選択問題の答えは変えてもよいのか——答え直しで平均得点が上昇|武蔵野個別指導塾が薦める学習の仕方

選択問題の答え直しは、誤答から正答への変更が多く、平均の得点によい結果を示しました。正答を誤答に変えた例もあり、前の試験での利益は、次の利益を予測しませんでした。家では変更した理由と変更前後の正誤を照らします。

消しゴムの跡が残る答案を見て、「最初の答えにしておけば」と思います。失った点は目に入りやすいものです。けれど、直して拾った点も同じ答案にあります。最初の答えを守るという決まりを作る前に、変更の両方向を数えた研究を見ます。

今回扱うのは選択問題です。答案の見直し全体や記述の推敲とひとまとめにせず、いったん選んだ答えを変えたとき、正誤と得点がどう変わったかを読みます。研究の対象は大学・大学院や専門職の教育が中心です。家庭での判断には、対象の違いも残します。

1. 論文を役割で並べる

J. Coffeyほか(2023)は、大学・大学院段階の答え直しの研究を、看護教育を中心に整理し、変更では誤答から正答になるものが多かったと報告します。変更で点数が下がるという前提は、レビューに含まれる研究の所見で反証されました。一方、各研究の方法は多様で、さらに研究が必要としています。最初の答えを守る通説を見直す役割の論文です [1]。

J. Merryほか(2021)は、生理学と生物学の試験の消した跡から変更を調べ、誤答から正答への変更が逆方向より多く、平均では生徒が答え直しから利益を得たと報告します。ただし、ある試験で答え直しから得た利益は、同じ科目の次の試験での利益を予測しませんでした。全体の傾向と次回の個別判断を分けるために並べます。誤答から正答への変更は平均2.8回でした [2]。

Mark Wilhelmほか(2026)は、理学療法の博士課程の解剖学試験を計算機上の記録で分析しました。誤答から正答への変更が最も多く、変更を認めた得点は最初の回答だけの得点より平均で高かったと報告します。成績の低い学生は変更が多く総利益が大きく、高い学生は問題当たりの利益が大きい結果でした。ただし不利益な変更を経験した学生もいました この分析の対象は174人です [3]。

2. 最初の答えを守る通説は研究と合いますか?

レビューは、変更すると得点が下がるという前提を検討し、誤答から正答への変更が多かった所見を示しています。最初の回答を守ることを、研究に支えられた鉄則として教える筋道は、この結果と合いません。答えを見直して変える機会を閉じない判断につながります [1]。

平均で利益があった結果と、個々の変更の正誤を分けて読みます。計算機上の試験の研究でも、正答から誤答へ変えた例や、不利益を経験した学生が含まれます。変更を許すかという問いと、その問題をいま変えるかという問いは分けます [3]。

家庭での見直しでは、消した跡を叱る前に、変更の両方向を見ます。直して失った点だけを話題にせず、直して拾った点も並べます。そうすれば、「変えたから悪かった」という評価を、実際の正誤に沿って確かめられます。

3. 前の試験で得をしたら次も変えますか?

生理学と生物学の研究は、答えを変えやすい学生の傾向を試験間で認めた一方、最初の試験で得た利益から次の試験の利益は予測されなかったとしています。変える回数の傾向と、変えて得られる利益は別の指標です。前にうまくいったという記憶だけで、次の問題の判断を代用しないようにします [2]。

家では、「前も直して当たった」より「この選択肢を退けた根拠は何か」を聞きます。問題文の読み直し、学習内容の想起、選択肢の照合のうち、どこで判断が変わったかを本人に話してもらいます。家庭ではこの手順で、本人が判断を変えた理由と、取り出した知識を確かめます。

正誤の結果だけを見て判断のよしあしを決める前に、本人が何を考えたかも残します。変更した先が誤答でも、理由を聞けばどの学習内容を見直すかを決められます。逆に正答になっていても、本人が理由を説明できたかを別に確かめます。

紙の答案の調査では、教員と学生が答え直しをどう考えているかも尋ねています。意見と、答案から数えた変更の方向を分けている点に注目します。家庭でも「よく失敗する気がする」という印象を聞いたあとに、実際の変更前後の正誤を確かめる形にします [2]。

計算機の記録の研究では、変更を認めた得点と、最初の回答だけで計算した得点を比べています。ここで有利だった結果は、初答を固定した場合との比較です。家で解き直したときにも、最初の答えを残しておけば、後の答えと何が変わったかを確認する材料になります [3]。

本人が「なんとなく不安になった」と話したら、正誤の前にその言葉を聞きます。不安で変更したことと、内容を思い出して変更したことを分ける確認です。答案の跡から本人の理由を勝手に決めず、解答の過程へ戻ります。

4. 答案の跡と計算機の記録は同じ情報ですか?

消した跡を読む研究と、計算機上の記録を読む研究は、変更を捉える方法が違います。計算機の研究は、以前の紙の試験では扱いにくかった変更パターンにも注目しています。結果を並べるときには、どの変更が記録されたかを考えます [2][3]。

計算機の研究では、成績の低い学生と高い学生で、総利益と問題当たりの利益の見え方も異なりました。成績が低いから常に変えるべき、高いから変えないべき、という規則にまとめないようにします。比較している量が何かを残すことが、所見を正しく読む条件です [3]。

日本の中高生が家で解き直す場合は、研究の平均値を本人の予測値に置き換えず、答え直しを観察する視点として使います。初答、変更後、理由を照らし、見直しで見つかった学習の穴を次の復習へ渡します。最初か後かという順番の争いを、内容の確認へ戻します。

【反証】この回が言えないこと

大学や専門職教育の結果から、日本の中高生の試験で同じ利益が出るとは言えません。変更して得をする割合や点数も、個々の生徒への保証ではありません。変更を許すことと、根拠なく変えることは別です。前の試験の利益が次の利益を予測しなかった結果と、不利益な変更があった結果を残して判断します [1][2][3]。

実務——家でできる 3 つの確認

まず、解いたあとに変更した問題だけを見ます。変更前と変更後の正誤を本人と照らし、拾った点と失った点の両方を確認します。赤い丸だけで見直しの話を終えないようにします。

次は、変更の理由を問題の内容と結び付けて言ってもらいます。教材を閉じて根拠を取り出すことをアクティブリコールの場にします。日を置いて同じ根拠を使う問題へ戻り、間隔反復につなげます。

最後に、理由の出なかった変更を講師と読みます。武蔵野個別指導塾の完全1対1では、答えの文字だけでなく、判断が変わった途中を聞きます。変えたかどうかの叱責から、何を復習するかの話へ進めます。

答えを変えた理由から復習を組み立てる相談は、武蔵境の定期テスト対策でお受けします。

関連記事:誤答は直す前に手続きとして読む分析方法を身につける

よくある質問

Q. 迷った答えは変えないほうが安全ですか?

レビューでは誤答から正答への変更が多く、点数が下がるという通説と異なる結果でした。家庭では変える理由を聞き、判断の根拠を確認します [1]。

Q. 前回の変更が成功したなら次も有利ですか?

今回の研究では、前の試験の利益は次の試験の利益を予測しませんでした。次の問題は、その問題で判断が変わった理由を確かめます [2]。

Q. 直して間違えた問題は失敗ですか?

正答から誤答へ変えた場合は、その誤りを復習の課題にします。家ではその結果を残し、なぜ変えたかを本人に聞いて、理解を見直す箇所を決めます [3]。

出典

  1. Changing test answers: A scoping review.(J. Coffeyほか、2023、Nurse education today)
  2. Should students change their answers on multiple choice questions?(J. Merryほか、2021、Advances in physiology education)
  3. The Impact of Changing Answers on Assessment Performance in a Doctoral-Level Anatomy Class.(Mark Wilhelmほか、2026、Journal, physical therapy education)

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/musasinokobetu.com/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

PAGE TOP
お電話 チャットで質問チャット