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英語を話す練習にアプリや AI を使う—家で一人で話すときの効果と限界|武蔵野個別指導塾
アプリの音声判定やAIの返答を、発音と応答の練習に分けて使います。画面を閉じた後に同じ内容を言えるか試すことで、端末の助けが必要な箇所を探せます。

英語を話す練習にアプリや AI を使う—家で一人で話すときの効果と限界
画面では合格なのに、口を開くと迷うとき
よくあるのは、休日のリビングで、スマートフォンに英語を吹き込み、画面の評価を見てほっとする場面です。同じ文を読み直すと評価が上がります。ところが端末を伏せて「今日は何をしたの」と聞かれると、さっきまで口にしていた英語が出てきません。練習したつもりなのに話せないと、自分には向いていないのかと感じるかもしれません。
ここでは、練習したことと、確かめたい力をそろえる必要があります。表示された文を読むこと、自分の伝えたいことを文にすること、相手の質問を聞いて答えることには、それぞれ違う作業が含まれます。アプリの評価が上がった喜びを、そのまま次の練習に生かすには、何ができたのかを少し細かく見てみましょう。
家で一人でも声を出せる道具があるのは心強いことです。ただ、端末を開いている時間の長さだけでは練習の中身は見えません。音を聞く、自分で話す、話した結果を確かめる。この流れを短く作り、最後に画面から目を離してみると、次に取り組むことが具体的になります。

発音の練習と、会話を組み立てる練習は分けて考える
英語を話すときには、伝える内容を選び、知っている語を探し、順番に並べ、音にして相手へ届けます。見本の文が画面にあると、内容と語順を自分で考える部分は助けてもらえます。そのぶん音に注意を向けられますが、見本を読む練習だけを続けても、自分で内容を決める機会は少ないままです。どの作業を道具に助けてもらい、どの作業を自分で担うかを決めることが、家庭練習の出発点になります。
携帯端末を使った発音学習については、2009〜2020年の13研究、655人をまとめたメタ分析で、第二言語の発音への効果が示されています(Tsengほか、2022)。持ち運べる機器を発音練習に使うことには、研究上の支えがあります。家で音声を聞き、同じ言葉を声に出し、自分の音を聞くという使い道を考える根拠になります。
一方、生成AIを使う指導について、23の実験・準実験研究、3,461人を統合した研究では、外国語学習中の感情への効果が示され、不安や退屈を減らす効果が、楽しさを高める効果より大きくなっていました(Chenほか、2026)。話しかけるきっかけを用意する道具として、感情の面から使い方を考える手がかりになります。ただし、これらは端末による発音学習や生成AIを使う外国語学習者の研究をまとめた結果であり、発音や感情が改善したことだけでは、人との自由な会話で使えるようになったかまでは判断できません。
そこで家庭では、「始めやすかったか」と「自分で言えたか」を別々に見ます。AIが相手なら声を出せたという日は、その入口を利用しましょう。そのうえで、用意された答えを見ずに言えたか、質問が少し変わっても答えられたかを確かめます。気軽に取り組めたという感想と、実際に残った発話の両方があると、道具との付き合い方を考えやすくなります。
また、音声を文字にする機能と、文の内容に返事をする機能は、役割が違います。文字にする機能を使うなら、言おうとした語と表示された語を比べます。会話機能を使うなら、相手の問いに答えた内容を見ます。文字が合っていることだけで、聞き手への説明が十分だったと判断しないようにしましょう。逆に、文字が違っていても、その表示だけを理由に自分の発音全体を悪いと決める必要はありません。
たとえば、好きな食べ物を尋ねられて「I like curry.」と言えたなら、問いに合う答えを返しています。続けて理由を尋ねられたときには、「It is delicious.」のような、知っている言葉を足す練習ができます。画面が長い説明文を示しても、それを全部覚える必要はありません。本人が意味を説明でき、画面を閉じても口にできる範囲を、練習の中心に置いてください。
家で一人で進める、短い練習の組み立て方
最初に、今日の目標を紙に1つ書きます。「好きなものを答える」「昨日したことを言う」「聞き取れなかったらもう一度頼む」など、実際の行動で書いてください。「英語を上手にする」では、終わりに何を確かめればよいか迷います。最初の練習では、学校で習った表現を使い、好きなものとその理由を伝える程度に絞ると、道具の設定に時間を取られずに始められます。
使う材料も先にそろえます。まず、学校で使っている教科書から、意味のわかる短い文を選びます。次に、その文を自分の内容に変えるための単語を、ノートに少し書きます。最後に、手元にある絵や物を、説明の題材として使います。教科書は言い方の確認、単語メモは思い出す手がかり、絵や物は自分で内容を決めるきっかけです。全部を端末へ送る必要はなく、机の上に置いて使えます。
練習時間は、準備に2分、声を出す時間に3分、聞き返す時間に2分、画面を閉じて話す時間に2分、記録に1分という区切りから試してみてください。これは家庭で試すための時間配分です。疲れている日は、準備した文を言い、録音を聞くところで終えてもかまいません。途中までしかできなかった日も、どこまで進めたかを残せば、次の出発点がわかります。
準備では、日本語の長い原稿をAIに訳させる前に、知っている英語で言える内容を選びます。「昨日は公園で友だちと遊び、とても楽しかった」という内容なら、「I went to the park yesterday.」「I played with my friends.」「It was fun.」のように短く分けられます。自分の言いたいことに合っているかを日本語で確かめ、まだ習っていない形を無理に増やさないようにします。
発音を練習する日は、見本音声を聞き、短い文を声に出し、自分の音を録音します。聞き返すときは、文の終わりまで聞こえるか、伝えたい語を言えているか、途中で言葉が抜けていないかを見ます。全部を一度に直す必要はありません。たとえば最後の語が小さかったなら、その語まで声を届けることを次の目標にします。見本と自分の声を交互に聞き、直す場所を指で示せるくらいに絞ってください。
音声認識の文字が思っていたものと違うときには、まず録音を再生します。近くのテレビの音が重なった、語の終わりを言い切る前に録音を止めた、といったことがないかを調べます。同じ場所で機器を置き直してから再度話し、それでも気になる語が残れば、教科書の音声などで言い方を確認します。表示を見て何度も力いっぱい発音する前に、録れた音を確かめる順番にしましょう。
会話を練習する日は、AIへの依頼を短く限定します。たとえば「中学生が習う簡単な英語で、好きな食べ物について1問ずつ質問してください。私が答えるまで次の質問を出さず、最後に直す点を1つだけ教えてください」と伝えます。答えの見本を最初から並べてもらうより、自分が答える番を残せます。質問の意味がわからないときには、まず「Please say that again.」と声に出して、聞き直すことも練習に含めます。
返答が難しい場合には、「もっと短い質問にしてください」「習った単語で答えたいです」と依頼し直します。それでも扱いにくければ、その会話を切り上げ、手元の教科書の問いを録音して自分で答えてください。練習の目的は、道具とのやりとりを途切れさせないことではありません。自分が意味を理解している英語を、問いに合わせて声にすることです。設定を変える作業で疲れたら、紙と録音だけに戻しても練習は続けられます。
訂正が出たら、直された文を読む前に「自分は何を伝えたかったか」を確かめます。「I play soccer yesterday.」と言った場合は、昨日の話に合う動詞の形を教科書やノートで調べ、「I played soccer yesterday.」と言い直します。AIの文が必要以上に長くなっていたら、自分が説明できる部分だけを使います。意味のわからない文は記録に残して質問し、その日の暗唱の目標には入れません。
最後の確認では、会話画面も原稿も閉じます。先ほどと同じ問いにもう一度答え、言えたら内容を少し変えます。食べ物なら別の食べ物、昨日の話なら別の行動を選んでください。ここで言えた文は、画面の読み上げとは区別して記録できます。最初は言えても、内容を変えたところで止まったなら、次は入れ替える単語を準備します。止まった場所が見えたことも、その日の練習から得られる具体的な収穫です。
自分で確かめる観点は、問いに合う内容を言えたか、見本なしで言えたか、直したところを最後にも言えたかの3つにします。それぞれに「できた」「助けがあればできた」「次に試す」と書き、短い事実を添えましょう。「理由はメモを見た」「昨日の話では動詞を直した」まで残せれば、丸の数だけよりも次の練習に役立ちます。アプリの点数は、必要なら別の欄に書き、本人の発話の記録と混ぜないようにします。
直された理由に納得できないときは、元の文と直された文を紙に並べ、変わった語に印を付けます。時を表す語が変わったのか、動詞が変わったのか、内容まで書き換わったのかを分けてください。AIに再び尋ねる場合も、「どこが違うかを日本語で短く説明してください」と範囲を絞ります。説明を読んでもわからなければ、教科書の同じ文法のページに戻ります。それでも迷う箇所は質問用に残し、意味のわかる別の文で練習を続けましょう。訂正の理由を自分で説明できるようになることを、採用する目安にできます。
翌日は、前日の画面を開く前に同じ内容を口にしてみます。すぐ言えたところは先へ進み、迷ったところだけ見本に戻ります。毎回最初から全部を繰り返す必要はありません。新しい話題を増やす日と、前の話題を手がかりなしで話す日を作ると、覚えた文を使えるかどうかを確かめる機会ができます。練習を終える合図も、連続利用の表示ではなく、決めた確認を終えたところに置いてください。
道具を選ぶときは、使いたい機能を先に書いておきます。自分の声を聞きたいなら録音と再生、問いに答えたいなら質問を聞く機能、音をまねたいなら短い見本音声が必要です。機能を増やす前に、今の道具でその作業ができるかを確かめてください。会話の途中で答えがすべて表示されるなら、表示を隠してから答える方法もあります。自分が話す番を確保できるかという基準で、画面の使い方を整えましょう。
始める前には、利用条件や年齢に関する案内、録音や会話の保存設定を保護者と確かめます。会話の練習に、本名、学校名、住所、友だちの詳しい情報を入れる必要はありません。話題は好きな季節や食べ物などで十分です。録音を外へ送る必要がない練習は、端末内で聞き返す形も選べます。個人の情報を含む画面やプリントを、そのまま撮って送ることは避け、練習に必要な短い文だけを自分で選びましょう。

個別指導では、画面の評価と本人の言葉を照らし合わせる
進み具合を見える形にするなら、紙に「今日の問い」「自分で言えた答え」「借りた助け」「次に試すこと」の欄を作ります。たとえば「好きな季節」「I like winter.」「理由は単語メモを見た」「理由も見ずに言う」と書けます。英語を全部書き起こさなくても、助けが必要だった場所は伝わります。利用時間や達成した回数の記録に、この発話の中身を添えると、練習の変更点を相談しやすくなります。
指導を受ける場へ持っていく情報も絞れます。会話履歴を丸ごと見せるより、「この問いに答えられなかった」「この訂正の意味がわからなかった」「家では言えたが、人に聞かれると止まった」という箇所を選んでください。録音を使うなら、本人が聞いてほしい部分を決め、共有の方法は相手に確かめます。
一人で進める練習がうまくいかないとき、まず見たいのは、どの段階で助けが必要だったかです。質問の意味がわからなかったのか、言いたい内容が決まらなかったのか、単語を思い出せなかったのか、音にするところで止まったのか。それぞれ必要な練習は違います。個別指導を選ぶ際には、この違いを本人の実際の発話から見てもらえるかを、体験授業や面談で確かめてください。
たとえば、画面を見れば「I like summer.」と言えても、好きな季節を聞かれると黙ってしまう場合があります。まず問いの意味を日本語で言ってもらい、わかっているなら、答えを組み立てる段階を見ます。夏という内容を決められているのに文が出ないなら、「I like」の続きを本人が足すところから始められます。質問そのものがわからなければ、答えを何度も読む前に、問いを聞く練習が必要です。
指導側に求めたいのは、使う表現の難しさを調整すること、訂正の優先順位を決めること、画面なしで確かめる課題を用意することです。AIが示した表現を全部採用するのではなく、学校で習っている内容と本人の理解に合わせて選びます。意味は通じていて、動詞の形にだけ迷うなら、その点を言い直す機会を作ります。伝えたい内容が途中で変わっているなら、文法の説明より先に、何を言うかを整理する必要があります。
見てほしいのは、同じ質問への答えだけではありません。「I like winter.」と言えた後に、「What do you do in winter?」と聞かれたら、知っている言葉で何を足せるでしょうか。「I read books.」と短く答えられれば、話題を受けて自分の内容を選んでいます。長い文に広げる前に、問いを受け取り、自分で選び、相手へ返すところを確かめてもらいましょう。
練習の変更を相談するときには、できたことを消さずに、次の課題を狭く決めます。好きなものは言えるのに理由で止まるなら、次の目標は理由を短く足すことです。質問を聞き返せたのに答えが出なかったなら、聞き返す表現は使えたと記録し、答えの準備を見直します。毎回すべてを最初からやり直すと、どこまで自力で進めたかが見えにくくなります。本人ができた部分を土台にし、必要な助けを残すことで、次に家で何をすればよいかを具体的に相談できます。
また、画面を見ながらなら話せるお子さまには、助けを段階的に減らす練習が考えられます。文全体を見て言うところから、最初の語だけを見て言い、最後は絵だけを見て話します。どの手がかりなら自分で続きを言えるかを見つけると、家庭でも練習を再開しやすくなります。いきなり何も見ない状態にして沈黙が続くなら、必要な手がかりを戻し、その先を本人が言う形に調整してください。
学校の課題に取り組む場合は、授業で示された条件とAI利用の扱いを先に確かめます。提出する原稿や発話について、どこまで自分で考えることが求められているかを押さえ、その範囲で練習に使います。家の道具の表示を、そのまま学校での評価に置き換えず、実際の課題で求められる話し方に合わせて準備しましょう。
家庭が持つ部分は、練習を始められる場所と終わりの区切りを整え、本人が残した短い記録に目を向けることです。保護者が英語の発音を判定する必要はありません。「今日は何を話したの」「画面を閉じても言えた文はどれ」と聞けば、取り組んだ中身を確かめられます。お子さまが聞いてほしいと言ったときには最後まで聞き、答えが出る前に日本語や英語を先回りして足さないようにしましょう。
アプリやAIで練習するときによくある疑問
Q1. 音声の判定が低いときは、上がるまで続けたほうがよいですか。
まず、自分の録音を聞き、何を直すかを決めてください。文の終わりが聞こえないならそこを直せますが、理由がわからないまま続けると、毎回違う言い方を試すだけになってしまいます。機器の置き方を整え、見本と比べて気になる語を練習したら、一度区切りましょう。判定が変わらなくても、何を言ったか自分で聞き取れ、問いへの答えになっているかを確かめます。気になる箇所は短い録音とともに、学校の先生などに質問できます。
Q2. AIに英文を作ってもらい、そのまま覚えてもよいですか。
まずは、自分が言いたい内容を習った言葉で作ってみてください。AIの案を使う場合も、意味を説明できるか、知らない語が重なっていないか、自分の伝えたいことと合っているかを確かめます。短く言い換えてもらった後には、画面を閉じて自分で言い直します。内容を少し変えるだけで止まるなら、その文を読む段階と、自分で使う段階を分けて練習しましょう。課題として提出するものは、学校で示された利用の決まりに従ってください。
Q3. 家でAIと話していれば、人と練習する必要はありませんか。
AIとの練習に加えて、人の問いを聞いて答える機会も用意してください。家庭では落ち着いて言えた内容が、相手の表情や問い方が変わると出にくいなら、その条件でも試す必要があります。最初は好きなものを短く答え、余裕があれば相手にも尋ねます。保護者が英語を話せなくても、お子さまが準備した質問を指さし、答えを聞く役になれます。
端末を閉じた後に残る言葉を増やす
今日の練習は、話題を選び、短く話し、気になるところを確かめ、画面を閉じてもう一度話す流れで始められます。声を出すきっかけとして道具を使い、最後には自分の言葉がどこまで出るかを見ます。全部を一人で直そうとせず、わからない箇所を具体的に残しておけば、次に質問する内容もはっきりします。
家族に今日の練習を伝えるときは、「見ずに言えた」「問いに合わせて変えられた」という事実を、利用時間や点数に添えると内容が伝わります。必要な支えを相談する際は、武蔵野個別指導塾の体験授業や面談で、家庭練習とのつなぎ方を確かめてください。画面の評価を確認した後、端末を伏せて今日の出来事を話す時間まで含めて、道具を使う練習が完結します。
参考文献
- Tseng W-T, Chen S, Wang S-P ほか(2022). The Effects of MALL on L2 Pronunciation Learning: A Meta-Analysis. Journal of Educational Computing Research. https://doi.org/10.1177/07356331211058662 – Chen S, Yu L, Huang R ほか(2026). The effects of generative AI on foreign language emotions: A meta-analysis. Acta Psychologica. https://doi.org/10.1016/j.actpsy.2026.107336
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