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高校受験の面接で得意な教科と苦手な教科を聞かれたら—苦手を正直に言った後に続ける一文|武蔵野個別指導塾

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「理科です」とだけ答えて黙る前に、教科名のあとに続ける理由と手順、高校での最初の一歩を、塾の面接練習で使う4つの部品に分けて組み立てます。

得意な教科は、教科名のあとに「どの単元が好きか」「家や授業でどう学んでいるか」を続けます。苦手な教科は、教科名を正直に言ったあとに「どこで止まるか」「いましている手順」「高校でどうするか」の3つを続けます。得意は3つで終えてよく、苦手は最後の一文まで言い切ります。どちらも、成績や順位ではなく、勉強の中身で答えます。

よくあるのは、面接練習で「苦手な教科は何ですか」と聞かれ、「理科です」とだけ答えて、次の質問を待ってしまう場面です。答え方は間違っていません。ただ、その一言だけだと、録音を聞き返しても、どこを直せばよいかが見えてきません。塾の練習では、答えをいくつかの部品に分け、最後の一文まで決めてから口に出します。

答えは4つの部品に分ける

都の要綱には、面接でどんな質問をするかという定めはありません。質問の内容も順番も学校ごとに違い、受検票と学校の案内が何より先に来ます。だからこそ、質問に備えるときの型は、塾の練習の道具として自分で決めてかまいません。そこで使っているのが、次の4つの部品です。

1つ目は教科名です。2つ目は理由で、得意なら「どの単元が好きか」、苦手なら「どこで止まるか」を置きます。3つ目は学び方で、いま家や授業でしていることを順番まで話します。4つ目は次の一手で、高校でその教科をどう扱うかを一言で置きます。

得意な教科は、3つ目までで終えてかまいません。苦手な教科は、4つ目まで言ってから止めます。図1のように、同じ3つの部品のあとに、苦手だけがもう1つ箱を足す形です。

この形にしておくと、練習で直す場所がはっきりします。録音を聞き返して「理由が抜けている」「学び方があいまいだ」と、部品ごとに点検できるからです。思いつくままに話すと、どこが弱いのかを自分で見つけにくくなります。

図1 得意は3部品、苦手は4部品で答える骨格

苦手の行に4つ目の箱を置くのは、教科名だけの答えを避けるためです。教科名だけの答えは、聞いた側からすると、そのあと何を聞けばよいかわからない答えです。4つ目まで置いておくと、次の質問が来ても、話す材料が手元に残ります。

練習の順番も決めておくと、迷いません。まず4つの部品を紙に1行ずつ書きます。次に、紙を見ずに続けて言います。最後に録音を聞き返し、抜けた部品に印をつけます。この3つの手順で、答えの形が体に残ります。

部品は、質問のたびに作り直すものではありません。得意と苦手で1つずつ作っておけば、同じ教科のことを別の聞かれ方で聞かれても、部品の順番を入れ替えて答えられます。

苦手な教科は、正直に言った後に一文を続ける

苦手な教科を「苦手ではありません」と言い換えると、そのあとの質問で具体を求められたときに、言葉が続かなくなります。塾の練習では、まず正直に言います。ただし、正直に言うだけでは足りません。教科名のあとに、自分がどこで止まるのかを続けると、答えがその場で具体的になります。

止まる場所は、教科の名前ではなく、作業の名前で探します。理科なら、実験の結果を表から読み取る作業、計算で確かめる作業、用語を覚える作業に分かれます。数学なら、図形に補助線を引く作業、文章題を式にする作業です。英語なら、長文を読み取る作業、聞き取る作業、語を並べ替える作業です。この中から1つを選ぶと、理由が一文で言えます。

そのあとに、いましている手順を続けます。ここが答えの中心です。「教科書の例題を、図に書き直してから解いています」「音読をしてから、同じ文章を目で読んでいます」のように、順番のわかる言い方にします。手順が入ると、苦手だと言いながら動いていることが伝わります。

最後に、高校でどうするかを一言足します。図2のように、3つの部品がそろってから、答えを一文で締めます。

図2 苦手の答えを3つの部品から一文にまとめる

たとえば、理科が苦手なときは、こう言います。「理科は、実験の結果を表から読み取るところで止まることが多いです。いまは、教科書の表を自分でグラフに描き直してから、問いに答えています。高校では、実験の記録を数で整理する練習から始めたいです。」

たとえば、英語が苦手なときは、こう言います。「英語は、長い文章を前にすると、どこから読めばよいかわからなくなります。いまは、1段落ごとに主語と動詞に印をつけて、わからない語は飛ばして最後まで読み、そのあと戻って確かめています。高校では、読む速さより、印をつける正確さを先に上げたいです。」

例をそのまま覚えるのではなく、自分が止まる作業と、いま使っている教科書の単元に置き換えます。理科なら、どの単元のどの表で止まるか。英語なら、長文か、聞き取りか、並べ替えか。紙に3行で書き出してから、声に出します。

言い換えにも使える形があります。「苦手です」は「〜のところで止まります」に、「頑張ります」は「〜を〜の順でやっています」に、「高校でも頑張ります」は「高校では〜から始めます」に置き換えます。どれも、次の質問の材料になる言葉です。塾の練習では、この置き換えを1つずつ試して、録音で確かめます。

得意な教科は、好きな理由と学び方まで話す

得意な教科は、答えるのが簡単に見えて、実は中身が薄くなりやすい問いです。「数学が得意です」で止めると、聞いた側は、何が得意なのかをつかめません。得意な教科ほど、どの単元の、どの作業が好きなのかまで下ろします。

順番は、教科名、好きな単元、学び方、その学び方でできるようになったこと、です。4つ目があると、得意が自慢ではなく説明になります。期間や回数を入れると、さらに具体的になりますが、数字は自分で数えたものだけにします。

たとえば、数学が得意なときは、こう言います。「数学は、図形の証明を組み立てるのが好きです。答えを覚えるより、自分で線を1本引いて、なぜそうなるかを確かめながら解いています。おかげで、初めて見る問題でも、まず図に書き込むところから始められるようになりました。」

この例も、そのまま覚えるのではなく、自分の教科と単元に置き換えます。得意な単元を1つ選び、そこで実際にしている作業を思い出し、その作業を続けて変わったことを1つ書きます。変わったことが思い浮かばないときは、先生や家族に「前とどこが違うか」を聞いてもかまいません。

得意な教科の理由に、順位や点数を持ち出さないほうが安全です。数で答えると、次の質問がその数の確認に移り、手順の話に戻りにくくなります。塾の練習では、点数ではなく、問題を解くときの順番を言うようにしています。

得意な教科が見つからないときは、授業中に手が止まらない作業を探します。ノートを取るのが速い、図を写すのが正確、音読でつかえない、といった作業です。教科の好き嫌いより、作業の得意を見つけると、答えにしやすいです。

得意と苦手は、同じ教科の中に並べることもできます。数学の図形は好きだが計算は苦手、という言い方です。ただし1つの答えの中で教科を2つに増やすと、話が散るので、練習では片方に絞ります。

評定や点数を自分から言うか

面接で、自分の評定を自分から言う必要はありません。調査書は中学校が作り、志望する高校に届きます。面接で評定の話を始めると、話が点数に向かい、勉強の中身から離れます。まずは、教科名と手順の話を最後まで運ぶほうが、伝わる中身が多くなります。

推薦の調査書点は、9教科の評定か、27の観点からなる観点別学習状況の評価のどちらか一方を点数化すると要綱にあります。ただし、エンカレッジスクールは観点別学習状況の評価に限られます。評定を使う場合、特定の教科の評定に比重をかけることは行わない、とも書かれています。だから「理科の評定が低いから、この学校では不利だ」と自分で決めつける材料にはなりません。

第一次募集の調査書点は、原則として、学力検査をする5教科の評定を1倍、しない実技4教科の評定を2倍して65点満点とし、300点に換算します。計算の細かいところは、特集「都立高校入試と内申の細かい疑問」に譲ります。評定の数字を自分から並べる場面ではない、ということです。

面接の点は、各都立高校が適切に基準を定めて点数化します。自己PRカードは点数化しませんが、面接の資料として使われます。つまり、カードに書いた得意と苦手は、口で話す内容と食い違わないようにしておきたいところです。カードでは「数学が得意」と書き、面接では「数学は苦手」と言うと、その食い違いの説明が要ります。

点数を聞かれたときは、正直に1つだけ答えて、すぐに手順の話へ戻します。自分から何点だったかを並べる必要はありません。評定や点数は、答えの材料ではなく、答えの背景です。数字を出すときは、その数字を作った勉強の順番を続けます。順番が言えれば、数字が低くても、これからどうするかの話になります。

志望する学科の教科を苦手と言うとき

工業や商業、家庭、芸術に関する学科を志望するときや、理数に力を入れる学校を志望するときは、その学科の中心になる教科を苦手と言う場面があります。このとき、苦手を隠すと、そのあとの質問で息苦しくなります。隠さずに言い、なぜその学科を選んだのかを続けます。

順番は、苦手の事実、学科を選んだ理由、高校での最初の一歩、です。苦手の事実は作業の名前で言います。学科を選んだ理由は、説明会で聞いた授業や、自分がやってみたい作業に結びつけます。最初の一歩は、入学してから最初の1か月に始めることにします。

「苦手だから向いていない」と自分で結論を出さないことも、この場面では大切です。苦手は、いま手順を持っていないという意味で使えます。手順は高校で増やせます。そのことを、最初の一歩の一言で示します。

学科の授業の中身は学校ごとに違います。説明会や学校案内で聞いた言葉を1つだけ使い、一般論で学科を説明しないようにします。商業に関する学科の説明会で簿記や情報の授業の話を聞いたなら、その言葉をそのまま入れます。工業に関する学科で実習の説明を聞いたなら、実習の名前を入れます。自分が実際に聞いた名前を入れると、答えに住所が入ります。

理数に力を入れる学校を志望して数学が苦手な場合も、順番は同じです。苦手な作業を1つ言い、その学校で学びたい内容を1つ言い、入学後にどこから始めるかを言います。数学がすべて苦手なのではなく、この作業で止まる、という言い方にすると、話が具体的になります。数学なら、図形の証明の書き出しで止まるのか、文章題を式にする所で止まるのかを名指しします。

学科の中身を説明するときは、自分の言葉に言い換えないほうが安全です。学科の内容は学校ごとに違い、説明会で聞いた言葉のほうが正確だからです。

この場面でも、最後は一文で止めます。「苦手な教科があるからこの学科を選ばない」のではなく、「苦手なところから先に始める」と言い切る形です。

よくある質問

得意な教科が2つあるときは、両方言ってよいですか

練習では、1つに絞ります。2つ並べると、それぞれの理由が浅くなり、聞き返されたときにどちらも続かないからです。1つ目を最後まで話し、2つ目は「もう1つは〜です」と名前だけ添えて止めます。追加で聞かれたら、そこで初めて理由を足します。

苦手な教科が思い浮かびません

本当に思い浮かばないなら、そのまま「強いて言えば」と前置きして、いちばん伸びしろを感じる教科を選びます。苦手を無理に作る必要はありません。ただし「ありません」で止めると、そのあとの会話が続かないので、手応えの薄い作業を1つ添えます。

苦手な教科の話が長くなります

削る順は、結論、手順、次の一手の順です。まず教科名と止まる場所を残し、手順を1つに絞り、次の一手を短くします。場面を2つ並べると長くなるので、止まる場所は1つにします。

志望する学科と関係のない教科を苦手と言ってもよいですか

かまいません。学科と関係のない教科の苦手は、学科への気持ちを弱めません。ただし、その教科を高校でどう扱うかは一言添えます。関係がないから放置する、という言い方にならないようにします。

確かめる順番

今週、家庭で確かめることは5つです。図3のように、上から順に進めます。

1つ目は、受検票で検査の日と集合の時刻を見ることです。推薦の検査は1月26日(火)と27日(水)で、どちらの日に何をするかは学校ごとに決まっています。受検票は1月22日(金)頃から出願サイトで出せるので、印刷して、家族のカレンダーに書き写します。

2つ目は、自己PRカードの控えを読み返すことです。カードに書いた得意と苦手の言葉を、面接で言う言葉と並べます。同じ教科なのに、カードでは前向き、口では後ろ向きになっていたら、どちらかに寄せます。

3つ目は、志望する学科の授業の名前を1つ書き出すことです。説明会で聞いた言葉、学校案内にあった言葉のうち、自分が覚えているものを1つ選びます。思い出せないときは、学校の案内をもう一度読みます。

4つ目は、答えを録音することです。得意と苦手を1つずつ、最後の一文まで言って、聞き返します。文が途中で切れていたら、4つ目の部品が抜けています。

5つ目は、家族に「苦手な教科は何ですか」とだけ聞いてもらうことです。そのあと黙って待ってもらい、自分がどこで止まるかを見てもらいます。止まった場所が、次に練習する場所です。

図3 家庭で今週確かめる5つの順番と中身

学校ごとに決まること、たとえば面接の時間や質問の数は、受検票と学校の案内で確かめます。私立の面接は学校ごとに決まるので、その学校の案内で確かめます。中学校の調査書の評定について迷ったときは、担任の先生に相談します。

個別指導で確かめること

塾の練習では、講師が面接官の役で質問し、生徒の答えを聞き返します。教科名だけで止まったら「どこで止まりますか」と返し、手順を言ったら「それはどの単元ですか」と返します。答えが長くなったときは、最後の一文だけを言い直してもらいます。返された問いに答えられるようになると、本番で次の質問が来ても、同じ順番で言葉を足せます。練習の終わりには、録音を一緒に聞き返し、抜けた部品を1つだけ決めて次回に回します。

まとめ

「理科です」の一言のあとに、止まる場所、いまの手順、高校での最初の一歩を足すと、答えはその場で自分の計画の説明に変わります。得意な教科も同じ3つの部品で作れるので、練習では2つを並べて録音し、最後の一文まで言えたかを聞き返すところで終えます。覚えた文を出すのではなく、部品の順番を体に入れるのが目的です。

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