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共通テストの地歴公民の選び方—6科目の中で選べない組み合わせと、2科目にするかの決め方|武蔵野個別指導塾

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倫理と政治・経済は一緒に選べず、歴史総合と公共を解くなら組める相手は地理探究だけ。高2の3月に1科目か2科目かを決める材料は、6科目の○×と、募集要項の地歴公民の行の二つです。

共通テストの地理歴史と公民は、合わせて6科目の中から最大2科目を選んで受けます。組めないのは二通りだけで、『公共,倫理』と『公共,政治・経済』を並べる組と、『地理総合/歴史総合/公共』で解く範囲と同じ名前を持つ科目を相手にする組です。1科目にするか2科目にするかは、志望校の募集要項が求める数のうち一番多い方に合わせて出願で登録し、試験の朝にはもう動かせません。一方で、どの科目を解くかは出願では書かず、当日、登録した数の中で解答用紙にマークした科目が、そのまま受けた科目になります。

地歴公民の組み方に効く決まりを、出どころの文書と年度を添えて並べます。

決まり 中身 出どころ
選べる数 地理歴史と公民を合わせた6科目から、多くて2科目 令和10年度「出題教科・科目の出題方法等」(令和9年度と同じ中身)
(b)の5科目から二つ 倫理の科目と政治・経済の科目の組だけが不可 同上
(a)と(b)を一つずつ (a)で解く二つの範囲と同じ名前を含む(b)は外れる 同上の注2
科目数 出願で1か2を登録。試験の朝には動かせない 同上・令和9年度「受験案内」A4
習っていない科目 センターは止めないが、認めない大学がある 令和9年度「受験案内」よくある質問10

いまの高2の本番、2028年1月15日(土)・16日(日)の令和10年度試験は、出題方法と問題作成方針の文書だけが先に出ていて、地歴公民の組み方は令和9年度と同じ中身です。令和10年度の受験案内はまだ出ていないので、登録や当日の扱いは令和9年度の受験案内の書き方で読んでいます。

よくあるのは、高2の3月、来年度の選択科目の希望を書く紙を前に、地歴公民の欄だけが空いたままになる場面です。歴史総合も地理総合も公共も一年かけて習い終えたのに、共通テストの社会の選び方は誰も決めてくれません。日本史探究に丸を付けるか、倫理と政治・経済のどちらかにするか、それとも習い終えた三つのまま受けられるのか。春休みの前に出すその紙の丸が、高3の一年で磨く持ち札をほぼ決めてしまいます。

6科目は「全員が習う科目だけの1科目」と「選んで習う科目まで続く5科目」に分かれる

共通テストの科目選択のうち、学校で社会と呼ばれる部分は、センターの文書では「地理歴史」と「公民」の二つの教科です。試験は同じ時間に行われ、出願でも二つ合わせて1教科として扱います。中身の6科目は、出題方法の文書の中で二つの組に分けて書かれています。

一つは(a)の『地理総合/歴史総合/公共』です。高校で全員が習う三つの科目を束ねた科目で、地理総合・歴史総合・公共の三つの範囲から二つを選んで解き、範囲ごとに50点、合わせて100点になります。範囲を二つ解いても、科目の数としては1科目です。もう一つは(b)の5科目で、全員が習う科目と、そのあとに選んで習う科目を一続きにしています。地理なら『地理総合,地理探究』、歴史なら『歴史総合,日本史探究』か『歴史総合,世界史探究』、公民なら『公共,倫理』か『公共,政治・経済』です。

問題作成方針を読むと、(b)は名前の後半の科目まで学んだ人を相手に作られるとわかります。『歴史総合,日本史探究』は、歴史総合で学んだことと、それを土台に日本史探究で学んだことの両方を問うと書かれ、地理の科目も同じ形です。公民の二つも、公共での学習を踏まえて倫理や政治・経済の理解を使わせる書き方です。地理総合・歴史総合・公共を習い終えた高2が(b)を選ぶなら、高3で探究や倫理、政治・経済をどこまで積めるかが前提になります。

時間と点は、1科目が60分・100点です。2科目は合わせて200点で、130分の枠のうち120分を解答に使います。(a)を選んだ人は、その60分の中で二つの範囲を解きます。令和9年度の受験案内では、二つの範囲をどの順に、何分ずつ解くかは自由とされ、一つの範囲だけで済ませることは認められていません。当日の問題冊子は2冊で、(b)の5科目が載った1冊と、(a)だけが載った1冊を、両方とも机に置いて解きます。

組めない組み合わせは、2科目を選ぶときの二つの場面にしか出てきません。(b)の中から二つを選ぶ場面では、公共が名前に入る二つ、つまり倫理の科目と政治・経済の科目を並べることだけができません。(a)と(b)を一つずつ選ぶ場面では、(a)で解く二つの範囲と同じ名前を前半に持つ(b)の科目が外れます。図1のように、(a)で歴史総合と公共を解くなら、相手にできるのは『地理総合,地理探究』だけで、(a)で地理総合と歴史総合を解くなら、相手は倫理か政治・経済の科目に限られます。

図1 (a)で解く2つの範囲ごとに組める(b)の科目の○×表

図1の列は、(a)で解く二つの範囲を「地理・歴史」のように略して並べ、行は(b)の科目を後半の名前で書いています。○は5つあり、(b)どうしの組は10通りのうち倫理と政治・経済の1つを除いた9通りなので、2科目の組み合わせは数えると14通りです。令和10年度の出題方法の文書も、この表と同じ決まりを載せています。

自分の答えは、要項の地歴公民の行と高3の時間割に書いてある

令和9年度の受験案内は、共通テストを使う大学がそれぞれ、志願者に解かせる教科・科目と、その成績の使い方を決めていると書いています。センターが決めているのは、さきほどの6科目と組めない組までです。その中のどれを求めるかは大学の側にあるので、志望校の募集要項の共通テストの欄で、地歴公民の行から次の四つを読み取ります。

一つ目は科目の数です。「1科目」か「2科目」かを読むだけでなく、受験案内の例には「二つの教科から一つ」を選ばせる指定も載っているので、地歴公民の行の外に、教科をまたいだ書き方が無いかも見ます。

二つ目は使える科目です。6科目のどれでもよいのか、外れる科目があるのかを、要項に並んだ科目名で確かめます。特に(a)の『地理総合/歴史総合/公共』が並びに入っているかどうかは、あとの図2の分かれ道に直結します。

三つ目は、2科目受けた人の点をどう使うかです。大学がどう頼むかで、センターから届く点が変わり、二つの点と合計がそろって届くか、先に解いた第1解答科目の点だけが届くかのどちらかになります。1科目分の点しか使わない大学では、第1解答科目の点を優先して使うことがあると受験案内に書かれているので、2科目を考える人は、要項のこの扱いを写しておきます。

四つ目は、高校で習っていない科目の扱いです。センターの側は、履修したかどうかで受ける科目を絞っていません。それを認めないことがあるのは大学の側なので、独学で倫理を足すような計画を立てる前に、要項の注を読みます。

要項の次に見るのは、自分の高校の高3の時間割です。どの探究科目や倫理、政治・経済が選択に入っているか、二つ取れるのかで、(b)を何科目まで持てるかが決まります。ここは高校ごとに違うので、進路だよりや教育課程の表で確かめます。

いまの高3は事情が違います。令和9年度は出願内容の訂正が10月16日に締め切られたので、地歴公民の科目数はもう決まっています。2026年の12月4日(金)、10時を過ぎるとマイページから印刷する受験票の備考欄に「2科目登録」のように科目数が表示されるので、それと自分の予定を照らします。科目名はまだ当日の解答用紙で選ぶ段階なので、2科目の人は、組もうとしている二つが倫理と政治・経済の組でないか、(a)を含むなら図1の○に入っているかだけは確かめ直してください。

1科目か2科目か、どの科目か—決めるまでの5つの手順

手順に入る前に、図2で分かれ道の全体を見ておきます。最初の問いは志望校が求める科目数で、「いいえ」なら1科目の道に入ります。次の「探究・倫理・政経を習う」は、高3で地理探究・日本史探究・世界史探究・倫理・政治・経済のどれかを授業で積めるか、という問いです。

図2 科目数と科目を決める分かれ道(はい・いいえの流れ)
  1. 志望校の候補を、国公立の一般選抜も私立の共通テスト利用も含めて一枚の表に並べ、地歴公民の行を写します。列は「大学」「科目数」「使える科目」「2科目の扱い」「習っていない科目の扱い」の五つで足ります。高2のうちは、自分が受ける年度の要項がまだ出ていない大学もあるので、いま読める一番新しい年度の物で形をつかみ、新しい年度の物が出たら同じ欄を読み直します。保護者の方がお子さまと一緒に見るなら、「科目数」の列だけを先に埋めると話が早く進みます。

  2. 表の「科目数」の列で一番大きい数を探します。図2のように、1校でも2科目を求めていれば2科目で登録します。全部が1科目でも、共通テストの後で国公立の出願先を広げる余地を残したいなら、2科目にする理由になります。いまの高2の場合、国立大学協会の実施要領では、国立大学の一般選抜の出願は2028年1月24日(月)から2月2日(水)までで、共通テストを受け終えた後に出願先を決められます。ただし2科目で登録すると当日1科目には減らせず、1科目で登録すると当日2科目には増やせません。広げる余地を残すなら、2科目分を本番で解き切る準備まで含めて決めます。なお、科目数を2にしても検定料を分ける教科の数は増えません。地理歴史と公民は、二つ受けても1教科に数えるからです。

  3. 高3の時間割から、(b)で持てる科目を決めます。たとえば、高3で日本史探究を取る人なら、1科目は『歴史総合,日本史探究』です。2科目にするなら、相手は(b)の残りの4科目のどれでもよく、(a)と組むなら地理総合と公共を解く形になります。高3で地歴公民の授業が無い人は、図2のいちばん下の(a)が候補になりますが、志望校の表の「使える科目」に(a)が入っていることが条件です。

  4. (a)を使う人は、三つの範囲をすべて解いてから二つを決めます。センターの「過去3年分の試験問題」の頁には令和6年度から令和8年度の問題と正解がありますが、いまの6科目の形で出たのは令和7年度と令和8年度で、本試験のほか追・再試験の問題もあります。令和7年度の頁には旧課程の人向けの科目も並んでいるので、科目名を確かめてから開きます。(a)の問題は、どちらの年度も地理総合・歴史総合・公共の範囲ごとに分けて置かれているので、一つずつ取り出して解けます。範囲ごとに50点満点で採点し、たとえば地理総合31点、歴史総合38点、公共41点なら、点の上では歴史総合と公共の組で79点です。ただ、この組を選ぶと、2科目にしたときの相手は図1のとおり地理探究の科目だけに狭まります。点の高さと、二つ目の科目の選びやすさを、同じ表の上で比べてください。

  5. 決めた科目数と組み合わせを、出願の画面で迷わないように紙に残します。参考までに、令和9年度は受付が2026年9月15日〜10月2日、中身の訂正が10月9日〜16日でしたが、いまの高2が受ける令和10年度の期間はまだ公表されていません。令和10年度の実施要項で日付が出たら、科目数を直せる最後の日を予定表に書き込み、その日までに表の一番大きい数と照らし直します。

地歴公民の科目選択でよく聞く4つの思い込み

一つ目は「出願のときに日本史か地理かを登録する」という思い込みです。令和9年度の受験案内を読むと、地歴公民について出願の時に登録するのは、受けるかどうかと、その科目数だけです。科目の名前は当日、解答用紙の解答科目欄にマークした物になり、登録した数の中なら6科目のどれを解いてもかまいません(2科目なら組めない組を避けて)。

二つ目は「2科目で登録しておけば、当日の調子で1科目に減らせる」です。図3のように、令和9年度の時間割では、2科目と登録した人の試験は9時30分に始まって11時40分に終わる130分、1科目の人の試験は10時40分からの60分で、始まる時刻から違います。2科目と登録した人が遅れて試験室に入れる限度(入室限度)は9時50分で、これを過ぎると後半の科目もまとめて受けられなくなり、前半だけ解いて席を立つこともできません。受験案内には、同じ高校の人どうしでも、登録した科目数の組み合わせなどで試験場が分かれることがある、とも書かれています。

図3 令和9年度の1日目午前、1科目登録と2科目登録の時間の帯

三つ目は「歴史総合が二つの科目に入っているから、日本史探究と世界史探究は組めない」です。これは組めます。(b)どうしで外れるのは、倫理と政治・経済の組だけです。同じ名前を理由に外れる決まりは、(a)と組むときにしか働きません。

四つ目は「(a)は範囲を二つ解くから2科目」「一つの範囲だけ解けばいい」という、正反対の二つの思い込みです。(a)は二つの範囲を解いて1科目です。令和8年度の受験上の注意では、範囲の欄の片方にマークが無いとその範囲は0点になり、2科目の人が組めない組をマークすると後半の科目が0点になると書かれていました。令和9年度の分が出たら、同じ箇所を読み直します。

確かめる先と聞き方

地歴公民の組み方は、文書ごとに答えられる問いが違います。どこで何を読み、誰に何を聞くかを先に決めておきます。

個別指導で確かめること

塾では、志望校ごとに写した地歴公民の行と、過去問を範囲ごと・科目ごとに採点した表を並べ、登録する数が表の一番大きい数と合っているか、組み合わせが組めない組に当たっていないかを一緒に確かめます。範囲ごとの点がそろわないときは、どの範囲で何点落としたかを答案から拾い、残す二つを決め直します。高2なら選択科目の希望を出す前に、高3なら受験票を印刷した日に、備考欄の科目数と解く予定の科目を照らします。

まとめ

出願の画面に書き込むのは科目数だけで、科目の名前は当日の解答用紙で決まり、組めない組は倫理と政治・経済の一組と、図1の×の10マスしかありません。高2の3月に空いたままの欄を埋める材料は、要項の数と、高3の時間割と、範囲ごとの答案の点の三つです。数は要項で、名前は時間割と答案で、二度に分けて決めれば、地歴公民で迷う場所はほとんど残りません。

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