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入試問題を作る側から見た入試—設問は受験生に何を求めているのか|武蔵野個別指導塾

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入試問題は、受験生の力を測るために作られた道具です。道具には、作った人の判断が詰まっています。どの文章を選ぶか、どこに傍線を引くか、何字で答えさせるか。武蔵野個別指導塾の代表講師・藤崎史朗は、大学の入試問題を出題者側として多数作成してきました。この記事では、作る側から見た入試の読み方を書きます。

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受験生の机と、出題者の机

受験生は、問題を「解くもの」として見ます。目の前の問いに、時間内に、できるだけ多く正解する。それが受験生の机の上の仕事です。

出題者の机の上の仕事は、逆向きです。測りたい力を先に決め、その力がある受験生とない受験生の答えが分かれるように、問題を組み立てます。

たとえば、文章の論理を追う力を測りたいとします。そのとき出題者は、論理の要になる一文の近くに傍線を引くでしょう。選択肢には、本文の言葉をそのまま使いながら、論理のつながりだけを入れ替えたものを混ぜるかもしれません。言葉だけを拾って読む受験生はそれを選び、論理を追って読む受験生は選ばない。問題は、そうやって二つの読み方を分けるように作られます。

この逆向きの見方を知るだけで、問題の見え方は変わります。過去問を解くときも、点数を数えて終わりにせず、出題者がどの力を分けようとしたのかを考えてみてください。同じ年の問題でも、狙いが見えると復習の仕方が変わります。「この設問は、何を測ろうとしているのか」。その問いを持って問題を読むと、答えるべきことの輪郭がはっきりしてきます。

文章の選び方に表れるもの

国語の入試では、どの文章を選ぶかが最初の判断です。

入試に出る評論は、多くの場合、ある主張と、それに対立する考えの両方を含んでいます。筆者は、世の中で当然とされている考えを示し、それに疑問を投げかけ、自分の考えを述べる。こうした構造を持つ文章は、論理の追い方を測るのに向いています。

受験生にとって大切なのは、文章の中で「だれの考えが」「どこで」述べられているかを見分けることです。筆者の主張なのか、筆者が批判している一般的な考えなのか。そこを取り違えると、どんなに丁寧に読んでも答えはずれていきます。

出題者は、この取り違えを起こしやすい箇所を知っています。だから、そこに設問を置きます。逆に言えば、文章の中で考えの持ち主が入れ替わる箇所は、設問が置かれやすい箇所でもあります。

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傍線と設問の言葉を読む

設問の言葉は、答えの形を指定しています。ここを読み飛ばす受験生は少なくありません。

当たり前に見えるかもしれません。けれど、答案を見ると、言い換えを求められているのに理由を書いていたり、筆者の考えを求められているのに自分の感想を書いていたりする例は珍しくありません。

出題者の側から見れば、設問の言葉は採点の基準と直結しています。言い換えを求めた問題では、言い換えになっていない答案に点は付けにくい。設問の言葉を一語ずつ確かめることは、点を取りこぼさないための最初の一歩です。

字数の制限が伝えていること

記述問題の字数の制限にも、出題者の判断が入っています。

40字なら、要素は一つか二つ。80字なら、二つか三つの要素をつなぐ必要があるでしょう。120字を超えれば、理由と結論、あるいは対比の両側を書くことが求められている可能性が高い。字数は、答えに含めるべき要素の数をおおまかに示しています。

字数に届かない答案は、要素の足りない場合がほとんどです。字数を大きく超えてしまう答案は、要素を絞り切れていないことが多い。字数の制限を、答えの設計図として読む習慣をつけると、記述の答案は安定してきます。

選択肢の作られ方

選択肢の問題では、正解を一つ、誤りの選択肢をいくつか作ります。出題者にとって難しいのは、誤りの選択肢のほうです。明らかに間違っている選択肢ばかりでは、力の差が出ません。

誤りの選択肢には、いくつかの典型的な作り方があります。

受験生が選択肢を検討するときは、「どこが本文と違うのか」を具体的に指摘できるかを確かめるとよいでしょう。なんとなく違う、では、次に似た問題が出たときにまた迷います。違う箇所を言葉で指摘できれば、その判断は再現できる力になります。

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小論文の採点者が見ているもの

小論文でも、出題者と採点者の側から考えることが役に立ちます。

小論文の課題は、多くの場合、課題文と問いの組み合わせでできています。採点者が見ているのは、たとえば次のような点です。

受験生がよく陥るのは、課題文の主題について知っていることを並べてしまうことです。知識は大切ですが、問いに答えていなければ点になりません。もう一つは、主張を立派にしようとして、根拠のない一般論に逃げてしまうことです。「みんなで協力することが大切だ」と書いても、なぜそう言えるのかが書かれていなければ、採点者の目には主張として映りません。

藤崎の得意とする分野は国語と小論文です。出題者の机を知る講師と1対1で向き合うと、答案のどこが「問いに答えていない」のかを、出題者の目で指摘してもらえます。

出題者の視点は、家庭でも練習できる

出題者の視点は、特別な訓練がなくても少しずつ身につけられます。家庭でできる練習を挙げます。

一つ目は、解き終わった問題について「この問題は何を測ろうとしていたのか」を一文で書くことです。正解したかどうかより、問題の狙いを言葉にできるかを確かめます。

二つ目は、自分で問題を作ってみることです。教科書の評論を読み、傍線を一本引いて、「どういうことか」を問う問題を作る。答えの例も書いてみる。作ってみると、どこに傍線を引けば力の差が出るのかが、体でわかってきます。

三つ目は、間違えた選択肢について「どこが本文と違うのか」を書き出すことです。誤りの作り方の型が見えてくると、同じ型の選択肢に引っかかりにくくなります。

保護者の方は、子どもが作った問題に答えてみてください。親が解き手になり、子どもが出題者になる。立場を入れ替えるだけで、問題の見え方は大きく変わります。

親がわざと誤りの選択肢を選び、「どうしてこれは違うの」と子どもに尋ねるのも効果があります。子どもは、出題者として誤りの理由を説明しなければなりません。説明しようとして言葉に詰まったところが、まだ本当にはわかっていない部分です。そこを次の授業に持ってくれば、90分の使い方がはっきりします。家での10分の遊びが、授業の90分を濃くします。

武蔵野個別指導塾の授業の形

武蔵野個別指導塾の授業は、講師1名に生徒1名の完全マンツーマンです。1対2の巡回型ではありません。授業は90分で、小学生は60分か90分を選べます。講師は専門の科目を担当制で受け持つ業務委託(準委任)の講師で、アルバイト講師はいない、と公式に記載しています。

代表講師の藤崎史朗は、早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業し、早稲田大学大学院政治学研究科修士課程を修了しています。大手の予備校と塾で人気講師として指導し、大学の入試問題を出題者側として多数作成してきました。著書に『藤崎現代文講義の実況中継(上・下)』(語学春秋社)があります。

よくある質問

Q1. 出題者の視点は、どの学年から意識すればよいですか。

A. 設問の言葉を確かめる習慣は、学年を問わず役に立ちます。小学生でも「何を聞かれているか」を確かめることはできます。大学受験の記述や小論文では、出題の意図から逆に読む力がさらに重要になります。

Q2. 藤崎の授業では、実際の入試問題を使いますか。

A. 教材は、生徒の学年と目的に合わせて決めます。どんな教材で進めるかは、面談で相談してください。

Q3. 国語が苦手で、何から始めればよいかわかりません。

A. まずは設問の言葉を一語ずつ確かめることから始めるのがおすすめです。入塾前カウンセリングと事前診断テストは無料ですので、いまの答案の傾向を一緒に確かめましょう。

Q4. 小論文の対策もできますか。

A. 小論文は、藤崎の得意とする分野の一つです。武蔵野個別指導塾では、小論文の対策のほか、総合型選抜や公募推薦(学校推薦型選抜)の対策にも対応しています。

Q5. オンラインでも授業を受けられますか。

A. オンライン(Zoom)の授業を10時から24時45分まで行っています。対面の授業は15時から21時30分まで、4限から7限で組みます。どちらで組むかは面談で相談してください。

まとめ

入試問題は、作った人の判断が詰まった道具です。文章の選び方、傍線の位置、設問の言葉、字数の制限、選択肢の作られ方。そのどれにも、測りたい力についての判断があります。出題者の机から入試を読み直すと、答案の書き方が変わります。

大学の入試問題を出題者側として作ってきた講師と、1対1で答案を見直してみませんか。入塾前カウンセリングと事前診断テストは無料です。

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