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【地理探究】ケッペンの気候区分を図解で総まとめ—記号の意味 判定の手順 雨温図 ハイサーグラフ|武蔵野個別指導塾

気候記号の読み方から植生・土壌との対応まで、判定の順序に沿って整理します。同じ月別データの雨温図とハイサーグラフを比べ、乾燥限界の計算と気候区判定の練習に取り組めます。
よくあるのは、朝のホームルーム前の教室で、気候区分の小テストに備えて記号の表を見直し、AfとAwは言えるのに、雨温図を示されると手が止まるという場面です。「夏に雨が少ないから砂漠でしょうか」「気温が高いから熱帯でしょうか」と考えるほど、どの条件を先に使えばよいのか迷ってしまいます。これは、気候名の記憶と、資料を判定する手順がまだ結びついていない状態です。
ケッペンの気候区分では、年中暖かいか、樹木が育つだけの夏の暖かさがあるか、降水が乾燥を補えるかを分けて考えます。そのうえで雨の多い季節や夏の暑さを調べると、記号の並びにも理由が見えてきます。雨温図の線の形を気候名に直接結びつける前に、判定に使う数値を拾うことから始めましょう。読み取りの順序が決まれば、見慣れない地点の資料でも、どこまで判断できるかを自分で説明できます。
この単元で身につけること
- A・B・C・D・Eの違いを説明します。気温を主な基準とする区分と、水分の不足を基準とする乾燥帯の違いを押さえます。
- 気候記号を左から読みます。大文字の気候帯、小文字の降水の季節性、さらに夏の暑さなどを表す文字を、別々の情報として取り出します。
- 気候区の判定を順序立てて行います。最暖月・最寒月の平均気温、年降水量、雨の少ない季節を調べ、条件に沿って候補を絞ります。
- 雨温図とハイサーグラフを読み分けます。前者では月の順序、後者では気温と降水量の組合せに着目し、同じ資料を別の角度から読みます。
- 気候と植生・土壌の対応を説明します。雨や気温が植物の生育や土壌の形成にどう関係するかを考え、記号だけで理解を終わらせないようにします。
地理総合で学んだ世界の気候と生活の関係に、気温・降水量という具体的な判定の物差しを加える単元です。前の単元で扱う緯度、海流、風、地形は「なぜその気候になるか」の説明に使い、ここで学ぶ区分は「どのような気候か」を整理するために使います。
基本の考え方
植物の育ち方から気候を分ける
ケッペンの気候区分は、自然植生の分布と気温・降水量との関係に基づく区分です。気候は、長い期間の天候を平均してとらえた性質です。今日暑かったか、昨年たまたま大雨があったかではなく、各月にどれほど暖かく、どれほど雨や雪が降るかという平年の特徴を見ます。
Aは熱帯、Bは乾燥帯、Cは温帯、Dは冷帯、Eは寒帯です。冷帯は亜寒帯とも呼ばれます。A・C・Dは樹木が育つ気候帯としてまとめられ、BとEは自然状態では広い森林が成立しにくい気候帯です。ただし理由は異なり、Bでは主に水分不足、Eでは主に夏の暖かさの不足が制約になります。オアシスに樹木があるから乾燥帯ではない、と考えるのは誤りです。局地的な水の供給と、地域全体の気候を区別します。
判定で使う最寒月平均気温とは、12か月の月平均気温のうち最も低い値です。その年の最低気温や、ある日の朝の気温ではありません。同様に最暖月平均気温は、12か月の月平均気温のうち最も高い値です。「最暖月が10℃未満」とは、最も暖かい月でも平均すれば10℃に届かないという意味です。
図1のように、まず最暖月平均気温が10℃未満なら寒帯Eとし、それ以外で乾燥帯Bの条件に当てはまるかを確かめます。Bでなければ最寒月平均気温からA・C・Dを分けます。この順番なら、気温が高い乾燥地域をAと決めてしまう誤りを防げます。図の矢印は判定の順序を示し、地点が時間とともに別の気候帯へ移ることを示すものではありません。

高校地理でよく用いる基準では、Aは最寒月平均気温が18℃以上です。Cは最寒月平均気温が−3℃以上18℃未満、Dは−3℃未満で、どちらも最暖月平均気温が10℃以上であることが必要です。Eは最暖月平均気温でさらに分かれ、0℃以上10℃未満ならツンドラ気候ET、0℃未満なら氷雪気候EFです。境界の値では「以上」と「未満」を区別しましょう。なおCとDの境界を0℃とする区分表もあるため、問題に判定基準が示されている場合はその表を優先します。以下の問題では−3℃を用います。
乾燥の判定と記号の読み方
Bの判定は「雨が少ない」という印象だけではできません。同じ年降水量でも、気温が高く水が失われやすい地域では乾燥が強くなります。また、暑い季節に雨が多いか、涼しい季節に雨が多いかでも違いが出ます。この違いを取り入れて定めた、乾燥帯とそれ以外を分ける降水量の基準が乾燥限界です。実際の蒸発量をそのまま測定した値ではなく、気温と降水の季節配分から求める判定用の値です。
年平均気温をt℃、乾燥限界をR mm、年降水量をP mmとします。高校地理の判定表では、夏季乾燥型でR=20t、冬季乾燥型でR=20(t+14)、年中湿潤型でR=20(t+7)とする整理がよく使われます。季節配分の区切りを別の形で示す表もあるので、計算問題では与えられた式と条件をセットで使います。年中湿潤型とは各月が同じ降水量という意味ではなく、はっきりした夏季乾燥・冬季乾燥の条件に当てはまらない型です。
PがR未満ならBであり、そのうちPがRの半分未満なら砂漠気候BW、半分以上R未満ならステップ気候BSです。PがR以上ならBには入りません。「半分ちょうど」はBS側、「乾燥限界ちょうど」はBの外側です。BWとBSのW・Sは大文字で、これから出てくる小文字のw・sとは役割が異なります。
A・C・Dに添える小文字では、fは年中湿潤、wは冬季少雨、sは夏季少雨を示します。冬季少雨と夏季少雨は、単に最も少ない月が冬か夏かというだけではなく、少雨月と多雨月の降水量の差などの条件で判定します。降水量が少し減るだけで乾季と決めることはできません。具体的な数値条件は問題の判定表に従い、グラフの形は候補を絞る手がかりとして使います。
熱帯では、最少雨月の降水量が60mm以上なら熱帯雨林気候Afです。60mm未満でも年降水量が多く、短い乾季を補うほどの雨があれば熱帯モンスーン気候Amとなります。Amは弱い乾季のある熱帯雨林気候とも呼ばれます。年降水量をP mm、最少雨月降水量をp mmとしたとき、Afでなく、pが100−P÷25以上ならAmとする判定が使われます。それより乾季が明瞭な冬季少雨の熱帯がサバナ気候Awです。AwとAmを、雨の少ない月が存在するかどうかだけで区別しないことが大切です。
温帯では、夏季少雨の地中海性気候Cs、冬季少雨の温暖冬季少雨気候Cw、年中湿潤のCfを押さえます。Cfのうち最暖月平均気温が22℃以上なら温暖湿潤気候Cfa、22℃未満で月平均気温が10℃以上の月が4か月以上なら西岸海洋性気候Cfbです。a・bは降水量ではなく夏の気温などを表します。冷帯では、年中湿潤の冷帯湿潤気候Dfと冬季少雨の冷帯冬季少雨気候Dwが基本です。高校地理で扱う主要な気候区をまず区別し、さらに細かな記号が資料に出たら、その凡例を読み足します。
植生と土壌を気候につなぐ
Afの高温多雨の環境では常緑広葉樹の熱帯雨林が発達します。Awでは雨季と乾季に対応した草原と疎らな樹木からなるサバナが見られます。高温で雨の多い地域の代表的な土壌としてラトソルを押さえましょう。強い風化や溶脱が進み、鉄・アルミニウムの酸化物が残ることで赤色や黄色を呈します。「森林が豊かだから土壌も常に肥沃」とは限りません。養分が植物体に多く保持され、伐採後の土壌がやせやすい場合があります。
BSでは丈の短い草などからなるステップが広がり、BWでは植物がまばらになります。温帯の湿潤な地域では広葉樹林などが発達し、夏に乾燥するCsではオリーブのような硬い葉をもつ硬葉樹が特徴的です。硬い葉は夏の乾燥に適応した性質と結びつきます。Csを「年中乾いた地域」と覚えると、冬の降水が植物や農業を支える点を読み落とします。
冷帯では針葉樹林のタイガが代表的で、土壌では酸性が強く養分の乏しいポドゾルが知られます。一方、冷涼な草原地域などには腐植に富む黒色のチェルノーゼムが分布します。チェルノーゼムをBSの全域にある土壌と考えるのは不適切です。ETではコケ類、地衣類、低木などが見られ、EFでは持続的な植生の成立が極めて難しくなります。
植生・土壌と気候の対応は、広域の傾向として読むものです。土壌には母岩や地形、排水条件なども関わり、現在の土地被覆には耕作や伐採も影響します。地図で同じ気候区の色が塗られていても、土地の表面がどこでも同じになるわけではありません。気候区分は、場所の特徴を考え始めるための基礎です。
例題で解き方を確かめる
例題1 熱帯の資料から記号を選ぶ
ある地点は乾燥帯に当てはまらず、最寒月平均気温が24℃、最暖月平均気温が28℃、最少雨月降水量が75mmです。気候区を答え、記号の意味を説明しましょう。
- 最寒月平均気温を見ます。24℃は18℃以上なのでAです。最暖月だけでは冬の暖かさが判断できないため、Aの判定には最寒月を使います。
- 最少雨月降水量を見ます。75mmは60mm以上なのでAfです。最も雨の少ない月でも基準を満たすため、他の月も60mm以上だとわかります。
- Aとfの情報を分けて言葉にします。Aは一年中高温であること、fは明瞭な乾季がないことを表し、熱帯雨林の成立と結びつきます。
ここでは「夏が28℃だからA」とは説明しません。温帯でも夏の月平均気温が28℃となる場合があるからです。分類の理由には、候補を区別できる条件を書く必要があります。
答え:熱帯雨林気候Afで、最寒月平均気温が18℃以上、最少雨月降水量が60mm以上です。
例題2 同じ年降水量でも乾燥帯は変わるか
2地点X・Yは、最暖月平均気温が10℃以上で、年降水量がともに400mmです。Xの年平均気温は10℃、Yは20℃で、両地点とも年中湿潤型の式R=20(t+7)を用いるものとします。乾燥帯かどうかを判定し、BならBW・BSまで答えましょう。
- Xの乾燥限界を計算します。R=20×(10+7)=340mmです。年降水量と比べる基準を、まずその地点の気温から求めます。
- Xの400mmと340mmを比べます。400mmは乾燥限界以上なので、XはBではありません。ただし最寒月平均気温が示されていないので、A・C・Dのどれかまでは決まりません。
- Yの乾燥限界を求めます。R=20×(20+7)=540mmです。400mmは540mm未満なので、YはBとなります。
- Yについて乾燥限界の半分を求めます。540÷2=270mmで、400mmは270mm以上540mm未満ですからBSです。Bかどうかと、Bの中でどちらかは別々に比べます。
「400mmなら必ず乾燥帯」という決め方では、XとYの違いを説明できません。数値だけを暗記せず、気温が高いと乾燥限界も高くなることと結びつけましょう。
答え:Xは乾燥帯ではなく、Yはステップ気候BSです。
例題3 雨温図から地中海性気候を判定する
北半球の地点Zについて、次の月別資料と図2を読み、気候区を答えましょう。夏季乾燥型の乾燥限界はR=20tを使います。夏の最少雨月が30mm未満、かつ冬の最多雨月がその3倍以上なら、夏季少雨と判定する条件を用います。夏半年は4〜9月、冬半年は10〜3月とします。
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 月平均気温(℃) | 8 | 9 | 12 | 16 | 20 | 24 | 27 | 27 | 23 | 18 | 13 | 9 |
| 月降水量(mm) | 100 | 80 | 60 | 40 | 20 | 10 | 5 | 10 | 30 | 60 | 80 | 105 |
図2のように、雨温図は横軸を月として、月降水量を棒、月平均気温を線で表したものです。この図では左軸が気温、右軸が降水量です。線が棒の上にあるか下にあるかは軸の取り方で変わるので、その重なりだけを乾燥の根拠にしないでください。

- 最暖月と最寒月を調べます。最高の月平均気温は27℃、最低は8℃で、寒帯ではありません。乾燥帯の確認を済ませれば、最寒月8℃から温帯Cを候補にできます。
- 降水の季節性を調べます。夏の最少雨月は7月の5mm、冬の最多雨月は12月の105mmです。5mmは30mm未満、105mmは5×3=15mm以上なので、与えられた夏季少雨の条件を満たします。
- 年降水量と年平均気温を計算します。月降水量の合計は600mmです。12か月の月平均気温を合計して12で割ると206÷12で約17.2℃です。計算の途中では丸める前の値を使います。
- 乾燥限界を比べます。R=20×(206÷12)で約343.3mmです。600mmはこれを上回るためBではありません。温帯で夏季少雨ですからCsです。
地点名を知らなくても判定はできます。分布を考えるときには、南北緯30〜40度付近の大陸西岸などで、夏に亜熱帯高圧帯、冬に偏西風の影響を受けやすいこととつなげます。ただし緯度だけでCsと決めず、資料で季節性を確かめます。
答え:地点Zは、温帯で夏に少雨となる地中海性気候Csです。
例題4 気候と植生の関係を短く論述する
「地点Zは夏に乾燥するので砂漠になり、植物はほとんど育たない」という説明を直し、冬の降水と葉の性質に触れて2文で説明しましょう。
- 誤りの中心を探します。夏季少雨という季節的な特徴を、乾燥帯という年間の水分条件の判定と混同しています。例題3では年降水量が乾燥限界を上回っている点が反証になります。
- 植物の生育に使える雨を考えます。夏の雨だけでなく冬の降水もあるため、地域全体が砂漠になるとはいえません。季節を一つ増やすことで説明を修正できます。
- 植物の性質を気候に結びつけます。Csの代表的な自然植生は硬葉樹林で、硬い葉などの性質は夏の乾燥への適応と関係します。冬に雨が降る理由まで問われた場合には偏西風の影響を加えます。
答案では「乾燥に強い植物があります」だけで終わらず、いつ乾燥するのかを添えます。因果関係が短い文章の中にはっきり現れ、気候名を言い換えただけの説明を避けられます。
答え:地点Zは冬に降水があり、年降水量も乾燥限界を上回るため、乾燥帯ではありません。夏の乾燥に適応した硬い葉をもつ硬葉樹が代表的に見られます。
つまずきやすいところと直し方
夏の暑さだけで熱帯と決める
誤った書き方は「最暖月平均気温が27℃だからA」です。どこが違うかというと、熱帯の基準となる冬の暖かさを調べていない点です。地点Zの最暖月は27℃でも、最寒月は8℃であり、Aの条件を満たしません。正しい書き方は「乾燥帯ではなく、最寒月平均気温が8℃なのでC」です。
逆にEを調べるときに最寒月を見るのも誤りです。冷帯では厳しい冬があっても、夏には樹木が育つ暖かさが得られます。Aは最寒月、Eは最暖月、CとDの区別は最寒月というように、各条件がどの月を見ているかを答案のそばに書くと、取り違えを見つけやすくなります。
ハイサーグラフの横軸を月と考える
誤った書き方は「グラフの左端が1月で、右端が12月」です。どこが違うかというと、雨温図とハイサーグラフの横軸を取り違えています。図3では横軸が月平均気温、縦軸が月降水量であり、1つの点が1か月の気温と降水量の組を表します。正しい書き方は「右ほど高温、上ほど多雨で、点を月の順につないでいる」です。

図3のように、地点Zの1月は8℃・100mmなので左上寄り、7月は27℃・5mmなので右下寄りにあります。これは気温の高い季節に雨が少ないことを表します。図2と違って月を等間隔に並べていないため、隣の点との距離が長いほど長い期間が経過した、とは読めません。12月から1月にも線をつなぎ、1年の循環として表しています。
右下に夏の点が集まる形はCsを疑う手がかりになりますが、形だけで断定はできません。目盛りから気温・降水量を読み、乾燥帯の条件や最寒月の値も調べます。図によって軸の配置が異なる場合もあるので、必ず軸名を先に確かめます。また、南半球では暖かい季節が年の初めや終わりに来ます。7月を自動的に夏と呼ぶのではなく、所在地や気温の推移から季節を判断します。
雨が少ない月があればAwと決める
誤った書き方は「最少雨月が40mmだから、熱帯ならAw」です。どこが違うかというと、Afではないことだけを確認し、Amの可能性を残したまま答えている点です。たとえば乾燥帯に当てはまらない熱帯の地点で、年降水量が2,000mmならAmの境界は100−2,000÷25=20mmです。最少雨月40mmは60mm未満でも20mm以上なのでAmになります。
正しい書き方は「最少雨月は60mm未満だが、年降水量に応じたAmの条件を満たすためAm」です。問題の条件が足りない場合は、降水の少ない月があることと、気候区が確定したことを分けます。この区別は、資料を正確に読むための姿勢でもあります。植生の写真が添えられていれば参考にできますが、人の土地利用で植生が変わっている可能性も考え、気温と降水の資料を中心に判定します。
練習問題
練習1 気温の条件から気候帯を選ぶ
乾燥帯に当てはまらない3地点について、気候帯を答えましょう。地点アは最寒月平均気温が−8℃、最暖月平均気温が19℃です。地点イは最寒月平均気温が−20℃、最暖月平均気温が6℃です。地点ウは最寒月平均気温が21℃、最暖月平均気温が29℃です。イはET・EFまで答えてください。CとDの境界には−3℃を用います。
練習2 乾燥限界とその半分を比べる
最暖月平均気温が10℃以上、年平均気温が15℃、年降水量が180mmの地点があります。年中湿潤型の式R=20(t+7)を使い、BW・BSのどちらかを答えましょう。乾燥限界と、その半分の値も示してください。
練習3 温帯の記号を最後まで読む
乾燥帯に当てはまらず、年中湿潤で、最寒月平均気温が5℃、最暖月平均気温が19℃の地点があります。月平均気温が10℃以上の月は6か月です。Cfa・Cfbのどちらかを選び、選択の根拠を説明しましょう。
練習4 ハイサーグラフの点を説明する
地点Zの6月と12月を図3に置くとき、それぞれの「気温・降水量」の組を答えましょう。また、6月の点が12月の点より右下に来る理由と、それが表す季節的な特徴を説明してください。値は例題3の表から読み取れます。
答えと解説
練習1の答えは、アが冷帯D、イが寒帯Eのうちツンドラ気候ET、ウが熱帯Aです。アは最寒月が−3℃未満でも最暖月が10℃以上なのでDです。イは最暖月が0℃以上10℃未満なのでETです。ウは最寒月が18℃以上でAですが、降水の季節性が示されていないのでAf・Am・Awまでは決まりません。
練習2の答えは砂漠気候BWです。R=20×(15+7)=440mm、その半分は220mmです。年降水量180mmは440mm未満でB、さらに220mm未満でBWと判断できます。最初から180mmと220mmだけを比べず、Bの判定を経由して説明すると筋道が明確です。
練習3の答えは西岸海洋性気候Cfbです。最寒月5℃でC、年中湿潤でf、最暖月19℃は22℃未満で、10℃以上の月が4か月以上あるためbとなります。冬の気温が高めであっても、aかbかを決める主な条件は夏の気温です。
練習4の答えは、6月が24℃・10mm、12月が9℃・105mmです。6月は12月より気温が15℃高いため右、降水量が95mm少ないため下に位置します。この位置関係は、夏に高温少雨、冬に相対的に低温多雨となる地点Zの特徴を表します。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
気候区分は、次に植生や土壌を詳しく学ぶときの土台になります。農業の単元では、雨の多い季節と作物の生育期が重なるか、乾燥する時期に灌漑が必要かを考えるために使います。地誌では、同じ緯度でも大陸の東岸と西岸で気候が異なる理由を、季節風や偏西風、海流と結びつけます。気候記号は地名の代用品ではなく、その地域を説明する情報のまとまりです。
家庭では、5分でできる確かめ方を2つ試せます。1つ目は、例題3の表で最寒月、最暖月、最少雨月をそれぞれ丸で囲み、「この数値は何の判定に使うか」を声に出す方法です。2つ目は、同じ表の1月と7月だけを紙に点で描き、横軸を気温、縦軸を降水量として位置を説明する方法です。形を覚えるだけでなく、軸と数値を結びつけられたかを確かめます。
個別指導で判定が止まったときは、気候名を覚え直す前に、月平均と年間の最高・最低の違い、降水量の合計、グラフの軸の読み方まで戻って確かめます。記号を間違えた理由が計算なのか、条件の読み落としなのかを分けると、次に練習する内容が定まります。
まとめ
気候区の答えには、判断を支える資料の数値を添えられるようにしましょう。「Csだから夏に乾燥する」と読むだけでなく、「夏の少雨を確認し、乾燥帯でないことと温帯の条件を確かめたのでCs」と逆向きにも説明できれば、記号と資料がつながっています。見慣れないグラフでも、軸を読み、比較する値を選び、条件に戻ることは同じです。
夏に雨が少ないという1つの事実だけでは、砂漠も地中海性気候も決まらず、冬の雨と一年の暖かさを合わせて初めて、その土地の気候を語れます。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
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