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【政治経済】選挙制度と政党政治を図解で総まとめ—選挙制度の比較 政党の役割 55年体制以後の政治|武蔵野個別指導塾

【政治経済】選挙制度と政党政治を図解で総まとめ—選挙制度の比較 政党の役割 55年体制以後の政治のアイキャッチ 武蔵野個別指導塾
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小選挙区制と比例代表制を同じ票数で比べ、ドント方式と一票の格差を例題で確かめます。衆参の制度、55年体制以後の政党政治、政治資金を結びつけ、票が議席になる仕組みを読み解きましょう。

よくあるのは、夏休みの課題の山から政治・経済のプリントを取り出し、「最も多くの票を集めた政党」と「最も多くの議席を得た政党」を同じ意味だと思って、資料問題の答えが合わなくなるという場面です。得票率の表は読めているのに、議席率の表と数字がそろいません。ここで必要なのは、計算を最初からやり直すことより、票と議席の間にどのような決まりがあるかを確かめることです。

選挙は、国民の考えをそのまま縮小して議会に写す装置ではありません。選挙区ごとに何人選ぶのか、候補者と政党のどちらに投票するのか、票をどう議席に換算するのかによって、結果の表れ方が変わります。その結果を受けて、政党は政策を実現したり、他の政党と協力したりします。仕組みを押さえると、制度比較の問題だけでなく、政権交代や政治資金に関する文章も、用語を並べるだけでなく理由をつないで説明できます。

この単元で身につけること

中学校の公民や「公共」で学んだ国民主権・間接民主制を土台に、代表者の選び方が政治の運営にどう結びつくかまで進む単元です。名称を覚えた後は、投票する人、立候補する人、議会の議席という3つの位置を行き来して考えましょう。

基本の考え方

選挙の原則と票を議席に変える決まり

普通選挙とは、財産や納税額などを選挙権の条件としない選挙です。年齢などの要件までなくなるという意味ではありません。平等選挙は、選挙権を平等に認め、投票の価値の平等を求める原則です。直接選挙では、有権者が代表者を直接選びます。秘密選挙では、誰に投票したかの秘密が守られます。「誰が投票できるか」「票の価値はどうか」「誰が代表者を選ぶか」「投票先を知られないか」と問いを分けると、用語の取り違えを防げます。

秘密選挙が必要なのは、投票先を知られることで圧力を受けるおそれがあると、自由な意思を表しにくくなるためです。また、直接選挙という言葉の「直接」は、すべての政策を国民が直接決めるという意味ではありません。代表者を直接選ぶ選挙と、代表者が議会で政策を決める間接民主制は両立します。

小選挙区制は、1つの選挙区から1人を選ぶ制度です。最も多く得票した候補者が議席を得るため、落選者への票が議席に結びつかない死票になりやすい特徴があります。ここでいう死票は、その票に政治的な意味がないという評価ではなく、当選者を出すことに結びつかなかった票を指す用語です。支持が各選挙区で少しずつ上回る政党は、多くの議席を得ることがあります。

大選挙区制は、1つの選挙区から複数の議員を選ぶ制度です。その一種として、日本の衆議院ではかつて中選挙区制が用いられていました。複数の当選者がいるため、同じ政党の候補者どうしが争う場合もあります。ただし、複数人を選ぶという情報だけで、投票方法や政党への議席配分まで決まるわけではありません。

比例代表制は、政党などの得票に応じて議席を配分する制度です。少数の支持も議席に反映しやすい反面、政党が多く議会に進出すると、政権をつくるための調整が必要になる場合があります。議席は整数なので、得票率と議席率が完全に一致するとは限りません。小選挙区制には政権の選択が明確になりやすいという見方と、少数意見が議席に反映されにくいという見方があります。比例代表制にも、多様な意見を反映しやすいという見方と、連立の調整で政策の責任が見えにくくなる場合があるという見方があります。

図1のように、同じ100票でも、選ぶ人数と配分方法が違えば議席の姿は変わります。図の上段はA候補・B候補・C候補がそれぞれA党・B党・C党に属する1人区、下段は同じ割合の政党票をもとに5議席を配る場合です。制度の違いを取り出すための比較であり、同じ議会の総議席数を比べた図ではありません。

図1 同じ得票割合を異なる制度で議席へ換算する比較

1人区なら45票のA候補が当選します。残る55票はB候補とC候補に分かれているため、A候補は過半数に届かなくても最多得票で当選することができます。一方、5議席の比例代表をドント方式で配ると、A党2議席、B党2議席、C党1議席になります。1位の得票率だけを見て、全体の議席率まで決めつけないことが重要です。

衆議院と参議院の選び方

衆議院の選挙は、小選挙区比例代表並立制です。有権者は小選挙区では候補者名、比例代表では政党等の名称を書きます。比例代表は全国を地域のブロックに分けて行われ、基本は政党が当選順位を決める拘束名簿式です。小選挙区と比例代表の議席は、それぞれの選挙結果に基づいて配分します。比例代表で議会全体の議席率を得票率に合わせ直す仕組みではない点が、「並立」の理解の中心です。

一定の要件の下で、候補者は小選挙区と比例代表に重複立候補できます。小選挙区で落選しても、比例代表で当選する場合があり、比例復活と呼ばれます。同じ政党の比例名簿で重複立候補者が同順位に置かれた場合は、原則として惜敗率が高い順に当選順位を決めます。惜敗率は「その候補者の得票数 ÷ その小選挙区の当選者の得票数」で比べる値です。全国の落選者を単純な得票数だけで並べる仕組みではありません。

参議院は選挙区選挙と比例代表選挙を組み合わせています。選挙区は都道府県を基本とし、隣接する県を合わせた合区もあります。選挙区では候補者名を書きます。比例代表は全国単位で、原則として候補者名または政党等の名称を書ける非拘束名簿式です。政党等の名称の票と、その名簿の候補者名の票を合計して政党等に議席を配り、通常の名簿登載者の間では個人名の得票が多い順に当選者を決めます。

ただし、参議院の比例代表には特定枠があります。政党等が特定枠の候補者と順位を定めた場合、その候補者が優先され、残りの議席について通常の名簿登載者の個人名得票を比べます。「参議院比例は全員が個人名得票順」と言い切ると不正確です。まず政党等への議席配分、次にその中で誰が当選するか、という2段階に分けると整理しやすくなります。

政党の機能、55年体制、政治資金

政党は、共通する政治上の考え方や政策を掲げ、政権の獲得や政策の実現を目指す組織です。社会には、教育への支出を増やしてほしい、税の負担を抑えてほしい、地域交通を維持してほしいといった、重なり合いながらも対立する要求があります。政党はそれらを集め、優先順位や財源を含む政策にまとめます。これが利益の集約です。候補者を育てて選挙で示す働きや、議会・政府の活動を通して政策を実行する働きもあります。

政権を担う政党を与党、政権に加わらない政党を野党と呼びます。野党には、政府を監視し、政策を批判・修正し、別の選択肢を示す働きがあります。複数の政党が協力して政権を担うのが連立政権です。二大政党制は有力な2つの政党を中心に政権を競う仕組みであり、政党が2つしか存在しないという意味ではありません。多党制では複数の政党が相当の力をもち、連立が政権形成の重要な方法になることがあります。

日本では1955年に、左右に分かれていた日本社会党が統一され、保守合同により自由民主党が結成されました。これを起点として、自民党が政権を担い、社会党が主要な野党となる関係が続いた時期を55年体制と呼びます。2つの主要政党があるからといって、両党が交互に政権を担う二大政党制だったわけではありません。この違いが、年号を覚えるだけでは見落としやすい点です。

その後、野党の多党化などを経て、1993年に自民党が衆議院で単独過半数を失い、非自民の連立政権が成立しました。これにより55年体制は終わったと整理されます。1994年には政治改革関連法が成立し、衆議院の選挙制度の変更や政党助成の仕組みが整えられました。新しい衆議院の選挙制度による最初の総選挙は1996年です。制度が決まった年と、その制度で初めて選挙をした年を区別しましょう。

以後は政党の分裂・合流や連立の組み替えが進み、2009年には民主党を中心とする政権が成立し、2012年には自民党・公明党の連立政権へ交代しました。これらは歴史上の政権交代を示す出来事です。ある時点の与党・野党の区分を、その政党に永久に付く性質のように覚えないことが大切です。また、制度改革だけで政党再編や選挙結果のすべてを説明できるわけではなく、政策や社会の変化、有権者の判断も関わります。

政治活動には、政策の調査や広報、事務所の運営などの費用がかかります。資金には党費、寄附、政治資金パーティーの収入などがあり、一定の要件を満たす政党への公的な助成もあります。政治資金規正法は、政治団体の収支の報告・公開や寄附の制限などを通じて、政治資金を国民の監視の下に置く仕組みを定めています。名称は「規制法」ではなく「規正法」です。

政党助成法に基づく政党交付金は、政党の活動を公的資金で支える制度です。特定の資金提供者への依存を抑え、政党の活動基盤を支えるという見方がある一方、支持しない政党にも税金が配分されることなどを問題とする見方があります。公的助成を行うことと、収支や使途を明らかにすることは別の論点です。資金源、支出先、公開の方法を分けて読むと、「お金が必要だから監視は不要」「公開されているから問題は起こらない」といった飛躍を避けられます。

例題で解き方を確かめる

例題1 最多得票と過半数を区別する

ある小選挙区の有効投票は100票で、A候補45票、B候補35票、C候補20票でした。この問題では最多得票の候補者1人を選びます。当選者と、その当選者の得票率、死票の数を求めましょう。

  1. 選ぶ人数を確かめます。1人を選ぶので、得票の多い順に複数人を当選させることはできません。
  2. 45、35、20を比べます。45票が最多なので、A候補が当選します。最多とは他の候補者より多いことで、過半数とは別の条件です。
  3. 得票率を45 ÷ 100 × 100 = 45%と求めます。分母はA候補以外の票数ではなく、有効投票の総数です。
  4. 落選した2人の票を合計します。35 + 20 = 55票がこの選挙では議席に結びつきません。

答え:A候補が当選し、得票率は45%、死票は55票です。

この結果から「有権者全体の45%がA候補を選んだ」とまでは言えません。与えられた分母は有効投票数であり、棄権した人や無効票を投じた人を含む有権者数ではないからです。資料で割合を読むときは、何を100%としているかを最初に確かめます。

例題2 ドント方式で議席を配分する

A党450票、B党350票、C党200票を得た比例代表の選挙で、5議席をドント方式で配ります。同じ商は生じないものとします。各党の議席数を求めましょう。ドント方式は、各党の得票数を1、2、3…で割り、商が大きい順に、配る議席数と同じ個数を選ぶ方法です。

  1. 各党の得票数を順に割ります。今回は5議席なので、各党を5まで割っておけば、必要な候補の商をすべて比較できます。
  2. 党ごとに別々の順位を決めず、3党の商を1つの表として比べます。議席は、すべての商の中で大きいものから配るためです。
  3. 大きい順に450、350、225、200、175を選びます。それぞれA、B、A、C、Bの商なので、党別に回数を数えます。

図2では、上位5つの商を橙色で囲んでいます。3で割った商は見やすく小数第1位まで示していますが、比較では丸める前の値を使います。4と5で割った商は、最大でも450 ÷ 4 = 112.5で5番目の175を下回るため、図では省いています。

図2 ドント方式で各党の商を比べて上位5つを選ぶ表

答え:A党2議席、B党2議席、C党1議席です。

A党の得票率は45%ですが、議席率は2 ÷ 5 × 100 = 40%です。B党も40%、C党は20%になります。比例代表という名前でも、5議席を小数の議席に分けることはできません。「得票に応じた配分」と「得票率との完全な一致」を区別する必要があります。図1の下段は、この計算と同じ得票割合による結果を表しています。

例題3 一票の格差を計算する

X選挙区は有権者10万人で議員1人、Y選挙区は有権者30万人で議員2人を選ぶとします。有権者数を基準とする一票の格差は何倍でしょうか。また、1票の重みが小さいのはどちらでしょうか。

  1. 議員1人当たりの有権者数を求めます。選ぶ議員の人数が違うので、有権者数だけを直接比べると誤ります。
  2. Xは10万人 ÷ 1 = 10万人、Yは30万人 ÷ 2 = 15万人です。代表者1人を選ぶ人数にそろえることで比較できます。
  3. 大きい値を小さい値で割ります。15万人 ÷ 10万人 = 1.5なので、格差は1.5倍です。
  4. 票の重みは逆向きに考えます。Yではより多くの人で1議席を選ぶので、Yの1票の重みはXの3分の2です。

答え:格差は1.5倍で、1票の重みが小さいのはY選挙区です。

一票の格差は、投票率の違いや候補者の人気の違いを測る数値ではありません。選挙区ごとの代表の配分が、投票価値の平等にどう関わるかを考える指標です。問題文が人口を基準としている場合は人口で、有権者数を基準としている場合は有権者数でそろえ、途中で分母の意味を変えないようにします。

例題4 55年体制の説明を直す

「55年体制は、自民党と社会党が交互に政権を担う二大政党制であり、1994年の最初の並立制選挙で終わった」という文の誤りを直し、成立・終わり・制度改革の順に説明しましょう。

  1. 政権を担った関係を確認します。主要な政党が2つあることと、両党の間で政権交代が起こることは同じではありません。
  2. 1955年の社会党統一と保守合同を起点に置きます。政党の成立の動きと、その後の自民党を中心とした政権の継続をつなぎます。
  3. 終わりを1993年の非自民連立政権の成立と結びつけます。政治改革関連法の成立は1994年、新制度での最初の衆議院総選挙は1996年なので、別々に扱います。

答え:55年体制は1955年に成立した自民党政権と社会党を主要野党とする関係で、1993年の非自民連立政権成立により終わり、1994年の制度改革を経て1996年に新制度での衆議院総選挙が行われました。

つまずきやすいところと直し方

誤り1 比例代表が小選挙区の結果を必ず補正する

誤った書き方は「衆議院では、比例代表によって最終的な総議席率が各党の得票率と同じになる」です。どこが違うかというと、日本の並立制では、小選挙区と比例代表で別々に議席を決める点を見落としています。比例代表の存在だけで、全体の議席配分を補正する制度だと判断することはできません。

正しい書き方は「小選挙区と比例代表の議席をそれぞれ決めて合計するため、総議席率は比例代表の得票率と一致するとは限らない」です。答案を直すときは、比例代表で全体の議席を調整する併用制との違いを、配分の順序に戻って確認します。重複立候補や比例復活があっても、並立制のこの基本は変わりません。

誤り2 1人1票なら一票の格差はない

誤った書き方は「どの選挙区でも同じ1票を投じるので、投票価値は等しい」です。どこが違うかというと、投票できる回数と、その票で選ぶ議員の配分を混同しています。同じ1票でも、議員1人を選ぶ有権者数が違えば、代表者を選ぶ際の重みは異なります。

図3のように、Xの長方形は10万人、Yの長方形は15万人を、同じ縮尺の長さで示しています。どちらも議員1人分にそろえた図なので、Y全体の有権者30万人をそのまま描いたものではありません。図の長さが1.5倍になる側ほど、1票の重みは小さくなります。

図3 議員1人当たりの有権者数で比べる一票の格差

正しい書き方は「形式的に1人1票でも、議員1人当たりの有権者数が異なれば投票価値に格差が生じる」です。人口の移動などによって格差が広がるため、選挙区割りや定数配分の見直しが課題になります。投票価値の平等を重視する考えと、地域のまとまりなども考慮する考えを、何を配分基準とするかという問題として整理しましょう。

裁判では、格差の程度だけでなく、是正に必要な期間や立法府の対応なども問題になります。「違憲状態」とされたことと、直ちに選挙が無効になることは同じではありません。「何倍を超えたら常に無効」という1本の公式として覚えず、判断された選挙、争点、結論を分けて読みます。

誤り3 政治資金の公開と政党助成を同じ制度と考える

誤った書き方は「政治資金規正法は、すべての政党に同じ額の税金を配る法律」です。どこが違うかというと、資金を監視する仕組みと、公的に助成する仕組みを取り違えています。政党交付金にも交付対象の要件や配分の基準があり、すべての政党に一律に同額を配るわけではありません。

正しい書き方は「政治資金規正法は収支の報告・公開や寄附の制限などを定め、政党助成法は一定の要件を満たす政党への公的助成を定める」です。公開された資料を読むときも、収入額が多いという事実だけで違法とは判断できません。資金の出し手・受け手、手続き、記載内容を、問題となる規則に対応させる必要があります。

練習問題

練習1 原則の名前を説明する

「納税額によって投票できる人を限らない」「誰に投票したかの秘密を守る」は、それぞれどの原則でしょうか。また、有権者が議員を直接選ぶ制度が、間接民主制と矛盾しない理由を説明しましょう。

練習2 比例代表の計算をする

A党600票、B党300票、C党100票に対し、4議席をドント方式で配ります。商が同じになったときは、この問題に限り元の得票数の多い党を先にするものとします。各党の議席数と、議席を得られなかった党を答えましょう。この同点処理は練習用の条件であり、実際の法定の処理を説明したものではありません。

練習3 一票の格差を読む

P選挙区は有権者24万人で議員2人、Q選挙区は有権者18万人で議員1人を選びます。議員1人当たりの有権者数、格差の倍率、1票の重みが大きい選挙区を求めましょう。有権者の総数が大きい選挙区を、そのまま重みの小さい側としないよう注意します。

練習4 政党と資金の働きを結びつける

「複数の政党が協力して政権を担うこと」の名称を答えましょう。続いて、政党が国民のさまざまな要求を政策にまとめる働きと、政治資金の収支を公開する目的を、それぞれ1文で説明しましょう。

答えと解説

練習1の答えは、普通選挙と秘密選挙です。直接選挙は代表者を選ぶ方法を表し、間接民主制は選ばれた代表者を通じて政治を行う仕組みを表すため、両立します。「直接」という語だけで直接民主制と結びつけないことがポイントです。

練習2の答えは、A党3議席、B党1議席、C党0議席で、C党が議席を得られません。上位の商はAの600、Aの300、Bの300、Aの200です。300の同点はこの問題の条件で順序を決めますが、両方とも4位以内なので最終的な配分には影響しません。C党の100票は全体の10%でも、この配分では議席を得られず、比例代表でも死票がなくなるとは限らないことがわかります。

練習3の答えは、Pが12万人、Qが18万人、格差は1.5倍で、重みが大きいのはPです。24 ÷ 2 = 12、18 ÷ 1 = 18、18 ÷ 12 = 1.5と計算します。Pの有権者総数はQより多くても、議員1人当たりでは少ないため、票の重みの関係が逆になります。

練習4の答えは、連立政権です。政党は、社会の多様な要求を集約し、優先順位や財源を含めた政策にまとめます。政治資金の収支の公開は、資金の出入りを国民が監視し、政治活動の公明・公正を確保するための仕組みです。政策をまとめる働きと、活動を支える資金を説明する責任をつなげて考えましょう。

次の単元へのつながりと家庭での確かめ方

選挙の仕組みがわかると、次に考えるのは、有権者の意見がどこで生まれ、どう変化するのかです。世論やメディア、利益集団、市民運動を学ぶ際には、社会の要求が政党を通じて政策になる経路と、政党以外の方法で政治に働きかける経路を比べられます。国会や内閣の学習に戻れば、選挙結果が多数派の形成や内閣の成立につながる流れも確認できます。

家庭で5分使うなら、1つ目は、白紙に「衆議院」「参議院」の欄をつくり、それぞれの選挙区と比例代表で何を書くか、比例代表の当選順をどう決めるかを口頭で説明する方法です。特定枠まで言えたかを最後に確かめます。2つ目は、図3を隠して例題3の10万人と30万人、議員1人と2人だけを書き、どちらの票が重いかを計算前に予想してから、1人当たりに直す方法です。

個別指導で確かめるときは、政党名や制度名の暗記に戻るだけでなく、割合の分母と「1人当たり」の意味まで戻ります。保護者の方がお子さまの説明を聞く場合も、答えを先に伝えるより、「何を同じ条件にそろえたのか」を尋ねると、理解が止まっている箇所を見つけやすくなります。

まとめ

選挙の資料で数字が合わないと感じたら、票を集計する単位と議席を配る規則を確かめる手がかりになります。歴史の文章で政党の関係を見失ったら、どの政党が政権を担い、どの出来事で関係が変わったかを追えます。政治資金の説明では、支える仕組みと監視する仕組みを分けて読むことで、評価を急がず論点を捉えられます。

「A党が何票だったか」から「なぜその議席数になったか」へ踏み込めたとき、選挙は暗記する名称から、自分で確かめられる制度に変わります。

本気になった日が、入塾の日。

お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。

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