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【小5理科】メダカと人のたんじょうを図解で総まとめ—卵の育ち・たい児と母体|武蔵野個別指導塾

メダカのおすめすの見分け方から、たいばん・へそのお・羊水の役割まで図で整理。観察記録の並べ替えや受精後の日数を求める例題を通して、命が育つ仕組みを親子で確かめられます。
よくあるのは、保健室の前の長椅子で理科のノートを開き、「メダカは卵の中で育つのに、人の赤ちゃんはお母さんのおなかで何を食べているのだろう」と考えて、鉛筆が止まるという場面です。「へそのお」という名前は思い出せても、それがどことどこをつなぎ、何を運ぶのかまでは説明できないことがあります。
この単元は、生き物の名前や体の部分を覚えるだけの学習ではありません。小さな受精卵から体ができていく順序を追い、成長に必要な養分がどこから来るかを考える学習です。メダカと人には共通する点があり、育つ場所や養分の受け取り方には違いがあります。
家庭では、お子さまが「卵」「たいばん」と答えたところで終わらず、「その中で何が変わるのですか」「そこから何を受け取るのですか」と続けてみてください。図の位置、観察した変化、言葉の意味がつながると、初めて見る記録にも理由を付けて答えられるようになります。
この単元で身につけること
- メダカのおすとめすを、背びれとしりびれの形から見分けます。体の大きさだけで決めず、見分ける根拠を言葉にします。
- 卵と精子が結びつくことを受精といい、受精した卵を受精卵といいます。産まれた卵がすべて子メダカになるわけではないことも押さえます。
- 受精卵の中で、目や体の形ができ、子メダカがかえるまでの変化を追います。日付だけでなく、実際に見えた様子を記録します。
- 人の子どもが子宮の中で育つことを知り、たいばん、へそのお、羊水の役割を区別します。「場所」と「通り道」と「守るはたらき」を混ぜないようにします。
- 生まれるまでの時間を、何を出発点として数えたかと一緒に読みます。生き物の成長にかかる時間には違いがあり、目安を全員に当てはめない姿勢も身につけます。
これまでに学んだこん虫の卵からの育ち方が、時間を追って生き物の変化を見る土台になります。また、植物のたねに成長のための養分があることを学んでいれば、「まだ食べ物を食べられない時期を何が支えるか」という問いにもつながります。ただし、植物の発芽と動物の受精は同じ出来事ではなく、それぞれの言葉を分けて使います。
基本の考え方
メダカのおすめすと受精
メダカを横から見ると、背中側の背びれと、おなか側の後ろにあるしりびれが見えます。おすの背びれには切れこみがあり、しりびれは前から後ろまで幅が広い形です。めすの背びれには、おすのような切れこみがなく、しりびれは後ろにいくほど短くなります。尾びれの形を比べる問題と取り違えないよう、最初にどのひれを見ているか確かめます。
図1のように、同じ向きで横から描かれたメダカを並べると、ひれの違いを比べやすくなります。図は見分ける特徴を強調した模式図で、体の各部分の長さを測るための図ではありません。実際の観察ではひれがたたまれていることもあるため、見えなかった切れこみを「ない」と決めないことが大切です。

めすが産む卵と、おすが出す精子が結びつくことを受精といいます。メダカでは水中で受精が起こります。卵があるという事実と、その卵が受精しているという事実は分けて考えます。めすだけでも卵を産むことはありますが、それだけで受精卵ができるとはいえません。
受精卵の中では、時間とともに体のつくりができていきます。観察を続けると、目が目立つようになったり、体の形がはっきりしたりします。心ぞうの動きや血液の流れが見えることもあります。卵の中で育ち、やがて子メダカが卵の外へ出てくることを、卵がかえるといいます。
卵の中の養分と観察のしかた
卵の中には、成長に使われる養分がたくわえられています。卵の中の子メダカが、親からえさを運んでもらって育つわけではありません。かえったばかりの子メダカも、おなかに残っている養分を使って育ちます。その後、周囲の小さな生き物などを食べるようになります。
「卵の中の養分が使われる」と「卵全体が大きくふくらむ」は別の話です。観察で注目するのは、卵の外側の大きさだけではなく、中にどんな形が見え、前とどう変わったかです。見えた目を点で描き、体の位置を線で描き、養分のある部分を区別すると、後から記録を比べやすくなります。
メダカの卵がかえるまでの時間は水温などによって変わります。暖かい時期の飼育では受精後およそ10日前後が目安になることがありますが、必ず同じ日にかえるわけではありません。日数を短くするために水を急に温めるようなことはせず、学校で教わった飼育条件を保ちます。観察の目的は、予定の日に合わせることではなく、その卵の変化を確かめることです。
観察には虫めがねや、学校で使い方を習ったそう眼実体けんび鏡などを使います。卵を水から出したままにしたり、指で押したりしないようにします。容器を安定した場所に置き、短い時間で観察して飼育場所に戻します。保護者が付き添う家庭の観察でも、器具の操作は学校での指示に合わせてください。
人のたい児と母体のつながり
人も卵と精子が結びついて受精卵ができ、その受精卵から体が育ちます。人の子どもが育つ場所は、母親の体にある子宮です。母親の体内で育っている子どもをたい児と呼びます。「おなかの中」は日常の言い方ですが、理科の説明では「子宮の中」と場所をはっきりさせます。母親が食べた物の入る胃の中で育つわけではありません。
たい児は、成長とともに頭や手足などの形がはっきりし、体も大きくなっていきます。その成長を支えるのが、母親の体から受け取る養分と酸素です。たい児とたいばんはへそのおでつながり、たいばんで受け渡される養分や酸素が、へそのおを通ってたい児へ届きます。たい児にできた二酸化炭素などの不要なものは、反対向きに母親の体へ渡されます。
たいばんは、母親側とたい児側との間で必要なものなどを受け渡す場所です。母親の血液が、そのままたい児の血管の中へ流れ込むという意味ではありません。へそのおは、食べ物のかたまりが通る管でも、口につながる管でもありません。たい児のおなか側とたいばんをつなぐものとして図で確かめましょう。
子宮の中でたい児を包む液体が羊水です。羊水は外からの衝撃をやわらげ、たい児を守るはたらきをします。「養分を受け渡すたいばん」「たいばんとつなぐへそのお」「衝撃をやわらげる羊水」と役割を分けると、似た選択肢でも判断しやすくなります。
人が受精してから生まれるまでの時間は、およそ38週が目安です。1週は7日なので、日数に直すと約266日です。ここでは受精を出発点にしています。別の資料で週数を比べるときも、何を起点としているかを先に読みます。また、これは個人の出生日を決める数字ではなく、理科で成長の時間を考えるための目安です。
例題で解き方を確かめる
例題1 ひれの特徴からおすめすを判断する
横から観察したメダカAは、背びれに切れこみがあり、しりびれが前から後ろまで幅広く見えました。メダカBは背びれにその切れこみがなく、しりびれは後ろほど短くなっていました。おすはどちらですか。理由を、ひれの名前を使って説明しましょう。
- まず、観察した部分を背びれとしりびれに分けます。どちらの特徴かを分けると、「切れこみがあるのはしりびれ」といった取り違えを防げます。
- Aの特徴を、おすのひれの特徴と照らし合わせます。背びれの切れこみと幅広いしりびれの両方が、おすの特徴に合います。
- Bの特徴も確かめてから答えます。相手の特徴まで比べると、Aを選んだ理由が単なる見た目の印象ではなくなります。
体の大きさや色の濃さは、この問題で示された判定の根拠ではありません。理由を書くときは「大きそうだから」ではなく、問題文にある観察事実を使います。図1のひれを指で示しながら説明できれば、言葉と位置を結びつけられています。
答え:おすはAです。背びれに切れこみがあり、しりびれが前から後ろまで幅広いからです。
例題2 卵の中の変化を順に並べる
同じメダカの受精卵を続けて観察し、次の記録を残しました。Pは「目が見え、体の形がはっきりしている」、Qは「卵の外へ子メダカが出た」、Rは「まだ目や体の形がはっきり見えない」です。古い記録から順に並べ、Qの直後の子メダカが使う養分について答えましょう。
- まず、卵の中にいる記録と、卵から出た記録を分けます。同じ個体の記録なので、卵から出たQは、卵の中のPやRより後だと判断できます。
- PとRの体のつくりを比べます。まだ形がはっきりしないRの後に、目や体がはっきりしたPが続くと読み取れます。
- Qの直後について、成長を支えるものを考えます。卵の中で使っていた養分の一部がおなかに残っているため、かえった直後もその養分を使えます。
図2のように、同じものの変化を矢印で結ぶと、体ができる順序を追えます。描いた卵の丸は比較しやすいよう同じ大きさにそろえてあり、図から実際の成長量を測ることはできません。中央の橙色の部分は養分を表し、発育につれて使われることを示しています。

「透明に見えるから受精していない」とは判断できません。受精した直後は、目や体がまだはっきり見えないことがあるためです。この例題では、同じ受精卵を続けて観察したという条件があるので、形の変化を根拠に順序を決められます。
答え:順序はR→P→Qです。Qの直後は、おなかに残っている養分を使います。
例題3 たい児へ養分が届く経路を書く
「母親が食べた物が、そのままへそのおを通ってたい児の口へ入る」という説明を直しましょう。たいばんとへそのおの両方の言葉を使い、たい児が何を受け取るかまで書いてください。
- まず、受け取るものを「食べ物そのもの」から「養分と酸素」に直します。たい児が母親と同じ食事を口から食べているわけではないからです。
- 次に、受け渡しの場所をたいばんとします。母親側からたい児側へ必要なものが渡される場所を、説明の中にはっきり置くためです。
- 最後に、たいばんとたい児を結ぶへそのおを書き加えます。名前を並べるだけでなく、「へそのおを通って受け取る」とはたらきで結ぶことができます。
ここで「母親の体から養分をもらう」とだけ答えると、大まかな考えは合っていても、問題で求められた経路が残りません。反対に、たいばん、へそのお、羊水をすべて入れようとして、羊水を養分の通り道にしてしまうのも誤りです。問いが「養分が届く経路」なのか「たい児を守るもの」なのかを読み分けましょう。
答え:たい児は、母親の体からたいばんを通じて、へそのおを通って養分と酸素を受け取ります。
例題4 受精後の週数を日数に直す
人が受精してから生まれるまでを約38週とします。1週を7日として、これは約何日ですか。また、受精後約20週まで育った時点から約38週までを、この目安で計算するとあと約何日ですか。
- 約38週を日数に直します。1週が7日なので、38×7=266となり、単位を週から日に変えられます。
- 残りの週数を求めます。38−20=18なので、目安の時点までの差は約18週です。経過した期間と残りの期間を分けるために、先に引き算をします。
- 約18週を日数に直します。18×7=126なので、あと約126日と計算できます。20×7=140、266−140=126と別の順序で確かめても同じです。
計算が正しくても、「全員が126日後に生まれる」と書くと、生き物の育ちについての説明は正しくありません。与えられた目安を使った計算と、実際に生まれる時期とを区別します。また、最後まで「約」を残し、答えだけを正確な予定日のように扱わないようにします。
答え:約266日で、受精後約20週からは計算上あと約126日です。
つまずきやすいところと直し方
卵があることと受精したことを混ぜる
誤った書き方は「めすが卵を産めば、必ず子メダカになります」です。どこが違うかというと、卵を産むことだけで話が終わり、おすの精子と結びつく受精の段階が抜けています。さらに、受精卵でも飼育環境などによりすべてが無事にかえるとは限りません。
正しい書き方は「卵と精子が結びついて受精卵ができ、その中で子メダカの体が育ちます」です。お子さまが迷う場合は、「めすから出るもの」「おすから出るもの」「結びついた後の名前」を別々に言ってもらいます。体ができる前の段階に戻ると、卵と受精卵を区別できます。
たいばん・へそのお・羊水を同じ役割にする
誤った書き方は「たい児は羊水から養分を受け取り、へそのおが衝撃をやわらげます」です。どこが違うかというと、子宮の中にあるものをひとまとめにして、それぞれのはたらきを入れ替えています。位置の近さと役割の同じさは、別に考えなくてはなりません。
正しい書き方は「たい児はたいばんとへそのおを通して養分や酸素を受け取り、羊水が外からの衝撃をやわらげます」です。図3のように、へそのおはたい児とたいばんの間を結び、羊水はたい児の周囲を満たします。外側の線が子宮、内側の緑色の広がりが羊水を表す模式図です。体の向きや大きさは、妊娠中ずっと図と同じではありません。

図3を見た後は、図を伏せて「つなぐ」「受け渡す」「守る」の言葉をそれぞれの部分に対応させます。形をそっくり描く必要はありません。子宮の中にたい児がいて、へそのおがたいばんへつながるという関係を描ければ、場所と役割を確かめられます。
生まれるまでの日数を固定する
誤った書き方は「メダカの卵は必ず10日でかえり、人は必ず受精後266日で生まれます」です。どこが違うかというと、目安の数値から「およそ」を落とし、成長の違いや環境による変化を認めない説明になっています。観察記録を、その数字に合うように書き換えるのは誤りです。
正しい書き方は「メダカの卵がかえるまでの時間は水温などで変わり、人は受精後約38週を目安に育って生まれます」です。異なる記録を比べるときは、いつから数えたか、メダカなら水温などの条件がどうだったかも確認します。差を見つけたときこそ、記録の条件を読み返す場面です。
練習問題
練習1
メダカCは背びれに切れこみがなく、しりびれは後ろほど短くなっています。Cはおす、めすのどちらですか。また、同じ特徴のめすだけを飼って卵が産まれたとき、「その卵は必ずかえる」といえますか。受精という言葉を使って理由を書きましょう。
練習2
同じ受精卵の記録を並べます。アは「子メダカが卵から出た」、イは「目も体の形もまだはっきりしない」、ウは「卵の中に目と体の形がはっきり見える」です。古い順に記号を並べ、かえった直後に使う養分がどこにあるか答えましょう。
練習3
次の役割に当てはまるものを、子宮、たいばん、へそのお、羊水から選びましょう。Aは「たい児が育つ場所」、Bは「母親側とたい児側の間で養分や酸素などを受け渡す場所」、Cは「たい児とBをつなぐもの」、Dは「外からの衝撃をやわらげる液体」です。
練習4
受精後約38週を生まれるまでの目安とします。受精後約30週まで育った時点から、計算上あと約何週、約何日ですか。1週は7日として式を書き、この日数がそのまま実際の出生日を決めるかどうかも答えましょう。
答えと解説
練習1の答え:Cはめすです。必ずかえるとはいえません。卵とおすの精子が結びつく受精が必要で、めすだけが卵を産んだという事実だけでは受精したことになりません。ひれで性別を判断する問いと、受精の条件を考える問いを分けて答えます。
練習2の答え:イ→ウ→アです。かえった直後は、おなかに残っている養分を使います。形がはっきりしない段階から体ができ、卵から出るという変化を読み取ります。親が卵の中へえさを運ぶわけではありません。
練習3の答え:Aは子宮、Bはたいばん、Cはへそのお、Dは羊水です。へそのおはたい児とたいばんをつなぎ、羊水はたい児の周りにあります。名前だけを暗記せず、図3の位置と合わせて説明してみましょう。
練習4の答え:38−30=8であと約8週、8×7=56で約56日です。この日数だけで実際の出生日は決まりません。目安に基づく計算なので、答えの「約」を残すことも必要です。
次の単元へのつながりと家庭での確かめ方
たい児が受け取る養分や酸素は、この先に学ぶ人の消化、呼吸、血液の流れにつながります。今は、母親が食べたり呼吸したりすることと、たい児の成長がつながっていると捉えれば十分です。詳しい体のはたらきを学んだとき、たいばんで何が受け渡されるのかをさらに説明できるようになります。
家庭での確かめ方の1つ目は、5分でできる「ひれの説明」です。教科書のメダカの図を保護者と一緒に見て、お子さまが背びれとしりびれを指し、どの特徴からおすめすを判断したか話します。図の向きが逆でも判断できるか試すと、絵の左側や右側だけで覚えていないか確かめられます。
2つ目は、5分でできる「つながりの線描き」です。紙に子宮を表す囲みとたい児を描き、たいばん、へそのお、羊水を書き足します。保護者が「養分はどこを通るのですか」と問い、お子さまが指で経路をたどります。本人や家族の出産について話す必要はなく、学習用の図だけで確かめられます。
個別指導で説明が止まった場合は、難しい用語を増やす前に、「どこで育つか」「何を受け取るか」まで戻って確認します。観察の並べ替えで迷う場合は、同じ卵を続けて見た記録なのかという条件を、一緒に読み直します。
まとめ
メダカと人を比べるとき、同じなのは何か、違うのはどこかを、問いごとに分けて説明してみましょう。「受精卵から育つ」は共通点ですが、「育つ場所」や「成長に使う養分の得方」まで同じになるわけではありません。
図の名前を隠しても位置を示せること、観察の順序を理由付きで並べられること、日数の目安に「約」を残せることが、理解を確かめる手がかりです。命の育ちの説明には、受精卵の変化を追う目と、成長を支える養分の道筋が欠かせません。
本気になった日が、入塾の日。
お子様の教育、迷ったら「丸投げ」してください。必ず、期待以上の結果で返します。武蔵野で育む、武蔵境で学ぶ。
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