
武蔵野個別指導塾の特徴
勉強計画は何日ごとに立て直すか—1日、1週間、1か月の3つの枠と、見直しの10分|武蔵野個別指導塾

今日の順番は毎晩2〜3分、教科と量は週末の10分、テストの日と範囲は月末の20〜30分で直す。枠ごとに間隔を変えれば、3週目に開いた表もまだ組み直せます。
勉強計画を何日ごとに立て直すかは、一つの数では答えられません。枠が3つあり、枠ごとに直す間隔が違うからです。今日の順番を決める1日の枠は毎晩2〜3分、教科と量を決める1週間の枠は週末に10分、テストや行事の日と教科ごとに進める範囲を決める1か月の枠は月末に20〜30分。この3つを1枚の表に詰め込まず、別々の紙に分けて、別々の間隔で直します。見直すときに見るのは、終わった量、残った量、ずれた理由の3つで足ります。
よくあるのは、月初めに立てた1か月の計画表を3週目に開いたら、最初の週の欄しか線で消されていなかった、という中学2年の場面です。表そのものは丁寧に作られていました。30日分のマスに「数学ワーク12〜13ページ」「英単語20個」と毎日の中身が書き込まれ、教科ごとに色まで塗ってある。ところが2週目の火曜に部活の練習試合が入り、その日の分が水曜に押し出され、水曜もこなしきれないまま、木曜には3日分が重なりました。そこから表を開くのが面倒になり、引き出しにしまったまま3週目です。2週目から先のマスには、1本も線が引かれていませんでした。
なぜそうなるのか
計画表が3週目に止まるのは、作った人の根気が足りないからではありません。塾で中学生の計画表を見せてもらうと、止まり方にはいくつかの決まった形があります。
ひとつ目は、1枚の表に3つの役を詰め込んでいることです。1か月先のテストの日、今週どの教科をどれだけ進めるか、今日は何から始めるか。この3つは、決まる時期も変わる速さも違います。テストの日は月初めにわかっていても、今日の順番は前の晩にならないと決められません。それなのに30日分のマスに毎日の中身まで書くと、1日ずれただけで、その先のマスが全部当てにならなくなります。直すには残りの20日分あまりを書き直すしかなく、その手間を想像しただけで表を開かなくなります。
ふたつ目は、月初めの表が、月初めに見えていた予定だけで作られていることです。部活の練習試合、委員会の集まり、小テストの日、テスト範囲の発表。中学2年の1か月には、月の途中で知らされる予定がいくつも入ってきます。表は立てた日から少しずつ古くなっていくのが当たり前で、ずれたのは計画が下手だったからではなく、立てた日の情報が古くなっただけです。古くなった物は、決まった間隔で新しくすれば済みます。
みっつ目は、見直す日が決まっていないことです。「ずれたら直そう」と思っている計画は、ずれに気づいた日にしか直されません。そして、ずれに気づくのは、たいていずれが大きくなってからです。場面の中学2年も、2週目の火曜にずれた後、その週末に10分見直していれば、練習試合の1日分を残りの週へ散らすだけで済みました。3週目まで誰も表を開かなかったから、1日のずれが、1週間を超える空白に育ちました。
よっつ目は、線の引かれていないマスが、自分を責める物に見えてくることです。表を開くたびに遅れが目に入るので、開く回数が減り、開かないあいだにさらにずれる。表を見る回数が減るほど、表は現実から離れていきます。紙の上の予定と、実際の机の上で起きていることの差が、毎日少しずつ開いていくのです。
図1のように枠を3つに分け、1か月の枠には日と範囲、1週間の枠には教科と量、1日の枠には今日の順番だけを書くと、1日ずれても直すのは1日の枠だけで済みます。小さい枠ほど短い間隔で、大きい枠ほど長い間隔で直す。何日ごとに立て直すかの答えは、この入れ子の形から出てきます。

今夜からの手順
手順1 今夜、1か月の枠を日と範囲だけにする
最初の1回だけは、今夜20〜30分かけます。月末の見直しと同じ時間です。新しい紙を1枚出し、上に今月の残りの日付を並べ、その下に次の2種類だけを書きます。
1つは日です。定期テストの日、テスト範囲が発表される日(わかっていれば)、部活の試合や大会、学校の行事、家族の予定で勉強できない日。テストの日程は学校ごとに違うので、学校から配られた予定表で確かめて書き写します。
もう1つは範囲です。教科ごとに、月末かテストの日までに終える所を書きます。たとえば数学のワークを24ページ、英語のワークを16ページ、理科の教科書の問題を12ページ。毎日の中身は書きません。「何日に何ページ」を決めるのは、この枠の役ではないからです。
月の途中、たとえば3週目に作り直すなら、範囲は月末までに残っている量で書きます。古い表は捨てずに、新しい紙の後ろに挟んでおきます。最初の週にどこまで進んだかが書いてあるので、1ページにかかる時間を見積もる材料になります。
手順2 1週間の枠に、教科と量を割る
次に、ノートの1ページか半分の大きさの紙に、今週の1週間の枠を作ります。書くのは教科と量だけです。1か月の枠の範囲を、残りの週の数で割ります。
数学24ページ、英語16ページ、理科12ページの月を4週で割ると、1週間に数学6ページ、英語4ページ、理科3ページになります。これを縦に3行で書き、横に余白を残します。余白には、終わった分を「2」「2」と書き足していき、6に届いたら線で消します。
曜日ごとに何をやるかまでは決めません。部活が遅くまである日は軽く、部活の無い日や休日は重くする、という重い日と軽い日の見当だけを、枠の下に1行書いておきます。曜日まで固めてしまうと、また1日のずれが先のマス全部に広がるからです。
手順3 毎晩2〜3分で、明日の1日の枠を書く
その日の勉強を終えたら、2〜3分だけ使って、明日の1日の枠を書きます。1週間の枠の残りの量を見て、明日やる物を3つまで選び、やる順に番号を振ります。
たとえば「1 数学ワーク2ページ、2 英語ワーク1ページ、3 理科の用語の確かめ」。1番目には、いちばん重い物か、いちばん後回しにしがちな物を置きます。疲れている夜に最後の1つが残っても、重い物はもう終わっている順番です。
書いたら、今日の1日の枠のうち終わった物に線を引き、終わらなかった物には三角の印を付けて、1週間の枠の残りに戻します。三角を明日の枠にそのまま全部移すことはしません。明日の分は、あくまで1週間の枠の残りから選び直します。この2〜3分では、1週間の枠と1か月の枠には手を付けません。毎晩は、明日の順番を決めるだけで閉じます。
手順4 週末の10分で、終わった量・残った量・ずれた理由を見る
週に1回、曜日と時刻を決めて10分座ります。日曜の夕食の後のように、毎週ほぼ同じ時刻に家にいる時間がいちばん続きます。図2のように、10分を4つに分けます。

最初の3分で、終わった量を数えます。1週間の枠の余白に書き足した数を足すだけです。数学は6ページのうち4ページ、英語は4ページのうち4ページ、理科は3ページのうち0ページ、という具合です。
次の3分で、残った量を書き出します。この週なら、数学2ページと理科3ページ。残った量は、教科の名前とページ数で書きます。「理科が遅れている」ではなく「理科3ページ」と書くと、来週の枠にそのまま移せます。
次の2分で、ずれた理由を1行書きます。「火曜に練習試合が入った」「理科の問題は1ページに思っていた倍の時間がかかった」のように、起きたことをそのまま書きます。
最後の2分で、来週へ移します。来週の1週間の枠の量は、1か月の枠の範囲を残りの週の数で割り直して出します。今週の残りを来週の分に全部上乗せしないのが肝心なところで、その理由はよくある失敗の2つ目で書きます。
手順5 月末の20〜30分で、1か月の枠を立て直す
月の最後の週末は、10分の見直しに続けて、1か月の枠を立て直します。ここで20〜30分使います。
机の上に、その月の1週間の枠を4枚並べます。4枚の残った量の欄を見比べると、毎週残る教科と、たまたま1回残った教科が分かれて見えます。毎週残る教科は、量の見積もりが多すぎるか、1日の枠でいつも後ろに置かれているかのどちらかです。
新しい1か月の枠は、先に動かせない物から書きます。テストと行事の日、テストまでに落とせない範囲、それから見直しの時刻。日曜の夕食の後に10分という時刻は、月が変わっても動かしません。見直しの時刻がぐらつくと、3つの枠を直す仕組みそのものが止まるからです。動かせない物を書いた後で、範囲を週に割り、来月の最初の1週間の枠を作ります。
手順6 予定が動いた日は、1か月の枠の日付だけ直す
テスト範囲が発表された日、行事の日程が変わった日、部活の大会が決まった日は、月末を待たずに、その日のうちに1か月の枠の日付と範囲だけを書き換えます。1週間の枠の割り直しは、その週末の10分に回します。予定が動くたびに全部の枠を直していると、直すこと自体が勉強の時間を食うからです。日付を書き換えた紙には、書き換えた日を小さく添えておくと、月末に4枚を並べたときに、どの週に何が動いたかが追えます。
学年と時期で変わるところ
中学1年は、定期テストの範囲がどのくらいの量になるのか、まだ見当がつかない学年です。最初は1か月の枠にテストの日だけを書き、1週間の枠と毎晩の2〜3分から始めます。範囲の量の見当は、週末の10分で残った量を何週か書きためるうちについてきます。最初から1か月分の範囲を正確に割ろうとしなくて構いません。
中学2年は、部活と学校行事が増え、月の途中に入る予定がいちばん多くなる学年です。1か月の枠には、試合や大会の日を先に書きます。場面の中学2年の表が崩れたきっかけも練習試合でした。手順6の、予定が動いた日は日付だけ直すというやり方が、いちばん効く学年です。
中学3年は、1か月の枠の範囲が2本立てになります。定期テストの範囲と、受験に向けた前の学年の復習です。令和9年度の都立高校の一般入試(受けるのは今の中3)では、調査書に載るのは中学3年の評定で、1学期と2学期の成績が十分に参考にされます。受験の復習を理由に、目の前の定期テストの範囲を削らないこと。月末の20〜30分では、この2本の範囲がどちらも進んでいるかを確かめます。
高校生は、科目が増えて定期考査の範囲も広がり、1週間の枠に並ぶ行が多くなります。全部の科目を毎週同じ重さで並べると、量が多すぎて崩れます。1か月の枠の段階で、今月重くする科目と、量を少なめに保つ科目を分けておきます。考査の日程と範囲は学校の予定表で確かめます。大学受験を控えた学年では、いまの高3・既卒生なら令和9年度の大学入学共通テスト(2027年1月16日と17日)、いまの高2なら令和10年度(2028年1月15日と16日)が、1か月の枠を並べていく先のいちばん遠い日付になります。
時期でも変わります。ふだんの週は、ここまでの3つの間隔のままで十分です。テストの2週間前からは、週末の10分を週の真ん中にもう1回足します。テスト前は1日のずれがそのまま点に響くので、ずれに気づくまでの日数を半分にしておくのです。夏休みや冬休みのような長い休みには、1か月の枠を休み全体の枠に置き換え、家族の予定と学校の宿題を先に書きます。休みの長さや宿題の量は学校の決まりで違うので、配られた予定と宿題の一覧で確かめます。休み中は曜日の感覚が薄れるので、見直しの時刻だけは休みに入る前に決めておきます。
よくある失敗と直し方
1つ目の失敗は、毎晩、先の予定まで全部書き直すことです。明日の分を決めるつもりが、ついでに今週の残りの曜日、来週の分まで書き換え始めて、2〜3分のはずが、気づけば勉強そのものより長くなる。これは、3つの枠が頭の中でまだ1枚の表のままになっているから起きます。直し方は、毎晩手に取る紙を1日の枠の1枚だけにすることです。1週間の枠の紙は、毎晩は残りの量を見るためにだけ開き、書き込むのは週末まで待ちます。
2つ目の失敗は、残った量を次の週にそのまま足すことです。数学2ページと理科3ページが残った週の次に、いつもの数学6ページ、英語4ページ、理科3ページへ5ページを上乗せすると、来週は13ページのはずが18ページになり、その週もまた残ります。遅れを取り戻したい気持ちが、見積もりを毎週ふくらませていきます。直し方は、残った量を落とせない範囲とそれ以外に分けることです。テスト範囲のワークのように落とせない物は、1か月の枠の残りの週に散らします。2周目の解き直しや、できればやりたい発展の問題は、削るか来月へ回します。図3のように、立て直しで変えるのは週ごとの量、重い日と軽い日、1日の順番で、テストと行事の日、落とせない範囲、見直しの時刻は変えません。

3つ目の失敗は、ずれた理由の欄に「やる気が出なかった」「だらけた」と書くことです。自分の性格を理由にすると、来週に何を変えればいいかが出てきません。書くたびに気分が沈み、見直しの10分そのものを飛ばすようになります。直し方は、理由を3つの型から選ぶことです。予定が入ったのなら、その予定を1か月の枠に書き足す。1ページにかかる時間を読み違えたのなら、来週の量を減らす。順番が後ろでたどり着かなかったのなら、1日の枠の1番目に置く。理由の型が決まると、直す物がそのまま決まります。
よくある質問
勉強計画の振り返りは、毎日書いたほうがいいですか
毎日書くのは、明日の1日の枠と、終わった物の線だけで足ります。振り返りの文は、週末の10分に1行まとめれば十分です。もし振り返りを書く時間が10分を超えるようになったら、書く項目が増えすぎている合図です。科目ごとに感想を書いていないか、飾りの線や色に手間をかけていないかを見て、終わった量、残った量、ずれた理由の3つに戻します。高校生で科目が多いときは、残った量の多かった2科目についてだけ理由を書けば足ります。
1か月の勉強計画は、テストの無い月にも立てますか
立てますが、軽くて構いません。テストの日が無い月の1か月の枠には、行事の日と、前の単元で穴が残っている所を1つだけ書きます。たとえば数学なら、前の定期テストで落とした問題の単元です。テストの無い月は見直す量が少なく、10分も要らない週が出てきます。それでも曜日と時刻は動かさずに座ります。そうしておけば、テストのある月に入ったとき、見直しの席だけは途切れずに残っています。
月ごとに計画を立てるとき、月の区切りとテストの日がずれていたらどうしますか
1か月の枠は、暦の1日から末日まででなくて構いません。テストが月の半ばにあるなら、テストの日から4週間さかのぼった日を枠の始まりにして、テストの翌日を次の枠の始まりにします。月末の20〜30分も、その区切りの最後の週末に移します。暦の月に合わせると、テストの直前で枠が切れて、一つのテストの範囲が前の枠と次の枠に分かれてしまうからです。月ごとという言葉にこだわらず、テストごとの区切りを優先します。
保護者が手を貸すなら
お子さまの計画表の中身を点検する役は、手放してしまって構いません。線の引かれていないマスを指さされると、表はそれだけで開きにくくなります。手を貸せるのは2つです。1つは、家族の予定を早めに伝えることです。親戚の集まりや家族での外出、帰省のように勉強できない日は、お子さまの側からは見えにくく、1か月の枠に書かれないまま当日を迎えがちです。もう1つは、見直しの時刻を一緒に守ることです。日曜の夕食の後に「10分の時間だね」と声をかけ、その10分は部屋の音を少し落とす。中身を聞くなら「来週、動かせない予定はある?」くらいが、責める調子にならない聞き方です。お子さまが自分から記録を見せてきたら、残った量より先に、終わった量の数を声に出して読んでください。
個別指導で確かめること
週末の10分の記録で、残った量が毎週同じ教科、同じ単元に出ているなら、量の問題ではなく中身のつまずきを疑います。たとえば中学2年の連立方程式のページが毎週残るなら、中学1年の一次方程式の移項まで戻って、途中の式を自分で書けるかを確かめます。1か月の枠に書いた範囲が学校のテスト範囲と合っているかも、あわせて照らします。反対に、どの教科も少しずつ残るなら、中身ではなく1週間の量の割り方のほうを一緒に見直します。
まとめ
引き出しから出した1か月の表で、先に数えるのは線の無いマスではなく、線の引かれた最初の1週間です。そこに残っているのは失敗の跡ではなく、この中学2年が1週間で進められる本当の量です。その量で今週の1週間の枠を1枚作り、日曜の夕食の後の10分を最初の見直しにすれば、月末までの残りの週は、まだ組み直せます。
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