共通テストまでの1年—間隔をあけた復習と模試の置き方|武蔵野個別指導塾

復習日を先に予約し、教材を閉じて試した結果から翌週の予定を調整します。模試後の見直しまで組み込むことで、遅れた課題の扱いと次に戻る日が定まります。

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共通テストまでの1年—間隔をあけた復習と模試の置き方

予定表を埋めたのに、前の単元へ戻れない

よくあるのは、塾の面談の席で年間予定表を広げると、これから進む単元には細かく色が塗られているのに、終えた単元へ戻る日は空欄になっているという場面です。本人は毎日取り組んでいます。保護者も、その努力を見ています。それでも模試で以前習った内容が出ると、解き始めるための手がかりが浮かびません。「やったはずなのに」という戸惑いが、次の教材を増やすきっかけになってしまいます。

共通テストまでの1年を考えるとき、進む範囲を決めることと同じくらい、時間をおいて確かめる場所を作ることが必要です。学習した日には解けても、しばらくして自力で使えるかは別に確かめる必要があります。予定表に記すのは、教材を終える日だけではありません。

ここでは、年間の見通し、毎週の復習、模試後の修正をつなぐ方法を考えます。途中から対策を始める人も、残りの期間に合わせて使えます。完成した予定表を守り抜くことを目標にせず、答案を見て次の予定を決められる状態を目指しましょう。

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勉強した直後の手応えだけでは、先の見通しを立てにくい

解説を読んですぐに解き直すと、途中の式や説明の順序が思い浮かびます。その状態で正解できると、もう身についたと感じやすいものです。しかし、解説の流れを覚えていて進められたのか、必要な知識を自分で取り出せたのかは、その場の正誤だけでは区別しにくいでしょう。年間計画で「完了」とした単元にも、確かめ直す余地が残ります。

学習をまとめて行う方法に対し、間隔をあける方法では、別の日にもう一度その内容へ戻ります。また、思い出す練習では、説明を読む前に、記憶から答えや手順を取り出そうとします。この2つの方法が幅広い学習に役立つ一方、学習者の直感と合わず使われにくいことが、研究を整理した論文で論じられています(Carpenterほか・2022)。年間計画にも、この「戻る」と「取り出す」を組み込んでみましょう。

ここでいう復習は、同じページを開くことだけを指しません。英語なら意味を隠して語句を答える、数学なら最初に使う関係を白紙に書く、学習した文章なら要点を自分の言葉で言う、といった形にします。出てこなかった部分は、その後に教科書や解説で確かめます。答えを見る前の試みを残すと、次回に何を確かめるかも具体的になります。

時間をおいた復習では、すぐに答えが出ず、不安になることもあるでしょう。それをすべて計画の失敗と受け止めると、直後の解き直しばかりを繰り返したくなります。まずは、どこまで出てきて、どこで止まったかを見てください。用語は出たが条件を忘れたのか、条件は読めたが式にできなかったのか。その違いがあれば、次に戻る場所も変えられます。

模試も、結果を見るだけで終えると年間計画から切り離されます。受ける前に「以前の単元を取り出せるか」「最後まで取り組む間に何が起きるか」など、確かめたいことを決めておきます。受験後には、その問いに答案や解いたときの記録で答えます。そうすると、成績表の数字だけで次の月の予定を動かすことを避けやすくなります。

年間の途中に理解を測る機会を置く意味は、大学生201名と111名を対象にした研究からも考えられます。練習テストの受験数は、本試験の成績に加えて理解度を見積もる正確さとも結びついていました(Naujoksほか・2022)。幅広い学習を整理したCarpenterほかの総説とこの大学生の結果は計画を考える手がかりですが、高校生の復習間隔や模試の配置を直接指定するものではありません。家庭での小さな確認と模試は、それぞれ何を確かめるかを定め、結果に応じて配置を調整します。

年間の見通しには、新しい内容を学ぶ時間、前の内容を取り出す時間、その結果を見て予定を直す時間が必要です。新しい範囲を進めることだけに時間を使うと、復習は余った時間に追いやられます。最初から復習の枠を置いておけば、進みが遅れたときにも、何を残して何を減らすかを考えられます。

年・月・週・日の予定をつなぎ、模試の後まで予約する

まず、年間予定表には動かしにくい予定だけを書きます。学校の定期考査、行事、部活動で忙しい時期などです。共通テストの制度・配点・日程は、大学入試センターの最新の要項で確かめるようにしてください。そのうえで、自分が学習に使える時間の多い時期と少ない時期を分けます。忙しい週も、普段と同じ量をこなす前提で埋めないようにしましょう。

年間の流れは、基礎を確かめる時期、学んだ範囲をつなぐ時期、本番を意識して使う時期として、大まかに置きます。ただし、前の時期が終わったら基礎を見なくなる、という区切りにはしません。後の時期にも、以前の内容を取り出す短い復習を残します。単元によって、基礎の確認とまとまった演習が同じ週に並んでも構いません。

年間の前半は、戻る日を決めても忘れがちな単元から復習を試し、続けられる手順を整えます。学ぶ範囲が広がったら、以前の単元も取り出せるかを確かめ、本番が近づいたら、まとまった演習で見つけた穴を後日の復習へ渡します。段階を進める目安は日付だけでなく、自力で使える範囲です。模試も、その時期に試したい学習上の変更と、見直す時間がそろうところへ置きます。

年間の流れを月の予定へ落とす際は、直近に学んだ内容と、しばらく確かめていない内容を並べます。問題を試して使えた範囲は確認の間隔を広げ、使えなかった範囲は今の学習とのつながりで戻る順序を決めます。新しい課題を加える前に、後日の確認枠と重ならないかも見てください。月ごとの範囲が決まれば、それを週の復習枠に分け、毎日の問いへ小さくできます。

次に、今月扱う範囲を選びます。教科書や手持ちの問題集の目次に、まだ学んでいない範囲、学んだが手が止まる範囲、自力で解けた範囲を記します。「苦手な数学をやる」のように教科全体で書くと、机に向かったときの行動が定まりません。「この単元の例題を閉じて、最初の式を書けるか確かめる」まで小さくします。

月の予定には、到達点も書いておきます。「問題集をここまで読む」だけでなく、「解説を閉じても、この条件ならこの方法を使うと説明できる」と記します。読む、解く、説明するという行動を分けると、ページが進んだことと自力で使えたことを同じ扱いにせずに済みます。すべての範囲を同じ深さで扱おうとせず、今月確かめたい内容を絞ってください。

週の予定を組むときは、先に復習の枠を確保します。たとえば、週の初めに前週の内容を取り出し、週の途中に今週学んだ内容へ戻り、週末にさらに前の単元を確かめる形です。実際に取り組んで、全く手が出ない内容は戻る日を近づけ、自力で説明できた内容は少し先へ送ります。

1日の時間は、短い確認、新しい学習、終わりの記録に区切ると使いやすくなります。試しに、最初の10分を以前の内容の確認、次の25分を今の課題、最後の5分を次回の準備にしてみてください。取り組める時間が少ない日は、最初の確認と次に戻る日の記入だけを残す方法もあります。区切りは生活に合わせて動かし、寝る時刻まで押し広げないようにします。

教材は役割を分けて使います。教科書は意味や条件を確かめるため、解答例は解き始めから答えまでの流れを見直すため、問題集は閉じた後に自力で使えるか試すために開きます。同じ内容を別の教材で探し続ける前に、今の教材のどのページへ戻ればよいかを記しましょう。迷ったときの戻り先が決まると、復習の開始が具体的になります。

解答例を使う日は、最初に問題だけを見て、できるところまで書きます。その後で解答例を開き、自分が止まった箇所を探します。説明を読んだら閉じて、抜けていた手順を自分で書き直します。最後に、同じ問題を別の日にもう一度開く印を付けます。その日の書き直しができたことと、後日の確認が済んだことは別々に記録してください。

語句や短い知識は、ノートの片側に問い、反対側に答えを置く形でも練習できます。答え側を隠し、口に出すか紙に書いてから照合します。意味だけ答えられても使い分けに迷うなら、次の問いには使う条件を加えます。長いまとめを毎回作り直すより、今度は何を取り出せればよいかが見える問いを残しましょう。

復習の記録は、日付、内容、取り出せたこと、次の確認日の欄があれば始められます。「復習済み」とだけ書かず、「条件は言えたが、式を立てるところで停止」のように短く残します。次に開いたとき、その記録を答えの代わりに読む必要はありません。まず問題だけで試し、終えてから前回の記録と比べます。

自分で確かめる方法は、正答の数だけに限りません。教材を閉じて要点を言えるか、問題を見て解き始めを決められるか、途中の判断の理由を説明できるかを使い分けます。答えが合っていても理由が言えなければ、その理由を次の確認項目にします。答えが違っていても、前には出なかった式が書けたなら、その変化も残してください。

週末には、翌週の予定を作る前に記録を見ます。繰り返し止まった内容、別の日にも自力で使えた内容、まだ確かめていない内容を分けます。繰り返し止まるものは前提の知識へ戻し、自力で使えたものは確認の間隔を広げ、未確認のものには短い確認枠を置きます。復習の対象を毎週すべて増やすのでなく、送り先を変えて調整するわけです。

模試を予定に入れる際は、受ける日と見直す日をひとまとまりにします。受ける目的が以前と同じでも、直すための時間が空いていなければ、追加する前に予定を見直してください。模試の前には、今回確かめたいことを短い文で残します。「復習した単元を自力で始められるか」など、受験後に答案で確かめられる問いが向いています。

模試が終わったら、記憶があるうちに手が止まった箇所や時間の使い方をメモします。解答や解説が利用できる段階で内容を照合し、成績表の返却後には全体の傾向と重ねます。返却まで復習をすべて保留する必要はありません。解説を読んで直せた問題にも、後日もう一度自力で取り組む日を置いてください。

見直しでは、次の週に変えることを絞ります。以前の単元が出てこなかったなら、その単元の短い確認を戻す。解き始めを選べなかったなら、問題の条件と最初の判断を練習する。まとまった時間で取り組む経験が不足していたなら、週の中に長めの演習枠を作る。このように、答案の事実から予定の変更へつなぎます。

予定が崩れた週は、未実施の課題を丸ごと翌週へ足さないでください。次の学習に必要な内容、後へ送れる内容、すでに自力で使えている内容を見直します。次の学習に必要な内容と短い復習を残し、新しく進む量を調整します。年間計画の余白には、こうした組み直しに使える時間を確保します。

武蔵野個別指導塾の自習室 武蔵野個別指導塾

個別指導では、復習の選び方と計画の修正を塾が担う

年間計画を本人だけで管理しようとすると、何を残し、何を先へ送るかの判断が重くなることがあります。どれも不安だから全部やるという予定は、実際に使える時間を超えがちです。個別指導で塾が担うべきなのは、学習時間を増やす指示だけでなく、答案をもとに優先する課題を選び、その選択を本人に説明することです。

計画づくりの最初には、持っている教材、学校で扱っている範囲、普段の学習時間、生活上の予定を一緒に確認します。次に、いくつかの問題を解く過程を見て、「まだ習っていない」「説明があれば進める」「別の日にも自力で進める」を分けます。本人の「全部苦手です」という言葉を、そのまま年間予定表の前提にしないことが必要です。

塾は、復習する範囲と戻る日を選ぶ際の判断を持ちます。知識を思い出せなかった問題に、同じ量の演習を機械的に追加するのではなく、まず取り出すべき知識を定めます。途中の判断で止まった問題なら、どの条件を見落としたのかを一緒に確かめます。そのうえで、次回は何ができれば先へ進めるかを、本人が読んで使える言葉にします。

授業内で解けた問題も、次の授業までの間に本人がどう取り組んだかを見ます。解説を開いたまま進めたのか、閉じて試したのか、予定した日に戻れたのかで、次の調整は変わります。「やりました」という報告を疑うためではありません。何をした結果、どこまでできたかをそろえておくと、課題を増やす以外の修正ができます。

たとえば、授業では式を立てられたのに後日は止まった場合、その差を責める必要はありません。講師の問いかけがあると選べたのか、説明の順序を覚えていたのかを確かめます。必要なら、最初に見る条件を短く整理し、次はその手がかりを隠して取り組みます。本人が一人で机に向かった時間にも使える形まで、課題を整えます。

模試の相談では、受験の目的と前後の負担を一緒に考えます。今の復習が落ち着かないまま予定を詰めると、見直しを先送りする計画になります。反対に、家庭学習の短い確認だけでは見えにくい点を確かめたい時期もあります。今回の模試で何を見たいか、結果をいつ学習に反映するかを決めてから、年間の中へ置きます。

週の予定表を家庭と共有するときは、動かした復習日に理由を添えます。用語は答えられたものの条件の説明で止まった場合、その範囲へ戻る日と、減らした新規課題を同じ欄に書きます。前の予定も消さずに残せば、保護者は変更の理由をたどれます。週末には実施した箇所へ印を付け、翌週も残す復習を本人と確かめます。年間の見通しを、毎週の小さな修正から共有する方法です。

保護者には、生活の予定を知らせ、計画を調整するための相談を支えていただきます。学校や家庭の予定が変わったこと、帰宅が遅く学習時間を取りにくいことなど、計画の前提になる情報を共有していただければ助かります。本人が相談を望むときは、「どこが遅れたか」だけでなく、「今週残しておきたい復習は何か」と話すきっかけを作れます。

本人には、できなかった箇所と、予定どおり取り組めなかった事情を伝える役割があります。記録をきれいに整える必要はありません。問題番号と止まった場所だけでも、次の授業で確認できます。講師が毎回すべてを決める形から、本人が「これはもう少し先に確かめたい」「ここは早めに戻りたい」と提案できる形へ進めます。

進み具合を示すときには、予定どおり終えたページに加え、時間をおいて使えた内容を見えるようにします。先月より多く進んだかだけでなく、先月は説明が必要だった問題を今は自分で始められるかを見ます。停滞していると感じる時期にも、何が変わり、何がまだ残っているかを分けて話せるようになります。

計画が崩れたときに、本人の気持ちだけを立て直そうとしても、課題の量が同じなら再び詰まることがあります。塾は、未実施の課題を整理し、次の週に残す理由と外す理由を説明する必要があります。予定表を作った側にも、修正する責任があります。毎月の見直しでは、本人と保護者がその判断の筋道を追える状態を保ちましょう。

年間計画と復習についてのよくある疑問

Q1. 基礎が終わっていないなら、復習より先へ進むべきですか

新しい範囲を学ぶ時間は必要ですが、先へ進む予定と短い復習を並べて考えてください。すでに学んだ内容が次の単元の前提になる場合は、そこを自力で取り出せるかを先に確かめます。毎回、前の範囲を最初から読み直す必要はありません。止まった問題から戻る箇所を選べば、復習の対象を絞れます。

新しい学習に使う時間が足りなくなったら、復習の量と方法を見直します。すべての問題を解き直しているなら、条件を答える問題や解き始めを確かめる問題に絞る方法があります。何を取り出せれば次へ進めるかを決めると、基礎の確認と進度の相談を具体的にできます。

Q2. 模試の成績が下がったら、年間計画を作り直すべきですか

まず、今回の答案で何が起きたかを確かめます。復習した内容が使えなかったのか、未学習の範囲が多かったのか、解く時間の使い方で止まったのかによって、必要な変更は異なります。点数の上下だけで教材や復習の予定をすべて入れ替えると、前の取り組みを確かめる機会も失います。

修正は、次の週に試せる大きさから始めましょう。短い復習を戻す、まとまった演習の時間を置くなど、変更した内容を記録し、その後の答案を見ます。生活上の予定や学習できる時間自体が変わった場合は、月の到達点まで戻って組み直してください。

Q3. 保護者が毎日、計画の達成を確認した方がよいですか

本人と、いつ何を共有するかを先に決めると話しやすくなります。毎日のページ数を尋ねる形が負担なら、週末に次の復習日と困っている内容を確認する形も選べます。「全部終わったか」だけでなく、「次に一人で確かめるのはどれか」を聞くと、話題が次の行動へつながります。

お子さまが遅れを話したときは、その場ですべてを取り戻す予定を決めず、今週の生活で実行できる量を一緒に確かめてください。課題の優先順位は塾にも相談できます。家庭、本人、塾が同じ未実施の課題を別々に追加しないよう、変更した予定を共有しておきましょう。

次に戻る日が決まると、1年の見通しが動き始める

年間計画を始めるために、先の毎日を埋める必要はありません。まず、今取り組んでいる内容から、別の日に自力で使えるか確かめたいものを選びます。戻る日を置き、教材を閉じて試し、その結果で次の日を決めます。模試にも同じように、受ける目的と見直す時間を添えてください。

予定が崩れたときは、これまでの努力をひとまとめに評価せず、残す課題と動かす課題を選び直しましょう。解けなかった問題に戻る日があれば、遅れも次の学習へつなぐ材料にできます。予定表の空欄には、答案を見て選び直せる余地を残しておきましょう。予定表の次の復習日に、今日取り出せなかった語句と、答えを隠して開くページを書き込みます。

参考文献


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