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【中学国語 文法】文法問題の型を図解で総まとめ—識別問題(ない・の・に・で・れる)の解き方|武蔵野個別指導塾

「ない・の・に・で・れる」を前後のつながりから判断し、文節と単語の区切り、活用形、敬語まで練習できます。識別の手順図と4つの例題で、答えの根拠を確かめましょう。
よくあるのは、駅のホームのベンチで文法の小問を見直し、「読まない」の「ない」は答えられるのに、「予定がない」の「ない」になると、同じ文字なのに答えが違う理由を説明できなくなるという場面です。覚えた表には見覚えがあっても、目の前の文のどこに当てはめればよいのかが定まらないと、次の問題でも迷ってしまいます。
文法の識別問題は、文字の形を見て名前を当てるだけの問題ではありません。どこまでが1つの単語か、直前の語とどうつながるか、文の中でどんな意味を添えるかを確かめる問題です。「に」や「で」は助詞として使われることもあれば、形容動詞の活用語尾として現れることもあります。まず調べる範囲を決めれば、判断に使う知識も絞れます。
ここでは中学校で学ぶ文法に沿って、似た見た目の語を比べます。答えの名前に加えて「この文では、ここを見たからそう判断した」と言えることを目標にしましょう。判断の順番は、品詞、活用形、敬語などの小問にも共通して使えます。
この単元で身につけること
- 問いの種類を先に確かめます。「品詞」「活用形」「意味」は別の問いなので、解答欄に必要な名前を見定めます。
- 文節と単語を分けて数えます。文節は文の中のまとまり、単語は文法上の最小の単位として、2段階で区切ります。
- 識別する部分の前後を読みます。「ない・の・に・で」の文字だけを取り出さず、前の語の形と後ろへのつながりを調べます。
- 活用形と助動詞の意味を区別します。活用形は語の形と接続から考え、受け身や尊敬などの意味は主語と動作の関係から確かめます。
- 敬語と時間の使い方を整えます。敬語では動作主と相手を押さえ、小問では根拠が出る問題から進めて、迷う問題に戻ります。
これまでに学んだ品詞の分類、用言の活用、文の成分が、この単元の土台です。全部の表を最初から暗唱できなくても、迷った場所に合わせて必要な決まりへ戻ればかまいません。単語の切り方で止まったのか、切った後の分類で止まったのかを分けると、復習する場所がはっきりします。
基本の考え方
問われた単位と、答える名前をそろえる
「静かに歩く」の「静かに」の品詞を問われたら、答えは形容動詞です。活用形を問われたら、答えは連用形です。同じ部分を見ていても、問いによって答えは変わります。「歩く」を詳しくしているから修飾語だという説明は、文の成分の説明であって、品詞を答える欄にはそのまま使えません。
品詞は単語の種類です。一方、主語、述語、修飾語などは文の中での働きを示します。「元気だ」という形容動詞は「弟は元気だ」では述語になり、「元気な弟」では「弟」を修飾する形になります。働きが変わっても、形容動詞という品詞が別のものに変わるわけではありません。
さらに、「活用の種類」と「活用形」も分けてください。「書く」の活用の種類は五段活用です。「手紙を書けば」の「書け」の活用形は仮定形です。五段活用という語全体の変化の型と、文中で実際に使われている形の名前を混ぜないようにします。
品詞分類の大きな入口は、その単語が自立語か付属語かです。自立語は単独で文節を作ることができ、付属語は自立語に付いて文節を作ります。付属語のうち、活用するものが助動詞、活用しないものが助詞です。自立語のうち活用するものは動詞、形容詞、形容動詞で、活用しないものには名詞、副詞、連体詞、接続詞、感動詞があります。
この分類を使う前に、単語を正しく切る必要があります。「静かに」の「に」は単独の助詞ではなく、「静かだ」という形容動詞が変化した部分です。文字に印が付いていても、その文字だけで1つの単語だと決めないことが、識別の出発点になります。
図1のように、まず問いと調べる単位を確認し、その後で接続と意味を確かめます。根拠を残すときは、長い説明でなくても「動詞の未然形に付く」「名詞を修飾する」のように、判断に使った事実を書けば十分です。

「ない・の・に・で」を前後から見分ける
「ない」は、まず何を打ち消しているかを確かめます。「本を読まない」では、「読ま」という動詞の未然形に「ない」が付き、読む動作を打ち消しています。この「ない」は打ち消しの助動詞です。「読まぬ」と言い換えられることも、判断の補助になります。ただし、言い換えだけで決めず、直前が動詞のどの形かまで確認しましょう。
「机の上に本がない」では、本が存在しないことを表しています。「ない」はそれ自体が状態を表す形容詞です。「ない」は「なく」「なけれ」などと活用するので、活用の有無だけでは形容詞と助動詞を区別できません。自立した状態の語か、動詞に付いて打ち消しを添える語かを見ます。
「この荷物は重くない」の「ない」は、形容詞「重い」の連用形「重く」の後に付いて、重いという状態を打ち消しています。この用法は補助形容詞と呼ばれます。補助形容詞は10品詞に加わる別の品詞ではなく、補助的に使われた形容詞の呼び方です。「品詞」を問われたら形容詞、「補助形容詞かどうか」まで区別する問題なら、その用法を答えます。授業で使っている解答の分類も確かめてください。
「の」は同じ助詞でも、文中の働きが異なります。「妹のかばん」の「の」は、「妹」を「かばん」に結び付けて名詞を修飾します。「雨の降る朝」の「の」は「雨が降る朝」の「が」に置き換えられ、「降る」の主語を示します。この2つは、どちらも格助詞です。「の」の働きが変わったことと、助詞の種類が変わったことを区別しましょう。
一方、「もう帰るの。」を親しい相手に帰るかどうか尋ねる文として使った場合、文末の「の」は終助詞です。疑問などの気持ちを添えています。文字だけでは言い方や意味が定まらない場合があるので、問題に示された場面や前後の文も使います。「の」を見たら必ず所有の意味だ、と1つに決めることはできません。
「に」は、「公園に行く」では行く先を示す格助詞です。「静かに歩く」では形容動詞「静かだ」の活用語尾であり、「に」だけを独立した単語として数えません。「走りに行く」の「に」は、動詞「走る」の連用形「走り」に付いて目的を表す格助詞です。前が名詞かどうかだけで助詞を決めるのではなく、前の語の形と「何のために行くのか」という意味を合わせて見ます。
「で」にも複数の見方が必要です。「校庭で遊ぶ」では動作の場所を示す格助詞です。「静かで明るい部屋」の「で」は、形容動詞「静かだ」の連用形の一部です。「兄は学生で、姉は会社員だ」の「で」は、断定の助動詞「だ」の連用形です。直前が名詞「学生」であり、「学生だ」と言い切れることを確かめます。
また、「本を読んで休む」の「で」は接続助詞です。「読ん」は動詞「読む」の連用形の音便の形で、その後ろに「で」が付いて次の動作へつないでいます。同じ「で」でも、場所を示すのか、用言の活用語尾なのか、断定なのか、動作をつなぐのかを比べると分類が絞れます。
「れる・られる」は動作主と文の意味を見る
「れる・られる」は、受け身、可能、自発、尊敬の意味を表す助動詞です。「書かれる」の「れる」、「ほめられる」の「られる」のように、動詞の未然形に付きます。意味を問われたときに「助動詞」とだけ答えても、問いに答えたことにはなりません。
「弟は先生にほめられる」では、ほめる動作をするのは先生で、弟はその動作を受ける立場です。これが受け身です。「この広さなら全員が座れる」の「座れる」は、学校文法では可能動詞として扱います。「れる」という文字が含まれるからといって、何でも助動詞に切り分けるわけではありません。助動詞の可能を考える例としては、「この量なら全部食べられる」の「られる」が使えます。
「昔のことが自然と思い出される」では、意志で動作を起こすというより、思いが自然に起こっています。この「れる」は自発です。「先生が式で話される」では、話す動作の主体である先生を高めており、「れる」は尊敬です。人を表す語があるだけで受け身と決めず、誰が動作をするかを押さえます。
1文だけでは複数の意味に読める場合もあります。「先生が来られる」は、先生を高める尊敬にも、都合がついて来ることができるという可能にも読めます。識別問題では、その前後にある「予定が空いたので」「ご来場になる」などの手掛かりを探します。文脈が不足した例を、どちらか一方に無理に決める必要はありません。
例題で解き方を確かめる
例題1 文節と単語を別々に数える
「妹は静かに本を読んでいた。」を文節と単語に区切り、それぞれの数を答えましょう。句読点は数に含めません。ここでの「いる」は、動作が続いていることを表す補助動詞として使われています。
- まず文節に区切ります。「妹は/静かに/本を/読んで/いた」とすると、それぞれのまとまりの後ろに「ね」を入れて、区切りを確かめられます。意味のまとまりを確認するための方法であり、文字ごとに機械的に「ね」を入れる方法ではありません。
- 次に、各文節の中を単語に分けます。「妹/は/静かに/本/を/読ん/で/い/た」となります。「は・を・で」は助詞、「た」は助動詞として、それぞれ1単語です。
- 「静かに」を切り過ぎていないか調べます。「静かだ」が活用した形なので、「静か/に」の2単語にはしません。語幹と活用語尾を分けることと、単語に分けることは違います。
- 「読んでいた」の中を確認します。「読ん」は「読む」の連用形の音便、「い」は補助動詞「いる」の連用形です。「いる」は補助動詞として使われていても自立語なので、その前で文節を区切り、「読んで/いた」とします。
補助動詞も「単独で文節を作ることができる語」である自立語です。「いた」は補助動詞「い」に助動詞「た」が付いた1文節として数えます。解答では、最初に文節の線を引き、その下に単語の線を引くと数え違いを防げます。
図2の上段は文節、下段は単語を表しています。「静かに」は上下で同じ幅を占め、「読んでいた」は上段で「読んで/いた」の2文節、下段で「読ん/で/い/た」の4単語に分かれます。文字数と単語数は一致しないことを、区切りの違いから確かめてください。

答え:5文節、9単語です。
例題2 3つの「ない」を識別する
次の「ない」の品詞を答え、ウについては用法名も答えましょう。ア「今日は外で遊ばない。」、イ「引き出しに鍵がない。」、ウ「この箱は大きくない。」です。
- 「ない」の直前を調べます。アは動詞「遊ぶ」の未然形「遊ば」、イは「鍵が」、ウは形容詞「大きい」の連用形「大きく」です。直前の語の種類を確かめることで、見た目が同じ3つの用法を分ける準備ができます。
- アでは、遊ぶ動作を打ち消しています。「遊ばぬ」とも言えるので、打ち消しの助動詞と判断します。接続と意味の両方がそろっていることが根拠です。
- イでは、鍵の存在しない状態を「ない」が表しています。「鍵がある」と対比できる形容詞です。ウでは「大きく」を受けて状態を打ち消しているので、形容詞の補助的な用法です。
- 問いの形に合わせて答えを書きます。ウの品詞欄には「形容詞」、用法名の欄には「補助形容詞」と書きます。分類の段階が違う名前を同じ欄に並べないためです。
なお、アの「ない」もイ・ウの「ない」も、この例では文末で言い切っているため終止形です。品詞が違うことと、活用形の名前が違うことは別問題だと確かめられます。「ない」の識別を終えた後で活用形を問われても、最初の判断をそのまま流用せず、接続や使われ方を改めて見ます。
答え:アは助動詞、イは形容詞、ウは形容詞で、ウの用法名は補助形容詞です。
例題3 「の・に・で」と活用形を組み合わせる
ア「風の吹く丘」、イ「静かに待つ」、ウ「駅で待つ」、エ「姉は部員で、兄は主将だ」の印を付けた部分を考えます。アの「の」とウの「で」は助詞の種類、イの「静かに」は品詞と活用形、エの「で」は品詞と基本形、活用形を答えましょう。
- アの「の」は「風が吹く丘」の「が」に置き換えます。「風」が「吹く」の主語に当たるので、主語を示す格助詞です。「の」が必ず後ろの名詞と所有の関係を結ぶわけではないと確認できます。
- イは「静かに」を1単語として扱います。「静かだ・静かな・静かなら」と形を変える形容動詞であり、ここでは後ろの動詞「待つ」を修飾する連用形です。「に」だけを品詞分類しないことが先になります。
- ウの「で」は「駅」という名詞に付き、待つ動作の場所を示す格助詞です。「駅で」を「駅だ」に変えると、もとの文で伝えていた場所の関係が失われます。見た目の置き換えができるかだけでなく、意味が保たれるかも確かめます。
- エは「姉は部員だ」と言い切れる内容を、次の内容へ続けた形です。「で」は断定の助動詞「だ」の連用形であり、場所を示す格助詞ではありません。直前の「部員」は名詞なので、「部員で」全体を形容動詞として扱うこともできません。
活用形を決めるときは、「後ろが動詞だから、直前は必ず連用形」と覚えないようにします。「本を読む人」の「読む」は、後ろの名詞「人」に続く連体形です。「本を読む。」なら終止形です。動詞では形が同じになることがあるため、文字の形だけでなく、その文での接続や使われ方が決め手になります。
答え:アは格助詞、イは形容動詞の連用形、ウは格助詞、エは助動詞「だ」の連用形です。
例題4 「れる」の意味と敬語を確かめる
ア「弟は先生に注意される。」、イ「先生が壇上で話される。」の「れる」の意味を答えましょう。さらに、イの尊敬を表す部分を「お〜になる」の形に書き換え、「先生のところへ私が伺う」の「伺う」が尊敬語・謙譲語・丁寧語のどれかも答えます。
- アで、注意する人を確認します。注意するのは先生で、主語の弟は注意を受けています。動作を受ける立場を主語にしているので、「れる」は受け身です。
- イでは、話す人を確認します。先生自身が壇上で話しており、「話される」はその先生を高めています。したがって、「れる」は尊敬です。先生という語が含まれるからではなく、動作主を高めていることが根拠になります。
- 尊敬の形を書き換えます。「話す」の連用形「話し」を使って「お話しになる」とします。「お話しになられる」と重ねる必要はありません。書き換えでは、もとの文の動作主と意味を保ちながら、指定された形にそろえます。
- 「伺う」は訪問する私の動作を低めて、訪問先の先生を高めています。これは謙譲語です。話し手が私だから自動的に謙譲語なのではなく、相手に向かう動作をどの形で表すかを見ます。
「です・ます」を添える丁寧語は、聞き手や読み手に対する丁寧さを表します。「先生がお話しになります」なら、「お話しになる」が尊敬を表し、「ます」が丁寧さを添えます。1つの文に複数の種類の敬語が含まれることもあるので、問われた部分の範囲を最後に確認しましょう。
答え:アは受け身、イは尊敬、書き換えは「先生が壇上でお話しになる」、 「伺う」は謙譲語です。
つまずきやすいところと直し方
誤り1 文節を単語として数えてしまう
誤った書き方は、「本を読んだ」を「本を/読んだ」の2単語とすることです。この区切りは文節の区切りであり、助詞や助動詞が前の自立語に付いたままになっています。どこが違うかを調べるには、助詞「を」と助動詞「た」を取り出せるか確かめます。
正しい書き方は、文節なら「本を/読んだ」で2文節、単語なら「本/を/読ん/だ」で4単語です。ここで「だ」は、過去・完了などを表す助動詞「た」が、音のつながりによって濁った形です。「だ」という文字を見て、必ず断定の助動詞だと決めてはいけません。「読ん」は「読む」の連用形の音便であり、その後ろの「だ」は動作を過去のこととして述べています。
図3のように、解答前には「単位」「接続」「意味」を別々に点検すると、原因を探しやすくなります。単語の切り方が違っていれば単位へ、活用形が違っていれば接続へ、助動詞の用法が違っていれば意味へ戻ります。

誤り2 「に」が付けば副詞だと決める
誤った書き方は、「静かに走る」の「静かに」を、動詞を修飾するから副詞とすることです。動詞を修飾するという働きだけでは、品詞までは決まりません。形容詞「速い」の連用形「速く」も動詞を修飾しますが、副詞ではありません。
正しい書き方は、「静かに」は形容動詞「静かだ」の連用形です。「静かだ・静かな・静かなら」と活用するかを調べると、活用しない副詞との違いが見えます。これに対して「ゆっくり走る」の「ゆっくり」は副詞です。「ゆっくりだ」という言い方を作れるかどうかだけで判断せず、その語が学校文法でどのような活用を持つかを確認します。
誤り3 主語に先生があれば尊敬と決める
誤った書き方は、「先生が生徒に招かれた」の「れる」を、先生の動作だから尊敬とすることです。この文で招く動作をしたのは生徒です。主語の先生は招かれる側なので、人の立場と動作の向きを読み違えています。
正しい書き方は、「れる」は受け身です。「生徒が先生を招いた」と、動作をする人を主語にした文に直すと確かめられます。活用形まで問われた場合には、「招か/れ/た」の「れ」は助動詞「れる」の連用形と答えます。受け身は意味の名前、連用形は活用形の名前なので、答える欄を取り違えないようにしましょう。
小問に使う時間を調整する
文法の小問では、すべての選択肢について活用表を書き直すと、時間を使い過ぎます。最初に問いの種類を読み、次に必要な語の前後を確認し、根拠がそろえば答える、という順にします。迷った場合は「単語の切り方」「活用形」「意味」のどこで止まったかを短く記し、ほかの小問へ進んでから戻ります。
見直しでは、書いた答えを眺めるだけでなく、「品詞を聞かれているのに意味を書いていないか」「選ぶ個数を守っているか」を先に確認します。その後で、印を付けた難しい識別に戻ります。問題全体の量や残り時間は毎回違うので、固定の秒数に当てはめるより、根拠が出ないまま同じ箇所を読み続けているかを区切りの目安にします。
練習問題
次の4問では、答えだけでなく判断に使った語にも線を引いてみましょう。練習1は単語のまとまり、練習2は接続、練習3は問いの種類、練習4は動作の向きを確かめる問題です。解答を読んだ後には、誤りが知識不足によるものか、範囲の見落としによるものかを分けてください。
練習1
「弟が庭で花を見た。」を文節と単語に分け、それぞれの数を答えましょう。句読点は数えません。また、この文の「で」が何助詞かも答えてください。
練習2
ア「私はまだ返事を書かない。」、イ「この道は広くない。」の「ない」の品詞を答え、イについては用法名も答えましょう。続いて、ウ「鳥の鳴く声」の「の」が何助詞か、その働きとともに答えてください。
練習3
ア「友達と遊びに行く」の「に」、イ「手紙を読んで笑う」の「で」は、それぞれ何助詞ですか。また、ウ「静かな部屋」の「静かな」の品詞と活用形、エ「本を読む時間」の「読む」の活用形を答えてください。
練習4
ア「妹は係の人に名前を呼ばれた。」の「れる」の意味を答えましょう。続いて、イ「私が先生のところへ伺います」の「伺い」と「ます」は、それぞれ尊敬語・謙譲語・丁寧語のどれですか。また、ウ「先生が資料をご覧になる」の「ご覧になる」を、「見る」の尊敬語として適切かどうか判断してください。
答えと解説
練習1の答えは、4文節、8単語で、「で」は格助詞です。文節は「弟が/庭で/花を/見た」、単語は「弟/が/庭/で/花/を/見/た」となります。「見」は動詞「見る」の連用形、「た」は助動詞です。「庭で」は見る動作の場所を示し、断定の「だ」を変化させた形ではありません。
練習2の答えは、アが助動詞、イが形容詞で用法名は補助形容詞、ウが主語を示す格助詞です。アは動詞「書く」の未然形「書か」に付いて動作を打ち消し、イは形容詞「広い」の連用形「広く」を受けています。ウは「鳥が鳴く声」と言い換えられます。「鳥の声」と違い、「の」のすぐ後ろに動詞「鳴く」があることを見落とさないようにします。
練習3の答えは、アが格助詞、イが接続助詞、ウが形容動詞の連体形、エが連体形です。アは「遊ぶ」という動作を目的として行くことを表し、イは読む動作を次の「笑う」につないでいます。ウの「静かな」は名詞「部屋」を修飾しています。エの「読む」は終止形と同じ形ですが、この文では名詞「時間」を修飾する連体形です。
練習4の答えは、アが受け身、イの「伺い」が謙譲語で「ます」が丁寧語、ウは適切です。アでは呼ぶ人が係の人、呼ばれる人が妹です。「伺う」は自分の訪問を低めて相手を高め、「ます」は文を受け取る相手への丁寧さを表します。「ご覧になる」は見る人である先生を高める尊敬語です。「拝見する」にすると、見る側の動作を低める謙譲語に変わるため、この文の敬語の使い方には合いません。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
文法の識別は、読解で主語を補ったり、作文で文末を整えたりするときにも使います。「先生が呼ばれた」の動作の向きを読めれば、誰が何をしたかを取り違えにくくなります。また、主語を示す「の」がわかると、名詞を修飾する長いまとまりの内部でも、主語と述語の関係を追えます。
家庭では、5分でできる確かめ方を2つ用意しておくと取り組みやすくなります。1つ目は、短い自作の文を1つ書き、文節の区切りと単語の区切りを上下に並べる方法です。たとえば「私は本を読んだ」なら3文節、6単語です。助詞と助動詞を別に数えたかを確認し、最後に声に出して読みます。
2つ目は、同じ形を使う短文を2つ作り、違いを1文で説明する方法です。「学校で学ぶ」と「姉は中学生で、兄は高校生だ」を比べ、前者の「で」は場所、後者の「で」は断定の助動詞の連用形、と説明します。答えが不安なときは、手元の授業のノートでその分類を確かめてから例文を直します。
個別指導では、識別の答えを直す前に、対象の語を1単語として切り出せるところまで戻って確かめます。単語の区切りができていれば、接続、意味、問いに合う答え方のうち、止まっている段階に絞って練習します。
まとめ
文法の問題を解き直すとき、正解の名前だけを書き足しても、次に似た文が出たときの手掛かりは残りません。「風の吹く」の「の」なら「がに置き換えられ、主語を示す」、「静かに」なら「静かだの活用した形で、1単語」と、根拠を文に結び付けて残しましょう。
答えが違った場所は、自分がどの段階を飛ばしたかを知る手掛かりになります。語の境目、前後の接続、動作の向きのどれを確かめればよいかが見えると、復習も具体的になります。文法の正解を支えるのは、語の名前ではなく、その文で確かめた根拠です。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




