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【小5社会】情報とわたしたちを図解で総まとめ—メディアの特色・情報を生かす産業・使い方の責任|武蔵野個別指導塾

放送・新聞・インターネットの特色を比べ、販売数のグラフや発信前の確認図で情報の使い方を学びます。販売・医療・運輸の工夫から、事実を確かめて伝える責任まで家庭で確かめられます。
よくあるのは、塾の自習室の白板の前で、「情報を伝えるもの」を並べたあと、テレビ、新聞、インターネットのどれが一番正しいのかと迷う場面です。「インターネットは速いから正しい」「新聞なら全部そのまま信じてよい」と考えると、それぞれの特色と、内容の確かさを混ぜてしまいます。まずは、伝え方の違いと、確かめるべき点を分けて考えましょう。
情報は、ニュースだけではありません。店で何が売れたかという記録や、電車がどこを走っているかという知らせも情報です。はたらく人は、集めた情報を比べ、次にすることを決めています。わたしたちも情報を受け取って予定を変えたり、必要なものを選んだりしています。
この単元では、道具の名前を覚えるところから一歩進みます。「誰が、何のために、どの情報を使うのか」「それを使うと、誰にどんなよさがあるのか」を説明することが目標です。発信する前に立ち止まる理由までつなげると、社会の学習が毎日の行動と結びつきます。
この単元で身につけること
- 情報とメディアを区別します。情報は判断のもとになる知らせや記録で、メディアはそれを伝える手段です。同じ出来事でも、映像、音声、文字などの伝え方があります。
- 放送・新聞・インターネットの特色を比べます。速さだけで決めず、見直しやすさ、広がり方、発信する人などに注目します。目的に合う使い方を説明できるようにします。
- 情報を生かす産業の工夫を読み取ります。販売・医療・運輸について、集める情報と使う場面を組にして考えます。「便利になる」の先にある具体的な変化まで言葉にします。
- 資料の条件をそろえて比べます。グラフの題名、単位、調べた期間を確かめ、読み取れることと、まだ決められないことを分けます。
- 受け手と送り手の責任を考えます。発信元や日時を確かめ、個人情報を守り、他人の文章や写真を勝手に使わない姿勢を身につけます。
これまでに学んだ店の仕事や工業では、人や品物のつながりに注目しました。ここでは、そのつながりを支える情報の行き来にも目を向けます。
基本の考え方
情報の中身と伝える手段を分ける
「明日の地域行事は開始時刻が変わります」という知らせを考えてみましょう。変更された時刻や会場が情報です。その知らせを載せた新聞や、届けるために使ったインターネットは、情報を伝える手段です。受け取った人が家を出る時刻を変えれば、情報を判断に生かしたことになります。
テレビやラジオなどの放送は、多くの人に同時に情報を届けられます。テレビは映像と音声で現場の様子を伝えられ、ラジオは音声で伝えます。放送される順に情報を受け取るため、聞き逃した言葉を、その場ですぐに読み直せるとは限りません。ただし、放送局がインターネットでも番組や記事を届けることがあります。放送とインターネットは、別々にしか使えないものではありません。
紙の新聞は、見出し、本文、写真、図などを組み合わせて情報を伝えます。複数の記事を見渡したり、気になるところを繰り返し読んだりできます。一方、紙面に載る情報は、その新聞を作った時点までのものです。発行後に変わった状況は、別の新しい情報で確かめる必要があります。新聞にもインターネットで記事を届ける形があります。
インターネットでは、必要な言葉を使って情報を探したり、離れた人とやり取りしたりできます。放送局や新聞社だけでなく、役所、会社、個人なども発信できます。情報が短時間で広がる一方、古い情報や、確かめられていない内容も混じります。画面がきれいに作られていることや、多くの人が見ていることだけでは、内容が正しいとは判断できません。
図1のように、メディアの特色は、受け取る人の目的と結びつけて整理します。図の短い言葉は主な特色を示したもので、そのメディアにしかできないことを示しているわけではありません。

例えば、出来事の動きを映像で見たいときと、複数の記事を紙面で見比べたいときでは、選ぶ手段が変わります。同じ出来事を複数の手段で確かめる使い方もできます。「どれが一番か」ではなく、「今、何を知りたいか」から考えるのが出発点です。
集めた情報が仕事の判断を変える
販売の仕事では、品物の種類、売れた数、売れた時刻などの記録を使います。レジで読み取った品物の情報を集めると、どの商品がどの時間帯に売れたかを調べられます。店はその記録をもとに、仕入れる量や品物を並べる場所を考えます。客にとっては欲しい品物を買いやすくなり、店にとっては売り切れや売れ残りを減らす手がかりになります。
ただし、数字があれば翌日の売れ方まで必ず当たるわけではありません。天気や近くの行事によって、来店する人や買うものが変わることがあります。過去の記録に加え、その日の条件や売り場の様子を合わせて判断します。情報を生かすとは、機械が示した数字に従うことだけを指すのではありません。
医療では、診察や検査の記録、使っている薬などの情報が、診療を支える手がかりになります。電子カルテは、診療の記録をコンピューターで扱う仕組みです。必要な情報を、担当する医師や看護師などが確認できるようにすることで、診療のつながりを支えます。別の医療機関と情報を共有する仕組みもありますが、どこでも誰でも自由に見られるという意味ではありません。
ここで注目するのは、機械があることより、必要な人が必要な記録を確かめられることです。患者の体や健康に関する情報は、ほかの人にむやみに知られてよいものではありません。役立てることと、見られる人や使う目的を限って守ることを、同時に考える必要があります。
運輸の仕事では、車や電車の位置、道路の混み具合、荷物の行き先や配達状況などを使います。例えば、運送会社は荷物の行き先と道路の状況を確認し、配達する順番や通る道を考えます。利用者が荷物の配達状況を確認できれば、受け取る予定も立てやすくなります。電車の運行情報は、利用者が出発時刻や経路を考える手がかりになります。
これらの仕事は、「情報を集める」「整理して比べる」「判断する」「仕事に生かす」というつながりで説明できます。さらに、実際の結果を調べると、次の判断に生かせます。情報の利用は1回で終わらず、仕事の見直しにもつながっています。
情報を作る人と受け取る人の役割
ニュースを伝える仕事では、取材をして、話を聞き、資料を調べ、内容を確かめます。集めた情報をすべて同じ長さで伝えることはできないので、何をどの順に伝えるかも考えます。同じ出来事でも、見出しや取り上げる部分が違うことがあります。その違いだけで、どちらかが必ず間違いだとはいえません。
読む側は、「確かめられる事実」と「人の意見や感想」を分けると、内容を整理しやすくなります。「会場にいすが30脚ある」は数えて確かめられる内容です。「会場は使いやすい」は、その人の感じ方や判断を含みます。意見にも意味がありますが、事実と同じように扱うと読み違いが起きます。
また、わたしたちは受け手であると同時に送り手にもなります。写真を送る、短い感想を書く、見た情報を友達に知らせるといった行動も発信です。最初に書いた人ではなくても、間違った知らせを広げれば、受け取った人の行動に影響します。受け取る段階から、発信したあとまでを続けて考えましょう。
例題で解き方を確かめる
例題1 目的に合うメディアを選ぶ
紙の新聞、テレビ放送、インターネットの3つがあります。「紙面全体を見渡して、いくつかの記事を何度も読み比べたい」という目的に、最も合うものを選び、理由も書きましょう。
- 目的を示す言葉に注目します。「紙面全体」「何度も読み比べたい」が判断の手がかりです。知っている特色を全部書くより、問われた目的を絞るためです。
- それぞれの伝え方と照らし合わせます。紙の新聞は、複数の記事を見渡し、読む順番を自分で変えられます。テレビの映像がわかりやすいという特色は、今回の目的とは直接つながりません。
- 選んだものと理由をつなげます。「新聞だから」だけでは、なぜ選んだかが伝わりません。目的に合う特色を理由に入れます。
インターネットでも記事を読み比べられますが、この問いには「紙面全体」という条件があります。実際の生活で使える手段が複数あっても、問題では示された条件にいちばん合うものを選びます。
答え:紙の新聞です。紙面全体を見渡し、複数の記事を繰り返し読み比べられるからです。
例題2 販売数のグラフから仕事の工夫を考える
ある店のパンの販売数を、読み取りの練習用に図2に示します。調べたのはある1日の午前と午後です。午後は午前より何個多く売れましたか。また、この結果を次の仕入れに生かす工夫を1つ書きましょう。

図2では縦軸が個数を表し、目盛りは5個ずつ増えています。棒の上の数字も確かめながら、時刻の区分と販売数を組にして読み取ります。
- 題名と単位、期間を確かめます。パンの販売数であり、客の人数ではありません。また、ある1日の記録なので、1か月の合計と取り違えないようにします。
- 午前12個、午後20個と読み取ります。午後がどれだけ多いかは差を求める問いなので、20−12=8と計算します。合計の32個を答える問いではありません。
- 数字を仕事の判断につなげます。午後のほうが多く売れたので、午後に品物が足りなくならないよう、仕入れや補充の量を検討できます。数字の読み取りだけで終わらせず、誰が何を変えるかを示します。
- 判断の限界も確かめます。毎日必ず午後に20個売れるとはいえません。ほかの日の記録や天気も調べると、次の仕入れを考えやすくなります。
例えば「午後には必ず20個仕入れる」と書くと、すでにある在庫や日による違いを考えていません。「午後の販売数が多いことを手がかりに、ほかの日の記録も確認して補充量を考える」と書けば、情報の使い方まで説明できます。
答え:8個多く売れました。午後の売り切れを減らすため、ほかの日の販売記録も確かめて仕入れや補充の量を考えます。
例題3 運輸で使う情報と役立ち方をつなぐ
配達をする会社が、「荷物の届け先」と「道路の混み具合」を調べています。この2つの情報を合わせると、どのような工夫ができますか。「早くなる」だけで終わらず、仕事の内容が伝わるように書きましょう。
- 情報を使う人を確かめます。ここでは配達をする会社です。利用者が知りたいことと、会社が仕事を進めるために知りたいことを分けて整理するためです。
- それぞれの情報が示すものを考えます。届け先からは行く場所がわかり、道路の混み具合からは通る道の状況がわかります。情報の名前を並べるだけでは、その役割までは説明できません。
- 情報を使って変えられる行動を考えます。届け先の位置関係を見て配達の順番を決め、道路の状況も踏まえて経路を検討できます。「何の情報で、何を決めるか」という形にまとめます。
道を変えれば必ず予定どおりに着くとまではいえません。道路の状況は変化しますし、安全に運ぶことも必要です。「必ず」「絶対に」という言葉を足さず、判断の手がかりになることを説明します。
答え:荷物の届け先と道路の混み具合をもとに、配達の順番や通る道を考え、むだな移動や遅れを減らす工夫ができます。
例題4 広める前に何を確かめるか
友達から「地域のスポーツ行事は中止」という画像が届きました。画像には発信した人の名前がなく、日付の部分も切れています。別の友達に送る前に、何を確かめるべきですか。
- 画像からわかることと、わからないことを分けます。中止と書かれていることはわかりますが、誰がいつ発表したかは不明です。足りない情報を見つけるため、想像で埋めないようにします。
- 元の発表を探します。行事を開く団体の新しいお知らせなどで、行事名、日付、会場を確かめます。別の年や別の地域の行事の知らせかもしれないからです。
- 確かめられた内容だけを扱います。複数の画面に同じ画像があっても、元が同じなら独立した確認にはなりません。確かめるまでは広めず、保護者など身近な大人に相談します。
友達を疑うことと、情報の内容を確認することは同じではありません。送った友達も、古い画像だと気づいていないかもしれません。人への好き嫌いではなく、内容と根拠を確かめる姿勢が必要です。
答え:主催する団体の新しい発表で、行事名・日時・会場と中止の知らせを確かめ、確かめるまでは広めません。
つまずきやすいところと直し方
誤り1 速く広がった情報を正しいと決める
誤った書き方は「多くの人がすぐに広めたので、正しい情報です」です。どこが違うかというと、広がる速さや回数は、内容を確かめた証拠にはならない点です。同じ間違いが何度も送り直されている場合もあります。
正しい書き方は「発信元や日時を確かめ、元の資料や別の確かな情報と比べて判断します」です。図3のように、発信元、日時、内容の比較を判断の前に置くと、確認を飛ばしにくくなります。ここでの内容の比較は、同じ投稿を写した画面を数えることではありません。

例えば、去年の行事案内は、作られた当時には正しくても、今年の予定を決める資料にはそのまま使えません。間違いかどうかだけでなく、今の目的や場所に合うかも確かめます。「古いから全部無意味」とするのも読み違いで、過去の出来事を調べるなら古い資料が必要になることもあります。
誤り2 情報を使う効果を「便利」で終える
誤った書き方は「病院はコンピューターを使うので便利です」です。どこが違うかというと、何の情報を誰がどう使うのかが抜けています。機械の名前だけでは、仕事の工夫を読み取ったことが伝わりません。
正しい書き方は「担当する医師や看護師などが診療の記録を確かめ、診療に生かします」です。さらに「必要な人が使えるようにしながら、患者の情報を守ります」と続けると、役立ち方と守るべきことの両方を説明できます。情報を共有することを、何でも公開することと混同しないようにします。
販売なら「売れた数から補充量を考える」、運輸なら「道路の状況から経路を考える」と置き換えて練習できます。主語、使う情報、判断することの3つがそろっているか、お子さまの文を一緒に確かめるとよいでしょう。
誤り3 受け取った写真を自由に送ってよいと考える
誤った書き方は「自分の端末に届いた写真なので、誰に送ってもよいです」です。どこが違うかというと、受け取ったことと、広く送ってよいことは別だからです。写真を撮った人や写っている人のことも考える必要があります。
正しい書き方は「写真を送ってよいか、関係する人に確かめ、名前や居場所などが伝わらないか確認します」です。住所、電話番号、顔写真など、個人に関わる情報を個人情報といいます。別々には気づきにくい内容でも、名前、服装、背景の看板などを合わせると、誰がどこにいるかが伝わる場合があります。
他人が作った文章や写真を大切に扱うことも必要です。インターネットで見られるからといって、自由に自分の作品として出せるわけではありません。著作権という、作った人の権利を守る考え方があります。使ってよい条件を保護者や先生と確かめ、出どころを書けば何でも使えると思い込まないようにします。
一度広がった情報は、送った本人が消しても、別の人の手元に残る場合があります。もし間違った内容を送ったと気づいたら、放置せず、身近な大人に相談して訂正を伝えるなどの対応を考えます。発信の責任は、送る直前だけで終わりません。
練習問題
練習1
出来事の現場の動きを、映像と音声で多くの人へ同時に届ける放送の例を1つ書きましょう。また、その放送を受け取るときに、情報の内容について確かめたいことを1つ書きましょう。
練習2
図2の店について、午前と午後に売れたパンは合計何個ですか。さらに「この図だけで、翌日も午後に20個売れると決められる」という考えが適切かどうか、理由とともに書きましょう。
練習3
ある店では、明日の午後にパンが20個売れると見込み、その時間帯に用意する数も20個にすることにしました。午後用としてすでに14個あり、ほかの増減は考えません。あと何個必要ですか。また、実際の店で見込みを立てるとき、過去の販売数のほかに参考にする情報を1つ書きましょう。
練習4
調べ学習のまとめに、友達の顔と名前がわかる写真を載せて、インターネットで公開しようとしています。「自分で撮ったので、そのまま載せてよい」という考えの問題点と、公開する前にすることを書きましょう。
答えと解説
練習1の答え:テレビ放送です。確かめたいことの例は、いつの出来事を伝えているかです。映像には過去に撮影されたものもあるので、目の前の画面が必ず今の様子だとは限りません。どこで起きた出来事か、という答えも適切です。
練習2の答え:32個です。翌日も20個売れるとは決められません。12+20=32で合計を求めます。図はある1日の記録であり、翌日の天気や来店する人などの条件が同じとは限らないためです。
練習3の答え:6個です。参考にする情報の例は、明日の天気です。必要な20個からすでにある14個を引き、20−14=6と求めます。地域の行事なども、売れ方を考える手がかりになります。この問題では20個を用意するという条件がありますが、現実の販売数を保証する数字ではありません。
練習4の答え:撮影した本人であっても、写っている友達の個人情報を勝手に公開してよいわけではありません。友達本人の意向を確かめ、保護者や先生にも相談し、名前や顔、背景などから伝わる情報を確認します。許可があれば何も考えずに公開するのではなく、公開する必要や範囲まで検討します。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
情報の発信元や日時を確かめる習慣は、森林や環境の学習で資料を比べるときにも役立ちます。さらに、6年生で政治や国際社会の出来事を学ぶときには、誰の発表か、事実と意見のどちらかを見分けることが、内容を理解する土台になります。
家庭では、次の2つをそれぞれ5分ほどで試せます。1つ目は、手元の新聞記事や地域のお知らせを1つ選び、「誰が伝えたか」「いつの情報か」「何のために使えるか」を指で示して話す方法です。すぐに見つからない項目があったら、どこを見ればよいかまで考えます。お子さまが正解の言葉を覚えているかより、確かめた場所を示せるかに注目します。
2つ目は、買い物を思い浮かべ、「店が明日の仕入れを決めるために知りたいこと」を親子で2つずつ挙げる方法です。売れた数、天気、近くの行事などが出たら、その情報で何を変えるかを続けて話します。個人の名前を集めなくても、品物ごとの販売数から考えられる工夫があることも確かめられます。
個別指導では、説明が止まった箇所に応じて、グラフの単位や期間の読み取り、情報を使う人の確認まで戻ります。「便利です」で文が終わる場合は、店で品物を補充するなどの具体的な仕事に戻り、情報と行動のつながりを組み直します。
まとめ
白板に並ぶテレビ、新聞、インターネットの名前は、情報を学ぶ入口です。その先には、品物をそろえる人、診療を支える人、荷物を届ける人の判断があります。同じように、わたしたちが短い知らせを送るときにも、その内容をもとに予定を変える相手がいます。
説明の文には、使った情報と、それを選んだ理由を残しましょう。わからない部分を確かめる行動も、社会の中で情報を役立てる力の一部です。情報の価値は、届く速さだけでなく、受け取った人が確かめて判断できることにあります。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
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