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【倫理】ギリシア哲学の始まりを図解で総まとめ—自然哲学 ソフィスト ソクラテスの問答法|武蔵野個別指導塾

【倫理】ギリシア哲学の始まりを図解で総まとめ—自然哲学 ソフィスト ソクラテスの問答法のアイキャッチ 武蔵野個別指導塾
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自然の根源を問う思想から、よく生きるための対話へ。思想の比較図と反例を考える例題を使い、相対主義・無知の知・魂への配慮を区別する読み方を身につけましょう。

よくあるのは、夕方の台所のテーブルで倫理のノートを開き、「人によって正しさが違う」と「自分は知らないと自覚する」のどこが違うのか、説明できずに手が止まるという場面です。プロタゴラスとソクラテスの名前は覚えていても、どちらも「確かな答えはない」と言っているように見えると、資料問題の選択肢を選びにくくなります。

この違いをつかむには、結論の短い言葉だけでなく、それぞれが何を問い、そのあと何をしようとしたのかを追う必要があります。自然の成り立ちを説明しようとする問い、人間の判断の違いに注目する問い、善く生きるために自分の考えを点検する問いは、対象も進め方も同じではありません。

身近な言葉である「正しい」「勇気がある」「公平だ」を材料にすれば、古代の思想にも入り口ができます。用語を自分の言葉で説明し、ある発言がどの思想に近いのかを、その理由まで述べられるようにしていきましょう。

この単元で身につけること

中学校で学んだ古代ギリシアのポリスや民主政治は、言葉で人を説得する力が重んじられた背景につながります。ただし、当時の政治参加者は限られていました。現代の民主政治と同じ条件を備えた社会だとは考えず、その社会でどのような問いが生まれたのかに目を向けます。

基本の考え方

自然の多様な姿を共通の原理から考える

自然哲学とは、自然の成り立ちや変化を、自然そのものの根源や秩序から説明しようとする思想です。神々の物語による説明をミュトス、筋道を立てた理性的な説明をロゴスとして対比することがあります。雷や季節の変化を物語として受け止めるだけでなく、どのような原理で起こるのかを問う方向が強まったのです。

ただし、ある日を境に神話が消え、理性だけの世界になったわけではありません。神話と哲学の断絶を重く見る見方と、神話的な発想を引き継ぎながら説明が変わったと見る見方があります。教科書の対比は、説明の重点の違いをつかむための整理として使うと理解しやすくなります。

アルケーは、万物の根源を意味します。目に見える物がたくさんあることは、誰でも気づきます。自然哲学者がさらに問うたのは、それらが何から成り立ち、変化しても何が共通しているのかということです。台所にある水、湯気、氷を眺めると、姿の違いと共通性を同時に考えられます。ただし、この身近な例は問いを理解する手がかりであり、古代の思想家が現代の化学を知っていたという意味ではありません。

タレスは万物の根源を水と考えました。アナクシマンドロスは特定の身近な物に限定されない無限定なもの、アナクシメネスは空気を根源としました。この違いは、暗記する答えの違いであるとともに、多様な自然を一つの原理から説明するには何が必要かという工夫の違いでもあります。水という答えを現代の知識だけで採点して終えると、共通の根源を求めた問いの新しさを見失います。

ピタゴラスは数や調和に着目しました。物が何でできているかだけでなく、物事の関係にどのような秩序があるかにも関心が向いたのです。ヘラクレイトスは万物の変化を重んじ、火を重視しつつ、変化を貫くロゴスを考えました。変化を説くことは、すべてが無秩序だと述べることとは違います。

これに対してパルメニデスは、理性に基づいて真にあるものの不生不滅、不変性を説きました。感覚では物が変化して見えても、その見え方をそのまま真理とするのかが問題になります。ヘラクレイトスとパルメニデスを比べるときは、「変化する」と「変化しない」だけでなく、何を頼りに世界を理解するのかまで読み取ります。

また、エンペドクレスは火・空気・水・土の4つの根を考え、その結合と分離によって変化を説明しました。デモクリトスの原子論では、原子と空虚を認め、原子の結合や配列の違いから物の多様性を説明します。この原子は古代の哲学的な考えであり、現代の実験によって確かめられた原子模型と同じものではありません。根源を一つとする説明から複数の要素による説明へと選択肢が広がった点を押さえましょう。

図1のように、問いの対象を並べると、自然哲学から人間や社会をめぐる問いへの関心の広がりが見えてきます。矢印は学習上の見取り図であり、全員が前の思想家の弟子だったことや、前の思想が完全に消えたことを表してはいません。

図1 自然の根源から人間の判断と善い生へ広がる問い

ソフィストは人間の判断の違いに注目する

紀元前5世紀のアテネなどでは、民会や裁判で自分の主張を述べ、人々を説得する力が重んじられました。ソフィストは、そうした社会で弁論術などを報酬を得て教えた人々です。一人の思想家の名前ではなく、活動のしかたに共通点をもつ人々を指します。全員が同じ考えをもっていたわけではありません。

ソフィストの代表であるプロタゴラスは、人間を物事の尺度とする考えを示しました。同じ風でも、ある人には冷たく、別の人には心地よく感じられることがあります。判断は人間から離れたところで一つに決まるのではなく、それぞれの人のあり方に関わると捉える点を、相対主義として学びます。

ここで「相対的」とは、ある基準や立場との関係によって判断が変わることです。「比較的少ない」という日常語の意味だけで捉えないようにしましょう。また、感じ方の違いを認めることから、他人を傷つけてもよいという結論がそのまま出るわけではありません。何を正しいとするかという説明と、何をしてよいかという判断の間には、さらに検討すべき段階があります。

異なる地域の法や慣習への関心も、人間の世界を問い直すきっかけになりました。自然のあり方を指すピュシスと、人間が定める法・慣習を指すノモスの対比は、その整理に役立ちます。ある決まりが昔からあるという事実と、その決まりが自然に必ず成り立つという主張は別です。もっとも、ソフィストのなかでも、自然と法の関係の捉え方はさまざまでした。

ソフィストには、人間が自分で判断する視点や教育の意義を広げたと見る見方と、議論の勝利を重視すると真理の探究が後回しになると批判する見方があります。「話が上手だから悪い人だ」と人格で分類するのではなく、説得の技術と、主張が正しい根拠とを区別して考える必要があります。

ソクラテスは知っているつもりを問い直す

ソクラテスも人間の生き方に関心を向けました。しかし、相手を説得できればそれでよいとはせず、善や正義が何であるかを対話によって吟味しようとしました。人によって意見が違うという事実を出発点にしても、そこで問いを閉じず、誰に対しても理由を説明できる答えを求めた点に特徴があります。

無知の知とは、知らないことを知っていると思い込まず、自分の知の限界を自覚することです。「私は何の知識ももっていません」と言うことではありません。ある仕事に詳しくても、その専門知識だけで正義や善のすべてを知ったことにはならないという区別が大切です。知識の有無だけでなく、その知識がどこまで通用するかを点検する姿勢なのです。

問答法では、まず「勇気とは何か」「正義とは何か」と、言葉の意味を尋ねます。相手が答えを出したら、その答えが具体的な場面にも当てはまるかを確かめます。相手自身が認める別の判断と食い違えば、初めの答えを見直す必要が生じます。こうして矛盾を明らかにする働きを反駁と呼びます。問答法は産婆術とも呼ばれ、自分で考えを生み出すのを助ける営みにたとえられます。

この方法は、決まった質問をすれば必ず正解が完成する手続きではありません。結論に行き着かず、行き詰まりであるアポリアに至る場合もあります。それでも、説明できない点が具体的になることには意味があります。問いの失敗を隠すより、どの前提を考え直す必要があるかが見えてくるからです。

魂への配慮とは、財産や名声、身体への関心だけにとらわれず、自分自身が善いあり方をしているかに心を向けることです。ここでの魂は、恐ろしい霊の話として受け取るとずれます。人間の判断や人格、生き方に関わる中心として考えましょう。ソクラテスは、ただ生き延びることよりも、善く生きることを問題にしました。

教科書では、徳を正しく知ることと善い行為を結びつける知徳合一、真の幸福を徳と結びつける福徳一致も学びます。ここでいう知は、規則の文章を暗唱できるだけの状態ではありません。何が本当に善いかを理解することが、生き方を方向づけると考えるのです。知っていても行動できない経験からは、この考えに疑問を向けることもできます。その疑問を残したまま、まず思想の主張を正確に説明することが学習の順序です。

例題で解き方を確かめる

例題1 自然哲学の答えから共通する問いを取り出す

次の3つの説明を読み、対応する思想家を答えましょう。また、3人に共通する問いを「根源」という語を使って説明しましょう。Aは万物の根源を水に求め、Bは空気に求め、Cは特定の物に限られない無限定なものに求めました。人物の候補は、アナクシメネス、タレス、アナクシマンドロスです。

  1. A・B・Cの答えに当たる語を拾います。人物名の印象で選ぶと、よく似た名前の取り違えが起こるためです。ここでは水、空気、無限定なものが手がかりです。
  2. それぞれを人物と対応させます。水はタレス、空気はアナクシメネス、無限定なものはアナクシマンドロスです。3つの候補をそれぞれ一度ずつ使えているかも確かめます。
  3. 答えの違いをいったん外し、共通する問いを言い直します。水だけを説明して終えると、3人の共通点を問う後半に答えられないためです。「万物の根源は何か」とまとめられます。

この問題は、名前と用語を結びつけるだけでなく、問いと答えを分ける練習です。未知の資料でも、何について説明している文章なのかがつかめると、使うべき知識を選びやすくなります。

答え:Aはタレス、Bはアナクシメネス、Cはアナクシマンドロスで、共通する問いは「万物の根源は何か」です。

例題2 相対主義と無知の知を読み分ける

次の発言のうち、プロタゴラスの相対主義に近いものと、ソクラテスの無知の知に近いものを選び、それぞれ理由を説明しましょう。A「同じ風への感じ方は人によって異なり、それぞれの人が判断の尺度になります」。B「正義を説明できると思っていましたが、質問に答えると矛盾が生じました。知っていると思い込んでいた点を見直します」。C「人の意見は食い違うので、正しさを考える必要はありません」。

  1. まず、発言が何を問題にしているかを読みます。「違う」「知らない」などの単語だけを探すと、Cのような言い過ぎを選ぶおそれがあるためです。Aは判断の基準、Bは自分の理解の点検を扱っています。
  2. 相対主義を、判断の尺度が人間の側にある考えと結びつけます。Aには「それぞれの人が判断の尺度」という根拠があるので、プロタゴラスに対応します。
  3. 無知の知を、知っているつもりの自覚と結びつけます。Bは説明の矛盾を認め、問い直そうとしているのでソクラテスに対応します。Cは探究の必要そのものを否定しており、Bと反対の方向です。

図2のように、両者を同じ「人間」という欄に置くだけでは違いが消えてしまいます。その下に、判断の尺度を考えるのか、自分の知を吟味して善を探究するのかを添えると、比較の軸がはっきりします。

図2 判断の尺度と知の吟味から比べる二つの立場

相対主義を学ぶときにも、対話による調整の余地まで否定されたと決めつけないことが必要です。また、ソクラテスが善を求めたことと、完成した善の定義をすべて持っていたことも同じではありません。

答え:相対主義はAで人間を判断の尺度とするため、無知の知はBで自分の理解の限界を自覚して吟味し直すためです。

例題3 反例で定義の広すぎる範囲を確かめる

ある人が「勇気とは、危険に向かって進むことです」と答えました。この答えが十分かを問答法で確かめます。危険の意味を理解しないまま進む場合も勇気なのかを考え、初めの答えをそのまま採用できるか説明しましょう。この問題では、危険を理解しない無謀な行動を、勇気と区別して考えることにします。

  1. 初めの定義が何を含むかを確かめます。定義を検討するには、当てはまる行動の範囲を明らかにする必要があるためです。「危険に向かって進む」だけなら、無謀に進む行動も含まれます。
  2. 定義に当てはまるのに、勇気と呼ばない場面を探します。そうした反例があれば、その定義だけでは範囲が広すぎると判断できるためです。危険を理解しない無謀な行動が、この問題の反例になります。
  3. 反例が何を示し、何までは示さないかを分けます。無謀な行動も含むので初めの定義は十分ではありませんが、それだけで勇気の完全な定義が完成するわけではありません。危険の理解や判断のあり方を、さらに検討します。

ここで相手を「勇気のない人」と決めつける必要はありません。点検の対象は人柄ではなく、提示された説明です。また、危険から離れる行動に勇気が表れる可能性を考えると、初めの定義が狭すぎる面も検討できます。一つの反例は、定義の修正を始めるきっかけになります。

答え:危険を理解しない無謀な行動まで含まれるので、危険に向かって進むことだけでは勇気の十分な定義になりません。

例題4 魂への配慮を短く論述する

「議論に勝って評価されるなら、自分でも正しいと思えない主張を押し通してよい」という発言に対して、ソクラテスの立場から説明しましょう。「魂への配慮」「善く生きる」の2つの語を使い、他者からの評価との違いが伝わるように書きます。

  1. 発言が重視しているものを特定します。対立点をはっきりさせるためです。ここでは議論の勝利と、他者から得る評価が行動の基準になっています。
  2. 魂への配慮が問うものに置き換えます。ソクラテスは、自分が善いあり方をしているかを問うので、評価だけで正しさを決めることにはなりません。
  3. 2つの語を因果関係でつなぎます。用語を並べるだけでは論述にならないためです。自分の主張と行為を吟味することが、善く生きることにつながるという形にします。

「評価を得ることはすべて悪い」と書くと、必要以上に主張を広げています。評価を得る場合でも、その主張や行為は善いのかという点検が必要だ、と書けば対立点を外しません。

答え:魂への配慮とは自分のあり方を吟味することであり、議論で評価されることだけを基準にせず、善く生きるために主張や行為の正しさを問う必要があります。

つまずきやすいところと直し方

誤り1 自然哲学を自然物の名前の暗記にする

誤った書き方は、「自然哲学者は、水や空気など好きな物を一つ選んだ人たちです」です。どこが違うかというと、万物を共通の原理から説明しようとした問いが抜けています。答えの一覧だけでは、なぜそれらが哲学の始まりとして学ばれるのかが説明できません。

正しい書き方は、「自然哲学者は万物の根源や秩序を問い、水や空気、数などによって自然の多様性を説明しようとしました」です。整理するときは、ノートを「人物」「答え」「何を説明するための答えか」の3つに分けます。特に3つ目を埋めると、物質的な根源を考える立場と、数的な秩序に注目する立場の違いが見えてきます。

誤り2 相対主義を無条件の容認に置き換える

誤った書き方は、「相対主義では人によって正しさが違うので、何をしても許されます」です。どこが違うかというと、判断が立場に関わるという説明から、すべての行為が許されるという結論へ飛んでいます。判断の違いを認めても、共同生活のための決まりや話し合いをどうするかという問題は残ります。

正しい書き方は、「プロタゴラスは人間を判断の尺度とする相対主義を説きましたが、それを直ちにすべての行為の容認と同じにしてはいけません」です。資料の「人によって異なる」を見つけたら、そのあとに書かれた結論も読みましょう。「だから探究は不要」「だから他者を無視してよい」などの接続は、別の根拠を必要とします。

誤り3 無知の知を対話の終点にする

誤った書き方は、「ソクラテスは自分が無知だとわかったので、善を考えることをやめました」です。どこが違うかというと、自覚したあとの向きが逆です。無知の自覚は、知っているつもりを外し、探究を続ける契機になります。

正しい書き方は、「ソクラテスは自分の知の限界を自覚し、問答を通して善や正義を吟味し続けました」です。図3のように、定義、具体例、反例、吟味という働きを順に並べると、わからない点の発見が次の問いに結びつくことを確かめられます。この図は学習用に問答の働きを整理したもので、すべての対話が同じ順番で進むという規則ではありません。

図3 定義を具体例と反例で確かめて問い直す問答の流れ

ただし、反例が出た時点で、相手の考えがすべて誤っていたと決めることもできません。定義の一部を直せば使えるかもしれず、新しい問いを立てる必要があるかもしれません。問答法を読むときは、「誰が勝ったか」よりも、「どの説明のどこが吟味されたか」を文章にします。

練習問題

練習1

次の対応のうち、正しいものを2つ選びましょう。A「タレス―水」、B「ピタゴラス―数」、C「パルメニデス―万物の流転」、D「デモクリトス―人間を判断の尺度とする考え」。誤った組合せは、人物名を変えて正してください。

練習2

ある人が「私は公正とは何かを知っています」と言いましたが、具体例を検討すると説明できなくなり、「自分が十分に理解していたとは言えません。もう一度考えます」と述べました。この変化を表すソクラテスの用語を答え、単に知識がないこととの違いを説明しましょう。

練習3

「公平とは、どんな場合でも全員に同じ数を配ることです」という定義を検討します。ここでは、けがの手当てに使う包帯を、その必要に応じて配ることを公平と認めるものとします。けが人とけがをしていない人に同じ数の包帯を配る場面を取り上げると、定義をそのまま採用できないのはなぜでしょうか。必要な数の違いに触れて説明しましょう。

練習4

「無知の知」「問答法」「魂への配慮」をすべて使い、ソクラテスが対話を重んじた理由を2文で説明しましょう。3つの用語を順に並べるだけでなく、知の限界の自覚、吟味する方法、生き方の目的という関係を示します。

答えと解説

練習1の答えはAとBです。Cの人物をヘラクレイトスに、Dの人物をプロタゴラスに直します。パルメニデスは真にあるものの不変性、デモクリトスは原子論と対応します。特にCは、変化と不変という対比から覚え直せます。

練習2の答えは無知の知です。単に知らない状態にいるだけでなく、知っていると思っていた自分の理解に限界があると気づき、探究の必要を認めています。「もう一度考えます」という部分が、無知の自覚を思考の放棄と区別する手がかりです。

練習3の答えは、必要な数が違う場合にも同数を配ると、必要に応じた配分を公平とするこの問題の条件に合わないためです。たとえば必要数が2個と0個の2人に1個ずつ配ると、必要な人に1個足りず、不要な人に1個渡ります。ただし、この反例は「いつでも同数」という定義への反論であって、公平の意味があらゆる場面で一つに決まったという証明ではありません。

練習4の解答例は次の2文です。「ソクラテスは無知の知を出発点として、問答法で善や正義についての考えを吟味しました。この対話は魂への配慮に結びつき、自分のあり方を問い直して善く生きることを目指すものでした。」用語の説明が正しくても、それらのつながりが欠けている場合は、何のための対話なのかを補いましょう。

次の単元へのつながりと家庭での確かめ方

次に学ぶプラトンとアリストテレスの思想では、善や真理を何に基づいて考えるのか、人間のよい生き方をどう説明するのかがさらに展開されます。ソクラテスが問い続けたことを押さえておくと、その後の思想を単なる別の答えの暗記として受け取らずにすみます。ソクラテス自身は著作を残さず、その思想はプラトンなどの記述を通して伝わっていることも、資料を読む前提になります。

家では5分を使い、2つの確かめ方を試せます。前半は「万物の根源」「判断の尺度」「善く生きる」の3つから一つを選び、関係する思想家とその理由を声に出して説明します。後半は「勇気」「公平」など一つの言葉を定義し、その定義にうまく当てはまらない場面を一つ探します。反例が出ても失敗扱いにせず、定義のどこを直すかをメモにします。

保護者が聞き役になる場合は、お子さまの答えをすぐに正誤判定せず、「その言葉はどんな場面にも当てはまるかな」と具体例を求めると、考えている内容が見えます。個別指導では、人物名で止まっているのか、問いと答えの区別で止まっているのかを確かめ、必要に応じて日常語の「正しい」の意味まで戻って整理します。

まとめ

夕方の台所のテーブルで説明に詰まったとき、その沈黙を、覚えていない証拠だけにする必要はありません。何を根拠に言えたのか、どの例で言えなくなったのかを書き分ければ、次に考える場所が見つかります。自然の根源を問うことも、自分の判断を問うことも、見慣れたものを説明できると思い込まないところから始まります。

正しい答えを求めることと、自分の答えを疑うことは、対話の中で両立します。わからなさを言葉にすることは、善く生きるための問いを開く行為です。

本気になった日が、入塾の日。

お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。

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