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【政治経済】国際通貨体制と地域経済統合を図解で総まとめ—ブレトンウッズ 変動相場制 通貨危機 EU 地域統合|武蔵野個別指導塾

【政治経済】国際通貨体制と地域経済統合を図解で総まとめ—ブレトンウッズ 変動相場制 通貨危機 EU 地域統合のアイキャッチ 武蔵野個別指導塾
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ドルと金の関係を示す図、外貨建て債務の計算、EUとユーロ圏の比較から、通貨の安定と地域統合の仕組みを学び、制度の利点と制約を説明する力を養えます。

よくあるのは、職員室前の廊下の長椅子で政治・経済のノートを開き、「ニクソン・ショックでドルと金の交換が止まった」と「ユーロでは複数の国が同じ通貨を使う」を読み比べて、どちらも外国のお金の話なのに、何がつながっているのか説明できないという場面です。年号と組織名を覚えても、誰が何を安定させようとした制度なのかが見えないと、出来事がばらばらに残ります。

国際取引では、商品の価格だけでなく、支払いに使う通貨の価値も問題になります。為替相場が大きく変われば、売上の見込みも借金の返済負担も変わります。国際通貨体制は、その不安定さに各国がどう対応するかという仕組みです。一方、地域経済統合は、国境を越える経済活動について近隣諸国などが制度を共通化する取り組みです。通貨まで共通化する場合には、両者が重なります。制度が解決しようとする問題と、その制度を維持するための条件を対にして読むと、歴史も計算も同じ筋道で追えます。

この単元で身につけること

前の単元で学ぶ円高・円安と国際収支は、一国の取引を読む道具でした。この単元ではその道具を使い、複数の国がどのような約束を結ぶと取引を安定させられるのか、また約束がどのような制約を生むのかを考えます。

基本の考え方

ドルを軸に戦後の取引を安定させる

国際通貨体制とは、国際的な支払いに使う通貨や為替相場をめぐる制度・取り決めの全体です。国際取引や外貨準備に広く使われる中心的な通貨を基軸通貨といいます。基軸通貨があると、取引のたびに多くの通貨を直接交換する必要を減らせます。ただし、その通貨の価値が信用されることが前提になります。

1944年のブレトンウッズ会議では、戦後の通貨・金融の枠組みが話し合われました。背景には、世界恐慌後の通貨切下げ競争や貿易のブロック化が国際経済を不安定にした経験があります。自国の輸出を有利にするために各国が通貨を切り下げ、他国の製品を締め出しても、相手国が同じ対応を取れば取引全体が縮小します。その繰り返しを避けることが課題でした。

ブレトンウッズ体制では、アメリカが外国の通貨当局に対し、金1トロイオンスを35ドルとする比率でドルを金と交換することを約束し、各国は自国通貨とドルの交換比率を原則として固定しました。これは金とドルを軸とする金ドル本位制です。一般の人がどの国でも紙幣を金に換えられる、という制度ではありません。図1のように、金と各国通貨の間にドルが位置する構造として捉えます。

図1 金とドルと各国通貨を結ぶ固定相場の仕組み

図1の上段はアメリカが通貨当局に対して行う金交換の約束、下段は各国通貨とドルの相場の結びつきです。各国の中央銀行などは外国為替市場で通貨を売買し、相場を一定の範囲に保ちました。固定相場制は市場取引がない制度ではなく、相場を保つための介入が必要な制度です。また、深刻な国際収支の不均衡が生じた場合には、所定の手続きによる平価の変更が想定されていました。「固定」は、いかなる事情でも永久に変更しないという意味ではありません。

IMFは国際通貨基金で、通貨・為替の安定を支え、国際収支上の困難に直面する加盟国への融資などを担います。外国への支払いに必要な外貨が不足した国に、調整する時間と資金を与える働きがあります。これに対し、世界銀行の中心となる国際復興開発銀行、IBRDは、戦後復興や開発のための資金供給を目的として設けられました。IMFと世界銀行は、同じ会議から生まれた機関でも中心となる役割が異なります。

GATTは「関税及び貿易に関する一般協定」で、関税などの貿易障壁を減らし、差別の少ない貿易を進める枠組みです。通貨面のIMFと貿易面のGATTを組み合わせ、戦後の自由な国際経済を支える仕組みをIMF・GATT体制と呼びます。GATTはブレトンウッズ会議で設立された銀行ではなく、会議後に成立した貿易の協定です。1995年にはWTO、世界貿易機関が発足し、貿易のルールを扱う枠組みが拡充されました。

金との交換停止から変動相場制へ

ドルが世界の取引に使われるには、アメリカの外にドルが供給される必要があります。しかし、海外に出回るドルが増えるほど、「保有するドルは本当に約束どおり金と交換できるのか」という疑問も強まりました。アメリカの金保有量に対して交換を求められうるドルが増えれば、交換の約束を維持しにくくなるからです。ドルの供給を絞れば世界の決済資金が不足しやすく、増やせばドルへの信頼が揺らぐという矛盾は、流動性のジレンマと呼ばれます。

1971年、アメリカはドルと金の交換停止を発表しました。これが通貨制度上のニクソン・ショック、またはドル・ショックです。ドルを支えていた金交換の約束が失われましたが、その日に各国が一斉に変動相場制へ移ったわけではありません。同年のスミソニアン協定では、為替相場の調整などを通じて固定相場制の維持が試みられました。その後も不安定さが続き、1973年には主要国が変動相場制へ移行しました。

変動相場制では、為替相場は原則として外国為替市場の需要と供給によって変わります。輸出入の代金決済に加え、金利差、資産への投資、先行きへの予想なども通貨の売買を動かします。固定相場を守る義務が弱まる分、国内の景気などに応じた金融政策を選びやすくなりますが、相場の変動に伴う取引上の不確実性が生まれます。必要に応じて当局が為替介入をする場合もあり、変動相場制は政府が一切関与しないという意味ではありません。

金との交換が停止した後も、ドルが国際的な決済や外貨準備で果たす役割は失われませんでした。金との交換が保証されることと、取引相手が広く受け取ることは別の条件だからです。また、主要国が変動相場制へ移ったことは、世界のすべての国が同一の制度を採用したことを意味しません。特定の通貨への連動や、一定範囲で相場を管理する仕組みもあります。

地域統合は何を共通にするかで読む

地域経済統合とは、複数の国が域内の貿易障壁を減らしたり、経済制度を共通化したりすることです。自由貿易地域では、原則として域内の関税などを撤廃しますが、域外国にかける関税は各国が別々に決めます。関税同盟では、域内の関税撤廃に加えて、域外に対する関税を共通化します。この違いは、域内の取引だけでなく「外の国にどう対応するか」に注目すると整理できます。

共同市場では、人や資本などの生産要素の自由な移動にも範囲を広げます。さらに経済政策の協調を深める取り組みや、共通通貨を導入する通貨同盟があります。ただし、これは共通化の内容を比べるための整理であり、すべての地域が同じ順番で最終的に同じ制度へ進むという法則ではありません。障壁の撤廃や自由な移動にも例外・条件があり、条約上の目標と実際の運用を分ける必要があります。

ヨーロッパでは、石炭・鉄鋼の共同管理から経済協力が広がり、EEC、ECを経て、1993年にマーストリヒト条約の発効によってEU、欧州連合が成立しました。EUは単一市場を進めるとともに、経済以外にも協力範囲を持ちます。共通通貨ユーロは1999年に導入され、2002年に紙幣・硬貨の流通が始まりました。ユーロを採用するEU加盟国のまとまりをユーロ圏と呼び、ユーロ圏の金融政策ではECB、欧州中央銀行が中心的な役割を担います。

共通通貨には、参加国間での両替の費用や為替変動の不確実性を減らし、価格を比べやすくする利点があります。その一方で、参加国は独自の通貨切下げや自国だけの政策金利によって景気を調整できません。単一の金融政策に対して、税や歳出などの財政は共通の規律の下でも各国が主に担うため、国ごとの景気や財政状態の違いをどう調整するかが課題になります。

例題で解き方を確かめる

例題1 戦後の3つの課題を機関に結びつける

次の課題A〜Cを、IMF・IBRD・GATTに対応させてください。Aは国際収支の悪化で外貨が不足する国への資金支援、Bは復興や開発に必要な長期的資金の供給、Cは関税引下げなどによる貿易障壁の削減です。さらに、IMFとGATTを合わせて学ぶ理由を説明します。

  1. 課題の対象を「通貨・国際収支」「復興・開発」「貿易」に分けます。略称の似た感じで選ばず、何を安定させ、何を促進するかを先に決めるためです。
  2. 対象と名称を対応させます。Aは通貨基金であるIMF、Bは復興開発銀行であるIBRD、Cは関税と貿易の協定であるGATTと結びつきます。
  3. 通貨と貿易の関係を1文にします。関税が下がっても外国への支払いが不安定なら取引は進みにくく、通貨が安定しても高い貿易障壁があれば商品は動きにくいからです。

答え:AはIMF、BはIBRD、CはGATTで、通貨の安定と貿易障壁の削減の両面から国際取引を支えるために合わせて学びます。

例題2 出来事を並べて制度の変化を読む

「主要国の変動相場制への移行」「ブレトンウッズ会議」「ドルと金の交換停止」「スミソニアン協定」を古い順に並べます。そのうえで、「金交換の停止によって、その日に世界全体が変動相場制になった」という説明を直してください。

  1. 出来事を、制度の設計・支えの喪失・維持の試み・制度の移行に分けます。年号を忘れても、原因と対応の関係から順番を考える足場ができます。
  2. 基準となる年を対応させます。会議は1944年、金交換の停止は1971年、スミソニアン協定も1971年、主要国の移行は1973年です。同じ年の2つは、停止への対応として協定が結ばれた順に置きます。
  3. 誤った説明の時期と範囲を直します。固定相場制を維持する試みが間にあり、移行した主体も「世界全体」ではなく「主要国」とすることで、過程と制度の多様性を表せます。

答え:1944年の会議→1971年の金交換停止→同年のスミソニアン協定→1973年の主要国の変動相場制への移行で、金交換停止と主要国の制度移行は同時ではありません。

例題3 通貨下落と外貨建て債務を計算する

ある国の企業が1,000万ドルを借りています。為替相場が1ドル=25現地通貨から1ドル=40現地通貨になったとき、元本返済に必要な現地通貨はいくら増え、何%増加しますか。利息と手数料は考えず、返済額を相殺するドル収入や為替変動を避ける契約もないものとします。

  1. 何が一定かを確かめます。一定なのは1,000万ドルという外貨建て元本であり、自国通貨に換算した返済額ではないためです。
  2. 変化前後の換算額を別々に計算します。変化前は1,000万×25=2億5,000万現地通貨、変化後は1,000万×40=4億現地通貨です。1ドルを得るために必要な現地通貨が増えたので、現地通貨の価値は下落しています。
  3. 増加額と増加率を求めます。4億−2億5,000万=1億5,000万現地通貨で、増加率は1億5,000万÷2億5,000万×100=60%です。変化前を基準にするので、割る数は4億ではありません。

答え:返済に必要な現地通貨は2億5,000万から4億へ、1億5,000万、60%増加します。

図2 通貨下落によって増える外貨建て債務の返済負担

図2のように、ドルで示した借金が一定でも、現地通貨で稼ぐ企業にとっての負担は大きくなります。なお、この60%は現地通貨で測った返済額の増加率です。現地通貨1単位が買えるドルは1÷25ドルから1÷40ドルへ変わるので、通貨価値の下落率と同じ数字だと扱ってはいけません。何を分子にし、何を基準にした率なのかを確認します。

1997年のアジア通貨危機では、タイのバーツをきっかけに、通貨への不安と資金流出が周辺国にも広がりました。通貨の対ドル相場が安定していると考えて外貨建てで借りていた場合、自国通貨の下落で債務負担が重くなります。短期で借りた資金を長期の事業に使っていれば、貸し手が資金を引き揚げたときの返済も難しくなります。通貨の違いと返済期限の違いの両方が、不安定さを拡大させる要因です。

固定的な相場を守る当局は、外貨を売って自国通貨を買い支えることがあります。しかし外貨準備には限りがあり、防衛が難しいと予想されると、さらに売りが増える場合があります。通貨危機は相場の下落だけで完結せず、企業の返済難、銀行の経営悪化、融資の縮小を通じて生産や雇用にも波及します。IMFによる支援には政策調整が伴うことがあり、信頼回復に役立つという見方と、調整の内容によっては景気や生活への負担を強めるという見方があります。

例題4 共通通貨の利点と制約を論述する

共通通貨に参加する国について、「取引の利点」と「景気調整上の制約」を、それぞれ理由を付けて説明してください。ただし、「便利になる」「政策が難しくなる」だけで終わらないようにします。

  1. 取引前後で不要になる行動を考えます。異なる通貨の交換が不要になることを示せば、費用が減る理由を具体化できるからです。
  2. 通貨を共通化すると誰が金融政策を決めるかを確認します。参加国ごとに違う政策金利を選ぶのではなく、共通の金融政策を行う点が制約の根拠になります。
  3. 利点と制約を同じ制度から導きます。ある国だけが不況でも、その国だけで通貨を切り下げたり政策金利を下げたりできない、と書けば、制度と結果が結びつきます。

答え:共通通貨は参加国間の両替費用と為替変動の不確実性を減らしますが、独自の通貨切下げや政策金利の変更で自国だけの景気を調整することを制約します。

つまずきやすいところと直し方

誤り1 固定相場制なら通貨への信頼は不要だと考える

誤った書き方は「固定相場制では相場が動かないので、資金流出が起きても何もする必要がない」です。どこが違うかというと、固定されるのは当局が維持を約束する相場であって、その通貨を売りたい人の行動まで止まるわけではない点です。売りが増えれば、外貨準備を使った介入などで約束を支える必要が生じます。

正しい書き方は「固定相場制を維持するには、介入に使う外貨や、その相場を守れるという信頼が必要です」です。変動相場制にも相場の大幅な変化という課題があるため、どちらかが無条件に安全とは書けません。国際的な資本移動を自由にし、相場を固定し、金融政策も独立に行うという3つを同時に十分実現するのは難しいという関係は、国際金融のトリレンマと呼ばれます。制度の選択は、安定と政策の自由のどこを優先するかという選択でもあります。

誤り2 EU加盟国はすべてユーロを使うと考える

誤った書き方は「EUとはユーロを使う国だけでできた組織です」です。どこが違うかというと、EUへの加盟と共通通貨の採用を同じ条件としている点です。EU加盟国でもユーロを採用していない国があり、ユーロ圏はEU全体と一致しません。図3のように、EUの枠と、その中のユーロ採用国の枠を分けて整理します。

図3 EU内のユーロ圏とASEANの協力範囲の違い

図3は制度上のまとまりを示す模式図で、枠の面積は国数や経済規模を表しません。正しい書き方は「EUは幅広い地域統合の枠組みで、ユーロ圏はその中でユーロを採用する加盟国のまとまりです」です。なお、ユーロを使う地域をすべてそのままユーロ圏と数えるのも適切ではありません。EUに加盟せずユーロを使用する国・地域もあるので、通貨の使用と制度への参加を区別します。

この区別は欧州の債務危機を考える際にも役立ちます。国の財政への不安が国債や銀行への不安と結びついても、ユーロ参加国は独自通貨の切下げでは対応できません。支援や財政調整、金融面の対応が課題になりますが、国ごとの事情は異なり、共通通貨だけを危機の唯一の原因とするのは不正確です。

誤り3 地域統合はすべて共通通貨を目指すと考える

誤った書き方は「ASEANも地域統合なので、EUと同じ共通通貨を使います」です。どこが違うかというと、地域統合という言葉から、協力の深さや採用する制度まで同一だと決めている点です。ASEAN、東南アジア諸国連合では、AFTAによる域内貿易の自由化やASEAN経済共同体による経済協力が進められてきましたが、ユーロのような共通通貨は採用されていません。

正しい書き方は「ASEANでは域内貿易の自由化などを進めていますが、EUと同じ通貨同盟ではありません」です。図3の右側に通貨を別々に保つ特徴を示したのは、この違いを見落とさないためです。域内でモノが動きやすくなることと、人の移動があらゆる面で自由になることも別です。自由貿易地域と関税同盟を比べるときも、域外国への関税まで共通にしているかを追加して確認します。

地域統合によって、生産費の低い域内国から輸入するようになる貿易創出の効果が期待できます。一方、域外にもっと生産費の低い国があっても、関税の差によって域内国からの輸入に切り替わる貿易転換が起こる場合があります。地域内の取引が増えたという事実だけで、世界全体の資源配分も必ず改善したとは判断できません。利益を受ける範囲と、条件から外れる側の双方を見る姿勢が必要です。

練習問題

練習1

「IMF・GATT体制では、IMFが関税引下げを担当し、GATTが通貨の安定を担当した」という文を直してください。略称だけを入れ替えるのではなく、2つの役割を文章で説明します。

練習2

1971年のドルと金の交換停止と、1973年の主要国の変動相場制への移行の間に行われた、固定相場制を維持する試みを答えてください。また、ドルと金の交換停止がドルの国際的な利用を直ちに終わらせたわけではない理由を述べてください。

練習3

ある企業が200万ドルの元本を返済します。相場が1ドル=30現地通貨から1ドル=45現地通貨へ変わりました。利息・手数料はなく、ドル収入や為替変動を避ける契約もないとします。変化前後の返済必要額、増加額、増加率を求め、現地通貨は上昇したか下落したかを答えてください。

練習4

地域Pでは域内関税を原則撤廃しましたが、域外関税は各国が別々に定めます。地域Qでは域内関税を原則撤廃し、域外関税も共通にしています。PとQの統合形態を答え、さらに「Qは必ず共通通貨も使う」という判断が適切かどうか説明してください。

答えと解説

練習1の答え:IMFは通貨・為替の安定や国際収支上の困難への支援を担い、GATTは関税などの貿易障壁の削減を進めました。支払いを支える仕組みと、商品の取引条件を整える仕組みを分ければ、役割を逆にしにくくなります。

練習2の答え:スミソニアン協定です。ドルと金の交換停止後も、ドルが決済などで広く受け取られる役割は残ったため、国際的な利用が直ちに終了したわけではありません。金との交換という信用の支えが失われたことと、基軸通貨としての利用が消えることを同一視しないのが要点です。

練習3の答え:変化前は6,000万現地通貨、変化後は9,000万現地通貨、増加額は3,000万現地通貨、増加率は50%で、現地通貨は下落しました。200万×30=6,000万、200万×45=9,000万、3,000万÷6,000万×100=50と計算します。1ドルを買うためにより多くの現地通貨が必要なので、表示の数字が増えても通貨の価値は低下しています。

練習4の答え:Pは自由貿易地域、Qは関税同盟で、Qが必ず共通通貨を使うとは判断できません。関税同盟の条件は域外関税の共通化までであり、通貨の共通化は別の制度です。問題文に書かれた共通化の範囲だけから結論を出すことが、地域名を知らない資料問題でも役立ちます。

次の単元へのつながりと家庭での確かめ方

この単元は、発展途上国の開発資金、国際的な資本移動、多国籍企業の活動へつながります。海外から資金を得ることは設備投資を支えますが、返済通貨や返済期限によっては資金流出時の弱点にもなります。援助や投資を読む際にも、金額だけでなく、受け手がどの通貨で収入を得て、いつ何で返すのかを確かめる視点が使えます。

家庭では5分で、次の2つを試せます。1つ目は、紙に「金・ドル・各国通貨」を書き、1971年にどの関係が変わったかを指で示し、その後の1973年までを声に出して説明することです。2つ目は、1ドル=20現地通貨と1ドル=30現地通貨を並べ、100ドルの返済に必要な額を計算することです。2,000から3,000へ増えることを確かめたら、共通通貨に参加すると域内取引のどの換算が不要になるかも考えます。

個別指導で説明が止まる場合は、「1ドルを買うのに自国通貨がいくつ必要か」という交換の意味まで戻ります。制度名が混ざる場合は、通貨・関税・人や資本の移動を別の欄にして、何を共通にしているかを確かめます。

まとめ

長椅子で並べて見ていたドルの歴史とユーロの仕組みは、国境を越える取引を安定させるための、異なる制度上の選択です。約束を結べば不安定さの一部を抑えられますが、その約束を支える資金や政策の調整が必要になります。計算では返済通貨を、歴史では約束の変化を、地域統合では共通化の範囲を確認すると、用語の先にある理由を説明できます。

通貨の安定は、相場を止めるという宣言だけではなく、その約束を支える仕組みにかかっています。

本気になった日が、入塾の日。

お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。

電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。

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