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【高2英文法】代名詞を図解で総まとめ—it one that those・each other・most of・another other(高校英語・代名詞・it・one・that・違い)|武蔵野個別指導塾

傘を指すitとoneの違いから、that of・most of・再帰代名詞まで、3枚の図と空所補充・並べ替え・和文英訳で確かめ、短い英文を指示先までたどって読めるようにしましょう。
よくあるのは、塾の玄関の傘立ての前で、忘れ物の傘についての英文を読み、itとoneをどちらも「それ」と訳してしまう場面です。持ち主が取りに戻るなら元の傘の話ですが、新しく買うなら別の傘の話です。日本語訳の表面が似ていても、英語では「同じ1本」なのか「同じ種類の別の1本」なのかが区別されています。この違いを見落とすと、文法問題だけでなく、長文中で誰が何を持っているのかも追いにくくなります。
代名詞は、人や物などを名詞の代わりに表す語です。ただし、itのように具体的な名詞を指さず、天気や時刻を述べるときに使う語もあります。「前にある名詞を探せば終わり」と考えず、何を指すか、どの範囲から選ぶか、文の中でどんな役割を担うかを順に確かめましょう。指示先を言葉にできると、短い語が多い英文でも、内容のつながりを根拠つきで説明できます。
この単元で身につけること
- itとoneを区別します。前に出た物そのものを受けるのか、その名詞が表す種類から別の物を選ぶのかを判断します。
- 指示先のないitを見抜きます。形式主語・形式目的語と、天気や時刻などを表すitを、後ろの形から読み分けます。
- that ofとthose whoを読みます。同じ名詞の繰り返しを避ける比較と、「ある条件に当てはまる人々」を表す形を区別します。
- another・the other・othersを使い分けます。単数か複数かに加え、残りがどこまで特定されているかを確認します。
- most of・almost all・each・everyを整理します。人数や量の割合と、集団を1人ずつ見る捉え方を文の形につなげます。
- 再帰代名詞とeach otherを区別します。動作が本人へ戻るのか、複数の人の間で交わされるのかを説明します。
前の単元の名詞と冠詞で扱う「数えられるか」「何を指すかが特定されているか」という判断は、この単元でoneやthe othersを選ぶ土台になります。代名詞だけを暗記するより、置き換えられる名詞まで戻すほうが、使える形と使えない形の理由が見えてきます。
基本の考え方
itは同じ物、oneは名詞の種類を受ける
代名詞が受ける元の語句を先行詞といいます。たとえばumbrellaを受ける場合でも、itなら既に話題になっている傘そのものを指します。oneなら数えられる単数名詞の代わりになり、文脈に応じて同じ種類の物を表します。
I left my umbrella at the entrance, so I went back to get it.
日本語訳:私は自分の傘を玄関に置いてきたので、それを取りに戻りました。
I need an umbrella, so I will buy one this afternoon.
日本語訳:私は傘が必要なので、今日の午後に1本買うつもりです。
最初のitは、置いてきたその傘です。次のoneはan umbrellaに相当し、特定の傘を既に持っているという話ではありません。図1のように、itの先には同じ物があり、oneの先には同じ種類から選ばれる物があります。

図1では、上段の左右を同じ「傘A」とし、下段では「傘という種類」から別の「傘B」へ進めています。ただし、oneを「必ず不特定の別物」と丸暗記しないでください。theや説明する語句が付けば、どの物かを特定することもできます。
The blue umbrella is mine, and the red one is Yuki’s.
日本語訳:青い傘は私のもので、赤い傘はユキのものです。
このoneはumbrellaの繰り返しを避けています。the red one全体では赤い傘を特定しています。複数ならonesを使えますが、oneとonesは、この用法では数えられる名詞を受ける点に注意が必要です。
These shoes are wet, so I will wear the dry ones.
日本語訳:この靴はぬれているので、私は乾いている靴を履きます。
We need some water, but there is none in this bottle.
日本語訳:私たちは水が必要ですが、このボトルには少しもありません。
水のような数えられない名詞を、このoneで受けることはできません。量がないことを表すならnoneのような別の語を使います。「前に名詞があるからone」という選び方をやめ、名詞の数え方と文の意味を一緒に確認しましょう。
itが具体的な物を指さない場合
形式主語とは、意味の上で主語に当たる長い内容を後ろに置き、文の主語の位置をitで埋める形です。次の例では、難しいのは「ここからそのラベルを読むこと」であり、itを「それ」と訳す必要はありません。
It is difficult to read the label from here.
日本語訳:ここからそのラベルを読むことは難しいです。
It is clear that this umbrella belongs to Ken.
日本語訳:この傘がケンのものであることは明らかです。
to read以下やthat以下が意味の中心です。that以下には主語と動詞があるので、このようなまとまりを節と呼びます。前の名詞を探す前に、文の後半に「何が難しいのか」「何が明らかなのか」の答えがないかを見てください。
形式目的語は、目的語の位置にitを置き、その内容を後ろで示す形です。補語は、主語や目的語がどのような状態かを説明する語句で、次のeasyはitの内容が簡単だと述べています。
I find it easy to recognize my umbrella.
日本語訳:私は、自分の傘を見分けるのは簡単だと思います。
findの後ろをit、easy、to recognize my umbrellaの順に読み、最後の部分がitの内容だと結び付けます。一方、天気・時刻・距離などのitには、そのような後置された内容がない場合があります。
It is raining outside.
日本語訳:外では雨が降っています。
It is nearly six o’clock.
日本語訳:もうすぐ6時です。
この2つは天気や時刻を表す非人称のitです。また、その場の様子を大づかみに述べる状況のitもあります。後ろに名詞や節がないから誤りなのではなく、その場の状態を述べるための主語だと捉えます。
It is quiet in the entrance hall.
日本語訳:玄関ホールは静かです。
that・thoseと数量を表す形
比較では、thatを「その名詞に相当するもの」という意味で使い、同じ名詞の繰り返しを避けられます。that ofなら、of以下を含めて「何の何か」を読みます。比べる対象をそろえるのが目的です。
The handle of my umbrella is longer than that of Ken’s umbrella.
日本語訳:私の傘の柄は、ケンの傘の柄より長いです。
このthatはhandleを受け、that of Ken’s umbrellaで「ケンの傘の柄」になります。私の傘の柄とケンの傘全体を比べているのではありません。複数の名詞を受ける場合はthoseにします。
The windows of this room are larger than those of the next room.
日本語訳:この部屋の窓は、隣の部屋の窓より大きいです。
thatは数えられない名詞を受けることもできます。oneとの違いは、単に語数を減らす働きではなく、どんな名詞をどう受けているかにあります。
The air in this room is cooler than that in the hall.
日本語訳:この部屋の空気は、ホールの空気より涼しいです。
これに対して、those whoは「〜する人々」というまとまりです。whoは先行詞を後ろから説明する関係代名詞で、thoseが表す人々に条件を付けます。
Those who finish early can help the others.
日本語訳:早く終わった人たちは、残りの人たちを手伝えます。
ここでのthose whoを「前の複数名詞の代わり」とだけ考えると、指示先が見つからず困ります。文中に人物の名詞が先に出ていなくても、「早く終わった人たち」という集団を表せます。who以下まで含めて1つの主語として読みましょう。
数量では、most studentsが「大部分の生徒」という一般的な言い方で、most of the studentsは「その生徒たちの大部分」という特定の範囲を示します。most ofの後ろには、the students・my friends・these booksのような、範囲を定めるまとまりを置きます。代名詞ならmost of themの形です。
Most of the students brought their umbrellas.
日本語訳:その生徒たちの大部分は、自分の傘を持ってきました。
Almost all the students arrived before six.
日本語訳:ほぼ全員の生徒が6時より前に到着しました。
almostは「ほとんど」という程度を表す副詞で、ここではallを修飾しています。mostは「大部分」、almost allは「全員に近い人数」で、同じ割合だと決めつけてはいけません。almost all of the studentsという形も使えます。most ofとalmost allを、単に日本語が似ているから交換するのではなく、伝えたい量から選びましょう。
短文読解1:傘の指示先を追う
次の英文では、段落全体で何本の傘が話題になるかを整理しながら読んでみましょう。itが出るたびに「何を指すか」、oneが出るたびに「何という種類か」を短くメモすると、行動の理由までつながります。
When Ken arrived at the classroom, he noticed that he had left his umbrella at home. It was raining, and he needed one for the walk back. Yuki had two umbrellas in her bag. One was small, and the other was large enough for two people. She offered Ken the small one. He thanked her and put it beside his chair. Before leaving, he checked the handle carefully. It had a green mark on it. That would help him remember which umbrella to return. He decided to bring it back the next day, even if the weather was fine.
日本語訳:ケンは教室に着いたとき、自分の傘を家に置いてきたことに気付きました。雨が降っていて、歩いて帰るために傘が1本必要でした。ユキはかばんに傘を2本持っていました。1本は小さく、もう1本は2人で使えるほど大きいものでした。彼女はケンに小さいほうの傘を貸そうと申し出ました。彼はお礼を言い、それを自分の椅子の横に置きました。帰る前に、彼は柄を注意深く確かめました。その柄には緑の印が付いていました。そのことは、どの傘を返すのかを覚えておく助けになるはずでした。彼は、たとえ晴れていても、翌日その傘を返しに持ってくることにしました。
最初のIt was rainingのItは天気を表し、Kenもumbrellaも指しません。needed oneのoneは、帰り道に必要な傘1本です。put itのitは実際に借りた小さい傘、It hadのItとon itのitは柄を指します。最後のbring it backでは再び借りた傘が指示先です。最も近い名詞を機械的に選ぶのでなく、「何を戻すのが自然か」まで確かめる必要があります。
That would helpのThatは、柄に緑の印があったという直前の内容を受けています。that ofのthatとは働きが異なり、thatがいつも単独の名詞だけを受けるわけではありません。短い語の役割は、前後の意味と組になって決まります。
例題で使い方を確かめる
例題1:残りの1つを空所に入れる
日本語に合うように、空所にanotherまたはthe otherを入れましょう。
I have two bags. One is blue, and (____) is gray.
日本語訳:私はかばんを2つ持っています。1つは青で、もう1つは灰色です。
- 最初のtwo bagsから、話題の全体が2つだと確定します。「もう1つ」という日本語だけでは、まだ語を選びません。
- Oneで片方を取り上げたので、残りは1つに決まります。この特定できる残りをthe otherで表します。
- anotherは「別の1つ」「もう1つ追加」を表すので、この文のように残りの片方を指定する答えにはなりません。
答え:I have two bags. One is blue, and the other is gray.
図2のように、まず全体を囲ってから、取り出した物と残った物を分けると、theが必要な理由を説明できます。全体が3つ以上あって、単に追加で1つ選ぶときはanotherを使い、残り全部を複数で受けるときはthe othersを使います。

図2の外枠は、話題にしている2つのかばんの範囲です。右のかばんは「ほかにもあり得るどれか」ではなく、この範囲に残った唯一の物なので、the otherになります。
This chair is too low, so I would like another.
日本語訳:この椅子は低すぎるので、私は別の椅子が欲しいです。
Some students walked home, and others took the bus.
日本語訳:歩いて帰った生徒もいれば、バスに乗った生徒もいました。
There were five cups. Two were white, and the others were blue.
日本語訳:カップが5つありました。2つは白く、残りはすべて青でした。
othersはotherと複数名詞に相当し、「ほかの人たち・物」を表します。the othersは「残り全部」です。someとothersの組み合わせだけでは、その2組で全員を尽くしたとは限りません。名詞を続けるならother studentsやthe other cupsとし、others studentsのようにsを付けた形の後ろへ名詞を重ねないようにしましょう。
anotherは基本的に単数の数えられる名詞と結び付きますが、another two daysのように「さらに2日」という数量をひとまとまりにする形もあります。まず単数の基本形を固めたうえで、数詞が続く場合は「追加の数量」を表せることも押さえておくと、読解で立ち止まらずに済みます。
例題2:most ofの語順を整える
日本語に合うように、語句を並べ替えましょう。文頭の文字は大文字にし、最後にピリオドを付けます。
語句:the books / most / are / on this shelf / of / mine
日本語訳:この棚の本の大部分は私のものです。
- 「本の大部分」をmost of the booksで作ります。the booksによって、対象の本が特定されています。
- 「この棚の」はon this shelfで、the booksの直後に置いてどの本かを説明します。
- booksが複数なので、ここでは動詞をareにします。mineは「私のもの」を表す所有代名詞で、後ろに名詞を置かずに使えます。
答え:Most of the books on this shelf are mine.
もし同じ本について前の文で既に話しているなら、most of themと短くできます。ofの後ろに代名詞を置く場合は、theyではなく目的格のthemにする点も確認してください。most of the waterのように数えられない名詞を受ける場合は単数扱いになるため、mostを見ただけで動詞を複数形に決めないようにします。
例題3:eachを使って和文英訳する
次の文を、Eachで始めて英語にしましょう。
日本語:その3人の生徒は、それぞれノートを1冊持っています。
- 「その3人の生徒のそれぞれ」をEach of the three studentsと組みます。of以下で範囲を決め、その中を1人ずつ取り上げます。
- 主語の中心はeachなので、直後に複数のstudentsがあっても、動詞は単数形のhasにします。
- 「ノートを1冊」はa notebookです。1人ずつが持つ物として単数形を選びます。
答え:Each of the three students has a notebook.
eachは単独でも、each studentのように名詞の前でも使えます。一方、everyは基本的にevery studentのように単数の数えられる名詞を伴い、集団の全員をもれなく取り上げます。eachは1人ずつに視線を向ける語で、2人のときにも使えます。everyは通常3人以上の集団を考えるため、「2人のそれぞれ」ならeachを選ぶのが自然です。
Every student in this group has a different role.
日本語訳:このグループの生徒は全員、それぞれ異なる役割を持っています。
every ofの形にはせず、特定の集団の全員を表すならevery one of the studentsとします。このevery oneは2語で、「その生徒たちの1人1人」を表す形です。1語のeveryoneは「みんな・誰もが」という人を表す代名詞なので、綴りも区別して読みましょう。
例題4:再帰代名詞かeach otherかを選ぶ
日本語に合うように、空所にthemselvesまたはeach otherを入れましょう。
Ken and Yuki checked (____)’s answers.
日本語訳:ケンとユキはお互いの答えを確認しました。
- 誰の答えを誰が確認するかを考えます。日本語の「お互い」は、ケンがユキの答えを、ユキがケンの答えを確認する関係です。
- この相互の関係をeach otherで表します。所有を表すため、文全体ではeach other’s answersになります。
- themselvesは「自分たち自身」を表すので、この相手へ向かう関係とは一致しません。日本語の「お互い」を「それぞれ自分」と取り違えないようにします。
答え:Ken and Yuki checked each other’s answers.
再帰代名詞とは、myself・yourself・himself・herself・itself・ourselves・yourselves・themselvesのように、自分自身を表す語です。主語と目的語が同じ人や物を指すときなどに使います。each otherは2人のときにも3人以上のときにも使え、one anotherも相互の関係を表します。
短文読解2:集団の範囲と1人ずつの役割を読む
この英文では、most ofがどの集団の大部分を表すのか、the othersが何の残りなのかを確かめます。eachが出てきたら、直後の名詞が単数か、動詞がどの形かにも目を向けましょう。
Our class prepared a small display of handmade boxes. Most of the students worked in pairs, but some worked by themselves. Each pair chose a different color for its box. Those who finished early helped the others. Emma made a box with a lid, but she wanted another for her pencils. Tom showed her how to fold the paper. They checked each other’s work before adding any glue. Almost all of the boxes were ready by lunchtime. The teacher asked every student to write a short note about the activity. Reading the notes made it easy to see what each student had learned.
日本語訳:私たちのクラスは、手作りの箱を並べる小さな展示を準備しました。生徒たちの大部分は2人組で作業しましたが、1人で作業した生徒もいました。それぞれの組が、自分たちの箱のために異なる色を選びました。早く終わった人たちは、残りの人たちを手伝いました。エマはふた付きの箱を作りましたが、鉛筆用にもう1つ欲しいと思いました。トムは彼女に紙の折り方を教えました。2人はのりを少しでも付ける前に、お互いの作品を確認しました。昼食の時間までには、ほぼすべての箱ができていました。先生は生徒全員に、活動について短いメモを書くように頼みました。そのメモを読むことで、それぞれの生徒が何を学んだかが容易にわかりました。
Most of the studentsの対象はクラスの生徒、Almost all of the boxesの対象は制作した箱です。数量を表す語の後ろまで読むと、人の割合と物の完成状況を混同せずに済みます。anotherはもう1つの箱で、元の箱そのものを指すitとは交換できません。
Each pairのpairは「組」を1単位として数える単数名詞なので、its boxとなっています。最後のmade it easyのitは形式目的語で、その内容はto see以下です。what each student had learnedは「それぞれの生徒が何を学んだか」というまとまりになります。長く見えても、itの役割と内容の置き場所がわかれば、文末まで同じ道筋で読めます。
つまずきやすいところと直し方
誤り1:almostの直後にstudentsを置く
× Almost students brought a notebook.
日本語訳の意図:ほぼ全員の生徒がノートを持ってきました。
どこが違うか:almostは名詞studentsを直接限定できないので、「ほぼ全員」に当たるalmost allの形にします。
○ Almost all students brought a notebook.
日本語訳:ほぼ全員の生徒がノートを持ってきました。
「大部分の生徒」ならmost studentsとも書けますが、「ほぼ全員」とは量の捉え方が異なります。修正では単に空いた場所を埋めるのではなく、日本語で伝えたい量を保てているかまで読み直しましょう。特定の生徒たちならalmost all the studentsやalmost all of the studentsも使えます。
誤り2:each ofの直後の複数名詞に動詞を合わせる
× Each of the boxes have a label.
日本語訳の意図:その箱には、それぞれラベルが付いています。
どこが違うか:主語の中心は単数扱いのeachなので、複数形のboxesではなくeachに合わせてhasを使います。
○ Each of the boxes has a label.
日本語訳:その箱には、それぞれラベルが付いています。
each of the boxes全体を主語として囲み、その中で中心となるeachを見つけてください。most of the boxesなら複数扱いになります。同じof以下が続いていても、主語全体が「大部分の箱」を表すのか、「箱の1つ1つ」を表すのかで動詞の形が変わります。
誤り3:自分を見ているのにhimを使う
× Tom looked at him in the mirror.
日本語訳の意図:トムは鏡に映った自分自身を見ました。
どこが違うか:意図した意味では見る人と見られる人が同じなので、別の男性を指すhimではなくhimselfを使います。
○ Tom looked at himself in the mirror.
日本語訳:トムは鏡に映った自分自身を見ました。
この誤文は、別の男性を鏡越しに見たという意味なら文法的に成立します。ここでの誤りは、指定された「自分自身」という意味を表せないことです。再帰代名詞の問題では、形だけでなく、主語と目的語の人物が同じかどうかを確認する必要があります。
図3のように、himselfなら動作の向きが本人へ戻り、each otherなら2人の間を行き来します。図の下段は、ケンとユキがお互いにあいさつする場合の関係です。
Ken and Yuki greeted each other.
日本語訳:ケンとユキはお互いにあいさつしました。

図3の上段はトム自身、下段はケンからユキとユキからケンの2方向です。主語が複数であることだけではthemselvesかeach otherかは決まりません。誰が誰に働きかけるのかを、2本の短い日本語に分けてみると区別しやすくなります。
再帰代名詞には、本人だと強調する用法もあります。この場合は、語を取り除いても文の骨組みが成立します。
Emma herself made this box.
日本語訳:エマ本人がこの箱を作りました。
また、by oneselfは文脈により「1人で」「自力で」という意味になります。自分自身を目的語として指す場合、本人を強調する場合、byと組み合わさる場合を区別すると、訳を無理に「自分自身」にそろえずに済みます。
Yuki carried the box by herself.
日本語訳:ユキは自力でその箱を運びました。
練習問題
練習1
空所にitまたはoneを入れましょう。2つの文で同じ傘を話題にしている点に注意してください。
I found my umbrella under the desk. I put (____) in my bag.
日本語訳:私は机の下で自分の傘を見つけました。私はそれをかばんに入れました。
練習2
空所にanother・others・the othersのいずれかを入れましょう。
There are six boxes. Two are open, and (____) are closed.
日本語訳:箱が6つあります。2つは開いていて、残りはすべて閉じています。
練習3
日本語に合うように語句を並べ替え、文頭を大文字にしてください。ピリオドも付けましょう。
語句:who / early / those / can / finish / leave
日本語訳:早く終わる人たちは帰ってもかまいません。
練習4
次の文を英語にしましょう。「お互いのメモ」はeach other’s notesを使い、「読んだ」はreadの過去形で表してください。
日本語:ケンとエマはお互いのメモを読みました。
答えと解説
練習1の答え:I found my umbrella under the desk. I put it in my bag.
itを入れます。見つけた傘そのものをかばんに入れるので、an umbrellaに相当するoneではありません。代名詞をmy umbrellaに戻しても内容が変わらないことを確かめましょう。
練習2の答え:There are six boxes. Two are open, and the others are closed.
the othersを入れます。全体の6つから開いている2つを除いた、残りの4つ全部を指します。othersだけでは「残り全部」という指定がなく、anotherでは単数になるため、areともつながりません。
練習3の答え:Those who finish early can leave.
Those who finish earlyが主語のまとまりです。who以下は「どの人たちか」を説明し、その人たちについてcan leaveと述べています。finishはwhoの後ろの節の動詞、can leaveは文全体の主語に対応する動詞部分です。
練習4の答え:Ken and Emma read each other’s notes.
each other’sを使うと、ケンはエマのメモを、エマはケンのメモを読んだことになります。readの過去形は原形と同じ綴りですが、発音は「レッド」です。文脈のない英文では現在形とも読める綴りなので、この問題では日本語の時制に合わせて過去の出来事として読んでください。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
次の形容詞と副詞の学習では、名詞にどんな説明を加えるか、動詞や形容詞の程度をどのように表すかを考えます。今回のalmostがallを修飾するという見方は、そのまま修飾する語と修飾される語の関係につながります。the red oneのredのように、名詞の代わりになる語にも説明を付けられることが橋渡しになります。
家庭での5分は、2つの確認に分けられます。前半は短文読解1を声に出し、itが出るたびに、傘・柄・天気のどれかを指で示すつもりで説明します。後半は例題1のかばんの色を入れ替えて言い、次に「2つのうち1つ」を「5つのうち2つ」に変え、the otherからthe othersへ変わる理由を話してみましょう。日本語訳を覚えるより、語を選んだ根拠を言えるかどうかを確かめる時間にします。
個別指導では、itとoneが選べないときは元の名詞が数えられるかまで戻り、each ofで動詞を誤るときは主語の中心を探すところから確かめます。お子さまの説明を聞く場合も、「それは何を指すのか」と1回尋ねれば、どこまで文脈を追えているかが見えます。
まとめ
傘を取りに戻るのか、新しい傘を買うのかは、itとoneの1語で変わります。残りの範囲を決めるthe、自分へ向かう動作を示す-self、相手との関係を示すeach otherにも、それぞれ読み落とせない情報があります。代名詞で迷った箇所は、英文の中で人や物の関係がまだ定まっていない箇所でもあります。
「それ」と訳して終えた1語にも、誰の何を指すのかという答えがあります。代名詞を読めた証拠は、その1語を具体的な人・物・内容に戻して、話のつながりを説明できることです。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
電話は年中無休。365日、24時間、お電話可能。



