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武蔵野個別指導塾の特徴

不登校の子の塾の選び方—昼の時間、教室の人の少なさ、学校との連絡の三つで決める|武蔵野個別指導塾

学習のイメージ写真 武蔵野個別指導塾
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平日の昼に席があるか、その時間の教室の人数、学校の教科書を持ち込めるか、休む日の連絡の仕方。不登校の子の塾探しで電話で聞く四つから、親が先に見る入口と待つ場所まで、順に追えます。

不登校の子の塾は、教え方の評判や家からの近さを見る前に、三つの物差しで決めます。平日の昼に通える席があるか。その時間帯に教室にいる人が少ないか。学校との連絡をどう扱ってくれるか。通い始めた子の足が止まるのは、授業の中身そのものより、夕方の混み合いや入口、待つ場所、休む日の連絡といった、教室の手前のところだからです。今夜の最初の一手は、塾を探す前に、お子さまが「この時間なら外に出られそう」と思える時間帯を、親子で一枚の紙に書き出すことです。

よくあるのは、平日の午前、駅前の塾の看板を親子で見上げて、そのまま通り過ぎるという場面です。看板には教科と学年の文字が並んでいますが、ガラス戸の向こうは暗く、開いているのかどうかもわかりません。親は「入ってみる?」と言いかけて、口を閉じます。数歩進んだところで、お子さまが「昼って、やってないのかな」とだけ言います。その一言に、選び方の最初の物差しがもう入っています。外に出られる時間に、戸が開いている場所かどうか。答えはそこから組み立てます。

不登校の子が塾の手前で足を止める四つの所

塾に通い始めた子が、また来られなくなる。そのとき最初に疑いたいのは、授業のわかりにくさではなく、教室にたどり着くまでの道のりと、席に着いてからの数分です。不登校の子が塾で困りやすい所は、次の四つに分けて見ると整理がつきます。どれがいちばん重いかは子供によって違うので、お子さまに当てはまりそうなものを、決めつけずに見ていきます。

一つ目は、夕方の混み合いです。塾は学校が終わったあとの時間に授業を組むのがふつうで、夕方には下校した生徒が続けて入ってきます。受付の前に人が並び、制服の話し声と椅子を引く音が重なります。しばらく学校から離れている子にとって、制服の群れや「今日の部活が」という会話は、勉強を始める前に力を使い切らせるものになり得ます。席に着いたときには、もう頭が動かないこともあります。

二つ目は、同じ学校の生徒に会うことです。家から近い塾ほど、同じ中学に通う生徒がいることがあります。実際に会うかどうかより、「会うかもしれない」と思いながら入口へ向かうこと自体が重いのです。顔を知っている相手から「最近どうしたの」と聞かれる場面を思い浮かべるだけで、家を出る支度の手が止まる子もいます。

三つ目は、質問の声が出しにくいことです。周りに人がいる教室で「ここがわからない」と声に出すのは、しばらく家族以外と話していなかった子には高い壁です。声を出せないまま時間が過ぎ、わからない問題を抱えたまま帰る。それが二回、三回と続くと、塾も「行っても変わらない場所」になっていきます。先生との距離、隣の席との近さ、周りに声が届く部屋の広さが、そのまま質問のしやすさに響きます。

四つ目は、学校とのずれへの不安です。塾で勉強していても、学校の授業がどこまで進み、どんなプリントが配られたのかが見えないままだと、「戻ったらまた置いていかれる」という不安は残ります。塾の勉強が学校の進み方とつながっていないと、通っている時間そのものが、学校から遠ざかる時間に感じられることもあります。

図1 塾の手前で足が止まる四つの所と、三つの物差しの対応

図1のように、この四つは、題名に挙げた三つの物差しにそのまま置き換えられます。夕方の混み合いと同じ学校の生徒の二つは、昼の時間帯を選ぶことで小さくできます。質問の声は、その時間に教室にいる人の数と、席の並び方で変わります。学校とのずれは、学校の教材を持ち込めるか、学習の記録を残してもらえるかで埋めていけます。物差しが三つに決まると、塾の案内を読むときも、電話で話すときも、聞くことが絞れます。

見学の前から通い始めまで、家で進める七つの手順

塾探しは、塾の一覧を眺めるところからではなく、お子さまの一日の時間を見るところから始めます。図2は、次の七つの手順を順に並べたものです。一つの手順に一週間かかってもかまいません。先へ急ぐより、一つずつ終わらせる方が、お子さまの負担は小さくなります。

図2 見学の前から通い始めまでの七つの手順と見直しの日
  1. 今夜、外に出られる時間帯を紙に書きます。A4の紙を横に置き、平日の朝から夜までを一本の帯にして、「朝」「午前」「昼」「午後」「夕方」「夜」と区切ります。お子さまには「この中で、外に出てもいいかなと思える時間はある?」と一度だけ聞きます。返事がなければ、親がこの二週間に見た様子で印をつけます。起きてくる時刻、散歩や買い物に出た時刻、家族と話せる時間帯です。印は「出られそう」「たぶん無理」「わからない」の三つの色で足ります。この一枚が、塾へ電話するときの物差しになります。

  2. 候補の塾を三つまでに絞ります。地図で家から通える範囲を探し、それ以上は並べません。比べる数が増えるほど、親の側が先に疲れてしまうからです。この段では、教え方の評判はいったん脇に置きます。見るのは、平日の昼に教室を開けているかどうかの一点です。昼の時間は教室を閉めている塾もあるので、案内に書かれていなければ、次の電話で聞きます。

  3. 電話で四つを聞きます。電話は親がかけ、メモは手順1の紙の裏に書きます。一つ目は、平日の昼に授業か自習の席を使えるか、使えるならどの曜日のどの時間か。二つ目は、その時間帯に教室にはふだん何人くらいいるか。三つ目は、学校の教科書やプリント、ワークを持ち込んで、それを使って授業を進められるか。四つ目は、休むときの連絡は電話かメールか、当日の朝でもよいか。昼の席の有無は、塾の側が一言で答えられる問いです。そこで答えがはっきりしない塾は、候補から外してかまいません。

  4. 親が先に、平日の昼に見学します。お子さまが通うかもしれない時間帯に、まず親だけで行きます。見るのは入口、待つ場所、席、声の四つです。入口は通りからどう見えるか、ビルの何階で、階段かエレベーターか。来てから授業が始まるまで、受付の前に立って待つのか、座れる場所があるのか。席は壁に向いているか、仕切りがあるか、出口に近い席を選べるか。先生の声が、隣の席までどのくらい届くか。許してもらえれば入口と席の写真を撮り、撮れなければ入口から席までの道筋を紙に描いて帰ります。

  5. お子さまに見せて、外から下見をします。写真か描いた紙を渡し、「この入口、どう思う?」とだけ聞きます。行くかどうかは、まだ聞きません。気になる様子があれば、次は中に入らず、塾の前の道を一緒に歩くところまでにします。看板の前を通り過ぎるだけでも、入口の位置と人の出入りは見えます。冒頭の場面で親子が看板を見上げて通り過ぎたのも、失敗ではなく、下見の一回目です。

  6. 体験は一教科、短く、学校の教材を持って行きます。申し込みは、お子さまが「行ってみる」と言ってからにします。科目は本人が選んだ一つ、持ち物は学校の教科書かプリントです。学校の物から始めると、学校の授業とのつながりが最初の日から見えます。長さは30分ほどにしてもらえるかを塾に相談し、帰る時刻を先に決めておきます。途中で帰りたくなったときの合図、たとえば消しゴムを机の端に置くといった合図も先生と決めておくと、お子さまは帰り道が見えたまま席に着けます。

  7. 通うと決めたら、学校に伝える範囲を本人と決めます。塾の名前、曜日と時間帯、持っていく教材の三つを伝えるだけでも、担任から学校のプリントや授業の進み具合を受け取りやすくなります。お子さまが「学校に言うのは嫌」と言うなら、「勉強を始めたこと」だけを伝えるところまで狭めてもかまいません。そしてカレンダーの4週間後の日に「見直し」と書きます。見直しの日に見るのは、休んだ日の数ではなく、行けた日に何をしたかです。

手順の1から3までは、お子さまが動けない日でも親だけで進められます。4は親の足、5から7はお子さまの返事で進みます。親だけで進められる所を先に済ませておくと、お子さまが「行ってみようかな」と言った日に、その日のうちに次の一歩を出せます。

家庭教師と市の学びの場は、塾と何が違うか

塾を探し始めると、家庭教師や、市が開いている学びの場も候補に入ってきます。どれが上ということはなく、何をする時間を先に作りたいかで分かれます。

家庭教師は、先生が家に来るので、外に出なくても教科の勉強を1対1で進められます。時間帯も家の都合に合わせやすく、朝が重い日が続く時期でも組み立てやすい形です。その一方で、家族以外の人が家に入ること、自分の部屋や居間を見られることが負担になる子もいます。勉強が家の中だけで完結するので、外に出る一歩にはつながりません。外に出られる日がまだ無い時期の入口として考えると、使いどころがはっきりします。

チャレンジルームは、武蔵野市が開いている、学校に行けない子のための施設で、対象は原則として小学4年生から中学3年生までです。午前は自分で立てた計画に沿って個別に勉強を進め、午後はみんなで活動するという一日の組み立てです。開いているのは平日の9時15分から14時45分までで、場所は大野田小学校の地下1階です。入るまでの流れは、学校に相談してからスクールソーシャルワーカーに連絡し、見学、体験と面談を経て入室という順です。学校が最初から話の中にいることが、塾との大きな違いです。

むさしのクレスコーレは、市内に住む不登校の中学生が過ごせる居場所で、市の教育委員会がNPO法人に運営を任せています。いつ来て何をするかを自分で決められる場所で、勉強の手伝いのほかに、個別の相談、体験の活動、家への訪問、保護者への支えがあります。開いているのは平日の9時から14時までで、吉祥寺駅の南口から歩いて5分ほどの所にあります。使いたいときの相談先は、チャレンジルームと同じくスクールソーシャルワーカーです。

出席の扱いでは、文部科学省の通知が教育支援センターのような公的な場を先に置き、民間の施設はそこへ通いにくいときなどに考える順になっています。塾はその民間の施設にあたるので、通った日を出席と数えるかは、お子さまが籍を置く学校の校長が教育委員会と相談して決めることで、塾の側から先に約束できる話ではありません。

まとめると、教科の勉強を先生と進める時間を先に作りたいなら塾か家庭教師、家の外に居場所を作ることや同じ年頃の人と過ごすことを先にしたいなら市の学びの場、というのが分かれ目になります。どれか一つに決める必要もありません。迷ったときは、スクールソーシャルワーカーにお子さまの今の様子を話し、市の場が合いそうかどうかを一緒に考えてもらうと、選ぶ順番が見えてきます。

塾の話を切り出すときの五つの言い換え

塾の話は、親が思うより重く届くことがあります。言いがちな言葉と、その言い換え、変える理由を五つ並べます。

  1. 「塾くらいなら行けるでしょう」ではなく、「平日の昼に、外に出られそうな時間はある?」と聞きます。「塾くらい」という言い方には、学校よりは軽い場所だろうという親の見立てが入っています。お子さまにとっては、塾も家の外の世界の一つで、学校と同じだけ重いことがあります。行けるかどうかを問うのをやめ、時間帯の話に移すと、答えやすい問いになります。

  2. 「どこの塾がいいと思う?」ではなく、「教室のどの席なら、座っていられそう?」と聞きます。塾の良し悪しを見分けるのは、大人でも迷う判断です。それをお子さまに預けると、答えられないこと自体が負担になります。席の位置なら、自分の体の感じで答えられます。

  3. 体験の帰り道に「で、続けられそう?」と聞かず、「先生の声、大きかった?小さかった?」と聞きます。続けるかどうかを、疲れているその場で決めさせないためです。声や席や部屋の明るさといった具体を聞けば、決めるための材料が自然に出てきます。決めるのは一晩おいてからで足ります。

  4. 「せっかく申し込んだんだから、休まないでね」ではなく、「行けない朝は、この札を冷蔵庫に貼っておけばいいよ」と伝えます。休む連絡が重いと、一度休んだ次の回にも行けなくなります。塾への連絡は親が引き受け、お子さまは札を一枚貼るだけ、と分けておくと、休んだあとに戻る道が細くならずに済みます。

  5. 「学校には内緒にしておこうか」ではなく、「学校には、どこまで話していい?」と聞きます。内緒にするのは親の気づかいでも、学校とのずれを残したままにします。全部を話すか何も話さないかではなく、話す範囲をお子さまに決めてもらうと、学校とのつながりを本人の手に戻せます。

塾選びでやりがちな三つのずれ

図3のように、塾選びでずれやすいところは三つあります。どれも親の善意から始まるので、気づきにくいずれです。

図3 塾選びでやりがちな三つのずれと、それぞれの直し方

一つ目は、評判と近さで先に決めて、時間帯を後回しにすることです。申し込んでから昼の席が無いとわかると、残るのは夕方の枠だけになり、お子さまは一日でいちばん混み合う時間に通うことになります。直し方は、電話の最初の質問を「平日の昼に席があるか」にすることです。昼の席が無い塾は、評判がよくても今は候補から外します。

二つ目は、親だけが見学を済ませ、お子さまは体験の日に初めて入口に立つことです。入口も待つ場所も席も全部が初めてだと、戸の前で足が止まります。親にとっては二回目の場所でも、本人にとっては一回目だからです。直し方は、写真を見せることと、前の道を一緒に歩く下見を一回はさむことです。中に入るのは、その次で間に合います。

三つ目は、最初から週に何回も、長い枠を入れることです。行けた喜びから回数を増やしたくなりますが、疲れが重なると全部が一度に止まり、止まったあとの再開は最初の一回より重くなります。直し方は、週1回の短い枠から始め、増やすのはお子さまが「もう一回行ってもいい」と言ってからにすることです。回数の話は、手順7で決めた見直しの日にまとめてします。

塾選びでよくある質問

家庭教師から始めて、あとで塾に移ってもいいですか

移ってかまいません。外に出られる日がまだ無い時期に家庭教師で勉強の形を作り、外に出る日が増えてきたら塾へ、という順は無理のない流れです。移る合図は、家庭教師の時間に自分から居間に出てくる、先生と勉強以外の話をする、散歩や買い物に出る日が週に何度か続く、といった様子です。移るときは、家庭教師と使っていた学校の教科書とノートをそのまま塾へ持って行くと、勉強の続きがとぎれません。

同じ学校の生徒が通っている塾は、避けた方がいいですか

避けるかどうかより、会わずに済む時間帯があるかで決めます。昼に通うなら、同じ学校の生徒が来る夕方とは重なりにくくなります。気にする度合いは子供によって違うので、「同じ中学の人がいたら、どう?」と一度だけ聞き、その返事を基準にします。塾が他の生徒のことを話せる範囲には限りがあるので、誰が通っているかを探るより、通う時間で分ける方が確かです。

チャレンジルームやクレスコーレと塾を、両方使ってもいいですか

使えるかどうかと組み合わせ方は、スクールソーシャルワーカーと学校に相談して決めます。市の二つの場はどちらも平日の昼に開いているので、塾の昼の枠と重なります。組み合わせるなら、曜日で分けるのが考えやすい形です。始めるときは同時に二つを始めず、一つに慣れてからもう一つを足します。疲れは場所ごとではなく、一週間の合計で見てください。

学校と相談先で確かめること

学校には、次の問いをそのまま持って行けます。

学校の中で話せる相手は、担任だけではありません。スクールカウンセラーは学校に来る曜日が決まっているので、何曜日かを担任に聞いておくと話しに行けます。武蔵野市にお住まいなら、市の教育支援センターと、チャレンジルームやむさしのクレスコーレの相談を受けるスクールソーシャルワーカーが窓口になります。都の窓口には東京都教育相談センターがあり、不登校や学校生活の相談を受けています。隣の三鷹市や小金井市から読んでいる方は、お住まいの市の教育委員会に、教育相談を受ける窓口がどこかを問い合わせてください。眠れない、食べられないといった体の様子が続くなら、学校より先に医療機関へ相談します。

個別指導の最初の授業で確かめること

1対1の授業の最初の数回は、勉強の中身より先に、席の位置と先生の声の大きさをお子さまと確かめます。声に出して質問しにくい子には、わからない問題の番号に鉛筆で丸をつけるといった、声を使わない合図を決めます。そのうえで、持ってきた学校の教科書の、いま学校で進んでいる単元の1問から始め、止まったらその単元の前へ1問ずつ戻ります。

どこまで戻ったか、どの問題で手が止まったかは、学校の教材の上に記録しておきます。ご家庭が学校に伝えるとき、その記録をそのまま見せられる形にしておくことが、学校との連絡のいちばんの材料になります。

まとめ

不登校の子の塾は、平日の昼に席があるか、その時間の教室に人が少ないか、学校との連絡をどう扱うかの三つで決まります。評判は、その三つがそろった塾の中で比べれば足ります。看板の前を通り過ぎたあの午前は、塾選びの一回目の下見として、もう数に入っています。

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