英検の会話で間を埋める語は必要か——働きと聞き手評価が異なる|武蔵野個別指導塾が薦める学習の仕方

会話の間を埋める語は、何のために使ったかを確かめて練習します。研究では発話を支える働きが報告される一方、使いすぎはまとまりや聞き手の評価と結びついています。家では録音を聞き、考えている箇所と言い直している箇所を本人に説明させてください。

子どもが面接の答えを考えながら「ええと」と口にすると、保護者はつい、その言葉を消したくなります。ところが、消したあとの録音を聞いても、答えの中身が整ったかは別に確かめる必要があります。口から出た小さな音には、言葉を探す仕事や、話を続ける仕事があるからです。

この回では、ためらいを表す音や会話をつなぐ表現をフィラーと呼びます。英検の練習で「入れるべきか、消すべきか」を決める前に、研究がどんな働きと評価を測ったのかを見ます。練習の録音から、本人が言葉を探した場所や、答えを組み立て直した場所を見つけてください。

1. 論文を役割で並べる

Belz(2026)は、フィラーの定義や付ける印の違いが測定結果に影響すると報告します。24人の話者による課題に基づく母語と第二言語の自発的な対話を調べ、全体の平均だけでなく、区間ごとの分析などで、話者の中の使用の変化を捉えています。速さ、途切れ、言い直しに加え、フィラーの流暢さという領域を提案しました。これは「何を数えているのか」を点検する論文です [1]。

Cahayaほか(2025)は、英語教育を学ぶ学生の会話で、ためらいを示す音がよく使われたと報告します。その音は言葉を思い出す難しさや、その場で考えを組み立てる場面に現れました。語を含むフィラーは、話の構成や意図の明確化にも使われています。考える時間を作る、会話を維持する、言い直す、不安を減らす働きが報告されました。一方、過剰で調整されない使用はまとまりの低下や低い熟達度評価と関連していました [2]。

Brennanほか(1995)は、質問への応答に含まれるフィラーや抑揚から、聞き手が話者の知識状態に関する情報を読み取ると報告します。フィラーは無音の間に比べ、答えがある応答では「知っている」という評価を下げ、答えがない応答では上げました。また、umとuhが意味を対照的に担うという仮説は支持されませんでした。これは会話のつなぎ語を、聞き手がどう解釈するかを見る論文です [3]。

2. フィラーを数えるだけで練習を評価できますか?

Belzの研究では、どの音をフィラーと定義し、どのように印を付けるかで測定結果が変わりました [1]。家庭で録音を聞くときも、最初に数える対象を決めます。ためらいの音を数えるのか、語を含むつなぎ表現も含めるのかを書き出し、途中でその決め方を変えずに聞きます。

たとえば、言葉を探しているときの音と、話の向きを示している表現を、別の欄に記入します。Cahayaらは、ためらいを示す音と語を含むフィラーを分け、用途も整理しています [2]。家庭の欄分けは、違う働きを同じ丸印で片づけないために行います。

また、録音全体の印の数だけで終えず、どの答えのどこに集まっているかを見ます。Belzは、時間の流れに沿う分析で、静的な平均が見落とす使用の変化を捉えました [1]。子どもと聞くときも、冒頭、理由の説明、言い直しの箇所を順に指さします。回数の多さを叱る前に、そこで何をしていたかを聞いてください。

回数表は本人の説明と並べて使います。「この音を出したとき、次の単語を探していた」「ここでは考え直していた」と言葉にさせます。その説明をもとに、次の練習で語句を確認するのか、答えの内容を組み直すのかを選びます。録音の印は練習箇所を探す入口です。

3. 間を埋める語は聞き手に何を伝えますか?

Brennanらの実験では、聞き手は音の形から話者の知識状態に関する情報を受け取っていました [3]。ここで測っているのは、答えがあるかどうかに関する聞き手の判断です。英文の文法や語彙の豊かさと、その判断を同じ評価欄にしないでください。聞き手の評価が、何に対する評価なのかを読む必要があります。

同じフィラーでも、答えがある応答と答えがない応答では評価の向きが変わりました [3]。評価が反対方向に動いた点を踏まえ、フィラーのあとに答えが続いたかも確認します。家庭の面接練習では、本人が答えを知っていて言葉を探しているのか、答える内容そのものを探しているのかを確認します。

子どもが止まったあとに保護者が答えを先回りして渡すと、本人の状態を聞く機会が消えます。録音をいったん止め、言いたかった内容を日本語で説明させてください。内容が決まっていれば英文の組み立てを練習し、内容から考え直すなら質問に戻ります。家庭の課題は、本人の説明を聞いてから決めます。

4. 使いすぎと役立つ使い方をどう分けますか?

Cahayaらは、会話をつなぐ働きと、過剰な使用に伴う問題を同じ研究で報告しています [2]。考える時間を作ったこと、言い直しを支えたことと、話のまとまりが下がったことを別々に読みます。役立つ働きがあったという所見を、どれだけ使ってもよいという方針に広げず、実際の使い方を確かめます。

家では答えを聞き終えたあと、保護者が受け取った主張を本人に返してください。次に録音に戻り、フィラーのあとで話が進んだ箇所と、同じ場所を回り続けた箇所に印を付けます。親子で答えの主張を確かめると、聞き直す箇所を選べます。使用の機能を、回数とは別に話し合うために行います。

英語教育の学生を対象とした事例研究と、質問応答の実験では、対象と測ったものが異なります [2][3]。同じ言葉を使っていても、会話を維持したという本人の報告と、聞き手が知識状態を評価したという実験結果を混ぜないようにします。練習の目的を先に決めれば、何を聞き直すべきかがはっきりします。

【反証】この回が言えないこと

これらの論文から、英検の面接でフィラーを入れると加点される、あるいは減点されるとは言えません。公式の採点基準を検証した研究ではありません。最適な使用回数や、使ってよい語の一覧も、この回の根拠からは決められません [1][2][3]。

Belzの対話分析は24人の小標本であり、使用の傾向を全学習者へ一般化できません [1]。Cahayaらは質的な事例研究です。フィラーを教える前後の効果を、比較実験として確定したものではありません [2]。Brennanらの聞き手評価は知識状態に関する判断であり、第二言語の英語熟達度や英検の得点そのものではありません [3]。また、機能が多面的であるというBelzの測定上の指摘から、フィラーが多いほど上手だという結論は出ません [1]。

実務——家でできる 3 つの確認

まず、今日答える質問を決め、子どもの返答を録音します。聞き直す前に、本人に「何を伝える答えだったか」を話してもらいます。録音上のフィラーに印を付けたら、その場で考えていた内容を尋ね、語句探しと内容の組み立てを分けてください。

次に、言葉を探した箇所だけ手本や語句を確認します。そのあと手本を伏せ、アクティブリコールで言いたかったことを口に戻します。間隔反復を使う次の練習では、録音の印の数だけを比べず、フィラーのあとに主張が進んだかを聞きます。

最後に、聞き手役が受け取った内容を本人に返します。武蔵野個別指導塾の完全1対1では、本人の発話を講師と確認する形を取ります。武蔵境の英検対策へつなぐときも、消したい音より、伝えたい答えを持ってきてください。答えを繰り返す課題については、英検の面接練習を検討した記事も読めます。

よくある質問

Q. 録音にuhが入っていたら直しますか?

uhが担った働きを確認してから直す箇所を選びます。uhの直後を再生し、探していた語が出てきたか、説明を言い直したかを聞きます。Cahayaらはためらいの音が語の取り出しや考えの形成に使われたと報告しています。本人が探していた語句を確認してから、同じ内容をもう一度伝えます [2]。

Q. wellのように語を含む表現も同じ欄で数えますか?

家庭では欄を分け、働きも書き添えてください。研究では語を含む表現が話の構成や意図の明確化に使われています。測る対象の定義によって数値が変わるという指摘もあるため、途中で数え方を変えずに聞きます [1][2]。

Q. フィラーが減ったら上達したと考えますか?

上達の確認には、減った箇所で答えがどう進んだかも含めます。会話を支える機能と、過剰な使用に伴うまとまりの低下がともに報告されています。回数表に加えて、聞き手が受け取った内容と本人の意図を照合してください [2]。

出典

  1. Measuring filler particles in speech fluency(Malte Belz、2026、Journal of Second Language Pronunciation)
  2. The Use of Conversation Fillers in English by the Students of English Education in Intensive Speaking Class at Universitas Negeri Semarang(Aditya Rangga Putra Cahayaほか、2025、J-SHMIC : Journal of English for Academic)
  3. THE FEELING OF ANOTHER'S KNOWING : PROSODY AND FILLED PAUSES AS CUES TO LISTENERS ABOUT THE METACOGNITIVE STATES OF SPEAKERS(S. Brennanほか、1995、Journal of Memory and Language)

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