住宅地の拡大には交通整備など他の条件も関係し得ますが、問われた資料にない理由をいくつも加える必要はありません。短い論述では、用語の数よりも根拠と結論の間のつながりを確かめます。
つまずきやすいところと直し方
割合が低い地域は人数も少ないと思う
誤った書き方は、「B地域の第1次産業就業者割合はAより低いので、第1次産業就業者数もBの方が少ない」です。どこが違うかというと、割合の分母である全就業者数を無視しています。Aの全就業者数が100万人、うち第1次産業が40万人、Bは全体200万人、うち第1次産業が60万人なら、割合はAが40%、Bが30%です。
図3のように、棒全体の長さで実数を表すと、Bは第1次産業の部分もAより長くなります。緑が第1次産業、灰色がそれ以外で、2本の棒は同じ尺度です。正しい書き方は、「割合はAが高いが、人数はBが多い」です。割合を示す帯グラフで全体を同じ長さにそろえる場合には、棒の長さだけから人数を比較できないことも押さえましょう。

40%と30%の差は10ポイントです。「Bの割合がAより10%低い」と書くと、相対的な減少率と紛らわしくなります。資料が比率の差を問うのか、人数の増減を問うのかを確かめて、数値だけでなく表現も合わせます。
雨が少ない月を見ただけで砂漠気候と決める
誤った書き方は、「7月の降水量が5mmなので砂漠気候です」です。どこが違うかというと、1か月の乾燥を、1年間の水分条件の判定に置き換えています。乾燥帯の判断には、年降水量、年平均気温、雨の季節配分を使います。砂漠気候とステップ気候の区別も、雨の少ない月があるかどうかだけではできません。
正しい書き方は、「夏に雨が少ないことを読み取り、年間の降水と気温の条件を確認してから気候区分を判断します」です。例題3では、乾燥帯ではないという条件が与えられています。条件がない問題なら、その確認を飛ばさず、必要な基準を使って検討します。南半球の地点では、少雨月が1月付近にあっても夏季乾燥になり得ることにも注意します。
2つが重なっていれば原因が確定すると考える
誤った書き方は、「鉄道沿線に人口の多い地域があるので、鉄道の開通だけが人口増加の原因です」です。どこが違うかというと、同じ場所に分布するという関係から、変化の順序と唯一の原因まで決めています。人口の多い所へ鉄道が整備された可能性もあり、工場の進出や住宅地の開発が両方に関係する場合もあります。
正しい書き方は、「鉄道と人口の集中には関連が見られますが、人口増加の原因を判断するには、開通前後の変化や土地利用などを確かめる必要があります」です。GISで異なる情報を重ねることは関連を探す助けになりますが、重なり自体が原因の証明になるわけではありません。地理総合で学んだ資料の重ね合わせを、地理探究では変化の順序やしくみの検討へ発展させます。
練習問題
練習1 全体の大きさを戻して考える
D地域の全就業者数は80万人で、第1次産業就業者数は20万人です。E地域は全就業者数が200万人、第1次産業就業者数が30万人です。それぞれの第1次産業就業者割合を求め、割合が高い地域と人数が多い地域を答えましょう。また、割合の差をポイントで示しましょう。
練習2 距離と標高差を混ぜずに求める
元の縮尺が1:50,000の地図で、RとSの直線距離を測ると3.6cmでした。Rは標高180m、Sは標高60mです。水平距離をkmで、標高差をmで求めましょう。また、2地点の標高だけから、RからSへずっと下り続ける経路だと言えるでしょうか。
練習3 季節の向きを確かめる
乾燥帯には該当しない地点Fについて、最暖月は1月で24℃、最寒月は7月で10℃です。夏の最少雨月は1月で8mm、冬の最多雨月は7月で120mmです。半球、気温の年較差、地中海性気候に当たるかを答えましょう。乾燥する季節の説明も添えてください。
練習4 不足する根拠を言葉にする
ある地域で果樹園の分布と道路網を重ねた地図だけを見て、「この道路の整備によって果樹園が増えた」と結論づけたとします。この結論を確かめるために必要な資料を2種類挙げ、それぞれを調べる理由を説明しましょう。
答えと解説
練習1の答えは、Dが25%、Eが15%で、割合はDが高く、人数はEが多いです。割合の差は10ポイントです。20 ÷ 80 × 100 = 25、30 ÷ 200 × 100 = 15となります。割合を出すときは分子と分母を同じ人数の単位にそろえ、人数の比較では20万人と30万人そのものを見ます。
練習2の答えは、水平距離1.8km、標高差120mで、ずっと下り続けるとは言えません。3.6 × 50,000 = 180,000cm = 1.8km、180 − 60 = 120mです。途中の起伏は両端の標高だけではわからないので、経路に沿う等高線などを確かめる必要があります。
練習3の答えは、南半球、年較差14℃、地中海性気候に当たります。24 − 10 = 14℃で、1月が最も暖かいため、この地点では1月付近が夏です。夏の最少雨月8mmは40mm未満で、冬の最多雨月120mmの3分の1に当たる40mmより少なく、夏季乾燥の条件を満たします。乾燥帯ではないことと気温の条件も合わせて判断します。
練習4の解答例は、「道路の整備時期を示す資料」と「整備前後の果樹園面積や分布の資料」です。前者で道路の変化がいつ起きたかを、後者で果樹園の増加がその後に起きたかを確かめます。この2つがそろっても原因が道路だけだと証明できるわけではなく、市場への輸送時間の変化や果実の需要の変化なども調べると、説明をさらに検討できます。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
ここまでの読み方は、地理総合の内容を土台に、自然環境から地誌までの学習をもう一度結び直すときに使えます。人口の割合を読み違えたら人口の用語だけを復習するのではなく、分母を決める計算へ戻ります。雨温図の判断が止まったら、地域名を追加で覚える前に、気温の年変化と半球、乾季と雨季の読み方を確かめると、次の学習が具体的になります。
家庭で5分でできる確かめ方の1つ目は、手元の問題の統計表を1つ選び、「何の数か」「単位は何か」「分母は何か」を声に出して説明することです。その後、表から直接言える事実を1文だけ書きます。家族に説明する場合も、地名を当てるやり取りより、どの列を根拠にしたかを伝えると確認しやすくなります。
2つ目は、雨温図を1つ選び、最暖月と最寒月に印をつけ、気温の年較差と雨の少ない季節を書き出すことです。最後に、その特徴が農業や水利用にどう関係しそうかを1文で考え、資料から言える事実と自分の解釈を分けておきます。地名まで特定できなくても、途中の読み取りが正しいかは確かめられます。
個別指導では、答えを選んだ理由を聞き、単位の換算、割合の分母、季節の向きなど、判断がずれた最初の箇所まで戻って確かめます。用語を知っているかだけで終えず、資料のどの値と結びつけて使ったかまで説明してもらいます。
まとめ
見知らぬ地域の問題でも、最初に確かな根拠を1つ取り出せれば、次に照合する知識が決まります。判断に足りない情報があれば、それを言葉にすることも地理の読み取りです。国名がすぐに浮かばなくても、距離を換算し、分母を確かめ、季節を読み直す手順は進められます。答えに迷ったときほど、資料に戻れる道筋を手元に残しましょう。
地理の答案を支えるのは、地域名の数ではなく、その地域について資料のどこまでを根拠に言えるかという線引きです。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
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