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【地理探究】工業の立地と発達を図解で総まとめ—立地論 工業の類型 産業革命以降の変化|武蔵野個別指導塾

原料・市場・労働力・交通から工場の場所を考え、輸送費の計算例題と3枚の図で工業の集積や産業の高度化まで学べます。
よくあるのは、駅前の本屋の参考書の棚で地理のページを開き、「鉄鋼業は港の近く、衣服の生産は労働力の得やすい場所」と読んだものの、なぜ同じ工場なのに場所が違うのか説明できず、地名だけを覚えようとする場面です。業種と場所を1組ずつ暗記すると、初めて見る地域の問題で手が止まります。必要なのは、そこで何を運び、何を使い、誰に売るのかという順序です。
工場の場所には理由があります。ただし、理由がいつも1つとは限りません。原料の運搬を安くしたい企業もあれば、多くの技術者と会いやすい場所を選ぶ企業もあります。輸送の方法や生産技術が変われば、有利な場所も変わります。ここでは、立地条件を費用や人のつながりとして捉え、簡単な計算で候補地を比べます。そのうえで、産業革命から知識産業までの変化を、工場や研究開発の場所が選ばれる理由と結びつけて読み解きます。
この単元で身につけること
- 原料・市場・労働力・交通を区別します。工場が必要とするものを具体的に挙げ、その場所に近いことで何が有利になるかを説明します。
- ウェーバーの工業立地論の入口を理解します。まず輸送費が小さくなる場所を探し、労働費や集積の利益によって候補地が変わることを考えます。
- 工業を複数の基準で分類します。軽工業・重化学工業という製品による分類と、労働集約型・資本集約型・知識集約型という性格の違いを混同しないようにします。
- 産業革命以降の変化を立地条件と結びつけます。動力、輸送手段、生産方式の変化が、工業の分布にどう関係したかを捉えます。
- 工業の集積と産業の高度化を説明します。工場の数だけでなく、部品供給、研究開発、設計などの機能のつながりに注目します。
地理総合で学ぶ交通網や貿易のつながり、前の単元の資源・エネルギーの分布を、工場側から見直す内容です。資源のある場所と製品を使う場所が離れているとき、その間のどこで加工すると有利かが、この単元の中心の問いになります。
基本の考え方
工業の立地は「近いと何が助かるか」で考えます
工業は、原料を加工して製品をつくる産業です。立地とは、経済活動が行われる場所を指します。工場には原料やエネルギー、働く人、機械、用地が必要で、できた製品を販売先まで届ける手段も欠かせません。そのため、立地を考えるときは地図上の距離だけでなく、必要なものを確保する費用や時間を見ます。
図1のように、まず原料・市場・労働力・交通の4方向から工場を見てみます。この図の線は、各条件が工場の立地に関わることを示すもので、実際の輸送路や距離を表しているわけではありません。市場は、ここでは製品の買い手がいる地域という意味で使います。

原料産地に近づく原料指向型の立地は、加工の過程で原料の重量が大きく減る場合などに説明しやすくなります。たとえば、原料から不要な部分を取り除いて製品にするとき、重い原料を遠くへ運ぶよりも、産地で加工して軽くなった製品を運ぶ方が有利になりやすいからです。ただし、重量が減るという情報だけで場所を断定せず、輸送単価やほかの原料の産地も確かめます。
市場指向型の立地は、製品を消費地の近くでつくることに利点がある場合です。製品が傷みやすい、配送回数が多い、注文への素早い対応が必要といった性質が関係します。パンなどの食品では、原料の重さだけでなく鮮度や配送時間も判断材料になります。大都市の近くに工場があるときは、人口が多いという事実から、製品の需要が大きいという理由へつなげて説明します。
労働力では、賃金水準だけでなく、人数、技能、生産性、採用のしやすさを考えます。手作業の多い縫製では労働費が立地に強く影響しやすく、精密な加工や研究開発では専門的な技能や知識が重要になります。賃金が低くても、生産や品質が安定せず追加の費用がかかれば、総費用が小さいとは限りません。
交通条件には、港湾、鉄道、道路、空港への接続が含まれます。鉄鉱石や石炭などを船で大量に受け入れる製鉄所では、大型船を利用できる港湾が有利になります。自動車の組立工場では、多数の部品を確実に運び入れる道路網が重要です。軽くて高価な製品や急ぐ部品では航空輸送も選択肢になります。同じ距離でも輸送手段で費用や所要時間が異なるため、「近い」と「安く運べる」は分けて考えます。
このほかに、用地の広さと価格、工業用水、電力の安定供給、環境への対応、災害への備えも関わります。半導体工場などでは、専門人材に加え、安定した電力や水の確保が重要です。特定の産業を「空港があれば立地できる」と1条件で説明しないことが、資料を正しく読むための土台になります。
ウェーバーの立地論は条件を絞って比較します
ウェーバーは、輸送費、労働費、集積による利益などから工業立地を説明しました。入口では、原料産地と市場の位置、運ぶ重量、重量と距離あたりの輸送単価を定め、原料と製品の輸送費の合計が最も小さくなる場所を考えます。そのあとで、別の場所の安い労働費や集積の利益が、増加する輸送費を上回るかを比べます。
最も単純な計算では、輸送費 = 重量 × 距離 × 輸送単価とします。たとえば単価が「1 tを1 km運ぶのに10円」なら、2 tを30 km運ぶ費用は2 × 30 × 10 = 600円です。これは比較のために置く条件であり、実際の運賃表ではありません。積み替えや保管の費用、契約による運賃の違いなどを考えない場合の計算です。
原料産地が2か所、市場が1か所なら、その3地点を結ぶ三角形を使って考えることもできます。重いものを運ぶ区間ほど輸送費への影響が大きくなりますが、輸送費最小地点が必ず三角形の中心になるわけではありません。それぞれの重量や位置によって、原料産地寄りにも市場寄りにもなります。
立地論で使う原料指数は、局地原料の重量を製品の重量で割ったものです。局地原料とは、特定の場所から運び入れる必要がある原料です。一方、どこでも得られるとみなす原料は遍在原料と呼び、局地原料とは区別します。原料指数が1より大きければ原料側の輸送重量が大きく、ほかの条件が同じなら原料産地寄りの立地を説明しやすくなります。ただし、複数の産地がある場合や輸送単価が違う場合まで、この指数だけで所在地を決めることはできません。
工業の類型と発達は別の軸を重ねて捉えます
工業の類型には、何をつくるかという分類があります。繊維や食品などは軽工業、鉄鋼や機械などは重工業、化学製品をつくるものは化学工業に分類されます。重工業と化学工業を合わせて重化学工業と呼びます。「軽い製品なら軽工業」と実物の重さだけで判定すると、小型の機械を誤分類するので注意が必要です。
これとは別に、多くの労働力を要する労働集約型、大きな設備投資を要する資本集約型、研究開発や専門知識が大きな役割を持つ知識集約型という見方があります。これらは完全に排他的な分類ではありません。高度な半導体の製造には巨額の設備と専門知識の両方が必要で、同じ製品でも設計と組立では立地条件が異なります。
産業革命では、機械の導入と動力の利用によって工場制機械工業が発達しました。初期には水力を使いやすい場所が重要で、蒸気機関の普及は石炭の利用と結びつきました。製鉄などでは、原燃料を供給する炭田や鉱山との関係が立地を左右しました。その後、鉄道や海運の発達により、大量の原料を遠方から運べるようになると、資源産地から離れた工業地域も発達しました。
電力の利用は、動力を得る場所と生産する場所を分けやすくしました。ただし、電力を大量に使う工業では電力の価格や供給条件が引き続き重要です。石油化学工業の発達や原料輸入の拡大は、臨海部の工業立地とも結びつきます。ここで押さえたいのは、「石炭から石油へ変わった」という単純な交代ではなく、動力や輸送の選択肢が増え、業種によって立地条件の組み合わせが変化したことです。
産業の高度化とは、生産活動の重点が、より技術や知識を使い、高い付加価値を生み出す分野へ移っていくことです。付加価値は、生産によって新たに加えられた価値で、売上高そのものとは異なります。研究開発、設計、ソフトウェアなどの知識産業は、製造業と結びつきながら発達しますが、知識産業のすべてが工業に分類されるわけではありません。情報通信の発達で離れた場所と協働しやすくなっても、専門人材や情報の集まる都市、研究機関の周辺などが重要である点は残ります。
例題で解き方を確かめる
例題1 製品の性質から立地条件を説明します
工場Aは、収穫した原料の不要な部分を取り除き、大幅に軽くした製品を出荷します。工場Bは、毎朝つくったパンを多数の店へ短時間で届けます。ほかの条件が同じとき、それぞれが原料産地と市場のどちらに近いと有利か、理由とともに答えましょう。
- 原料を入れる段階と製品を出す段階に分けます。どちらの輸送に負担がかかるかを区別するためです。Aは加工前の原料が重く、Bは加工後の製品を早く届ける必要があります。
- 近づくことで減らせる負担を示します。「便利だから」では条件の違いが伝わらないためです。Aは重い原料の長距離輸送を減らし、Bは配送時間を短くできます。
- 立地の型と理由を結びます。用語だけでなく、その工場の性質を根拠にすることで、初めて読む資料でも説明できます。
答え:Aは原料の輸送負担を抑える原料産地寄り、Bは鮮度を保ち短時間で配送できる市場寄りが有利です。
例題2 距離と重量から輸送費を求めます
原料産地Rと市場Mが一直線の道路で100 km離れています。製品1 tをつくるのにRの局地原料2 tが必要で、製品はすべてMへ運びます。原料も製品も、輸送単価は1 tを1 km運ぶごとに10円です。工場の候補地はR、RからMへ40 km進んだP、Mの3か所です。輸送費以外は同じとし、最も有利な候補地を求めましょう。
- 工場へ入る原料と、工場から出る製品の費用を別々に求めます。重量が2 tと1 tで違うため、距離だけを足してはいけません。Rで生産すると原料の輸送距離は0 km、製品の輸送距離は100 kmです。
- 各候補地の2種類の費用を足します。比較する対象は、原料か製品の片方ではなく輸送費全体だからです。PからMまでは100 − 40 = 60 kmと求めます。
- 同じ生産量に対する合計を比べます。ここではどの候補地も製品1 tをつくる条件なので、そのまま大小を判断できます。
| 候補地 | 原料の輸送費 | 製品の輸送費 | 合計 |
|---|---|---|---|
| R | 2 × 0 × 10 = 0円 | 1 × 100 × 10 = 1,000円 | 1,000円 |
| P | 2 × 40 × 10 = 800円 | 1 × 60 × 10 = 600円 | 1,400円 |
| M | 2 × 100 × 10 = 2,000円 | 1 × 0 × 10 = 0円 | 2,000円 |
図2の横軸はRから工場までの距離、縦軸は製品1 tあたりの輸送費です。工場をRから1 km遠ざけると、原料の輸送費は20円増え、製品の輸送費は10円減ります。差し引き10円増えるため、合計の線は右上がりになります。赤が原料、緑が製品、紺が合計です。

図2のように、原料と製品の費用の線が交わる場所を選ぶのではなく、合計の線が最も低い場所を選びます。この条件では原料指数は2 ÷ 1 = 2です。原料の方が重いことが、R寄りの立地を有利にしています。
答え:輸送費はRが1,000円、Pが1,400円、Mが2,000円なので、最も有利なのはRです。
例題3 労働費を加えると判断が変わるか確かめます
例題2のRとPについて、製品1 tあたりの労働費がRでは1,500円、Pでは900円とします。生産性や品質は同じで、輸送費と労働費以外の費用に差はないものとします。両方を合わせた費用では、どちらが有利でしょうか。
- 輸送費だけの比較結果を残します。追加条件による変化を知るには、何が不利になるかも確認する必要があるためです。Pの輸送費はRより1,400 − 1,000 = 400円高くなります。
- 労働費の節約額を求めます。Pでは1,500 − 900 = 600円を節約でき、この節約が輸送費の増加を上回るかが判断の基準です。
- 合計費用でも照合します。差額の計算で符号を取り違えていないか確かめるためです。Rは1,000 + 1,500 = 2,500円、Pは1,400 + 900 = 2,300円です。
このように、輸送費最小地点から離れても、労働費の節約が大きければ立地は移り得ます。逆に、Pで節約できる労働費が400円未満なら、ここで与えた条件ではRが有利です。輸送費だけの答えが間違っていたのではなく、比較に含める条件が増えたことで答えが変わったと理解します。
答え:Pの合計は2,300円で、Rの2,500円より200円低いため、Pが有利です。
例題4 集積と知識産業を短く論述します
ある地域には部品工場や加工技術を持つ企業が集まり、研究機関との共同開発も行われています。新たな企業がこの地域を選ぶ利点を、部品供給と知識の交流に触れて説明しましょう。
- 資料中の施設を機能に置き換えます。工場の名前を並べるだけでは利点を説明できないためです。部品工場は調達先、加工企業は専門工程の依頼先、研究機関は共同開発の相手になります。
- 近接することで生じる利益を考えます。部品を調達しやすいことや、試作品について対面で調整しやすいことが、費用や開発の時間に関わるためです。
- 製造と開発の両方を1つの文章につなぎます。問題が求める2つの観点を落とさず、集積の具体的な効果を示します。
答え:部品の調達や加工の分担を行いやすく、企業や研究機関との知識の交流も進むため、生産と技術開発の両面で利益を得られます。
つまずきやすいところと直し方
誤り1 輸送距離が短い場所だけを選びます
誤った書き方は「原料産地と市場の中間なら、両方に近いので必ず有利」です。どこが違うかというと、原料と製品で重量や輸送単価が異なる点を落としています。例題2の条件では、中間地点で原料を運ぶ負担を減らすことはできず、Rより合計費用が増えます。
正しい書き方は「各区間の重量・距離・輸送単価から費用を求め、その合計が小さい地点を選ぶ」です。原料と製品が同じ重量で単価も同じなら、一直線上の産地と市場の間では輸送費の合計が変わらない場合もあります。その場合は労働力や用地などの条件で差が生じます。中間という位置そのものに、常に有利な意味があるわけではありません。
誤り2 軽工業と労働集約型を同じ意味にします
誤った書き方は「軽工業は人手を使い、重化学工業は人手を使わない」です。どこが違うかというと、製品による分類と、生産に必要な要素による分類を重ねてしまっています。食品工業でも大型設備で連続的に生産する工程があり、機械工業でも組立に多くの人手が必要な工程があります。
正しい書き方は「何を生産するかで工業の部門を分類し、労働力・設備・知識のどれを多く必要とするかは工程ごとに判断する」です。資料に設備投資額が大きいとあれば資本集約的な性格、専門人材や研究開発が重視されていれば知識集約的な性格を読み取ります。工場の外観や製品の大きさだけで決めないようにします。
誤り3 情報化が進めば集積は不要だと考えます
誤った書き方は「インターネットで連絡できるので、知識産業はどこでも同じ条件で立地する」です。どこが違うかというと、情報を送れることと、知識を生み出す人材や協力先を得られることを同一視しています。図3のように、部品供給、組立、研究開発が近接して結びつけば、試作品の調整や専門家どうしの相談を進めやすくなります。

図3の囲みは企業や研究機関が近接する地域、線は相互の取引や協力を示します。企業の所有関係や距離の大小を示す図ではありません。正しい書き方は「通信によって離れた場所との分業が進む一方、人材や専門企業が集まる地域には、交流と協力の利益がある」です。
ただし、集積が大きくなれば常に有利になるとも限りません。地価や賃金の上昇、交通渋滞、環境への負荷は、集積の利益を小さくすることがあります。工場が郊外へ移る場合や機能を分散する場合には、こうした集積の不利益も考えます。高度化によって製造の工程がなくなると決めつけず、どの機能が集まり、どの機能が離れるのかを確かめる姿勢が必要です。
練習問題
練習1 立地条件を説明しましょう
大量の輸入原料を船で受け入れる工場が、大型船の入れる港に近い場所を選ぶ理由を答えましょう。「原料があるから」だけで終えず、交通条件に触れて説明してください。なお、その港の周辺で原料が採掘されるとは限りません。
練習2 輸送費を計算しましょう
原料産地Sと市場Tは一直線の道路で60 km離れています。Sの局地原料3 tから製品1 tをつくり、Tへ出荷します。輸送単価は原料・製品とも1 t・1 kmあたり10円です。Sで生産する場合とTで生産する場合の輸送費の合計、原料指数を求め、輸送費だけならどちらが有利か答えましょう。
練習3 労働費を合わせて比べましょう
練習2のSとTについて、製品1 tあたりの労働費はSで2,000円、Tで500円です。生産性・品質は同じで、ほかの費用に差がないとします。輸送費と労働費の合計をそれぞれ求め、どちらがいくら有利か答えましょう。
練習4 産業の高度化を説明しましょう
ある地域で従来の製造に加えて、製品の設計やソフトウェア開発が盛んになりました。これを産業の高度化と結びつけて説明し、こうした活動が専門人材の多い地域に集まる利点を1つ挙げましょう。工場の数が増えたという説明だけにしないようにします。
答えと解説
練習1の答えは「船で大量の原料を運び込み、港から工場までの運搬や積み替えの負担を抑えられるから」です。輸入原料を受け入れる港は交通の拠点であり、必ずしも原料の産地ではありません。臨海立地と原料産地への立地を区別します。
練習2の答えは「Sは600円、Tは1,800円、原料指数は3で、Sが有利」です。Sでは製品だけを運ぶので1 × 60 × 10 = 600円、Tでは原料だけを運ぶので3 × 60 × 10 = 1,800円です。原料指数は3 ÷ 1 = 3になります。
練習3の答えは「Sは2,600円、Tは2,300円で、Tが300円有利」です。Tでは輸送費が1,200円増えますが、労働費を1,500円節約できます。原料指数が大きくても、労働費を含めれば市場側が有利になる例です。
練習4の答えは「知識や技術を用いて付加価値を生む設計・開発の比重が高まり、産業の高度化が進んでいると考えられます。専門人材の多い地域では、必要な人材を得たり、協力相手と知識を交換したりしやすくなります」です。知識産業の発達を製造業の消滅と言い換えず、製造と設計・開発の結びつきの変化として捉えます。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
次に世界の工業地域を学ぶときは、地域名に業種を対応させるだけでなく、原料の調達先、市場、交通網、技術や人材の蓄積を調べます。かつての炭田付近の工業地域と、輸入原料を使う臨海部の工業地域では、発達の背景が異なります。国際分業を学ぶときにも、研究開発、部品製造、組立の各工程が、なぜ違う場所を選ぶのかという問いにつながります。
家庭では、5分でできる確かめ方を2つ試せます。1つ目は、身近な食品か日用品を1つ選び、原料・買い手・働く人・運び方を紙に書くことです。実際の工場所在地を知らなくても、「どんな条件があれば有利か」を考えられます。2つ目は、例題2の原料を2 tから1 tに変えて、RとPとMの輸送費を計算し直すことです。合計はいずれも1,000円になり、重量の違いが結論を変えていたと確かめられます。
個別指導で計算が止まる場合は、工業の用語を増やす前に、「1 tを1 km運ぶ」という単位や、原料が入って製品が出る流れまで戻って確かめます。論述が止まる場合は、近いことで減る費用や得られる利益を、1つの具体的な動作に置き換えて説明できるかを見ます。
まとめ
初めて見る工業地域でも、資料の中の港、人材、原料、研究施設を、工場の活動と結びつければ理由を考えられます。そのとき、輸送費だけを比べたのか、労働費や集積の利益まで含めたのかを明らかにすると、答えの成り立つ範囲も伝わります。「この業種はこの場所」と覚えた知識を、条件が変われば場所も変わり得る説明へ進めてみましょう。
工場の位置を説明する一文の強さは、覚えた地名の数ではなく、その場所で減る負担と生まれる利益を示せるかで決まります。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




