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不登校の勉強が続かない—三日で止まったあとに、量より先に時刻と入口を変える|武蔵野個別指導塾

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朝10時の30分が木曜に途切れた家へ。量を半分にする前に始める時刻を生活の区切りへ移し、最初の1問を前の晩に付箋で決める手順と、×を付けない記録の印を今夜から試せる形で並べます。

三日で止まった家での勉強は、量を半分にする前に、始める時刻と最初に開く1問を変えてください。止まったのは根気が足りないからではなく、決めた形のどこかが、いまのお子さまの朝に合っていなかったからです。時計の「10時」をやめて「朝ごはんのあと」のような生活の区切りに結び直し、明日の最初の1問を今夜のうちに決めて、教科書のそのページに付箋を貼っておく。今夜の最初の一手は、その付箋を一枚書くことです。

よくあるのは、月曜に決めた「毎朝10時から30分」が、木曜の朝にはもう誰の口にものぼらなくなっている、という場面です。月曜は決めたその日から張り切って、気がつけば1時間近く数学の教科書に向かっていました。火曜は30分で終わり、水曜は教科書を開いたものの、ページはほとんど進みません。木曜の朝、居間のテーブルには閉じたままの教科書が置かれ、親も子も「10時」という言葉を避けるようにして昼を迎えます。約束を破ったと責めた人はいないのに、約束のほうが先に居間から消えていました。

止まり方は一つではない—三つの形に分けて見る

続かない理由を「やる気がない」「気分が乗らない」で片づけると、親の側に打てる手が残りません。やる気は外から注ぎ足せないからです。見るのは気持ちではなく、どこで、どんなふうに止まったかという形です。家での勉強が止まる形は、大きく三つに分けられます。図1に、三つの形と、それぞれの見分けの手がかりを並べました。一つの家で二つの形が重なることもあるので、どれか一つに決めつけず、数日の様子から見当をつけるところから始めます。

図1 三日で止まる三つの形と、それぞれの見分けの手がかり

一つ目は、始めた週に長くやりすぎて止まる形です。初日に1時間続いた日があると、その1時間が翌日からの物差しになります。30分で終えた火曜も「月曜より少ない」と感じられ、水曜には机に向かう前から負けた気分になる。図1の左の棒が月・火・水と低くなっていくのが、この形の姿です。張り切った初日そのものが、続けるための基準を高く引き上げてしまうのです。

二つ目は、決めた時刻に体が向かない形です。10時と決めても、起きてきたのが11時なら、その日の予定は始まる前から「もう過ぎた」ことになります。図1の真ん中の時計のように、時計の数字で決めた予定は、起きる時刻が一度ずれただけで、その日まるごと崩れます。家で過ごしている時期は、起きる時刻が日によって大きく動くことがあります。起きられない朝が何週間も続く、だるさや頭の痛みを訴える日が重なるといった様子があるなら、勉強の組み方より先に、体のことを医療機関で相談してください。

三つ目は、一人だと始まらない形です。親が家にいる日は教科書が開くのに、仕事で出ている日は開かない。あるいは、開いたまま何から手を付けるかが決まらずに時間だけが過ぎる。図1の右の開いた本は、この入口が見えていない状態を描いています。怠けているのではありません。学校なら授業の始まりのあいさつや黒板の一行目が入口になりますが、家の居間にはそれがありません。最初の1問が決まっていないと、目次をめくっているうちに午前が終わります。

どの形なのかを、お子さまに「どうして続かないの」と聞いて確かめようとしても、はっきりした答えはまず返ってきません。本人にとっても言葉にしにくいことだからです。答えをせかすより、次の節で付ける記録の数日分から読み取るほうが確かです。

止まった次の日から、家で変える順番

図2のように、変える順番は時刻、場所、最初の1問の三つが先で、量は最後です。量から触ると、止まった本当の理由が残ったまま、短くなった予定がまた止まります。三つのどれから手を付けるかは、前の節で見当をつけた形で選びます。長くやって止まった家は始める区切りと一緒に終える区切りを、起きられなかった家は始める区切りを、一人で始まらなかった家は最初の1問を、まず変えます。

図2 量より先に変える三つと、最後に見直す量の順番
  1. 止まった日の夜、親だけで様子を振り返る。お子さまが寝たあとや自分の部屋にいる時間に、5分だけ使います。見るのは三つです。初日に長い日があったか、起きた時刻がずれた日に止まったか、親が家にいない日に止まったか。お子さまの前で原因探しを始めると、どうしても取り調べの空気になります。最初の見当は親だけでつけておき、翌朝は何事もなかった顔で台所に立ちます。

  2. 時刻を、時計の数字から生活の区切りへ移す。「10時から」をやめ、「朝ごはんの食器を下げたら」「昼ごはんの支度が始まる前に」のように、毎日必ず起きる出来事のあとに置き直します。起きる時刻が動いても、朝ごはんや昼ごはんは毎日来るので、予定がその日まるごと消えることがなくなります。お子さまへの伝え方は「10時じゃなくて、朝ごはんのあとにしようか」の一言で足ります。理由を長く説明するほど、前の約束が崩れたことを思い出させてしまいます。長くやって止まった形なら、終わりにも区切りを置きます。終える場所に2枚目の付箋を貼り、「2枚目の付箋まで来たら、まだやれそうでも閉じる」と決めておけば、初日の1時間のような日が生まれにくくなります。量を減らすのではなく、長すぎる日を作らないための区切りです。

  3. 場所を一か所だけ変える。自分の部屋の机で止まったなら居間のテーブルの端へ、居間で止まったなら自分の机へ移します。変えるのは一か所だけにして、毎日場所を変える形にはしません。テーブルの上に出すのは、その日に使う一冊と鉛筆と消しゴムだけです。止まった机に毎朝戻ると、座る前から気が重くなることがあります。場所を移すのは、その重さをいったん切り離すためです。

  4. 最初の1問を前の晩に決め、付箋で示しておく。夕食のあと、お子さまと一緒に(お子さまが一人で決めてもかまいません)明日の最初の1問を選び、そのページに付箋を貼ります。付箋には「数学 教科書48ページ 例題2」くらいの細かさで書きます。選ぶのは、前に一度解けた問題か、例題を見ながらそのまま解ける問題です。新しい単元の最初の問題は入口にしません。入口で考え込むと、そこで一日が止まるからです。1問目で鉛筆が動けば、2問目は1問目より軽くなります。

  5. 一人で始まらない日は、始まりの5分だけ同じテーブルにいる。親が家にいる日は、お子さまが付箋の1問に手を付けるまでの5分だけ、同じテーブルで自分の本や書類を広げます。教えない、のぞき込まない、時計を見ない。5分たったら黙って席を立ってかまいません。家にいない日は、付箋を貼ったページを開いた状態で教科書をテーブルに置いてから出かけます。帰ってから「付箋のところ、やった」と結果を確かめに行くのは控えます。

  6. 記録は×を使わず、三つの印と一語で付ける。カレンダーかノートの端に、最初の1問まで解いた日は●、机に出したけれど進まなかった日は○を付け、何もしなかった日は×を書かずに空欄のままにします。空欄の日の下には、起きた時刻か、その日に起きたことを一語だけ書きます。「頭が重い」「何からか迷った」「電話で中断」のような言葉です。書くのは親でもお子さまでもかまいません。一語が数日分たまると、三つの形のどれに近いかが見えてきます。

  7. また始める合図を、止まる前に決めておく。「止まったら来週の月曜から」ではなく、「止まった次の日の、決めた区切りに、付箋の1問だけ」をまた始める合図にします。合図は言葉より物にします。親が新しい付箋を貼り直しておけば、お子さまは何も言われなくても、どこから始めればよいかがわかります。再開の日に、止まった日の分を取り戻す量は足しません。足した日が、次の「長くやって止まる」の初日になるからです。

  8. 量を見直すのは一週間たってから、最後に。時刻と場所と最初の1問を変えても、同じ所で止まる日が続くなら、そこで初めて量を減らします。30分を15分に、3問を1問に。減らすときも、付箋の1問だけは残します。入口さえ残っていれば、量はあとから少しずつ戻せます。

言葉と場面の例

止まった翌朝の一言で、次の一週間の空気が決まります。言いがちな言葉と、その言い換えを五つ並べます。

「三日坊主だね」→「三日、続いたね。四日目にどこで止まったか、カレンダーで見てみようか」。三日坊主は性格に付ける名前です。名前を付けられると、直す場所がなくなります。三日動いた事実と、止まった場所のほうへ話を移します。

「10時だよ、始めないの」→(声はかけずに)「テーブルに付箋を貼っておいたよ」。時刻を告げる声は、遅れたことの知らせとして届きます。物を置いておけば、始めるかどうかの判断は子供の手に残ります。始めるのが11時になっても、始めたのは本人です。

「やる気がないなら、やらなくていい」→「今日は付箋の1問だけ。昼ごはんの前にどう」。やる気の話をされると、子供は自分の内側を探すしかなくなり、見つからなければ黙ります。1問と区切りの話なら、答えが手の届く所にあります。

「明日こそ、ちゃんと30分ね」→「明日は時間を決めないで、朝ごはんのあとの1問からにしよう」。「こそ」は前の失敗を思い出させ、30分は止まったときと同じ形の約束です。同じ形をもう一度約束すると、同じ所でまた止まります。

「昨日もできなかったね」→「昨日の欄には『寝たのが遅い』って書いておくね」。できなかったことを確かめる言葉を、何が起きたかを残す言葉に変えます。責める言葉は次の日の入口を重くし、記録の言葉は次の日の入口を探す手がかりになります。

このほか、言わずにおきたい言葉が二つあります。「学校に行っていないんだから、勉強くらいは」と「自分で決めた約束でしょう」です。前者は勉強を、学校へ行かないことの埋め合わせにしてしまいます。後者は、止まった日を、約束を破った日に書き換えます。どちらも、翌朝に付箋を貼り直す余地を消してしまう言葉です。

やりがちな三つのずれ

一つ目は、止まったらすぐに量を半分にすることです。止まった理由が時刻や入口にあるなら、15分に減らしても同じ所で止まります。半分でも止まると「15分もできない」という二度目の止まり方になり、初めの止まり方より深く残ります。直し方は、量に触る前に、区切りと場所と付箋の1問を変えることです。

二つ目は、続いた日数を数え、止まった日に×を付けることです。連続の記録は、一日止まった時点でゼロに戻ります。ゼロからの再開は、最初の日より重い。×は、止まった日を失敗の日として紙に残します。直し方は、図3のように、●と○と空欄の三つで付け、空欄の日には一語だけを書き添えることです。図3の例では、月曜と火曜に●、水曜に○、木曜は空欄で「起きたのは昼」の一語、金曜にまた●が付いています。見るのは連続の日数ではなく、その週の●の数と、空欄の日の一語です。

図3 ×を使わない記録の印と、空欄の日に添える一語の例

三つ目は、再開を区切りのいい日まで待たせることです。「来週の月曜から仕切り直そう」「来月から」と言うと、待つあいだ、家の中で勉強の話が出しにくくなります。木曜の居間の沈黙が、そのまま一週間に延びます。直し方は、止まった次の日の区切りに、付箋の1問だけで戻ることです。仕切り直しの儀式は要りません。

よくある質問

不登校の勉強のモチベーションは、どうすれば上がりますか

上げる方法を探すより、上がっていなくても始められる形を先に作ります。気持ちは日によって上下し、親の言葉で思いどおりに動かせるものでもありません。付箋の1問のように、考え込まずに手が動く入口があれば、気持ちの上がり下がりに関係なく机に向かえます。●が付いた日を本人が自分の目で数えられるようにしておくと、「始められた日」が気持ちとは別の事実として残ります。

朝起きられず、決めた時刻に間に合いません。親が起こしたほうがいいですか

起こすことと、勉強の時刻を守らせることは、分けて考えます。起きる時刻は家の生活のこととして親子で話し、勉強は起きたあとの区切りに結び付けます。そうすれば、寝坊した朝も勉強の予定までは消えません。起きられない朝が長く続く、体のつらさを訴えるといった様子があるときは、見たままの様子を医療機関や学校のスクールカウンセラーに伝えて相談してください。

続かないなら、勉強をいったんやめたほうがいいですか

親だけで決めず、お子さまと、必要なら相談先と一緒に決めます。国の通知も、不登校の時期が休んだり自分を見つめ直したりする意味を持つことがあると認めつつ、学業の遅れや進路で不利にならないよう目を配ることを求めています。続けるかやめるかの二つしかないわけではありません。教科書をテーブルに出して付箋を一枚貼るだけの日を置く、という間の形もあります。心や体のつらさが強い時期は、勉強より休むことを先にしてかまいません。

学校と相談先で確かめること

担任の先生には、家での勉強の入口を作るための材料をもらうつもりで、次のことを聞いてみてください。

家での学習を学校がどう受け止め、評価とどう結び付けるかを決めるのは学校です。扱いの約束を求めるのではなく、見てもらえるかどうかを聞くほうが、話が前に進みます。

相談の行き先は、話したいことの中身で選びます。学校生活の困りごとなら、まず担任とスクールカウンセラーです。武蔵野市内にお住まいなら、市の教育支援センターが、子供についての相談と、不登校の子の学校の外での学びの支えを受け持っています。東京都教育相談センターも、保護者からの不登校や学校生活の相談を受けています。対象は幼児から高校生にあたる年齢の子で、住まいか学校のどちらかが都内にあれば使えます。三鷹や小金井など市の外から読んでいる方は、お住まいの市の教育委員会が設けている教育相談の窓口が最初の行き先です。夜に眠れない、朝に体が起きないといった日が重なるなら、その様子をメモにして医療機関へ持っていってください。

個別指導で確かめること

1対1の授業でまず探すのは、迷わず手が動く問題が、どの単元のどこにあるかです。教科書を少しずつ戻りながら、例題を見ずに解ける所と、例題を見ても止まる所の境目を確かめ、その境目の一つ手前を家の付箋に書く1問にします。授業の終わりには、翌日の最初の1問を子供が自分で選んで付箋に書くところまでを一緒に済ませます。次の授業では、空欄の日に添えた一語を見せてもらい、入口が高すぎなかったか、区切りの置き場所が合っていたかを確かめ直します。

まとめ

木曜の居間で消えたのは、勉強そのものではなく、10時という時計の数字と30分という長さで組んだ約束でした。約束は組み直せます。金曜の朝、テーブルに置くのは新しい決意の言葉ではなく、付箋を一枚貼り直した教科書です。朝ごはんの食器を下げたあと、その1問に鉛筆が触れれば、金曜の欄には、止まった次の日ではなく、また始まった日としての●が付きます。

「落ち着いている」は、「学んでいる」ではない。

武蔵境駅徒歩30秒、講師1人に生徒1人の完全1対1。授業のあいだ、先生は隣を離れません。いまの詰まりを、無料相談でそのまま話してください。

まず15分だけ電話で話したい方は、無料電話相談(15分)から。塾からお電話を差し上げます。

本気になった日が、入塾の日。

お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。

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