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寝坊した日に勉強のやる気が出ない—昼に起きた休日に、その日の予定をどこまで削るか|武蔵野個別指導塾

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11時半に起きた日曜は、午前の分を午後に足さず、予定を残す・次の日へ回す・やめるに分けて残すのは2つまで。起きて最初の30分の動き方と、次の休日の目覚ましを決める線も書いています。

寝坊した日に勉強のやる気が出ないのは、午前の予定が消えたうえに、その分を午後に足して取り返そうとするからです。昼に起きた休日は取り返すのをやめ、その日の予定を「残す」「次の日へ回す」「やめる」の3つに分けます。残すのは2つまで。期限の近い物と、毎日続けている物です。起きてから最初の30分はスマホを見ずに顔を洗って何か食べ、最後の10分で予定表に印を付けてから、残した物の手を動かす問題に入ります。夜は寝る時刻を動かさず、次の休日の目覚ましを、平日に起きる時刻から1時間以内に決めておきます。

よくあるのは、日曜の朝に鳴った目覚ましを止めてもう一度目を閉じ、次に時計を見たら11時半だったという場面です。机の上の予定表には「9時 英単語」から始まる5つの欄が並んでいて、最初の欄はもう2時間半も前に過ぎています。「もう半日終わった」と思いながら布団の中でスマホを開き、気がつくと昼ごはんの声がかかる。食べ終わってから予定表を一から書き直し、13時から17時に5つ全部を押し込んだ表ができあがったころには、手をつける気力が残っていません。寝坊そのものより、起きてからの2時間のほうが日曜を削っています。

なぜそうなるのか

寝坊した日のやる気の落ち方には、休日の過ごし方を聞いていると決まった順番があります。午前が消えたことが1日全体の失敗に見え、取り返す表を作り、寝起きの頭で重い物から始めてつかえる。そこへ家の昼の予定が重なります。1つずつ見ていきます。

午前が消えただけなのに、1日全部が崩れた気分になる

休日の予定表は、たいてい「9時から」の1本の線で書かれています。最初の欄が空いた時点で、2つ目も3つ目も時刻がずれ、表を見るたびに「もう遅い」という印が目に入ります。実際に失ったのは午前の2時間半なのに、表の上では5つの予定が全部崩れて見える。崩れて見える表に手をつけるのは、白紙から始めるより重く感じるものです。しかも寝坊は自分のせいだとわかっているので、予定表を開くこと自体を後回しにしがちです。

取り返そうとして、午前の分を午後に詰め込む

次にやりがちなのが、消えた午前の分を午後に足す書き直しです。図1の上の段がもとの予定、下の段が13時から17時に同じ5つを押し込んだ予定です。左の灰色は寝ていた午前にあたります。

図1 5つの予定を13時から17時に詰め込むと入りきらない

図1の下の段を見ると、英単語・数学・理科まで並べたところで17時の線が近づき、社会と清書は線を越えてはみ出しています。見ただけで終わらないとわかる量です。終わらないとわかっている表を前にすると、どこから手をつけても間に合わない気がして、最初の1問が遠くなります。手をつけたとしても、1つ目が少し延びただけで残りが全部ずれる。詰め込んだ表は、取り返すための表のつもりで、実際にはやらない理由を自分に見せる表になってしまいます。

寝起きの頭で、いちばん重い物から始める

寝起きのぼんやりした頭で、数学の文章題や英語の長文のように考える量の多い物から始めると、1問目でつかえます。つかえた瞬間に「やっぱり今日はだめだ」と、1問の手詰まりが1日全体の判断にすり替わる。同じ寝起きでも、英単語を書いて確かめる、計算問題を解くといった手を動かす作業なら話が違います。手が先に進み、頭が後からついてきます。寝起きに勉強に集中できないのは怠けているからとは限らず、最初に置いた物が重すぎることがよくあります。

日曜の昼は、家の予定とぶつかる

平日なら朝の身支度、学校、帰宅という区切りがあるのに、昼に起きた日曜には区切りがありません。起きた途端に昼ごはん、家族の買い物、来客の声がかかり、机に向かうきっかけがつかめないまま時間が過ぎます。起きてきたところで「何時だと思っているの」と言われれば、気分はさらに沈みます。本人がいちばんよくわかっていることを言われると、言い返すか黙るかのどちらかになり、どちらにしても勉強の話には戻りにくくなります。

今夜からの手順

いま昼を過ぎてこれを読んでいるなら、手順1から始めてください。手順1と手順2を合わせたものが「最初の30分」で、起きてから30分たつころには机に向かっています。夜になって読んでいるなら、手順6だけは今夜のうちに済ませておくと、次の休日に同じ日曜を繰り返さずにすみます。

手順1 起きてから20分は、スマホより先に体を起こす

目が覚めたら、スマホは見ずに布団を出ます。カーテンを開け、顔を洗い、部屋着から着替える。ここまでで10分ほどです。次の10分で水を飲み、何か食べます。11時半に起きたのなら、それがその日の朝ごはんと昼ごはんを兼ねても構いません。スマホの通知は、着替えて食べ終わるまで開かないでおきます。布団の中で通知を1つ開くと、そこから返事、動画、別の話題と続き、最初の30分がまるごと消えることは珍しくありません。

寝起きの頭で予定を決めないことも、この20分の役目です。起きてすぐに考えると、「全部やる」か「全部やめる」かの極端な決め方になりやすいからです。顔を洗って何か口に入れてからのほうが、5つの予定を1つずつ見比べる落ち着きが戻ってきます。

手順2 残りの10分で、予定を「残す」「次の日へ回す」「やめる」に分ける

起きてから20分たったら机に座り、その日の予定表を開きます。新しい紙に書き直すことはしません。もとの表の欄に印を付けるだけにします。残す物には丸、次の日へ回す物には矢印と曜日、やめる物には1本線。図2のように、日曜の5つの予定が3つの箱に分かれれば、この10分は終わりです。

図2 寝坊した日曜の5つの予定を残す・次の日へ回す・やめるに分ける

分けるときに見るのは、気分ではなく期限です。その日に終えないと月曜の授業や提出に間に合わない物は残す側。週の後半までに終えればよい物は次の日へ回す側。やらなくても来週の予定が崩れない物はやめる側に入れます。迷った物は、いったん次の日へ回す側に入れておけば、あとで1つだけ戻すことができます。

手順3 残すのは2つまで、期限の近い物と毎日続けている物

残す箱に入れるのは2つまでです。1つ目は期限の近い物、2つ目は毎日続けている物。たとえば中学2年で、日曜の予定が「英単語30個・数学のワーク6ページ・理科のプリント1枚・社会の教科書8ページの読み直し・ノートの清書」だったとします。月曜に出す数学のワーク6ページが1つ目、毎日の分として続けている英単語30個が2つ目です。英単語を1日抜くと次の日に60個を抱えることになり、寝坊の影響が月曜の夜まで伸びてしまいます。

なぜ2つまでなのか。昼に起きた日は、使える時間が午後だけになるうえ、寝起きの頭がほぐれるまでに少し時間がかかります。3つ目を残すと、2つ目が延びたときに3つ目が夕方にはみ出し、図1の下の段と同じ形に戻ってしまいます。2つなら、1つが延びても夕方までに閉じられます。2つが早く終わったときも、新しい物を足すのではなく、次の日へ回した物を1つだけ前に戻します。

手順4 次の日へ回す物には、曜日と量を書き込む

次の日へ回す箱に入れた物は、「明日やる」と頭の中で決めるだけでは消えてしまいます。予定表の月曜や火曜の欄に、何を何ページと書き込みます。図2の例なら、理科のプリント1枚は月曜の夜、社会の教科書8ページは火曜と水曜に4ページずつです。

平日の夜に足すのは、1日1つ、20分ほどで終わる大きさまでにします。回した物を全部月曜の夜に積むと、日曜の詰め込みが月曜の夜へ移っただけになり、今度は月曜の夜の予定が崩れます。社会の8ページを2日に割ったのはそのためです。割っても平日に入らない量なら、それは次の日へ回す物ではなく、次の週末に組み直す物だと考えます。

手順5 残した物は、手を動かす問題から始める

11時半に起きた例なら、12時にそのまま机で、英単語30個を書いて確かめるところから入ります。目で眺めるのではなく、日本語を見て英語を書き、赤で丸をつける。手を動かす作業は、寝起きの頭でも進みやすい物です。12時半に終えたら10分休み、数学のワーク6ページへ移ります。ワークの中でも、計算の多いページを先に、文章題のページを後にすると、14時ごろには6ページを閉じられます。

2つを閉じた時点で、その日の最低の線は越えています。まだ時間と気力が残っていれば、次の日へ回した理科のプリント1枚を日曜に戻し、月曜の欄の矢印を消します。戻すのは1つだけです。社会まで戻すと夕方に疲れが出て、夜の予定がずれ、手順6に響きます。

手順6 夜のうちに、次の休日の目覚ましと最初の1問を決める

寝坊した日の夜は、取り返そうとして寝る時刻を後ろへずらさないことが先です。そのうえで、次の休日に起きる時刻を決めます。決め方は、平日に起きている時刻を基準にして、遅くても1時間以内にとどめることです。平日に6時半に起きているなら、休日の目覚ましは7時半までに合わせます。休日だけ大きく遅く起きると、午前の予定が最初から入らず、11時半に起きた日曜と同じ形の1日がまた始まります。

もう1つ、起きて最初に解く1問を前の夜に決めて、机の上に開いておきます。次の日曜なら、たとえば英単語のページを開き、鉛筆を横に置いておく。朝の頭で「何からやろう」と考える手間が1つ減るだけで、最初の30分を終えて机に向かうまでの距離が短くなります。

学年と時期で変わるところ

休日の予定を自分で立て始めたばかりの中1は、予定表に「数学」「英語」と教科の名前だけを書いていることがよくあります。これでは寝坊した日に、どれが期限の近い物で、どれが次の日へ回せる物かを見分けられません。ふだんから欄に「数学のワーク何ページ」と、物と量を書いておくと、寝坊した日も手順2の10分がそのまま使えます。

中2は、部活の練習や試合が週末に入りやすい学年です。午前に部活がある日の寝坊は遅刻の問題なので、勉強の予定とは別に考えます。部活が午後にある日曜に昼まで寝てしまったときは、机に向かえるのが夕方以降だけになります。残すのは2つまでという線は同じでも、夕方からの数時間では1つで手いっぱいのことが多く、その日は期限の近い物を1つ閉じれば十分です。

中3は、日曜に模擬試験や講習が入る日が増えます。寝坊で午前の試験に間に合わなかったというときは、勉強の予定の話ではないので、家の人と相談してください。ふつうの日曜の寝坊なら、1つ目には受験用の問題より先に、その週の学校の宿題を置きます。受験勉強の量が増える時期ほど、学校の宿題が次の日へ回す側に押し出され、平日の夜に積み上がりやすいからです。

高校生は休日に机に向かう時間が長い分、寝坊で失う量も大きくなります。それでも残すのは2つまでという線は変えず、変えるのは1つの大きさです。たとえば高3で志望校の過去問を通しで解く予定だった日曜なら、通しの1回分は次の日へ回す箱に入れて日付を次の休日にし、その日は大問1つだけを時間を計って解きます。もう1つは毎日続けている英単語や古文単語です。課題の提出が教科ごとにある高校では、1つ目に提出の近い課題を置きます。

時期によっても、残す2つの中身が変わります。図3のように、ふだんの週末なら1つ目は週明けに出す宿題、2つ目は毎日の英単語です。

図3 ふだん・テスト前・長い休みで、残す2つの中身が変わる

テスト前の週末は、図3の2段目のとおり、1つ目をテスト範囲のワーク、2つ目を暗記の確かめにします。テスト前は平日の夜もテスト勉強で埋まっているので、次の日へ回す先がほとんどありません。テストに関係しない物はやめる側に入れ、テストが終わった週に組み直します。テストの日程は学校ごとに違うので、学校の予定表で確かめてください。

長い休みは毎日が休日になるので、1日の寝坊より、起きる時刻が少しずつ後ろへずれていく形で崩れます。休みの間も、平日に起きていた時刻から1時間以内の目覚ましを続けると、午前の予定が残ります。それでも寝坊した日は、図3の3段目のとおり、1つ目を休みの宿題、2つ目を計算か単語の毎日の物にします。休みの期間と宿題の量は学校ごとに違うので、休みの初めに学校から配られた予定と宿題の一覧を見て決めます。

よくある失敗と直し方

失敗1 予定表を一から書き直して、1時間使う

寝坊に気づいて最初にすることが、新しい紙に1日の予定を書き直すことになっている形がよくあります。定規で線を引き、時刻を入れ、色を変えて、できあがるころには1時間がたっている。書き直しは手が動くので、勉強を始めたような気分になれますが、ワークは1ページも進んでいません。しかも書き直した表は、たいてい図1の下の段のような、詰め込んだ表になります。

直し方は、手順2のとおり、もとの表に印を付けるだけにすることです。丸、矢印と曜日、1本線の3種類なら、10分で終わります。表の見た目がきれいかどうかは、その日に進むページの数と関係がありません。

失敗2 夜に取り返して、寝る時刻が遅れる

午後に2つを閉じたあと、「午前の分も」と夜に社会や理科を足し、いつもより1時間、2時間と遅く寝てしまう。日曜の夜の遅れは月曜の朝の寝坊や授業中の眠気につながり、月曜の夜の予定がまた崩れます。寝坊した日の取り返しが、次の日の寝坊を呼ぶ形です。

夜に足したくなるのは、昼に起きた分だけ夜になっても眠くなりにくく、そのうえ夜は静かで進む気がするからです。直し方は、寝坊した日の夜も、いつもの日曜の夜と同じ時刻に机を離れることです。次の日へ回した物は手順4で曜日を書いてあるので、その夜にやらなくても消えません。

失敗3 次の休日に、目覚ましを3つも4つも鳴らす

寝坊した翌週に、目覚ましを5分おきに3つ、4つと鳴らす作戦に出る。ところが止める回数が増えるだけで、止めるたびに「まだ次がある」と思って布団に戻り、結局また11時半ということになりがちです。数を増やすほど、1つ1つの目覚ましが軽くなります。

直し方は、目覚ましを1つにして、布団から立ち上がらないと止められない机の上に置くことです。止めに行った先に、前の夜に開いておいた最初の1問があります。スマホを目覚ましに使っているなら、寝る前に机の上で充電しておけば、布団の中でスマホを開くことも同時に防げます。時刻は手順6のとおり、平日に起きる時刻から1時間以内です。

よくある質問

起きてすぐは机に向かえません。布団の中で単語を覚えてもいいですか

布団の中で単語のページを開くと、目を閉じた拍子に二度寝へ戻りやすく、覚えた量より寝てしまった時間のほうが長くなりがちです。布団の中でできるのは、前の夜に覚えた単語を、見ずに頭の中で言ってみる「思い出すだけ」の作業までにしておきます。言えなかった単語があれば、それが布団を出る理由になります。書いて確かめるのは、顔を洗ってから机で行います。

寝起きに集中できないなら、朝の勉強はやめて夜にまとめたほうがいいですか

全部を夜に寄せると、夜の予定が延びたときに寝る時刻ごと後ろへずれます。寝起きの頭に新しい単元は向きませんが、前の夜にやった所を確かめる作業なら朝でも進みます。たとえば平日の朝、身支度と朝ごはんを済ませてから10分ほど、前の夜に解いた数学の1問を解き直す、覚えた英単語を見ずに書いてみる。朝は確かめ、夜は新しい物と役を分ければ、寝起きの集中のしにくさは気になりにくくなります。

寝坊した日は、いっそ1日休んでもいいですか

寝坊だけが理由なら、残す2つのうち1つ目の期限の近い物だけは残しておくのがおすすめです。1つでも閉じた日は、「日曜は何もしなかった」という重さを月曜の朝へ持ち越しません。休むと決めた日も、次の日へ回す物の曜日だけは書いてから休みます。

ただ、寝坊の裏に体調の悪さがあるときは話が別です。熱っぽい、頭が痛い、だるさが何日も抜けないといったときは、予定の削り方を考えるより先に家の人に話し、必要なら学校や医療機関に相談してください。

保護者が手を貸すなら

お子さまが昼に起きてきたときの最初の一言は、「おはよう」だけで止めておくのがいちばん効きます。時刻のことは本人がいちばんよくわかっていて、そこを言われると、言い返すか黙るかで勉強の話に戻れなくなります。手を貸すなら、本人が予定表に印を付け終えたあとに、「回した物の曜日は書いた?」と1つだけ聞く程度で十分です。残す2つの選び方に口を出したくなっても、その日は本人の印のまま進めてもらい、気になった点は夜に予定表を一緒に見ながら話します。

次の休日の起こし方は、前の夜にお子さまと決めておきます。何時に、何回声をかけるか。決めた回数を超えて起こしたり、布団をはがしたりはしない。起こす役を家の人が抱えすぎると、起きるきっかけが本人の目覚ましから家の人の声へ移ってしまい、家の人がいない休日にまた崩れます。

個別指導で確かめること

寝坊した日曜に毎回崩れるなら、寝坊よりも、もとの日曜の予定が本人にとって多すぎることがあります。授業では、予定表と実際に終わった量を2週間分並べ、休日1日で終わる量の見積もりと、午前に重い物を置きすぎていないかまで戻って確かめます。そのうえで、5つの予定に印を付ける作業を一緒にやってみて、残す2つを本人が自分で選べるかを見ます。選べないときは、もう1つ手前の、予定の欄を物と量で書く所まで戻って練習します。

まとめ

目覚ましを止めて二度寝し、11時半に起きた日曜に失ったのは、午前の2時間半だけです。スマホを開かずに顔を洗い、10分で予定表に印を付け、英単語と数学のワークの2つを14時ごろまでに閉じる。そうして迎えた日曜の夕方は、崩れた日の終わりではなく、2つを終えた机の前の静かな時間として、そのまま月曜の朝へつながっています。

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