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英単語ノートの作り方—左に英語、右に日本語で終わらせない頁の割り方|武蔵野個別指導塾

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listen は listen to music まで書いておく。頁を印・英語・意味・使い方の4欄に割り、小テストで落とした語だけを書き、見返す日を3つ頁に入れる手順を中学生の例で追います。

英単語ノートは、左に英語、右に日本語を並べただけでは、写した記録で終わります。頁を「印・英語・意味・使い方」の4つの欄に割り、書く語は小テストや問題で落とした語だけにして、その日の語のかたまりの頭に見返す日を3つ書いておく。これでノートは、眺めて閉じる物から、隠して思い出す物に変わります。つづりまで問われる中学生なら綴じたノート1冊で、語の量が多い高校生なら、覚え終えた頁を抜き出せるルーズリーフで始めてください。色ペンは黒と赤の2色で足ります。

よくあるのは、中1の5月、入学の前にそろえた5色のペンで仕上げた単語ノートが、机の棚に立ったまま一度も開かれない、という場面です。見出しは青、英語は黒、意味は緑、品詞はオレンジ、大事な語には赤の波線。どの頁も教科書の新出語の順に並び、写し終えた日に完成しています。ところが次の週の小テストで落とした語は、そのノートにちゃんと載っていた語でした。開かれない頁は、どれだけ美しくても答案を助けません。

きれいな単語ノートが開かれないのは、頁に「確かめる場所」が無いから

左に英語、右に日本語の2欄の頁は、開いた瞬間に問いと答えが両方見えています。英語を見れば、隣に意味がある。思い出そうとする前に答えが目に入るので、頁の上でできることは「眺める」ことだけです。眺めて、知っている気がして、閉じる。これを何度くり返しても、小テストで日本語だけを見せられたときに英語が出てくるかどうかは、一度も試されないままです。教室でノートを見せてもらうと、きれいに仕上がった頁ほど、書いた日の日付も、確かめた跡も残っていません。

二つ目の理由は、ノートに書いた語が、単語帳や教科書の巻末の一覧と同じ並びになっていることです。印刷された一覧がもうあるのに、同じ並びを手でもう一度写すと、ノートは手書きの写しになります。写しは書き終えた時点で役目を終えるので、開く理由が残りません。量の面でも続きません。学習指導要領は、中学校で扱う語を、小学校で学んだ語に1,600〜1,800語程度の新しい語を足したものとしています。たとえば1語を丁寧に書くのに1分かかるとすると、少ないほうの1,600語だけでも1,600分、およそ27時間がノートを書くことだけに消えます。

三つ目は色の多さです。5色を使い分けるには、書きながらペンを持ち替え、どの色が何を表すかを覚えておかなければなりません。1語ごとにペンを2回、3回と替えるうちに、頭は英語ではなく色の段取りに使われます。見返すときも、色の決まりを思い出してからでないと頁が読めません。しかも頁が美しいほど、そこに×を付けたり書き足したりするのがためらわれます。完成した頁は、汚したくないのです。

四つ目は、いつ開くかが決まっていないことです。「時間があるときに見返す」の「時間があるとき」は、たいてい来ません。学校の課題、部活、ほかの教科のテストが先に並び、ノートは後回しになって、そのまま棚へ戻ります。開く日が頁に書いていなければ、開くきっかけは毎日ゼロのままです。

図1のように、2欄のノートは「見て閉じる」で終わり、4欄のノートでは「隠して言う」と「○×を付ける」までが頁の上で起きます。違いは欄の数そのものではありません。思い出せたかどうかを書き込む場所が頁の中にあるかどうか、そこが分かれ目です。印の欄があれば、開いたときにやることが決まり、やった跡が残り、次にどの行を見ればよいかが頁そのものに書いてある状態になります。

図1 2欄の写すノートと4欄の確かめるノートの違い

1頁を「印・英語・意味・使い方」の4欄に割って書く手順

ここからは、頁の割り方を上から順に決めていきます。最初の準備は1回きりで、そのあとは毎日の15分ほどの作業になります。分と個数は塾で始めるときの例なので、合わないときの直し方も一緒に書きます。

  1. ノートかルーズリーフかを先に決めます(最初の1回・5分)。綴じたノートは頁が書いた日の順に並び、1枚だけなくすことがありません。つづりまで問われ、語の量がまだ少ない中学生は、まずこちらです。B5の1冊を英単語だけに使い、ほかの教科のメモと混ぜないでください。ルーズリーフは、覚え終えた行ばかりになった頁を抜いて、別のバインダーへ移せます。手元の束がいつも「まだ覚えていない語」だけになるので、語の量が多い高校生に向きます。弱点は頁がばらけて順番が崩れることなので、頁の右上に通し番号を書いておきます。

  2. 縦に3本の線を引き、1頁を4欄に割ります(1頁に1分)。印の欄をいちばん左の端に置くのが、この割り方の要です。見返すときは意味と使い方の欄を紙1枚で隠しますが、印の欄が左の端にあれば、隠したまま○×を書き込めます。左に英語、右に日本語という見慣れた頁の、さらに左に小さな欄が1本増える形です。

欄 幅の目安(B5) 書くこと 例
印 2cm 見返した日の○×を3回分 ○○○
英語 5cm 正しいつづり。落とした文字だけ赤 listen
意味 4cm 品詞を1字と、意味を1つ 動 聞く
使い方 残り(約6cm) 前後の3〜6語のかたまり listen to music
  1. 書く語を選びます(毎回2分)。書くのは、学校の小テスト、問題集、教科書の本文を読んでいる途中で、意味が出なかった語と、つづりを1文字でも落とした語だけです。1回に新しく書くのは5語までにします。6語以上あるときは、次の定期テストの範囲に入る語と、つづりまで問われる語を先に書き、残りは次の日に回します。単語帳を頭から写さないのは、ノートを「自分が落とした語だけの一覧」にするためです。印刷された一覧と同じものを作っても、ノートを開く理由は生まれません。

  2. 4つの欄を埋めます(1語に1分ほど)。英語の欄には黒で正しいつづりを書き、小テストで落とした文字だけを赤でなぞります。たとえば beautiful を beatiful と書いて落としたなら、赤は a の後ろの u の1文字だけです。意味の欄は、品詞を1字(動・名・形)と、いちばんよく使う意味を1つ。二つ目の意味を足すのは、その意味で困る文に出会ってからで十分です。

使い方の欄には、教科書の本文や問題文から、その語の前後の3〜6語をそのまま写します。たとえば listen なら listen to music、interesting なら an interesting book です。listen で何かを聞くときは聞く物の前に to が要ること、interesting の前には a ではなく an が付くことは、意味の欄の「聞く」「おもしろい」だけでは頁に残りません。自分で作った文ではなく実際に出会った文から写すのは、作った文には間違いがまじることがあるうえ、出会った場面そのものが思い出す手がかりになるからです。

  1. 見返す日を3つ書きます(30秒)。その日の語のかたまりの頭に1行使い、書いた日と見返す日を3つ並べ、それぞれの日付の横に小さな箱を描いておきます。塾で始めるときの例は、どれも書いた日から数えて、次の日、4日後、2週間後です。たとえば5月12日に書いた語なら、5月13日、5月16日、5月26日になります。図2のように、日付の行の下に4欄の行が続く形です。
図2 日付の行と4つの欄に割った英単語ノートの頁

3つの日にはそれぞれ役目があります。次の日は、一晩たって語が残っているかを見る日。4日後は、同じ週のうちにもう一度その語に会う日。2週間後は、教科書が次の課へ進み、その語を授業で見なくなった頃に残っているかを見る日です。合わないときは日付を動かします。次の日の見返しで、かたまりの半分以上に×が付いたら、4日後を2日後に縮めます。3回とも○の行ばかりが続くなら、2週間後を3週間後に延ばします。

  1. 見返す日に、隠して言って印を付けます(1回5分)。意味と使い方の欄を紙1枚で隠し、英語を見て意味を声に出して言います。つづりまで問われる語は、続けて英語の欄を隠し、意味を見て英語を書きます。思い出せたら○、出てこなかったり1文字でも違ったりしたら×を、印の欄に左から順に付けます。見返したら、頁の上の日付の箱に斜線を1本入れます。

毎日のノートの時間は、見返しを先に、書くのを後にします。先に書き始めると、書くほうに時間を取られて、見返しが今日も消えるからです。中1の平日に15分取れる場合の割り振りの例は、次のとおりです。

時間 やること 先にこれをやる理由
最初の5分 今日が見返す日のかたまりを隠して言い、印を付ける 後に回すと書く作業に押されて消える
次の5分 今日の小テストや問題で落とした語を5語まで書く 落とした日のうちなら、どの文字で落としたかを覚えている
最後の5分 新しく書いた行の意味を隠して1回ずつ言い、見返す日を書く 書いただけで閉じると、また写すだけの頁に戻る

部活や課題で15分取れない日は、最初の5分だけをやってください。書く日を1日飛ばしても困りませんが、見返す日を飛ばすと、頁の日付が少しずつ意味を失っていきます。

色ペンが増える、全部写す、見返す日を過ぎる——英単語ノートの4つのつまずき

一つ目は、単語帳の語を頭から全部写してしまうことです。頁が埋まると勉強した手応えがありますが、その手応えは書いた量から来ていて、覚えた量からは来ていません。こう変えます。書くのは×が付いた語だけにし、書く語が1つも無い日は、ノートを開いて見返すだけで終える日にします。書く語が無いのは、その日の小テストがうまくいった証拠です。

二つ目は、色ペンを増やしてしまうことです。新しいペンのセットは、頁をもう一度きれいに作り直したくなる入口になります。こう変えます。黒と赤の2色に決め、赤は小テストで落とした文字にだけ使います。色の意味が1つしかなければ、見返すときに目が迷いません。品詞を色で分けたいなら、意味の欄の「動」「名」「形」の1字で足ります。

三つ目は、見返す日を過ぎてしまうことです。1回過ぎると、残りの日付も守れない気がして、ノートごと放り出したくなります。こう変えます。過ぎた日に気づいたら、その日のうちに1回だけ見返し、残りの日付は、見返したその日から数え直して書き直します。日付を過ぎた箱が3つ以上たまった週は、新しく書く語を3語に減らし、見返しが追いつくまで書く量を細くします。

四つ目は、使い方の欄が空のままになるか、反対に長い文を丸ごと写して疲れてしまうことです。こう変えます。例は前後の3〜6語のかたまりに切ります。教科書の文が長ければ、その語の左右だけを残して、あとは切り捨てます。例が見つからない語は空けておき、次に教科書や問題文で出会ったときに書き足します。

印が3つそろったら、その行の行き先を決めます。決まりは3つです。3回目の印が○なら、その行に定規で線を1本引いて卒業にし、もう見返しません。3回目が×なら、次の頁の新しい行に今日の日付で書き直し、見返す日も今日から数え直します。1回目と2回目が続けて×なら、3回目を待たず、2回目の日に使い方の欄の例を、教科書で出会った別のかたまりに書き換えます。同じ例で2回思い出せなかったなら、その例は手がかりになっていないからです。

図3のように、印を読む順番は「3回目を見て行き先を決める」「1回目と2回目の×の続き方を見て例を替える」の2つだけです。たとえば listen の行が ○○○ なら線を引いて卒業、interesting の行が ○○× なら次の頁へ書き直しです。village の行が ××○ なら、2回目の日に a small village を lived in a village に書き換え、3回目の○で線を引きます。

図3 3回の印で行の行き先を決める流れ

ノートそのもののやめどきもあります。小テストで×が出なくなり、新しく書く語がほとんど無くなったら、ノートは休ませて、単語帳に付けた印だけで回してかまいません。反対に、書く時間が見返す時間より長くなってきたら、それはノートが再び「写す物」に戻りかけている合図です。新しく書く語を減らし、見返しの5分を先に守ってください。

確かめの問題

問1 ある中1のノートには、wait の行が「wait|待つ」の2欄しかありませんでした。小テストで「私はバスを待っています」を英語にする問題が出て、I’m waiting the bus. と書いて×になりました。この行の使い方の欄には、何を書いておけばよかったでしょうか。3〜5語のかたまりで答えてください。

問2 4つの語の行に、見返した3回分の印が次のように付いています。本文の印の決まりにしたがって、(1)線を引いて卒業にする語、(2)次の頁に書き直す語、(3)2回目の日に使い方の例を書き換えた語を答えてください。

語 1回目 2回目 3回目
hour × ○ ○
kitchen × × ×
answer ○ × ×
climb ○ × ○

問3 9月18日に語を書いた生徒が、塾で始めるときの例(書いた日から数えて、次の日・4日後・2週間後)で見返す日を決めます。3つの日付を書いてください。また、次の日の見返しで、そのかたまりの4語のうち3語に×が付いたとき、2つ目の日付はいつに直しますか。

答えと考え方

問1の答えは wait for the bus です。wait で「〜を待つ」と言うときは、待つ相手の前に for が入ります。意味の欄の「待つ」だけでは、この for は頁のどこにも残らないので、使い方の欄にかたまりで写しておく必要がありました。

問2の答えは、(1)が hour と climb、(2)が kitchen と answer、(3)が kitchen です。行き先は3回目の印だけで決まるため、途中に×がある climb も、3回目が○なら線を引きます。answer は2回目と3回目が×でも、1回目は○です。「1回目と2回目が続けて×」には当たらず、例は替えずに書き直すだけです。kitchen は1回目と2回目が続けて×だったので2回目の日に例を書き換え、3回目も×のため次の頁へ書き直します。

問3の答えは、9月19日、9月22日、10月2日です。9月は30日までなので、18日の14日後は10月2日になります。4語のうち3語が×は半分以上なので、4日後を2日後に縮め、2つ目の日付は9月20日に直します。3つ目の10月2日はそのままです。

保護者が家でできること

家で声をかけるなら、「ノートやったの?」より「今日が見返す日の語、1つだけ出して」のほうが、お子さまの手が動きます。頁の上の日付と箱を見れば、今日が見返す日かどうか、もう見返したかどうかは、英語が得意でなくても家でわかります。斜線の入った箱が並んでいれば、ノートは開かれています。

確かめ方は1問だけで足ります。お子さまにノートを渡してもらい、意味の欄を指で隠して英語を1つ読み上げ、意味を言ってもらいます。つづりまで問われる語なら、反対に意味を言って、紙に英語を書いてもらいます。合っていても違っていても、○×はお子さま自身に付けてもらってください。保護者が付けると、ノートはまた「見せるための物」に戻ってしまいます。

言わないほうがよい言葉もあります。「字が汚い」「もっときれいに書きなさい」は、頁の美しさを求める言葉なので、5色のノートへの近道になります。「×が付いた語はどれ?」と、印の欄に目を向けてください。「こんなに×があるの」も、×を付けるのをためらわせます。「落とした語が、ちゃんとここに集まっているね」と言い換えると、×が増えることがノートの正しい使われ方だと伝わります。「全部写したら?」「色ペンを使ったら?」は、言わずにおいてください。新しいペンのセットを買い足す前に、黒と赤の2本がそろっているかを確かめる程度で十分です。

個別指導で確かめること

授業の初めにノートを開いてもらい、日付の箱の斜線と、印の欄の○×の並びを見ます。×が2回続く語は、意味を覚える前の段階、つまりその語を声に出して読めているか、教科書のどの文で出会ったかまで戻って確かめます。読めない語は何度書いても印が○になりにくいので、そこを先にそろえてから、ノートの行に戻ります。使い方の欄の例も、教科書のどの課の文から写したかを一緒に開いて、その文を1回声に出して読むところまでを授業の中で済ませます。

まとめ

5色で仕上げた頁は、書き終えた日がいちばんきれいで、そこから先は開かれません。印の欄に○と×が並び、定規の線で消された行が増えていく頁は、見た目こそ崩れていきます。けれども線の1本ごとに、答案に書ける語が手元に残っています。英単語ノートの値打ちは、頁の美しさではなく、線で消された行の数で決まります。

読んで終わりにするか、ここから変えるか。

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