
武蔵野個別指導塾の特徴
【中学音楽】鑑賞の定番曲を図解で総まとめ—「春」「魔王」「運命」「ブルタバ」|武蔵野個別指導塾

「魔王」を歌う歌手は何人か、「春」は協奏曲か交響曲か。8 つの連の登場人物を塗り分けた表と川の形の図を読む例題で、聴いた音をテストの言葉に結びつけていけます。
よくあるのは、朝のホームルーム前の教室で、鑑賞プリントを見せ合っていた友だちに「『魔王』って何人で歌うんだっけ」と聞かれ、登場人物の数につられて「4 人」と答えてしまう場面です。授業で聴いたときは背中がぞくっとしたのに、問題の形で聞かれると、協奏曲と交響曲が頭の中で入れ替わり、「春」がどちらだったのかも急にあやしくなります。止まる原因は、耳に残った音と、テストで問われる言葉がつながっていないことにあります。ここでは定番の 5 曲について、作曲者・編成・形・聴きどころの 4 つを図と表でつないでいきます。読み終えるころには、曲名を聞いただけで「誰が、どんな楽器のために、どんな形で書いた曲か」を自分の言葉で説明でき、場面の並べ替えや穴埋めの問題でも手が止まらなくなるはずです。
この単元で押さえること
- 「春」:ヴィヴァルディの協奏曲です。独奏バイオリンと弦楽合奏が交互に現れ、短い詩の場面を音で描きます。
- 「魔王」:シューベルトの歌曲です。語り手・父・子・魔王を 1 人の歌手が歌い分け、ピアノが馬の駆ける音を表します。
- 「運命」:ベートーヴェンの交響曲第 5 番 ハ短調です。冒頭の 4 つの音の動機が、曲全体を動かします。
- 「ブルタバ」:スメタナの連作交響詩「我が祖国」の第 2 曲です。川を下るように場面が移っていきます。
- 「フーガ ト短調」:バッハのパイプオルガン曲です。1 つの主題を、声部が次々に追いかけます。
- 楽器の編成:曲の形と編成を組にして覚えると、問題文の言葉から曲名を絞り込めます。
作曲家と時代区分の単元で覚えた名前に、音の中身を与えるのがこの単元です。音符の長さや速度記号の知識も、動機やテンポの説明でそのまま使います。
基本の考え方
1 曲に 4 枚の札を持たせる
鑑賞の問題で問われることは、曲が変わっても同じです。作曲者(国と時代)、編成、形、聴きどころの 4 つで、この 4 枚の札を 1 曲ずつ持たせておけば、どの角度から聞かれても答えにたどり着けます。まず、聴きどころ以外の 3 枚を次の表で確かめてください。上から、作曲者の生まれた順に並べてあります。
| 曲名 | 作曲者(国・生没年) | 時代 | 編成 | 形 |
|---|---|---|---|---|
| 「春」 | ヴィヴァルディ(イタリア・1678-1741) | バロック | 独奏バイオリンと弦楽合奏 | 協奏曲 |
| 「フーガ ト短調」 | バッハ(ドイツ・1685-1750) | バロック | パイプオルガン | フーガ |
| 「運命」 | ベートーヴェン(ドイツ・1770-1827) | 古典派 | 管弦楽 | 交響曲 |
| 「魔王」 | シューベルト(オーストリア・1797-1828) | ロマン派 | 歌手 1 人とピアノ | 歌曲 |
| 「ブルタバ」 | スメタナ(チェコ・1824-1884) | ロマン派 | 管弦楽 | 交響詩 |
形の言葉は、次のように読み分けます。協奏曲は、独奏の楽器と合奏がかけ合う曲です。交響曲は管弦楽のための規模の大きな曲で、いくつかの楽章でできています。交響詩は物語や情景を管弦楽で描く曲で、ふつう 1 つの楽章でまとまっています。歌曲は詩に旋律と伴奏をつけた曲で、フーガは 1 つの主題を追いかけ合う形をいいます。編成の言葉にも範囲の違いがあり、弦楽合奏は弦楽器だけの合奏、管弦楽は弦楽器に木管楽器・金管楽器・打楽器を加えた合奏(オーケストラ)を指します。
「春」は合奏と独奏の交代を聴く
「春」は、ヴィヴァルディの「四季」の第 1 曲です。「四季」は「春」「夏」「秋」「冬」の 4 曲でできていて、それぞれに季節を描いた短い詩(ソネット)が添えられ、どの曲も 3 つの楽章で書かれています。テストによく出るのは速度が Allegro(アレグロ)の第 1 楽章で、場面は「春の訪れ→小鳥の歌→泉のせせらぎ→雷と稲妻→小鳥の歌がもどる」の順に進みます。
聴きどころは、合奏が同じ主題を何度もくり返し、そのあいだに独奏バイオリンが場面を描く組み立てです。この組み立てをリトルネッロ形式といいます。小鳥の歌は独奏バイオリンを中心とした高い音のさえずりで表され、雷は合奏の細かくきざむ音、稲妻は独奏の駆け上がる音で表されます。弦楽合奏はバイオリン・ビオラ・チェロ・コントラバスでできていて、バロック時代の曲らしく、チェンバロが和音を加えて低音を支えます。
「魔王」は 1 つの声の中の 4 人を聴く
「魔王」は、ゲーテの詩にシューベルトが 18 歳のころ曲をつけた歌曲です。夜の風の中、父がおびえる子を抱いて馬を走らせます。魔王は花や金の衣装で子を誘い、娘たちの踊りをちらつかせ、ついには力ずくで連れて行こうとします。父には魔王の姿が見えず、霧だ、枯れ葉の音だ、古い柳だとなだめ続けますが、家に着いたとき、腕の中の子は息絶えています。詩は 8 つの連でできています。
歌手は 1 人で、語り手・父・子・魔王の 4 役を歌い分けます。手がかりは声の高さと言い方です。語り手は中ほどの高さで落ち着いて語り、父は低い声で子をなだめ、子は高い声でおびえ、魔王はやわらかな声で誘います。子が「お父さん」と叫ぶ声は、回を追うごとに高くなっていきます。ピアノは速い 3 連符(1 拍を 3 等分した音)をくり返して馬の駆ける音を表し、話が進むあいだ不安をあおり続けます。最後の連でこの連打が止まり、語るように子の死が告げられるところは、この曲でいちばん静かで、いちばん恐ろしい瞬間です。
「運命」は 4 つの音の行き先を聴く
「運命」は、ベートーヴェンの交響曲第 5 番 ハ短調の呼び名です。作曲者自身がつけた題名ではなく、「運命はこのように扉をたたく」と語ったという話がもとだと伝えられていますが、本当に語ったのかどうかはわかっていません。曲は 4 つの楽章でできていて、冒頭の 4 つの音の動機(曲を組み立てる短い音のまとまり)が全体を動かしていきます。図1のように、動機は同じ高さの短い音 3 つと、それより低い長い音 1 つでできています。

4 分音符を 1 拍とすると、8 分音符は 0.5 拍、2 分音符は 2 拍です。曲は 4 分の 2 拍子で、図1の左の小節は 8 分休符と 8 分音符 3 つで 2 拍、右の小節は 2 分音符で 2 拍になり、この長い音にはフェルマータ(音を十分にのばす記号)がついています。第 1 楽章はソナタ形式で、提示部→展開部→再現部→コーダの順に進みます。第 2 主題の陰でも低音の弦楽器がこの動機のリズムをきざみ、第 3 楽章ではホルンが同じリズムを鳴らします。第 3 楽章から第 4 楽章へは切れ目なく進み、ハ短調で始まった曲はハ長調の明るい響きで閉じます。第 4 楽章でピッコロ、コントラファゴット、トロンボーンが加わり、響きがひとまわり厚くなることも覚えておくとよいでしょう。
「ブルタバ」は川の地図として聴く
ブルタバはチェコを流れる川の名前で、ドイツ語の呼び方がモルダウです。スメタナはチェコの歴史や風景を題材に 6 曲の連作交響詩「我が祖国」を書き、「ブルタバ」はその第 2 曲にあたります。当時のチェコはオーストリアの支配のもとにあり、自分の国の音楽をつくろうとしたスメタナたちは国民楽派と呼ばれます。曲を聴くことは、2 つの水源から始まって大きな川になるまでを地図でたどることに近いので、場面の順は例題3の図3を使い、川の形のまま確かめます。
「フーガ ト短調」は声部の入り方を聴く
「フーガ ト短調」はバッハのパイプオルガン曲で、「小フーガ」とも呼ばれます。パイプオルガンは、手で弾く鍵盤と足で踏む鍵盤を使い、パイプに空気を送って音を出す楽器です。教会に据えつけられたものが多く、1 人で弾いても大きな建物いっぱいに響きます。
声部とは、同時に進む旋律の 1 本 1 本の線のことです。この曲は 4 つの声部でできていて、まず 1 つの声部が主題を 1 人で奏で、主題が終わるころに次の声部が同じ主題を高さを変えて追いかけ、先の声部は別の旋律へ移っていきます。4 つ目の声部は足の鍵盤で弾かれ、低い音が加わったところで響きが一気に広がります。そのあとも主題は調を変えながら何度も現れます。フーガの語源は「逃げる」という意味の言葉で、逃げる旋律を次の旋律が追う姿を思い浮かべると、形が頭に残ります。入り方の図は例題4で読み取ります。
例題で解き方を確かめる
例題1(用語の見分け)
次の A〜C の説明に合う曲を、「春」「運命」「ブルタバ」から 1 つずつ選びましょう。
- A 管弦楽で、川の流れに沿った情景を描いた交響詩
- B 独奏バイオリンと弦楽合奏がかけ合う協奏曲
- C 管弦楽で、冒頭の動機が全体を動かす交響曲
- 先に編成の言葉に印をつけます。編成は曲を絞り込む最初の手がかりになるからです。独奏バイオリンが出てくるのは B だけなので、B は「春」に決まります。
- 残る A と C はどちらも管弦楽なので、形の言葉で分けます。編成が同じ曲は、編成だけでは見分けられないからです。
- 交響詩は情景を描く曲で、交響曲は楽章でできた曲だと確かめ、川は「ブルタバ」、動機は「運命」と結びつけます。言葉の意味を曲の中身に当てはめると、選んだ理由を自分で説明できるからです。
答え:A は「ブルタバ」、B は「春」、C は「運命」
例題2(図の読み取り)
図2は、「魔王」の 8 つの連のそれぞれで、誰の言葉が出てくるかを塗り分けた表です。(1) 魔王の言葉が出てくる連はいくつありますか。(2) 子の言葉はあるのに、父の言葉がない連は第何連ですか。(3) 最初と最後の連を受け持つ役は誰ですか。

-
- は「魔王」の行だけを左から見て、塗られたマスを数えます。ほかの行を見ないようにすると、数えまちがいを防げるからです。第 3・5・7 連の 3 つになります。
- (2) は「子」の行で塗られた連を拾い、すぐ上の「父」の行と比べます。縦に並べて比べるのが、差を見つけるいちばん確かな方法だからです。子は第 2・4・6・7 連、父は第 2・4・6 連なので、違いは第 7 連です。
- (3) は左端と右端の列を見ます。第 1 連と第 8 連は、どちらも語り手の行だけが塗られています。物語の外に立つ役が話を開いて閉じる形を、列の見方でつかめるからです。
表から読み取れることは、もう 1 つあります。第 7 連で魔王がとうとう子をつかまえ、子が叫んでも、父の言葉はもう出てきません。返事のないまま語り手に引き渡される、この空白があるから第 8 連の一言が重くなることを、塗られていない 1 マスが教えてくれます。
答え:(1) 3 つ、(2) 第 7 連、(3) 語り手
例題3(場面の並べ替え)
図3は「ブルタバ」の場面の順を、川の流れの形にした模式図です。次のア〜エを流れの順に並べましょう。また、狩りの角笛のようにホルンが鳴り響く場面はどれですか。
ア 聖ヨハネの急流 イ 森の狩猟 ウ 月の光 エ 農民の結婚式

- 図3の 1 から順に指でたどり、ア〜エの位置に番号をふります。場面の順は川の流れの順なので、丸暗記より先に地図を読むほうが確実だからです。イが 2、エが 3、ウが 4、アが 5 です。
- 番号の小さい順に並べ直します。番号をふってから並べると、書き写しの途中で順番が崩れないからです。イ→エ→ウ→アとなります。
- 音の手がかりを場面に当てはめます。問題文が音の特徴を書いてきたときは、楽器から場面へ逆にたどる必要があるからです。ホルンは狩りの角笛を思わせる楽器なので、森の狩猟を選びます。
場面と音は、次のように結びつけておきます。水源はフルートとクラリネット(どちらも木管楽器)の細かな動きで始まり、そのあとに短調の「ブルタバの主題」をバイオリンとオーボエが歌います。森の狩猟はホルンの響き、農民の結婚式は 2 拍子のはずむ踊りのリズム、月の光は弱い音の弦楽器とフルート、ハープの静かな夜です。聖ヨハネの急流では金管楽器と打楽器が激しく鳴り、岩に砕ける水を表します。急流を抜けた幅広い流れでは主題が長調に変わり、高い城ビシェフラドの動機が金管楽器で堂々と現れます。この動機は「我が祖国」の第 1 曲「ビシェフラド」の旋律です。最後は音が遠ざかるように弱まって、強い 2 つの和音で閉じ、川はエルベ川へ流れていきます。
答え:イ→エ→ウ→ア、ホルンが鳴り響く場面はイの森の狩猟
例題4(定期テストの形)
- 次の文の空欄を埋めましょう。「『フーガ ト短調』は(ア)が作曲した(イ)のための曲で、1 つの(ウ)を声部が次々に追いかける形で書かれている。」(2) 図4で、第 2 声部が主題を始めるとき、第 1 声部は何をしていますか。(3) フーガと輪唱の違いを 1 文で書きましょう。

-
- は作曲者→編成→形の順に札をめくります。札をめくる順を決めておくと、空欄がいくつあっても思い出す道筋が変わらないからです。
- (2) は図4の第 2 声部の「主題」の左端に指を置き、そのまま真上の第 1 声部へ上げます。横軸が時間なので、同じ時刻の出来事は上下に並んでいるからです。そこには「別の旋律」とあります。
- (3) は図4の青い帯に注目します。輪唱なら全員が同じ旋律を最後まで追いかけるので、青い帯のところも同じ旋律が続くはずです。フーガでは主題を終えた声部が別の旋律へ移るので、ここが違いになります。
答え:(1) ア バッハ、イ パイプオルガン、ウ 主題、(2) 別の旋律を奏でている、(3) 輪唱は旋律全体を同じように追いかけるが、フーガは主題を追いかけたあと、先の声部が別の旋律へ進む
まちがえやすいところと直し方
誤り1 役の数と歌手の数を混ぜる
- 誤った書き方:「魔王」は語り手・父・子・魔王を 4 人の歌手が歌う。
- どこが違うか:4 は役の数で、歌手の数ではありません。この単元には 4 がやたらに出てきます。「四季」の曲の数、「運命」の動機の音の数と楽章の数、フーガの声部の数、「魔王」の役の数は、どれも 4 です。何を数えた 4 なのかを言えないと、札がすぐに入れ替わります。
- 正しい書き方:「魔王」は語り手・父・子・魔王の 4 役を、1 人の歌手が歌い分ける。
誤り2 独奏者を見ないで形を書く
- 誤った書き方:「春」は交響曲で、「運命」は協奏曲である。
- どこが違うか:協奏曲には、合奏と向き合う独奏者がいます。「春」には独奏バイオリンがいて、「運命」に独奏者はいません。曲の長さや有名さでは決められず、前に立って弾く 1 人がいるかどうかが分かれ目です。迷ったら、演奏の映像を思い出し、合奏の前に立つ 1 人がいたかどうかを確かめるのが近道です。
- 正しい書き方:「春」は独奏バイオリンと弦楽合奏の協奏曲で、「運命」は管弦楽の交響曲である。
誤り3 動機の音を同じ長さで書く
- 誤った書き方:「運命」の動機は、4 分音符が 4 つ並んだ形である。
- どこが違うか:音の数は合っていますが、長さが違います。図1で見たとおり、はじめの 3 つは短い 8 分音符で、4 つ目だけが長い 2 分音符です。しかも最初の音の前には 8 分休符があり、音が鳴る前に一瞬の間があります。口で「ダダダダーン」と唱えたときの「ダーン」が、そのまま 2 分音符にあたります。
- 正しい書き方:「運命」の動機は、8 分休符のあとの 8 分音符 3 つと、フェルマータのついた 2 分音符 1 つでできている。
用語のまとめ
| 用語 | 意味と例 |
|---|---|
| 協奏曲 | 独奏の楽器と合奏がかけ合う曲。「春」 |
| 交響曲 | 管弦楽のための、楽章でできた大きな曲。「運命」 |
| 交響詩 | 物語や情景を管弦楽で描く曲。「ブルタバ」 |
| 連作交響詩 | 関連する交響詩を集めたもの。「我が祖国」は 6 曲 |
| 歌曲 | 詩に旋律と伴奏をつけた曲。「魔王」 |
| フーガ | 1 つの主題を声部が追いかける形。「フーガ ト短調」 |
| 弦楽合奏 | 弦楽器だけの合奏 |
| 管弦楽 | 弦楽器に木管楽器・金管楽器・打楽器を加えた合奏 |
| ソネット | 「四季」の各曲に添えられた短い詩 |
| リトルネッロ形式 | 合奏の主題のくり返しのあいだに独奏が入る組み立て |
| チェンバロ | バロック時代の鍵盤楽器。和音で低音を支える |
| 動機 | 曲を組み立てる短い音のまとまり。「運命」の冒頭 |
| ソナタ形式 | 提示部→展開部→再現部→コーダと進む形 |
| フェルマータ | 音を十分にのばす記号 |
| 3 連符 | 1 拍を 3 等分した音。「魔王」のピアノ |
| 主題 | 曲の中心になる旋律 |
| 声部 | 同時に進む旋律の 1 本 1 本の線 |
| 国民楽派 | 自分の国の歴史や民謡を取り入れた作曲家たち。スメタナ |
| 標題音楽 | 詩や情景など、音楽の外の内容を表す音楽。「春」「ブルタバ」 |
練習問題
練習1 次の曲の作曲者と形を答えましょう。(1)「春」 (2)「ブルタバ」 (3)「魔王」 (4)「フーガ ト短調」
練習2 「春」の第 1 楽章の場面を、曲の順に並べましょう。ア 雷と稲妻 イ 春の訪れ ウ 泉のせせらぎ エ 小鳥の歌
練習3 4 分音符を 1 拍として、「運命」の動機の音の長さの合計を求めましょう。8 分音符が 3 つと 2 分音符が 1 つで、フェルマータでのばす分は数えません。また、はじめの 8 分休符も入れると、4 分の 2 拍子で何小節分になりますか。
練習4 「魔王」は歌手が 1 人なのに、4 人の会話に聞こえます。その理由を、声の歌い分けに触れて 1 文か 2 文で書きましょう。
答えと解説
練習1 (1) ヴィヴァルディ・協奏曲、(2) スメタナ・交響詩、(3) シューベルト・歌曲、(4) バッハ・フーガ。作曲者と形はばらばらに覚えず、表の横 1 行を 1 組として覚えると入れ替わりにくくなります。
練習2 イ→エ→ウ→ア。春が来て、小鳥が歌い、泉が流れ、やがて雷が鳴ります。実際の曲では、雷のあとにもう一度小鳥の歌がもどります。詩の内容を 1 つの景色として思い浮かべると、順番を丸暗記しなくても並べられます。
練習3 8 分音符 3 つは 0.5×3=1.5 拍で、2 分音符の 2 拍を足すと、合計は 3.5 拍です。8 分休符の 0.5 拍を足すと 4 拍になり、4 分の 2 拍子は 1 小節が 2 拍なので 2 小節分です。休符も小節の中の長さに入ることを忘れないようにしましょう。
練習4 解答の例:語り手は中ほど、父は低く、子は高く、魔王はやわらかくと、声の高さや言い方を変えて歌い分けているからです。ピアノの 3 連符が馬の駆ける場面を支え続けるので、4 人の言葉が 1 つの場面につながって聞こえます。声の高さや言い方の違いに触れていれば、考え方は合っています。
次の単元へのつながりと確かめ方
ここで持たせた札は、時代区分の単元でそのまま働きます。バロックの協奏曲とフーガ、古典派の交響曲、ロマン派の歌曲と交響詩と並べると、時代ごとに好まれた形の移り変わりが見えてきます。日本の伝統音楽を学ぶときも、楽器の編成と語りの役割を聞き分ける耳は同じように使えます。
家で 5 分あれば、次の 2 つで確かめられます。1 つ目は、白い紙に 5 曲の名前を書き、何も見ずに 4 枚の札を埋めることです。2 つ目は、図2の表を何も見ずに描き直し、第 7 連で父が消えるところまで再現できるかを試すことです。ご家庭では、お子さまに「『魔王』は何人で歌うの」と朝の支度のあいだに聞いてみるだけでも確かめになります。個別指導で手が止まったときは、曲名に戻る前に、協奏曲と交響曲の言葉の意味や、8 分音符と 2 分音符の長さまで戻り、どこで札がはがれたのかを確かめます。
まとめ
鑑賞のテストで試されているのは、曲の知識の量ではなく、聴いた音に言葉を貼れるかどうかです。だから札は、耳で受け止めた音にしか貼りつきません。次に朝の教室で「何人で歌うんだっけ」と聞かれたら、迷わず「1 人」と答え、4 役の声色をまねてみせてください。「魔王」の終わりでピアノの連打が止まる、あの一瞬を受け止めた耳は、もう歌手の人数を取り違えません。
読んで終わりにするか、ここから変えるか。
武蔵境駅徒歩30秒、講師1人に生徒1人の完全1対1。授業のあいだ、先生は隣を離れません。いまの詰まりを、無料相談でそのまま話してください。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




