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【中学家庭】幼児の生活を図解で総まとめ—体と心の発達・遊び・接し方|武蔵野個別指導塾

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4 歳の身長は出生時の何倍か、頭身はどう計算するのか。頭の割合を比べた図と例題 4 問で、幼児の発達、遊びの種類、おやつ、事故の防ぎ方までをテスト範囲の順に追えます。

よくあるのは、職員室前の廊下の長椅子で家庭科のワークを開き、提出の順番を待っている場面です。「新生児は約何頭身か」「基本的生活習慣を 5 つ書きなさい」という欄の前で、鉛筆が止まります。弟や妹の世話をしてきた人でも、ここではあまり手が動きません。知っているのは幼児のかわいさや大変さで、問われているのは幼児の体と心のしくみだからです。

しくみが見えると、丸暗記はかなり減ります。頭が重いから転びやすい。胃が小さいからおやつが要る。自分でやりたい気持ちが育つから「いや」と言う。読み終えるころには、幼児の行動を見て理由を答案に書けるようになり、身長や頭身の計算も図を思い出せば解けるようになります。

この単元で押さえること

食生活の単元で学ぶ栄養の知識はおやつの考え方に生き、ここで身につける発達の見方は、保健で学ぶ自分自身の体の変化にもつながります。

基本の考え方

幼児期はいつからいつまでか

子どもの時期は、生後 4 週までの新生児期、1 歳になるまでの乳児期、1 歳から小学校入学までの幼児期、と区切って呼びます。幼児期はおよそ 5 年あります。よちよち歩きの子が、ひらがなを読み、友だちとルールのある遊びをするようになるまでの 5 年です。同じ「幼児」でも、1 歳と 5 歳では体も言葉もまったく違います。問題文に年齢が書いてあったら、必ずその年齢に線を引いてから答えてください。

体の発達は頭から足へ進む

出生時の身長は約 50 cm、体重は約 3 kg です。そこから 1 歳で約 75 cm・約 9 kg、4 歳で約 100 cm・約 15 kg へ増えていきます。倍率で比べると、身長より体重のほうが大きく伸びます。どれも平均に近い目安で、体の大きさには個人差があります。

体つきで目を引くのは頭の割合です。身長が頭の高さの何個分かを表す数を頭身といいます。図1のように、身長を同じ高さにそろえて並べると、頭の占める部分は少しずつ小さくなります。新生児は約 4 頭身、2 歳は約 5 頭身、6 歳は約 6 頭身、12 歳は約 7 頭身、大人は約 8 頭身です。大人については 7〜8 頭身と幅をもたせた資料もあります。

図1 身長をそろえて比べた新生児から大人までの頭の割合

頭が大きいということは、体の上のほうが重いということです。重心が高いので幼児はバランスをくずしやすく、転ぶときは頭から落ちやすくなります。低い段差で転ぶ、ベランダや階段から落ちるという事故の話は、ここから説明がつきます。

運動の発達には 3 つの順序があります。1 つ目は頭から足へ。首がすわる、おすわり、はいはい、つかまり立ちの順に進み、1 歳から 1 歳半ごろに歩き始めます。2 つ目は体の中心から手足の先へ。3 つ目は大きな動きから細かな動きへです。腕を振り回すなぐり描きから始まり、3 歳ごろには丸を描き、4 歳ごろにははさみで線に沿って切り、5 歳ごろにはひもを結ぼうとします。年齢はあくまで目安で、早い遅いをそのまま優劣として見てはいけません。

体の中も大人を小さくしただけではありません。骨はやわらかく、胃は小さく、1 回に食べられる量が限られます。肺や心臓も小さいので 1 回に送れる量が少なく、そのぶん呼吸数と脈拍数は大人より多くなります。体温は高めで汗をかきやすく、水分補給が欠かせません。乳歯は 3 歳ごろまでに 20 本生えそろいます。

心の発達は情緒・言葉・自我の 3 本で見る

情緒とは、喜び・怒り・恐れといった気持ちの動きのことです。生まれたばかりのころは快か不快かの大まかな反応です。成長につれて怒り、恐れ、喜び、愛情などに分かれていき、5 歳ごろには大人に近い情緒がひととおりそろいます。

言葉は次の順で育ちます。話す内容だけでなく、文の長さに注目すると覚えやすくなります。

時期の目安 言葉のようす 例
1 歳になる前 喃語(なんご) 「マンマン」のような声を出す
1 歳ごろ 一語文 「まんま」の 1 語で「ごはんがほしい」を表す
2 歳ごろ 二語文 「ワンワン きた」と 2 語をつなぐ
3 歳ごろ 質問が増える 「なぜ」「どうして」と何度も聞く
4〜5 歳ごろ 理由や順序を話す 「だって、〜だから」と説明する

自我とは、「自分」という意識のことです。2〜3 歳ごろになると、何でも「自分で」と言い張り、手伝おうとすると「いや」と怒るようになります。この時期を第一反抗期といいます。名前に「反抗」とありますが、大人を困らせることが目的なのではなく、自分の考えをもち始めたしるしです。4〜5 歳ごろには、言いたいことを言うだけでなく、順番を待つ、相手に合わせるといったがまんも少しずつできるようになります。

もう 1 つ、幼児は自分から見えている世界を基準に考えます。これを自己中心性といいます。かくれんぼで顔だけ隠して「見つからない」と思っているのは、その一例です。ずるいのでも、わがままなのでもありません。相手の立場からものを見る力が、まだ育っている途中なのです。

生活習慣は 2 種類に分ける

毎日の生活に欠かせない習慣を基本的生活習慣といい、食事・睡眠・排せつ・着脱衣・清潔の 5 つを指します。これに対して、あいさつをする、順番を守る、約束を守る、交通ルールに従うなど、人と暮らすために必要なものを社会的生活習慣といいます。身につく時期の目安は次のとおりです。年齢の書き方は資料によって少しずつ違うので、テスト前は授業で使った表に合わせてください。

習慣 始まりの目安 一人でできる目安
食事 1 歳半ごろ スプーンを使う 3〜4 歳ごろ こぼさず食べ、はしを使い始める
睡眠 1〜2 歳ごろ 昼寝が 1 日 1 回に減る 5 歳ごろ 昼寝をしなくても過ごせる子が増える
排せつ 2 歳ごろ 尿意を知らせる 4 歳ごろ 一人でトイレに行く
着脱衣 2〜3 歳ごろ 一人で脱ぐ 4〜5 歳ごろ 一人で着る
清潔 2〜3 歳ごろ 手を洗う 4 歳ごろ うがいや歯みがきを自分からする(仕上げみがきは大人)

身につけるコツは、同じ時刻に同じ順番でくり返すこと、大人が手本を見せること、できたときに言葉で認めることです。急がせてもできるようにはなりません。体と手先の発達が追いついて初めてできることが多いからです。早寝早起きと 3 回の食事で 1 日のリズムができると、習慣も身につきやすくなります。

遊びは幼児の生活そのもの

大人にとっての遊びは仕事の合間の息抜きですが、幼児にとって遊びは、起きている時間の中心にある活動です。砂場で山をつくれば、体を動かし、手先を使い、どうすれば崩れないか考え、友だちと道具を貸し借りします。1 つの遊びの中で、体、知的な力、情緒、社会性の 4 つが同時に育ちます。

遊びを種類で見ると、感覚遊び、運動遊び、模倣遊び、受容遊び、構成遊びの 5 つに大きく分けられます。呼び名は資料によって少し違うことがありますが、中身は同じです。一覧は例題3の図で確かめます。

遊び方は年齢とともに変わります。1〜2 歳ごろは一人で夢中になるひとり遊び、2〜3 歳ごろは友だちのそばで同じことをしていても、かかわり合わない平行遊びが中心です。4〜5 歳ごろになると、役を決めてごっこ遊びをしたり、ルールを決めて鬼ごっこをしたりする協同遊びが増えてきます。おもちゃを選ぶときは、口に入れても飲み込めない大きさか、こわれにくいか、洗えるかを確かめます。完成形が決まっていない積み木や粘土は、想像力を使う余地の大きいおもちゃです。

おやつは 4 回目の食事、事故は予測して防ぐ

幼児は体が小さいわりに多くのエネルギーや栄養素を必要とします。ところが胃が小さく消化の力も弱いので、3 回の食事だけでは必要な量をとりきれません。そこで間食、つまりおやつで補います。汗をかきやすい幼児には水分補給の機会にもなり、気分転換や楽しみという心の面の役割もあります。量の目安は 1 日に必要なエネルギーの 1〜2 割ほどで、次の食事にひびかないように時間を決めて与えます。牛乳や乳製品、果物、いも類、おにぎりなどは、足りない栄養を補いやすい選択です。砂糖や塩分、脂肪の多いものに偏らないようにし、食物アレルギーがないかも確かめます。食べたあとは歯みがきです。

事故は「運が悪かった」で片づけません。頭が重くて転びやすい、視野が狭い、手にしたものを口に入れる、危ないと判断する力が育っていない、という特徴から、起きやすい事故は予測できます。

場所 起きやすい事故 防ぎ方の例
部屋 誤飲・窒息(ボタン電池、薬、たばこ、小さな部品) 手の届かない高い所やふたつきの容器にしまう
台所 やけど(ポット、炊飯器、コンロ) 近づけない、コードを垂らさない
浴室 おぼれる 残り湯を抜く、入り口に鍵をかける、目を離さない
ベランダ・階段 転落 踏み台になる物を置かない、柵を使う
道路・車 飛び出し、車内でのけが 手をつなぐ、チャイルドシートを使う(6 歳未満は法律で決められています)

食べ物でも窒息は起こります。かたい豆やナッツ、もち、丸いままのミニトマトやぶどうのような、のどに詰まりやすいものは避けるか小さく切ります。そして何より先に覚えてほしいことがあります。何かを飲み込んだかもしれない、息が苦しそう、ぐったりしている。そんなときは自分で判断せず、近くの大人に知らせて 119 番や受診につなぎます。

接し方は目の高さから

ふれ合い体験や、親せきの子と過ごす場面で大切なのは次の点です。

手を洗う、つめを切る、アクセサリーを外すといった身じたくも、相手を傷つけないための準備としてテストに出やすいところです。

例題で解き方を確かめる

例題1 グラフから倍率を読む

図2は、身長と体重の増え方の目安を棒グラフにしたものです。4 歳の身長と体重は、それぞれ出生時の約何倍ですか。

図2 出生時・1歳・4歳の身長と体重の目安を並べた棒グラフ
  1. 左右のグラフの単位と目盛りを別々に確かめます。左は cm で 25 ずつ、右は kg で 3 ずつ刻んであり、棒の高さをそのまま比べられないからです。
  2. 比べる 2 つの値を読み取ります。身長は出生時 50 cm と 4 歳 100 cm、体重は出生時 3 kg と 4 歳 15 kg です。「何倍か」には基準の値と比べる値の両方が必要だからです。
  3. 4 歳の値を出生時の値で割ります。100 ÷ 50 = 2、15 ÷ 3 = 5 です。基準の何個分かを求める計算が割り算だからです。
  4. 同じ手順で 1 歳も計算し、暗記した目安と照らし合わせます。75 ÷ 50 = 1.5、9 ÷ 3 = 3 となり、一致すれば読み取りも正しいと確かめられるからです。

答え: 身長は約 2 倍、体重は約 5 倍

例題2 頭身から頭の高さと割合を出す

身長 50 cm の新生児を 4 頭身、身長 160 cm の大人を 8 頭身とします。それぞれの頭の高さは何 cm ですか。また、身長に占める頭の高さの割合は何 % ですか。

  1. 頭身の意味に戻ります。4 頭身とは身長が頭の高さの 4 個分ということなので、頭の高さは「身長 ÷ 頭身」で出せます。図1の棒を思い浮かべると、かけ算と割り算の取り違えを防げるからです。
  2. 割り算をします。新生児は 50 ÷ 4 = 12.5 cm、大人は 160 ÷ 8 = 20 cm です。cm のまま書いておくのは、次の手順で身長と同じ単位で比べるためです。
  3. 割合を求めます。新生児は 12.5 ÷ 50 × 100 = 25%、大人は 20 ÷ 160 × 100 = 12.5% です。割合は「比べる量 ÷ もとにする量」で、ここでのもとにする量は身長だからです。
  4. 結果を言葉にします。頭の高さそのものは大人のほうが大きいのに、体に占める割合は新生児が大人の 2 倍あります。「頭が大きい」とは長さではなく割合の話だと書ければ、転びやすさの説明にそのまま使えるからです。

答え: 新生児は 12.5 cm で 25%、大人は 20 cm で 12.5%

例題3 遊びの種類を見分ける

次の遊びは、図3のどの種類にあたりますか。(1) 砂場で砂の手ざわりを楽しむ (2) お店屋さんごっこをする (3) 紙芝居を見る (4) 積み木で駅をつくる (5) ボールを追いかけて走る

図3 遊びの5種類とそれぞれの遊びの例を並べた表
  1. 幼児がしていることを動詞で言い直します。(1) さわる、(2) まねる、(3) 見て聞く、(4) つくる、(5) 体を動かす、となります。遊びの名前ではなく、中身で分類する問題だからです。
  2. 動詞を 5 種類に結びつけます。さわって感じるのが感覚遊び、体を動かすのが運動遊び、まねるのが模倣遊び、見聞きして受け取るのが受容遊び、つくるのが構成遊びです。種類の名前そのものが動詞のヒントになっているからです。
  3. 迷いやすい組を確かめます。同じ「聞く」でも、音や手ざわりそのものを楽しむなら感覚遊び、お話の中身を受け取るなら受容遊びです。紙芝居はお話を受け取る遊びなので、受容遊びに入ると判断できます。

答え: (1) 感覚遊び (2) 模倣遊び (3) 受容遊び (4) 構成遊び (5) 運動遊び

例題4 場面から時期と接し方を書く

2 歳 6 か月の子が、出かける前に靴を自分ではこうとしています。なかなかはけないので手を貸すと、「いや、自分で」と泣き出しました。(1) この時期を何といいますか。(2) この言動は心の発達のどのような表れですか。(3) あなたならどう接しますか。理由も書きなさい。

  1. 年齢と言葉を手がかりにします。2〜3 歳で「いや」「自分で」がそろっているので、第一反抗期と判断できます。問題文の数字と言葉が、そのまま答えの根拠になるからです。
  2. 行動の裏にある発達を書きます。自我が芽生え、自分でやりたいという自己主張が表れたものです。「わがまま」は大人の受け止め方であって、発達の説明にはならないからです。
  3. 接し方は行動と理由をセットで書きます。見守る、待つ、難しいところだけ手伝うという行動に、自分でできた経験が自立につながるという理由を添えます。理由がない答案は、ただの感想に見えてしまうからです。
  4. 安全の条件を確かめます。道路の近くなど危ない場面なら待たずに止める必要があるので、「危なくない範囲で」と書き添えると答案が締まります。接し方はいつも安全が先だからです。

答え: (1) 第一反抗期 (2) 自我の芽生えによる自己主張 (3) 危なくない範囲で時間に余裕をもって見守り、難しいところだけ手伝う。自分でできた経験が自立につながるから。

まちがえやすいところと直し方

頭身の数字の向きを逆に読む

誤った書き方: 「新生児は 4 頭身、大人は 8 頭身なので、大人のほうが頭の割合が大きい」

どこが違うか: 頭身は頭の大きさを表す数ではなく、身長の中に頭がいくつ入るかを表す数です。入る個数が多いほど、1 個分は小さくなります。分数の 4 分の 1 と 8 分の 1 では、分母の大きい 8 分の 1 のほうが小さいのと同じ関係です。

正しい書き方: 「新生児は身長の約 4 分の 1 が頭で、大人は約 8 分の 1 なので、頭の割合は新生児のほうが大きい」

あいさつを基本的生活習慣に入れる

誤った書き方: 「基本的生活習慣は、食事・睡眠・排せつ・着脱衣・あいさつである」

どこが違うか: あいさつは相手がいて初めて意味をもつ習慣で、図4のように社会的生活習慣の側に入ります。しかもこの答えには清潔が抜けています。迷ったら「無人島に一人でいても毎日必要か」と考えてください。必要なら基本的、相手がいないと成り立たないなら社会的です。

図4 基本的生活習慣と社会的生活習慣を2つに分けた図

正しい書き方: 「基本的生活習慣は、食事・睡眠・排せつ・着脱衣・清潔の 5 つである。あいさつは社会的生活習慣である」

おやつをごほうびのお菓子と書く

誤った書き方: 「おやつは、よい子にしていたときにごほうびとして与えるお菓子である」

どこが違うか: 幼児のおやつは栄養を補うためのもので、ごほうびではありません。ごほうびにすると時間も量も幼児の機嫌しだいになり、次の食事が食べられなくなります。中身も甘いお菓子に限らず、牛乳や果物、いも類などを選びます。

正しい書き方: 「幼児は胃が小さく、3 回の食事では必要なエネルギーや栄養素をとりきれないので、時間と量を決めたおやつで補う」

用語のまとめ

テストの前はこの表を上から隠して、語から意味を言えるか確かめてください。

語 意味
新生児期 生後 4 週まで
乳児期 1 歳になるまで
幼児期 1 歳から小学校入学まで
頭身 身長が頭の高さの何個分か。新生児は約 4、大人は約 8
発達の順序 頭から足へ、体の中心から手足の先へ、大きな動きから細かな動きへ
情緒 喜び・怒り・恐れなどの気持ちの動き。快と不快から分かれていく
喃語 言葉を話す前の「マンマン」のような声
一語文・二語文 1 語または 2 語で気持ちを伝える文。1 歳ごろと 2 歳ごろが目安
自我 「自分」という意識
第一反抗期 2〜3 歳ごろ、「いや」「自分で」と強く主張する時期
自己中心性 自分から見えている世界を基準に考えること。わがままとは別
基本的生活習慣 食事・睡眠・排せつ・着脱衣・清潔
社会的生活習慣 あいさつ、順番、約束、交通ルールなど
感覚遊び さわる、聞くなど感覚を楽しむ(砂、水)
運動遊び 体を動かす(すべり台、ボール)
模倣遊び まねをする(ままごと、ごっこ)
受容遊び 見聞きして受け取る(絵本、紙芝居)
構成遊び つくる(積み木、粘土)
ひとり遊び・平行遊び・協同遊び 遊び方の変化。一人で→そばで別々に→役割やルールをもって一緒に
間食(おやつ) 3 回の食事で足りないエネルギーや栄養素、水分を補う
誤飲 食べ物でない物を飲み込むこと
チャイルドシート 車で幼児の体を守る座席。6 歳未満は使用が法律で決められている

練習問題

練習1 次の文の(ア)〜(エ)に入る語や数を書きなさい。幼児期は(ア)歳から(イ)までをいう。身長が 4 歳で出生時の約(ウ)倍になるのに対し、体重は 4 歳で約(エ)倍になる。

練習2 出生時に身長 48 cm、体重 2.8 kg の子が、目安どおりに育つと、1 歳の身長と体重はそれぞれいくらになりますか。

練習3 次の行動を基本的生活習慣と社会的生活習慣に分けなさい。(1) 歯をみがく (2) 友だちと順番を守る (3) 一人でパジャマに着がえる (4) 近所の人にあいさつをする (5) 決まった時刻に寝る

練習4 4 歳の子がいる家です。低い棚の上にボタン電池と薬が置いてあり、ベランダの手すりのそばに植木鉢の台が置いてあります。起こりやすい事故の名前と防ぎ方を、2 組書きなさい。

答えと解説

練習1 答え: (ア)1 (イ)小学校入学 (ウ)2 (エ)5。乳児期との境目が 1 歳です。身長と体重の倍率は取り違えやすいので、図2の棒の伸び方と結びつけて覚えると混ざりません。

練習2 答え: 身長 72 cm、体重 8.4 kg。1 歳の倍率は身長が約 1.5 倍、体重が約 3 倍なので、48 × 1.5 = 72、2.8 × 3 = 8.4 です。出生時の値が例題と違っても、倍率を使えば同じ手順で出せます。

練習3 答え: 基本的生活習慣は (1)(3)(5)、社会的生活習慣は (2)(4)。歯みがきは清潔、着がえは着脱衣、寝る時刻は睡眠にあたります。順番とあいさつは、相手がいて初めて必要になる習慣です。

練習4 答えの例: 誤飲→ボタン電池と薬を手の届かない場所にしまう。転落→台をベランダから片づけ、足場になる物を置かない。幼児は手にしたものを口に入れやすく、高い所にのぼりたがり、頭が重いので落ちやすいという特徴があります。事故の名前をその特徴とつなげて説明できれば、記述でも崩れません。なお、ボタン電池を飲み込んだかもしれないときは、様子を見ずに 119 番か受診につなぎます。

次の単元へのつながりと確かめ方

おやつで考えた栄養の補い方は、食生活の単元で学ぶ栄養素や献立の立て方でもう一度使います。事故を予測して防ぐ考え方は住まいの安全に、「いや」と主張する自我の話は、自分たちの思春期の心の動きを考えるときにつながります。

家で 5 分でできる確かめ方を 2 つ挙げます。1 つ目は、白い紙に同じ長さの棒を 5 本描き、新生児から大人までの頭の部分を塗ってみることです。見ずに描けたら、頭身と割合の問題はほぼ大丈夫です。2 つ目は、居間でしゃがんで目の高さを下げ、手の届く場所にある危ない物を 3 つ探すことです。見つけた物を「誤飲」「やけど」「転落」などの事故の名前と結びつけて言えれば、表が頭に入っています。保護者の方は、お子さまに「幼児はどうして転びやすいの」と 1 問だけ聞いてみてください。

個別指導で戻って確かめるのは、用語を言えるかどうかの手前にある、「なぜそうなるのか」を体のしくみから一言で説明できるかどうかです。倍率や頭身の計算で止まるときは、小学校で習う割合と倍の計算まで戻ります。

まとめ

問われているのは、世話をした経験の長さではありません。弟や妹がいてもいなくても、条件は同じです。幼児の行動の 1 つ 1 つに体と心の理由を添えられるかどうかが、答案の差になります。靴をはかせようとして泣かれる場面を、どんな言葉で説明するかを決めておいてください。「いや」をわがままと書いた答案に、この単元の丸はつきません。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

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