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1級の英作文の文体—語の格と文のつなぎ|武蔵野個別指導塾
難しい単語を増やす前に、語の意味、主張の強さ、文のつながりを点検できます。書き換え練習と意見論述の解答例から、読み手が理由を追える英文の整え方を学べます。

1級の英作文の文体—語の格と文のつなぎ
よくあるのは、自宅の机で書き終えた英作文を開き、辞書で見つけた長い単語へ次々に置き換えたものの、翌朝読み返すと自分の主張がつかみにくくなっているという場面です。最初は「通勤の負担を減らす」と書きたかったのに、抽象的な名詞が続き、誰にどんな利益があるのかが遠くなります。文頭には接続表現が並んでいるのに、理由と結論の間には説明が足りません。1級らしい英文に近づけようとした努力が、読み手の負担を増やしてしまっています。
英検1級を目指す方は、読める単語の幅が広がるにつれて、作文でもその知識を示したくなるかもしれません。しかし、語の格を上げることと、語を難しくすることは同じではありません。ここでいう語の格とは、話題、相手、伝える目的に合った表現の落ち着きです。社会的な問題を論じる文章なら、感情だけで押す語を避け、対象と変化を具体的に述べることが出発点になります。
この記事では、単語、文、段落の順で文体を整えます。まず曖昧な語を具体的にし、次に主張の強さを調整し、最後に理由のつながりを確認します。完成した英文を眺めるだけでなく、自分の答案のどこに線を引き、何を書き直すかまで手順にします。保護者の方も、難しい単語の数を数える代わりに、お子さまが「この文をこう直した理由」を説明できるかを見ると、練習の内容をつかみやすくなります。
1級で必要なのは、主張と根拠が追える文体です
語の難しさだけでは論述の条件を満たせません
日本英語検定協会は、1級の目安を「大学上級程度」としています。また、専門的な話題について理解し、主張や根拠の展開を明確にしながら、考えを詳細かつ論理的に伝える力を示しています。したがって、文体を考える際にも、語彙の見栄えだけでなく、読み手が主張から理由へ進めるかを確かめる必要があります。
一次試験のライティングには英文要約と意見論述がそれぞれ1問あります。意見論述では、指定された話題について立場を示し、3つの理由で支え、導入、本論、結論の構成で書きます。語数の目安は200-240語です。英文要約は90-110語でまとめる指示です。リーディングとライティングの試験時間は合わせて100分なので、作文に使える時間を全体の中で考える必要があります。以下の練習時間は、文体を点検するための区切りであり、公式に指定された配分ではありません。
限られた語数で3つの理由を説明するとき、長い前置きや意味の重なる形容詞は、具体的な説明を置く場所を使います。たとえば「非常に重要で、きわめて意義深い政策だ」と強調しても、その政策が誰の負担をどう変えるのかは伝わりません。読み手に必要なのは、評価を強めた言葉よりも、評価に至る道筋です。文体の練習では、飾りを削ったあとに理由が残るかを調べます。
要約では、読み取った内容の関係を保つことが先に来ます。意見論述用に覚えた強い主張の表現を持ち込むと、元の文章にはない評価を加えるおそれがあります。どちらの課題でも正確な語の選択は大切ですが、意見を述べる文と、元の内容をまとめる文は役割が違います。ここからは意見論述を中心に、目的に合う語とつなぎを練習します。
堅い語に置き換えると、意味まで動くことがあります
たとえば、help、support、ensureは、いずれも政策の利点を述べる文に現れますが、自由に交換できる語ではありません。ensureを使えば、結果の実現を確かなものとして述べる方向へ主張が強まります。単に助けになるという理由しか示していないなら、語を置き換えたことで説明と主張の釣り合いが崩れます。長い語や堅い語を選ぶ前に、結果をどこまで言えるのかを決めてください。
文のつなぎにも同じ問題があります。thereforeは前の内容から結果を導く働きをしますが、置くだけで因果関係を作れるわけではありません。施設が新しくなったことと、利用者が増えることの間には、利用しやすさや提供するサービスなどの説明が必要な場合があります。接続表現を増やす前に、その間を読み手が自力で補わなくてもよいかを確かめます。
文を長くすることも、それ自体が目標にはなりません。条件や対比を一文にまとめると関係が明確になることがありますが、主語と動詞の間に説明を詰めると、文の中心が見えにくくなることもあります。短い文と長い文のどちらが優れているかを一律に決めず、その文が担う関係を最も正確に示せる形を選びます。
訂正を文体の練習にどう生かすか
英作文への訂正フィードバックについて、52研究を統合したベイズ的メタ分析では、中程度の効果が長期に持続し、直接訂正、間接訂正、解説つき訂正の間の差は小さいとまとめられています(Brownほか・2023)。対象は英作文への訂正を扱う52研究であり、この結果から英検1級の文体や特定の接続表現の効果まで直接判断することはできません。
また、35研究を統合したメタ分析では、書いた英文への訂正が文法の正確さを中程度に高め、直接の訂正の効果がやや大きく、習熟度が効果を左右する最も強い要因だったとされています(Lim・Renandya・2020)。対象は書面での訂正を扱う35研究であり、文法の正確さについての知見を、そのまま論拠の質や語の格の向上と同一視することはできません。
この2つの研究を踏まえ、ここでは訂正を受ける機会を設けつつ、文法の修正と文体上の選択を分けて扱います。主語と動詞の一致を直すことと、主張が強すぎるので助動詞を変えることは、修正の理由が異なります。「誤りだから直す」のか、「意味は通るが、言いたい範囲に合わせる」のかを区別して記録すると、次の答案で何を再現すればよいかが明確になります。これは研究が直接検証した文体指導の手順ではなく、訂正を自分の表現選択につなげるための練習方法です。

語、主張の強さ、つながりを順に整えます
練習1: 曖昧な評価を、具体的な作用に変えます
最初の練習は5分で行います。下の英文を読み、goodとpeopleが具体的に何を指すのかを決めてから、書き換えてください。課題は、公共交通への投資の利点を、通勤する人の費用に絞って述べることです。
Investing in public transport is good for people.
書き換えの解答は次のようになります。
Investment in public transport can reduce commuting costs for workers.
書き換えでは、単にgoodをbeneficialに変えて終わらせず、「通勤費を減らす」という作用と、「働く人」という対象を示しています。元の文は文法上成立していますが、利点の中身を読み手に預けています。後の文なら、このあとに運賃、乗り継ぎ、通勤手段などの説明を続ける方向が見えます。ただし、投資すれば必ず通勤費が下がるとまでは述べていないので、canを用いています。
自分で確かめる際は、日本語で「誰の、何が、どう変わる」と3つに分けて答えてください。1つでも答えられなければ、単語の難易度より先に内容を補います。答案でgood、bad、things、peopleを見つけたら、すべてを機械的に消すのではなく、その語の範囲が文脈で明らかかを確かめます。すでに対象が定まっているpeopleまで置き換える必要はありません。
さらに2分使い、同じ文を別の受益者に合わせて書き直してみてください。企業を対象にするなら、従業員の通勤や採用など、何を説明するのかを決めます。対象だけworkersからcompaniesへ交換すると、費用を負担する主体が変わるかもしれません。語を入れ替えるときは文全体の意味を読み直す、という習慣をここで作ります。
練習2: 主張の強さを、理由が支えられる範囲に収めます
次の練習は4分です。課題は、在宅勤務の利点を述べながら、交通に関する問題をすべて解決するという言い切りを避けることです。
Remote work will eliminate traffic congestion.
書き換えの解答では、対象となる交通量と条件を加えます。
Remote work may reduce commuter traffic when employees can work from home regularly.
eliminateからreduceへの変更で、完全になくすという主張を、減らすという主張へ調整しています。さらに、通勤に関係する交通量に対象を絞り、定期的な在宅勤務が可能な場合という条件を明示しました。mayは便利ですが、それだけを入れれば内容が精密になるわけではありません。「何が、どの条件で変わるか」まで書くことが大切です。
自分で確かめる方法は、文の横に「例外になりそうな場合」を日本語で1つ書くことです。すべての職種で在宅勤務が可能とは限らないと気づいたら、その条件が主張の範囲に反映されているかを見ます。反対に、すべての文をmayやmightで弱めると、自分が何を支持しているのかがぼやけます。立場を述べる文は明確にし、予測や効果の大きさを述べる文は必要に応じて限定します。
ここでは語の格を、慎重さだけと考えないでください。根拠のある範囲では言い切り、条件が必要な範囲では条件を示すことが、文章全体の信頼しやすさにつながります。強い単語を避ける練習ではなく、選んだ強さを説明できるようにする練習です。
練習3: 接続表現の前に、文同士の関係を決めます
次の練習は6分です。課題は、オンライン行政サービスの利点と、窓口を残す理由を対比させることです。まず次の2文の関係を考えてください。
Online services can make administrative procedures more convenient. Moreover, some residents cannot use these services without assistance.
第2文は便利さをそのまま追加する内容ではありません。支援なしでは利用できない住民がいるという留保を述べています。書き換えの解答では対比を示し、その留保を政策上の判断につなげます。
Online services can make administrative procedures more convenient. However, some residents need assistance to use them. Local governments should therefore retain staffed service counters.
howeverは前の利点に対する留保を示し、thereforeは支援の必要性から窓口維持の提案へ進む関係を示しています。また、themが何を指すかは、直前のonline servicesから追えます。同じ語を避けようとして、無関係な類義語を挟む必要はありません。
自分で確かめるときは、接続表現を一度隠し、文と文の間に「追加」「対比」「理由」「結果」「具体化」のどれかを書きます。そのあとで英文の接続表現を戻し、日本語でつけた関係と一致するかを調べます。接続表現を消した途端に関係がわからなくなる場合は、つなぎの語だけでなく、前後の内容にも不足がないかを見てください。
名詞を重ねる前に、動作の主体を探します
より堅い文にしようとして名詞を増やすと、動作の主体を隠してしまうことがあります。次の文は文法的には成立していますが、何が起こるかを追う負担があります。
The implementation of the expansion of training opportunities is necessary.
必要性を述べるだけでなく、誰の行動を提案するのかを決めると、次のように書けます。
Employers should expand training opportunities for workers.
employersとexpandが近くなり、提案の相手と動作が明確になります。ただし、受動態や名詞中心の表現を一律に避ける必要はありません。行為者より制度や結果を中心に述べたい場合もあります。判断の基準は「動詞が多いほどよい」ではなく、読み手がその文の役割をつかめるかです。2分で自分の段落の主語と動詞に線を引き、長く離れている文だけを見直してください。
同じ語を残すと、話題の軸が保てる場合があります
同じ名詞を繰り返すことを恐れると、意味の異なる語を類義語として使ってしまうことがあります。worker、employee、citizenは、重なる人を指す場合があっても、意味の範囲は同じではありません。雇用関係を論じている途中でcitizensに変えると、話の対象が社会全体に広がったように読まれることがあります。
中心となる語は必要な場所で繰り返し、指す対象が明らかなところでは代名詞を使います。指示語のthisも、前の何を受けるかが曖昧なら、this policyやthis reductionのように名詞を添えると関係を示しやすくなります。3分間の見直しで代名詞と指示語を囲み、それぞれから指す対象へ矢印を引いてください。矢印が2方向へ伸びる箇所は、読み手も迷う可能性があります。
まとまった論述で文体を確かめます
練習課題は「地方自治体は、新しい道路の建設より公共図書館への支出を優先すべきか」です。賛成または反対の立場を決め、3つの理由を用い、導入、本論、結論を備えた200-240語の英文を書いてください。ここでは、教育機会、地域の交流、既存施設の利用という3つの方向から賛成する解答を示します。問題文と英文は独自に作成しています。
意見論述の解答例
Local governments should generally give public libraries priority over new road construction. Although roads remain essential, libraries can widen access to education, strengthen community connections, and make better use of existing public facilities.
First, libraries provide learning opportunities for residents who cannot afford private resources. A student without a quiet room at home can study there, while an adult seeking employment can use reference materials. These services can reduce barriers to learning without requiring every household to purchase the same resources.
Second, libraries can bring residents together through reading groups and practical workshops. Such activities give people opportunities to exchange ideas with neighbors they might otherwise never meet. This contact is particularly valuable when residents have few other places to gather without spending money.
Third, improving an existing library may serve a community more efficiently than building another road. For example, extending opening hours can allow more workers to use a facility that already exists. Local authorities should examine these possibilities before committing public funds to additional construction.
Admittedly, some areas urgently need safer roads, and local conditions must guide spending decisions. Nevertheless, where basic transport needs are already met, libraries offer a compelling combination of educational and social benefits. Giving them priority is therefore a reasonable way to support residents while using public resources carefully.
語の格を支えるのは、意味の範囲をそろえることです
冒頭のgenerallyは、すべての自治体で無条件に同じ判断をするという主張を避けています。そのあとで道路の必要性を認め、結論でも基本的な交通の需要が満たされている場合という条件を述べています。留保を最後に突然足すのではなく、導入と結論で主張の範囲をそろえています。
第1の理由では、学習機会という抽象的な言葉に続けて、自宅に静かな部屋がない学生と、仕事を探す大人を挙げています。後半のthese servicesは、直前の利用場面をまとめて受けています。難しい語を連ねる代わりに、誰が何を利用できるかを示すことで、教育上の利点を説明しています。
第2の理由では、such activitiesが読書会や実用的な講習を受け、this contactが住民同士の交流を受けます。代名詞や指示語を使っていますが、その先行内容を追える配置です。第3の理由では、効率についての主張を述べたあと、開館時間を延ばすという具体的な選択肢を置いています。このように、抽象的な主張と具体的な説明を往復すると、読者が段落の役割を見失いにくくなります。
この論述に出てくる図書館の利点は、練習課題に対する論拠として述べたものです。特定の自治体で効果を測った結果として読むものではありません。練習でも、存在しない調査や統計を付け足して説得力を作ろうとせず、自分が説明できる仕組みと条件を使って論じてください。
3回に分けると、見直しの目的がはっきりします
最初の3分は語の意味だけを見ます。対象が広すぎる語、内容が見えない評価語、確実性を強く言いすぎた語に印をつけます。すぐに書き直さず、「曖昧」「強すぎる」「対象が変わった」のいずれかを余白に書くと、修正の理由が残ります。
次の3分は文の関係だけを見ます。各段落の最初の文と最後の文を読み、最後の文が最初の理由を支えているかを確認します。途中で別の理由へ移ったなら、その説明を移すか、段落の中心を考え直します。firstなどの順序を示す語があることと、理由が区別できることは別なので、見出しの代わりに日本語で各段落を短く要約してください。
最後の4分は文法と語数を見ます。主語と動詞の一致、名詞の単数と複数、冠詞、代名詞の指す対象を確認します。語数が足りなければ、同じ主張を言い換えて加えるのではなく、説明が飛んでいる箇所へ仕組みや条件を足します。語数が多ければ、重複した評価や長い前置きから削ります。これは練習中の点検順です。実際の試験でこの時間を確保するかは、読解と要約も含めた演習で調整してください。

個別指導では、直した理由を本人の言葉に戻します
英作文を見せるとき、完成版だけを持ってくると、どこで迷ったかが消えてしまいます。個別指導では、最初の答案、本人がつけた印、書き直した答案を並べて扱います。講師は、文法の誤り、意味のずれ、論理の不足、表現上の好みを分けて伝えます。すべてを同じ訂正記号で埋めると、本人が次に何を優先すべきか判断しにくくなるためです。
たとえば、reduceをeliminateへ変えた答案なら、講師は先に「完全になくなると言える理由はどこですか」と確かめます。本人がそこまでの意味を意図していなかったなら、元の語に戻すことにも学習上の意味があります。逆に、主張を支える説明があるなら、その説明が読み手に届く位置に置かれているかを見ます。講師の好みで堅い語へ統一するのではなく、本人の主張と表現が合うように調整します。
塾が持つべきなのは、修正の優先順位と、もう一度使って確かめる課題です。1回の授業で、語の選択、接続表現、冠詞、段落の構成をすべて同じ重さで直す必要はありません。意味が逆になる接続表現や、理由を超えて強くなった断定を先に扱い、そのあとで細部を整えます。次の課題では話題を変え、同じ修正が自力でできるかを確認します。前回の完成文を覚えて書けるだけでは、表現の選び方が身についたかを判断しにくいためです。
本人が持つのは、最初の選択と、修正理由を説明する役割です。書き換えのたびに長い感想を書く必要はありません。「対象を住民全体から通勤者へ絞った」「結果を必ず起こることとして述べていたので弱めた」「追加ではなく対比だった」と短く残せば十分です。英文を直したあとに、この説明と実際の修正が合っているかを読み直してください。説明は正しくても、英文では条件が抜けたままということがあります。
家庭では、英文の細部をすべて添削しようとするより、お子さまが修正理由を話せる時間を短く設ける方法があります。「この語は難しいからよい」という説明で止まったら、「前の語と意味はどう違いますか」と確かめてください。保護者の方が新しい類義語を探して答えを渡す必要はありません。本人が迷った箇所を残しておけば、授業で扱う問いがはっきりします。社会人の方も、同じ問いを自分へのメモにすると、学習時間を増やさず振り返りの焦点を作れます。
進み具合は、難しい単語を何個使ったかよりも、自分で見つけた不一致がどう変わったかで見ます。記録用のノートには、日付、話題、最初の表現、修正後の表現、理由、別の課題で使えたかを残します。指示語の参照先を自分で明確にできた、対比の接続表現を説明できた、といった変化なら確認できます。単なる修正数の減少だけでは、短い文しか書かなくなった可能性もあるので、扱った内容や説明の深さと合わせて見ます。
文体についてのよくある質問
Q1. 難しい単語をあまり使わないと、1級らしく見えないのではありませんか。
専門的な話題を正確に述べるには、その内容に必要な語が要ります。ただし、長く珍しい語を加えれば文章がよくなると考えると、意味の選択が後回しになります。まず、自分が述べたい区別をその語で表せているかを見てください。たとえば「費用を減らす」と「費用をなくす」の差は、読み手の受け取り方を変えます。基本的な動詞でも、その差を正しく示せるなら使う理由があります。
新しい語を作文に取り入れる際は、日本語訳だけで判断せず、どんな名詞と組み合わせるのか、どの程度の強さを持つのかを確かめます。そして、自分で短い一文を作り、同じ内容を平易な語でも説明します。言い換えたときに主張が変わるなら、まだ意味の整理が必要です。覚えた語を使うことより、使った語を説明できることを目標にしてください。
Q2. 接続表現は各文の最初に置いたほうが、論理的になりますか。
接続表現は関係を示す助けになりますが、毎文に置く必要はありません。同じ対象について具体的な説明を続けるなら、語の繰り返しや代名詞だけでつながることもあります。逆に、理由から提案へ進む場所や、利点から留保へ転じる場所では、関係を示す語が役立ちます。数をそろえるのではなく、読者が迷いそうな曲がり角に置くと考えてください。
まず接続表現を外して文の関係を日本語で説明し、その関係を明示する必要があるかを決めます。説明できなければ、つなぎの語を探す前に内容を見直します。特に「さらに」と「しかし」の取り違えは、立場の受け取り方まで変えるので、意味の点検を優先します。
Q3. 添削された文は、そのまま全部覚えるべきですか。
修正後の文を読み返すことはできますが、完成文の暗記だけでは、違う話題でどの表現を選ぶかが残ります。文法上の誤りを直した箇所は、何が誤りだったかを確かめます。意味や文体を調整した箇所は、対象、確実性、文同士の関係のどれが変わったかを説明してください。そのうえで、別の話題で同じ判断を使う一文を書きます。
たとえば、図書館の論述で断定を弱めたなら、次は環境政策について、条件を示す文を作ってみます。ただし、条件を示す表現をすべての主張へ貼り付ける必要はありません。覚えるべきものを「完成した答え」だけにせず、「どんなときにこの表現を選ぶか」まで広げると、書き直しの内容を次の作文へ持ち運べます。
ここで手が止まるなら、止まった単元まで一緒に戻ります。学年別個別指導コース/お問い合わせ
次の答案では、3か所だけ理由をつけて直してください
次に英作文を書いたら、全文を一度に立派にしようとせず、曖昧な語、強すぎる主張、つながりが飛んだ箇所を1つずつ探してください。それぞれを直したあとに、なぜ変えたのかを短い日本語で残します。3か所の修正を自分の言葉で説明できれば、次の課題で試す判断が3つ手元に残ります。
そのあとで、修正した部分を段落全体の中で読み直します。語だけを直して主語がずれていないか、条件を加えて理由が薄くなっていないか、接続表現を変えて結論が動いていないかを確かめてください。文体は、単語を集めた棚ではなく、考えを読み手へ渡す文章の働きです。自分が伝えたい内容と、英文が実際に伝える内容の距離を少しずつ縮めていきます。
難語を1つ足すより、接続表現を1つ選び直した理由を語れる答案を大切にします。
参考文献
- 日本英語検定協会「1級の試験内容・過去問」 https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_1/
- 日本英語検定協会「1級の試験内容」 https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_1/solutions.html
- 日本英語検定協会「2026年度第2回 一次試験 1級 問題冊子」語数と意見論述の指示の参照。 https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/kakomon/2026-2-1ji_1kyu.pdf
- Brownほか・2023、Language Teaching Research。英作文への訂正フィードバックを扱った52研究のベイズ的メタ分析。 https://consensus.app/papers/details/eb6b8dc2c02d5671a136fee6971ff1d3/
- Lim・Renandya・2020。書いた英文への訂正と文法の正確さを扱った35研究のメタ分析。 https://consensus.app/papers/details/866c5fde73635e3cae1a001589b62a1d/
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。




