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大学受験の休日の勉強時間—朝・昼・夜の3つの塊に分けて、1日を組み立てる|武蔵野個別指導塾

日曜に12時間と決めて昼に崩れる高校生へ。食事で1日を朝・昼・夜の3つの塊に分け、朝は数学の例題、昼は問題集と解き直し、夜は英単語と置けば、1つ2〜3時間、合わせて6〜9時間で休日が回ります。
大学受験の休日の勉強時間は、1日の合計の数で決めるより、起きてから昼食まで・昼食から夕食まで・夕食から寝るまでの3つの塊に分けて組むほうが崩れません。1つの塊で机に向かうのは2〜3時間で、この長さには塊の中の短い休みも含めます。3つを全部使っても6〜9時間なので、12時間はそもそも入りません。朝の塊には考える科目、昼の塊には手を動かして解く物、夜の塊には覚える物と次の週の準備を置きます。高1・高2のふだんの休日は2つの塊で4〜6時間、高3は3つの塊で6〜9時間を目安にしています。
よくあるのは、日曜の朝に「今日は12時間」と決めた高校2年が、昼の時点で2時間しか進んでいなかった、という場面です。起きたのは9時すぎで、机には数学の問題集と英語の長文のプリントと化学の問題集が積んであります。どれから開くか迷っているうちに10時を回り、昼食の席で時計を見て「あと10時間」と引き算をした瞬間に、午後の分まで気持ちが折れてしまう。足りなかったのは根性ではありません。12時間という数が、1日の形を何ひとつ決めていなかったのです。
なぜそうなるのか
休日の勉強が平日より崩れやすいのは、気合いの差というより、休日という日の作りに理由があります。教室で休日の過ごし方を聞いていくと、崩れ方はおおむね次の4つに分かれます。
1つ目は、起きる時刻が後ろへずれることです。平日は始業に合わせて起きますが、休日は目覚ましを止めてしまう。9時に起きると、朝食を終えて机に着くのは10時ごろで、昼食まで2時間ほどしか残りません。しかも遅く起きた日は「朝はもう終わった」という気分になり、本腰を入れるのを昼食の後へ送りがちです。昼食の後はぼんやりしやすい時間なので、1日の始まりが、いちばん進みにくい時間に重なってしまいます。
2つ目は、長い時間を一つの塊のまま使おうとすることです。平日は時間割とチャイムが、科目の切り替えと休みを勝手に決めてくれます。休日にはその区切りがありません。「12時間」は合計であって、何時に何を始め、どこで科目を替え、どこで食べるかを何も決めていない数です。区切りの無い時間の中では、最初の1冊を選ぶだけで手間取り、開いた後も終わりが見えないので手が遅くなります。
3つ目は、合計の数が引き算を呼ぶことです。合計で決めた日は、昼の時点で「残り10時間」という数が目の前に出てきます。午前の2時間は、12時間の6分の1にしか見えません。残りが大きく見えるほど午後に取りかかる気持ちはしぼみ、「今日はもう無理だから明日から」と1日ごと手放してしまう。崩れたのは午前の2時間ではなく、それを測った物差しの方です。
4つ目は、家の用事と人の予定が入り込むことです。休日には買い物、親戚の来客、きょうだいの送り迎え、部活の試合など、本人が決めていない予定が入ります。それが前の晩や当日の朝にわかることも多い。用事を入れずに引いた計画は、用事が1つ入っただけで全体の数が合わなくなります。
数で確かめておくと、12時間がどれほど詰まった数かが見えます。7時半に起きて23時に寝る日なら、起きている時間は15時間半です。3回の食事と入浴で3時間ほど使うと、残りは12時間半。12時間の勉強は、その残りをほぼ休みなしで机に座り続ける計算になります。図1のように、同じ日曜の昼を12時間の1本の棒で描くと、残りの10マスばかりが目に入ります。ところが3つの塊で数え直すと、同じ2時間で朝の塊が一つ終わった日に変わります。

今夜からの手順
次の休日の前の晩から始める手順です。A4の紙を1枚と、休日に開く問題集を机の上へ出してから読んでください。紙は横に3つに区切り、左から「朝の塊」「昼の塊」「夜の塊」と書いておきます。
1. 前の晩に家の予定を聞き、使えない塊に×を付ける
土曜の夜、家の人に日曜の予定を聞きます。買い物、来客、家族の外出、部活、模試。予定で埋まる塊には×を付け、その塊には勉強を入れません。昼の塊の真ん中に1時間だけ用事がある、という日は、その塊を2時間に縮めて残します。
全部の塊が空いている日でも、3つとも勉強で埋めるとは限りません。高1・高2はふだんの休日なら2つ、定期考査の前の休日なら3つ。高3は3つが基本です。勉強に使わない塊には「休み」と書いておきます。何もしない塊を前の晩に決めておくと、当日に手が止まったとき、後ろめたさに引きずられて残りまで崩れることが減ります。
2. 起きる時刻を決め、朝の塊の最初のページを開いておく
起きる時刻は、平日より1時間遅いところまでにします。平日の起床が6時半なら、休日は7時半。朝食を済ませて8時半に机へ着けば、朝の塊は8時半から11時半までの3時間です。9時すぎに起きた日曜と比べると、朝の塊だけで1時間長く取れます。
もう一つ、前の晩のうちに、朝の塊で最初に解く問題集のページを開き、鉛筆をその上に置いておきます。朝、机の前で「何からやるか」を考え始めると、その迷いだけで朝の時間が目減りします。開いたページがそこにあれば、座ってすぐ1問目の問題文を読み始められます。
3. 塊ごとに、置く勉強を「何を何ページ」で書く
塊にはそれぞれ役があります。朝の塊は考える物を置く時間です。数学の新しい単元の例題と練習問題、英語の長文、時間を計って解く問題のように、頭を使い切る物を入れます。昼の塊は、手を動かして解く物の時間です。朝に×が付いた問題の解き直し、理科や社会の問題集、学校の課題がここに入ります。夜の塊は覚える物と次の週の準備で、英単語や古文単語の確かめ、月曜の授業の予習を置きます。
欄には時間ではなく、中身をページで書きます。塊の中は50分ごとに10分休む組で数え、中身の数は組の数までにします。3時間の塊なら3つ、2時間の塊なら2つです。たとえば、考査の前で3つの塊を全部使う高2の日曜なら、次のように書きます。
- 朝の塊(3時間): 数学の問題集40〜45ページの例題と練習問題で2組、英語の長文1題で1組
- 昼の塊(3時間): 朝の数学で×が付いた問題の解き直し、化学の問題集20〜23ページ、学校の課題で1組ずつ
- 夜の塊(2時間): 平日に覚えた英単語100語を隠して言えるかの確かめ、月曜の英語の授業で読む課の単語で1組ずつ
ページの数は、その問題集で50分に何ページ進むかから決めます。平日に一度、1組でどこまで進んだかを鉛筆で余白に書いておくと、休日の紙に書くページが当て推量になりません。
4. 塊の中の休みと、塊の間の食事を先に置く
50分ごとの10分の休みは、机を離れて立つ時間にします。台所で水を飲む、窓を開けて外を見る、肩を回す。休みの10分に画面で短い動画を開くと、次の組の始まりに戻れなくなりがちです。休みの間にやることを、体を動かす物に決めておきます。
食事は、塊の区切りそのものです。図2の例では、7時半に起きて朝食をとり、8時半から11時半が朝の塊、11時半から13時が昼食と休み、13時から16時が昼の塊です。16時から19時半を家の用事と入浴と夕食にあて、19時半から21時半が夜の塊、23時に寝ます。昼食の後の最初の組には、朝の数学の解き直しのように、手を動かせばそのまま進む物を置きます。昼食の直後に新しい例題の解説を読み始めると、文字を目で追うだけで中身が頭に入らないまま時間が過ぎるからです。

5. 昼食の前に朝の塊を点検し、遅れを昼に足さない
11時半になったら、朝の塊の欄に印を付けます。終わった物に○、途中の物に△、手を付けなかった物に×。ここで数えるのは「残り何時間か」ではなく、「朝の塊が閉じたか」です。
△や×が出ても、昼の塊の中身は増やしません。朝に残った数学の2ページを昼の塊に足すと、昼の3つの組がはみ出し、はみ出した分が夜へ押し出されます。残りは、次の週の平日の夜に回すか、今週は手放して次の休日の朝の塊の最初に書きます。○が付いた物は、それで朝の役目が済んでいます。昼の塊は、前の晩に書いた中身のまま始めます。
6. 夜の塊は、平日と同じ寝る時刻の前に閉じる
夜の塊は21時半に閉じます。1日の遅れを取り戻そうと夜の塊を23時、24時まで延ばすと、寝る時刻が後ろへずれ、月曜の朝に平日の起きる時刻がつらくなり、次の休日も起きるのが遅れます。休日の崩れは、休日の夜を通って次の週へ持ち越されるのです。
閉じる前の数分で、3つの塊の○△×を見て、平日の夜に回す物を紙の下の余白に書き出します。合計の時間を数えたいなら、ここで初めて数えます。○の付いた塊の数が、前の晩に決めた塊の数に届いていれば、その日は崩れていません。
学年と時期で変わるところ
高1の休日は、部活の練習や試合で塊が1つ埋まる日が多くなります。空いている2つの塊のうち、片方に数学か英語の考える物、もう片方に覚える物と授業の復習を置きます。高1の休日に、新しい範囲を自分で先へ進める必要はあまりありません。平日に追いつけなかった授業の例題を朝の塊で取り返すほうが、次の週の授業がずっと楽になります。
高2も2つの塊が基本ですが、学年の後半からは、3つを全部使う休日を月に何度か作って、1日に3つの塊を回す練習をしておきます。いまの高2が受ける大学入学共通テストは令和10年度で、本試験は2028年1月15日(土)と16日(日)です。高3になってから3つの塊を毎週回すには、3つ目の塊で集中が切れる時刻や、夕食の後に机へ戻る段取りを、高2のうちに知っておくほうが楽です。
高3は3つの塊が基本です。朝の塊では、共通テストの過去問や志望校の問題を時間を計って解き、昼の塊はその直しに、夜の塊は暗記にあてます。共通テストの時間は、令和9年度も令和10年度も、国語が90分、英語のリーディングが80分、数学は数学①と数学②がそれぞれ70分です。3時間の朝の塊なら、国語の90分を解いた後に丸つけと読み直しまで入ります。数学の①と②を続けて解くと140分になり、丸つけを入れると塊がほぼ埋まります。時間を計る日は、50分ごとの休みを試験の長さに合わせて動かしてください。いまの高3と既卒生の本試験は令和9年度で、2027年1月16日(土)と17日(日)です。
時期でも変わります。定期考査の前の休日は、高1・高2も3つの塊を使い、朝に考査の範囲の数学、昼に理科や社会のワーク、夜に英語の教科書の本文と単語を置きます。考査が何日に始まるかは学校ごとに違うので、学校の予定表を見て、どの休日が考査の前に当たるかを先に紙へ書き込みます。模試の日は朝と昼の塊が模試で埋まるので、夜の塊は自己採点と、解き直す問題に印を付けるところまでにします。長い休みは毎日が休日の形になりますが、休みの期間や課題の量は学校によって違います。学校の予定を書き込んでから3つの塊を並べ、週に1日は2つの塊で終える日を作ると、休みの後半まで形が持ちます。
図3は、学年と時期で塊の中身がどう変わるかを並べたものです。1段目は部活が昼の塊にある高1・高2のふだんの休日、2段目は高1・高2の考査の前の休日、3段目が高3の休日で、右の端に塊の数から出した時間の目安を書きました。

よくある失敗と直し方
1つ目は、朝の塊を15分刻みの時間割にしてしまうことです。「8時半から8時45分は単語、8時45分から9時15分は数学の例題」と細かく割ると、紙はきれいに見えます。けれど例題が1問長引いただけで後ろの枠が全部ずれ、ずれた時点で紙ごと見なくなります。細かい時刻は、守れなかったときの戻り方を持っていないのです。直し方は、塊の中を50分の組だけで割ることです。1組に1つの中身を入れ、組の中でどこまで進むかは問題の重さに任せます。
2つ目は、朝の塊に英単語を置き、数学の新しい単元を夜に回すことです。英単語は短く区切れて、終えたという手応えがすぐ出るので、起きたばかりの机で選びやすい。その結果、考える物が夕食の後に回り、1日の終わりの頭で例題の解説を読むことになります。直し方は、朝の塊の最初の組を、考える物に決めてしまうことです。英単語は夜の塊に回せば、平日に覚えた分を寝る前に一度隠して言う時間にもなります。朝に考える物を置いた日は、昼の塊で解き直す材料も、朝のうちにそろっています。
3つ目は、平日に終わらなかった学校の課題を、休日の朝の塊から片づけることです。提出の近い課題が気になって、朝いちばんに課題のプリントを開く。課題が長引くと、朝の塊が課題だけで閉じ、考える物の時間が丸ごと消えます。直し方は、課題の残りを昼の塊の1組に入れることです。手を動かせば進む課題は、昼の塊の役に合っています。提出の期限が月曜の朝に迫っているときだけ、朝の塊の最後の組に回します。
よくある質問
大学受験の勉強時間は、一日何時間を目安にすればいいですか
塾の現場で使っている目安は、休日なら高1・高2のふだんの日が4〜6時間、高3が6〜9時間、平日は夜の塊1つで2〜3時間です。ただ、合計の数で日を比べるより、決めた塊が閉じたかで見てください。合計が目安に届かない日でも、朝の塊が閉じていれば、その休日は崩れていません。反対に、合計の多い日が続いても、夜の塊が毎回寝る時刻にはみ出すなら、中身の量が多すぎます。休日のたびに頭が重い日や、朝どうしても起きられない日が何週も続くときは、時間を増やす話の前に家の人に伝え、学校の保健室か医療機関で相談してください。
平日は何時間やればいいですか。休日との差はどう付けますか
平日は、学校から帰った後の夜の塊1つが土台で、長さは2〜3時間です。部活のある高1・高2は、短いほうの2時間から始めます。差の付け方は、時間の長さより中身で考えます。平日に置くのは、毎日少しずつ続けると効く物、たとえば英単語、計算の練習、その日の授業の復習です。休日に置くのは、長い時間が続かないとできない物で、時間を計って解く問題や、1週間分の×をまとめて解き直す作業がそれに当たります。高3の平日は、帰宅から夕食までの時間を短い塊として足すと、夜の塊を暗記と復習のために空けておけます。
休日を1日まるごと休む日にしてもいいですか
かまいません。境目は、いつ決めたかです。前の晩に紙の3つの塊すべてに「休み」と書いた日は、予定どおりの休みです。朝起きてから「今日はやめよう」と決めた日は、休みではなく崩れた日で、次の休日にも同じことが起きやすくなります。高1・高2なら、部活の大会や家族の行事に合わせて、休む日を前もって選んでおけます。高3は丸1日を休むより、3つの塊のうち1つを休みにする日を作るほうが、次の朝の塊に戻りやすくなります。
保護者が手を貸すなら
お子さまの休日を助けるいちばんの手は、家の予定を前の晩までに伝えることです。買い物や来客、親戚の集まりが当日の朝にわかると、朝の塊が丸ごと消えます。もう一つは、昼食と夕食の時刻をできるだけ毎週そろえること。食事が塊の区切りになるので、食事の時刻が動くと塊の長さも動きます。家族で出かける日も、出発の時刻が前の晩に決まっていれば、その前の塊だけは勉強に残せます。声をかけるなら、昼食の席で「何時間やったの」ではなく「朝の塊は閉じた?」と一つだけにしてください。閉じていなくても、残りを午後に足すようには勧めないでください。夜に紙の○△×を見せてくれたら、それを一緒に眺めるだけで十分で、部屋をのぞいて確かめる必要はありません。
個別指導で確かめること
教室では、休日の紙の○△×を一緒に見ます。2〜3週分をためて持ってきてもらうと、崩れる塊がいつも同じかどうかが見えます。朝の塊に×が何週も続くなら、置いた問題が今の力より先へ行きすぎていないかを確かめ、例題の解説が読めない単元なら、一つ前の単元の基本問題まで戻ります。昼の塊の解き直しが毎回残るときは、朝の問題のページ数を減らすか、解き直しのやり方そのものを、間違えた1問を一緒に解きながら見直します。
まとめ
日曜の昼に「まだ2時間」と数えた日も、塊で数え直せば、朝の塊が一つ閉じた日です。そこから先を決めるのは、残りの10時間ではなく、昼と夜の2つの塊です。12時間という合計は、昼食の席で次に何を開けばいいかを教えてくれません。それを教えてくれるのは、前の晩に昼の塊の欄の1行目へ書いておいた「朝の数学で×が付いた問題の解き直し」という一言です。
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